JP2000068393A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2000068393A
JP2000068393A JP23848898A JP23848898A JP2000068393A JP 2000068393 A JP2000068393 A JP 2000068393A JP 23848898 A JP23848898 A JP 23848898A JP 23848898 A JP23848898 A JP 23848898A JP 2000068393 A JP2000068393 A JP 2000068393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
conductor
voltage
memory cell
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23848898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3690921B2 (ja
Inventor
Toshiaki Kojima
敏明 小島
Tatsuo Yamazaki
達生 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP23848898A priority Critical patent/JP3690921B2/ja
Publication of JP2000068393A publication Critical patent/JP2000068393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3690921B2 publication Critical patent/JP3690921B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値情報を記憶させる場合のように多様な電
気的状態を生じさせる際の制御性がよく、かつ、コンパ
クトな半導体装置を提供する。 【解決手段】 2つのコントロールゲートCG1、CG
2に印加される電圧V1、V2の組合せにしたがってフ
ローティングゲートFGに種々の電圧VMを生じさせ
る。したがって、個々の電圧のレベル数が少なくてもフ
ローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせる
ことができる。このため、フローティングゲートFGに
多様な電圧VMを生じさせるための制御が容易である。
また、各コントロールゲートCG1、CG2を相互に絶
縁しつつメモリセルMCの高さ方向に積み重ねている。
したがって、コントロールゲートの数が多くなっても、
メモリセルMCの投影面積はそれほど増加しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置に関
し、特に、多値情報を取り扱うことができる半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の情報をできるだけコンパクトなチ
ップに記憶させる等の目的から、多値情報(たとえば、
3ビット情報)をひとつのメモリセルに記憶させる方法
が、種々提案されている。
【0003】多値情報を記憶させるメモリセルのひとつ
として、図25Aに示すようなメモリセル6が知られて
いる。このメモリセル6は、フローティングゲートFG
を有するMOSFET(金属酸化物半導体電界効果型ト
ランジスタ)により構成された不揮発性のメモリセルで
ある。
【0004】メモリセル6は、半導体基板2に設定され
たチャネル形成領域CHを挟むように形成されたソース
SおよびドレインDを備えている。チャネル形成領域C
Hの上には、トンネル酸化膜TMを介して、フローティ
ングゲートFG、絶縁膜4、およびコントロールゲート
CGが、この順に形成されている。
【0005】メモリセル6に多値情報(たとえば、3ビ
ット情報:”0”〜”7”)を書込むには、コントロー
ルゲートCGにかける電圧の電圧値やパルス幅(ストレ
ス時間)を、多値情報の値に対応させて変えるようにし
ている。このようにして、フローティングゲートFGに
取込まれる電子の量を変えることで、メモリセル6のし
きい値を変化させる。すなわち、多値情報(たとえ
ば、”0”〜”7”)をメモリセル6のしきい値(Vth
0〜Vth7)に対応させて記憶させる。
【0006】情報を読み出すには、一定の電圧をコント
ロールゲートに与え、このとき流れるドレイン電流の大
きさを測定する。測定されたドレイン電流はメモリセル
6のしきい値によって異なるから、このドレイン電流の
大きさを測定することで、書込まれた多値情報の内容を
知ることができる。
【0007】しかしながら、このような従来の方法に
は、次のような問題があった。従来のこのような方法で
は、書き込み時に、コントロールゲートCGに印加する
電圧の大きさや印加時間によってメモリセルのしきい値
を変化させるが、印加する電圧の大きさを多数段解に分
けて厳密に制御するのは容易ではなく、しきい値のバラ
付きが大きかった。また、印加時間で制御する場合に
は、ビット数が増えるほど書込みに要する時間が長くな
る傾向がある。すなわち、多値情報を書込む際の制御性
に難があった。
【0008】このような問題を解決するために、図25
Bに示すメモリセル8が提案されている。このメモリセ
ル8は、ニューラル素子型のメモリセルであり、前述の
メモリセル6と異なり、絶縁膜4の上に、複数のコント
ロールゲートCG1〜CG3が配置されている。
【0009】このようなメモリセル8に多値情報を書込
むには、記憶すべき多値情報(この場合は、3ビット情
報)の各ビット成分に対応させて、コントロールゲート
CG1〜CG3に与える電圧を”L”レベルまたは”
H”レベルとすればよい。このようにして、フローティ
ングゲートFGに取込まれる電子の量を変えることで、
メモリセル8のしきい値を変化させる。
【0010】情報を読み出すには、前述の例と同様に、
一定の電圧をコントロールゲートCG1〜CG3に与
え、このとき流れるドレイン電流の大きさを測定すれば
よい。
【0011】このように、メモリセル8を用いれば、印
加する電圧の大きさを多数段解に分けて制御する必要は
なく、ビット数が増えるとこれに応じて書込みに要する
時間が長くなるということもない。したがって、前述
の、多値情報を書込む際の制御性についての問題点を解
決することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
メモリセル8には、つぎのような問題があった。図25
Bに示すように、メモリセル8においては、複数のコン
トロールゲートCG1〜CG3が、同一平面上に所定間
隔を隔てて配置されている。したがって、図25Aに示
すメモリセル6に比し、かなり大きい投影面積を占有す
ることになる。すなわち、メモリセル8は、多値情報の
ビット数が増加すればするほど、大きい投影面積が必要
になる。これでは、多量の情報をコンパクトなチップに
記憶させることはできない。
【0013】この発明は、このような問題点を解決し、
多値情報を記憶させる場合等のように多様な電気的状態
を生じさせる際の制御性がよく、かつ、コンパクトな半
導体装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
請求項1および請求項2の半導体装置においては、第1
の導電体部と、第1の導電体部に対してそれぞれ独立に
結合された複数の第2の導電体部とを備え、複数の第2
の導電体部の電気的状態の組合せにしたがって第1の導
電体部に種々の電気的状態を生じさせる半導体装置であ
って、各第2の導電体部を相互に絶縁しつつ半導体装置
の高さ方向に積み重ねたことを特徴としている。
【0015】したがって、複数の第2の導電体部の電気
的状態の組合せにしたがって第1の導電体部に種々の電
気的状態を生じさせるようにしたから、第2の導電体部
の数を多くしておけば、個々の第2の導電体部のとり得
る電気的状態の状態数が少なくても、第1の導電体部に
多様な電気的状態を生じさせることができる。このた
め、第1の導電体部に多様な電気的状態を生じさせるた
めの制御が容易になる。
【0016】また、各第2の導電体部を相互に絶縁しつ
つ半導体装置の高さ方向に積み重ねたから、第2の導電
体部の数が多くなっても、装置の投影面積はそれほど増
加しない。したがって、第1の導電体部に多様な電気的
状態を生じさせることができる半導体装置を小型化する
ことができる。
