JP2000071896A - 装飾体の製造方法 - Google Patents
装飾体の製造方法Info
- Publication number
- JP2000071896A JP2000071896A JP11197121A JP19712199A JP2000071896A JP 2000071896 A JP2000071896 A JP 2000071896A JP 11197121 A JP11197121 A JP 11197121A JP 19712199 A JP19712199 A JP 19712199A JP 2000071896 A JP2000071896 A JP 2000071896A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- magnet
- decoration
- light
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 標章のバックに、視点の移動に伴って濃淡が
変化して見える地模様の塗装面を具えた装飾体の製造方
法の提供。 【解決手段】 標章部となる凹部を形成した透光基体の
裏側全面にアルミ膜を蒸着し、次いで、前記凹部にエッ
チングレジスト膜を埋め込み、次いで、凹部以外のアル
ミ膜を除去して標章部を形成し、次いで、前記透光基体
の裏側全面に、磁性材料粉を含有した塗膜を形成し、次
いで、前記塗膜が硬化する前に前記透光基体に対し、前
記透光基体の周縁方向から磁界を作用させることによっ
て、塗膜中の磁性材料粉を、前記透光基体の中央部では
不揃いのままとし、周縁部に近づくにしたがって次第に
垂直方向に揃った状態とすることを特徴とした装飾体の
製造方法。
変化して見える地模様の塗装面を具えた装飾体の製造方
法の提供。 【解決手段】 標章部となる凹部を形成した透光基体の
裏側全面にアルミ膜を蒸着し、次いで、前記凹部にエッ
チングレジスト膜を埋め込み、次いで、凹部以外のアル
ミ膜を除去して標章部を形成し、次いで、前記透光基体
の裏側全面に、磁性材料粉を含有した塗膜を形成し、次
いで、前記塗膜が硬化する前に前記透光基体に対し、前
記透光基体の周縁方向から磁界を作用させることによっ
て、塗膜中の磁性材料粉を、前記透光基体の中央部では
不揃いのままとし、周縁部に近づくにしたがって次第に
垂直方向に揃った状態とすることを特徴とした装飾体の
製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンブレム
や、リヤ・フィニッシャー等として用いられる装飾体、
特に、透明な合成樹脂で形成された透光基体の裏側全面
に、特殊塗装を施した装飾体の製造方法に関する。
や、リヤ・フィニッシャー等として用いられる装飾体、
特に、透明な合成樹脂で形成された透光基体の裏側全面
に、特殊塗装を施した装飾体の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】磁性材料の粉末を有する塗料を用いた塗
装模様の形成法は、所定の形状に成形、例えば、"字"の
形をした磁石を用いて、塗料中の磁性材料粉を磁石の形
状と同じように配向させ、磁石の外形と同様の模様を形
成する特開昭６３−１７５６７０号公報に記載されてい
るようなものが従来から知られている。
装模様の形成法は、所定の形状に成形、例えば、"字"の
形をした磁石を用いて、塗料中の磁性材料粉を磁石の形
状と同じように配向させ、磁石の外形と同様の模様を形
成する特開昭６３−１７５６７０号公報に記載されてい
るようなものが従来から知られている。
【０００３】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁性材料粉を用いた塗装模様は、文字、マーク、図柄な
どを部分的に表現したものに過ぎず、装飾体全体として
は審美性及び変化に乏しく面白味に欠けるという欠点が
あった。
磁性材料粉を用いた塗装模様は、文字、マーク、図柄な
どを部分的に表現したものに過ぎず、装飾体全体として
は審美性及び変化に乏しく面白味に欠けるという欠点が
あった。
【０００４】本発明は、標章部のバック全体に特殊な模
様を現出させ、審美性及び面白味を十分有する装飾体の
製造方法の提供を目的とする。
様を現出させ、審美性及び面白味を十分有する装飾体の
製造方法の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の装飾体は、標章部となる凹部を形成した透
光基体の裏側全面にアルミ膜を蒸着し、次いで、前記凹
部にエッチングレジスト膜を埋め込み、次いで、凹部以
外のアルミ膜を除去して標章部を形成し、次いで、前記
透光基体の裏側全面に、磁性材料粉を含有した塗膜を形
成し、次いで、前記塗膜が硬化する前に前記透光基体に
対し、前記透光基体の周縁方向から磁界を作用させるこ
