JP2000070303A - 電動車 - Google Patents

電動車

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JP2000070303A
JP2000070303A JP10245379A JP24537998A JP2000070303A JP 2000070303 A JP2000070303 A JP 2000070303A JP 10245379 A JP10245379 A JP 10245379A JP 24537998 A JP24537998 A JP 24537998A JP 2000070303 A JP2000070303 A JP 2000070303A
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drive
wheels
driving force
driving
frame body
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JP10245379A
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Yuji Suga
祐司 菅
Hideo Nakamura
中村  秀男
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後方へ転倒したときに危険を防止すること
のできる電動車を提供する。 【解決手段】車いすD1 は、フレーム体1、駆動輪4・
5、ハンドリム6・7、ハンドル8・9、バッテリ部1
1、ハンドル駆動力検出部45・45、危険防止部とし
ての左右一対の後方突出部1b・1bを備えている。後
方突出部1b・1bは、フレーム体1の左右両側箇所か
らそれぞれ駆動輪4・5よりも後方へ直線状に突出した
状態に設けられている。一対の後方突出部1b・1b
は、車いすD 1 の後方への転倒時に一対のハンドル8・
9の後端とあいまって駆動輪4・5と転倒面(地面や床
面など)との間に隙間を形成することで、暴走などの危
険を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動車に関するもの
であり、さらに詳しくは、電動車いす、身体障害者用電
動三輪車、電動ゴルフカート、電動荷物運搬車などの電
動車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電動車としては、駆動輪
を保持するためのフレーム体と、このフレーム体に後方
突出状に取り付けられ前方または後方へ人的駆動力を加
えることで駆動輪を駆動するためのハンドルと、電気的
駆動力により駆動輪を補助的に駆動するためのモータ
と、このモータの電源となるバッテリ部と、ハンドルに
加わる人的駆動力を検出するハンドル駆動力検出部と、
このハンドル駆動力検出部での検出結果に基づいて駆動
輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを制御する
制御部とを備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような電動車は、
後方突出状のハンドルを介助者または使用者が手で押引
操作してその人的駆動力により駆動輪を前方または後方
へ回転駆動させるとともに、ハンドルに加わる人的駆動
力を検出するハンドル駆動力検出部での検出結果に基づ
いてモータの電気的駆動力により駆動輪を駆動させて走
行するものである。
【0004】このため、電動車が走行中に何らかの原因
で後方へ転倒した場合には、ハンドルの後方端が地面や
床面あるいは障害物などに当接し、その当接によって駆
動輪に電気的駆動力が加わって駆動輪が回転し続け、使
用者の意に反する動きをし、時には暴走するおそれがあ
った。
【0005】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたものであり、その主要目的は、後方へ転倒した時に
危険を防止することのできる電動車を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば、駆動輪を保持するためのフレーム体と、このフレ
ーム体に後方突出状に取り付けられ前方または後方へ人
的駆動力を加えることで駆動輪を駆動するためのハンド
ルと、このハンドルの駆動力に基づく電気的駆動力によ
り駆動輪を駆動するためのモータと、このモータの電源
となるバッテリ部と、モータを制御する制御部とを備え