【0017】すなわち、多様な電気的状態を生じさせる
際の制御性がよく、かつ、コンパクトな半導体装置を実
現することができる。
【0018】請求項3の半導体装置においては、半導体
基板に設けられた半導体領域に設定された第1導電型の
チャネル形成領域と、チャネル形成領域を挟んで配置さ
れた第2導電型の第1の高濃度不純物領域および第2の
高濃度不純物領域と、チャネル形成領域の上に形成され
た下部絶縁膜とを備え、第1の導電体部は、下部絶縁膜
の上であって第1の高濃度不純物領域側に形成され、複
数の第2の導電体部は、下部絶縁膜の上であって第2の
高濃度不純物領域側に形成されていることを特徴として
いる。
【0019】したがって、第1の導電体部を第1の高濃
度不純物領域側に形成し、複数の第2の導電体部を第2
の高濃度不純物領域側に形成することで、たとえば、当
該半導体装置をメモリセルとして用いた場合、オーバー
イレイス(過消去)によりデプレッション形となった第
1の導電体部の下のチャネル形成領域が導通状態になっ
たとしても、第2の導電体部に所定電圧を印加しない限
り、第2の導電体部の下のチャネル形成領域は導通状態
とならず、したがって、メモリセルは導通状態とはなら
ない。このため、オーバーイレイスに起因する情報の読
出し誤差が生じにくい。
【0020】さらに、第1の導電体部の下のチャネル形
成領域がデプレッション形となっても問題がないことか
ら、第1の導電体部に生ずる有効な電気的状態として、
第1の導電体部の下のチャネル形成領域がエンハンスメ
ント形となる状態からデプレッション形となるような状
態まで含めることができる。したがって、その分、第1
の導電体部に生ずる個々の電気的状態の範囲を大きくと
ることができる。このため、第1の導電体部に生ずる個
々の電気的状態の範囲を検出する際のマージンが大きく
なる。すなわち、第1の導電体部に生ずる電気的状態の
検出精度を上げることができる。
【0021】請求項4の半導体装置においては、複数の
第2の導電体部の側面に、誘電体により構成された側部
絶縁膜を介して、サイドウォール状の第1の導電体部が
形成されていることを特徴としている。
【0022】したがって、サイドウォール状の第1の導
電体部の厚さを調整することで、容易に幅の狭い第1の
導電体部を得ることができる。このため、第1の導電体
部とチャネル形成領域との間の静電容量を、容易に小さ
くすることができる。この結果、第1の導電体部とチャ
ネル形成領域との間に生ずる分圧を、容易に高くするこ
とができる。すなわち、容易に、第1の導電体部に多様
な電気的状態を生じさせることができる。
【0023】請求項5の半導体装置においては、第1の
導電体部に生じた種々の電圧に対応して第1の導電体部
に種々の量の電荷を蓄積し、蓄積された電荷に対応した
多値の情報を記憶するよう構成したことを特徴としてい
る。したがって、多値情報を記憶させる際の制御性がよ
く、かつ、コンパクトな多値メモリセル等の半導体装置
を実現することができる。
【0024】請求項6の半導体装置においては、第1の
導電体部に生じた種々の電圧に対応して、第1の高濃度
不純物領域と第2の高濃度不純物領域との間に種々の電
圧が生ずるよう構成したことを特徴としている。したが
って、複数の第2の導電体部の電気的状態の組合せにし
たがって、第1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純
物領域との間に種々の電圧が生ずるようにすることがで
きる。すなわち、多値情報を取り扱う際の制御性がよ
く、かつ、コンパクトなADコンバータ等の半導体装置
を実現することができる。
【0025】請求項7の半導体装置においては、複数の
第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電容量を介し
て、第1の導電体部と結合されていることを特徴として
いる。したがって、最小限の数の第2の導電体部を用い
て、効率的に第1の導電体部に多様な電気的状態を生じ
させることができる。
【0026】請求項8の半導体装置においては、複数の
第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう構成したこ
とを特徴としている。したがって、特に複雑な工程を要
することなく、容易に、異なる値の静電容量を実現する
ことができる。
【0027】なお、請求項において、「半導体基板に半
導体領域を設ける」とは、半導体基板に接して半導体領
域を形成する場合、半導体基板の上に形成した一層以上
の別の層の上に半導体領域を形成する場合、および、半
導体基板自体が半導体領域である場合を含む概念であ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よる半導体装置である不揮発性メモリを構成するメモリ
セルMCの断面構成を示す図面である。この不揮発性メ
モリのメモリアレイ部42(図2参照)には、図1に示
す複数のメモリセルMCが、直交する行列状に、多数配
置されている。
【0029】図2は、メモリアレイ部42に行列状に配
置された複数のメモリセルMCを表わす回路図の一部を
例示したものである。
【0030】図1に示すように、メモリセルMCは、P
型(第1導電型)の半導体基板46(半導体領域)に設
定されたチャネル形成領域CHと、チャネル形成領域C
Hを挟んで配置されたN型(第2導電型)のソースS
(第1の高濃度不純物領域)およびドレインD(第2の
高濃度不純物領域)と、チャネル形成領域CHの上に形
成された下部絶縁膜であるトンネル酸化膜TMおよびゲ
ート酸化膜GMを備えている。
【0031】すなわち、チャネル形成領域CHの上に形
成された下部絶縁膜のうち、ドレイン側に形成された薄
い膜がトンネル酸化膜TMであり、ソースS側に形成さ
れたやや厚い膜がゲート酸化膜GMである。
【0032】ゲート酸化膜GMの上には、コントロール
ゲートCG1、絶縁性を有するONO膜58、コントロ
ールゲートCG2、絶縁物により構成されたハードマス
ク層64がこの順に形成されている。このように積層さ
れたコントロールゲートCG1、ONO膜58、コント
ロールゲートCG2およびハードマスク層64を、積層
ゲート部72と呼ぶこととする。
【0033】積層ゲート部72を構成するコントロール
ゲートCG1およびコントロールゲートCG2が、第2
の導電体部に該当する。すなわち、この実施形態におい
ては、第2の導電体部を2つ積層して配置している。し
たがって、後述するように、このメモリセルMCは、2
ビットのデータを記憶する多値メモリとして機能する。
第2の導電体部を3つ以上積層して配置すれば、3ビッ
ト以上の多値データを記憶させることができる。なお、
コントロールゲートCG2は、ポリシリコン層60の上
にタングステンシリサイド(WSi)層62を積層した
2層構造の導電体層である。
【0034】積層ゲート72の側面には、別のONO膜
69を介して、ポリシリコンにより構成されたサイドウ
ォールSWが形成されている。
【0035】ONO膜69のうち、ドレインD側にある
膜を側部絶縁膜SIMと呼ぶ。また、サイドウォールS
Wのうち、ドレインD側にある部分がフローティングゲ
ートFG(第1の導電体部)に該当する。
【0036】したがって、コントロールゲートCG1お
よびコントロールゲートCG2は、ONO膜58によっ
て相互に絶縁されるとともに、それぞれが、側部絶縁膜
SIMを誘電体膜とするコンデンサ(静電容量)C1お
よびC2を介して、フローティングゲートFGに結合さ
れている(図3A参照)。
【0037】また、フローティングゲートFGは、トン
ネル酸化膜TMを誘電体膜とするコンデンサ(静電容
量)C3を介して、チャネル形成領域CHに結合されて
いる(図3A参照)。
【0038】図1に、各部寸法を例示する。
【0039】つぎに、メモリセルMCの動作を説明す
る。メモリセルMCは、データの書込み時に、トンネル
電流を用いるか、HCI(ホット・キャリア・インジェ
クション)を用いるかにより、動作が異なる。図3Aな
いし図6は、データの書込み時にトンネル電流を用いる
場合における、メモリセルMCの動作を説明するための
図面である。一方、図7Aないし図9は、データの書込
み時にHCIを用いる場合における、メモリセルMCの
動作を説明するための図面である。
【0040】まず、図3Aないし図6に基づいて、デー
タの書込み時にトンネル電流を用いる場合における、メ
モリセルMCの動作を説明する。
【0041】図3Aは、この場合における書込み(プロ
グラム)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図
