JP2000070967A - 脱塩素体および脱塩素装置 - Google Patents

脱塩素体および脱塩素装置

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JP2000070967A
JP2000070967A JP10259376A JP25937698A JP2000070967A JP 2000070967 A JP2000070967 A JP 2000070967A JP 10259376 A JP10259376 A JP 10259376A JP 25937698 A JP25937698 A JP 25937698A JP 2000070967 A JP2000070967 A JP 2000070967A
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dechlorination
dechlorinated
dechlorinating agent
container
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JP10259376A
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Hisao Nakane
久夫 中根
Yoshiyuki Kobayashi
善幸 小林
Yoshio Hida
義雄 飛田
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NAKASHOU KK
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NAKASHOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストが安価で、脱塩素効果を長期間発揮
可能な脱塩素体および脱塩素装置ならびにシャワーヘッ
ドを提供する。 【解決手段】脱塩素装置1は、水が流通する通水経路2
と、該通水経路2内に配置された収納体3と、収納体3
内に収納されている脱塩素体4とを備えている。収納体
3の内壁、脱塩素体4の外周面の間に、水の流路5が形
成されている。脱塩素体4は、収容体41と、収容体4
1内に収容された脱塩素剤の原末42とを備えている。
収容体41は、浸水性有する材料で構成した浸水部41
2を有し、この浸水部412を介して水が収容体41内
に侵入し、浸入した水に脱塩素剤が溶出し、水中でイオ
ン化した脱塩素剤が浸水部412を介して外部に放出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、残留塩素を含有す
る水から、残留塩素を除去する脱塩素体と、脱塩素体を
用いた脱塩素装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道水から不純物を除去する浄水
装置が多数提案されている。これらの装置の中で、特に
問題となるのが、水道水中の残留塩素の除去である。こ
の残留塩素の除去方法としては、活性炭等の多孔質体を
用いて、残留塩素を吸着する方式と、亜硫酸カルシウム
やアスコルビン酸などの脱塩素剤を用いて残留塩素を希
塩酸等の他の物質に変化させる方式などがある。
【0003】また、上記2方式の内、亜硫酸カルシウム
などの脱塩素剤を用いるものでは、バインダーを用い
て、脱塩素剤の原粉を固形化し、この固形化された脱塩
素剤を水の流通路に配置する構成や、バインダーを用い
て固形化した脱塩素剤を粒状化し、カートリッジの中に
封入して水の流通路に配置した構成などが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、バインダーを用いて、脱塩素剤の原末を固形化
するという加工工程が必要なため、コスト高となる。ま
た、封入される脱塩素体にしめる脱塩素剤の量も少なく
なり、脱塩素効果を発揮できる期間が短くなるといった
問題がある。さらに、バインダーに混ぜられている脱塩
素剤は、そのバインダー内に封じ込められているために
水と接触できないものあり、含有されている脱塩素剤の
すべてが実質的に脱塩作用を発揮できない場合もある。
従って、脱塩作用を十分な期間発揮させるには、バイン
ダーで固められた脱塩素剤をより多く使用する必要があ
り、全体的な体積の増加を余儀なくされる。さらに、脱
塩素剤を通水シートなどに封入するためには、原末のま
までは扱いが難しく、原末は、機械化によって大量生産
するには適さない状態である。このため、原末をバイン
ダーによって増粒したものが一般的に用いられている。
【0005】上記のような事情を背景として、例えばシ
ャワーヘッドなどのような収納スペースの小さい場所に
脱塩素剤を収める場合には、収納量が限られてしまうた
め、脱塩素効果を発揮できる期間が極めて短くなるなど
の欠点が指摘されている。さらに、バインダーを用いて
