JP2000072925A - 易剥離性フィルム及び可撓性容器 - Google Patents

易剥離性フィルム及び可撓性容器

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JP2000072925A
JP2000072925A JP10243626A JP24362698A JP2000072925A JP 2000072925 A JP2000072925 A JP 2000072925A JP 10243626 A JP10243626 A JP 10243626A JP 24362698 A JP24362698 A JP 24362698A JP 2000072925 A JP2000072925 A JP 2000072925A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、柔軟性に優れ、より高温の滅菌雰囲
気でも隔壁の剥離強度が変化しない易剥離性成形体を提
供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂(A)と、鎖状共
役ジエンブロック含有量が30〜70重量%である環状共役
ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック
共重合体の水素化体(B)を、A/Bの重量比が50/50
〜90/10の範囲になるように混合した樹脂を用いて成形
された易剥離性フィルム及び可撓性容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐高圧蒸気滅菌
性、透明性、柔軟性、剥離性などに優れた易剥離性フィ
ルム及び可撓性容器、特に易剥離性を有するポリオレフ
ィン系樹脂を主体とした多層成形品に関する。なお本明
細書において、易剥離性とは、二つの部材を相対的に高
温で熱溶着することによる実質的に剥離開封できない強
シール部と、二つの部材を相対的に低温で熱溶着するこ
とによる(以下低温溶着という)容易に剥離できる弱シ
ール部とを、一種類の材料から選択的に形成できる性質
をいう。
【0002】
【従来の技術】従来、低温溶着により容易に剥離できる
接着面を形成することで開封を容易にした蓋材および包
装材や、容易に剥離できる隔壁によって区画された医療
用複室容器が採用されている。医療用複室容器は、混合
した状態では変質などにより保存性が悪くなる薬剤や薬
液を、使用直前に無菌混合するなどの用途に使われてい
る。これは、容易に剥離可能な隔壁によって区画される
複数の室に内容物を別々に保存しておき、使用直前に容
器を手で圧縮して隔壁を剥離させ、複数の室を連通させ
て内容物を無菌混合させるというものである。この複室
容器は易剥離性を有する単層フィルム、あるいは易剥離
性を有するフィルムが最内層になるように積層した多層
フィルムから形成される。まず、フィルムの沿部を相対
的に高温で強固にシールし、形成された容器の外側から
加熱金型で相対的に低温で溶着して、容易に剥離可能な
隔壁を形成することにより複数の室に区画する。なお、
複室容器が易剥離性を有しない樹脂から形成された容器
の場合、複室容器の易剥離性隔壁は易剥離性フィルム
(通常、容器を形成しているフィルムに使われている樹
脂と、これと非相溶である樹脂との混合物から形成され
たものが採用される)を隔壁部に挿入して熱溶着するこ
とによって形成することができる。
【0003】医療用容器に用いられる易剥離性フィルム
は医療安全性、廃棄性に加え、耐熱性、透明性、柔軟
性、耐衝撃性のいずれをも満足し得るものでなければな
らず、これまでに数多くの提案がなされている。例えば
特開平7−136234号公報や特開平8−13151
5号公報などには、ポリプロピレン系ポリマーとエチレ
ン・α−オレフィン系エラストマーとの混合物からなる
易剥離性フィルムが開示されている。また、特開平8−
229099号公報や特開平8−229100号公報な
どには、主成分であるポリプロピレン系ポリマーやポリ
エチレン系ポリマーと、スチレン系エラストマーとの混
合物からなるフィルムが開示されている。しかしこれら
のフィルムはエラストマー成分の耐熱性が悪く、形成さ
れた隔壁の剥離強度の変化やばらつきが増大するため、
115 ℃以下でしか高圧蒸気滅菌を行うことができない。
一方、特公平7−96283号公報にはポリオレフィン
系樹脂と耐熱性に優れたポリメチルペンテン系樹脂など
非相溶性樹脂との樹脂組成物から形成された易剥離性フ
ィルムが開示されている。しかし非相溶性樹脂の配合量
