JP2000070569A - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JP2000070569A
JP2000070569A JP10249799A JP24979998A JP2000070569A JP 2000070569 A JP2000070569 A JP 2000070569A JP 10249799 A JP10249799 A JP 10249799A JP 24979998 A JP24979998 A JP 24979998A JP 2000070569 A JP2000070569 A JP 2000070569A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍模様の2値表示データが記録された記録
媒体を用いて、刺繍模様の部分模様と各種補助情報を識
別した上で、刺繍模様のカラー表示処理を行って視認性
を高めることができる刺繍模様表示装置を提供する。 【解決手段】 刺繍データ処理装置では、選択された一
の刺繍模様を表示する刺繍模様確認画面の表示に際し、
初期設定後(ステップS21)、部分2値表示データを
読み出し(ステップS22)、部分模様データと、補助
情報としての糸色名称データ及び縫製順データとに分離
し(ステップS23)、糸色名称データに基づき部分模
様の糸色を判定し(ステップS24)、糸色に対応する
カラー表示データへの変換処理を行う(ステップS2
5)。上記分離後のデータを用いて、縫製順、部分模
様、糸色名称を表示し(ステップS26)、更にカラー
表示データを縫製順に従って合成し(ステップS2
7)、全ての糸色に対して同様の処理を繰り返す(ステ
ップS28、ステップS29)。これにより、使用者は
カラー表示される多数の刺繍模様を視認して、縫製すべ
き所望の刺繍模様を容易に選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に縫製すべ
き刺繍模様を、該刺繍模様を糸色ごとに分割した部分模
様と共にカラー表示可能な刺繍データ処理装置の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から、加工布に対し多数の刺繍模様
を縫製可能な刺繍ミシンが広く用いられている。そし
て、予め用意された多数の刺繍模様の中から特定の刺繍
模様を選択できるとともに、これら刺繍模様を視覚的に
認識させるため表示手段に表示を行うタイプの刺繍ミシ
ンも普及しつつある。
【0003】一般に、このような刺繍ミシンは、多数の
刺繍模様についての表示用データ等の刺繍データを内臓
メモリに記憶する場合のほか、刺繍データが記録された
外部ROMカードを用い、これを読み取り可能となるよ
う構成されている。これにより、刺繍ミシンの使用者は
好みに応じた刺繍データが格納される外部ROMカード
を入手すればよく、刺繍ミシンにて交換可能に刺繍デー
タを扱うことができる点で利便性が高い。
【0004】また、刺繍模様を表示させるための表示手
段としてモノクロ表示可能な液晶ディスプレイを搭載す
る刺繍ミシンも提供されている。これに対応して、外部
ROMカードには前記液晶パネルの表示用の2値データ
が刺繍模様ごとに格納されている。この外部ROMカー
ドから2値データを読み出して液晶ディスプレイに表示
させれば、縫製すべき刺繍模様の選択や確認を容易にし
て刺繍ミシンの使用者の作業を支援するのに役立つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、刺繍模様の表示
をより現実に近づけるために上記表示手段に対するカラ
ー化の要望が高まっている。そのため、上記液晶ディス
プレイとしてカラー表示可能なものを刺繍ミシンに搭載
することになる。この際、外部ROMカードをカラー対
応させるべく、刺繍模様のカラー表示データを格納した
ものを供給する必要がある。
【0006】しかしながら、モノクロ表示タイプの刺繍
ミシンを置き換えてカラー表示対応の刺繍ミシンを導入
する場合、これに合わせてカラー表示に対応していない
外部ROMカードを直ちにカラー表示対応のものに置き
換えるのは、コスト面などから困難である。また、カラ
ー表示に対応していない外部ROMカードをカラー表示
対応の刺繍ミシンで読み取って刺繍模様をモノクロ表示
することは比較的容易であるが、これではカラー表示の
利点を生かすことができない。
【0007】また、2値表示データをカラー表示データ
に変換させる場合に、刺繍模様について糸色ごとの部分
模様の2値表示データには、部分模様そのものの表示デ
ータに加え、部分模様に関連する糸色名称や縫製順等の
各種補助情報についての表示データが含まれることがあ
る。そして、部分模様そのものは糸色に対応してカラー
化し、各種補助情報は糸色とは無関係にカラー化する必
要があるが、両方のデータが混在しているため、カラー
表示データへの変換は容易ではない。
【0008】そこで、本発明はこのような問題に鑑みな
されたものであり、カラー表示対応ではない記録媒体の
刺繍データを用いる場合であっても、部分模様と各種補
助情報を識別した上で、刺繍模様のカラー表示処理を行
うことができる刺繍データ処理装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の刺繍データ処理装置は、縫製すべ
き刺繍模様を糸色ごとに分割した部分模様を表示すると
共に該部分模様に関する補助情報を表示するための2値
表示データを少なくとも含む刺繍データに対する処理を
行う刺繍データ処理装置であって、前記刺繍データ対
し、一の部分模様についての前記2値表示データから前
記補助情報に対応するデータ部分を除いた該一の部分模
様に対する部分模様2値表示データを抽出する抽出手段
と、前記抽出手段により抽出された前記部分模様2値表
示データを、該部分模様についての前記糸色に対応して
カラー表示データに変換する変換手段と、一の刺繍模様
を構成する前記部分模様に対応する前記カラー表示デー
タを合成して該一の刺繍模様に対応する刺繍模様カラー
表示データを生成する合成手段と、前記合成手段により
生成された刺繍模様カラー表示データに対する表示処理
を行う表示処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、刺繍データ処理装置に
おいて、刺繍データ中の2値表示データから補助情報に
対応する部分が除外され、残りの部分模様2値表示デー
タが抽出される。この部分模様2値表示データは糸色に
対応してカラー表示データに変換され、一の刺繍模様を
構成する部分模様に対応するカラー表示データが合成さ
れて刺繍模様カラー表示データが生成される。そして、
この刺繍模様カラー表示データに対し表示処理が行われ
