JP2000073265A - 吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体 - Google Patents

吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体

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JP2000073265A
JP2000073265A JP16751699A JP16751699A JP2000073265A JP 2000073265 A JP2000073265 A JP 2000073265A JP 16751699 A JP16751699 A JP 16751699A JP 16751699 A JP16751699 A JP 16751699A JP 2000073265 A JP2000073265 A JP 2000073265A
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water
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fibers
weight
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English (en)
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Kazuhiro Kameshima
一寛 亀島
Hiroaki Nukui
裕明 温井
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気中の水蒸気が凝結した結露水を吸収し、
かつ吸収した水分を蒸発させる機能を有する、結露水蒸
発シート、吸水板、調湿板、水蒸発板など好適に用いる
ことのできる、吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体を
提供する。 【解決手段】 比表面積0.4m/g以上の繊維を3
0重量%以上含有する、嵩密度0.1g/cm以上、
目付30g/m以上、吸い上げ高さ200mm以上、
吸い上げ速度40mm/60秒以上、かつ蒸発速度90
g/m・時間以上である吸水性及び蒸発性を有する繊
維構造体、及び、吸水蒸発層として作用する繊維構造体
と、保水層として作用する繊維構造体を積層してなる目
付50g/m以上、吸い上げ高さ200mm以上、吸
い上げ速度40mm/60秒以上、かつ蒸発速度90g
/m・時間以上、保水率500%以上で吸水性及び蒸
発性を有する繊維構造体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の水蒸気が
凝結した結露水を吸収し、かつ吸収した水分を蒸発させ
る機能を有する結露水蒸発シート、冷蔵庫、加湿器、調
湿器等の吸水板、調湿板、水蒸発板、ダクトやエアコン
吹き出し口ドリッブ防止部材、芳香剤等水溶性薬剤の揮
発部材などに好適に用いることのできる繊維構造体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】水分や湿気を吸水し蒸発させる繊維構造
体としては、結露水拡散シートや蒸発板などが知られて
いる。
【0003】実開昭63−92732号公報には、親水
性の高い繊維素材から構成される保水層と疎水性の高い
繊維素材から構成される吸水蒸発層からなる積層シート
で構成されており、保水層あるいは吸水蒸発層から吸収
した水分を繊維間の隙間に一旦貯蔵して、蒸発層表面へ
移動し蒸発乾燥させる結露水蒸散シートが開示されてい
る。
【0004】このような結露水蒸散シートは、窓に貼り
着けて少量の結露水滴を蒸散するには十分な性能を有し
ているが、大量に溜まったドレインを吸い上げて蒸散さ
せる用途、例えば蒸発板では、吸い上げ高さや吸い上げ
速度が不十分であり、また結露や水滴等が一時的に発生
した場合、少量であっても瞬間的な吸収が不充分で、周
