JP2000071319A - ブロー成形品の製造方法 - Google Patents
ブロー成形品の製造方法Info
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- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
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Abstract
品42とを準備し、パリソンPの内部に予め挿入品42
を置き、この状態でパリソンPをブロー成形すること
で、挿入品42を一体化したことを特徴とするブロー成
形品40の製造方法である。 【効果】 ブロー成形品に挿入品を一体的に取付けるよ
うにした。例えば、挿入品であるルーバをパリソンの中
間位置にセットして、吸気ダクトをブロー成形する場合
には、ダクトの任意の位置にルーバを取付けることがで
きる。また、一工程でブロー成形とルーバの取付けとを
完了するため、工程数を低減することができ、製造時間
の短縮と製造コストの削減とを達成することができる。
Description
方法に係るものであって、特に、自動二輪車の吸気ダク
トの製造方法に関する。
の構造を説明する。図10(a),(b)は従来の吸気
ダクトの側面断面図であり、(a)に示す吸気ダクト1
00は、ダクト本体101と、このダクト本体101に
取付けたラバー102と、このラバー102内に差込ん
だルーバ103とからなる。105は吸気ダクト100
を取付けるカウルであり、開口部105aを備える。す
なわち、吸気ダクト100は、ダクト本体101をブロ
ー成形で製作し、ブロー成形したダクト本体101にラ
バー102を取付け、このラバー102とカウル105
とでルーバ103を挟み込むものである。また、吸気ダ
クト100は、カウル105の開口部105aとクリー
ナケース(不図示)とを結ぶダクトであり、自動二輪車
(不図示)の走行中による空気抵抗を積極的に利用し
て、クリーナケース(不図示)に空気を強制的に送り込
むためのものである。
本体111と、このダクト本体111に取付けたルーバ
113とからなる。114…(…は複数個を示す。以下
同じ)はルーバ113を取付ける複数の固定部材、11
5は吸気ダクト110を取付けるカウルである。なお、
カウル115は、開口部115aを備える。すなわち、
吸気ダクト110は、ダクト本体111をブロー成形で
製作し、ブロー成形したダクト本体111に、リベット
又は取付けねじなどの固定部材114…でルーバ113
を取付けるものである。
吸気ダクト100は、カウル105に取付ける時にラバ
ー102内にルーバ103を入れ、このラバー102と
カウル105とでルーバ103を挟み込むものであり、
組立性が悪い。例えば、カウル105から吸気ダクト1
00を取外す時には、ラバー102からルーバ103が
外れてしまい取扱いが繁雑となる。さらに、ルーバ10
3をラバー102とカウル105とで挟み込む構造なの
で、ルーバ103の取付け位置はカウル105の表面に
近い位置にしか設定することしかできず、設計上の制約
を課すことにもなる。
113を固定部材114…でダクト本体111に取付け
てからカウル115に取付けるものであり、ダクト本体
111の中間にもルーバ113を取付けることが可能で
あって、(a)に比べるとルーバ113の取付け位置の
設計上の自由度が大きい。また、ダクト本体111にル
ーバ113を一度固定すれば、吸気ダクト110をカウ
ル115から取外すたびに、ダクト本体111からルー
バ113が落下することはない。しかし、ダクト本体1
11に別体のルーバ113を取付ける工程が必要であ
り、吸気ダクト110の製造コストが高い。
減を図ることのできるブロー成形品の製造方法であっ
て、具体的にはルーバの取付け位置を限定することな
く、組立性がよく、製造コストの削減を図ることのでき
る吸気ダクトの製造方法を提供することにある。
に請求項1は、パリソンとこのパリソンに内蔵する挿入
品とを準備し、前記パリソンの内部に予め挿入品を置
き、この状態でパリソンをブロー成形することで、挿入
品を一体化したことを特徴とするブロー成形品の製造方
法である。
この状態でパリソンをブロー成形し、成形時に挿入品を
一体的に取付ける。例えば、挿入品であるルーバをパリ
ソンの中間位置にセットして、吸気ダクトをブロー成形