固形化し、又は粒状化したものでは、溶出によって脱塩
素剤の量が減少すると、バインダーが崩れて流れだし、
下流側にトラブルを生じさせる原因となることがある。
例えば、シャワーの散水板の目詰まりや、フィルターの
目詰まり、その他の圧力損失を生じさせる原因となる場
合がある。
【0006】本発明は、製造コストが安価で、脱塩素効
果を長期間発揮可能な脱塩素体および脱塩素装置ならび
にシャワーヘッドを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は以下の
本発明によって達成される。 (1) 水と接触することによって水中の残留塩素を除
去する脱塩素体であって、水が浸入し得る浸水部と、前
記浸水部が少なくとも一部に設られ浸水部を介して水が
内部に出入りする収容体と、該収容体の内部に収容され
た粉末状の脱塩素剤とを有することを特徴とする脱塩素
体。
【0008】(2) 前記脱塩素剤は、亜硫酸カルシウ
ム、アスコルビン酸ナトリウム、カテキン、ぶどう糖の
内の1種若しくは2種以上を混合したものである上記
(1)に記載の脱塩素体。
【0009】(3) 前記浸水部は、繊維の集合体およ
び/又は多孔質体を構成要素としている上記(1)また
は(2)に記載の脱塩素体。
【0010】(4) 通水経路と、該通水経路内におい
て、浸水部が前記通水経路内を流れる水と接触する位置
に配置された上記(1)ないし(3)のいずれかに記載
の脱塩素体とを有する脱塩素装置。
【0011】(5) さらに、前記脱塩素体を収納し、
硬質材料で構成されている収納体を有し、該収納体は、
外側と内側の間で通水可能な流通部を少なくとも一部に
有する上記(4)に記載の脱塩素装置。
【0012】(6) 水の流路と、前記流路の流出側に
設けられ、内部と外部とを連通する複数の流出孔を有す
る散水部とを有するシャワーヘッド本体と、上記(1)
ないし(3)のいずれかに記載の脱塩素体とを備え、前
記脱塩素体の前記浸水部は、前記流路内に配置されてい
ることを特徴とするシャワーヘッド。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適実施形態につい
て添付図面に基づき詳説する。図1は、脱塩素装置1の
構成を示す断面側面図、図2は、脱塩素装置1の横断面
図である。脱塩素装置1は、水が流通する通水経路2
と、該通水経路2内に配置された収納体3と、収納体3
内に収納されている脱塩素体4とを備えている。通水経
路2は、水が流通する管体で構成されているが、必ずし
も管体である必要はなく、水槽など水が溜められている
容器などであってもよい。
【0014】収納体3は、通水経路2の内壁に嵌入され
ている。収納体3は、筒状の本体31と、本体31の内
壁に、軸線に沿って形成された6つの突起32とを備え
ている。収納体3内に収納されている脱塩素体4は、突
起32の端辺で保持され、収納体3の内壁、脱塩素体4
の外周面の間に、水の流路5が形成される。
【0015】図3および図4に示されているように、脱塩
素体4は、円筒状の袋体に形成された収容体41と、収
容体41内に収容された脱塩素剤の原末42とを備えて
いる。収容体41は、シート材で構成され、シート材を
円筒状に形成し、その両端をつぶして接着することによ
って、袋状に形成されている。
【0016】また、脱塩素剤は、水中でイオン化して水
中の残留塩素と反応し、還元反応によって残留塩素を希
塩酸に変化させる。このような作用を有する脱塩素剤と
しては、アルカリ土類金属の亜硫酸塩、特に亜硫酸カル
シウム、或いは、アスコルビン酸ナトリウム、カテキ
ン、ぶどう糖等の内の1種または2種以上を混合したも
のが挙げられる。そして、収容体41内に充填される上
記脱塩素剤は、粉状の原末が用いられる。ここで、上記
脱塩素剤の原末とは、バインダー等の他の物質含まない
脱塩素剤の粉であることを意味し、二次加工されていな
い精製直後の粉であるという意味である。例えば、亜硫
酸カルシウムの原末とは、精製された直後の粉であっ
て、バインダー等の他の物質は含まれず、増粒等の二次
加工がされていないものであることを意味する。
【0017】収容体41は、図3に示されているよう
に、両端が押しつぶされた形で接着された接着部411
を有し、粉状の脱塩素剤が外側へ漏れないように構成さ
れている。収容体41は、図示されているように、浸水
性有する材料で構成した浸水部412を一部に有し、他
のカバー部413を浸水性のない材料で構成してもよ
い。浸水部412を構成する材料としては、例えば繊維
の集合体、多孔質体の一方または双方を用いたものが用
いられる。ここで、繊維は、セルロース繊維、セラミッ
クス繊維、ガラス繊維、スラグ繊維、カーボン繊維、石
綿等の鉱物繊維、動物の毛を用いた動物性繊維等を用い
ることができる。これらの繊維の一種または二種以上を
用いて繊維集合体を構成する。繊維集合体の具体例とし
ては、前記各繊維の一種または二種以上を用いた織布、