囲の器具や設備を破損したり汚染したりする問題が起こ
っていた。さらに、長期使用することにより、吸水蒸発
の繰り返しにより、吸水蒸発性能が低下して本来の機能
が低下するなど課題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
問題を解決し、大量に溜まったドレインを吸い上げて蒸
散させる用途、例えば蒸発板として用いても、吸い上げ
高さが高く、吸い上げ速度が十分に速い、吸水性及び蒸
発性を有する繊維構造体を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の要旨は、
比表面積0.4m/g以上の繊維を30重量%以上含
有する、嵩密度0.1g/cm以上、目付30g/m
以上、吸い上げ高さ200mm以上、吸い上げ速度4
0mm/60秒以上、かつ蒸発速度90g/m ・時間
以上であることを特徴とする吸水性及び蒸発性を有する
繊維構造体にある。
【0007】そして、第2の要旨は、比表面積0.40
/g以上の繊維30重量%以上からなる、嵩密度
0.10g/cm以上の繊維からなる繊維構造体
(A)と、比表面積0.15m/g以上の繊維20重
量%以上からなる、嵩密度0.20g/cm以下の繊
維からなる繊維構造体(B)を積層してなり、目付50
g/m以上、吸い上げ高さ200mm以上、吸い上げ
速度40mm/60秒以上、かつ蒸発速度90g/m
・時間以上、保水率500%以上であることを特徴とす
る吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体にある。
【0008】
【発明の実施の形態】(繊維構造体について)本発明に
おいて繊維構造体とは、繊維又は繊維から製造される紡
績糸よりなる織物、編み物、あるいは紡績糸を経由しな
い不織布及び紙などを示す。繊維構造体に、シリカ微粒
子や珪藻土、活性炭などの微粒子を本発明の効果を阻害
しない範囲で含有させても構わない。
【0009】(繊維構造体を構成する繊維について)本
発明の繊維構造体を構成する繊維の種類については、特
に限定しないが、アクリロニトリル単位を50重量%以
上含むアクリル繊維を50重量%以上含有する場合は、
アクリル繊維が含有しているシアノ基の大きな双極子モ
ーメントに由来する濡れ特性が向上し好ましい。さらに
長期的に吸水蒸発が繰り返される事の多い加湿器等の蒸
発板には、アクリル繊維は、素材自身が水に対する良好
な濡れ特性を持っている為、親水化剤等の後加工に比べ
吸水蒸発特性の低下が少なく特に好ましい。
【0010】本発明で用いるアクリル繊維において、ア
クリロニトリル単位と共重合する単量体はアクリロニト
リルと共重合可能な単量体であればよく特に限定しない
が、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、
アクリル酸、メタクリル酸、メタクリロニトリル、アク
リロアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、フ
ッ化ビニル、ビニルアルキレート、塩化ビニリデン、臭
化ビニリデン、スチレン、スチレンスルホン酸、アリル
スルホン酸、メタリルスルホン酸、スチレンスルホン酸
塩、アリルスルホン酸塩、メタリルスルホン酸塩、エチ
レン、プロピレンなどを使用することができる。
【0011】本発明の繊維構造体を構成する繊維の比表
面積は、吸着等温線を用いる窒素を吸着質としたBET
法により測定した値である。
【0012】繊維構造体を構成する繊維の30重量%以
上は比表面積が0.4m/g以上の繊維であること
が、毛細管作用による吸い上げ高さ、吸い上げ速度を適
切な範囲とする上で必要である。
【0013】比表面積が0.4m/g以上の繊維の含
有量が30重量%未満では、吸い上げ高さ、吸い上げ速
度が低下する傾向にある。
【0014】比表面積が0.4m/g以上の繊維の含
有率の下限は、吸水蒸発を適切な範囲とする上で50重
量%がより好ましく、上限としては繊維構造体の形状を
維持する上で90重量%がより好ましく、残量を繊維構