とによって、塗膜中の磁性材料粉を、前記透光基体の中
央部では不揃いのままとし、周縁部に近づくにしたがっ
て次第に垂直方向に揃った状態とする方法としてある。
め、本発明の装飾体は、標章部となる凹部を形成した透
光基体の裏側全面にアルミ膜を蒸着し、次いで、前記凹
部にエッチングレジスト膜を埋め込み、次いで、凹部以
外のアルミ膜を除去して標章部を形成し、次いで、前記
透光基体の裏側全面に、磁性材料粉を含有した塗膜を形
成し、次いで、前記塗膜が硬化する前に前記透光基体に
対し、前記透光基体の周縁方向から磁界を作用させるこ
とによって、塗膜中の磁性材料粉を、前記透光基体の中
央部では不揃いのままとし、周縁部に近づくにしたがっ
て次第に垂直方向に揃った状態とする方法としてある。
【０００６】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態について説明
する。図１〜図６は、本発明に係る装飾体の製造方法の
一実施形態を示す図である。これら図面において、１は
アクリル製の透明な基体で、製品としての表側となるべ
き面（図において下面）は中央部分が小高くなったレン
ズ状をしており、これに対して裏側となるべき面（図に
おいて上面）は窪んだ標章となるべき凹部１ａを除き一
様な平面となっている。
する。図１〜図６は、本発明に係る装飾体の製造方法の
一実施形態を示す図である。これら図面において、１は
アクリル製の透明な基体で、製品としての表側となるべ
き面（図において下面）は中央部分が小高くなったレン
ズ状をしており、これに対して裏側となるべき面（図に
おいて上面）は窪んだ標章となるべき凹部１ａを除き一
様な平面となっている。
【０００７】この実施形態においては、基体１の裏側と
なるべき面の全面に、まず、アルミ膜２の蒸着を行なう
（図２）。その後、該標章となるべき窪んだ凹部１ａ
に、エッチングレジスト膜３を埋め込む（図３）。さら
に、エッチングレジスト膜３の形成された部分を除くア
ルミ膜２を、エッチング処理により取り除いて所望の標
章を形成するとともに、基体１の裏側全面を平坦状にす
る（図４）。次に、基体１の平坦状の裏側全面に、ニッ
ケル粉末を含有する青色の塗料を常法により塗布する
（図５）。
なるべき面の全面に、まず、アルミ膜２の蒸着を行なう
（図２）。その後、該標章となるべき窪んだ凹部１ａ
に、エッチングレジスト膜３を埋め込む（図３）。さら
に、エッチングレジスト膜３の形成された部分を除くア
ルミ膜２を、エッチング処理により取り除いて所望の標
章を形成するとともに、基体１の裏側全面を平坦状にす
る（図４）。次に、基体１の平坦状の裏側全面に、ニッ
ケル粉末を含有する青色の塗料を常法により塗布する
（図５）。
【０００８】このようにしてニッケル粉末を含有した塗
膜４が形成された基体１は、この塗膜４が硬化する前
に、図６に示すような磁石５に近接して配置され、磁石
５が形成する磁界の中央に置かれる。
膜４が形成された基体１は、この塗膜４が硬化する前
に、図６に示すような磁石５に近接して配置され、磁石
５が形成する磁界の中央に置かれる。
【０００９】ここで、図６に示す磁石５は、可撓性を有
する永久磁石を基体１の外周形状に合わせて曲折して、
該基体の周りに環状に配置したもので、該磁石より発生
する磁界の作用は、磁石５に近い該塗膜面の周縁部のニ
ッケル粉末に対しては及ぶものの、磁石５から離れた該
塗膜面の中央部のニッケル粉末には、該磁界の作用が及
んでいない。なお、裏側全面を平坦状にした基体１の外
周に、永久磁石５を環状に配置した状態において、基体
１の裏側にニッケル粉末を含有した塗料を塗布すること
もできる。
する永久磁石を基体１の外周形状に合わせて曲折して、
該基体の周りに環状に配置したもので、該磁石より発生
する磁界の作用は、磁石５に近い該塗膜面の周縁部のニ
ッケル粉末に対しては及ぶものの、磁石５から離れた該
塗膜面の中央部のニッケル粉末には、該磁界の作用が及
んでいない。なお、裏側全面を平坦状にした基体１の外
周に、永久磁石５を環状に配置した状態において、基体
１の裏側にニッケル粉末を含有した塗料を塗布すること
もできる。
【００１０】したがって、塗膜４が硬化する前に、磁石
５が形成する磁界の中央に置かれた装飾体は、塗膜４中
におけるニッケル粉末が、装飾体の中央部分で不揃いに
分散されたままの状態となるとともに、周縁部に近づく
にしたがって起立し揃った状態となる。
５が形成する磁界の中央に置かれた装飾体は、塗膜４中
におけるニッケル粉末が、装飾体の中央部分で不揃いに
分散されたままの状態となるとともに、周縁部に近づく
にしたがって起立し揃った状態となる。
【００１１】その後、塗膜４を硬化させ、塗膜４中にお
けるニッケル粉末を磁界が作用した前記状態のまま固定
させる。なお、塗膜４の上には、所望によりさらに裏止
め塗装を施す。
けるニッケル粉末を磁界が作用した前記状態のまま固定
させる。なお、塗膜４の上には、所望によりさらに裏止
め塗装を施す。
【００１２】このような工程で製造された装飾体を表側
の斜め上方から見ると、金属光沢のある標章の背後に地
模様として前記塗装面が見え、該地模様は手前の周縁部
が後の周縁部に比べて濃色であり、該濃色部分はそれか
ら中央部に行くに従い淡色を呈し、該濃色位置は看者の
視点が移ると、それに対応して該周縁部上の手前となる
位置に移動する。
の斜め上方から見ると、金属光沢のある標章の背後に地
模様として前記塗装面が見え、該地模様は手前の周縁部
が後の周縁部に比べて濃色であり、該濃色部分はそれか
ら中央部に行くに従い淡色を呈し、該濃色位置は看者の
視点が移ると、それに対応して該周縁部上の手前となる
位置に移動する。
【００１３】
【発明の効果】以上のような装飾体の製造方法によれ
ば、視点の移動に伴って、標章部の背景である塗膜面の
濃淡位置が移動する審美性に富んだ装飾体を簡単に製造
することができる。
ば、視点の移動に伴って、標章部の背景である塗膜面の
濃淡位置が移動する審美性に富んだ装飾体を簡単に製造
することができる。
【図１】透明基体の裏側に標章となるべき凹部１ａを形
成する工程の端面図。
成する工程の端面図。
【図２】図１の透明基体の上面の全面にアルミ蒸着膜を
施した工程を示す端面図。
施した工程を示す端面図。
【図３】図２の基体の上面に部分的にエッチングレジス
ト膜を形成した工程を示す端面図。
ト膜を形成した工程を示す端面図。
【図４】図３の基体の上面をエッチング処理した工程を
示す端面図。
示す端面図。
【図５】図４の基体の上面に磁性材料粉末を含有する塗
料で塗装を施した工程を示す端面図。
料で塗装を施した工程を示す端面図。
【図６】基体に磁石の作用を及ぼさせる工程を示す断面
図。
図。
１ 透明基体 ２ アルミ蒸着膜 ３ エッチングレジスト膜 ４ 磁性材料粉が分散された塗膜 ５ 永久磁石
Claims (1)
- 【請求項１】 標章部となる凹部を形成した透光基体の
裏側全面にアルミ膜を蒸着し、 次いで、前記凹部にエッチングレジスト膜を埋め込み、 次いで、凹部以外のアルミ膜を除去して標章部を形成
し、 次いで、前記透光基体の裏側全面に、磁性材料粉を含有
した塗膜を形成し、 次いで、前記塗膜が硬化する前に前記透光基体に対し、
前記透光基体の周縁方向から磁界を作用させることによ
って、塗膜中の磁性材料粉を、前記透光基体の中央部で
は不揃いのままとし、周縁部に近づくにしたがって次第
に垂直方向に揃った状態とすることを特徴とした装飾体
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197121A JP2000071896A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 装飾体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11197121A JP2000071896A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 装飾体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000071896A true JP2000071896A (ja) | 2000-03-07 |
Family
ID=16369094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11197121A Pending JP2000071896A (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 装飾体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000071896A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154345A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形体およびその製造方法、製造装置 |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197121A patent/JP2000071896A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009154345A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Oshima Denki Seisakusho:Kk | 成膜成形体およびその製造方法、製造装置 |
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