JP2000068184A - 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法 - Google Patents

基板加熱処理装置および基板加熱処理方法

Info

Publication number
JP2000068184A
JP2000068184A JP10234593A JP23459398A JP2000068184A JP 2000068184 A JP2000068184 A JP 2000068184A JP 10234593 A JP10234593 A JP 10234593A JP 23459398 A JP23459398 A JP 23459398A JP 2000068184 A JP2000068184 A JP 2000068184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
opening
unit
heat treatment
passage opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10234593A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kizaki
幸治 木▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP10234593A priority Critical patent/JP2000068184A/ja
Publication of JP2000068184A publication Critical patent/JP2000068184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パーティクルの発生を抑制して、基板加熱処理
を良好に行うこと。 【解決手段】基板加熱室21内には、基板を加熱するた
めのホットプレート22が備えられている。基板加熱室
21に形成された基板通過口26に関連して、シャッタ
機構30が配置されている。シャッタ機構30は、開閉
モードと常時開成モードの間で、動作モードが切り換え
可能である。開閉モードにおいては、基板の出し入れの
際に基板通過口26が開成され、基板の加熱処理期間中
は基板通過口26が閉成状態に保持される。常時開成モ
ードでは、基板通過口26は常時開成状態に保持され
る。基板温度の面内均一性に対する要求が厳密に場合に
は開閉モードが適している。基板温度の面内均一化に対
する要求が緩やかな場合には常時開成モードを採用する
ことにより、パーティクルの発生を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板およびPDP(プラズマディ
スプレイパネル)用ガラス基板などの各種の被処理基板
に対して加熱処理を行う基板加熱処理装置および基板加
熱処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の製造工程では、液晶表示
装置用ガラス基板に対して種々の薄膜が繰り返しパター
ン形成される。薄膜のパターン形成には、一般に、フォ
トリソグラフィ工程が適用される。フォトリソグラフィ
工程は、たとえば、基板を洗浄する洗浄工程、洗浄後の
基板表面の水分を加熱脱水するためのデハイドベーク工
程、レジスト液塗布工程、レジスト液を乾燥させるため
のプリベーク工程、レジスト膜を所定パターンに露光す
るための露光工程、露光後のレジスト膜を現像液によっ
て処理し、レジスト膜の不要部分を除去する現像工程、
および現像工程後のレジスト膜を焼き固めるためのポス
トベーク工程を含む。こうしてパターン形成されたレジ
スト膜をマスクとして、その下地の薄膜のエッチングを
行い、その後に、レジスト膜を剥離すれば、当該下地の
薄膜をパターン化できる。
【0003】たとえば、TFT(薄膜トランジスタ)液
晶パネルの製造工程には、液晶を挟持することになる一
対のガラス基板の一方に薄膜トランジスタ素子を形成す
るためのTFT工程と、他方のガラス基板の表面にカラ
ーフィルタを形成するためのカラーフィルタ形成工程と
が含まれる。このうち、TFT工程は、ゲート電極を形
成するゲート工程、絶縁膜としての窒化シリコン膜を形
成する窒化シリコン工程、ソース・ドレイン配線を形成
するためのソース・ドレイン工程、アモルファスシリコ
ン層を形成するためのアモルファスシリコン工程、透明
電極膜としてのITO膜(インジウム錫酸化物)を形成
するためのITO工程、および表面保護膜を形成するた
めの保護膜工程を含む。一方、カラーフィルタ形成工程
は、ブラックマトリクス形成工程、赤色フィルタ形成工
程、緑色フィルタ形成工程、青色フィルタ形成工程を含
む。