造体の形状の維持に寄与する熱融着性繊維、接着剤又は
樹脂で構成するのがよい。
【0015】本発明の繊維構造体を形成する繊維の比表
面積は、繊維構造体の毛細管作用による吸い上げ高さ、
吸い上げ速度を適切な範囲とするため0.4m/g以
上であることが必要である。
【0016】比表面積が0.4m/gに満たない場合
は、繊維構造体の嵩密度を高くしても吸い上げ高さ、吸
い上げ速度が頭打ちとなり、本発明の効果が得られな
い。
【0017】本発明では繊維構造体を形成する繊維の比
表面積を0.4m/g以上とする方法は特に限定はし
ないが、極細繊維、割繊フィブリル繊維、多孔質繊維等
を用いる方法があり、薄く均一な積層厚みで吸い上げ高
さが得られる点から、比表面積が0.4〜100m
gの極細繊維の使用が好ましい。
【0018】(繊維構造体の目付について)本発明の繊
維構造体の目付は、繊維構造体の形状を維持する上で3
0g/m以上であることが必要である。目付が30g
/mに満たない場合は、繊維構造体の嵩密度を高くし
ても均一な厚みの繊維構造体の形成が困難になってくる
ため本発明の効果が得られない。
【0019】(繊維構造体の嵩密度について)本発明の
繊維構造体の嵩密度は、単位面積当たりの重量(目付)
をJIS L1913の6.1.2(A法)項による厚
さ測定に基づき測定した厚さで除した値である。
【0020】本発明の繊維構造体の嵩密度は、毛細管作
用による吸い上げ高さ、吸い上げ速度を適切な範囲とす
るため0.1g/cm以上であることが必要である。
【0021】嵩密度が0.1g/cmに満たない場合
は、繊維構造体の単繊維繊度を細くしても吸い上げ高さ
が頭打ちとなり、本発明の効果が得られない。
【0022】又、嵩密度が0.8g/cmを越える
と、繊維間の隙間がほとんどなくなるため、毛細管作用
が阻害される傾向にある。
【0023】(繊維構造体の吸い上げ高さ及び吸い上げ
速度について)本発明では、繊維構造体の吸い上げ高さ
及び吸い上げ速度をJIS L1907記載のバイレッ
ク法の器具を用い、幅25mm長さ32cmの試験片を
垂直に支持し下端2cmを水に浸漬してから60分後の
高さ、及び、試験片の下端を浸漬してから60秒後の水
面からの吸い上げ高さをそれぞれ吸い上げ高さ、及び、
吸い上げ速度(mm/60秒)とする。試験片の表裏で
異なる場合は、どちらかの面の大きい値をもって試験片
の代表値とする。
【0024】本発明の繊維構造体においては、繊維構造
体が水の蒸発に大きく寄与するためには繊維構造体全体
に水が隅々まで広く浸透していき、蒸発に寄与する水に
濡れた表面積が繊維構造体の有効面積を最大限に活用す
るための観点から、その指標として吸い上げ高さとして
200mm以上であることが必要である。
【0025】吸い上げ高さが200mmに満たない場合
は水の蒸発に寄与する有効面積が小さくなり本発明の効
果が得られない。
【0026】又、本発明の繊維構造体においては、吸い
上げ速度が40mm/60秒以上であることが必要であ
る。吸い上げ速度が40mm/60秒未満の場合は、水
の蒸発に寄与する部分に連続的に蒸発量以上の水を吸い
上げることができないため、繊維構造体全体で水を蒸発
することができなくなるとともに、一時的に発生した水
に対して吸収能力がなく実用上問題となる。
【0027】(繊維構造体の保水率)本発明では、繊維
構造体の保水率は、JIS L1907の5.2項記載
の吸水率の項に記載ある浸漬条件に従い、75mm×7
5mmの大きさの正方形の試験片を採取し重量(W1)
を測定し、この試験片に重りをつけ、浸漬槽の水中に2
0分間浸漬後、試験片の4角のうち1箇所の最端部に微
細な釣り針を引っ掛けて、そのまま水中から10秒間当
たり10cm程度の速度でゆっくりと引き上げ、針を引
っ掛けた対角の下端から水滴を切るため空中で3分間放
置した後の保水している試験片重量(W2)から 保水率(%)=((W2−W1)/W1)×100 により求められる値である。
【0028】本発明の繊維構造体の保水率は500%以
上であることが必要である。保水率が500%未満であ
る場合は、繊維構造体の保水量が蒸発量に比べて不足す