が多い場合は透明性、柔軟性が悪くなり医療用容器とし
ては不適切となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、透明性、柔軟性に優れ、より高温
の滅菌雰囲気でも剥離強度が変化しない易剥離性フィル
ム及び可撓性容器を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、種々鋭意検討したところ、特定組成を
有する環状オレフィン系樹脂とポリオレフィン系樹脂と
の混合物を使用することを見出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明はポリオレフィン系樹脂
(A)と、鎖状共役ジエンブロック含有量が30〜70重量
%である環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジ
エン三元ブロック共重合体の水素化体(B)を、A/B
の重量比が50/50〜90/10の範囲になるように混合した
樹脂を用いて成形されたことを特徴とする易剥離性フィ
ルム及び可撓性容器である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリオレフィン
系樹脂とは、プロピレン、エチレン、ブテンなど結晶性
オレフィン成分を含む樹脂であり、耐熱性や柔軟性、透
明性など、製品の要求性能に応じて選択して使用でき
る。これらは単独で用いても良いし、結晶性、非結晶
性、エラストマーを問わず、複数のポリオレフィン系樹
脂との混合物であっても良い。組み合わせた樹脂は、変
形やブロッキングなどを起こさずに高圧蒸気滅菌に耐え
る耐熱性が必要であるため、ビカット軟化点が100 ℃以
上、好ましくは110 ℃以上、更に好ましくは120 ℃以上
であることが望ましい。該樹脂の具体例としては、アイ
ソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリ
プロピレン、アタクチックポリプロピレンなどのホモポ
リプロピレンを含むポリプロピレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、
ヘキセン、ヘプテン、オクテン、4−メチルペンテン−
1などのα−オレフィン成分を一種類以上有するプロピ
レン・α−オレフィン系共重合体やエチレン・α−オレ
フィン系共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・アクリ
ル酸系共重合体、環状ポリオレフィン系樹脂等があげら
れる。また、これらの中から2種以上組み合わせたブレ
ンド物であっても良い。好ましいのは、ポリプロピレン
系樹脂やプロピレン・α−オレフィン系共重合体を含ん
だ組み合わせである。
【0008】本発明において、環状共役ジエン/鎖状共
役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック共重合体とは、
環状共役ジエンから構成されるブロック単位数が2個、
鎖状共役ジエンから構成されるブロック単位数が1個の
共重合体である。さらに、該共重合体の数平均分子量は
10,000〜5,000,000 、好ましくは15,000〜5,000,000、
さらに好ましくは20,000〜3,000,000 である。数平均分
子量が10,000未満であると、著しく脆弱な固体もしくは
粘稠な液体になる。また数平均分子量が5,000,000 を越
えると、溶融粘度が著しく高くなり、成形が困難とな
る。数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(M
w)から求めた分子量分布(Mw/Mn)は、好ましく
は1.01〜10の範囲であり、好ましくは1.05〜5.0 の範囲
である。
【0009】本発明において、環状共役ジエン単量体と
しては、炭素−炭素結合により構成される5〜8員環の
環状共役ジエン系単量体を含む。例えばシクロペンタジ
エン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シク
ロオクタジエンなどである。特に安定な6員環の環状共
役ジエン系単量体が好ましく、1,3−シクロヘキサジ
エン、1,4−シクロヘキサジエンなどが例示される。
中でも特に好ましいのは1,3−シクロヘキサジエンで
ある。また、鎖状共役ジエン単量体としては、炭素数3
以上の鎖状共役ジエン化合物、例えばイソプレン、1,
3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなど
が例示される。好ましいのはイソプレン、1,3−ブタ
ジエンで、特に好ましいのは1,3−ブタジエンであ
る。重合体の結合は何れのジエン部分でも良い。例えば
1,3−ブタジエンの場合、1,2−結合及び1,4−
結合の比率を、重合体の反応条件によって任意に変える
ことが可能である。
【0010】環状共役ジエンブロックとは、環状共役ジ
エン単量体をビニル重合した重合体の構造単位を意味
し、例えば、2つの1,3−シクロヘキサジエンの炭素
が1,2−結合または1,4−結合された分子構造を有
するものがある。鎖状共役ジエンブロックとは、環状共
役ジエン単量体をビニル重合した重合体の構造単位を意
味し、例えば、ポリブタジエンおよび/またはポリイソ
プレンなどがある。重合体の結合は何れのジエン部分で
も良い。例えば1,3−ブタジエンの場合、1,2−結
合及び1,4−結合の比率を、重合体の反応条件によっ
て任意に変えることが可能である。該三元ブロック共重
合体中、鎖状共役ジエンブロックは、30〜90重量%であ
る。鎖状共役ジエンブロックが30重量%未満であると、
ポリオレフィン系樹脂と混合した樹脂からなる成形品
は、剛性が高く、柔軟性、弾性に乏しいうえ、医療用成
形品としての使用が困難になる。また90重量%を越える
と、耐熱性など環状共役ジエンブロックの効果が十分に
発揮出来ない場合もあり、好ましいとは言えない。
【0011】本発明において、環状共役ジエン/鎖状共
役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック共重合体は、炭
素−炭素不飽和結合部分の一部または全てを水素化する
ことによって飽和させる必要がある。水素化は、環状共
役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元ブロッ
ク共重合体を得た後、水素化反応を行う。水素化反応
は、通常、重合反応が終わった重合体溶液を水素又は不
活性ガス雰囲気下で所定の温度に保持し、攪拌下もしく
は不攪拌下で水素化触媒を添加し、次いで水素ガスを導
入して所定圧に加圧することによって実施される。
【0012】水素化反応に使用する有機金属触媒の例と
しては、例えばメチルリチウム、エチルリチウム、n−
プロピルリチウム、i−プロピルリチウム、n−ブチル
リチウム、t−ブチルリチウム、ペンチルリチウム、ヘ
キシルリチウム、フェニルリチウム、シクロペンタジエ
ニルリチウムなどのアルキルリチウム、ジメチルマグネ
シウム、ジエチルマグネシウムなどのアルキルマグネシ
ウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリイソプロピルアルミニウムなどのアルキルアル
ミニウムが挙げられる。
【0013】水素化は、鎖状共役ジエンブロックのみ、
または環状共役ジエンブロックおよび鎖状共役ジエンブ
ロックの両方を水素化する場合があり、好ましくは両方
を水素化した完全水素化体である。水素化率は、三元ブ
ロック共重合体中の主鎖に存在する炭素−炭素不飽和結
合に対して、少なくとも90%である。水素化率が90%未
満であると、不飽和結合部分が増加するため、滅菌や成
形時の耐熱性や耐候性が低下する傾向がある。
【0014】環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共
役ジエン三元ブロック共重合体の製造法として、特に好
ましいものは、WO95/21202、WO95/21217、特開平 7-247
323号公報、特開平 7-258362 号公報、特開平 7-258362
号公報、特開平 8-225614号公報、特開平 8-225616 号
公報、特開平 9-100388 号公報などに記載される方法が
ある。具体的にはn−ブチルリチウムなど周期律表の1
A族の金属を含有する有機金属化合物に錯化剤、好まし
くはアミン類を反応させることにより作製した有機金属
錯体化合物を重合触媒として用いてリビングアニオン重
合を行う。得られた重合体は必要に応じて水素化する。
このリビングアニオン重合により、任意の分子量や分子
量分布を有する重合体を得ることが可能である。
【0015】重合反応には、まず環状共役ジエン単量体
を重合して環状共役ジエンホモポリマーを得た後、該ホ
モポリマーに鎖状共役ジエン単量体を共重合させ、次い
で環状共役ジエン単量体を共重合させる方法がある。そ
の他、環状共役ジエンブロックと鎖状共役ジエンのジブ
ロック共重合体を、鎖状共役ジエンブロック末端部同士
のカップリング反応を行い三元共重合化する方法もあ
る。
【0016】本発明の三元ブロック共重合体には、必要