である。図3Bは、書込み動作を説明するためのテーブ
ルである。図4は、読出し時において、コントロールゲ
ートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロー
ルゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン
電流IDとの関係を、書込まれたデータ(2ビットデー
タ”0”〜”3”)をパラメータとして、表現したグラ
フである。
【0042】図5Aは、この場合における消去(イレー
ス)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図であ
る。図5Bは、消去動作を説明するためのテーブルであ
る。図6は、読出し動作を説明するためのテーブルであ
る。
【0043】まず、図3Aないし図3Bに基づいて、デ
ータを書込む場合の動作を説明する。データの書込み時
にトンネル電流を用いる場合、フローティングゲートF
Gに電子が多数注入されている状態、すなわち、しきい
値が最も高い状態(Vth4)がデータ書込み前の状態す
なわち消去状態(データ”3”に対応するものとする)
である。
【0044】この状態からメモリセルMCにデータを書
込むには、トンネル酸化膜TMを介して、フローティン
グゲートFGからドレインDに電子を引き抜く。このと
きの電流がトンネル電流である。フローティングゲート
FGから引き抜かれた電子の量に応じて、後述するよう
に、メモリセルMCのしきい値が変化する。
【0045】引き抜かれた電子の量が増えるにしたがっ
て、メモリセルMCのしきい値は、消去状態のVth4か
らVth1、Vth2、Vth3へと変化するものとする(図
4参照)。このメモリセルMCのしきい値に対応させ
て、データを記憶するようにしているのである。すなわ
ち、メモリセルMCのしきい値Vth4、Vth1、Vth
2、Vth3に対応させて、それぞれ、データ”3”、”
2”、”1”、”0”を記憶するようにしている。
【0046】フローティングゲートFGから引き抜く電
子の量すなわちトンネル電流の大きさは、トンネル酸化
膜TMに生ずる電界に依存する。すなわち、トンネル酸
化膜TMに生ずる電界が大きい程、トンネル電流も大き
くなる。
【0047】トンネル酸化膜TMに生ずる電界は、フロ
ーティングゲートFGの電圧VMとフローティングゲー
トFG直下のチャネル形成領域CH表面の電圧Vsurの
差に依存する。チャネル形成領域CHには電流が流れて
おらず、したがってチャネルが形成されていない。この
ため、半導体基板46の電圧を接地電位GND(0ボル
ト)とすると、電圧Vsurもほぼ接地電位となる。すな
わち、電圧Vsurは、ほぼ一定となる。したがって、ト
ンネル電流の大きさは、フローティングゲートFGの電
圧VMに依存することとなる。
【0048】いま、コントロールゲートCG1に与える
電圧をV1、コントロールゲートCG2に与える電圧を
V2とすると、電荷保存の法則より、 C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM
Vsur) となる。
【0049】これを変形すれば、 VM=C2・V2/CTOT+C1・V1/CTOT+C3・Vsur/CTOT ただし、 CTOT=C1+C2+C3 ・・・(1) となる。
【0050】上述のように電圧Vsurがほぼ一定である
から、式(1)から、フローティングゲートFGの電圧
Mは、コントロールゲートCG1に与える電圧V1お
よびコントロールゲートCG2に与える電圧V2に依存
することがわかる。
【0051】したがって、コントロールゲートCG1お
よびコントロールゲートCG2に、それぞれ、適当な電
圧V1およびV2を与えることによって、フローティン
グゲートFGの電圧VMすなわちフローティングゲート
FGから引き抜く電子の量を、所望量にすることができ
る。すなわち、適当な電圧V1および電圧V2を与える
ことによって、メモリセルMCに所望のデータを書込む
ことができる。
【0052】たとえば、メモリセルMCにデータ”1”
を書込むには、図3Bに示すように、コントロールゲー
トCG1(図2に示すワードラインWL00)およびコ
ントロールゲートCG2(図2に示すワードラインWL
01)に、それぞれ、電圧「0ボルト」および「−10
ボルト」を印加すればよい。なお、上述のように、ドレ
インD(図2に示すビットラインBL0)の電圧および
ソースSの電圧は、それぞれ、「5ボルト」および「0
ボルト」にしておく。
【0053】これにより、所定量の電子がフローティン
グゲートFGからドレインDに引き抜かれ、メモリセル
MCのしきい値は、Vth4からVth2へと変化する。す
なわち、データ”1”が、しきい値Vth2として、メモ
リセルMCに記憶されたことになる。
【0054】つぎに、図5Aないし図5Bに基づいて、
データを消去する場合の動作を説明する。データの消去
にも、トンネル電流を用いる。すなわち、メモリセルM
Cに書込まれたデータを消去するには、図5Aに示すよ
うに、トンネル酸化膜TMを介して、ドレインDおよび
半導体基板46から、フローティングゲートFGに電子
を注入するのである。
【0055】図5Bに示すように、消去時においては、
コントロールゲートCG1およびコントロールゲートC
G2に、ともに、電圧「10ボルト」を印加するととも
に、ドレインDの電圧およびソースSの電圧は、ともに
「0ボルト」にしておけばよい。フローティングゲート
FGに所定量の電子が注入されると、メモリセルのしき
い値は、Vth4に戻る(図4参照)。
【0056】なお、データの消去に際しては、メモリア
レイ部42を構成するメモリセル全てを一括して消去す
るように構成してもよいし、ひとつのメモリセルまたは
一群のメモリセルを指定して消去するよう構成してもよ
い。
【0057】つぎに、図6および図4に基づいて、デー
タを読み出す場合の動作を説明する。消去時にフローテ
ィングゲートFGに注入された電子は、データ書き込み
時に、データの内容に応じて引き抜かれる。フローティ
ングゲートFGに残存している電荷量をQMとすれば、
電荷保存の法則より、 C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM
Vsur)−Q となる。
【0058】ソースSおよびドレインDに適当な電圧を
与え、ドレイン電流が流れる状態、すなわちチャネル形
成領域CHにチャネルが形成された状態にすれば、フェ
ルミポテンシャルをφとした場合、次式、 Vsur≒2φF が成立する。
【0059】上の2式より、 VM≒C2・V2/CTOT+C1・V1/CTOT+C3・2φF/CTOT +QM/CTOT ・・・(2) となる。
【0060】したがって、フェルミポテンシャルをφF
が一定であるとし、コントロールゲートCG1に印加さ
れる電圧V1およびコントロールゲートCG2に印加さ
れる電圧V2を、それぞれ一定とすれば、フローティン
グゲートFGに生ずる電圧VMは、ほぼフローティング
ゲートFGに残存している電荷量QMに依存することと
なる。
【0061】ドレイン電流の大きさは電圧VMの大きさ
に依存することから、このときのドレイン電流の大きさ
を調べれば、フローティングゲートFGに残存している
電荷量QMすなわちメモリセルMCに書き込まれている
データを知ることができる。
【0062】すなわち、メモリセルMCからデータを読
み出すには、コントロールゲートCG1およびコントロ
ールゲートCG2ならびにドレインDおよびソースSに
所定電圧を印加し、そのときに流れるドレイン電流の大
きさを測定すればよい。
【0063】図6に示すように、読出し時においては、
たとえば、コントロールゲートCG1およびコントロー
ルゲートCG2に、ともに、電圧「5ボルト」を印加す
るとともに、ドレインDの電圧およびソースSの電圧
は、それぞれ「1ボルト」および「0ボルト」にしてお
けばよい。このときのドレイン電流を、たとえば図2に
示すビットラインBL0に接続されたセンスアンプ(図
示せず)により検出して判定するようにしておけばよ
い。
【0064】つぎに、図7Aないし図9に基づいて、デ
ータの書込み時にHCI(ホット・キャリア・インジェ
クション)を用いる場合における、メモリセルMCの動
作を説明する。
【0065】図7Aは、この場合における書込み(プロ
グラム)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図
である。図7Bは、書込み動作を説明するためのテーブ
ルである。図8は、読出し時において、コントロールゲ
ートCG1に与えるゲート電圧VCG1およびコントロー