【0004】これらの各処理工程において、上述のフォ
トリソグラフィ技術が適用され、各層の膜のパターン化
が行われる。ただし、使用されるレジストの種類や、エ
ッチングの手法(ドライエッチングまたはウエットエッ
チング)などは、処理工程ごとに適切なものが選択され
る。フォトリソグラフィ工程を実行するための装置は、
基板を収容するカセットが載置されるインデクサ部と、
基板を洗浄する基板洗浄部と、デハイドベークを行うた
めの第1ベーク部と、レジスト塗布部と、プリベークを
行う第2ベーク部と、露光機と、現像部と、ポストベー
クを行う第3ベーク部とを備えている。この基板処理装
置により、TFT工程やカラーフィルタ工程を構成する
上述の各処理工程が実行される。
【0005】第1、第2および第3ベーク部は、ヒータ
を内蔵したホットプレートと、このホットプレートを収
容する加熱処理室とをそれぞれ有しており、ホットプレ
ート上に基板を載置して、この基板を所定の温度に加熱
する構成となっている。加熱時の温度や加熱処理時間
は、処理工程ごとに最適値に設定される。加熱処理室に
は、基板を出し入れするための基板通過口が形成されて
おり、この基板通過口に関連してシャッタ機構が備えら
れている。そして、搬送ロボットによって基板通過口か
ら基板を出し入れするときにはシャッタ機構を開成する
一方、加熱処理期間中には、シャッタ機構を閉成して基
板通過口を閉じ、基板通過口に近い位置における基板の
温度低下を防止している。これにより、基板温度の面内
均一化が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シャッタ機
構は、一般に、シャッタ板を上下動させる上下駆動機構
を備えており、この上下駆動機構などからの発塵は避け
られない。この発塵は、上下駆動機構周辺およびその他
の摺動箇所の局部排気によって或る程度は抑制できる
が、完全に排除することはできず、加熱処理室内で加熱
処理を受けている基板を汚染するパーティクルの増大を
招く。
【0007】したがって、パーティクルの低減のために
は、シャッタを開成したままとしておくことが好ましい
が、その反面、基板通過口からの外気の侵入により、基
板通過口側における基板温度の低下が不可避である。一
方、基板温度の面内均一化の要求には、工程ごとに程度
の差があり、たとえば、レジスト塗布部において基板表
面に塗布されたレジスト膜の基板面内膜厚分布を均一に
する必要性から、レジスト塗布後のプリベーク工程にお
ける基板の面内温度均一性に対する要求は厳格である
が、基板の脱水を目的としたデハイドベーク工程におい
ては、さほど厳密に基板温度を均一化する必要はない。
【0008】また、TFT工程のうち、ITO工程や保
護膜工程においては、形成される膜のパターンが大きい
ので、多少のパターンの変形はさほど問題ではなく、し
たがってこれらの処理工程に適用されるフォトリソグラ
フィ工程でのベーク処理では、基板温度をあまり厳密に
均一化する必要がない。その一方、たとえば、TFT素
子を形成するためのゲート工程やソース・ドレイン工程
などでは、微細パターンを形成する必要があるので、基
板温度の厳密な管理が要求される。
【0009】さらに、VGA(Video Graphics Array)、
SVGA(Super Video Graphics Array)、XGA(eXten
ded Graphics Array)、SXGA(Super eXtended Graph
icsArray)、UGA(Ultra Graphics Array)など、作成
すべき液晶表示装置の解像度に応じて素子の微細化の度
合いが異なるから、これによっても、基板温度の均一化
に対する要求は異なる。
【0010】従来からの基板処理装置では、シャッタ機
構の開閉動作に関しては、いずれの処理を行う場合にも
同様とされており、処理の内容によっては、過度に厳密
な基板温度均一性を達成するために、発塵の原因となる
シャッタ開閉動作を行っていたことになる。そこで、こ
の発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、パーティ
クルの発生を抑制して、基板加熱処理を良好に行えるよ
うにした基板加熱処理装置および基板加熱処理方法を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板に加
熱処理を施す加熱処理室と、この加熱処理室に形成さ
れ、この加熱処理室に出し入れされる基板が通過する基
板通過口と、この基板通過口を開閉するための開閉手段
と、この開閉手段の動作モードを、上記加熱処理室内で
基板を加熱処理している際には上記基板通過口を閉成
し、基板が上記基板通過口を通過している際には上記基
板通過口を開成する開閉モード、基板通過口を常時開成