る。従って、元の表示データがカラー対応であっても、
糸色データに応じて刺繍模様のカラー表示処理を行うこ
とができると共に、表示データに部分模様以外の補助情
報のデータ部分が含まれる場合でも、部分模様のみ取り
出してカラー表示させることができ、既存のデータを有
効活用して良質な刺繍模様表示が行われる。
【0011】請求項2に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項1に記載の刺繍データ処理装置において、前記一
の部分模様に関する前記補助情報として前記糸色を視認
させるための糸色識別表示が少なくとも含まれ、該一の
部分模様についての前記2値表示データから該糸色識別
表示に対応するデータ部分を読み出して、複数の糸色識
別表示に対応して予め保持されている糸色2値表示デー
タテーブルを参照して、該糸色識別表示が一致する場合
の糸色を判定する糸色判定手段を、更に備えると共に、
前記変換手段は、前記糸色判定手段により判定された糸
色に対応して前記カラー表示データへの変換を行うこと
を特徴とする。
【0012】この発明によれば、刺繍データ処理装置に
おいて、刺繍データ中の2値表示データから補助情報と
して含まれる糸色識別表示に対応する部分を読み出し、
2値表示データテーブルを参照して糸色識別表示の一致
を判断して、対応する糸色を判定する。そして、この糸
色に対応して部分模様2値表示データが刺繍模様カラー
表示データに変換される。従って、刺繍データ中に部分
模様に対応する糸色データが存在しない場合でも、糸色
識別表示に対応する糸色を判断でき、糸色データに制約
されず豊富なカラー表現で刺繍模様表示が行われる。
【0013】請求項3に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項1又は請求項2に記載の刺繍データ処理装置にお
いて、前記合成手段は、前記一の刺繍模様を構成する前
記部分模様に対応する前記カラー表示データを順次合成
し、それぞれのカラー表示データが互いに重なる表示領
域においては、縫製順が先行するカラー表示データに、
縫製順が後続のカラー表示データを上書きするようにし
て前記刺繍模様カラー表示データを生成することを特徴
とする。
【0014】この発明によれば、糸色ごとの部分模様に
は縫製順が定められており、互いに表示領域が重なる場
合は、この縫製順が後続するものを次々と上書きしてい
くようにした。従って、簡易な処理を用いて実際の縫製
に適合した刺繍模様表示が行われる。
【0015】請求項4に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項1から請求項3の何れかに記載の刺繍データ処理
装置において、外部記録媒体に記録されている前記刺繍
データを読み取る読み取り手段を更に備えることを特徴
とする。
【0016】この発明によれば、外部記録媒体に記録さ
れる刺繍データを読み取って表示処理に利用するように
した。従って、データ交換等が簡易に行われ、多数の刺
繍模様を視認して所望の刺繍模様を容易に選択可能とな
る。
【0017】請求項5に刺繍データ処理装置は、請求項
4に記載の刺繍データ処理装置において、前記外部記録
媒体は、前記刺繍データ処理装置又は前記刺繍データ処
理装置に接続された周辺装置に着脱自在、あるいは前記
刺繍データ処理装置とネットワークを介して接続自在な
記録媒体であることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、刺繍データ処理装置自
体又は周辺装置に着脱される記録媒体、ネットワーク接
続される記録媒体から刺繍データを読み取って表示処理
するようにした。従って、データの入手経路は多様であ
り、利用可能な刺繍模様のバリエーションを増加させる
ことができる。
【0019】請求項6に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項1から請求項5の何れかに記載の刺繍データ処理
装置において、前記2値表示データ及び前記部分模様2
値表示データはビットマップデータであり、前記変換手
段は、表示画素ごとに2値画素データを前記糸色に対応
する多値画素データに変換することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、ビットマップデータで
ある2値表示データを画素ごとに変換して糸色に対応す
る多値画素データを得るようにした。従って、2値表示
データから多値表示データへの変換は、単純な処理によ
り簡単に行うことができる。
【0021】請求項7に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項6に記載の刺繍データ処理装置において、前記抽
出手段は、前記2値表示データに対し予め設定された切
断座標データに従って、前記部分模様2値表示データを
切り出して抽出することを特徴とする。
【0022】この発明によれば、刺繍データ中の2値表
示データには予め切断座標データが設定され、これに従
って2値表示データから部分模様2値表示データを切り
出し抽出する。従って、2値表示データから簡易な処理
で不要な補助情報を除外することができる。
【0023】請求項8に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項1から請求項7の何れかに記載の刺繍データ処理
装置において、前記表示処理手段の表示画面には、前記
合成手段により生成された複数の刺繍模様カラー表示デ
ータを並べてカラー表示する刺繍模様選択画面と、選択
された一の刺繍模様に対し前記合成手段により生成され
た刺繍模様カラー表示データをカラー表示する刺繍模様
確認画面とが含まれることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、複数の刺繍模様表示デ
ータが画面上に並べられ刺繍模様選択画面としてカラー
表示されると共に、選択された一の刺繍模様についての
刺繍模様表示データが刺繍模様確認画面としてカラー表
示される。従って、使用者は所望の刺繍模様を容易に選
び出すことができると共に、刺繍模様についての縫製手
順や糸色を視覚的に確認可能となる。
【0025】請求項9に記載の刺繍データ処理装置は、
請求項8に記載の刺繍データ処理装置において、前記刺
繍模様確認画面には、選択された一の刺繍模様を構成す
る前記部分模様に対応する前記カラー表示データと、こ
の部分模様に関する前記補助情報が更に表示されること
を特徴とする。
【0026】この発明によれば、選択された刺繍模様に
ついての部分模様に対応して、そのカラー表示データ
と、部分模様に関する補助情報が刺繍模様確認画面上に
表示される。従って、刺繍模様の部分ごとに糸色名称等