た電動車であって、電動車が後方へ転倒したときに駆動
輪を空転させるための危険防止部が設けられていること
を特徴とする電動車が提供される。また、本発明の他の
観点によれば、駆動輪を保持するためのフレーム体と、
このフレーム体に後方突出状に取り付けられ前方または
後方へ人的駆動力を加えることで駆動輪を駆動するため
のハンドルと、電気的駆動力により駆動輪を補助的に駆
動するためのモータと、このモータの電源となるバッテ
リ部と、ハンドルに加わる人的駆動力を検出するハンド
ル駆動力検出部と、このハンドル駆動力検出部での検出
結果に基づいて駆動輪に所定の電気的駆動力を付加すべ
くモータを制御する制御部とを備えた電動車であって、
電動車が後方へ転倒したときに駆動輪を空転させるため
の危険防止部が設けられていることを特徴とする電動車
が提供される。
【0007】駆動輪は、介助者または使用者の人的駆動
力により駆動するものであれば、前輪であってもよく、
後輪であってもよい。通常は、一対の前輪が自由輪(非
駆動輪)として構成され、一対の後輪が駆動輪として構
成される。ハンドルは例えば、フレーム体の後方上部な
どに左右一対取り付けられて、介助者または使用者の手
による押引操作(前方へ押す操作または後方へ引く操
作)で駆動輪を前方または後方へ回転駆動する。
【0008】モータは、駆動輪を主に駆動するため、ま
たは補助的に駆動するために設けられる。すなわち、モ
ータは、ハンドルから駆動輪に人的駆動力が一定の大き
さで加わったときに、その人的駆動力に所定の比率で電
気的駆動力を付加するように作用する。
【0009】バッテリ部としては、充電式乾電池、充電
式蓄電池、非充電式乾電池などのバッテリと、これらの
バッテリを所定個数収納するためのケースなどとを備え
たものが用いられる。
【0010】ハンドル駆動力検出部は、ハンドルに加わ
る人的駆動力の大きさを検出する。この駆動力検出部と
しては、例えば、ハンドルに加わる前方へ押す力の大き
さを検出する圧力センサを備えたものや、ハンドルに加
わる後方へ引く力の大きさを検出する圧力センサを備え
たものや、ハンドルに加わる前方へ押す力の大きさと後
方へ引く力の大きさとの双方を検出する圧力センサを備
えたものなどが用いられる。また、押引力を検出するた
めに、バネとポテンショメータとを備えたものなどが用
いられる。
【0011】制御部は、ハンドルへの人的駆動力に基づ
いて、あるいはハンドル駆動力検出部が検出した人的駆
動力の値に基づいてモータを制御する。その制御の方法
としては、例えば、a.検出した人的駆動力の値が大き
いときは駆動輪に大きい電気的駆動力を付加し、その値
が小さいときは駆動輪に小さい電気的駆動力を付加する
ように、モータの出力を制御したり、b.電動車の走行
速度が一定範囲内にあるときは検出した人的駆動力の値
と同じ値になるように電気的駆動力を付加し、同走行速
度がその一定範囲を超えたときは検出した人的駆動力の
値よりも小さい値になるように電気的駆動力を付加する
ようにモータの出力を制御したり、c.平地走行の場合
と坂道(上り坂または下り坂)走行の場合とでは、付加
すべき電気的駆動力の比率を変えたりなどする。
【0012】危険防止部は、電動車が後方へ転倒したと
きに駆動輪を空転させことで、暴走などの危険を防止す
るための部分である。
【0013】すなわち、危険防止部は、前記転倒時に、
駆動輪が引き続き回転しているときに、あるいはハンド
ルが地面や床面などの転倒面に当接することによって駆
動輪に電気的駆動力が付加されて駆動輪が回転したとき
に、その駆動輪を地面や床面などの転倒面から離すこと
で駆動輪を空転させる。
【0014】危険防止部の一例としては、フレーム体の
左右両側箇所からそれぞれ駆動輪よりも後方へ突出した
状態に設けられ前記転倒時に一対のハンドルの後端とあ
いまって駆動輪と転倒面との間に駆動輪を空転させるた
めの隙間を形成する左右一対の後方突出部である。危険
防止部がこのように構成されているときは、電動車の後
方への転倒時に一対の後方突出部と一対のハンドルの後
端とで駆動輪を転倒面から離して駆動輪を空転させるた
め、暴走などの危険を回避することができる。
【0015】危険防止部の他の一例としては、フレーム
体の左右両側箇所どうしを連結しかつ駆動輪よりも後方
へ突出した状態に設けられ前記転倒時に一対のハンドル
の後端とあいまって駆動輪と転倒面との間に駆動輪を空
転させるため隙間を形成する1つの連結部である。危険
防止部がこのように構成されているときは、電動車の後
方への転倒時に連結部と一対のハンドルの後端とで駆動
輪を転倒面から離して駆動輪を空転させるため、暴走な
どの危険を回避することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の2つの実施の形態
を図面に基づいて詳しく説明する。なお、これらによっ
て本発明が限定されるものではない。なお、ここで
「左」とは、使用者が電動車に腰掛けたときにその左側
をいい、「右」とはその右側をいう。
【0017】実施の形態1 図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る電動車と
しての車いすD1 の外観構成を示す。
【0018】図1及び図2において、車いすD1 は、フ
レーム体1と、フレーム体1の前部に保持された左右一
対の自由輪(前輪)2・3と、フレーム体1の後部に保
持された左右一対の駆動輪(後輪)4・5と、各駆動輪
4・5に取り付けられ使用者の人的駆動力により各駆動
輪4・5を駆動するための左右一対のハンドリム6・7
と、フレーム体1の後部上方に後方突出状に取り付けら
れ介助者の人的駆動力により各駆動輪4・5を駆動する
ための左右一対のハンドル8・9と、フレーム体1の中
央部に配されたシートユニット10と、フレーム体1の
左側に配されたバッテリ部11とから、主として構成さ
れている。
【0019】シートユニット10は、シート10a、背
もたれ10b、左右一対のひじ当て10c・10d、左
右一対のフットレスト10e・10fなどからなる。
【0020】バッテリ部11は、正面形状が略長方形の
手提げ部付きのバッテリケースと、バッテリケースの内
部に収納された20個の単一型充電式乾電池(1.2V
×20=24V)とを備えてなる。
【0021】シート10aの右側前部には切換スイッチ
12が配されている。切換スイッチ12は、駆動輪4・
5に電気的駆動力を付加するか否かを選択するために電
源を入・切する第1スイッチと、同電源が入ったとき
に、平地走行の場合と上り坂道走行の場合とで付加する
電気的駆動力の比率を変えるための第2スイッチとから
なっている。
【0022】次に、左右駆動輪4・5および左右ハンド
リム6・7の構造や機能について説明する。これらは左
右対称なものであるので、以下、一方(左側または右
側)のみ説明し、他方の説明は省略する。
【0023】駆動輪4のハブ軸13は盤状ケーシング1
4により保護されている。ケーシング14は、左右2分
割状のものであり、2分割状の一方である右側部材がハ
ブ軸13に固定されて固定側ケーシング部とされ、同他
方である左側部材がハブ軸13を覆うハブ体に取り付け
られて回転可能な回転側ケーシング部とされている。
【0024】固定側ケーシング部には、電子回路基板や
放熱板などからなる制御部20と、駆動輪4を補助的に
駆動するためのモータ21とが取り付けられている。モ
ータ21が回転すると、減速機構を介して回転側ケーシ
ング部、駆動輪4およびハンドリム6がともに回転す
る。
【0025】次に、ハンドリム6による人的駆動力の検
出と、その検出結果に基づいて駆動輪4に所定の電気的
駆動力を付加する制御とについて説明する。
【0026】ケーシング14内には、ハンドリム6に加
わる人的駆動力を検出するハンドリム駆動力検出部40
が設けられている。
【0027】停止状態にある車いすD1 が走行を始める
に際し、使用者はハンドリム6・7を握り、これらを前
方(正方向)へ回転させようとする。このとき、駆動輪
4・5は地面や床面などに接しており、駆動輪4・5に
は地面や床面などとの摩擦に起因する力が大きく働く。
【0028】すると、ハンドリム駆動力検出部40の一
部を構成するコイルに印加される電圧が変化する。すな
わち、ハンドリム6・7に加わる人的駆動力が大きくな
ればなるほど、インダクタンスが大きくなる。インダク
タンスが大きいほど電圧は小さくなり、インダクタンス
が小さいほど電圧は大きくなるので、この電圧の変化を
検出することによって、人的駆動力の大きさを検出する
ことができる。
【0029】そして、検出した人的駆動力の大きさに応
じて、制御部20の電子回路基板にあらかじめ記憶され
ているメモリーを備えたマイクロコンピュータがモータ
21を駆動制御する。
【0030】この制御の方式は次のようなものである。
すなわち、車いすD1 の平地または下り坂道における前
進走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出
した人的駆動力の値と同じ値になるように制御部20が
モータ21による電気的駆動力を付加する。つまり、電
気的駆動力/人的駆動力=1.0に制御する。また、同
走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるときは、付加す
る電気的駆動力の比率を1.0〜0の範囲で直線的に減
らしていく。そして、同走行速度が時速4kmを超えた
ときは電気的駆動力を付加しない。
【0031】また、車いすD1 の上り坂道における前進
走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出し
た人的駆動力の値の20%増しの値になるように制御部
20がモータ21による電気的駆動力を付加する。つま
り、電気的駆動力/人的駆動力=1.2に制御する。さ
らに、同走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるとき
は、付加する電気的駆動力の比率を1.2〜0の範囲で
直線的に減らしていく。そして、同走行速度が時速4k
mを超えたときは電気的駆動力を付加しない。
【0032】車いすD1 が平地または下り坂道における
前進走行をしているか、上り坂道における前進走行をし
ているかは、使用者の判断にまかせる。
【0033】すなわち、使用者が第1スイッチを「入
(アシスト)」側に切り換えかつ第2スイッチを「平
地」側に切り換えたときは、車いすD1 が平地または下
り坂道における前進走行をするものとして、前記の制御
が行われる。また、使用者が第1スイッチを「入(アシ
スト)」側に切り換えかつ第2スイッチを「坂道」側に
切り換えたときは、車いすD1 が上り坂道における前進
走行をするものとして、前記の制御が行われる。
【0034】使用者が第1スイッチを「切」側に切り換
えたときは、モータ21による電気的駆動力の付加は行
われず、車いすD1 は、ハンドリム6・7に加えられる
使用者の人的駆動力によってのみ駆動される。
【0035】次に、ハンドル8・9に加わる人的駆動力
を検出するハンドル駆動力検出部45・45の構造およ
び機能について、図3に基づいて説明する。
【0036】ハンドル駆動力検出部45・45は、ハン
ドル8・9に加わる前方へ押す圧力の大きさ及び後方へ
引く圧力の大きさを検出する左右一対のポテンショメー
タ32・32を備えたものである。
【0037】すなわち、フレーム1の左右一対の上部端
1a・1aには固定グリップ26・26が左右一対取り
付けられている。各固定グリップ26は、フレーム1の
上部端1a・1aから後方へ突出する中空円筒であり、
リベット25・25でフレーム1に固定されている。固
定グリップ26・26の外面の大部分には可動グリップ
27・27が密着状に配され、可動グリップ27・27
の外面の大部分にはハンドル8・9が密着状に配されて
いる。
【0038】固定グリップ26・26、可動グリップ2
7・27及びハンドル8・9は連結棒29・29により
連結されている。すなわち、固定グリップ26の後端に
は連結ピン28が貫通状に設けられ、連結棒29に形成
された通孔29aに連結ピン28がゆるく嵌め込まれて
いる。また、連結棒29の後端には雄ねじ部29bが設
けられ、この雄ねじ部29bが可動グリップ27の後端
を貫通してハンドル8の後端内面まで延びている。そし
て、雄ねじ部29bにナット33がねじ嵌められてい
る。さらに、固定グリップ26の後端の前方及び後方に
おいて連結棒29には圧縮コイルバネ30・30が装着
されている。
【0039】また、固定グリップ26の内部において連
結棒29の前方には、摺動ピン31を介してポテンショ
メータ32が配されている。そして、ハンドル8及び可
動グリップ27が前後へ摺動するとポテンショメータ3
2が作動するようにされている。各ポテンショメータ3
2は、制御部20を介してモータ21に電気的接続され
ている。
【0040】そして、介助者が一定以上の人的駆動力で
ハンドル8・9を前方へ押すと、ポテンショメータ32
・32が作動し、ハンドル8・9の動きを検出する。こ
れにより、介助者がハンドル8・9に加えた前方へ押す
人的駆動力の検出がされる。逆に、一定以上の人的駆動
力でハンドル8・9を後方へ引くと、ポテンショメータ
32・32が作動し、ハンドル8・9の動きを検出す
る。これにより、介助者がハンドル8・9に加えた後方
へ引く人的駆動力の検出がされる。
【0041】そして、検出した人的駆動力の大きさに応
じて、制御部20の電子回路基板にあらかじめ記憶され
ているメモリーを備えたマイクロコンピュータがモータ
21を駆動制御する。この制御の方式は、前述したハン