により、炭素数5〜8の他の飽和環状オレフィン、例え
ばシクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、
シクロオクテンなどを若干共重合させてもよい。また、
本発明の三元ブロック共重合体には、必要により、炭素
数2〜8のα−オレフィン、例えばエチレン、n−プロ
ピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレ
ン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテンなどを若
干共重合させてもよい。
【0017】さらに、本発明の三元ブロック共重合体
は、官能基や該官能基を有する有機化合物残基を部分的
に付加することにより、変性化して使用することもでき
る。該付加方法はリビングアニオン重合を行い、高分子
末端(片末端、両末端等)に付加する方法を使用でき
る。官能基または該官能基を有する有機化合物残基の付
加量は、変性環状分子構造単位を含有する重合体に対
し、一般に0.1 〜20重量%の範囲が好ましい。官能基の
一例としては、無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、ジメチルアミド、ジエチレ
ンアクリルアミドなどがあり、極性官能基を有するポリ
アミドやエチレン・ビニルアルコール系共重合体などと
のブレンドや多層化に有用である。これらの官能基また
は官能基を有する有機化合物は、1種または2種以上で
あってもよい。
【0018】本発明の樹脂は、ポリオレフィン系樹脂
(A)と鎖状共役ジエンブロック含有量が30〜90重
量%である環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役
ジエン三元ブロック共重合体の水素化体(B)を、A/
Bの重量比が50/50〜90/10の範囲になるように混合し
たものである。三元ブロック共重合体の水素化体(B)
が50重量%を超えると、特に鎖状共役ジエンの量が50重
量%を超えるとエラストマーになり、主成分であるポリ
オレフィン系材料の利点が生かせなくなったり、粘着性
が高くなり成形品同士のブロッキング現象がおきたり、
また剛性が低くフィルムや可撓性容器を作製するには強
度が不十分な場合が生じる。また、10重量%未満である
と、三元ブロック共重合体の含有量が少なすぎて易剥離
性を示さなくなる。本発明に用いる三元ブロック共重合
体は、一種類で用いてもよいが、ブロックを形成する単
量体の種類や比率、水素化率などの異なる2種類以上の
共重合体の混合物であってもよい。
【0019】本発明のフィルム及び可撓性容器を成形加
工するために、従来公知の熱安定性、酸化防止剤、紫外
線吸収剤等の添加剤を使用する。一般に、樹脂100 重量
%に対して、0.001 〜10重量%である。これらは重合反
応後の精製時に添加してもよいし、加工時に添加しても
よい。形成品の用途や加工条件に応じて、本発明の条件
範囲内であれば、相溶化剤等の熱可塑性樹脂、滑剤、耐
ブロッキング剤、帯電防止剤、顔料、抗菌剤等の添加剤
を使用できる。また、オゾン処理、コロナ処理、蒸着処
理などの公知の表面処理を施してもよい。
【0020】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の易剥離性フィルムの一実施例
(三層構造になっている)を示す断面図である。図2は
本発明の可撓性容器の一実施例を示す平面図(図1に示
すフィルムからなる)、図3は図2のX−X線断面図、
図4は図3に示す隔壁部分の拡大断面図である。また図
5は本発明の可撓性容器の他の実施例を示す断面図であ
る。
【0021】本発明の易剥離性フィルムは単層でもよい
が、図1に示すように易剥離性フィルム11と、他の樹
脂フィルム12、13との多層フィルムでも構わない。
特に輸液容器などの医療用容器は透明性や柔軟性が重要
となるので、出来るだけ薄い易剥離性フィルム11を内
壁層とした多層フィルムを使用することが好ましい。こ
の場合、層厚は30〜70μm が好ましく、さらに好ましく
は30〜50μm である。多層フィルムの場合、基材層1
2、13の樹脂としてはポリプロピレン系樹脂、プロピ
レン・α−オレフィン系共重合体、ポリエチレン系樹
脂、エチレン・α−オレフィン系共重合体、ポリブテン
などのα−オレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹
脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・
酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂の他、
ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂などの熱可塑性
樹脂およびこれらをブレンドしたものが採用される。医
療安全性、廃棄性を考えるとポリオレフィン系樹脂が好
ましい。
【0022】本発明の易剥離性フィルム11は、単層の
場合、Tダイ成形、インフレーション成形など一般の熱
可塑性樹脂に用いられる成形方法と同様の方法で製造で
きる。多層フィルムの場合は、共押出し成形、ドライラ
ミネート、押出しコーティングなどの方法で作製でき
る。また可撓性容器は、上記易剥離性フィルムから作製
できるが、ブロー成形、真空成形などの方法で製造する
こともできる。
【0023】図2に示す複室容器4は図1に示す3層の
インフレーションフィルムから作製されたものである。
該複室容器4は、熱溶着の温度、圧力、時間などの条件
を変えることで、容易に剥離可能な隔壁43と強固にシ
ールされた縁部41、45が形成されている。図中4
2、44は薬液や薬剤を保存する室を示す。容易に剥離
可能な隔壁43を形成するには、相対的に融点の低い三
元共重合体の水素化体(B)の軟化点温度以上の温度
で、かつ相対的に融点の高い結晶性ポリオレフィン系樹
脂(A)の融点より低い温度、具体的には(用いる樹脂
の成分や溶着機の仕様、及び溶着条件にもよるが)130
〜170 ℃程度で熱溶着するのが好ましい。この条件で熱
溶着することにより、T字剥離強度(張り合わせた短冊
状試験片を用い、引き剥がす角度を180 °になるように
してインストロン型万能試験機等を用いて測定したも
の)が0.1 〜1.0kg /15mm(引張速度300mm /min)、
好ましくは0.1 〜0.8kg /15mm、さらに好ましくは0.2
〜0.6kg /15mmの弱シール部が得られる。複室容器の場
合、前記T字剥離強度に熱溶着すれば、該複室容器を手
で圧縮して弱シール部を剥離し、二つの室を連通させる
ことができる。一方、該複室容器の強固にシールされた
縁部41、45を形成するには、樹脂(A)の融点以上
の温度、具体的には170 〜220 ℃で熱溶着するのがよ
い。熱溶着の温度、圧力、時間などの条件は、成形方
法、隔壁43部分の厚さや単層か多層かなどの形状によ
り適宜選択する必要がある。
【0024】上記方法により作成された可撓性容器、た
とえば輸液バッグ4は医薬品を室42、44に入れて密
封した後、高圧蒸気滅菌される。従来の可撓性容器が11
5 ℃の滅菌温度までしか絶えられなかったのに比べ、本
発明の可撓性容器は115 ℃以上の温度で滅菌を行って
も、剥離性や透明性に変化がなく滅菌時間の短縮が可能
である。
【0025】本発明の易剥離性フィルム11は、これを
易剥離性のないフィルムから形成された可撓性単室容器
の隔壁形成部分に挿入し、容器の外側から相対的に低温
で加熱溶着すれば容易に剥離可能な隔壁を成形すること
ができるので、弱接着シートとして使用することもでき
る。また、本発明の易剥離性フィルムは図2〜図4に示
すような複室容器4の他、図5に示すように、口部51
に容易に剥離可能な隔壁52を設けた容器5や、ピール
オフタイプの各種包装用フィルムなどにも利用できる。
【0026】次に実施例を用いて、本発明を詳細に説明
する。 (参考例1)三元ブロック共重合体の作製と評価 1)シクロヘキサジエン−ブタジエン−シクロヘキサジ
エン三元ブロック共重合体(重量比がCHD/Bd/C
HD=15/70/15)の作製 まず、攪拌機付き5L高圧オートクレーブ反応器内部を
十分乾燥して窒素置換を行った。そこへ重合溶媒として
シクロヘキサン2,700 gをオートクレーブ内に入れ、室
温に保持した。次いでn−ブチルリチウムをリチウム原
子換算として30mmol添加し、更にN, N, N',N' −テ
トラメチルエチレンジアミン37.5mmolを添加した後、室
温で約10分間撹拌した。次に1,3−シクロヘキサジエ
ン(CHD)45gをオートクレーブ内に導入し、40℃で
1時間重合反応を行った。次いでブタジエン(Bd)の
30wt%シクロヘキサン溶液700 g(Bd210g)をオート
クレーブ内に入れ、40℃で3時間重合反応を行い、CH
D−Bd二元ブロック共重合体を得た。さらに、1,3
ーシクロヘキサジエン(CHD)45gをオートクレーブ
内に入れ、40℃で3時間重合反応を行った。重合反応終
了後、別の(常法に従い十分に乾燥した)5L高圧オー
トクレーブに重合反応液を圧送し、リチウム原子と等モ