るので、水の蒸発を繊維構造体全体で行うことができな
くなる。
【0029】(繊維構造体の蒸発速度)本発明では、繊
維構造体の蒸発速度は以下の方法で測定する。25℃、
65%RH条件で、内辺20cm×20cmで深さ5c
mの直方体容器に深さ4cmまで水を入れ、幅10cm
長さ27cmの試験片を幅方向が水面に対して水平にな
るように支持し、下端を常に2cm水中に浸漬され水面
上に残りの25cmが出るようにする。同時に試験片を
浸漬せず水のみ同量入れた同じ大きさの容器を準備す
る。浸漬1時間後、容器の水と含水した試験片の合計重
量(A0)と試験片の浸漬していない容器の水の重量
(B0)を測定する。この試験片のある容器と無い容器
に対して同時に、風速0.5m/secの風を試験片の
表裏面と並行で水面と並行となるように連続的に当てに
はじめ、その後1時間経過した時、容器の水と含水した
試験片の合計重量(A1)と試験片の浸漬していない容
器の水の重量(B1)を測定する。試験片から蒸発した
水分量を、 試験片から蒸発した水分重量=(A0−A1)−(B0
−B1) として求め、水面上に出ている面積(10cm×25c
m)で除した値を、繊維構造体の単位面積当たりの蒸発
速度として求める。
【0030】本発明の繊維構造体の蒸発速度は90g/
・時間以上であることが必要である。蒸発速度が9
0g/m・時間に満たない場合は、繊維構造体への吸
い上げ速度が蒸発速度を上回るために、繊維構造体の吸
い上げ能力を十分に活用できない。
【0031】(繊維構造体(A)と繊維構造体(B)と
を積層してなる繊維構造体)次に繊維構造体(A)と繊
維構造体(B)とを積層してなる繊維構造体について説
明する。
【0032】水を吸収して蒸発する吸水蒸発層として作
用する繊維構造体(A)と、繊維構造体(A)で吸収し
た水を一旦保水しておく保水層として作用する繊維構造
体(B)を積層することにより、流下してくる結露水を
吸水蒸発させながら保水することができ、吸い上げ高さ
200mm以上、吸い上げ速度40mm/60秒以上、
且つ蒸発速度90g/m・時間以上、保水率500%
以上という優れた吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体
を得ることができる。
【0033】(繊維構造体(A)について)繊維構造体
(A)は比表面積0.4m/g以上の繊維30重量%
以上からなる、嵩密度0.2g/cm以上の繊維から
なる繊維構造体であることが毛細管作用による吸い上げ
高さ、吸い上げ速度を適切な範囲とするため必要であ
る。
【0034】繊維構造体(A)を構成する比表面積が
0.4m/g以上の繊維は、平均繊度が0.6dte
x以下で、繊維長5mm以下の極細繊維や、叩解処理さ
れた多分岐構造を持つミクロフィブリル化繊維である場
合、毛細管作用による吸い上げ高さ、吸い上げ速度を適
切な範囲とするため特に好ましい。
【0035】繊維構造体(A)を構成する繊維の種類に
ついては、上記の要件を満足していればよく、特の限定
しないが、アクリロニトリル単位を50重量%以上含む
繊維を、少なくとも50重量%以上含有する場合は、ア
クリル繊維が含有しているシアノ基の大きな双極子モー
メントに由来する濡れ特性が向上するので好ましい。さ
らに長期的に吸水蒸発が繰り返される事の多い加湿器等
の蒸発板には、アクリル繊維は、素材自身が水に対する
良好な濡れ特性を持っている為、親水化剤等の後加工に
比べ吸水蒸発特性の低下が少なく特に好ましい。
【0036】(繊維構造体(B)について)繊維構造体
(B)は比表面積0.15m/g以上の繊維20重量
%以上からなる、嵩密度0.2g/cm以下の繊維か
らなる繊維構造体であることが保水性を確保する上で必
要である。
【0037】保水層を構成する繊維構造体(B)は、結
露水を一時的に繊維間の隙間内部に保持して吸水蒸発層
を構成する繊維構造体(A)へ結露水を連続的に供給す
る保水機能の点から、嵩密度が0.2g/cm以下で
あることが必要である。
【0038】繊維構造体(B)の嵩密度が0.20g/