不織布、セルロース繊維を用いた和紙,洋紙等の紙、例
えばセロハンのよにセルロース繊維を薄膜状(フィルム
状)にしたもの等が用いられる。これらの繊維集合体
は、水中に溶出した脱塩素剤が通過可能な孔径を有し、
脱塩素剤の原末の粒子径よりも小さな孔径を有するもの
である。
【0018】多孔質体には、多数の孔を有し、かつ浸水
性を有するもので、例えば、浸水性を有する多孔質セラ
ミックス、合成樹脂製の焼結フィルター等を含む焼結フ
ィルター、浸水性を有するウレタンフォーム、浸水性の
ある多孔質ゴム、活性炭などの多孔性物質をバインダー
などで固めたものなどが挙げられる。これらの多孔質体
は、少なくとも形状を維持できる程度の硬度を有してい
る。
【0019】この浸水部412を介して水が収容体41
内に侵入し、浸入した水に脱塩素剤が溶出し、水中でイ
オン化した脱塩素剤が浸水部412を介して外部に放出
される。本実施形態では、浸水部412が収容体41の
両端部に設けられているが、水は、浸水部412を介し
て脱塩素剤に接触できればよく、水が一方の浸水部41
2から侵入して、他方の浸水部412から流出するとい
った流路が必ずしも形成されていなくてもよい。つま
り、水をろ過したり、水中の残留塩素を吸着したりする
のではなく、水中に脱塩素剤が溶出する構成となってい
る。
【0020】ここで、浸水性とは、水がしだいににしみ
込んで広がる程度に通水性を有することを意味し、例え
ば毛細管現象によって水がしみ込む状態などが挙げられ
る。この程度の通水性を有する浸水部412を介して脱
塩素剤が水と接触することによって、脱塩素剤は少量の
水と接触し、微量ずつ水中に溶出することができる。例
えば管のような流水経路に脱塩素体が配置された場合で
あっても、脱塩素剤が浸水部412を介して水と接触す
れば、水の勢いによる脱塩素剤の急激な減少を抑制する
ことができる。また、上記のような浸水部412を介し
て少量の水と接触したとしても、脱塩素剤は原末である
ため、脱塩素効果を発揮するための十分な濃度の脱塩素
剤が溶出させることができる。
【0021】水中に溶出した脱塩素剤の作用について、
亜硫酸カルシウムを一例として説明すると、亜硫酸カル
シウム(CaSO3)が水中に溶解すると、カルシウム
イオン(Ca2+)と、亜硫酸イオン(SO3 2-)とに分
解する(数1参照)。溶解した微量の亜硫酸イオン(S
3 2-)が水道水中に存在する残留塩素(ClO-)と反
応し、塩化物イオン(Cl-)と、硫酸イオン(S
4 2-)となる(数2参照)。また、余分な亜硫酸イオ
ン(2SO3 2-)も溶存酸素(O2)や空気中の酸素と瞬
時に反応し、硫酸イオン(2SO4 2-)となる(数3参
照)。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】なお、浸水部412の面積を調節すれば、
内部の脱塩素剤と水の接触の度合いを調節することがで
き、水量に対する脱塩素効果を適宜調節することができ
る。従って、浸水部412の面積を調節することで、適
正な脱塩素効果を、経時的に均一に発揮させることがで
き、あるいは脱塩素剤効果を発揮できる期間をより長く
設定することも可能となる。
【0026】図3に示されている浸水部412は、収納
体3内に装着時には、流水に対向する位置となり、水と
脱塩素剤42との接触が良好となって、十分な脱塩素効
果を発揮させることができる。浸水部412は、図3の
想像線で示されているように、両端部以外の場所に設け
られていてもよい。例えば、小さな複数の浸水部412
を側面に均一に配置することによって、脱塩素剤が消耗
して残量が少なくなった場合でも、いずれかの浸水部4
12に脱塩素剤が位置することとなり、より長い間、水
との良好な接触を保つことができる。
【0027】また、図4に示されているように、軸方向
に沿って浸水部412を設けてもよい。さらに、水と脱
塩素剤との接触の度合いを調節する方法としては、収容
体41を構成するシート材をすべて浸水部とし、その全
体の浸水性能を調節することによって調節することもで
きる。例えば、不織布の厚さを厚くすることによって、
浸水性能を調節して(浸水量を少なくし)、脱塩素効果
を抑制し、使用期間を長く設定することができる。ま
た、十分な脱塩素効果を求める場合には、(浸水量を多
くするために)不織布を薄くすればよい。このような繊
維集合体の通水量は、繊維集合体を構成する繊維の密度
で調整してもよい。繊維密度を高くすれば、浸水量が減
って、脱塩素効果を抑制でき、使用期間を伸ばすことが
できる。繊維密度を低くすれば、浸水量が多くなり、脱
塩素効果を高くすることができる。
【0028】以上のように構成された本実施形態の作用
を説明すると、通水経路を流れてきた水は、一部は脱塩
素体4の浸水部412に接触し、浸水部412を介して
収容体41内へ侵入する。また、他の水は流路5を流れ
る。イオン化した脱塩素剤が収容体41の外側へ放出さ
