JP2000070876A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JP2000070876A
JP2000070876A JP10248301A JP24830198A JP2000070876A JP 2000070876 A JP2000070876 A JP 2000070876A JP 10248301 A JP10248301 A JP 10248301A JP 24830198 A JP24830198 A JP 24830198A JP 2000070876 A JP2000070876 A JP 2000070876A
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rail
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Osamu Yanagimoto
治 柳本
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Farukomu Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品に止まり孔や凹所がある場合にも、その
内面を確実に洗浄する。 【解決手段】 移送経路の一端に洗浄する物品5 が供給
され物品を移送方向に所定の間隔を保ってその間隔と同
じピッチP で間歇的に移送し各停止位置に同じ姿勢で停
止させる移送手段1 と、停止位置を複数の組とし各停止
位置の物品を組毎に区画して閉鎖空間内に位置した状態
とする区画手段2 と、停止位置の物品の固定手段3 と、
停止位置にある物品に指向したノズルから洗浄流体を噴
射するように閉鎖空間の各々の内側位置に設けた洗浄手
段4 とを具備する。移送手段は、載置される物品が移送
方向に摺動可能に形成されたレール10と、それに平行し
てピッチP に相当する距離を往復移動する可動台11と、
可動台に設けた前進状態で停止位置の物品と係合する係
合部12とを具備する。区画手段2 は、下降して受け皿部
31a 〜31d に当接することで閉鎖空間を形成する箱型カ
バー32a 〜32d とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切り粉や油脂等が
付着した機械加工部品等の物品の汚れを除去する場合等
に用いる洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の洗浄装置には、バッチ式
のものとコンベア式のものとがある。バッチ式のもの
は、洗浄しようとする物品を幾つか纏めて籠等に収容
し、その籠を洗浄室内に入れ、洗浄室内に設けた洗浄液
噴射ノズルから洗浄液を噴出させて物品を洗浄する構成
である。この場合、籠を回転させたり、洗浄液噴射中の
ノズルの方向を変更したりするようになっているものが
多く、これは洗浄液を物品にできるだけ均等に接触させ
るようにしたものである。コンベア式のものは、洗浄室
を通過するように設けたネットコンベアに、洗浄しよう
とする物品を順次供給し、物品が洗浄室を通過する間に
洗浄室に設けられているノズルから噴射される洗浄液に
よって洗浄する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄装置では、
例えば、洗浄する物品が孔を有し、その孔が底のある止
まり孔である場合に、孔の内面が必ずしも良好に洗浄さ
れない場合がある。すなわち、洗浄装置には複数のノズ
ルが設けられることが多いが、各ノズルは特定の孔を洗
浄するように方向を決められているものではなく、物品
全体にできるだけむらなく洗浄液を当てるように決めら
れているからである。バッチ式の洗浄装置においては、
籠に複数の物品を収容して洗浄室内に入れるから、物品
の姿勢が一定しておらず、籠が回転したりノズルが移動
したりする構成を採用しても一時的に洗浄液が孔に進入
することはあっても十分に洗浄できるほど継続的には進
入しないから、止まり孔内の確実な洗浄が行われるほど
に洗浄液が十分に噴射供給されるとは限らないからであ
る。また、コンベア式の洗浄装置においても、同様にコ