しておく常時開成モード、および予め定めた間隔で上記
基板通過口を閉成し、残余の期間には上記基板通過口を
開成状態に保持する間欠開閉モードの3つの動作モード
うち、少なくとも2つの動作モードの間で切り換える動
作モード切り換え手段とを備えたことを特徴とする基板
加熱処理装置である。
【0012】上記の構成において、開閉手段が開閉モー
ドで動作する場合には、加熱処理室内で基板に対して加
熱処理が行われているときには、基板通過口が閉成状態
に保持されるので、基板通過口からの外気の侵入が最小
限に抑えられる。そのため、加熱処理室内では、基板の
各部を均一に加熱することができる。したがって、開閉
モードは、基板温度の面内均一性に対する要求が厳格な
場合に適している。
【0013】開閉手段が常時開成モードで動作する場合
には、基板通過口は開成状態に保持されるから、この開
閉手段に関連する駆動機構やその他の摺動部分からの発
塵を防止できる。そのため、パーティクルの発生が抑制
されるので、基板を清浄な状態に維持することができ、
結果として、基板に対する処理を良好に行える。ただ
し、常時開成モードにおいては、基板通過口を介して加
熱処理室内外の雰囲気が交換されるから、とくに基板通
過口の近傍においては、基板温度が低くなる傾向にあ
る。そのため、この常時開成モードは、基板温度の面内
均一性に対する要求がさほど厳格でない場合に適してい
る。
【0014】開閉手段が間欠開閉モードで動作する場合
には、一定の間隔で基板通過口を閉塞することにより、
基板通過口を開成状態に保持することにより失われた基
板加熱室内の温度分布の均一性を回復することができ
る。しかも、開閉手段の動作回数は開閉モードの場合に
比較して少ないので、パーティクルも低減できる。この
間欠開閉モードは、たとえば、常時開成モードの場合よ
りも高い温度均一性が求められる場合に適している。
【0015】なお、上記間欠開閉モードにおいては、た
とえば、一定時間間隔で、一定時間だけ基板を閉成する
ようにしてもよい。また、たとえば、一定枚数の基板を
処理するごとに、一定時間ずつ開閉手段を閉成するよう
にしてもよい。いずれの場合にも、開閉手段が閉成され
る期間は、基板加熱室内において基板に対する加熱処理
が行われているときであってもよい。また、加熱処理室
内に基板が存在していない期間において開閉手段を閉成
するようにして、加熱処理室内の温度保持を行うように
してもよい。さらに、開閉手段の近傍(たとえば加熱処
理室内)に基板が存在している場合には、開閉手段の開
閉動作を禁止するようにしてもよい。このようにすれ
ば、開閉手段の作動に伴うパーティクルにより基板が汚
染されることがない。
【0016】この発明では、開閉手段の動作モードが、
上述の開閉モード、常時開成モードおよび間欠開閉モー
ドのうちの少なくとも2つの動作モードの間で切り換え
られるようになっている。すなわち、たとえば、加熱処
理される基板の種類(請求項2)や、加熱処理の種類
(請求項3)に応じて、動作モードを適切に切り換える
ことにより、基板温度の面内均一性の要求の度合いに応
じて動作モードを選択できる。これにより、開閉手段の
開閉動作を必要な場合のみに制限できるので、基板への
パーティクルの付着が低減できる。そのうえ、開閉手段
の動作回数が少なくなるから、開閉手段を駆動するため
のエネルギーを節約でき、しかも、開閉手段の長寿命化
を併せて達成できる。なお、「基板の種類」とは、基板
自体の種類の他、処理対象の基板の最表面に形成された
層の種類や、基板上に形成されるべき薄膜パターンの微
細化の程度などをも表すものとする。また、「加熱処理
の種類」とは、たとえば、フォトリソグラフィ工程にお
ける、デハイドベーク、プリベーク、ポストイクスポー
ジャベークおよびポストベークなどを表すものとする。
【0017】たとえば、基板温度の面内均一性の要求度
合いに応じて、開閉モードと常時開成モードとの間で動
作モードを切り換えてもよいし、開閉モードと間欠開閉
モードとの間で動作モードを切り換えてもよいし、常時
開成モードと間欠開閉モードとの間で動作モードを切り
換えてもよい。さらには、開閉モード、常時開成モード
および間欠開閉モードの3つの動作モードを切り換えて
使い分けるようにしてもよい。
【0018】さらに、具体的には、請求項4に記載のよ
うに、切り換え手段の動作モードを、入力パネルからの
入力信号に基づいて行うようにしてもよい。たとえば、
上記入力パネルは、基板加熱処理装置の制御装置に接続
され、当該基板加熱処理装置の動作態様(プログラム)
を選択するためのものであってもよい。この場合に、そ
のプログラムのなかに、上記開閉手段に動作に関する記
述が含まれていることが好ましい。
【0019】また、複数の基板加熱処理装置を有する基
板処理装置に本発明が適用される場合に、上記入力パネ
ルは、個々の基板加熱処理装置の個別制御装置に対して
指令を与えることができる主制御装置に接続されたもの
であってもよい。この場合に、入力パネルから、当該基
板処理装置が備える複数の処理部(上記複数の基板加熱
処理装置を含む。)の動作態様の組み合わせ(レシピ)
が入力できるようになっていてもよい。そして、このレ
シピの中に、上記開閉手段の動作に関する記述が含まれ
ていてもよい。
【0020】請求項5記載の発明は、開閉手段により開
閉される基板通過口が設けられた加熱処理室内で基板を
加熱する基板加熱処理方法であって、上記開閉手段の動
作モードを、上記加熱処理室内で基板を加熱処理してい
る際には上記基板通過口を閉成し、基板が上記基板通過
口を通過する際には上記基板通過口を開成する開閉モー
ドと、基板通過口を常時開成しておく常時開成モード
と、予め定めた間隔で上記基板通過口を閉成し、残余の
期間には上記基板通過口を開成状態に保持する間欠開閉
モードとの3つの動作モードのうち、少なくとも2つの
動作モードの間で切り換えることを特徴とする基板加熱
処理方法である。
【0021】この方法により、請求項1記載の発明と同
様な効果を達成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。TFT液晶パ
ネルは、TFT側ガラス基板とカラーフィルタ側ガラス
基板との間に液晶を充填してなる。TFT側ガラス基板
において液晶に対向する側の表面には、画素ごとに透明
電極が形成されており、各透明電極ごとに薄膜トランジ
スタが形成されている。また、カラーフィルタ側ガラス
基板には、画素ごとに赤、青または緑のカラーフィルタ
が形成されており、このカラーフィルタの表面を覆うよ
うに透明電極が形成されている。TFT側ガラス基板の
背後には、蛍光灯などからなる照明装置が配置されてい
る。
【0023】薄膜トランジスタを個別に制御して、各画
素の透明電極への通電を制御すると、個々の画素の領域
における液晶の配向状態を制御できる。すなわち、電界
が印加された画素の液晶は分子配列方向が整列し、照明
装置からの光をカラーフィルタ側へと透過させるが、電
界が印加されていない画素の液晶は分子配列方向が一様
ではなく、照明装置からの光の大部分を遮蔽する。した
がって、所望の画像パターンに応じて個々の薄膜トラン
ジスタをオン/オフ制御することにより、カラーフィル
タ側ガラス基板の外側から、その画像パターンを観測す
ることができる。
【0024】図1は、TFT側ガラス基板に形成された
アモルファスシリコン薄膜トランジスタの構成の一例
(逆スタガ型チャネルエッチタイプ)を拡大して示す断
面図である。ガラス基板10の表面に、ゲート電極1が
形成されており、このゲート電極1及びその周囲のガラ
ス基板10の表面を覆うように窒化シリコン絶縁膜2が
形成されている。この窒化シリコン絶縁膜2の表面のゲ
ート電極1の上方にはアモルファスシリコン膜3及びほ
ぼ中央部分で分断されたアモルファスシリコン半導体層
4が順次積層されて形成されている。そして、この分断
されたアモルファスシリコン半導体層4のそれぞれに接
触した状態で、ソース電極5およびドレイン電極6が形
成されている。ドレイン電極6は、ガラス基板10の表
面に形成された透明電極膜としてのITO膜7に接続さ
れている。そして、これらは、表面保護膜(パッシベー
ション膜)8により覆われている。
【0025】ゲート電極1、窒化シリコン絶縁膜2、ア
モルファスシリコン膜3、アモルファスシリコン半導体
層4、ソース電極5およびドレイン電極6、ITO膜7
ならびに表面保護膜8は、それぞれ、フォトリソグラフ
ィ工程を用いてパターン形成される。この場合に、ゲー
ト電極1を形成する処理工程は、ゲート工程と呼ばれ、
窒化シリコン絶縁膜2を形成する処理工程は、窒化シリ
コン工程とよばれ、アモルファスシリコン膜3およびア
モルファスシリコン半導体層4を形成する処理工程はア
モルファスシリコン工程と呼ばれ、ソース・ドレイン電
極5,6を形成する処理工程はソース・ドレイン工程と
呼ばれ、ITO膜7を形成する処理工程はITO工程と
呼ばれ、表面保護膜8を形成する処理工程は保護膜工程
と呼ばれる。そして、TFT側ガラス基板を形成するた
めのこれら全ての処理工程の組み合わせがTFT工程と
呼ばれる。
【0026】図2は、TFT工程を構成する各処理工程
におけるフォトリソグラフィ工程において共通に用いら
れる基板処理装置の平面視におけるレイアウトを示す概
念図である。この基板処理装置は、インデクサ部11か
ら露光機20に至り、さらに、露光機20からインデク
サ部11に戻る往復の経路を通って基板を搬送し、その
過程で、フォトリソグラフィ工程を構成する各種の処理
を基板に施すものである。インデクサ部11には、複数