する場合には、ダクトの中間位置にも取付けることがで
き、吸気ダクトの設計上の自由度を制約することはな
い。従来は、ブロー成形工程とルーバ取付け工程とが各
々必要であったが、一工程でブロー成形とルーバの取付
けとを完了させ、工程数を低減し、製造時間の短縮と製
造コストの削減とを図る。
あり、挿入品がルーバであることを特徴とするブロー成
形品の製造方法である。ルーバを吸気ダクトに一体的に
取付けて、組立性の向上を図る。例えば、アッパカウル
などに吸気ダクトを取付ける際に、アッパカウルと吸気
ダクトとの間にルーバを挟み込んだりして組立る必要は
ない。
り、挿入品は支持板であることを特徴とするブロー成形
品の製造方法である。吸気ダクトに支持板を一体的に取
付けて、コストの低減を図る。
り、挿入品は孔開き板であることを特徴とするブロー成
形品の製造方法。ダクトに孔開き板を一体的に取付け
て、コストの低減を図る。
挿入品は仕切板である特徴とするブロー成形品の製造方
法である。容器に仕切板を一体的に取付けて、例えば、
ブリーザタンクとリザーブタンクとに分れた容器をブロ
ー成形で製造できる。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。先ず、ブロー成形品は吸気ダクトを具体例
にして説明する。図1は本発明に係る第1実施例のブロ
ー成形品である吸気ダクトを搭載した自動二輪車の斜視
図であり、自動二輪車1の外観を示す。すなわち、11
はウィンドスクリン、12,12はバックミラー、13
はアッパカウル、14はヘッドライト、15はフロント
フェンダ、16はロアカウル、17は燃料タンク、18
はシートカウル、19はリアフェンダ、21はリヤウイ
ンカ、22はリアグリップ、23はシート、24はハン
ドル、25はフロントフォーク、26は前輪、27はブ
レーキディスク、28はキャリパー、29はフロントア
クスル、31はドライブチェーン、32は後輪、33は
排気管、34はメインスタンド、35はステップであ
る。40はアッパカウル13に取付けたブロー成形品と
しての吸気ダクトであり、次図で説明する。
形品の側面図であり、吸気ダクト40を示す。吸気ダク
ト40は、ダクト本体41と、このダクト本体41に一
体的に形成した挿入品としてのルーバ42とからなる。
43はクリーナケースである。ダクト本体41は、アッ
パカウル13に取付ける空気取入れ口45と、クリーナ
ケース43に取付ける空気吹出し口46と、これらの空
気取入れ口45及び空気吹出し口46を結ぶ管状の空気
通路47と、この空気通路47の一部に形成したルーバ
取付け部48と、空気通路47に形成した水抜き孔49
と、空気通路47の外壁に形成した取付けステー部51
とからなる成形品である。
通路47及びステー部51の断面形状を示す。空気通路
47は略ロ字型断面を呈した管状の通路であり、空気通
路47の外壁に剛性を向上するための複数のリブ52…
(1箇所のみ図示)を備える。ステー部51は空気通路
47の外壁から突出させた板状の片であり、取付け孔5
1a,51a(手前側の51aは不図示)を備える。
ーバ42を示す。ルーバ42は、金属板の抜き打ち加工
で形成した部材であり、枠部54と、この枠部54を繋
ぐ骨部55a〜55fと、これらの枠部54及び骨部5
5a〜55fで囲む開口部56a〜56gとからなる。
枠部54はダクト本体41のルーバ取付け部48に嵌合
させる部分であり、骨部55a〜55gは比較的大きな
異物をダクト本体41の内部まで入り込むことを防ぐも
のであり、空気孔56a〜56gは空気の通り道であ
る。
気ダクト40を示す。吸気ダクト40は、自動二輪車1
(図1参照)の走行中に空気取入れ口45から取入れた
空気を、ルーバ42の空気孔56a〜56g(56a不
図示)及び空気通路47を経由して、空気吹出し口46
から吹出すものである。すなわち、吸気ダクト40は、
空気取入れ口45を自動二輪車1(図1参照)の前面に
設定し、自動二輪車1の走行による空気抵抗を積極的に
利用して、クリーナケース43(図2参照)内に空気を
強制的に送り込むためのダクトである。
次に説明する。図6は本発明に係る吸気ダクトの製造方
法のフローチャートである。なお、ST01〜ST06
はそれぞれのステップ番号を示す。 ST01;パリソンPを形成 ブロー成形機60は、パリソンPを形成する押出し成形
機部61と、パリソンPをブローする吹込み成形機部6
2とから構成するものである。先ず、押出し成形機部6