ンベア上に載置された物品の止まり孔とノズル方向とが
洗浄に必要な時間必ず一致した状態になるとは限らない
のである。十分な洗浄液が供給されない洗浄部位では、
切り粉等の汚れ物質が移動するだけで洗い落とされない
から、良好な洗浄はできないのである。本発明は、被洗
浄物品に止まり孔や凹所がある場合にでも、その内面を
確実に洗浄できるようにすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、所定の
移送経路の一端に洗浄する物品が順次供給され供給され
た物品を移送方向に所定の間隔を保ってその間隔と同じ
ピッチで間歇的に移送し各停止位置に同じ姿勢で停止さ
せる移送手段と、前記間歇的移送の停止位置を1又は隣
合う複数で1組とする複数の組とし各停止位置にある物
品を組毎に外界から区画して閉鎖空間内に位置した状態
とする複数の区画手段と、区画される前記停止位置の前
記物品を固定する固定手段と、前記停止位置にある物品
に指向したノズルから洗浄流体を噴射するように前記閉
鎖空間の各々の内側位置に設けた洗浄手段とを具備する
ことを特徴とする(請求項1)。
【0005】この発明の手段では、物品を移送経路の一
端から順次供給し、間歇移送する間の停止期間中に洗浄
する。すなわち、物品は、移送方向に所定の間隔を保っ
てその間隔と同じピッチで間歇的に移送され、順次同じ
停止位置に同じ姿勢で停止し、固定され、その停止位置
で区画手段により内側に物品が位置する閉鎖空間が形成
され、閉鎖区間内で流体噴射により洗浄される。物品は
停止位置で同じ姿勢で固定されるから、ノズルの指向方
向を調整しておくことにより確実に所望の部分を洗浄で
きる。物品は順次移動して行くから、洗浄は閉鎖空間毎
に段階的な洗浄が可能であり、物品から洗い落とされた
異物の再付着の機会が減少し、後段の閉鎖空間の物品ほ
ど洗浄程度が進む。
【0006】前記移送手段は、前記移送経路に沿って設
けられ上に載置される前記物品が所定の姿勢を保って移
送方向に摺動可能に形成されたレールと、そのレールの
外側方位置にレールに平行して前記ピッチに相当する距
離を往復移動するように設けられた可動台と、前記可動
台に設けられ前記移送経路に直角な方向に進退し前進状
態で前記停止位置の物品と係合するように前記ピッチと
同じピッチで前記閉鎖空間内の全物品停止位置の数に1
を加えた数の物品係合部とを具備する構成とするのがよ
い(請求項2)。
【0007】この構成では、物品係合部を前進させ、移
動台を往動させることによって、レール上に供給された
物品を移送経路に沿って1ピッチづつ移送する。すなわ
ち、物品係合部を前進させて停止位置の物品に係合さ
せ、その係合状態で移動台を往動させると、物品が係合
部に押されてレール上を摺動し1ピッチ前進して次の停
止位置に停止する。この場合、停止位置の数よりも係合
部の数が1多いから、各停止位置及びレール始端部の物
品供給位置に物品があるとすると、レール始端部の物品
供給位置の物品が最初の停止位置に移動し、各停止位置
にある物品は順に次の停止位置へ送られ最終の停止位置
にある物品はレールの終端部へ送りだされる。物品係合
部を後退させると物品から係合部が外れるから、その後
適当な時期に移動台を復動させて次の移送に備える。
【0008】前記物品を固定する固定手段は、前記移送
手段の係合部が前進し且つ移動台が往動した状態におい
て固定作用し、その固定状態で洗浄が行われた後の移送
手段の移送動作に先立って前記固定作用を解除するよう
に、前記物品停止位置の上側から物品を押圧して前記レ
ールに物品を押圧固定するクランプ装置で構成されてい
るものとするのがよい(請求項3)。
【0009】この構成では、順次移送されてくる物品
が、同じ位置に同じ姿勢で停止する作用によって常に位
置決めがなされており、つまり、移送手段が位置決め装
置として兼用できる構成であり、そのままクランプ装置
によって固定することにより送られてくる物品が同じ位
置に同じ姿勢で固定される。従って、固定手段は、単に
物品をレール側へ押圧するだけの単純なものでよく、殆
ど洗浄の邪魔にならないように設けることができる。
【0010】前記区画手段は、前記移送経路の下側に設