ルの脱水n−ヘプタノールを添加して重合反応を停止さ
せた。その後、重合体溶液に常法に従い酸化防止剤ブチ
ルヒドロキシトルエンを添加し、大量のメタノールにて
脱溶媒操作を行い、CHD−Bd−CHD三元ブロック
共重合体を得た。
【0027】上記製法により得られた三元ブロック共重
合体は、1 HーNMR(JEOL社製NMR装置、JE
OLαー400、測定周波数400MHz)による測定
の結果、ポリシクロヘキサジエンブロック(PCHD)
およびポリブタジエンブロック(PBd)の1,2−結
合/1,4−結合モル比が各々1/1および3/1であ
った。
【0028】2)CHD−Bd−CHD三元ブロック共
重合体の水素化 攪拌機付き4L高圧オートクレーブの内部を乾燥させ、
常法に従い、窒素置換を行った。そして溶媒シクロヘキ
サン1,000 gをオートクレーブ内に入れ、窒素雰囲気
下、70℃に保持した。次に重合体の10wt%シクロヘキサ
ン溶液1,000 gをオートクレーブ内に入れ、パラジウム
(Pd)5wt %をアルミナ(Al2O3 )に担持した固定触
媒10gを添加した。オートクレーブ内を水素で置換した
後、160 ℃まで昇温した。更に水素圧を55kG/cm2Gとし
て6時間水素化反応を行った。水素化反応終了後、オー
トクレーブ内を常温まで冷却し、常圧まで落圧した後に
内部を窒素置換した。重合体溶液に常法に従い酸化防止
剤ブチルヒドロキシトルエンを添加した後、大量のメタ
ノールにて脱溶媒操作を行い、水素化CHD−Bd−C
HD三元ブロック共重合体の水素化体を得た。上記製法
により得られた三元ブロック共重合体の水素化体は、1
H−NMR(JEOL社製NMR装置、JEOLα−4
00、測定周波数400MHz)による測定の結果、水
素化率は100 %であった。
【0029】3)三元ブロック共重合体及びその水素化
体の評価 上記方法により表1に示す三元ブロック共重合体および
該共重合体の水素化体を作製し、下記方法により数平均
分子量、密度、曲げ弾性率、硬度を測定した。その結果
を表1に示す。 (a)数平均分子量 東ソー(株)社製の液体クロマトグラフ(HLC−80
82)を使用し、昭和電工(株)社製カラム(ショウデ
ックス:K805+K804K802)を用いて、G.
P.C(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法
により測定した標準ポリスチレン換算の値を示した。 (b)密度 東洋精機(株)社製の自動比重計(D−H)を使用し、
JIS K−6258に従い密度を測定した。 (c)曲げ弾性率 島津製作所(株)社製の引張り試験機(AG−500
D)を使用し、ASTMD790に準じて曲げ弾性率を
測定した。 (d)硬度測定 テクロック(株)社製、ゴム硬度計(GS−706)を
用い、JIS K6301に従い、JIS−A硬度を測
定した。
【0030】
【表1】
【0031】また本発明及び比較例のフィルムとして使
用するために、表2に示す樹脂を用意し、同様の測定を
行った。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例1)複室容器の作製と評価 1)ブレンド樹脂の作製 表3に示される2、3種類の樹脂を混合した樹脂ペレッ
トを、二軸溶融押出機を用い、160 〜220 ℃の温度で溶
融混合した後、ペレタイズしてブレンド樹脂ペレットを
作製した。
【0034】
【表3】
【0035】2)易剥離性フィルムの作製 表3に示したブレンド樹脂を用いて、単層の押出Tダイ
成形機、または3種3層の共押出Tダイ成形機により、
温度160 〜250 ℃の条件で、厚さ200 μm、幅200mm の
単層フィルムまたは3層フィルムを作製した。フイルム
構成を表4に示した。
【0036】
【表4】
【0037】3)複室容器の作製 上記方法により作製した単層フイルムまたは3層フィル
ムを幅200 ×長さ500mm の大きさにカットし、本発明の
易剥離性フィルム層(三層フィルムにおいては内層)が
内壁面になるようにして重ね合わせ、周囲2方向の端を
幅10mm、温度180 〜200 ℃、5.0kg /cm2 、10秒間の条
件で強熱溶着した。更にフィルムの中央を、幅10mm、温
度130 〜170 ℃、5.0kg /cm2 、10秒間の条件で弱熱溶
着して易剥離性隔壁を作製した。この同じ容量を有する
二つの室からなる複室容器の各室に500ml の蒸留水を充
填し、充填口面を強熱溶着により密封した。
【0038】4)易剥離性フィルム及び複室容器の評価 (a)医療安全性評価 作製した易剥離性フィルムを、日本薬局方プラスチック