1のダイ63から溶融樹脂を矢印の如く押出し、パリ
ソンPを形成する。次に、パリソンPの開口P1側から
吹込み成形機部62の構成部品であるシリンダ64のロ
ッド64aの先端にルーバ42を載せる。
パリソンPの内部P2にルーバ42を予めセットする。
図2に示す吸気ダクト40のブロー成形前に、ルーバ4
2をパリソンPの任意に位置にセットすることで、吸気
ダクト40の任意の位置にルーバ42を一体的に成形す
ることができるので、設計上の自由度を制約することは
ない。すなわち、吸気ダクト40の中間にもルーバ42
を取付けることができる。
型締め 吹込み成形機部62のブロー成形型65a,65bを矢
印,の如く移動し、型締めをする。ブロー成形型6
5a,65bを型締めすることで、パリソンPのダイ6
3側は閉鎖状態になり、開口P1はシリンダ64のロッ
ド64aと同径になり、ルーバ取付け部48(図2参
照)の形成部P3はルーバ42の外周を取り巻く。
定の形状にブロー成形する。この状態でほぼ完成された
吸気ダクト40(図2参照)の形状になる。吸気ダクト
40の製造工程でルーバ42をダクト本体41(図2参
照)に一体的に取付けることができる。従来は、ブロー
成形工程とルーバ42の取付け工程とが各々必要であっ
たが、一工程でブロー成形とルーバの取付けとを完了す
るため、工程数を低減することができ、製造時間の短縮
と製造コストの削減とを達成することができる。また、
ルーバ42を吸気ダクト40に一体的に取付けたので、
図1に示すアッパカウル13などに吸気ダクト40を取
付ける際に、アッパカウル13とダクト本体41との間
にルーバ42を挟み込んだりして組立る必要がなく、組
立性の向上を図ることができる。
させる。ルーバ42はブロー成形品Bに一体的に取り付
いているので、ロッド64aを下降させても落下するこ
とはない。次に、パリソンPの根元P4とブロー成形品
Bを切離す。そして、ブロー成形型65a,65bを矢
印,の如く開きブロー成形品Bを取り出す。
吸気ダクト40の製造を終了する。
形品の断面図であり、ブロー成形品としてのダクト70
を示す。ダクト70は、ダクト本体71と、このダクト
本体71に一体成形した挿入品としての支持板72と、
この支持板72の開口72aに取付けるバルブ73とか
らなる。なお、71aは支持板72の取付け部、74,
74はバルブ73の取付けねじである。すなわち、ダク
ト70は、支持板72をベースとしてバルブ73を着脱
自在に取付けるものである。
形品の断面図であり、ブロー成形品としてのダクト80
を示す。ダクト80は、ダクト本体81と、このダクト
本体81に一体形成した孔開き板82とからなる。な
お、81aは孔開き板82の取付け部、82aは孔開き
板82に形成した孔である。すなわち、ダクト80は、
ダクト本体81のブロー成形時に孔開き板82を取付
け、ダクト本体81の内径を変えることなく孔開き板8
2を選択することで、流量Fを容量選択できるようにし
たものである。
形品の断面図であり、ブロー成形品としての容器90を
示す。容器90は、容器本体91と、この容器本体91
に一体形成した仕切板92とからなる。90Aはブリー
ザタンク、90Bはリザーブタンク、91aは仕切板9
2の取付け部を示す。すなわち、容器90は、容器本体
91のブロー成形時に仕切板92を取付け、ブリーザタ
ンク90Aとリザーブタンク90Bとからなる容器90
のコストの低減を図るものである。
ソンPを押出し成形機部61で形成すると同時に吹込み
成形機部62でブロー成形したが、押出し成形機部61
と吹込み成形機部62とを分離し、押出し工程は原料メ
ーカなどの管理のゆきとどいた工場内で正確な寸法のパ
リソンPを形成し、このパリソンPを別の場所に移動し
て吹込み成形工程を行うものであってもよい。また、本
実施例では図6に示すように1台の押出し成形機部61
と1台の吹込み成形機部62とを組合せたブロー成形機
60を用いて吸気ダクト40の製造方法を説明したが、
生産性の向上のために1台の押出し成形機部に複数の吹
込み成形機部を組合せたブロー成形機を用いたものであ
ってもよい。第1実施例では、図4に示すように金属の
ルーバ42を一体的に取付けたが、ルーバ42は樹脂の
ルーバであってもよい。第2実施例では、図7に示すよ
うに支持板72を介してバルブ73を着脱自在に取付け
たが、バルブ73をブロー成形時に一体成形したもので
あってもよい。
する。請求項1は、パリソンの内部に予め挿入品をセッ
トし、この状態でパリソンをブロー成形し、挿入品を一
体的に取付けるようにした。例えば、挿入品であるルー
バをパリソンの任意に位置にセットして、吸気ダクトを
ブロー成形する場合には、ダクトの任意の位置にルーバ
を取付けることができる。従って、吸気ダクトの設計上
の自由度を制約することなく、吸気ダクトの中間にもル
ーバを取付けることができる。従来は、ブロー成形工程
とルーバ取付け工程とが各々必要であったが、請求項1
によれば一工程でブロー成形とルーバの取付けとを完了
するため、工程数を低減することができ、製造時間の短
縮と製造コストの削減とを達成することができる。
に取付けたので、組立性の向上を図ることができる。例
えば、アッパカウルなどに吸気ダクトを取付ける際に、
アッパカウルと吸気ダクトとの間にルーバを挟み込んだ
りして組立る必要はないので、組立性を向上することが
できる。
時に一体的に取付けたので、ダクトのコストの低減を図
ることができる。
形時に一体的に取付けたので、ダクトのコストの低減を
図ることができる。
に一体的に取付けて、例えば、ブリーザタンクとリザー
ブタンクとに分れた容器のコストの低減を図ることがで
きる。
吸気ダクトを搭載した自動二輪車の斜視図
図
ャート
図
図
図
ーバ)、70…ブロー成形品(ダクト)、72…挿入品
(支持板)、80…ブロー成形品(ダクト)、82…挿
入品(孔付け板)、90…ブロー成形品(容器)、92
…挿入品(仕切板)、P…パリソン。
Claims (5)
- 【請求項1】 パリソンとこのパリソンに内蔵する挿入
品とを準備し、前記パリソンの内部に予め挿入品を置
き、この状態でパリソンをブロー成形することで、挿入
品を一体化したことを特徴とするブロー成形品の製造方
法。 - 【請求項2】 前記ブロー成形品は吸気ダクトであり、
前記挿入品はルーバであることを特徴とする請求項1記
載のブロー成形品の製造方法。 - 【請求項3】 前記ブロー成形品はダクトであり、前記
挿入品は支持板であることを特徴とする請求項1記載の
ブロー成形品の製造方法。 - 【請求項4】 前記ブロー成形品はダクトであり、前記
挿入品は孔開き板であることを特徴とする請求項1記載
のブロー成形品の製造方法。 - 【請求項5】 前記ブロー成形品は容器であり、前記挿
入品は仕切板である特徴とする請求項1記載のブロー成
形品の製造方法。
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Cited By (3)
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GB2384561A (en) * | 2001-12-27 | 2003-07-30 | Yazaki Corp | Vehicle instrument illuminated display |
JP2011230649A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車の吸気ダクト構造 |
JP2016117224A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 株式会社Fts | 圧力容器の製造装置 |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP24973498A patent/JP4097799B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2384561A (en) * | 2001-12-27 | 2003-07-30 | Yazaki Corp | Vehicle instrument illuminated display |
GB2384561B (en) * | 2001-12-27 | 2005-03-16 | Yazaki Corp | An indicator |
JP2011230649A (ja) * | 2010-04-27 | 2011-11-17 | Suzuki Motor Corp | 自動二輪車の吸気ダクト構造 |
JP2016117224A (ja) * | 2014-12-22 | 2016-06-30 | 株式会社Fts | 圧力容器の製造装置 |
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