cmを越える場合は、結露水を保持する繊維構造体の
隙間が減少して保水性が低下するために本発明の効果が
得られない。
【0039】繊維構造体(B)は、比表面積0.15m
/g以上の繊維がセルロース系の再生繊維又は半再生
繊維であり、この繊維を少なくとも20重量%以上含有
することが、保水性を向上する上で好ましい。
【0040】又、繊維構造体(B)は、比表面積0.1
5m/g以上の繊維が多孔質アクリル繊維であり、こ
の繊維を少なくとも20重量%以上含有することが、ア
クリル繊維が含有しているシアノ基の大きな双極子モー
メントに由来する濡れ特性と多孔質による保水性を向上
する上で好ましい。
【0041】(繊維構造体(A)と繊維構造体(B)と
の積層方法について)各繊維構造体が積層された積層繊
維構造体は、通水性が充分保持される形態となるような
積層法を用いればよく、例えば接着剤を用いて各繊維構
造体間を点状、筋状などに接着する方法、ニードルパン
チ、ステッチなどによる方法、適当な圧力の噴射流体を
あてて繊維同士を絡ませる交絡方法など、従来、不織布
の製法で行われている積層方法が採用でき、中でも噴射
流体として水を用いたウォータージェット法が繊維構造
体の性能面から好ましい。
【0042】(繊維構造体(A)と繊維構造体(B)と
繊維構造体(A)との積層について)繊維構造体(A)
と繊維構造体(B)と繊維構造体(A)とを積層した繊
維構造体は繊維構造体(A)と繊維構造体(B)の積層
した構造体に比べ、表裏の性能差が少ないため、実用上
に於いて取り扱い性に優れる。また構造体としての蒸発
性についても、より優れる物を供与する。
【0043】(剛軟度について)本発明の繊維構造体に
おいて、型枠、梁、柱、吊り具、粗い目の金網等の支持
される部材に組み込まれて使用される場合は特に繊維構
造体の剛軟度については問わないが、繊維構造体自身が
剛直性を持ち単独で使用出来ることは、設置上のスペー
スの問題や経済性の面から重要である。この剛直性は、
JIS L1018 スライド法により剛軟度として測
定できる。剛軟度が20mN・cm以上とすることによ
り水分を吸収した場合や、水の蒸発を促進するため風速
0.5m/秒以上の風をあてたときにも繊維構造体単独
でも変形を生じるおそれがない。
【0044】(樹脂加工処理)本発明の繊維構造体は、
合成樹脂溶液又は水性エマルジョン中に浸漬又はスプレ
ー塗布した後乾燥して繊維構造体を構成する繊維表面に
樹脂膜等を形成し、繊維同士を強固に接着し、JIS
L1018 スライド法による剛軟度が20mN・cm
以上のシート状物を作製することができる。
【0045】使用する樹脂としては、例えば、アクリル
系、フェノール系、酢酸ビニール、エポキシ樹脂系など
耐水性が高いものが好ましい。などを使用できる。但
し、樹脂の含浸量が多くなると、毛細管作用をしていた
繊維間の隙間が埋められて、吸い上げ高さ、吸い上げ速
度を低下させるおそれがあるため、塗布量を5〜40重
量%の範囲に調整することが好ましい。
【0046】(熱融着性繊維について)本発明において
は、繊維構造体中に10〜70重量%の範囲で熱融着性
繊維を含有させ、その熱融着性繊維と他の繊維を熱融着
することにより、繊維構造体の剛軟度が20mN・cm
以上の繊維構造体を作製することができる。
【0047】剛軟度が20mN・cm以上とすることに
より水の蒸発を促進するため風速0.5m/秒以上の風
をあてたときにも変形を生じるおそれがない。
【0048】熱融着性繊維の含有率が10重量%未満の
場合は、水分を吸収した場合や繊維構造体に風速0.5
m/秒以上の風をあてたときに変形を生じるおそれがあ
る。逆に含有率が70重量%を越える場合は、繊維構造
体の剛軟度が向上するが、吸い上げ高さや吸い上げ速
度、保水率の低下を招く傾向にある。
【0049】使用できる熱融着性繊維としては、例え
ば、ポリエステル系、ポリプロピレン系、ポリビニルア
ルコール系などの公知のものを使用できる。
【0050】(粘着剤層について)本発明の繊維構造体
表面に粘着剤層を設けることにより、屋根の梁や天井、
配管パイプ、窓、窓枠、冷蔵庫の外側などの結露水の発