ルゲートCG2に与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン
電流IDとの関係を、書込まれたデータ(2ビットデー
タ”0”〜”3”)をパラメータとして、表現したグラ
フである。
【0066】図9Aは、この場合における消去(イレー
ス)動作を説明するためのメモリセルMCの概念図であ
る。図9Bは、消去動作を説明するためのテーブルであ
る。
【0067】まず、図7Aないし図7Bに基づいて、デ
ータを書込む場合の動作を説明する。データの書込み時
にHCIを用いる場合、フローティングゲートFGから
電子が引き抜かれている状態、すなわち、しきい値が最
も低い状態(Vth0)がデータ書込み前の状態すなわち
消去状態(データ”0”に対応するものとする)であ
る。
【0068】この状態からメモリセルMCにデータを書
込むには、メモリセルMCを飽和領域で動作させ、ドレ
インD近傍に生じた熱電子を、トンネル酸化膜TMを介
して、フローティングゲートFGに引き込む。フローテ
ィングゲートFGに引き込まれた電子の量に応じて、後
述するように、メモリセルMCのしきい値が変化する。
【0069】このようにして注入された電子の量が増え
るにしたがって、メモリセルMCのしきい値は、消去状
態のVth0からVth1、Vth2、Vth3へと変化するも
のとする(図8参照)。このメモリセルMCのしきい値
に対応させて、データを記憶するようにしているのであ
る。すなわち、メモリセルMCのしきい値Vth0、Vth
1、Vth2、Vth3に対応させて、それぞれ、データ”
0”、”1”、”2”、”3”を記憶するようにしてい
る。
【0070】フローティングゲートFGに注入される電
子の量は、トンネル酸化膜TMに生ずる電界に依存す
る。すなわち、トンネル酸化膜TMに生ずる電界が大き
い程、注入される電子の量も大きくなる。
【0071】トンネル酸化膜TMに生ずる電界は、フロ
ーティングゲートFGの電圧VMとフローティングゲー
トFG直下のチャネル形成領域CH表面の電圧Vsurの
差に依存する。上述のように、書き込み時には、メモリ
セルMCを飽和領域で動作している。したがって、チャ
ネル形成領域CHには電流が流れており、チャネルが形
成されている。つまり、次式、 Vsur≒2φF が成立している。すなわち、電圧Vsurは、ほぼ一定と
なる。したがって、注入される電子の量は、フローティ
ングゲートFGの電圧VMに依存することとなる。
【0072】いま、コントロールゲートCG1に与える
電圧をV1、コントロールゲートCG2に与える電圧を
V2とすると、電荷保存の法則より、 C2(V2−VM)+C1(V1−VM)=C3(VM
Vsur) となる。
【0073】上の2式より、 VM≒C2・V2/CTOT+C1・V1/CTOT+C3・2φF/CTOT ただし、 CTOT=C1+C2+C3 ・・・(1') となる。
【0074】上述のようにフェルミポテンシャルφF
一定であるから、式(1’)から、フローティングゲー
トFGの電圧VMは、コントロールゲートCG1に与え
る電圧V1およびコントロールゲートCG2に与える電
圧V2に依存することがわかる。
【0075】したがって、コントロールゲートCG1お
よびコントロールゲートCG2に、それぞれ、適当な電
圧V1およびV2を与えることによって、フローティン
グゲートFGの電圧VMすなわちフローティングゲート
FGに注入される電子の量を、所望量にすることができ
る。すなわち、適当な電圧V1および電圧V2を与える
ことによって、メモリセルMCにデータを書込むことが
できる。
【0076】たとえば、メモリセルMCにデータ”1”
を書込むには、図7Bに示すように、コントロールゲー
トCG1(図2に示すワードラインWL00)およびコ
ントロールゲートCG2(図2に示すワードラインWL
01)に、それぞれ、電圧「10ボルト」および「0ボ
ルト」を印加すればよい。なお、上述のように、ドレイ
ンD(図2に示すビットラインBL0)の電圧およびソ
ースSの電圧は、それぞれ、「7ボルト」および「0ボ
ルト」にしておく。
【0077】これにより、所定量の電子がフローティン
グゲートFGに注入され、メモリセルMCのしきい値
は、Vth0からVth1へと変化する。すなわち、デー
タ”1”が、しきい値Vth1として、メモリセルMCに
記憶されたことになる。
【0078】なお、図7Bに示すように、データ”2”
を書き込む場合には、電圧V1を「0ボルト」とはせず
に「5ボルト」としている。これは、電圧V1を「0ボ
ルト」とすると、チャネル形成領域CHのうちコントロ
ールゲートCG1の下にある部分にチャネルが形成され
ず、書き込みに必要なドレイン電流が流れなくなってし
まうためである。
【0079】つぎに、図9Aないし図9Bに基づいて、
データを消去する場合の動作を説明する。データの消去
には、トンネル電流を用いる。すなわち、メモリセルM
Cに書込まれたデータを消去するには、図9Aに示すよ
うに、トンネル酸化膜TMを介して、フローティングゲ
ートFGからドレインDに電子を引き抜くのである。
【0080】図9Bに示すように、消去時においては、
コントロールゲートCG1およびコントロールゲートC
G2に、ともに、電圧「−10ボルト」を印加するとと
もに、ドレインDの電圧およびソースSの電圧を、それ
ぞれ「5ボルト」、「0ボルト」にしておけばよい。フ
ローティングゲートFGから所定量の電子が引き抜かれ
ると、メモリセルのしきい値は、Vth0に戻る(図8参
照)。
【0081】なお、データの書込み時にトンネル電流を
用いる前述の場合と同様に、データの消去に際しては、
メモリアレイ部42を構成するメモリセル全てを一括し
て消去するように構成してもよいし、ひとつのメモリセ
ルまたは一群のメモリセルを指定して消去するよう構成
してもよい。
【0082】データを読み出す場合の動作は、データの
書込み時にトンネル電流を用いる前述の場合と同様であ
るので省略する。
【0083】このように、この実施形態においては、フ
ローティングゲートFGと、フローティングゲートFG
に対してそれぞれ独立に結合された複数のコントロール
ゲートCG1、CG2とを備え、複数のコントロールゲ
ートCG1、CG2に印加される電圧V1、V2の組合
せにしたがってフローティングゲートFGに種々の電圧
Mを生じさせるメモリセルMCであって、各コントロ
ールゲートCG1、CG2を相互に絶縁しつつメモリセ
ルMCの高さ方向に積み重ねたことを特徴としている。
【0084】したがって、複数のコントロールゲートに
印加される電圧の組合せにしたがってフローティングゲ
ートFGに種々の電圧VMを生じさせるようにしたか
ら、コントロールゲートの数を多くしておけば、個々の
コントロールゲートのとり得る電圧のレベル数が少なく
ても、すなわち、たとえば”L”レベルおよび”H”レ
ベルの2レベルしか取り得ないような場合であっても、
フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせ
ることができる。このため、フローティングゲートFG
に多様な電圧VMを生じさせるための制御が容易にな
る。
【0085】また、各コントロールゲートCG1、CG
2を相互に絶縁しつつメモリセルMCの高さ方向に積み
重ねたから、コントロールゲートの数が多くなっても、
メモリセルMCの投影面積はそれほど増加しない。した
がって、フローティングゲートFGに多様な電圧VM
生じさせることができるメモリセルMCを小型化するこ
とができる。
【0086】すなわち、多様な電圧VMを生じさせる際
の制御性がよく、かつ、コンパクトなメモリセルMCを
実現することができる。
【0087】また、この実施形態においては、半導体基
板46に設定されたP型のチャネル形成領域CHと、チ
ャネル形成領域CHを挟んで配置されたN型のドレイン
DおよびソースSと、チャネル形成領域CHの上にドレ
インDよりに形成された薄いトンネル酸化膜TMおよび
チャネル形成領域CHの上にソースSよりに形成された
厚いゲート酸化膜GMとを備え、フローティングゲート
FGは、トンネル酸化膜TMの上に形成され、複数のコ
ントロールゲートCG1、CG2は、ゲート酸化膜GM
の上に形成されていることを特徴としている。
【0088】したがって、フローティングゲートFGを
トンネル酸化膜TM上に形成し、複数のコントロールゲ
ートCG1、CG2をゲート酸化膜GM上に形成するこ
とで、オーバーイレイス(過消去)によりデプレッショ
ン形となったトンネル酸化膜TMの下のチャネル形成領
域CHが導通状態になったとしても、コントロールゲー
トCG1に所定電圧を印加しない限り、ゲート酸化膜G