製医薬品容器試験法による、ポリエチレン製叉はポリプ
ロピレン製水性注射剤容器基準で溶出物試験を行った。
その結果を表5に示す。
【0039】
【表5】
【0040】表5に示す通り、本発明の易剥離性フィル
ムは全て上記溶出試験に合格した。一方、比較例2の非
水素化体を用いたフイルムは、合格しなかった。
【0041】(b)引張弾性率測定 121 ℃、1.5kg /cm2 の圧力で30分間高圧蒸気滅菌処理
した易剥離性フィルムを、島津製作所(株)社製のオー
トグラフ(AG−500D)を使用し、JISK711
3に従い、引張弾性率を測定した。その結果を表6に示
す。下記表6に示すように、本発明の易剥離性フィルム
は高圧蒸気滅菌後も高い柔軟性を維持できることが示さ
れた。しかし、ブタジエンが30重量%、三元ブロック共
重合体が70重量%のブレンド樹脂で形成されたフィルム
(比較例1)は、十分な柔軟性を得ることが出来なかっ
た。
【0042】(c)T字剥離強度測定 前記の条件で高圧蒸気滅菌処理した複室容器の易剥離部
分を、島津製作所(株)社製のオートグラフ(AG−5
00D)を使用し、フィルム幅15mm、試験速度300mm /
min の180 °T字剥離試験によって剥離強度を測定し
た。その結果を表6に示す。下記表6から明らかなよう
に、本発明の易剥離性フイルムを使用した複室容器は、
滅菌後も安定した剥離強度を得ることが示された。しか
し比較例3の従来のポリオレフィン系樹脂のみで形成さ
れたフィルムを使用した複室容器は、滅菌後に剥離強度
の顕著な増大が見られた。
【0043】(d)フイルム透明性試験 前記の条件で高圧蒸気滅菌処理した複室容器を、日立製
作所(株)社製の分光光度計(U−3210)を使用
し、第13改正日本薬局方「プラスチック製医薬品容器
試験法」に従い、水中における波長450nm の光線透過率
を評価した。その結果を表6に示す。下記表6から明ら
かなように、本発明の複室容器は高圧蒸気滅菌後も透明
性が維持された。しかし比較例2の水素化されていない
環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元
ブロック共重合体を含んだブレンド樹脂で形成されたフ
ィルムを使用した複室容器は、高圧蒸気滅菌後に透明性
の顕著な低下が見られた。
【0044】
【表6】
【0045】
【発明の効果】本発明では、従来のポリオレフィン系樹
脂(A)に、鎖状共役ジエンブロック含有量が30〜70重
量%である環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役
ジエン三元ブロック共重合体の水素化体(B)を、A/
Bの重量比が50/50〜90/10の範囲になるように混合す
ることによって、高圧蒸気滅菌後も剥離強度が適切な強
度に維持され、かつ柔軟性や透明性が良好な易剥離性フ
ィルム及び可撓性容器を作製可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の易剥離性フィルムの一実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明の可撓性容器の一実施例を示す正面図で
ある。
【図3】図2に示す可撓性容器のX−X線断面図であ
る。
【図4】図3に示す可撓性容器の剥離部の拡大断面図で
ある。
【図5】本発明の可撓性容器の他の実施例を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 易剥離性三層積層フィルム 11 易剥離性フィルム層 12、13 基材層 4 医療用複室容器 41、45 周縁部 43、52 剥離部 42、44 室 5 医療用容器 51 口部
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月1日(1998.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】2)CHD−Bd−CHD三元ブロック共
重合体の水素化 撹拌機付き4L高圧オートクレーブの内部を乾燥させ、
常法に従い、窒素置換を行った。そして溶媒シクロヘキ
サン1,000gをオートクレーブ内に入れ、窒素雰囲気
下、70℃に保持した。次に重合体の10wt%シクロヘキサ
ン溶液1,000gをオートクレーブ内に入れ、パラジウム
(Pd)5wt%をアルミナ(Al2O3)に担持した固定触媒
10gを添加した。オートクレーブ内を水素で置換した
後、160℃まで昇温した。更に水素圧を55kG/cm2 として