れ、脱塩素剤に接触していない水とともに、流路5を流
れる。この際、脱塩素剤に接触していない水と接触した
水が混ざることによって、他の残留塩素(脱塩素剤に未
接触の塩素)を還元し、流水全体に対する脱塩素効果が
発揮される。同様の作用が、下流側に位置する浸水部4
12についても発揮される。
【0029】この実施形態では、脱塩素剤の残量が減っ
ても、下方に位置する浸水部412に脱塩素剤が溜まる
ので、最後まで水と脱塩素剤との接触が確保される。ま
た、収容体41の両端に浸水部412が設けられている
ので、装着時に装着姿勢を確認する必要がなく、迅速に
装置することができる。
【0030】図5は他の実施形態を示す断面側面図であ
る。この実施例では、収納体6は、中空円柱状に形成さ
れ、例えばABS樹脂に代表される合成樹脂などの硬質
材料、換言すると、自ら形状を維持できる程度の硬度を
有する材料で構成されている。収納体6は、内部に複数
の脱塩素体4を収納する収納部61を有し、両端には多
数の孔62、63が形成された流通部が設けられてい
る。
【0031】このような構成において、通水経路2から
孔62を介して水が収納部61内へ流入すると、複数の
脱塩素体4の間に形成された隙間を水が流れ、その際、
浸水部412を介して脱塩素剤に接触した水によつて、
脱塩素効果が発揮される。脱塩素体4の間に形成された
隙間によって、水流の圧損を防止することができる。ま
た、脱塩素剤の交換も、脱塩素体4ごと行えばよいの
で、交換を容易に行うことができる。この様な形状を維
持できる程度の硬度を有する収納体6を用いることで、
容器となる収納体6の保持が容易となるため、粉状の脱
塩素体の原末を収納体6内に装填することが容易とな
り、原末をバインダなどによって増粒する必要がなく、
安価に製造する事が容易となる。
【0032】図6は、脱塩素体4の他の実施形態の断面
側面図である。この実施形態では、収容体7が、中空円
柱状の箱体であり、収容体7の両端部には複数の孔7
2、73を形成し、該孔72、73の内側には、浸水性
を有するシート材74が設けられている。シート材74
は既述の繊維集合体などの浸水性を有する材料が用いら
れるが、この他焼結体等の多孔質体を用いることもでき
る。また、収容体7の内部に形成された収容室71内に
は、脱塩素剤42の原末が充填されている。
【0033】この収容体7においては、孔72、73と
浸水性を有するシート材74とによって、浸水部が構成
される。また、浸水部は、図3、図4に示されている収容
体7と同様に、側面に設けてもよい。
【0034】図7は、脱塩素体4の他の実施形態を示す
断面側面図で、図6に示されている脱塩素体4の他の構
成例を示すものである。この実施形態では、図7(A)
に示されているように、水流が直接当たる端部にあるシ
ート材74aを、折り畳んだ状態としている。他の構成
は、図6に示されている構成と同様なので説明を省略す
る。このような構成とすることによって、図7(B)に
示されているように、収容されている脱塩素剤42の量
が減るに従って、折り畳まれたシート材74aが水流の
圧力によって伸ばされ、脱塩素剤42の減少によって生
ずる収容体7内の隙間の増加が抑制される。そして、脱
塩素剤42と流水との接触の度合を径時的に同じ程度に
維持させることができる。この結果、使用中は、均一な
脱塩素効果を発揮させることができる。
【0035】図8は、シャワーヘッド8に、本発明の脱
塩素体9を用いた実施形態における断面側面図である。
シャワーヘッド8は、シャワーヘッド本体81と、脱塩
素体82とを有している。シャワーヘッド本体81は、
水が流入する流入口811と、水が流出する流出口81
3とを有する流路812と、流出口813に螺合されて
いる散水板814とを備えている。散水板814は、複
数の流出孔815を備え、この流出孔815から複数の
流水条となって水が散水される。この散水板814によ
って散水部が構成される。シャワーヘッド本体81の流
出口813には、収納部816が設けられ、この収納部
816内には、脱塩素体82が収納されている。
【0036】この実施形態における脱塩素体82は、収
容体821が収納部816の形状に沿って形成された円
筒状に構成されている。そして、収容体821全体が焼
結フィルターで構成され、収容体821全体が浸水部を
構成している。この実施形態では、合成樹脂製の焼結フ
ィルターが用いられている。この様な形状を維持できる
程度の硬度を有する焼結フィルターを用いることで、容
器となる焼結フィルターの保持が容易となるため、粉状
の脱塩素体の原末を装填することが容易となり、原末を
バインダなどによって増粒する必要がなく、安価に製造
する事が容易となる。
【0037】このように、シャワーヘッド8に脱塩素体
82を用いることによって、バインダーの粉が流出孔8
15に詰まるなどのトラブルを抑制することができる。
さらに、収容体821全体が浸水部となっているので、
水の流量が減少して収容体821の一部にのみ水が接触
する様な場合であっても、常に浸水部が水に接触するこ
ととなるので、確実に脱塩素効果を発揮することができ
る。尚、本発明の脱塩素体をシャワーに用いる場合に
は、上記のようにシャワーヘッド内に装填する構成の
他、水がシャワーヘッドへ到達する途中の流路に装填さ
れていてもよく、このほか貯水槽を設けて、貯水槽内に
本発明の脱塩素体を投入し、脱塩素された貯水槽内の水
をシャワーとして用いる構成としてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の脱塩素
体および脱塩素装置は、脱塩素剤の原末をそのまま使用
することで、該原末を固形化や粒状化するなどの加工工
程が不要となり、安価に製造できる。さらに、バインダ
ーを含まないので、脱塩素剤の充填量を増加させること
ができ、脱塩素効果も長期間発揮させることができる。
【0039】脱塩素剤を、浸水部を介して水と接触させ
ることで、脱塩素剤の水中への溶出量を抑制し、長期間
均一な脱塩素効果を発揮させることできるとともに、脱
塩素剤の原末を用いることで、少量の溶出でも十分効果
を担保することができる。また、浸水部を介して水中に
脱塩素剤を溶出させることにより、化学反応によって残
留塩素を除去するので、例えばシャワーなどのような流
水中の脱塩素を行う場合には、水流を妨げない程度の大
きさの浸水部を流路中に配置すればよく、ろ過による脱
塩素方法と異なり、流水の圧力損失の発生を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱塩素装置の断面側面図である。
【図2】本発明の脱塩素装置の横断面図である。
【図3】本発明の収容体の全体斜視図である。
【図4】本発明の収容体の全体斜視図である。
【図5】本発明の脱塩素装置の他の実施形態を示す断面
側面図である。
【図6】本発明の脱塩素装置の他の実施形態を示す断面
側面図である。
【図7】本発明の脱塩素装体の他の実施形態を示す断面
側面図である。
【図8】本発明の脱塩素体を用いたシャワーヘッドの側
面断面図である。
【符号の説明】
1 脱塩素装置 2 通水経路 3 収納体 4 収容体 5 流路 6 収納体 7 収容体 8 シャワーヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飛田 義雄 東京都豊島区北大塚1−13−4日本生命大 塚ビル 中匠株式会社内 Fターム(参考) 2D032 FA04 4D038 AA04 AB39 BA02 BA04 BB15 4D050 AA04 AB45 BA06 BA12 BD02 BD03 BD06 4F033 AA11 BA04 CA01 DA05 EA01 LA05 LA09 NA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と接触することによって水中の残留塩
    素を除去する脱塩素体であって、 水が浸入し得る浸水部と、 前記浸水部が少なくとも一部に設られ浸水部を介して水
    が内部に出入りする収容体と、 該収容体の内部に収容された粉末状の脱塩素剤とを有す
    ることを特徴とする脱塩素体。
  2. 【請求項2】 前記脱塩素剤は、亜硫酸カルシウム、ア
    スコルビン酸ナトリウム、カテキン、ぶどう糖の内の1
    種若しくは2種以上を混合したものである請求項1に記
    載の脱塩素体。
  3. 【請求項3】 前記浸水部は、繊維の集合体および/又
    は多孔質体を構成要素としている請求項1または2に記
    載の脱塩素体。
  4. 【請求項4】 通水経路と、 該通水経路内において、浸水部が前記通水経路内を流れ
    る水と接触する位置に配置された請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の脱塩素体とを有する脱塩素装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記脱塩素体を収納し、硬質材
    料で構成されている収納体を有し、該収納体は、外側と
    内側の間で通水可能な流通部を少なくとも一部に有する
    請求項4に記載の脱塩素装置。
  6. 【請求項6】 水の流路と、 前記流路の流出側に設けられ、内部と外部とを連通する
    複数の流出孔を有する散水部とを有するシャワーヘッド
    本体と、 請求項1ないし3のいずれかに記載の脱塩素体とを備
    え、 前記脱塩素体の前記浸水部は、前記流路内に配置されて
    いることを特徴とするシャワーヘッド。
JP10259376A 1998-08-28 1998-08-28 脱塩素体および脱塩素装置 Pending JP2000070967A (ja)

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