Mの下のチャネル形成領域CHは導通状態とならず、し
たがって、メモリセルMCは導通状態とはならない。こ
のため、オーバーイレイスに起因するデータの誤読み出
しが生じにくい。
【0089】さらに、トンネル酸化膜TMの下のチャネ
ル形成領域CHがデプレッション形となっても問題がな
いことから、フローティングゲートFGに生ずる有効な
電圧として、トンネル酸化膜TMの下のチャネル形成領
域CHがデプレッション形(たとえば、図8において、
しきい値Vthが負となる状態)となるような状態まで含
めることが可能となる。したがって、その分、フローテ
ィングゲートFGに生ずる個々の電圧VMの範囲を大き
くとることができる。このため、フローティングゲート
FGに生ずる個々の電圧VMを検出する際のマージンが
大きくなる。すなわち、データを読み出す際の、読み出
し精度を上げることができる。
【0090】また、この実施形態においては、複数のコ
ントロールゲートCG1、CG2の側面に、ONO膜6
9により構成された側部絶縁膜SIMを介して、サイド
ウォールSWにより構成されたフローティングゲートF
Gが形成されていることを特徴としている。
【0091】したがって、サイドウォールSWの厚さを
調整することで、容易に幅の狭いフローティングゲート
FGを得ることができる。このため、フローティングゲ
ートFGとチャネル形成領域CHとの間の静電容量C3
を、容易に小さくすることができる。
【0092】この結果、フローティングゲートFGとチ
ャネル形成領域CHとの間に生ずる分圧(VM−Vsur)
を、容易に高くすることができる。すなわち、容易に、
フローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさせ
ることが可能となる。
【0093】また、この実施形態においては、フローテ
ィングゲートFGに生じた種々の電圧VMに対応してフ
ローティングゲートFGに種々の量の電荷QMを蓄積
し、蓄積された電荷QMに対応した多値データ(たとえ
ば、2ビットデータ”0”〜”3”)を記憶するよう構
成したことを特徴としている。したがって、多値データ
を記憶させる際の制御性がよく、かつ、コンパクトな多
値メモリを実現することができる。
【0094】また、この実施形態においては、複数のコ
ントロールゲートCG1、CG2は、それぞれ異なる値
の静電容量C1、C2を介して、フローティングゲート
FGと結合されていることを特徴としている。したがっ
て、最小限の数のコントロールゲートを用いて、効率的
にフローティングゲートFGに多様な電圧VMを生じさ
せることができる。
【0095】また、この実施形態においては、複数のコ
ントロールゲートCG1、CG2の厚さがそれぞれ異な
るよう構成したことを特徴としている。したがって、特
に複雑な工程を要することなく、容易に、異なる値の静
電容量C1、C2を実現することができる。
【0096】つぎに、図12ないし図24に基づいて、
上述のメモリセルMCを備えた不揮発性メモリを製造す
る方法を説明する。図12ないし図18は、不揮発性メ
モリの製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを
構成するメモリアレイ部42および/または周辺回路部
44の主要断面を描いた図面である。図19ないし図2
4は、不揮発性メモリの製造方法を説明するために、該
不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の平面構
成を描いた図面である。
【0097】図12に示すメモリアレイ部42は、図1
9における断面12−12に対応している。図14Aに
示すメモリアレイ部42は、図20における断面14A
−14Aに対応している。図17に示すメモリアレイ部
42は、図21における断面17−17に対応してい
る。図18に示すメモリアレイ部42は、図24におけ
る断面18−18に対応している。
【0098】まず、図19に示すように、P型の半導体
基板46を用意し、半導体基板46上に所定のアクティ
ブ領域51を設定する。半導体基板46のうち、アクテ
ィブ領域51以外の部分に、LOCOS法等を用いて素
子分離のためのフィールド酸化膜52を形成する。な
お、メモリアレイ部42においては、アクティブ領域5
1およびフィールド酸化膜52は、ともに、X方向を長
手方向とするストライプ状に形成されることになる。
【0099】つぎに、図12に示すように、メモリアレ
イ部42の半導体基板46(アクティブ領域51)に、
しきい値調整のためのイオン注入を行なったあと、ゲー
ト酸化膜GM、ポリシリコン層56、ONO膜58を形
成する。
【0100】ゲート酸化膜GMは、熱酸化により形成す
る。ポリシリコン層56は、低圧CVD法などによりポ
リシリコンを堆積させることにより形成される。ONO
膜58は、熱酸化膜、シリコン窒化膜、熱酸化膜をこの
順に重ねて形成することにより得られる。
【0101】なお、これらの膜厚は特に限定されるもの
ではないが、この実施形態においては、ゲート酸化膜G
Mの膜厚を約200オングストローム程度、ポリシリコ
ン層56の膜厚を約3000オングストローム程度、O
NO膜58の膜厚を約300オングストローム程度とし
ている。
【0102】つぎに、周辺回路部44に堆積したONO
膜58、ポリシリコン層56を除去して、周辺回路部4
4の半導体基板46(アクティブ領域51)に、しきい
値調整のためのイオン注入を行なったあと、ゲート酸化
膜GMを形成する。
【0103】つぎに、周辺回路部44およびメモリアレ
イ部42に、ポリシリコン層60、タングステンシリサ
イド(WSi)層62、および、シリコン窒化物により
構成されたハードマスク層64をこの順に積み上げる。
なお、これらの膜厚は特に限定されるものではないが、
この実施形態においては、ポリシリコン層60とタング
ステンシリサイド(WSi)層62との合計の膜厚を約
6000オングストローム程度としている。
【0104】つぎに、ハードマスク層64の上に、所定
形状のフォトレジスト(図示せず)を形成し、該フォト
レジストをマスクとして異方性エッチングを行なう。こ
のエッチングにより、図13に示すように、メモリアレ
イ部42のハードマスク層64、タングステンシリサイ
ド層62、ポリシリコン層60が所定形状にパタニング
される。同時に、周辺回路部44のハードマスク層6
4、タングステンシリサイド層62、ポリシリコン層6
0が所定形状にパタニングされて、ゲート部68が形成
される。
【0105】なお、メモリアレイ部42においてパタニ
ングされたタングステンシリサイド層62およびポリシ
リコン層60が、コントロールゲートCG2となる。一
方、周辺回路部44においてパタニングされたタングス
テンシリサイド層62およびポリシリコン層60が、ゲ
ートGとなる。
【0106】つぎに、フォトレジストを除去した後、周
辺回路部44を別のフォトレジスト(図示せず)で覆
い、ポリシリコン/シリコン窒化物のエッチングレート
が高い異方性エッチングを行なう。これにより、図14
Aに示すように、ハードマスク層64をマスクとして、
メモリアレイ部42のONO膜58、ポリシリコン層5
6が所定形状にパタニングされて、積層ゲート部72が
形成される。
【0107】なお、積層ゲート部72のX方向寸法は、
特に限定されるものではないが、この実施形態において
は、約5000オングストローム程度としている。メモ
リアレイ部42においてパタニングされたポリシリコン
層56が、コントロールゲートCG1となる。なお、こ
の状態におけるメモリアレイ部42の平面図を図20に
示す。
【0108】図20に示すように、積層ゲート72は、
アクティブ領域51およびフィールド酸化膜52に直交
するストライプ状(Y方向を長手方向とするストライプ
状)に形成される。
【0109】つぎに、図14Bに示すように、メモリア
レイ部42において、ドレインD(図18参照)となる
べき領域をフォトレジストPR1で覆い、フォトレジス
トPR1、積層ゲート部72およびフィールド酸化膜5
2(図20参照)に対して自己整合的にソースSを形成
する。ソースSは、行方向(X方向)に隣接する2つの
メモリセル間で共用される。
【0110】つぎに、図15Aに示すように、周辺回路
部44において、低濃度のリン(P)をイオン注入する
ことにより、ゲート部68およびフィールド酸化膜52
に対して自己整合的に低濃度ドレインLDDを形成す
る。
【0111】つぎに、図15Bに示すように、別のON
O膜69を形成する。ONO膜69は、熱酸化膜、シリ
コン窒化膜、熱酸化膜をこの順に重ねて形成することに
より得られる。ONO膜69の膜厚は特に限定されるも