生する箇所に貼り付け、結露水の落下、流下を防ぎ、結
露水によるカビや腐蝕、漏電等の弊害を防止することが
できる。粘着剤層にはあらかじめ剥離紙を貼付しておく
ことが可能で、粘着剤にはアクリル系、エチレン−酢酸
ビニル系、ウレタン系等が使用できる。
【0051】(板状、円筒状、プリーツ状、又はハニカ
ム状に成型した繊維構造体について)本発明の繊維構造
体は、板状、円筒状、プリーツ状、又はハニカム状に成
型することにより、繊維構造体の蒸発面積の集積度を大
きくすることができる。結露水の発生量と蒸発量の相対
速度比から任意の蒸発面積の集積度を選ぶことができ
る。
【0052】
【実施例】以下本発明を具体的に説明する。 (実施例1及び2、比較例1)アクリロニトリル単位9
0重量%及び酢酸ビニル単位10重量%からなるアクリ
ロニトリル系共重合体の紡糸条件を変更し、比表面積の
異なる3種類(0.25、0.4及び0.9m/g)
のアクリル繊維を得た。これらのアクリル繊維を繊維長
30mmに切断して以下の検討に用いた。
【0053】上記アクリル繊維80重量%と、繊維長3
0mmのポリエステル系熱融着性繊維(ユニチカ株式会
社製メルティ#4080、単繊維繊度2.2dtex)
20重量%とから、エアーレイ方式によりウェッブを作
成し、ニードルパンチ法及びヒートプレス法を併用し、
目付500g/m、嵩密度0.25g/cmの繊維
構造体を作成した。吸い上げ高さ、吸い上げ速度、及び
蒸発速度の測定結果を表1に示した。
【0054】(比較例2)嵩密度を0.1g/cm
したほかは、実施例1と同様にして繊維構造体を得た。
吸い上げ高さ、吸い上げ速度、及び蒸発速度の測定結果
を表1に示した。
【0055】(実施例3)繊維として、実施例1で用い
た比表面積0.4m/gのアクリル繊維30重量%、
同じく実施例1で用いたポリエステル系熱融着性繊維2
0重量%、及び、比表面積0.4m/g、繊維長30
mmのポリエステル繊維(帝人株式会社製テトロンテピ
ルスTM04N社、単繊維繊度0.6dtex)50重
量%とから、エアーレイ方式によりウェッブを作成し、
ニードルパンチ法及びヒートプレス法を併用し、目付5
00g/m、嵩密度0.25g/cmの繊維構造体
を作製した。吸い上げ高さ、吸い上げ速度、及び蒸発速
度の測定結果を表1に示した。
【0056】(実施例4)アクリロニトリル系共重合体
を、アクリロニトリル単位45重量%及び酢酸ビニル単
位55重量%からなるアクリロニトリル系共重合体に変
更した他は、実施例1と同様にして繊維構造体を得た。
吸い上げ高さ、吸い上げ速度、及び蒸発速度の測定結果
を表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】(実施例5)比表面積0.9m/g、繊
維長5mmのアクリル繊維(単繊維繊度0.1dte
x、組成は実施例1と同じ)のアクリル繊維を抄紙して
紙状の繊維構造体(A)を作製した。比表面積0.2m
/g、繊維長51mmのレーヨン繊維(ダイワボウレ
ーヨン株式会社製コロナRB、単繊維繊度3.3dte
x)をニードルパンチ法により繊維構造体とし、繊維構
造体(B)とした。
【0059】次に上記2種類の繊維構造体を積層し、ア
クリル繊維を抄紙した紙状の繊維構造体(A)の面を水
流の受ける面としてウォータージェット法で交絡積層
し、2層からなる積層繊維構造体を得た。この繊維構造
体の各層を厚みが実質的に変わらないように積層境界を
はがし、それぞれの目付、嵩密度を測定したところ、繊
維構造体(A)の目付、嵩密度はそれぞれ、50g/m
、0.25g/cm、繊維構造体(B)の目付、嵩
密度はそれぞれ、250g/m、0.12g/cm
であった。表2に吸い上げ高さ、吸い上げ速度、保水
率、及び蒸発速度の評価結果を示した。
【0060】(比較例3)実施例5の繊維構造体(A)
を構成するアクリル繊維を実施例1で作製したアクリル
繊維(比表面積0.25m/g、繊維長5mm)に変
更したほかは、実施例5と同様にして繊維構造体を得
た。表2に吸い上げ高さ、吸い上げ速度、保水率、及び