けられた受け皿部と、前記物品が停止位置にある状態で
上方から下降させて下縁を前記受け皿部の内側に当接さ
せることにより前記各閉鎖空間を形成するように且つ物
品の移送に先立って上昇するように設けられた下方に開
放している箱型カバーとを具備する構成とするのがよい
(請求項4)。
【0011】この構成では、単にカバーを下降させるこ
とによって閉鎖空間が形成される。また、単にカバーを
上昇させることによって、物品停止位置及びノズル設置
位置が露呈するので、確実に洗浄を行う必要のある物品
の貫通孔、止まり孔、凹所等の洗浄部位に対する洗浄流
体噴射ノズルの指向方向の点検や調整を容易に行うこと
ができる。
【0012】前記移送手段は、前記移送経路に沿って設
けられ上に載置される前記物品が所定の姿勢を保って移
送方向に摺動可能に形成されたレールと、そのレールの
外側方位置にレールに平行して前記ピッチに相当する距
離を往復移動するように設けられた可動台と、前記可動
台に設けられ前記移送経路に直角な方向に進退し前進状
態で前記停止位置の物品と係合するように前記ピッチと
同じピッチで前記閉鎖空間内の全物品停止位置の数に1
を加えた数の物品係合部とを具備し、前記箱型カバー
は、前記係合部が前進し物品を1ピッチ移送して後退す
る期間中、係合部に干渉しない程度に小寸法だけ上昇し
た位置となるように構成されているものとするのがよい
(請求項5)。
【0013】この構成では、移送手段を動作させる際
に、箱型カバーが大きく上昇しないから、動作に必要な
時間及びエネルギーが少なくてよく、また、洗浄により
発生した洗浄液の霧がカバーの外に漏れ出る量が少な
い。
【0014】前記区画手段によって形成される閉鎖空間
の中の物品移送方向の最終段の閉鎖空間内の洗浄流体噴
射ノズルが、空気噴射ノズルであり、前記最終段よりも
前の段の閉鎖空間の少なくとも一つが洗浄液体噴射ノズ
ルを設けた構成とするのがよい(請求項6)。この構成
では、洗浄液の付着した物品を最終段の空気噴射により
洗浄して液滴を除去してほぼ乾燥した状態にすることが
できる。従って、洗浄液が多く付着した状態で乾燥を待
つ方法である場合に生じやすいシミの発生を防止でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1〜図
7を用いて説明する。この洗浄装置は、移送手段1と、
複数の区画手段2と、固定手段3と、洗浄手段4とを具
備する。移送手段1は、洗浄される物品5を所定の直線
経路に沿って移送するもので、図1に示すように、レー
ル10、可動台11、物品係合部12等で構成されてい
る。レール10は、2本で対をなし、平行に且つ水平に
設けられ、物品5を支持するように上部内側に上面から
低く段を成してその段部が水平面13と垂直面14で形
成されており、長手方向に一様な断面形状を有するもの
である。図5、図6に示すように、両側の水平面13上
に跨がって載置される物品5の両側が両側の垂直面14
によって側方移動を規制され、レール10の長手方向に
押されると所定の姿勢を保った状態でレールに沿って摺
動する。レール10の長さは、例えば、物品5が洗浄の
ために必要な所定の間隔を隔てて9個を支持できる長さ
である。このレール10は洗浄装置の本体15に固定さ
れている。
【0016】洗浄装置の本体15は、図1、図2、図4
に見られるように、直方体状に、長方形の基枠16と、
4本の支柱17と、4本の上部梁18と、高さの略中間
付近に前後左右の中間梁19、20、21、22を設け
た構成であり、これらの中間梁よりも下側部分に、洗浄
液タンク、洗浄液加熱装置、ポンプ、フィルター等を設
けてある。レール10は左右の中間梁21、22の上に
跨がり本体13から左右に突出するように設けられてい
る。
【0017】可動台11は、図1、図2、図4、図5に
示すように、前記レールの長さよりもやや短い程度の細
長い偏平な枠状に形成され、レール10の側方に離れて
レールと平行に配置され、レールに沿って移動可能に洗
浄装置の本体15にリニアガイド23を介して支持され
ており、本体に設けたエアシリンダ24のピストンロッ
ド25側を結合され、そのエアシリンダ24の伸縮動作
により後述するピッチPに等しい所定寸法を往復駆動さ