の有用な情報が視覚的に把握できる。
【0027】請求項10に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項9に記載の刺繍データ処理装置において、前
記刺繍模様確認画面に表示される補助情報には、少なく
とも前記部分模様についての糸色識別表示が含まれるこ
とを特徴とする。
【0028】この発明によれば、部分模様に関する補助
情報として、糸色識別表示が刺繍模様確認画面上に表示
される。従って、刺繍模様の部分模様ごとに縫製に用い
る糸色を明確に認識できる。
【0029】請求項11に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項9又は請求項10に記載の刺繍データ処理装
置において、前記刺繍模様確認画面に表示される補助情
報には、少なくとも前記部分模様についての縫製順序を
示す表示が含まれることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、部分模様に関する補助
情報として、縫製順序を示す表示が刺繍模様確認画面上
に表示される。従って、刺繍模様の部分模様ごとに縫製
順序を容易に把握できる。
【0031】請求項12に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項9から請求項11の何れかに記載の刺繍デー
タ処理装置において、前記刺繍模様確認画面に表示され
る補助情報には、少なくとも前記部分模様についての縫
製時間を示す表示が含まれることを特徴とする。
【0032】この発明によれば、部分模様に関する補助
情報として、縫製時間を示す表示が刺繍模様確認画面上
に表示される。従って、刺繍模様の部分模様ごとに縫製
に要する時間を明確に認識できる。
【0033】請求項13に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項9から請求項12の何れかに記載の刺繍デー
タ処理装置において、前記刺繍模様確認画面に表示され
る補助情報は、選択された一の刺繍模様を構成する全て
の部分模様について、同色で表示されることを特徴とす
る。
【0034】この発明によれば、選択された刺繍模様に
ついての部分模様に関する補助情報は、全て同色で刺繍
模様確認画面上に表示される。従って、刺繍模様確認画
面では、部分模様と補助情報を明確に区別することがで
きる。
【0035】請求項14に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項13に記載の刺繍データ処理装置において、
前記補助情報の表示は、白又は黒の一方により行われる
ことを特徴とする。
【0036】この発明によれば、選択された刺繍模様に
ついての部分模様に関する補助情報は、全て白又は黒の
一方の色で刺繍模様確認画面上に表示される。従って、
刺繍模様確認画面では、補助情報が見やすく表示され、
部分模様と補助情報を明確に区別することができる。
【0037】請求項15に記載の刺繍データ処理装置
は、請求項1から請求項14の何れかに記載の刺繍デー
タ処理装置において、前記表示処理手段は、カラー表示
可能な液晶表示装置を含んで構成されることを特徴とす
る。
【0038】この発明によれば、刺繍データ処理装置に
はカラー表示可能な液晶表示装置が搭載され、これに刺
繍模様表示が行われる。従って、刺繍模様を良好な画質
で表示できると共に、小型化、低消費電力化に好適な刺
繍データ処理装置が提供される。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。以下の説明では、刺繍デー
タが記録された記録媒体としての外部ROMカードと、
この外部ROMカードを読み取って刺繍模様の表示処理
及び縫製処理を行う刺繍ミシンに対して本発明を適用し
た場合の実施の形態を説明する。なお、この刺繍ミシン
は、刺繍模様のカラー表示処理を行う刺繍データ処理装
置として機能すると共に、刺繍模様の縫製処理を行う縫
製装置としても機能する。
【0040】図1は、本実施形態に係る刺繍ミシンの外
観を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係
る刺繍ミシンは、実際に加工布に縫製を行う縫針1と、
加工布を縫製して刺繍を形成する際に加工布を保持する
刺繍枠2と、縫製に伴い加工布を横方向あるいは縦方向
に自在に移動させるキャリッジ3とを備えている。な
お、キャリッジ3の代わりに、送り歯を用いて加工布を
移動させるようにしてもよい。
【0041】また、刺繍ミシンのボディ4の側面側に
は、刺繍ミシンの電源をオンオフさせるための電源スイ
ッチ5と、刺繍データが記録される外部ROMカード1
0を着脱可能なカードスロット6が設けられている。一
方、ボディ4の前面側には、カラー表示可能な表示手段
であると共にタッチパネルも兼ねるLCD(Liquid Cry
stal Display)パネル7と、縫製の開始時あるいは終了
時に押下されるスタート/ストップボタン8と、縫針1
を手動で上下に動かす際に押下される針上下ボタン9が
設けられている。
【0042】図2は、本実施形態に係る刺繍ミシンのハ
ードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すよ
うに、本実施形態に係る刺繍ミシンは、全体の動作を総
括的に制御するCPU11と、CPU11における処理
に必要なデータ等を一時的に保持するRAM12と、C
PU11で実行される制御プログラムや各種の固定デー
タを格納するROM13を備えている。
【0043】CPU11には、図示しないインターフェ
ースを介して、スタート/ストップボタン8が押下され
る際の検出信号と針上下ボタン9が押下される際の検出
信号がそれぞれ入力される。また、LCDパネル7に一
体化されているタッチパネル7aにて使用者に押された
キーに対応する検出信号が入力される。このタッチパネ
ル7aは透明電極が縦横に並べられて構成され、使用者
が触れた位置の検出が可能となっている。また、図1で
は図示されない各種キー14に対応する検出信号が入力
される更に、本実施形態に係る刺繍ミシンは、カードス
ロット6に挿入された外部ROMカード10が接続され
ており、図示しないインターフェースを介してCPU1
1に読み取った刺繍データ等が入力される。
【0044】CPU11は、図示しないインターフェー
スを介して、メインモータ15、X方向パルスモータ1
6、Y方向パルスモータ17に制御信号を送出して動作
を制御する。メインモータ15は、図示しない駆動機構
を介して縫針1を駆動して縫製動作を行わせ、X方向パ
ルスモータ16とY方向パルスモータ17は、刺繍枠2
をXY座標データに従って横方向(X軸)又は縦方向
(Y軸)に所定の移動量だけ移動させる。
【0045】また、CPU11は、LCDパネル7に対
する表示制御を行う。LCDパネル7には、刺繍ミシン
の使用者に視認させるための各種画面がカラー表示され
る。例えば、複数の刺繍模様を並べて表示する刺繍模様
選択画面や選択した刺繍模様の縫製手順等を示す刺繍模
様確認画面などがあるが、より詳しくは後述する。
【0046】図3は、本実施形態に係る刺繍ミシンによ
り読み取られるモノクロ表示対応の外部ROMカード1
0のデータ構造を示す図である。本実施形態において
は、この外部ROMカード10にN個の刺繍模様につい
ての糸色に関するデータ、モノクロ表示に対応する表示
データ、縫製データなどからなる刺繍データが所定のフ
ォーマットに従って記録されている。なお、個々の刺繍
模様に対して刺繍模様1〜刺繍模様Nのように番号を付
けて表記する。
【0047】図3に示すように、外部ROMカード10
には、先頭部分から、ヘッダ領域10a、色数データ領
域10b、糸色コード領域10c、2値表示データ領域
10d、縫製データ領域10eの順で領域が区分されて
いる。
【0048】ヘッダ領域10aは、主に後続の各領域の
アドレス情報が記録されたアドレス情報記録領域に対応
する。ヘッダ領域10aは所定のアドレスから開始し、
色数データ領域10bの先頭アドレスを示す色数ヘッダ
と、糸色コード領域10cの先頭アドレスを示す糸色コ
ードヘッダと、2値表示データ領域10dの先頭アドレ
スを示す2値表示データヘッダと、縫製データ領域10
eの先頭アドレスを示す縫製データヘッダとがこの順で
記録されている。また、ヘッダ領域10aには、2値表
示データ領域10dに含まれる刺繍模様1〜刺繍模様N
のそれぞれに対するデータ部分の先頭アドレスが各刺繍
模様ごとに順次記録されている。
【0049】色数データ領域10bには、各刺繍模様ご
とに使用する糸色の数を示す色数データが順次記録され
ている。すなわち、縫製の個々の手順には1つの糸色が
用いられるので、色数データは縫製手順に対応して表示
すべき部分模様の個数に対応することになる。よって、
実際の縫製の際には、刺繍模様に対応する縫製データを
用いた縫製処理がそれぞれの糸色ごとに行われて、一体
化された全体の刺繍模様が完成することになる。
【0050】糸色コード領域10cには、各刺繍模様に
ついての部分模様ごとに使用する糸色を示す糸色コード
が順次記録されている。すなわち、色数データ領域10
bの色数データが示す糸色の数だけの糸色を特定する必
要があるので、実際の糸色をコード化した糸色コードに
対応づけたものである。なお、本実施形態では64色の
糸色が設定可能となっており、糸色コードは8ビットで
表現される。
【0051】2値表示データ領域10dには、各刺繍模
様ごとにモノクロ表示に用いる2値表示データが順次記
録されている。上述したように、表示すべき刺繍模様と
しては、縫製により一体化された全体模様と個々の糸色
に対応する部分模様の2通りがある。よって、刺繍模様
1〜刺繍模様Nについて、一の全体模様に対応する全体
模様2値表示データと、複数の部分模様に対応する部分
2値表示データが記録されることになる。これら各2値
表示データは各画素に1ビット(2値)を割り当てたビ
ットマップデータとなっている。
【0052】この部分2値表示データには、上述のよう
に部分模様に対応する表示データ部分に加えて、この部
分模様に関連する補助情報の表示データ部分を含んでい
る。例えば、部分模様の糸色識別表示、縫製順序、縫製
時間などの補助情報がある。これらは部分模様と共に表
示され、使用者に部分模様についての有用な情報を視覚
的に把握させることができる。なお、より詳しくは後述
する。
【0053】縫製データ領域10eには、各刺繍模様に
ついて加工布に縫製処理を施す際の縫針1の移動を示す
縫製データが順次記録されている。この縫製データにお
いては、一の糸色に対して縫針1の1針ごとの針落ち位
置がXY座標に従って順次記述され、これを読み取るこ
とによりキャリッジ3の移動制御を行うことができる。
また、縫製データには、糸色に対応する部分模様ごとの
区切りを示すコードやデータの終了を示すコードなどが
含まれている。
【0054】以上のようなデータ構造を有する外部RO
Mカード10を、本実施形態に係るカラー表示可能な刺
繍ミシンのカードスロット6に挿入することにより読み
取り可能となる。本来、この外部ROMカード10はモ
ノクロ表示対応であるため、そのままでは2値表示デー
タを用いたモノクロ表示しか行えない。そこで、本実施
形態では、後述するように、表示すべき刺繍模様につい
て、2値表示データ領域10dに記録されている部分2
値表示データに対して後述の処理を行い、刺繍模様をカ
ラー表示することにしている。
【0055】次に、本実施形態に係る刺繍ミシンにおい
て行われる刺繍模様の表示処理について、図4乃至図7
を参照して説明する。
【0056】図4は、CPU11により実行される刺繍
ミシンの動作を示すフローチャートである。図4に示す
ように、刺繍ミシンにおける処理が開始されると、ステ
ップS1では各種イニシャル処理が行われる。このイニ
シャル処理は、表示処理、縫製処理等を行うのに先立っ
て、各メモリ、LCDパネル7、各モータなどの動作に
必要な初期設定を行うものである。
【0057】ステップS2では、外部ROMカード10
にて選択可能な複数の刺繍模様について、刺繍模様カラ
ー表示データを生成して、LCDパネル7に刺繍模様選
択画面として表示する。すなわち、複数の選択可能な刺
繍模様から使用者が縫製しようとする刺繍模様をこの画
面上で選択させるためにカラー表示するものである。
【0058】図5は、刺繍模様選択画面の表示例を示す
図である。図5に示す刺繍模様選択画面は、複数ページ
に渡って表示される刺繍模様のうち、全部で23種類の
刺繍模様が一のページに表示されている画面を示す。こ
れら各刺繍模様は縫製の糸色に対応してカラー表示さ
れ、実際に加工布に形成される刺繍模様に合致したイメ
ージになっている。
【0059】なお、図5に示す刺繍模様選択画面に表示
される刺繍模様に対応する刺繍模様カラー表示データ
は、2値表示データ領域10dに記録される部分2値表
示データに基づいて生成されるが、詳細な処理方法につ
いては後述する。
【0060】再び図4に戻って、ステップS3では、刺
繍ミシンの使用者により刺繍模様が選択されたか否かを
判断する。すなわち、図5において、使用者は刺繍模様
選択画面を見ながら所望の刺繍模様をLCDパネル7に
一体化されたタッチパネル7aに触れて選び出し、最後
に「選択」キーを押して選択確定する。なお、表示されて
いるページに所望の刺繍模様がない場合は、「前ペー
ジ」キー及び「次ページ」を押してページを変えること
ができる。
【0061】ステップS3の判断の結果、特定の刺繍模
様が選択された場合には(ステップS3;YES)、ス
テップS4に移行し、選択されていない場合には(ステ
ップS3;NO)、ステップS3を繰り返し、使用者に
よって刺繍模様が選択されるのを待つ。 ステップS4では、ステップS3において選択された刺
繍模様について、上記刺繍模様カラー表示データを生成
して、LCDパネル7に刺繍模様確認画面として表示す
る。すなわち、使用者が選択された刺繍模様の縫製を行
う際に、刺繍模様を確認すると共に必要な作業を支援す
るための表示である。
【0062】図6は、刺繍模様確認画面の表示例を示す
図である。図6に示す刺繍模様確認画面には、左上に選
択された刺繍模様が表示されていると共に、その下に各
糸色ごとの部分模様が左から縫製順に表示されている。
左上の刺繍模様は用いる糸色全てに対応してカラー表示
され、部分模様はそれぞれの糸色に対応する一色づつで
カラー表示される。また、図6の刺繍模様確認画面上に
は、部分模様に関連して縫製に必要となる各種の補助情
報が表示されている。
【0063】図6の例では、上述した「象」の刺繍模様
が選択された場合を示している。左上には「象」全体の
刺繍模様が多色にて表示されている。各部分模様として
は、最初に縫製される「象の顔の部分」の部分模様と、
次いで縫製される「象の帽子部分」の部分模様と、最後
に縫製される「象の顔及び帽子の輪郭」の部分模様が表
示される。
【0064】また、部分模様の上には、縫製順を示す番
号が補助情報として表示されている。左から縫製順に部
分模様が並んでいることがわかる。
【0065】更に、部分模様の下には、各部分模様に使
用される糸色を識別するための糸色名称が補助情報とし
て表示されている。糸色名称は、左から順にエメラルド
グリーン、ウスムラサキ、ウスアカムラサキとなってい
る。そして、上記3つの部分模様の画面上における色
が、この3つの糸色に合致した状態になるようなカラー
表示と対応している。
【0066】再び図4に戻って、ステップS5では、選
択された刺繍模様を用いて縫製を開始するか否かを判断
する。実際には、使用者によりスタート/ストップボタ
ン9が押されることにより縫製が開始されるので、スタ
ート/ストップボタン9の入力を監視して判断すればよ
い。ステップS5の判断の結果、縫製が開始される場合
は(ステップS5;YES)、ステップS6に移行し、
縫製がまだ開始されない場合は(ステップS5;N
O)、ステップS10に移行する。
【0067】ステップS6では、CPU11からの制御
信号に基づきメインモータ15の駆動を開始する。次い
で、ステップS7では、選択した刺繍模様を加工布に形
成するための縫製処理を行う。この縫製処理に際して
は、外部ROMカード10の縫製データ領域10eか
ら、刺繍模様に対応する縫製データを読み出して、これ
に基づき針落ち位置ごとのキャリッジ3のX、Y方向の
移動量が制御される。
【0068】ステップS8では、CPU11に対する縫
製処理の停止要求の有無を判断する。例えば、縫製処理
中に使用者によりスタート/ストップボタン9が押され
ることによりCPU11に停止要求が出され、縫製処理
は終了する。ステップS8の判断の結果、縫製処理の停
止要求があった場合は(ステップS8;YES)、ステ
ップS9に移り、停止要求がない場合は(ステップS
8;NO)、ステップS7の縫製処理を継続する。
【0069】ステップS9では、CPU11からの制御
信号に基づきメインモータ15の駆動を停止する。その
後、ステップS5に戻って選択中の刺繍模様に対する縫
製処理の再開、あるいはそれ以外の処理が行われるのを
待つ。
【0070】一方、ステップS5からステップS10に
移行すると、上記刺繍模様確認画面の右下の「戻る」キ
ーが押されたか否かを判断する。この「戻る」キーを押
すと、そのとき表示されている画面の前に表示されてい
た画面に戻るので、刺繍模様選択画面が再度表示される
ことになる。ステップS10の判断の結果、「戻る」キ
ーが押された場合は(ステップS10;YES)、ステ
ップS2に移ってそれ以降の刺繍模様選択画面表示の処
理を再度行い、「戻る」キーが押されていない場合は
(ステップS10;NO)、ステップS11に移る。
【0071】ステップS11では、「戻る」キー以外の
キーが押されたか否か判断する。その結果、何らかのキ
ーが押された場合は(ステップS11;YES)、ステ
ップS12でそのキーに対応した処理を行う。例えば、
加工布に対する刺繍模様のレイアウトを設定する「レイ
アウト」キーや、刺繍ミシンの機能説明を表示させる
「ヘルプ」キーなどのキーがある。一方、ステップS1
1の判断の結果、キーが押されていない場合は(ステッ
プS11;NO)、ステップS12は実行されない。ス
テップS11又はステップS12の処理を終えると、ス
テップS5に戻って縫製処理の開始を待つ。
【0072】次に、図7は、上記ステップS4の刺繍模
様確認画面の表示処理について、より詳しく説明したフ
ローチャートである。なお、ここで説明する刺繍模様表
示カラーデータの生成処理と表示処理については、上記
ステップS2の刺繍模様選択画面において個々の刺繍模
様を表示する場合にも同様の処理が行われる。
【0073】図7に示す処理が開始されると、ステップ
S21において必要な初期設定を行う。例えば、選択さ
れた刺繍模様について最初の糸色から始めるように設定
する。
【0074】ステップS22では、外部ROMカード1
0の2値表示データ領域10dから対応する部分2値表
示データを読み出す。
【0075】ステップS23では、ステップS22で読
み出した部分2値表示データを3つのデータに分離して
それぞれを抽出する。すなわち、図6の刺繍模様確認画
面上に表示される本来の部分模様に対応する部分模様デ
ータと、補助情報としての糸色識別表示に対応する糸色
名称データと、補助情報としての縫製順序に対応する縫
製順データの3つである。
【0076】これら3つのデータは、ビットマップデー
タとしての部分2値表示データの全体領域において、分
離の際の切断位置が予め一律に座標データとして設定さ
れている。つまり、Y軸上で0から0≦Y<Y1の範囲
が縫製順データ、Y1≦Y<Y2の範囲が部分模様デー
タ、Y2≦Y<Y3の範囲が糸色名称データとなる位置
関係にあり、これら所定のY1、Y2がそれぞれ切断座
標データに相当する。このように、Y方向で分離可能で
あることは図6の表示からも明らかである。従って、Y
=Y1、Y=Y2の切断座標で部分2値表示データを分
離すれば、上述の3つのデータを抽出することが可能で
ある。
【0077】次いで、ステップS24では、ステップS
23にて抽出された糸色名称データを元に糸色判定処理
を行う。例えば、ROM13に選択可能な糸色について
の糸色名称データに対応するビットマップデータが格納
されるデータテーブルを設け、これと比較して一致する
場合のビットマップデータに対応する糸色を判定結果と
すればよい。この場合、同一の糸色に対しては、部分2
値表示データに含まれる糸色名称データの部分と、デー
タテーブルに格納されるデータとが同一のデータ内容と
なるよう設定しておく必要がある。
【0078】なお、上述の外部ROMデータ10の糸色
コード領域10cに記録される糸色コードを読み出して
も、同様に糸色の判定を行える。しかし、実際には、常
に表示データとセットで糸色コードが得られるとは限ら
ないので、このような場合でも糸色が判断可能となるよ
うに、上述のような糸色判定処理について説明した。
【0079】ステップS25では、ステップS23で抽
出した部分模様データをカラー表示データに変換する。
具体的には、部分2値表示データのそれぞれの画素デー
タは2値で表されるので、これを、ステップS24で判
定された糸色に対応して所定の色情報を有する多値の画
素データに変換すればよい。全ての画素について変換を
行えば、糸色に対応する部分模様カラー表示データが得
られる。例えば、各画素に1ビット割り当てた部分模様
データを、各画素に8ビット程度を割り当てたビットマ
ップデータに変換すればよい。
【0080】ステップS26では、ステップS25で得
られた部分模様に対するカラー表示データと、ステップ
S23で抽出された縫製順データ、糸色名称データを、
刺繍模様確認画面上の所定の表示位置に表示処理する。
具体的には、図6に示すように、上から縫製順データ、
部分模様に対するカラー表示データ、糸色名称データの
順で表示される。このとき、部分模様データのみカラー
化された状態で、ステップS23で分離される以前の位
置関係となるよう表示位置を設定する。
【0081】なお、刺繍模様確認画面上において、縫製
順データと糸色名称データの表示色は、糸色とは無関係
に予め設定された特定の色に設定すればよい。これによ
り、部分模様と補助情報が容易に区別されるので、縫製
順と糸色名称の視認性を高めることができる。また、縫
製順データと糸色名称データに設定された表示色を白又
は黒に設定すれば、更に見やすくなり、一層視認性を高
めることができる。
【0082】ステップS27では、部分模様に対応して
ステップS25で得られたカラー表示データから、全体
模様カラー表示を生成するための合成処理を行う。すな
わち、刺繍模様確認画面に表示すべき刺繍模様カラー表
示データを生成する際に、部分模様に対するカラー表示
データを縫製順に従って重ね合わせるものである。
【0083】なお、ステップS27において、処理が先
行するカラー表示データに対し、後続のカラー表示デー
タの特定の表示領域が重なる場合には、上書きすればよ
い。すなわち、縫製処理では刺繍を形成する際、縫製済
みの糸に対し、後に使用する糸が上に重なるのが通常で
あるため、ステップS27で縫製順に順次上書きを行え
ば、加工布に形成される刺繍に合致した刺繍模様カラー
表示データが得られる。なお、表示領域が重ならない場
合は、上書きを行う必要はない。
【0084】ステップS28では、一の刺繍模様につい
ての全ての糸色に対してステップS22乃至ステップS
27の処理終えたか否かを判断する。その結果、全ての
糸色に対し処理を終えている場合は(ステップS28;
YES)処理を終え、まだ処理すべき糸色が残っている
場合は(ステップS28;NO)、ステップS29に移
行する。
【0085】ステップS29では、次に処理すべき糸色
の設定を行う。現在、一の刺繍模様についてi番目の糸
色について処理を行ったのであれば、次はi+1番目の
糸色について処理を行えばよい。その後、ステップS2
2に移行して、上述したような処理を継続する。
【0086】ステップS21乃至ステップS29の処理
を行うことにより、図6に示すように、選択された刺繍
模様と、この刺繍模様ついての糸色ごとの部分模様と、
部分模様に関連する種々の補助情報が順次カラー表示さ
れる。
【0087】なお、ステップS23では、切断座標デー
タがY=Y1、Y2のように簡単な直線で表せる場合を
説明したが、直線以外の複雑な形状で各データ部分を切
断するためのデータとしてもよい。また、切断座標デー
タが固定値として設定されている場合を説明したが、切
断座標データを可変設定できるようにして、刺繍模様と
その部分模様の種類に応じて異なる切断座標データが設
定されるようにしてもよい。
【0088】また、上述の例では、部分2値表示データ
に付加される補助情報として、糸色識別表示と縫製順序
とが表示される場合を説明したが、これ以外の補助情報
が表示されるようにしてもよい。例えば、部分模様ごと
の縫製時間を補助情報として表示してもよい。
【0089】このように、本実施形態に係る刺繍ミシン
によれば、カラー表示可能なLCDパネル7を搭載し、
モノクロ表示対応の外部ROMカード10から読み出し
た多数の刺繍模様について、部分2値表示データから部
分模様データを抽出してカラー表示データに変換すると
共に、これらを合成処理して全体の刺繍模様カラー表示
データを得るようにした。そして、刺繍模様選択画面、
刺繍模様確認画面をカラー表示するようにしたので、使
用者は出来上がりの刺繍模様のイメージに基づいて所望
の刺繍模様を選び出すことができると共に、糸色ごとの
縫製処理に伴う作業を円滑に行うことができる。これに
加えて、刺繍模様に関連する補助情報を視覚的に把握す
ることが可能となる。
【0090】一方、カラー表示対応の外部ROMカード
を用いる場合は、上述の処理を行うまでもなく、記録さ
れているカラー表示データを読み出して、そのまま表示
に用いることができる。しかし、本実施形態のように、
モノクロ表示対応の外部ROMカード10を利用可能に
しておけば、既存のデータが有効活用されるので経済的
かつ合理的であり、刺繍模様のバリエーションも増加す
る。
【0091】なお、上述の実施形態では、刺繍模様につ
いてカラー表示処理に対応させる場合の処理を説明した
が、これ以外にも、刺繍模様について3値以上の多値デ
ータを用いた表示処理に対応させる場合であっても本発
明の適用が可能である。例えば、多値表示データに対応
して濃淡に差がある階調表現を含んだ表示を行いたい場
合であっても、表示画面における違いを除き、上述の実
施形態と同様の構成及び処理にて本発明の適用が可能で
ある。
【0092】また、上述の実施形態に係る外部ROMカ
ード10には、刺繍データとして表示データ以外の色数
データ、糸色コード、縫製データを含む場合について説
明したが、これらのデータ全てが刺繍データに必ずしも
含まれる必要はない。すなわち、色数データは縫製デー
タの区切りを示すコードから検出することが可能であ
る。また、既に述べたように糸色コードが含まれなくて
も、部分2値表示データに基づいて糸色の判定を行うこ
とができる。更に、縫製データは各刺繍模様の部分模様
の表示データに基づいて生成してもよい。
【0093】また、上述の実施形態では、外部ROMカ
ード10を刺繍ミシンのカードスロット6に挿入して刺
繍データを読み取る場合を説明したが、外部ROMカー
ド10を着脱自在な専用の読み取り装置を刺繍データ処
理装置に接続して、読み取った刺繍データを刺繍データ
処理装置に転送するようにしてもよい。あるいは、刺繍
データ処理装置をネットワーク接続して、刺繍データを
ネットワーク経由で取得するようにしてもよい。更に、
外部ROMカード10として、コンピュータ読み取り可
能なフロッピーディスク、CD−ROM、DVD−RO
M等の記録媒体に刺繍データを記録させて用いてもよ
い。
【0094】また、上述の実施形態では、刺繍模様の表
示処理と縫製処理を共に行う刺繍ミシンの場合について
説明を行ったが、これに限られず、刺繍模様の縫製処理
を行わずに主に表示処理を行う刺繍データ処理装置ある
いは刺繍模様表示装置に対しても本発明の適用が可能で
ある。この場合には、刺繍データに対する表示処理を行
う刺繍データ処理装置あるいは刺繍模様表示装置に縫製
処理を行う縫製装置を接続して構成すれば、表示された
刺繍模様を加工布に縫製することができる。例えば、刺
繍データ処理装置としてのパーソナルコンピュータを用
いて刺繍模様の表示処理を行うソフトウェアを起動する
ようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、部分模
様の2値表示データから補助情報に対応する部分を除い
た上で、変換処理、合成処理を経て刺繍模様カラー表示
データを生成し、カラー表示するようにしたので、カラ
ー対応ではない刺繍データを用いて刺繍模様のカラー表
示を行うことができ、既存のデータを有効活用して刺繍
模様の視認性を高めることができる。
【0096】請求項2に記載の発明によれば、部分模様
の2値表示データの糸色識別表示に対応する部分に基づ
いて糸色を判定するようにしたので、糸色データに制約
されず豊富なカラー表現で刺繍模様の視認性を高めるこ
とができる。
【0097】請求項3に記載の発明によれば、部分2値
表示データを合成する際、互いに表示領域が重なる部分
を、縫製順に順次上書きするようにしたので、簡易な処
理を用いて実際の縫製に適合した刺繍模様表示が可能と
なる。
【0098】請求項4に記載の発明によれば、外部記録
媒体に記録される刺繍データを読み取り、表示処理を行
うようにしたので、多様なデータを供給可能となり、多
数の刺繍模様を視認して所望の刺繍模様を容易に選択可
能となる。
【0099】請求項5に記載の発明によれば、刺繍模様
表示装置自体又は周辺装置に着脱される記録媒体、ネッ
トワーク接続される記録媒体から刺繍データを読み取り
表示処理を行うようにしたので、データの入手経路は多
様となり、利用可能な刺繍模様のバリエーションを増加
させることができる。
【0100】請求項6に記載の発明によれば、ビットマ
ップデータを用いて画素ごとに2値から多値への変換を
行うようにしたので、単純な処理を用いて簡易に刺繍模
様をカラー表示させることができる。
【0101】請求項7に記載の発明によれば、2値表示
データに対し予め設定された切断座標データに従い、部
分模様2値表示データを切り出し抽出するようにしたの
で、簡易な処理を用いて2値表示データから不要な補助
情報を除外し、刺繍模様のカラー表示処理を容易に行う
ことができる。
【0102】請求項8に記載の発明によれば、複数の刺
繍模様表示データを並べた刺繍模様選択画面と、選択さ
れた刺繍模様を表示する刺繍模様確認画面をカラー表示
するようにしたので、使用者は所望の刺繍模様を容易に
選び出すことができ、縫製手順や糸色を視覚的に確認す
ることが可能となる。
【0103】請求項9に記載の発明によれば、選択され
た刺繍模様についての各部分模様を関連の補助情報と共
に刺繍模様確認画面上に表示するようにしたので、縫製
処理における有用な情報が視覚的に把握可能となる。
【0104】請求項10に記載の発明は、補助情報とし
て部分模様についての糸色識別表示を含ませたので、部
分模様ごとに縫製に用いる糸色を一見して明確に把握可
能となる。
【0105】請求項11に記載の発明は、補助情報とし
て部分模様についての縫製順序を示す表示を含ませたの
で、部分模様ごとに縫製する際の順番を容易に把握可能
となる。
【0106】請求項12に記載の発明は、補助情報とし
て部分模様についての縫製時間を示す表示を含ませたの
で、部分模様ごとに縫製に要する時間を一見して明確に
認識可能となる。
【0107】請求項13に記載の発明は、一の刺繍模様
を構成する全ての部分模様についての補助情報を同色で
表示するようにしたので、部分模様と補助情報を明確に
区別することができる。
【0108】請求項14に記載の発明は、一の刺繍模様
を構成する全ての部分模様についての補助情報を白又は
黒の一方で表示するようにしたので、補助情報が見やす
くなり、しかも部分模様と明確に区別することができ
る。
【0109】請求項15に記載の発明によれば、カラー
表示可能な液晶表示装置を用いて刺繍模様をカラー表示
するようにしたので、良好な画質で刺繍模様を視認で
き、小型化、低消費電力化に好適な刺繍データ処理装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る刺繍ミシンの外観図で
ある。
【図2】本発明の実施形態に係る刺しゅうミシンのハー
ドウェア構成を示すブロック図である。
【図3】刺繍データが記録された外部ROMカードのデ
ータ構造を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る刺繍ミシンの動作を示
すフローチャートである。
【図5】LCDパネルに表示される刺繍模様選択画面の
表示例を示す図である。
【図6】LCDパネルに表示される刺繍模様確認画面の
表示例を示す図である。
【図7】刺繍模様確認画面の表示処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…縫針 2…刺繍枠 3…キャリッジ 4…ボディ 5…電源スイッチ 6…カードスロット 7…LCDパネル 7a…タッチパネル 8…スタート/ストップボタン 9…針上下ボタン 10…外部ROMカード 10a…ヘッダ領域 10b…色数データ領域 10c…糸色コード領域 10d…2値表示データ領域 10e…縫製データ領域 11…CPU 12…RAM 13…ROM 14…各種キー 15…メインモータ 16…X方向パルスモータ 17…Y方向パルスモータ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製すべき刺繍模様を糸色ごとに分割し
    た部分模様を表示すると共に該部分模様に関する補助情
    報を表示するための2値表示データを少なくとも含む刺
    繍データに対する処理を行う刺繍データ処理装置であっ
    て、 前記刺繍データ対し、一の部分模様についての前記2値
    表示データから前記補助情報に対応するデータ部分を除
    いた該一の部分模様に対する部分模様2値表示データを
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された前記部分模様2値表示デ
    ータを、該部分模様についての前記糸色に対応してカラ
    ー表示データに変換する変換手段と、 一の刺繍模様を構成する前記部分模様に対応する前記カ
    ラー表示データを合成して該一の刺繍模様に対応する刺
    繍模様カラー表示データを生成する合成手段と、 前記合成手段により生成された刺繍模様カラー表示デー
    タに対する表示処理を行う表示処理手段と、 を備えることを特徴とする刺繍データ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記一の部分模様に関する前記補助情報
    として前記糸色を視認させるための糸色識別表示が少な
    くとも含まれ、該一の部分模様についての前記2値表示
    データから該糸色識別表示に対応するデータ部分を読み
    出して、複数の糸色識別表示に対応して予め保持されて
    いる糸色2値表示データテーブルを参照して、該糸色識
    別表示が一致する場合の糸色を判定する糸色判定手段
    を、更に備えると共に、 前記変換手段は、前記糸色判定手段により判定された糸
    色に対応して前記カラー表示データへの変換を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の刺繍データ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記合成手段は、前記一の刺繍模様を構
    成する前記部分模様に対応する前記カラー表示データを
    順次合成し、それぞれのカラー表示データが互いに重な
    る表示領域においては、縫製順が先行するカラー表示デ
    ータに、縫製順が後続のカラー表示データを上書きする
    ようにして前記刺繍模様カラー表示データを生成するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の刺繍デー
    タ処理装置。
  4. 【請求項4】 外部記録媒体に記録されている前記刺繍
    データを読み取る読み取り手段を更に備えることを特徴
    とする請求項1から請求項3の何れかに記載の刺繍デー
    タ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記外部記録媒体は、前記刺繍データ処
    理装置又は前記刺繍データ処理装置に接続された周辺装
    置に着脱自在、あるいは前記刺繍データ処理装置とネッ
    トワークを介して接続自在な記録媒体であることを特徴
    とする請求項4に記載の刺繍データ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記2値表示データ及び前記部分模様2
    値表示データはビットマップデータであり、前記変換手
    段は、表示画素ごとに2値画素データを前記糸色に対応
    する多値画素データに変換することを特徴とする請求項
    1から請求項5の何れかに記載の刺繍データ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段は、前記2値表示データに
    対し予め設定された切断座標データに従って、前記部分
    模様2値表示データを切り出して抽出することを特徴と
    する請求項6に記載の刺繍データ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記表示処理手段の表示画面には、前記
    合成手段により生成された複数の刺繍模様カラー表示デ
    ータを並べてカラー表示する刺繍模様選択画面と、選択
    された一の刺繍模様に対し前記合成手段により生成され
    た刺繍模様カラー表示データをカラー表示する刺繍模様
    確認画面とが含まれることを特徴とする請求項1から請
    求項7の何れかに記載の刺繍データ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記刺繍模様確認画面には、選択された
    一の刺繍模様を構成する前記部分模様に対応する前記カ
    ラー表示データと、この部分模様に関する前記補助情報
    が更に表示されることを特徴とする請求項8に記載の刺
    繍データ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記刺繍模様確認画面に表示される補
    助情報には、少なくとも前記部分模様についての糸色識
    別表示が含まれることを特徴とする請求項9に記載の刺
    繍データ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記刺繍模様確認画面に表示される補
    助情報には、少なくとも前記部分模様についての縫製順
    序を示す表示が含まれることを特徴とする請求項9又は
    請求項10に記載の刺繍データ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記刺繍模様確認画面に表示される補
    助情報には、少なくとも前記部分模様についての縫製時
    間を示す表示が含まれることを特徴とする請求項9から
    請求項11の何れかに記載の刺繍データ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記刺繍模様確認画面に表示される補
    助情報は、選択された一の刺繍模様を構成する全ての部
    分模様について、同色で表示されることを特徴とする請
    求項9から請求項12の何れかに記載の刺繍データ処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記補助情報の表示は、白又は黒の一
    方により行われることを特徴とする請求項13に記載の
    刺繍データ処理装置。
  15. 【請求項15】 前記表示処理手段は、カラー表示可能
    な液晶表示装置を含んで構成されることを特徴とする請
    求項1から請求項14の何れかに記載の刺繍データ処理
    装置。
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