のではないが、この実施形態においては、約200オン
グストローム程度としている。
【0112】つぎに、図16Aに示すように、ONO膜
69に対して少なくとも膜厚分のエッチバックを行な
う。エッチバックにより、メモリアレイ部42の積層ゲ
ート部72および周辺回路部44のゲート部68の側面
のONO膜69が取り残される。取り残されたONO膜
69のうち、積層ゲート部72のドレインD側のONO
膜69が側部絶縁膜SIM(図18参照)である。
【0113】なお、このエッチバック工程において、積
層ゲート部72のソースSおよびドレインD(図18参
照)となるべき領域上のONO膜69およびその下のゲ
ート酸化膜GMは除去される。
【0114】その後、熱酸化を行なうことにより、トン
ネル酸化膜TMを形成する。トンネル酸化膜TMの膜厚
は特に限定されるものではないが、この実施形態におい
ては、約100オングストローム程度としている。
【0115】つぎに、図16Bに示すように、ポリシリ
コン層71を形成する。ポリシリコン層71は、低圧C
VD法などによりポリシリコンを堆積させることにより
形成される。
【0116】つぎに、図17に示すように、ポリシリコ
ン層71に対して少なくとも膜厚分のエッチバックを行
なう。エッチバックにより取れ残されたポリシリコン層
71が、サイドウォールSWとなる。サイドウォールS
Wのうち、積層ゲート部72のドレインD側のサイドウ
ォールSWがフローティングゲートFG(図18参照)
である。
【0117】フローティングゲートFGの膜厚は特に限
定されるものではないが、この実施形態においては、約
2000オングストローム程度としている。なお、この
状態におけるメモリアレイ部42の平面図を、図21に
示す。
【0118】つぎに、図22に示すように、メモリアレ
イ部42のアクティブ領域51を覆うように、アクティ
ブ領域51と平行のストライプ状にフォトレジストPR
2を形成し、フォトレジストPR2をマスクとしてエッ
チングを行なうことにより、右下がりのハッチングで示
された部分のサイドウォールSWを除去する。これによ
り、各メモリセルのフローティングゲートFGが、それ
ぞれ独立した状態となる(図24参照)。
【0119】つぎに、図23に示すように、ドレインD
(図18参照)となるべき領域および該領域間にあるフ
ィールド酸化膜52を覆うように、フォトレジストPR
3を形成し、フォトレジストPR3、積層ゲート部7
2、ONO膜69およびサイドウォールSWをマスクと
して、シリコン酸化物に対する選択性の高いエッチング
をおこなう。このエッチングをSASエッチングと呼
ぶ。このSASエッチングによって、ソースS間にあっ
たフィールド酸化膜52が、選択的に除去される。
【0120】フォトレジストPR3を除去した後、図1
8に示すように、高濃度のヒ素(As)をイオン注入す
る。これにより、周辺回路部44においては、ソースP
SおよびドレインPDとなるべき領域に高濃度のヒ素が
注入されるとともに、メモリアレイ部42においては、
ドレインDとなるべき領域に高濃度のヒ素が注入され
る。
【0121】また、高濃度のヒ素は、行方向(X方向)
に隣接するメモリセル間で共用されるソースSのみなら
ず、図24に示すように、当該ソースSを列方向につな
ぐ領域、すなわち、先程のSASエッチングによってフ
ィールド酸化膜52が除去された領域にも注入される。
【0122】この後、加熱することにより、図18に示
すように、周辺回路部44のソースPSおよびドレイン
PDが形成され、メモリアレイ部42のドレインDが形
成される。また、図24に示すように、メモリセルのソ
ースSをY方向に連結した構造の拡散ソース配線74が
形成される。このようにして、積層ゲート部72に対し
自己整合的に、拡散ソース配線74を形成することがで
きる。これが、SAS技術である。SAS技術を用いる
ことにより、メモリアレイ部42をより高密度化するこ
とができる。
【0123】この後、層間膜形成工程、配線形成工程、
パッシベーション膜形成工程等を経て、メモリセルMC
を備えた不揮発性メモリが製造される。
【0124】つぎに、図10に、この発明の他の実施形
態による半導体装置である2ビットのDAコンバータ1
0の回路図を示す。このDAコンバータ10を用いれ
ば、2ビットの入力データに基づいて、段階的な電圧出
力Voutを得ることができる。
【0125】DAコンバータ10は、フローティングゲ
ートFGを有するN−MOSFET(Nチャネル金属酸
化物半導体電界効果型トランジスタ)であるトランジス
タTR1と、フローティングゲートFGを持たない通常
のP−MOSFET(Pチャネル金属酸化物半導体電界
効果型トランジスタ)であるトランジスタTR2とを、
直列に接続した構成を備えている。
【0126】トランジスタTR1は、図1に示すメモリ
セルMCとほぼ同様の構成である。ただし、トランジス
タTR1においては、メモリセルMCのトンネル酸化膜
TMに相当する部分の膜厚が、ゲート酸化膜GMの膜厚
と同程度(実施形態では200オングストローム程度)
となっている。したがって、トランジスタTR1は、メ
モリセルMCと異なり、フローティングゲートFGに電
子を注入したり抜き出したりするようにはなっていな
い。
【0127】トランジスタTR1のコントロールゲート
CG1には電圧V1を印加する端子が接続され、コント
ロールゲートCG2には電圧V2を印加する端子が接続
されている。ドレインDには電源電圧VDDが与えられ、
ソースSは、前述のように、トランジスタTR2のソー
スSとに接続されており、該接続部分の電圧が出力Vou
tとして取り出される。
【0128】一方、トランジスタTR2のゲートGおよ
びドレインDには、接地電位が与えられている。
【0129】トランジスタTR1のコントロールゲート
CG1およびCG2に与える電圧V1および電圧V2の
値に応じて、トランジスタTR1のソースS・ドレイン
D間の電圧VSDが、変化する。したがって、次式、 Vout=VDD−VSD で表現される出力Voutも、トランジスタTR1のコン
トロールゲートCG1およびCG2に与える電圧V1お
よび電圧V2の値に応じて、変化する。
【0130】すなわち、2ビットの入力データの各ビッ
ト値に対応した電圧(”L”レベル電位(接地電位)ま
たは”H”レベル電位(電源電位))を、トランジスタ
TR1のコントロールゲートCG1およびCG2に与え
ると、入力データに対応した出力Voutが得られる。
【0131】図11Aは、DAコンバータ10の動作を
説明するためのテーブルである。図11Bは、入力デー
タと出力Voutとの関係を示すグラフである。図11A
および図11Bに示すように、2ビットの入力デー
タ(”0”〜”3”)に対応した出力Voutを得ること
ができる。
【0132】たとえば、入力データ”2”を入力するに
は、電圧V1および電圧V2を、それぞれ、”L”レベ
ルおよび”H”とすればよい。このときのトランジスタ
TR1のソースS・ドレインD間の電圧VSDをVSD2と
すれば、出力Voutは、 Vout=VDD−VSD2 となる。
【0133】上述のメモリセルMCの場合と同様に、D
Aコンバータ10においても、トランジスタTR1の第
2の導電体部を3つ以上積層して配置すれば、3ビット
以上の多値データを出力Voutに変換することができ
る。
【0134】このように、この実施形態においては、フ
ローティングゲートFGに生じた種々の電圧に対応し
て、ドレインDとソースSとの間に種々の電圧VSDが生
ずるよう構成したことを特徴としている。
【0135】したがって、複数のコントロールゲートC
G1、CG2に与える電圧V1、V2の組合せにしたが
って、ドレインDとソースSとの間に種々の電圧VSD
生ずるようにすることができる。すなわち、多値データ
を取り扱う際の制御性がよく、かつ、コンパクトなAD
コンバータ10等を実現することができる。
【0136】なお、上述の各実施形態においては、複数
の第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう構成した
が、この発明はこれに限定されるものではない。たとえ
ば、各第2の導電体部ごとに、対応する側部絶縁膜の膜
厚を異ならせるよう構成することもできる。また、各第
2の導電体部ごとに、対応する側部絶縁膜の誘電率を異
ならせるよう構成することもできる。
【0137】また、上述の各実施形態においては、複数
の第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電容量を介
して第1の導電体部と結合するよう構成したが、この発