れるようになっている。図中、26は本体に設けたシリ
ンダ取付け部、27は可動台に設けたピストンロッド結
合部である。
【0018】物品係合部12は、図1、図2、図4、図
5に示すように、直接レール上の物品と係合して物品に
移送作用力を伝達するもので、例えば8個が、可動台1
1の長手方向に対して所定のピッチPで配置され、夫々
がレール10側に向かって直角な方向に伸縮するエアシ
リンダ28によってレール10の上面の高さ位置よりも
やや高い位置を通って進退するように設けてある。係合
部12の形状は、図1に見られるように、前進すること
により物品5を前後から挟むような叉状部であり、叉状
部が水平な板状に形成されている。この係合部12は、
エアシリンダ28のピストンロッド29の先端に結合さ
れ水平な状態で進退移動するようになっており、この水
平な状態を確保するために後部にシリンダ28のピスト
ンロッド29と平行な案内ロッド30の一端を結合固定
され、この案内ロッド30が可動台11に固定された案
内部を摺動可能に貫通している。これによって、係合部
12は、常に水平な状態に維持され、そしてエアシリン
ダ28の伸縮動作によって進退し、また移動台の往復移
動によってレール10に沿って往復移動する。
【0019】複数の区画手段2は、図1、図2、図4、
図6に示すように、例えば略直方体状の4個の閉鎖空間
2a、2b、2c、2dを形成するもので、レール10
の下側に底を有する受け皿部31a、31b、31c、
31dと、各受け皿部の上側に対応して設けられた昇降
動作する下方に解放された箱型のカバー32a、32
b、32c、32dと、箱型のカバー昇降動作用のエア
シリンダ33、34等で構成され、箱型カバーが受け皿
部まで下降した状態で夫々に外界から区画された洗浄用
の閉鎖空間2a、2b、2c、2d(図4参照)が形成
されるようになっている。受け皿部31a、31b、3
1c、31dは、いずれも同様な構成で底35と側壁3
6を有し、カバー32a、32b、32c、32dは、
いずれも同様に天井壁37と側壁38とを有し、カバー
が下降端まで下降したときにカバーの側壁38の下端縁
が受け皿の内面、例えば底35に当接すると夫々閉鎖空
間2a、2b、2c、2dが形成される。なお、カバー
は下降したときにレール10と干渉しないように下端縁
部にレール断面に対応する切り欠部(図示省略)を設け
てある。
【0020】この閉鎖空間2a、2b、2c、2dは、
移送手段1によって間歇的に送られるレール10上の物
品5が停止する位置に対応して設けてある。閉鎖空間2
aは、1つの物品の停止位置を包含するように、移送経
路に最初に物品が供給される位置の次の位置、すなわち
レール10上の物品供給位置39から1ピッチ進んだ第
1番目の停止位置に対応してその1個の物品5を収容し
た状態となるように設けてある。閉鎖空間2bは後続す
る第2及び第3番目の停止位置に、また閉鎖空間2cは
第4及び第5番目の停止位置に、また閉鎖空間2dは第
6及び第7番目の停止位置に、それぞれ対応して2個の
物品5を収容した状態となるように設けてある。第7番
目の停止位置の次の停止位置は外界に解放されたレール
10の終端部の物品送り出し位置である。
【0021】カバー32a、32b、32c、32d
は、昇降用エアシリンダ33、34によって上昇位置
と、途中位置と、下降位置との3位置で停止可能となっ
ている。その構成は、図2、図3に示すように、4個の
カバー32a、32b、32c、32dの上側に配置さ
れた1本の水平な可動梁40に、各カバーに対応して4
個のエアシリンダ33をその各ピストンロッド42が下
方に向かって進退するように固定してあり、各ピストン
ロッド42の下端が対応するカバーの上面の中央部に各
カバーを支持できるように結合固定されている。可動梁
40の上側には図2、図3、図4に示すように、洗浄装
置本体に固定された横梁43、44に設けた支持部45
にピストンロッド46が下方へ向かって進退するように
エアシリンダ34を固定してあり、そのロッド46の下
端が前記可動梁40の略中間位置に結合固定されてい
る。また、別にカバーの各々の背面に垂直方向の被案内
部48を設けて、この被案内部48が本体15の左右の
中間梁21、22に跨がって設けた横梁49と前記横梁
44との間に設けたガイドロッド50に案内されるよう
になっている。この案内構造によって各々のカバーは垂
直に昇降する。
【0022】上側の前記エアシリンダ34のストローク
と下側のエアシリンダ33のストロークの合計がカバー
の全昇降ストロークであり、図2はエアシリンダ34、
33が共に伸長した状態で、カバーの下端縁が受け皿部
31の底35に当接して閉鎖空間が形成されている状態
である。この状態から下側のエアシリンダ33が短縮動
作すると各カバー32a〜32dは持ち上げられてその
下端縁が係合部12の進退する高さ位置よりも少し上側
に位置するようになり、係合部が前進できるようにな
る。また、更に上側のエアシリンダ34が短縮動作する
とカバーが更に上昇して閉鎖空間2a〜2dであった部
分の夫々の周囲が大きく解放される。
【0023】固定手段3は、図4、図5に示すように、
単純なクランプ装置であり、区画手段2によって形成さ
れる閉鎖空間2a〜2d内の物品5の各停止位置に対応
して設けられ、停止した物品5の上側に対向して配置さ
れ下方に向かって進退移動するピストンロッド51を有
するエアシリンダ52と、その支持部53とによって構
成されている。エアシリンダ52が伸長動作すると、停
止位置にある物品5は、ピストンロッド51の下端で予
め決められた所定位置を下方へ押圧されることによりレ
ール10の水平面13に押しつけられて固定状態とな
る。
【0024】洗浄手段4は、概略図として図6に示すよ
うに、前記区画手段2によって形成される各閉鎖空間2
a〜2d内に夫々設けられており、噴射する洗浄流体は
異なるが、いずれも略同様に多数のノズル54、55、
56、57を物品5に指向して設けてある。閉鎖空間2
a内には1個の物品の停止位置が含まれ物品の所定位置
に向かうエアを噴射する多数のノズルを設けて前処理槽
としてあり、閉鎖空間2b内には2個の物品の停止位置
が含まれ各物品毎に物品に向かう多数の洗浄液噴射ノズ
ルを設けて粗洗浄槽としてあり、閉鎖空間2c内には2
個の物品の停止位置が含まれ各物品毎に物品に向かう多
数の洗浄液噴射ノズルを設けて仕上げ洗浄槽としてあ
り、閉鎖空間2d内には2個の物品の停止位置が含まれ
各物品毎に物品に向かう多数のエア噴射ノズルを設けて
エアブロー槽としてある。ノズルの設置状態は、例えば
図6に示すように、空気圧源又は洗浄液供給源から導か
れた配管58が、各受け皿部31a〜31dの下側位置
と、底35を貫通して閉鎖空間内に入り物品停止位置の
側方位置と、上側位置とに至り、マニホールド59、6
0、61を介してノズル群を設けてある。図中、矢印は
ノズルの噴射方向である。各ノズルは構造の図示を省略
するが、噴射流体の断面が丸いものや偏平なものを適当
に使い分けてあり、位置や方向を容易に調整できる構成
としてある。また、各ノズルに対する流体供給回路中に
は電磁開閉弁を設けてあり、洗浄流体を供給と停止に切
り換えることができる。なお、洗浄液は80°Cに加熱
した液をフィルターを介して循環させて使用し、図示し
ていないが、受け皿部31a〜31dには排液口を設け
てある。また、エアーは別の圧縮空気源からのものを使
用する。
【0025】このように構成された洗浄装置で洗浄しよ
うとする物品5の形状は、1例を図7に示すように、ダ
イカスト製の機械部品であり、多数の止まり孔62、貫
通孔63、64、65、凹所66を有し、図7(a)、
(d)に示すように面67と、この面67に直角な幅W
をなす面68、69と、図7(b)に示す幅Lとを有し
ている。洗浄は、この物品5の機械加工等により付着し
た油脂分や切り粉を除去するために行う。この物品5に
対応して洗浄装置は、レール10の段部、係合部12の
係合幅等の寸法が決められ、更にノズルの数、位置、方
向等が決められている。すなわち、レール10は、物品
5の面67の両側部分をレール10の水平面13が支持
し、物品5の面68、69をレール10の垂直面14、
14が案内するように形成され、係合部12は、叉状部
の内幅寸法がLとされ、多数のノズル54〜57は、確
実に多数の止まり孔62、貫通孔63、64、65、凹
所66に向かっている。
【0026】この洗浄装置は、図示していない機械加工
工程の最終段に連続するように設置してあり、物品5
が、最終段の加工機械から移送手段1のレール10の物
品供給位置39に順次送り込まれ、その物品5を順次自
動的に洗浄して送り出す。自動制御はシーケンス制御で
あり、洗浄装置の動作を次に説明する。待機状態は、エ
アシリンダ11が短縮して係合部12が図1の状態に右
へ移動した復動位置にあり、エアシリンダ28が短縮し
て係合部12が後退した後退位置にあり、エアシリンダ
34が伸長し各エアシリンダ33が短縮して箱型のカバ
ー32a〜32dが少し上昇した上昇位置にあり、洗浄
流体用の電磁弁が閉である状態である。
【0027】供給位置39に物品5が送り込まれると、
これを検出して移送手段が物品5を1ピッチPだけ移送
する。すなわち、先ずエアシリンダ28が伸長して係合
部12が前進し物品5に係合し、続いてエアシリンダ2
4が伸長して係合部12を1ピッチ往動させる。この往
動終了に基いて固定手段3のエアシリンダ52が伸長し
て物品を停止位置にクランプする。クランプが終わる
と、エアシリンダ28が短縮して係合部12を後退さ
せ、エアシリンダ24が短縮して係合部12を復動さ
せ、移送手段1が待機状態に戻る。この動作の途中で、
係合部12が後退したことに続いて、エアシリンダ33
が伸長してカバー32a〜32dを下降させ、閉鎖空間
2a〜2dを形成する。閉鎖空間が形成されることに続
いてノズル用の電磁弁が開弁し、各ノズルから物品5に
向かって洗浄流体が噴射される洗浄が所定時間行われ
る。洗浄時間経過後、電磁弁が閉じて洗浄流体の噴射が
止まり、これに続いてエアシリンダ33が短縮してカバ
ー32a〜32dを上昇させ元の待機状態と同じ状態に
戻る。この時迄に供給位置39に次の物品5が送り込ま
れていて、引き続き上記の動作が繰り返さる。この動作
の繰り返しにより、順次供給位置39に供給されてくる
物品5は、先のものから順に、閉鎖空間2a内で1回の
エア洗浄を受け、閉鎖空間2b内で洗浄液による2回の
粗洗浄を受け、閉鎖空間2c内で洗浄液による2回の仕
上げ洗浄を受け、閉鎖空間2d内で2回のエアブローを
受けてレール10の終端に送りだされる。
【0028】この実施の形態の洗浄装置は、固定手段3
で物品5を固定して洗浄する構成であるから、ノズルの
洗浄流体噴射作用で物品が移動することがなく、従って
ノズルの指向方向と物品の位置関係がくずれることがな
く、常に良好な洗浄が行われ、特に止まり孔のある物品
ではこの位置関係がくずれないことで確実な洗浄が可能
となる。また移動手段1は、係合部12を駆動する装置
が閉鎖空間の外側に設けられているから、ノズルの設置
の邪魔にならず、多数のノズルを設けやすい。また、閉
鎖空間を構成するカバー32は、エアシリンダ33、3
4を短縮動作させることで大きく解放され、この状態で
ノズルの位置や方向の、点検や調整を容易に行うことが
できる。また、この実施の形態では、加熱洗浄液を使用
しているから、物品5の温度が外気温度よりも上昇して
おり、液滴をエアブローで除去した後の物品は直ちにほ
とんど乾いた状態となり、その後わずかな液分は物品が
保有している熱で極めて短時間で蒸発し完全に乾いた状
態となる。
【0029】また、この実施の形態は、高速洗浄処理が
可能な点でも優れている。すなわち、この洗浄装置の前
段までの加工ラインは、生産量を上げるためにタクト
(移送時間+加工時間)を短くしてあり、実際にはタク
トが6秒であり、この短いタクトに対応することができ
て良好な洗浄結果が得られた。これは、ノズルから出て
いる洗浄流体が常に的確に洗浄部位に向かっていて無駄
がないから実質的な洗浄時間を短縮できているのであ
り、更に、移送手段に迅速な動作を可能とするリニアガ
イドの使用、移送手段の動作時にカバーが必要な少寸法
だけ上昇する構成等によって移送時間を短縮できている
からである。前記実施の形態において、複数の閉鎖空間
の数が4個あるものを示したが、その数は必要に応じ
て、例えば、タクトの長短、要求される洗浄程度等に応
じて増減する。また、閉鎖空間はその内部に物品の停止
位置が1個あるものと2個あるものとを示したが、この
数も適宜増減するものとする。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、移送経路の一
端に物品を順次供給することにより物品の洗浄を行うも
のであるから、機械部品等の加工ラインの終端に接続し
て設けることができ、従来のバッチ式の洗浄装置のよう
に洗浄装置の直前に物品を集積する必要がなくなる効果
を奏する。また、物品を位置決め固定した状態で、所望
の洗浄箇所に指向したノズルから洗浄流体を噴出させる
から、所望の洗浄箇所を重点的に洗浄可能であり、特に
底のある止まり孔の洗浄を確実に行うことができる効果
を奏する。また、重点的に適切な洗浄が可能であること
から、タクトを短くでき、高速洗浄処理に対応できる効
果を奏する。請求項2に記載の発明は、移送手段の物品
を支持しているレール以外の部分である駆動装置等が、
物品が閉鎖空間内で洗浄されているときはその外側にあ
るから、洗浄の邪魔にならず、また、洗浄液がかからな
いので、移送手段が故障しにくい効果を奏する。請求項
3に記載の発明は、物品を固定する固定手段が単純な構
成であるから、その分装置が簡略化され、しかも洗浄を
妨げない効果を奏する。請求項4に記載の発明は、洗浄
のための閉鎖空間を簡単に形成でき、また解放できるの
で、洗浄しにくい孔、止まり孔、凹所等の部分を確実に
洗浄する際に必要な、目的の洗浄部位に確実に洗浄流体
噴射ノズルを指向させておくための保守点検が容易であ
る効果を奏する。請求項5に記載の発明は、カバーの動
作に必要な時間及びエネルギーが少なくてよく、しかも
洗浄液の霧がカバーの外に漏れ出る量が少ないから作業
環境が低下しない効果を奏する。請求項6に記載の発明
は、洗浄後のシミの発生を防止できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示すカバーより上部を
省略した平面図である。
【図2】同実施の形態のカバーが下降した状態の部分省
略正面図である。
【図3】同実施の形態のカバーが上昇した状態の部分省
略背面図である。
【図4】同実施の形態の縦断側面図である。
【図5】図4のカバーが上昇した状態の部分拡大図であ
る。
【図6】同実施の形態のノズルの設置状態を示す概略縦
断側面図である。
【図7】同実施の形態の洗浄装置で洗浄する物品形状の
1例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)
は底面図、(d)は左側面図、(e)は背面図である。
【符号の説明】
1 移送手段 2 区画手段 3 固定手段 4 洗浄手段 5 物品 10 レール 11 可動台 12 係合部 13 水平面 14 垂直面 15 本体 16 基枠 17 支柱 18 上部梁 19 中間梁 20 中間梁 21 中間梁 22 中間梁 23 リニアガイド 24 エアシリンダ 25 ピストンロッド 26 シリンダ取付け部 27 ロッド結合部 28 エアシリンダ 29 ピストンロッド 30 案内ロッド 31a 受け皿部 31b 受け皿部 31c 受け皿部 31d 受け皿部 32a カバー 32b カバー 32c カバー 32d カバー 33 エアシリンダ 34 エアシリンダ 35 底 36 側壁 37 天井壁 38 側壁 39 物品供給位置 40 可動梁 42 ピストンロッド 43 横梁 44 横梁 45 支持部 46 ピストンロッド 48 被案内部 49 横梁 50 ガイドロッド 51 ピストンロッド 52 エアシリンダ 53 支持部 54 ノズル 55 ノズル 56 ノズル 57 ノズル 58 配管 59 マニホールド 60 マニホールド 61 マニホールド 62 止まり孔 63 貫通孔 64 貫通孔 65 貫通孔 66 凹所 67 面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の移送経路の一端に洗浄する物品が
    順次供給され供給された物品を移送方向に所定の間隔を
    保ってその間隔と同じピッチで間歇的に移送し各停止位
    置に同じ姿勢で停止させる移送手段と、前記間歇的移送
    の停止位置を1又は隣合う複数で1組とする複数の組と
    し各停止位置にある物品を組毎に外界から区画して閉鎖