ドリム駆動力検出部40のものと同様であるので、詳し
い説明を省略する。
【0042】図1及び図2に示すように、この車いすD
1 は危険防止部としての左右一対の後方突出部1b・1
bを備えている。すなわち、後方突出部1b・1bは、
フレーム体1の左右両側箇所からそれぞれ駆動輪4・5
よりも後方へ直線状に突出した状態に設けられている。
【0043】一対の後方突出部1b・1bは、車いすD
1 の後方への転倒時に一対のハンドル8・9の後端とあ
いまって駆動輪4・5と転倒面(地面や床面など)との
間に隙間を形成することで、暴走などの危険を回避する
ための部分である。
【0044】すなわち、図4に示すように車いすD1
後方へ転倒して転倒面に当接することでハンドル8・9
が動作し、ハンドル8・9を介してハンドル駆動力検出
部45・45が誤作動を起こし、駆動輪4・5に電気的
駆動力が付加されて駆動輪4・5が回転したときに、一
対の後方突出部1b・1bと一対のハンドル8・9の後
端とで、駆動輪4・5と転倒面との間に隙間sを形成す
る。そして、その隙間sにより駆動輪4・5を転倒面か
ら離すことで駆動輪4・5を空転させる。
【0045】実施の形態2 図5は、本発明の実施の形態2に係る電動車としての車
いすD2 の外観構成を示す。
【0046】図5及び図6において、車いすD2 は、フ
レーム体1と、左右一対の自由輪2・3と、左右一対の
駆動輪4・5と、左右一対のハンドリム6・7と、左右
一対のハンドル8・9と、シートユニット10と、バッ
テリ部11とから、主として構成されている。
【0047】ハンドル8・9は、前記の車いすD1 にお
けるのと同様の構成(図3参照)からなり、前後へ摺動
可能なものである。ハンドル駆動力検出部45も車いす
1におけるのと同様の構成(図3参照)からなる。
【0048】この車いすD2 は危険防止部としての1つ
の連結部1cを備えている。すなわち、連結部1cは、
フレーム体1の左右両側箇所どうしを連結しかつ駆動輪
4・5よりも後方へ突出した状態に設けられている。
【0049】連結部1cは、車いすD2 の後方への転倒
時に一対のハンドル8・9の後端とあいまって駆動輪4
・5と転倒面(地面や床面など)との間に隙間を形成す
ることで、暴走などの危険を回避するための部分であ
る。
【0050】すなわち、図7に示すように車いすD2
後方へ転倒して転倒面に当接することでハンドル8・9
が動作し、ハンドル8・9を介してハンドル駆動力検出
部45・45が誤作動を起こし、駆動輪4・5に電気的
駆動力が付加されて駆動輪4・5が回転したときに、連
結部1cと一対のハンドル8・9の後端とで、駆動輪4
・5と転倒面との間に隙間sを形成する。そして、その
隙間sにより駆動輪4・5を転倒面から離すことで駆動
輪4・5を空転させる。
【0051】車いすD2 の他の部分の構成及び機能は車
いすD1 のそれらと同様であるので、詳しい説明を省略
する。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の電動車によれ
ば、駆動輪を保持するためのフレーム体と、このフレー
ム体に後方突出状に取り付けられ前方または後方へ人的
駆動力を加えることで駆動輪を駆動するためのハンドル
と、このハンドルの駆動力に基づく電気的駆動力により
駆動輪を駆動するためのモータと、このモータの電源と
なるバッテリ部と、モータを制御する制御部とを備え、
電動車が後方へ転倒したときに駆動輪を空転させるため
の危険防止部が設けられている。したがって、ハンドル
の押引力によってモータが駆動する電動車において、後
方へ転倒したときに危険防止部により駆動輪が空転し
て、暴走などの危険を有効に防止することができる。
【0053】本発明の請求項2に記載の電動車によれ
ば、駆動輪を保持するためのフレーム体と、このフレー
ム体に後方突出状に取り付けられ前方または後方へ人的
駆動力を加えることで駆動輪を駆動するためのハンドル
と、電気的駆動力により駆動輪を補助的に駆動するため
のモータと、このモータの電源となるバッテリ部と、ハ
ンドルに加わる人的駆動力を検出するハンドル駆動力検
出部と、このハンドル駆動力検出部での検出結果に基づ
いて駆動輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを
制御する制御部とを備え、電動車が後方へ転倒したとき
に駆動輪を空転させるための危険防止部が設けられてい
る。したがって、電動車が後方へ転倒したときに危険防
止部により駆動輪が空転して、暴走などの危険を有効に
防止することができる。