蒸発速度の評価結果を示した。
【0061】(実施例6)上記の実施例5で作製した
(A)及び(B)がウォータージェット法で交絡積層さ
れた繊維構造体に、更に(B)の残りの面に同様に
(A)の繊維構造体を積層し(A)の面を水流の受ける
面としてウォータージェット法で交絡積層し、積層繊維
構造体(A)、(B)、(A)の順に交絡積層された3
層積層シート状繊維構造体を作製した。表2に吸い上げ
高さ、吸い上げ速度、保水率、及び蒸発速度の評価結果
を示した。
【0062】(実施例7)実施例5の繊維構造体(B)
にかえ、比表面積0.21m/g、繊維長51mmの
多孔質アクリル繊維(三菱レイヨン株式会社製コラック
スH110、単繊維繊度3.3dtex)30重量%、
比表面積0.2m/g、繊維長51mmのレーヨン繊
維(ダイワボウレーヨン株式会社製コロナRB、単繊維
繊度3.3dtex)30重量%、及び、比表面積0.
15m/g、繊維長51mmのポリエステル繊維(東
レ株式会社製テトロンステープル#201、単繊維繊度
3.3dtex)40重量%とからニードルパンチ法に
より得た目付250g/m、嵩密度0.4g/cm
繊維構造体を繊維構造体(B)として用いるほかは実施
例5と同様にして繊維構造体を得た。表2に吸い上げ高
さ、吸い上げ速度、保水率、及び蒸発速度の評価結果を
示した。
【0063】(実施例8)実施例5の繊維構造体(B)
にかえ、比表面積0.19m/g、繊維長51mmの
ポリエステル系熱融着性繊維(ユニチカ株式会社製メル
ティ#4080、単繊維繊度2.2dtex)20重量
%、及び、比表面積0.2m/g、繊維長51mmの
レーヨン繊維(ダイワボウレーヨン株式会社製コロナR
B、単繊維繊度3.3dtex)80重量%とから、ニ
ードルパンチ法及びヒートプレス法の併用により得られ
た、目付250g/m、嵩密度0.4g/cmの繊
維構造体を繊維構造体(B)として用いたほかは、実施
例5と同様にして繊維構造体を得た。表2に吸い上げ高
さ、吸い上げ速度、保水率、及び蒸発速度の評価結果を
示した。
【0064】(実施例9)実施例5で製作した繊維構造
体を、アクリル系エマルジョン(大日本インキ株式会社
製ボンコートAN198)を希釈した5重量%水溶液中
に浸漬し、乾燥硬化した。このときの繊維構造体への樹
脂付着量は12重量%であった。剛軟度を測定したとこ
ろ、30mN・cmであった。表2に吸い上げ高さ、吸
い上げ速度、保水率、及び蒸発速度の評価結果を示し
た。
【0065】(実施例10)実施例5で製作した繊維構
造体の繊維構造体(B)側に、粘着剤を塗布して剥離紙
を貼付した粘着固定タイプの積層シート状物を作製し
た。表2に吸い上げ高さ、吸い上げ速度、保水率、及び
蒸発速度の評価結果を示した。
【0066】
【表2】
【0067】(実施例11)アクリロニトリル単位93
重量%及び酢酸ビニル単位7重量%からなるアクリロニ
トリル系共重合体60重量%と三菱レイヨン株式会社製
メタクリル樹脂ビーズレジン「アクリペットMDK」4
0重量%とジメチルアセとアミドに固形分が20%とな
るように溶解して紡糸原液として、通常の湿式紡糸法に
より単繊維繊度が3.3dtexの繊維を得た。これを
繊維長5mmに切断後、繊維濃度1重量%で60分間ナ
イアガラビーターにて叩解処理したところ繊維は多分岐
な構造を持ち比表面積は17.1m/gであった。こ
の叩解処理された繊維50重量%とポリエステル系熱融
着性繊維(ユニチカ株式会社製メルティ#4080、単
繊維繊度2.2dtex、繊維長5mm)50重量%と
を水中で混合して抄紙して、目付100g/m、嵩密
度0.25g/cmの繊維構造体を作成した。剛軟度
を測定したところ、100mN・cmであった。吸い上
げ高さは220mm、吸い上げ速度70mm/60秒、
及び蒸発速度110g/m・時間であった。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、大量に溜まったドレイ
ンを吸い上げて蒸散させる用途、例えば蒸発板として用
いても、吸い上げ高さが高く、吸い上げ速度が十分に速
い、吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体が得られる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比表面積0.4m/g以上の繊維を3
    0重量%以上含有する、嵩密度0.1g/cm以上、
    目付30g/m以上、吸い上げ高さ200mm以上、
    吸い上げ速度40mm/60秒以上、かつ蒸発速度90
    g/m・時間以上であることを特徴とする吸水性及び
    蒸発性を有する繊維構造体。
  2. 【請求項2】 アクリロニトリル単位を50重量%以上
    含む繊維を50重量%以上含有する、請求項1記載の吸
    水性及び蒸発性を有する繊維構造体。
  3. 【請求項3】 下記の繊維構造体(A)と繊維構造体
    (B)を積層してなる、目付50g/m以上、吸い上
    げ高さ200mm以上、吸い上げ速度40mm/60秒
    以上、かつ蒸発速度90g/m ・時間以上、保水率
    500%以上であることを特徴とする吸水性及び蒸発性
    を有する繊維構造体。繊維構造体(A):比表面積0.
    4m/g以上の繊維30重量%以上からなる、嵩密度
    0.2g/cm以上の繊維からなる繊維構造体。繊維
    構造体(B):比表面積0.15m/g以上の繊維2
    0重量%以上からなる、嵩密度0.2g/cm以下の
    繊維からなる繊維構造体。
  4. 【請求項4】 繊維構造体(A)、繊維構造体(B)、
    繊維構造体(A)の順に積層した、目付60g/m
    上の請求項3記載の吸水性及び蒸発性を有する繊維構造
    体。
  5. 【請求項5】 繊維構造体(A)中の比表面積0.4m
    /g以上の繊維の平均繊度が0.6dtex以下の極
    細繊維である、請求項3又は4記載の吸水性及び蒸発性
    を有する繊維構造体。
  6. 【請求項6】 繊維構造体(B)を構成する、比表面積
    0.15m/g以上の繊維がセルロース系の再生繊維
    又は半再生繊維である、請求項3〜5のいずれか1項記
    載の吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体。
  7. 【請求項7】 繊維構造体(B)を構成する、比表面積
    0.15m/g以上の繊維が多孔質アクリル繊維であ
    る、請求項3〜5のいずれか1項記載の吸水性及び蒸発
    性を有する繊維構造体。
  8. 【請求項8】 繊維構造体(A)を構成する50重量%
    以上の繊維がアクリロニトリル単位を50重量%以上含
    有するアクリル繊維である、請求項3〜7項のいずれか
    1項記載の吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体。
  9. 【請求項9】 樹脂エマルジョン又は樹脂溶液に浸漬し
    て樹脂加工処理した、JIS L1018スライド法に
    よる剛軟度が20mN・cm以上である、請求項1〜8
    のいずれか1項記載の吸水性及び蒸発性を有する繊維構
    造体。
  10. 【請求項10】 熱融着性繊維10重量%以上を含み、
    その熱融着性繊維により繊維同士が熱融着されてなる、
    JIS L1018スライド法による剛軟度が20mN
    ・cm以上である、請求項1〜8のいずれか1項記載の
    吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    繊維構造体の片面に粘着剤層を設けた吸水性及び蒸発性
    を有する繊維構造体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10のいずれか1項記載の
    繊維構造体を板状、円筒状、プリーツ状、又はハニカム
    状に成型した吸水性及び蒸発性を有する繊維構造体。
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