JP2000073313A - 橋桁及び橋桁構成体及び橋桁の施工方法 - Google Patents

橋桁及び橋桁構成体及び橋桁の施工方法

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JP2000073313A JP24272598A JP24272598A JP2000073313A JP 2000073313 A JP2000073313 A JP 2000073313A JP 24272598 A JP24272598 A JP 24272598A JP 24272598 A JP24272598 A JP 24272598A JP 2000073313 A JP2000073313 A JP 2000073313A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬や、施工作業が容易で、工期が短く、製
作及び施工コストが低くて、しかも大きな剛性をもって
おり、さらに高い耐久性を備えた橋桁、この橋桁を構成
する橋桁構成体及びこの橋桁の施工方法を提供する。 【解決手段】 中空状の外部壁体部30、当該外部壁体
部30の内部に位置する内部壁体部31とから構成され
た二重壁部32が外周縁部34を形成し、且つ中心部に
中空部35が形成されている中空状橋桁構造体9であっ
て、当該橋桁構造体9の該外部壁体部30と該内部壁体
部31とで形成された空間領域36内に骨組体37が挿
入されている橋桁構造体9。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋桁、橋桁を構成
する橋桁構成体及び橋桁の施工方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に橋梁は、橋台及び橋脚の上に橋桁
を渡し、その上に床版を設け、さらに床版の上にアスフ
ァルトを敷設して構成される。図10を参照しながら、
従来の橋桁を使用した橋梁1の構成及びその施工方法の
概略について、説明する。
【0003】即ち、図10から理解される様に、橋台2
と橋脚3との間、若しくは橋脚3同志の間に、複数本の
橋桁5が互いに所定の間隔を開けて平行に配列される様
に載置されており、当該橋桁5の上には、適宜の床板7
が搭載されるものである。更に、係る床板7の上には、
アスファルト等が施工され、必要によっては、当該床板
7には欄干部が設けられる。
【0004】係る従来の橋梁1に於いては、例えば、当
該橋桁5は、複数個の橋桁ユニット10が互いに連結部
4のより連結された構造を有するものである。又、各橋
桁ユニット10のそれぞれは、鉄筋23を含むコンクリ
ート24で四角状の筒体に形成され、場合によっては、
その周囲を例えば鋼材で形成された、天板としての上フ
ランジ部11、底板としての下フランジ部13及び左右
の側壁部を構成する2枚のウェブ15等で囲まれている
もので有っても良い。
【0005】係る従来の橋桁には、鈑桁、箱桁及びプレ
ビーム桁が用いられている。鈑桁は、上フランジと、下
フランジとが1枚のウェブで連結されている。また、箱
桁は、上フランジと下フランジが2枚のウェブで連結さ
れており、上フランジと下フランジが2枚のウェブで囲
まれた部位は中空となっている。この鈑桁及び箱桁はと
もに鋼材のみで構成されている。
【0006】プレビーム桁は、鈑桁の周囲にコンクリー
トを打設して構成されている。しかしながら、従来に於
ける当該橋桁に於いては、鈑桁、箱桁は鋼材のみで構成
されているため、材料費が嵩み、製作コストが高いもの
となっている。またプレビーム桁は、コンクリートを打
設するための型枠を組み、コンクリートが固化した後に
型枠を取り外す作業が必要であるため、製作コストが非
常に高いという問題もある。
【0007】係る従来の橋桁構造体に於ける当該鈑桁、
箱桁及びプレビーム桁からなる橋桁はいずれも非常に大
型でしかも相当な重量があるため、運搬や施工作業が非
常に大変であり、コストが高くなると共に作業も複雑化
されるので、工期が長く、危険性も大きくなるという問
題がある。特に、橋桁を橋台または橋脚にのせる作業に
は、橋台と橋脚または橋脚と橋脚との間に、一時的に橋
桁を支持する仮設材を設ける必要がある。このため、相
当な手間と労力が必要となり、施工コストが非常に高い
ばかりか、工期も長いものとなってしまう。
【0008】また、従来の橋桁は大きさや重量の割に剛
性が小さいため橋脚を短い間隔で配置しなければならな
い。このため、橋脚の数が多くなる分コストが高いとい
う問題もある。なお、鈑桁及び箱桁の上フランジ及び下
フランジとウェブとは溶接で連結されているが、溶接時
の熱により鋼材が変性して、鈑桁及び箱桁の耐久性に悪
影響を及ぼすおそれもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記した従来技術の欠点を改良し、運搬や、施工作
業が容易で、工期が短く、製作及び施工コストが低く
て、しかも大きな剛性をもっており、さらに高い耐久性
を備えた橋桁、この橋桁を構成する橋桁構成体及びこの
橋桁の施工方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、以下に記載されたような基本的な技術構
成を採用するものである。即ち、本発明に係る第1の態
様としては、中空状の外部壁体部、当該外部壁体部の内
部に位置する内部壁体部とから構成された二重壁部が外
周縁部を形成し、且つ中心部に中空部が形成されている
中空状橋桁構造体であって、当該橋桁構造体の該外部壁
体部と該内部壁体部とで形成された空間領域内に骨組体
が挿入されている橋桁構造体であり、又、本発明に係る
第2の態様としては、中空状の外部壁体部、当該外部壁
体部の内部に位置する内部壁体部とから構成された二重
壁部が外周縁部を形成し、且つ中心部に中空部が形成さ
れている中空状橋桁構造体であって、当該橋桁構造体の
該外部壁体部と該内部壁体部とで形成された空間領域内
に骨組体が挿入されている構造体の当該空間領域内にコ
ンクリートが注入されている橋桁である。
【0011】更に、本発明に係る第3の態様としては、
上記した当該橋桁構造体を橋台上又は橋脚上に架設搭載
させる工程及び当該橋桁構造体の該空間領域内にコンク
リートを注入する工程とから構成されている橋桁の施工
方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る当該橋桁構造体、橋
桁及び橋桁の施工方法は、上記した様な技術構成を採用
しているので、基本的には、中空状の円筒体、中空状の
角柱体から構成された構造を有する事によって、従来の
鈑桁や箱桁と異なり、鋼材とコンクリートとによって構
成されているので、材料費を低く抑えることが可能とな
る。またプレビーム桁と異なり、コンクリートを打設す
るための型枠を組んだり、外したりする必要がない。従
って、従来の橋桁より、製作コストの低減化を図ること
ができるようになる。
【0013】さらに、橋桁の運搬作業や、施工作業を容
易に行うことができるようになるので、工期と工事費を
大幅に低減することが可能となる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る橋桁構造体及び橋桁な
らびに橋桁の施工方法の幾つかの具体例を図面を参照し
ながら詳細に説明する。即ち、図1は、本発明に係る当
該橋桁構造体9の一具体例の構成を示す斜視図であり、
図中、中空状の外部壁体部30、当該外部壁体部30の
内部に位置する内部壁体部31とから構成された二重壁
部32が外周縁部34を形成し、且つ中心部に中空部3
5が形成されている中空状橋桁構造体9であって、当該
橋桁構造体9の該外部壁体部30と該内部壁体部31と
で形成された空間領域36内に骨組体37が挿入されて
いる橋桁構造体9が示されている。
【0015】本発明に於ける当該橋桁5に形成された当
該空間領域36内には、後工程に於いてコンクリートが
注入される様に構成されているものである。本発明に於
ける当該橋桁構造体9に使用される当該外部壁体部30
の長手方向軸Lと直角の方向に見た当該外部壁体部30
の断面形状は、円形、楕円形、矩形、台形及び多角形の
内から選択された一つの形状を有している事が望まし
い。
【0016】又、本発明に於ける当該橋桁構造体9に使
用される当該内部壁体部31の長手方向軸Lと直角方向
に見た当該内部壁体部31の断面形状は、当該外部壁体
部30の断面形状と相似した形状若しくは、それとは異
なる形状を有している事が望ましい。つまり、図1の具
体例に於いては、当該外部壁体部30の当該断面形状
は、矩形であり、又当該内部壁体部31の当該断面形状
も矩形に構成されているが、当該内部壁体部31の断面
形状は、当該外部壁体部30の断面形状と同一の形状で
あるが、その面積は当該外部壁体部30の断面形状の面
積よりも小さく形成されており、相似形となっている。
【0017】本発明に於ける当該外部壁体部30と当該
内部壁体部31との断面形状は、係る相似形に限定され
るものではなく、互いに異なる形状を取る事も可能であ
る。例えば、図9(A)に示す様に、当該外部壁体部3
0の当該断面形状が四角であるのに対し、当該内部壁体
部31の当該断面形状が円形である場合も可能である。
【0018】又、図7には、当該外部壁体部30と当該
内部壁体部31の断面形状が互いに相似形を呈する台形
である例が示されており、又図8には、両者の断面形状
が互いに相似形を呈する円形である場合の例が示されて
いる。本発明に於いて、例えば、図9(B)に示す様
に、少なくとも当該内部壁体部31の当該断面形状が、
多角形である場合には、当該内部壁体部31が形成する
当該中空部35内にトラス構造体38を設ける事が望ま
しい。
【0019】又、本発明に於いては、当該橋桁構造体9
の当該空間領域36に骨組体37を配置せしめるもので
あって、当該骨組体37は、鋼材或いは金属材料、プラ
スチック材料、或いは炭素繊維等の繊維材料を含むプラ
スチック複合体(FRP)等から選択された一つの材料
で構成されているものである事が望ましい。又、当該外
部壁体部30及び当該内部壁体部31は、鋼材或いは金
属材料、プラスチック材料、炭素繊維等の繊維材料を含
むプラスチック複合体(FRP)或いは木材等から選択
された一つの材料で構成されているものである事が望ま
しい。
【0020】更に、本発明に於いては、当該骨組体37
は、当該骨組体37本体の長手方向軸lと直角に於ける
断面形状は、例えば、H型、O型、L型、溝型、多角形
型等から選択された一つの断面形状を有している事が好
ましい。本発明に於ける当該橋桁構造体9は、後述する
様に、当該空間領域36内にコンクリートを流し込むも
のであるので、当該コンクリートが外部に漏れない様
に、当該橋桁構造体9に於ける当該橋桁構造体9本体の
長手方向軸Lに沿って設けられた両端部39には、少な
くとも当該空間領域36を被覆する添設板40が配置さ
れている事が好ましい。
【0021】本具体例に於ける当該橋桁構造体9の本体
長手方向軸Lに対して直角方向で見た断面構造が図2に
示されている。本具体例に於いては、当該骨組体37は
断面形状がH型を示すものが使用されている。尚、本発
明に於ける当該骨組体37の全体の構成の具体例として
は、図5(A)及び図5(B)に示す様な構成が考えら
れる。
【0022】然しながら、当該外部壁体部30及び内部
壁体部31が矩形以外の断面形状を持っている場合に
は、図7、図8、図9(A)等に示される様な骨組体3
7が適宜使用される。又、本発明に於いては、当該骨組
体37の強度を向上させる為に、適宜の形状を有する補
強用リブ部41が設けられていても良い。
【0023】一方、本発明に於ける当該橋桁構造体9に
於いては、当該骨組体37は、後述するコンクリートが
流し込まれる時点迄は、当該空間領域36内にフリーの
状態で配置される事になり、搬送や、施工工事に不都合
である為、当該骨組体37は、適宜の数のスタットジベ
ル部42を介して、当該外部壁体部30若しくは当該内
部壁体部31の何れかの少なくとも一部に固定的に保持
されている事が望ましい。
【0024】更に、本発明に係る当該橋桁構造体9に於
いては、当該橋桁構造体9の本体部長手方向の引張強度
を向上させる為に、当該骨組体37、又は当該補強用リ
ブ部41若しくは当該スタットジベル部42の少なくと
も一部に、当該橋桁構造体9の長手方向と同一の方向に
配列された鉄筋部43が設けられている事が望ましい。
【0025】本発明に係る当該橋桁構造体9の一具体例
に於ける一部拡大図が図6に示されている。図6から理
解される様に、適宜の本数の鉄筋部43が、一部の当該
補強用リブ部41及びスタットジベル部42に適宜の手
段、例えば溶接、溶着等の手段により仮止された状態で
配置されている。
【0026】又、本発明に係る当該橋桁構造体9に於い
ては、当該外部壁体部30又は内部壁体部31の一部に
コンクリート注入用の開口部44が設けられている事が
望ましい。又、本発明に係る当該橋桁構造体9の当該外
部壁体部30若しくは当該内部壁体部31の一部に空気
抜き孔部45が設けられている事も望ましい。
【0027】更に、本発明に於ける当該橋桁構造体9に
於いては、当該空間領域36内に仕切り板46が設けら
れており、それによって当該空間領域36が、複数個の
隔室47、48に分割されている事が好ましい。従っ
て、本発明に於ける上記具体例に於いては、当該隔室4
7、48のそれぞれに、コンクリート注入用の開口部4
4と空気抜き孔部45が設けられている事が望ましい。
【0028】一方、本発明に係る当該橋桁構造体9に於
ける本体の長手方向の少なくとも一方の端部39に、他
の橋桁構造体9の本体部の端部39を接続連結固定させ
る固定部材49が設けられている事が望ましい。係る固
定部材49の構造は特に限定されるものではないが、従
来公知の連結手段を使用する事が可能である。
【0029】本発明に係る当該橋桁5は、上記した構成
からなる当該橋桁構造体9の当該空間領域36内に適宜
のコンクリートを注入して硬化させた構造を有するもの
である。本発明に於ける当該橋桁構造体9に当該コンク
リートを注入するに際し、各橋桁構造体9の略中央部に
設けられた当該開口部44から当該コンクリートを注入
する様にしても良く、又各橋桁構造体9の本体長手方向
に於ける両端部39に近い2つの位置に設けた当該開口
部44から当該コンクリートを注入する様にしても良
い。
【0030】当該橋桁構造体9の該空間領域36に隔室
47、48が設けられている場合には、当該隔室毎に上
記した方法で当該コンクリートを注入する事が望まし
い。本発明に於ける当該橋桁構造体9に当該コンクリー
トを注入する方法は、当該橋桁構造体9の組立工場で実
行してもよく、好ましくは、当該橋桁構造体9を橋脚3
等に搭載させた後に実行する事が良い。
【0031】本発明に係る当該橋桁構造体9に於ける該
外部壁体部30と該内部壁体部31は、従来の橋桁構造
体9で説明した様な、天板としての上フランジ部11、
底板としての下フランジ部13及び左右の側壁部を構成
する2枚のウェブ15をそれぞれ構成する。次に、本発
明に係る当該橋桁5の施工方法について図3及び図4を
参照しながら説明する。
【0032】先ず当該橋桁構成体9を製造する工場或い
は施工現場に於いて、複数個の各橋桁構造体9を連結し
て、橋の長さおよび現場の状況に応じて、所定の長さの
橋桁を形成するものであって、上記したとおり、各橋桁
構造体9の端部39に設けた連結手段49を使用して、
橋桁構造体本体9の端面及び骨組37どうしを、溶接ま
たはボルト等により連結する。
【0033】その後、図3及び図4に示す様に、連結さ
れた当該橋桁構成体9をクレーン50によって吊り上げ
橋台2または橋脚3の上に載せて設置する。橋桁構成体
9は、例えば角筒状で、軽量であるため、橋桁構成体9
をクレーン50で吊り上げて載せる作業は比較的容易に
行うことができる。その後、橋台2及び橋脚3上に載せ
られた複数の橋桁構成体9のに於ける当該空間領域36
に形成された隔室47、48の内の一方、例えば当該橋
桁構造体9の上部側に形成された当該隔室47にコンク
リートをまず注入または流し込み打設する。
【0034】上記コンクリートが固化した後、残りの隔
室48にコンクリートを注入または流し込み打設する。
上記した様に、コンクリート55を2回に分けて打設す
るのは、1回目の打設をして上面だけを固化する事によ
り、橋桁構成体9がその時点で剛性を持つため残りのコ
ンクリート55を打設する際、橋桁構成体9を架設材等
で支える必要がなくなるためである。
【0035】コンクリート55が固化すると、コンクリ
ート55、橋桁構成体9及び骨組37、鉄筋43が一体
化して、剛性構造となり、大きな剛性をもち、しかも従
来の橋桁に比べて小型で且つ軽量なものとできるので、
従来の橋桁を使用した場合より橋脚3の間隔を長くで
き、橋脚の数を少なくする事ができる。また、橋桁構成
体9の本体が橋桁5の外壁を構成することになるので、
コンクリート型枠を組んだり、これを外したりする必要
がない。
【0036】さらに、仮設材を全く設けずに橋桁構造体
9を施工することが可能となる。即ち、本発明に於ける
橋桁の施工方法としては、基本的には、上記した構成か
らなる当該橋桁構造体9を橋台上又は橋脚上に架設搭載
させる工程及び当該橋桁構造体の該空間領域内にコンク
リートを注入する工程とから構成されているものであ
り、又他の態様としては、複数の当該橋桁構造体9を一
定の方向に直列的に配置隣接させ、それぞれの当該橋桁
構造体の互いに隣接する端部同志を互いに連接する工
程、当該連接された橋桁構造体を橋台上又は橋脚上に架
設搭載させる工程、及び当該各橋桁構造体の該空間領域
内にコンクリートを注入する工程とから構成されている
橋桁の施工方法である。
【0037】以上本発明の実施の形態について詳述して
きたが、具体的な構成は、この実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても、本発明に含まれる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、従来の鈑
桁や箱桁と異なり、鋼材とコンクリートとによって構成
されているので、材料費を低く抑えることが可能とな
る。またプレビーム桁と異なり、コンクリートを打設す
るための型枠を組んだり、外したりする必要がない。従
って、従来の橋桁より、製作コストの低減化を図ること
ができるようになる。
【0039】さらに、橋桁の運搬作業や、施工作業を容
易に行うことができるようになるので、工期と工事費を
大幅に低減することが可能となる。橋桁構成体9、鉄筋
43、骨組37及びコンクリート55が一体化して合成
構造となるので、大きな剛性を得ることができるように
なる。従って、橋脚3を長い間隔で配置することが可能
となり、従来に比べ橋脚の数を減らすことができるよう
になり、橋梁1のコストを低く抑えることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の橋桁構造体の一具体例の構成
を示す部分斜視図である。
【図2】図2は、本発明の橋桁構成体の一具体例に於け
る断面構造を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の橋桁構成体どうしの連結した
状態で施工する状態を説明する図である。
【図4】図4は、本発明の橋桁の施工方法を示す模式図
である。
【図5】図5は、本発明の骨組の一具体例の組立図であ
る。
【図6】図6は、本発明の橋桁構成体の一具体例に於け
る部分詳細断面図である。
【図7】図7は、本発明の橋桁構造体の他の具体例の構
成を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の橋桁構成体の別の具体例に於
ける断面構造を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明の橋桁構成体に於ける更に他の
具体例に於ける断面構造を示す断面図である。
【図10】図10は、従来の橋桁構造体を使用した橋梁
を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1…橋梁 2…橋台 3…橋脚 5…橋桁 7…床版 9…橋桁構造体 10…橋桁構成体ユニット 11…上フランジ 13…下フランジ 15…ウェブ 23…鉄筋 24…コンクリート 30…外部壁体部 31…内部壁体部 32…二重壁部 34…外周縁部 35…中空部 36…空間領域 37…骨組体 38…トラス構造 39…橋桁構造体端部 40…添設板 41…補強用リブ部 42…スタットジベル部 43…鉄筋部 44…コンクリート注入用の開口部 45…空気抜き孔部 46…仕切り板 47、48…隔室 49…連結固定部材 50…クレーン 55…コンクリート

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の外部壁体部、当該外部壁体部の
    内部に位置する内部壁体部とから構成された二重壁部が
    外周縁部を形成し、且つ中心部に中空部が形成されてい
    る中空状橋桁構造体であって、当該橋桁構造体の該外部
    壁体部と該内部壁体部とで形成された空間領域内に骨組
    体が挿入されている事を特徴とする橋桁構造体。
  2. 【請求項2】 当該空間領域内にコンクリートが注入さ
    れる様に構成されている事を特徴とする請求項1記載の
    橋桁構造体。
  3. 【請求項3】 当該外部壁体部の長手方向軸と直角の方
    向で見た当該外部壁体部の断面形状は、円形、楕円形、
    矩形、台形及び多角形の内から選択された一つの形状を
    有している事を特徴とする請求項1又は2に記載の橋桁
    構造体。
  4. 【請求項4】 当該内部壁体部の長手方向軸と直角の方
    向で見た当該内部壁体部の断面形状は、当該外部壁体部
    の断面形状と相似した形状若しくは、それとは異なる形
    状を有している事を特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の橋桁構造体。
  5. 【請求項5】 当該内部壁体部の当該断面形状が、多角
    形である場合には、当該内部壁体部が形成する当該中空
    部内にトラス構造体を設ける事を特徴とする請求項4記
    載の橋桁構造体。
  6. 【請求項6】 当該骨組体は、鋼材或いは金属材料、プ
    ラスチック材料、炭素繊維等の繊維材料を含むプラスチ
    ック複合体(FRP)或いは木材等から選択された一つ
    の材料で構成されているものである事を特徴とする請求
    項1乃至5の何れかに記載の橋桁構造体。
  7. 【請求項7】 当該骨組体の長手方向軸と直角に於ける
    断面形状は、H型、O型、L型、溝型、多角形型等から
    選択された一つの断面形状を有している事を特徴とする
    請求項1乃至6の何れかに記載の橋桁構造体。
  8. 【請求項8】 当該骨組体の一部に補強用のリブ部が形
    成されている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに
    記載の橋桁構造体。
  9. 【請求項9】 当該骨組体は、適宜の数のスタットジベ
    ル部を介して、当該外部壁体部若しくは当該内部壁体部
    の何れかの少なくとも一部に固定的に保持されている事
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の橋桁構造
    体。
  10. 【請求項10】 当該骨組体若しくは当該スタットジベ
    ル部の少なくとも一部に、当該橋桁構造体の長手方向と
    同一の方向に配列された鉄筋部を有している事を特徴と
    する請求項1乃至9の何れかに記載の橋桁構造体。
  11. 【請求項11】 当該外部壁体部若しくは当該内部壁体
    部の一部にコンクリート注入用の開口部が設けられてい
    る事を特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の橋
    桁構造体。
  12. 【請求項12】 当該外部壁体部若しくは当該内部壁体
    部の一部に空気抜き孔部が設けられている事を特徴とす
    る請求項1乃至11の何れかに記載の橋桁構造体。
  13. 【請求項13】 当該空間領域内に仕切り板が設けられ
    ており、それによって当該空間領域が、複数個の隔室に
    分割されている事を特徴とする請求項1乃至12の何れ
    かに記載の橋桁構造体。
  14. 【請求項14】 当該隔室のそれぞれに、コンクリート
    注入用の開口部と空気抜き孔部が設けられている事を特
    徴とする請求項12記載の橋桁構造体。
  15. 【請求項15】 当該橋桁構造体に於ける本体の長手方
    向の少なくとも一方の端部に、他の橋桁構造体本体部の
    端部を接続連結固定させる固定部材が設けられている事
    を特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載の橋桁構
    造体。
  16. 【請求項16】 当該橋桁構造体の本体に於ける長手方
    向の両端部には、少なくとも当該空間領域を被覆する添
    設板が配置されている事を特徴とする請求項1乃至15
    の何れかに記載の橋桁構造体。
  17. 【請求項17】 中空状の外部壁体部、当該外部壁体部
    の内部に位置する内部壁体部とから構成された二重壁部
    が外周縁部を形成し、且つ中心部に中空部が形成されて
    いる中空状橋桁構造体であって、当該橋桁構造体の該外
    部壁体部と該内部壁体部とで形成された空間領域内に骨
    組体が挿入されている構造体の当該空間領域内にコンク
    リートが注入されている事を特徴とする橋桁。
  18. 【請求項18】 上記した請求項1乃至15の何れかに
    記載された当該橋桁構造体を橋台上又は橋脚上に架設搭
    載させる工程及び当該橋桁構造体の該空間領域内にコン
    クリートを注入する工程とから構成されている事を特徴
    とする橋桁の施工方法。
  19. 【請求項19】 複数の当該橋桁構造体を一定の方向に
    直列的に配置隣接させ、それぞれの当該橋桁構造体の互
    いに隣接する端部同志を互いに連接する工程、当該連接
    された橋桁構造体を橋台上又は橋脚上に架設搭載させる
    工程、及び当該各橋桁構造体の該空間領域内にコンクリ
    ートを注入する工程とから構成されている事を特徴とす
    る請求項18記載の橋桁の施工方法。
  20. 【請求項20】 当該橋桁構造体に当該コンクリートを
    注入するに際し、各橋桁構造体の中央部から当該コンク
    リートを注入する事を特徴とする請求項18又は19に
    記載の橋桁の施工方法。
  21. 【請求項21】 当該橋桁構造体に当該コンクリートを
    注入するに際し、各橋桁構造体の本体長手方向に於ける
    両端部に近い2つの位置から当該コンクリートを注入す
    る事を特徴とする請求項18又は19に記載の橋桁の施
    工方法。
  22. 【請求項22】 当該橋桁構造体に当該コンクリートを
    注入するに際し、各橋桁構造体に設けられた当該空間領
    域に形成されている当該隔室毎に当該コンクリートを注
    入する事を特徴とする請求項18又は19に記載の橋桁
    の施工方法。
  23. 【請求項23】 当該橋桁構造体に当該コンクリートを
    注入するに際し、当該橋桁構造体に設けられた当該空間
    領域に形成されている当該隔室が複数個存在する場合に
    は、当該橋桁構造体の中心部よりも上側に存在する隔室
    に先に当該コンクリートを注入し、当該隔室よりも下側
    に存在する隔室には、その後に当該コンクリートを注入
    する事を特徴とする請求項18乃至22の何れかに記載
    の橋桁の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20060061000A (ko) * 2004-12-01 2006-06-07 공강주 충전형 강상자 구조물의 시공방법
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