    空間内に位置した状態とする複数の区画手段と、区画さ
    れる前記停止位置の前記物品を固定する固定手段と、前
    記停止位置にある物品に指向したノズルから洗浄流体を
    噴射するように前記閉鎖空間の各々の内側位置に設けた
    洗浄手段とを具備することを特徴とする洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記移送手段は、前記移送経路に沿って
    設けられ上に載置される前記物品が所定の姿勢を保って
    移送方向に摺動可能に形成されたレールと、そのレール
    の外側方位置にレールに平行して前記ピッチに相当する
    距離を往復移動するように設けられた可動台と、前記可
    動台に設けられ前記移送経路に直角な方向に進退し前進
    状態で前記停止位置の物品と係合するように前記ピッチ
    と同じピッチで前記閉鎖空間内の全物品停止位置の数に
    1を加えた数の物品係合部とを具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記物品を固定する固定手段は、前記移
    送手段の係合部が前進し且つ移動台が往動した状態にお
    いて固定作用し、その固定状態で洗浄が行われた後の移
    送手段の移送動作に先立って前記固定作用を解除するよ
    うに、前記物品停止位置の上側から物品を押圧して前記
    レールに物品を押圧固定するクランプ装置で構成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記区画手段は、前記移送経路の下側に
    設けられた受け皿部と、前記物品が停止位置にある状態
    で上方から下降させて下縁を前記受け皿部の内側に当接
    させることにより前記各閉鎖空間を形成するように且つ
    物品の移送に先立って上昇するように設けられた下方に
    開放している箱型カバーとを具備することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記移送手段は、前記移送経路に沿って
    設けられ上に載置される前記物品が所定の姿勢を保って
    移送方向に摺動可能に形成されたレールと、そのレール
    の外側方位置にレールに平行して前記ピッチに相当する
    距離を往復移動するように設けられた可動台と、前記可
    動台に設けられ前記移送経路に直角な方向に進退し前進
    状態で前記停止位置の物品と係合するように前記ピッチ
    と同じピッチで前記閉鎖空間内の全物品停止位置の数に
    1を加えた数の物品係合部とを具備し、前記箱型カバー
    は、前記係合部が前進し物品を1ピッチ移送して後退す
    る期間中、係合部に干渉しない程度に小寸法だけ上昇し
    た位置となるように構成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記区画手段によって形成される閉鎖空
    間の中の物品移送方向の最終段の閉鎖空間内の洗浄流体
    噴射ノズルが、空気噴射ノズルであり、前記最終段より
    も前の段の閉鎖空間の少なくとも一つが洗浄液体噴射ノ
    ズルを設けた構成であることを特徴とする請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4、又は請求項5に記載の洗
    浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005074313A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Shibuya Machinery Co Ltd 洗浄装置
CN109759228A (zh) * 2019-02-19 2019-05-17 湖南特种金属材料有限责任公司 一种铁基粉末收集装置
CN115026049A (zh) * 2020-07-29 2022-09-09 孙景旺 一种园林机械清洗工艺、系统

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