明はこれに限定されるものではない。たとえば、複数の
第2の導電体部が、同一値の静電容量を介して、第1の
導電体部と結合するよう構成することもできる。ただ
し、複数の第2の導電体部が、それぞれ異なる値の静電
容量を介して第1の導電体部と結合するよう構成すれ
ば、上述のように、最小限の数の第2の導電体部を用い
て、効率的に第1の導電体部に多様な電気的状態を生じ
させることができるので、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による半導体装置である
不揮発性メモリを構成するメモリセルMCの断面構成を
示す図面である。
【図2】メモリアレイ部42に行列状に配置された複数
のメモリセルMCを表わす回路図の一部を例示したもの
である。
【図3】図3Aは、データの書込み時にトンネル電流を
用いる場合における書込み動作を説明するためのメモリ
セルMCの概念図である。図3Bは、この場合における
書込み動作を説明するためのテーブルである。
【図4】データの書込み時にトンネル電流を用いる場合
において、読出し時にコントロールゲートCG1に与え
るゲート電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に
与えるゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係
を、書込まれたデータをパラメータとして表現したグラ
フである。
【図5】図5Aは、データの書込み時にトンネル電流を
用いる場合における消去動作を説明するためのメモリセ
ルMCの概念図である。図5Bは、この場合における消
去動作を説明するためのテーブルである。
【図6】データの書込み時にトンネル電流を用いる場合
における読出し動作を説明するためのテーブルである。
【図7】図7Aは、データの書込み時にHCI(ホット
・キャリア・インジェクション)を用いる場合における
書込み動作を説明するためのメモリセルMCの概念図で
ある。図7Bは、この場合における書込み動作を説明す
るためのテーブルである。
【図8】データの書込み時にHCIを用いる場合におい
て、読出し時にコントロールゲートCG1に与えるゲー
ト電圧VCG1およびコントロールゲートCG2に与える
ゲート電圧VCG2と、ドレイン電流IDとの関係を、書
込まれたデータをパラメータとして表現したグラフであ
る。
【図9】図9Aは、データの書込み時にHCIを用いる
場合における消去動作を説明するためのメモリセルMC
の概念図である。図9Bは、この場合における消去動作
を説明するためのテーブルである。
【図10】この発明の他の実施形態による半導体装置で
ある2ビットのDAコンバータ10の回路図の一例であ
る。
【図11】図11Aは、DAコンバータ10の動作を説
明するためのテーブルである。図11Bは、入力データ
と出力Voutとの関係を示すグラフである。
【図12】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断
面を描いた図面である。
【図13】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断
面を描いた図面である。
【図14】図14Aおよび図14Bは、この発明の一実
施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するため
に、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の
主要断面を描いた図面である。
【図15】図15Aは、この発明の一実施形態による不
揮発性メモリの製造方法を説明するために、該不揮発性
メモリを構成する周辺回路部44の主要断面を描いた図
面である。図15Bは、該不揮発性メモリを構成するメ
モリアレイ部42の主要断面を描いた図面である。
【図16】図16Aおよび図16Bは、この発明の一実
施形態による不揮発性メモリの製造方法を説明するため
に、該不揮発性メモリを構成するメモリアレイ部42の
主要断面を描いた図面である。
【図17】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断
面を描いた図面である。
【図18】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42および周辺回路部44の主要断
面を描いた図面である。
【図19】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図20】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図21】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図22】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図23】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図24】この発明の一実施形態による不揮発性メモリ
の製造方法を説明するために、該不揮発性メモリを構成
するメモリアレイ部42の平面構成を描いた図面であ
る。
【図25】図25Aは、多値情報を記憶する従来のメモ
リセル6の構造を示す断面図である。図25Bは、多値
情報を記憶する従来の他のメモリセル8の構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
CG1・・・・・コントロールゲート CG2・・・・・コントロールゲート FG・・・・・・フローティングゲート MC・・・・・・メモリセル V1・・・・・・電圧 V2・・・・・・電圧 VM ・・・・・・電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AA01 AB01 AC01 5F001 AA21 AA32 AA43 AA61 AA63 AB03 AB09 AB20 AC02 AC06 AD12 AD51 AD62 AF20 AG02 AG03 AG07 AG10 AG12 AG21 AG22 AG40 AH03 5F083 EP06 EP08 EP14 EP24 EP25 EP28 ER02 ER03 ER05 ER09 ER14 ER15 ER27 ER30 GA09 GA17 JA02 JA04 JA32 JA35 JA39 PR03 PR12 PR21 PR29 PR36 PR41 ZA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電体部と、 第1の導電体部に対してそれぞれ独立に結合された複数
    の第2の導電体部と、 を備え、 複数の第2の導電体部の電気的状態の組合せにしたがっ
    て第1の導電体部に種々の電気的状態を生じさせる半導
    体装置であって、 各第2の導電体部を相互に絶縁しつつ半導体装置の高さ
    方向に積み重ねたこと、 を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体装置において、 前記複数の第2の導電体部は、前記第1の導電体部に対
    してそれぞれ静電容量を介して結合され、 複数の第2の導電体部に印加される電圧の組合せにした
    がって第1の導電体部に種々の電圧を生じさせること、 を特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の半導体装置において、 半導体基板に設けられた半導体領域に設定された第1導
    電型のチャネル形成領域と、 チャネル形成領域を挟んで配置された第2導電型の第1
    の高濃度不純物領域および第2の高濃度不純物領域と、 チャネル形成領域の上に形成された下部絶縁膜と、 を備え、 前記第1の導電体部は、下部絶縁膜の上であって第1の
    高濃度不純物領域側に形成され、 前記複数の第2の導電体部は、下部絶縁膜の上であって
    第2の高濃度不純物領域側に形成されていること、 を特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項3の半導体装置において、前記複数
    の第2の導電体部の側面に、誘電体により構成された側
    部絶縁膜を介 して、サイドウォール状の前記第1の導電体部が形成さ
    れていること、 を特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項3ないし請求項4のいずれかの半導