【0054】本発明の請求項3に記載の電動車によれ
ば、危険防止部が、フレーム体の左右両側箇所からそれ
ぞれ駆動輪よりも後方へ突出した状態に設けられ前記転
倒時に一対のハンドルの後端とあいまって駆動輪と転倒
面との間に駆動輪を空転させるための隙間を形成する左
右一対の後方突出部である。このような後方突出部によ
り、請求項1または2に記載の電動車が奏する前記効果
を低コストで確実に奏することができる。
【0055】本発明の請求項4に記載の電動車によれ
ば、危険防止部が、フレーム体の左右両側箇所どうしを
連結しかつ駆動輪よりも後方へ突出した状態に設けられ
前記転倒時に一対のハンドルの後端とあいまって駆動輪
と転倒面との間に駆動輪を空転させるため隙間を形成す
る1つの連結部である。したがって、このような連結部
により、請求項1または2に記載の電動車が奏する前記
効果を低コストで確実に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電動車としての車
いすの全体外観を示す側面図である。
【図2】図1の車いすの平面図である。
【図3】図1の車いすの構成部材であるハンドル及びハ
ンドル駆動力検出部の縦断面図である。
【図4】図1の車いすが後方へ転倒したときの危険防止
部の機能を説明する側面図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る電動車としての車
いすの全体外観を示す側面図である。
【図6】図5の車いすの平面図である。
【図7】図5の車いすが後方へ転倒したときの危険防止
部の機能を説明する側面図である。
【符号の説明】
1 フレーム体 1b 後方突出部(危険防止部) 1c 連結部(危険防止部) 4 駆動輪 5 駆動輪 6 ハンドリム 7 ハンドリム 8 ハンドル 9 ハンドル 20 制御部 21 モータ 40 ハンドリム駆動力検出部 45 ハンドル駆動力検出部 s 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA09 PC06 PG06 PG07 PI14 PI16 PI29 PU01 PU30 QN03 SE03 SF02 SJ12 SJ13 TO30 TW10 TZ01 UI14 UI40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪を保持するためのフレーム体と、
    このフレーム体に後方突出状に取り付けられ前方または
    後方へ人的駆動力を加えることで駆動輪を駆動するため
    のハンドルと、このハンドルの駆動力に基づく電気的駆
    動力により駆動輪を駆動するためのモータと、このモー
    タの電源となるバッテリ部と、モータを制御する制御部
    とを備えた電動車であって、 電動車が後方へ転倒したときに駆動輪を空転させるため
    の危険防止部が設けられていることを特徴とする電動
    車。
  2. 【請求項2】 駆動輪を保持するためのフレーム体と、
    このフレーム体に後方突出状に取り付けられ前方または
    後方へ人的駆動力を加えることで駆動輪を駆動するため
    のハンドルと、電気的駆動力により駆動輪を補助的に駆
    動するためのモータと、このモータの電源となるバッテ
    リ部と、ハンドルに加わる人的駆動力を検出するハンド
    ル駆動力検出部と、このハンドル駆動力検出部での検出
    結果に基づいて駆動輪に所定の電気的駆動力を付加すべ
    くモータを制御する制御部とを備えた電動車であって、 電動車が後方へ転倒したときに駆動輪を空転させるため
    の危険防止部が設けられていることを特徴とする電動
    車。
  3. 【請求項3】 危険防止部が、フレーム体の左右両側箇
    所からそれぞれ駆動輪よりも後方へ突出した状態に設け
    られ前記転倒時に一対のハンドルの後端とあいまって駆
    動輪と転倒面との間に駆動輪を空転させるための隙間を
    形成する左右一対の後方突出部である請求項1または2
    記載の電動車。
  4. 【請求項4】 危険防止部が、フレーム体の左右両側箇
    所どうしを連結しかつ駆動輪よりも後方へ突出した状態
    に設けられ前記転倒時に一対のハンドルの後端とあいま
    って駆動輪と転倒面との間に駆動輪を空転させるため隙
    間を形成する1つの連結部である請求項1または2記載
    の電動車。
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