6時間水素化反応を行った。水素化反応終了後、オート
クレーブ内を常温まで冷却し、常圧まで落圧した後に内
部を窒素置換した。重合体溶液に常法に従い酸化防止剤
ブチルヒドロキシトルエンを添加した後、大量のメタノ
ールにて脱溶媒操作を行い、水素化CHD−Bd−CH
D三元ブロック共重合体の水素化体を得た。上記製法に
より得られた三元ブロック共重合体の水素化体は、
−NMR(JEOL社製NMR装置、JEOLα−40
0、測定周波数400MHz)による測定の結果、水素
化率は100%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA14 AA15 AA20 AA21 AA75 AF19A AF26A AF30A BC02 BC04 BC17 4J002 BB031 BB051 BB061 BB081 BB101 BB121 BB141 BB151 BB171 BP032 GB01 GG01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂(A)と、鎖状共
    役ジエンブロック含有量が30〜70重量%である環状共役
    ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック
    共重合体の水素化体(B)を、A/Bの重量比が50/50
    〜90/10の範囲になるように混合した樹脂を用いて成形
    されたことを特徴とする易剥離性フィルム及び可撓性容
    器。
  2. 【請求項2】 環状共役ジエン単量体が、炭素−炭素結
    合により構成される5〜8員環の環状共役ジエン系単量
    体である請求項1記載の易剥離性フィルム及び可撓性容
    器。
  3. 【請求項3】 鎖状共役ジエン単量体が、ブタジエンで
    ある請求項1記載の易剥離性フィルム及び可撓性容器。
  4. 【請求項4】 環状共役ジエン/鎖状共役ジエン/環状
    共役ジエン三元ブロック共重合体の水素化率が、少なく
    とも90%である請求項1記載の易剥離性フィルム及び可
    撓性容器。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレ
    ン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、プロピレン・α−オレ
    フィン系共重合体、エチレン・α−オレフィン系共重合
    体、またはこれらの中の2種以上を組み合わせたブレン
    ド物である請求項1記載の易剥離性フィルム及び可撓性
    容器。
  6. 【請求項6】 ポリオレフィン系樹脂(A)と、鎖状共
    役ジエンブロック含有量が30〜70重量%である環状共役
    ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック
    共重合体の水素化体(B)を、A/Bの重量比が50/50
    〜90/10の範囲になるように混合した樹脂を用いて成形
    されたことを特徴とする易剥離性フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項6の易剥離性フィルムを表面層と
    した易剥離性多層フィルム。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィン系樹脂(A)と、鎖状共
    役ジエンブロック含有量が30〜70重量%である環状共役
    ジエン/鎖状共役ジエン/環状共役ジエン三元ブロック
    共重合体の水素化体(B)を、A/Bの重量比が50/50
    〜90/10の範囲になるように混合した樹脂を用いて成形
    された、易剥離性を有する可撓性容器。
  9. 【請求項9】 容易に剥離可能な隔壁により区画された
    複数の室を有する複室容器である請求項8記載の可撓性
    容器。
  10. 【請求項10】 隔壁が容器の対面する内壁を低温溶着
    することにより形成された請求項8記載の可撓性容器。
  11. 【請求項11】 輸液バッグである請求項8〜10の可
    撓性容器。
  12. 【請求項12】 容器の口部が容易に剥離可能な隔壁に
    より液密に閉鎖されてなる請求項8記載の可撓性容器。
  13. 【請求項13】 隔壁が容器口部の対面する内壁を低温
    溶着することにより形成された請求項12記載の可撓性
    容器。
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