    体装置において、 前記第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して第1
    の導電体部に種々の量の電荷を蓄積し、蓄積された電荷
    に対応した多値の情報を記憶するよう構成したこと、 を特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項3ないし請求項4のいずれかの半導
    体装置において、 前記第1の導電体部に生じた種々の電圧に対応して、第
    1の高濃度不純物領域と第2の高濃度不純物領域との間
    に種々の電圧が生ずるよう構成したこと、 を特徴とするもの。
  7. 【請求項7】請求項2ないし請求項6のいずれかの半導
    体装置において、 前記複数の第2の導電体部は、それぞれ異なる値の静電
    容量を介して、第1の導電体部と結合されていること、 を特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項7の半導体装置において、 前記複数の第2の導電体部の厚さがそれぞれ異なるよう
    構成したこと、 を特徴とするもの。
JP23848898A 1998-08-25 1998-08-25 半導体装置 Expired - Fee Related JP3690921B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23848898A JP3690921B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23848898A JP3690921B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000068393A true JP2000068393A (ja) 2000-03-03
JP3690921B2 JP3690921B2 (ja) 2005-08-31

Family

ID=17031001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23848898A Expired - Fee Related JP3690921B2 (ja) 1998-08-25 1998-08-25 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3690921B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313971A (ja) * 2001-03-01 2002-10-25 Hynix Semiconductor Inc 非常に短いゲート形状を有するトランジスタとメモリセル、及びその製造方法
JP2003092367A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子の製造方法
JP2010232358A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2020187459A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 ローム株式会社 定電圧回路及びその動作方法、及び半導体装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313971A (ja) * 2001-03-01 2002-10-25 Hynix Semiconductor Inc 非常に短いゲート形状を有するトランジスタとメモリセル、及びその製造方法
JP2003092367A (ja) * 2001-09-19 2003-03-28 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子の製造方法
JP2010232358A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Oki Semiconductor Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2020187459A (ja) * 2019-05-13 2020-11-19 ローム株式会社 定電圧回路及びその動作方法、及び半導体装置
JP7398883B2 (ja) 2019-05-13 2023-12-15 ローム株式会社 定電圧回路及びその動作方法、及び半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3690921B2 (ja) 2005-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3238576B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US9831257B2 (en) SGVC 3D architecture with floating gate device in lateral recesses on sides of conductive strips and insulating strips
US6596590B1 (en) Method of making multi-level type non-volatile semiconductor memory device
US6605839B2 (en) Multi-level type nonvolatile semiconductor memory device
US5412600A (en) Non-volatile semiconductor device with selecting transistor formed between adjacent memory transistors
US10461095B2 (en) Ferroelectric non-volatile memory
JP3583579B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法
US9508837B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing same
US20070257305A1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and manufacturing method thereof
US5424979A (en) Non-volatile memory cell
US10453861B1 (en) Ferroelectric non-volatile memory
US10453862B1 (en) Ferroelectric non-volatile memory
TWI491029B (zh) 可縮放閘邏輯非揮發性記憶體單元及陣列
JP2005501403A (ja) 不揮発性半導体メモリならびにその作動方法
US20060063331A1 (en) Nonvolatile memory devices with trenched side-wall transistors and method of fabricating the same
US7531868B2 (en) Non-volatile semiconductor memory device
JP2007193862A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH11186419A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20090080250A1 (en) Nonvolatile semiconductor storage device and operation method thereof
US7465984B2 (en) Nonvolatile memory element
KR100706071B1 (ko) 단일비트 비휘발성 메모리셀 및 그것의 프로그래밍 및삭제방법
EP1814148A2 (en) Floating-gate memory cell with an auxiliary gate
JP2002368140A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP3690921B2 (ja) 半導体装置
JP2001284473A (ja) 不揮発性半導体メモリ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees