JP2000071837A - 自動車用シートバック - Google Patents

自動車用シートバック

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JP2000071837A
JP2000071837A JP10243753A JP24375398A JP2000071837A JP 2000071837 A JP2000071837 A JP 2000071837A JP 10243753 A JP10243753 A JP 10243753A JP 24375398 A JP24375398 A JP 24375398A JP 2000071837 A JP2000071837 A JP 2000071837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドレストの支持手段のストッパ機能を有
する手段の停止位置が、安定的に決まり、原価低減が図
れる自動車用シートバックを提供する。 【解決手段】 シートバックフレーム2と、該シートバ
ックフレーム2の上端部に前後に回転自在なるように軸
支されてなる支持手段7と、該支持手段7に支持されて
なるヘッドレスト3と、前記支持手段7の下端部に支持
されてなると共に乗員の背中の圧力を受け得る受圧部材
4と、前記受圧部材4の前側FRに配されてなるパッド
とより少なくとも構成されてなる。前記シートバックフ
レーム2の上端部の前側には、前記支持手段7の後面を
保持可能なるダンパー24が配設されてなる。前記支持
手段7には、前記受圧部材4の移動に伴い作動リンク6
により後ろ側且つ上側に移動した支持手段7がシートバ
ックフレーム2にぶつかることで前記支持手段7の移動
を阻止するストッパ手段34が配されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用シート
バック、特に自車が追突された時の乗員の頸椎を保護す
る自動車のシートバック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のかかる自動車のシートバックとし
ては、国際特許98/09838号公報に示すように、
シートバックフレーム(9)と、該シートバックフレー
ム(9)に支持されたサポート(24)によって前後に
回転自在なるように支持されてなる支持手段(5)と、
該支持手段(5)のホルダー(23)の上端部にステイ
(27)を介して上下動自在に支持されてなるヘッドレ
スト(4)と、前記支持手段(5)のホルダー(23)
の下端部からいかり肩のように垂下されてなるフレーム
(17)に支持されてなると共に乗員の背中の圧力を受
け得る受圧部材(10)と、前記シートバックフレーム
(9)及び前記受圧部材(10)夫々に回転自在に軸支
されてなる作動リンク(12)と、前記受圧部材(1
0)の前側に配されてなるパッドとより少なくとも構成
されてなる。
【0003】前記支持手段(5)のホルダー(23)
は、前記シートバックフレーム(9)とは別物のブラケ
ットに支持されている図示されていないダンパーによ
り、後ろ側方向の移動時に緩衝すると共にその位置を決
めることになる。
【0004】このため、例えば自車が追突された時、シ
ートバック(3)には、前側に向けての衝撃的な荷重が
作用し、乗員による反動荷重が後ろ側に向けて作用す
る。即ち、シートバックフレーム(9)間に架設された
バックエレメント(20)及び受圧部材(10)に該荷
重が作用する。その際、受圧部材(10)は後ろ側に移
動することにより、支持手段(5)のホルダー(23)
は、シートバックフレーム(9)のサポート(24)を
回動支点として回動し、ホルダー(23)の上端部に支
持されたヘッドレスト(4)は、乗員の頭部に接近する
方向に作動する。
【0005】従って、自車が追突された時に、乗員の反
動荷重でシートバック(3)が後ろ側に撓んでも、ヘッ
ドレスト(4)が瞬時にして乗員の頭部に接近作動する
ので、乗員の頭部は、ヘッドレスト(4)に確実に受け
止められ、乗員の頸部の保護が図られる。このとき、前
記受圧部材(10)が後ろ側に押されてフレーム(1
7)の肩部が、サポート(24)にぶつかることでホル
ダー(23)の回転が停止されるため、フレーム(1
7)の肩部がストッパ機能を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、前記ホルダー(23)の下
端部と前記フレーム(17)の肩部とが溶接により支持
されているので、該溶接部が干渉するおそれがある。ま
た、繰り返しホルダー(23)の後ろ向きの荷重を受け
ているとブラケットが撓むおそれがあり、ホルダー(2
3)の停止位置が変化するおそれがある。また、ブラケ
ットがシートバックフレーム(9)と別物であるため、
原価高騰のおそれがあり、廉価にできない。
【0007】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、ヘッドレストの支持手段のス
トッパ機能を有する手段の停止位置が、安定的に決ま
り、原価低減が図れる自動車用シートバックを提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シートバックフレームと、該シートバックフレーム
の上端部に前後に回転自在なるように支持されてなる支
持手段と、該支持手段の上端部に支持されてなるヘッド
レストと、前記支持手段の下端部に支持されてなると共
に乗員の背中の圧力を受け得る受圧部材と、前記シート
バックフレーム及び前記受圧部材夫々に回転自在に軸支
されてなる作動リンクと、前記受圧部材の前側に配され
てなるパッドとより少なくとも構成されてなる。前記シ
ートバックフレームの上端部の前側には、前記支持手段
の後面を保持可能なるダンパーが配設されてなる。前記
支持手段には、前記受圧部材の移動に伴い作動リンクに
より後ろ側且つ上側に移動した支持手段がシートバック
フレームにぶつかることで前記支持手段の移動を阻止す
るストッパ手段が配されてなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車用シートバックであって、前記ダンパーが配設
される部位のシートバックフレームは、パイプ状のフレ
ームを前後平坦状に形成されてなる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の自動車用シートバックであって、前記ダ
ンパーが配設される部位のシートバックフレームは、パ
イプ状のフレームを前後平坦状に形成されてなると共に
上下両端部にフランジ部を形成してなる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3何れかに記載の自動車用シートバックであって、
前記ダンパーは、高硬度にて形成されてなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。尚、FRを前側、RRを後
ろ側、UPは上側、LWRは下側として説明する。
【0013】図1乃至図7は、この発明の一実施形態を
示すもので、符号1は自動車のシートバック、符号3は
ヘッドレストである。
【0014】該シートバック1は、シートバックフレー
ム2と、該シートバックフレーム2の前後に配されてな
るポリウレタンフォームなどより形成されてなる図示し
ないパッドと、該パッドを覆う布製などの表皮とより少
なくとも形成される。
【0015】前記シートバックフレーム2は、逆U字状
に形成されてなり且つ一方が長く他方が短く(図示しな
いエアバッグ装置の取付代確保のため)形成されてなる
アッパフレーム2aと、該アッパフレーム2aの左右端
部より垂下された位置に配設されてなる略左右対称形状
のサイドフレーム2b、2b’と、該サイドフレーム2
b、2b’の下端部間に架設されてなるアンダーフレー
ム2cとよりなる。
【0016】前記サイドフレーム2b、2b’それぞれ
には、鉄板によりプレート状に形成されてなるブラケッ
ト5、5’が支持されている。該ブラケット5、5’そ
れぞれには、作動リンク6、6’の一端部6a,6a’
が、ボルト20、ブッシュ21により、前後FR,RR
方向に回転自在なるように、それぞれ支持されている。
該作動リンク6、6’それぞれの他端部6b,6b’間
には、後述する受圧部材4の端部4a,4a’が、リベ
ット22、ブッシュ21により回転自在に支持されてい
る。
【0017】前記サイドフレーム2b、2b’のスプリ
ングフック23、23’と前記作動リンク6、6’それ
ぞれとの間には、付勢手段としてのコイル状のスプリン
グ18、18が配されてなり、前記作動リンク6の他端
部6b,6b’側を前側FRに、常時付勢してなる。
【0018】該受圧部材4は、鉄板等の剛体により左右
に延在されて長方形に形成され、後述する支持手段とし
てのアーマチュアパイプ7の保持部8、8との間に位置
する上辺には、後ろ側へ立ち上がる斜面部9が形成され
てなる。
【0019】該受圧部材4の中央部には、前記アーマチ
ュアパイプ7の折り返し部10が前後に偏平状に形成さ
れてガス溶接により支持されてなる。
【0020】前記アッパフレーム2aの下側には、該ア
ッパフレーム2aの肩部2aa,2aa’間に架設され
たセカンドフレーム28が溶接により支持されている。
該セカンドフレーム28の中央部には、ホルダーブラケ
ット12が配されて、その両端部12a,12aが溶接
により支持されてなる。該ホルダーブラケット12の中
央部より左右に離間した位置に前側に迫り出して横断面
でU字状に形成されてなる支持部12b,12bの内側
には、合成樹脂製のアーマチュアホルダー11、11が
配される。該アーマチュアホルダー11、11は、前記
アーマチュアパイプ7の保持部8、8それぞれの上端部
に支持されるので、前記ホルダーブラケット12の支持
部12b,12bで、アーマチュアホルダー11、11
を介して前記アーマチュアパイプ7の保持部8、8が、
保持されることになる。
【0021】前記アーマチュアパイプ7は、正面視で左
右に並列されてなる垂直状の保持部8、8と、該保持部
8、8の下端に形成されてなる折り返し部10とより略
U字状に形成されてなる。
【0022】前記保持部8、8は、正面視で、少なくと
もAF05%タイルマネキン(SAE)のショルダーポ
イントより中央側に配されてなる。AF05%タイルマ
ネキン(SAE)のショルダーポイントより中央側に配
されている、ということは、大人の体格のほとんどの乗
員30のショルダーポイントより内側に保持部8、8が
配されているということになるので、該乗員30が自車
の追突により前記シートバックフレーム2の前側から荷
重が加わっても、該乗員30のショルダーが干渉しない
ことになる。
【0023】また、前記保持部8、8は、図1に示す側
面視で、前記受圧部材4が保持部材8、8より前側に配
されるように、前後に「く」の字状に形成されてなる。
該折曲部8aは、前記ヘッドレスト3のステイ13の下
端部に干渉しない近接した位置に形成され、内面は半径
20ミリの曲面である。
【0024】また、前記したように、該保持部8、8内
には、合成樹脂製のアーマチュアホルダー11、11を
介して前記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下摺
動自在に支持されてなる。前記保持部8、8の上端部に
は、該ステイ13、13の上下位置を制御可能なる合成
樹脂製のヘッドレストホルダー14、14が保持されて
なる。図示しない符号14aは、該ヘッドレストホルダ
ー14、14の係合部であり、符号15は、ヘッドレス
ト3のフレームである。
【0025】符号16は、前記サイドフレーム2b,2
b’にフック17、17’を介して支持されてなるS字
状のバネで、前記受圧部材4の下方の位置に配されてな
る。
【0026】前記保持部8の後面には、開口部19が形
成されていて、該開口部19にねじ回しなどの工具を押
し入れると、前記ヘッドレストホルダー14、14の開
口部19が係合した図示しない係合部が押されて開口部
19から離脱し、保持部8、8から抜くことが可能とな
る構造である。つまり、ヘッドレストホルダー14、1
4のロックオフが可能としている。
【0027】前記保持部8の後ろ側RRに位置するアッ
パフレーム2aの部位には、パイプ状のアッパフレーム
2aを前後に潰して平面状の固定部35を形成し、該固
定部35の貫通孔35aに、ダンパーとしてのラバー状
の第1ストッパ24が配設されてなる。該第1ストッパ
24は、厚さが6ミリの頭部24aと、頸部24dを介
して貫通孔35aに係止される係止部24bと、該係止
部24bより突出されて貫通孔35aを係止部24bが
係入され易いように引っ張れる握持部24cとよりな
る。該第1ストッパ24の硬度は、高硬度で、例えば、
JIS A又はCのスプリング硬さHs80のレベルで
あるので、厚さ6ミリの頭部24aが保持部8によって
1ミリほど撓む関係にある。
【0028】前記アッパフレーム2aの固定部35の上
下端部は、後ろ側RRに向けてフランジ部35b、35
bがそれぞれ形成されてなる。
【0029】前記保持部8には、針金状の第2ストッパ
34が配され、保持部8が後述するようにホルダーブラ
ケット12を中心に回転したとき、セカンドフレーム2
8或いはホルダーブラケット12に、図4に★印で示し
たようにぶつかることで、保持部8のその以上の回転を
阻止している。
【0030】符号25は、図示しないバックボードの引
っ掛け用フレームである。
【0031】次に、この実施形態に係る作動を説明す
る。
【0032】図1に示すように、乗員30がシート26
のシートクッション27に着座し、前記シートバック1
に背中30aを凭れかけた通常の状態では、乗員30の
頭部30bとヘッドレスト3とは若干の隙間Aがあり、
乗員30の背中30aと受圧部材4とも若干の隙間Bが
形成されている。尤も、該乗員30の背中30aと受圧
部材4との間には、図示しないパッドや表皮が介在され
ているが、乗員30からの荷重が受圧部材4に加わらな
い状態にある。
【0033】この状態で、自車が追突されて、着座した
乗員30が二次衝突により後ろ側RRに押されてパッド
等が後ろ側RRに移動すると、該乗員30の背中30a
によりパッド等を介して受圧部材4が後ろ側RRに押さ
れる。乗員30による後ろ側RR方向への荷重によりパ
ッド等が後ろ側RRに移動しても、乗員30のショルダ
ーポイントが少なくともAF05%タイルマネキンによ
るショルダーポイントであるから、パッド等がアーマチ
ャパイプ7の保持部8に食い込むことはない。このた
め、保持部8の回転に伴う上昇は妨げられず、十分ヘッ
ドレスト3の作動量を確保することができる。
【0034】また、前記受圧部材4は、鉄板等剛体より
構成されてなるので、乗員30による後ろ側RR方向へ
の荷重が確実に保持部8に伝達される。即ち、ヘッドレ
スト3の移動が、受圧部材4に荷重が加わると直ぐに移
動するので、タイミングロスがない。また、受圧部材4
の移動量が大きくなる。
【0035】該受圧部材4を支持している作動リンク6
が、ボルト20を中心に回転付勢され、作動リンク6の
他端部6bが、図1に示す位置から図7に示す位置に移
動されることで、該作動リンク6の他端部6bは、ボル
ト20を中心に上側UP及び後ろ側RR方向に回転され
る。
【0036】こうして、作動リンク6の他端部6bが上
側UP且つ後ろ側RRに回転すれば、アーマチュアパイ
プ7の下端部、つまり折り返し部10が上側UP且つ後
ろ側RRに移動する。該移動に伴い、アーマチュアパイ
プ7の上端部、つまり保持部8、8の上端部8b、8b
と共にヘッドレストホルダー14、14は、上側UP且
つ前側FRに移動する。該移動により、前記ヘッドレス
ト3のスティ13も上側UP且つ前側FRに移動され
る。
【0037】従って、保持部8、8、スティ13、13
が、ホルダーブラケット12を中心に、共に移動する。
該ステイ13、13に支持されたヘッドレスト3は、図
7に示すように、乗員30の頭部30b(太い二点鎖
線)に当接することになる。尚、図7では、ヘッドレス
ト3が乗員30の頭部30bに食い込んでいるように図
示されているが、ヘッドレスト3は中央が凹んでおり、
乗員30の頭部30bも周知のように横断面で略円柱状
をなすので、食い込んでいる訳ではない。また、図5の
ヘッドレスト3に二点鎖線で示す符号3が示されている
が、この二点鎖線で示すヘッドレスト3は、移動しない
場合のヘッドレスト3の位置を示したもので、こうした
場合、乗員30の頭部30bは、細い二点鎖線で示すよ
うに移動することを示すものである。
【0038】こうして、乗員30の上半身が後ろ側RR
に移動することで、残される挙動をする乗員30の頭部
30bが、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持さ
れることになる。この時、前記受圧部材4の上辺に、後
ろ側RRへ立ち上がる斜面部9が形成されてなるので、
パッドの後面に受圧部材4の傾斜面9が沿ってスムース
に移動できる。換言すると、パッドに受圧部材4が食い
込み難いことになる。
【0039】この状態で、前記保持部8は、前記受圧部
材4に対して前後に「く」の字状に形成されてなるの
で、受圧部材4が後ろ側RRに移動した時に、図7に示
すように、受圧部材4及び折り返し部10が後ろ側RR
に出っ張らない。
【0040】また、前記シートバックフレーム2のアッ
パフレーム2aの前側FRには、前記保持部8の後面を
保持可能なる第1ストッパ24が配設されてなるので、
通常状態では、ヘッドレスト3の保持部8が第1ストッ
パ24により通常位置に停止し、該停止位置が安定的に
決まる。かかる第1ストッパ24は、シートバックフレ
ーム2のアッパフレーム2a自体で支持されてなるの
で、ブラケットなどの部品が不要である分、原価低減が
図れる。
【0041】また、前記保持部8には、前記受圧部材4
の移動に伴い作動リンク6により後ろ側RR且つ上側U
Pに移動した保持部8がシートバックフレーム2に支持
されたセカンドフレーム28或いはホルダーブラケット
12にぶつかることで前記保持部8の移動を阻止するス
トッパ手段としての第2ストッパ34が配されてなるの
で、受圧部材4が移動する追突時では、シートバックフ
レーム2に支持されたセカンドフレーム28に第2スト
ッパ34がぶつかることで、ヘッドレスト3の保持部8
の停止位置が安定的に決まる。該第2ストッパ34の位
置は容易に変更ができるので、設計開発時におけるチュ
ーニングが容易であり、セッティング自由度がある。
【0042】前記第1ストッパ24を支持したアッパフ
レーム2aの固定部35の後ろ側RRが突出しないの
で、その分表皮を被せた場合における形が良く、後席乗
員に圧迫感を与えないことになる。
【0043】前記アッパフレーム2aの固定部35の上
下端部は、後ろ側RRに向けてフランジ部35b、35
bがそれぞれ形成されることで、シートバックフレーム
2の強度が著しく向上する。
【0044】通常時における保持部8の停止位置が、1
7%程度しか撓まない高硬度にて形成されてなる前記第
1ストッパ24によって停止されてなるので、該通常状
態での該停止位置が安定的に決まる。
【0045】前記保持部8の後ろ側の開口部19に、ね
じ回しなどの工具を押し入れると、前記ヘッドレストホ
ルダー14、14の開口部19が係合した図示しない係
合部が押されて開口部19から離脱し、保持部8、8か
ら抜くことが可能となる。つまり、ヘッドレストホルダ
ー14、14のロックオフが可能としている。
【0046】また、前記ヘッドレストホルダー14、1
4に、前記ヘッドレスト3のステイ13、13が上下移
動自在に支持されてなるので、乗員30の頭部30bの
位置に適宜ヘッドレスト3を合致させることができる。
【0047】また、前記作動リンク6と前記シートバッ
クフレーム2のサイドフレーム2bとの間に、前記受圧
部材4を前側FRに付勢してなるスプリング18が支持
されてなるので、乗員30の背中30aによる後ろ側R
Rへの押す力が加えられない状態では、スプリング18
により受圧部材4は前側FRにある。即ち、該受圧部材
4を下端に支持したアーマチュアパイプ7の保持部8、
8の上端に支持されたヘッドレスト3は、シーソの原理
で後ろ側RRの位置に収まるので、乗員30の居住性を
損なうことがない。
【0048】前記アーマチュアパイプ7は、保持部8、
8と折り返し部10とによりU字状をなす実施形態に限
らず、例えば、折り返し部10が存在せずに、保持部
8、8の下端部がそのまま受圧部材4に溶接により支持
されるものであっても良い。
【0049】前記作動説明で、乗員30の頭部30b
が、ヘッドレスト3の移動により、確実に保持されると
したが、ヘッドレスト3の移動と、シートバック1の移
動とは、相対的なものであり、乗員30の背中30aに
よってシートバック1が後ろ側RRに移動しても、乗員
30の頭部30bに対してヘッドレスト3が移動せず、
その位置に保持されることで、乗員30の頭部30bが
保護されるものと説明されるものも含むものである。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、前記シ
ートバックフレームの上端部の前側には、前記支持手段
の後面を保持可能なるダンパーが配設されてなるので、
通常状態では、ヘッドレストの支持手段がダンパーによ
り通常位置に停止し、該停止位置が安定的に決まる。か
かるダンパーは、シートバックフレーム自体で支持され
てなるので、ブラケットなどの部品が不要である分、原
価低減が図れる。
【0051】また、前記支持手段には、前記受圧部材の
移動に伴い作動リンクにより後ろ側且つ上側に移動した
支持手段がシートバックフレームにぶつかることで前記
支持手段の移動を阻止するストッパ手段が配されてなる
ので、受圧部材が移動する追突時では、シートバックフ
レームにストッパ手段がぶつかることで、ヘッドレスト
の支持手段の停止位置が安定的に決まる。該ストッパ手
段の位置は容易に変更ができるので、設計開発時におけ
るチューニングが容易であり、セッティング自由度があ
る。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、前記シー
トバックフレームの後ろ側が突出しないので、その分表
皮を被せた場合における形が良く、後席乗員に圧迫感を
与えないことになる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、前記フラ
ンジ部が形成されることで、シートバックフレームの強
度が著しく向上する。
【0054】請求項4に記載の発明によれば、通常時に
おける支持手段の停止位置が、高硬度にて形成されてな
る前記ダンパーによって停止されてなるので、該通常状
態での該停止位置が安定的に決まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係るシートバック
を示す断面図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】図1の要部を示す斜視図。
【図4】図1のアーマチュアパイプの保持部と第1スト
ッパとの関係を示す断面図。
【図5】図4の斜視図。
【図6】図4の上面図。
【図7】図1の作動実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 シートバック 2 シートバックフレーム 2a シートバックフレームのアッパフレーム 2b シートバックフレームのサイドフレーム 3 ヘッドレスト 4 受圧部材 6 作動リンク 6a 作動リンクの一端部 6b 作動リンクの他端部 7 支持手段としてのアーマチュアパイプ 8 アーマチュアパイプの保持部 14 ヘッドレストホルダー 24 ダンパーとしての第1ストッパ 30 乗員 30a 乗員の背中 30b 乗員の頭部 34 ストッパ手段としての第2ストッパ 35 固定部 FR 前側 RR 後ろ側 UP 上側 LWR 下側

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックフレームと、該シートバッ
    クフレームの上端部に前後に回転自在なるように支持さ
    れてなる支持手段と、該支持手段の上端部に支持されて
    なるヘッドレストと、前記支持手段の下端部に支持され
    てなると共に乗員の背中の圧力を受け得る受圧部材と、
    前記シートバックフレーム及び前記受圧部材夫々に回転
    自在に軸支されてなる作動リンクと、前記受圧部材の前
    側に配されてなるパッドとより少なくとも構成されてな
    る自動車用シートバックにおいて、 前記シートバックフレームの上端部の前側には、前記支
    持手段の後面を保持可能なるダンパーが配設されてな
    り、 前記支持手段には、前記受圧部材の移動に伴い作動リン
    クにより後ろ側且つ上側に移動した支持手段がシートバ
    ックフレームにぶつかることで前記支持手段の移動を阻
    止するストッパ手段が配されてなることを特徴とする自
    動車用シートバック。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記ダンパーが配設される部位のシートバックフレーム
    は、パイプ状のフレームを前後平坦状に形成されてなる
    ことを特徴とする自動車用シートバック。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車用シートバック
    であって、 前記ダンパーが配設される部位のシートバックフレーム
    は、パイプ状のフレームを前後平坦状に形成されてなる
    と共に上下両端部にフランジ部を形成してなることを特
    徴とする自動車用シートバック。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3何れかに記載の自
    動車用シートバックであって、 前記ダンパーは、高硬度にて形成されてなることを特徴
    とする自動車用シートバック。
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