枚の基板を収容するためのカセットを複数個載置するこ
とができるカセット載置部111と、このカセット載置
部111に載置されたカセットに対して基板を搬入/搬
出するためのインデクサロボット112とが備えられて
いる。
【0027】インデクサ部11から露光機20に向かう
往路には、インデクサ部11側から順に、洗浄ユニット
12、デハイドベークのための第1ベークユニット1
3、レジスト液を基板表面に塗布するための塗布ユニッ
ト14、露光前の基板加熱(プリベーク)のための第2
ベークユニット15、露光機20との基板のやりとりの
ためのインタフェース部16が配列されている。一方、
露光機20からインデクサ部11に至る復路には、イン
タフェース部16に続いて、ポストエクスポージャベー
クのための第3ベークユニット17、露光後のレジスト
膜を現像するための現像ユニット18、現像後のレジス
ト膜を焼き固めるためのポストベークを行う第4ベーク
ユニット19が順に配列されている。
【0028】往路に配列された洗浄ユニット12、第1
ベークユニット13、塗布ユニット14および第2ベー
クユニット15からなる第1処理ユニット群と、復路に
配列された第3ベークユニット17、現像ユニット18
および第4ベークユニット19からなる第2処理ユニッ
ト群との間には、直線状搬送路100が設けられてお
り、ここに、主搬送ロボットTRが配置されている。
【0029】主搬送ロボットTRは、直線状搬送路10
0に沿って双方向に走行することができ、たとえば、基
板をそれぞれ保持することができる一対の基板保持ハン
ドと、この基板保持ハンドを昇降させる昇降機構、基板
保持ハンドを鉛直な回転軸まわりに回動させる回動機
構、各基板保持ハンドを上記回転軸に対して近接/離反
する方向に沿って進退させる進退駆動機構とを備えてい
る。
【0030】この構成により、主搬送ロボットTRは、
インデクサロボット112及びインターフェース16部
との間で基板の受け渡しを行うことができ、かつ、上記
第1および第2の処理ユニット群の各処理ユニットに対
して任意の順序でアクセスし、当該処理ユニットとの間
で基板の受け渡しを行うことができる。この場合、当該
処理ユニットでの処理済みの基板を一方の基板保持ハン
ドを用いて搬出し、これに引き続いて、他方の基板保持
ハンドに保持している未処理の基板を当該処理ユニット
に搬入するように動作することが好ましい。
【0031】第1ベークユニット13は、たとえば、ホ
ットプレート部と、HMDS(ヘキサメチルジシラザ
ン)のような密着強化ガスにより基板表面を処理するた
めの密着強化部と、クールプレート部とを上下方向に積
層した多段構成のユニットを形成している。また、第2
ベークユニット15、第3ベークユニット17および第
4ベークユニット19は、それぞれ、ホットプレート部
とクールプレート部とを上下に積層した多段構成のユニ
ットを形成している。
【0032】第1〜第4ベークユニット13,15,1
7,19におけるホットプレート部およびクールプレー
ト部の数は、各1つでもよいが、要求される処理時間に
応じてそれぞれ複数個設けられてもよい。図3は、図2
の基板処理装置によるフォトリソグラフィ工程の一例を
説明するための流れ図である。処理の開始に際し、イン
デクサ部11のインデクサロボット112は、未処理の
基板をカセットから取り出し、主搬送ロボットTRに受
け渡す。そして、主搬送ロボットTRは、その基板を洗
浄ユニット12に搬入する。洗浄ユニット12により洗
浄された基板は、主搬送ロボットTRによって、第1ベ
ークユニット13のホットプレート部に搬入され、表面
の水分が蒸発させられる。その後、この基板は、当該第
1ベークユニット13に備えられた密着強化部に搬入さ
れ、密着強化ガス(HMDS)による処理を受ける。そ
の後、この基板は、第1ベークユニット13に備えられ
たクールプレート部に搬入され、室温にまで冷却され
る。
【0033】第1ベークユニット13によってデハイド
ベーク処理を受けた後の基板は、主搬送ロボットTRに
よって、塗布ユニット14へと搬送され、この塗布ユニ
ット14において、表面にレジスト液が塗布される。レ
ジスト液塗布処理後の基板は、主搬送ロボットTRによ
って、第2ベークユニットへと搬入される。第2ベーク
ユニット15では、まず、基板がホットプレート部に搬
入され、基板上のレジスト膜が加熱されて乾燥させられ
る。その後、基板は、クールプレート部へと移され、室
温にまで冷却される。ここで、第2ベークユニット15
のホットプレート部で加熱乾燥される基板の温度が面内
で大きくばらついていると、基板上のレジスト膜の膜厚
が基板の各部で異なってしまい、これが最終の液晶基板
製品を目視したときにムラとなって現れる。そのため、
とりわけ第2ベークユニット14のホットプレート部に
おいては厳密な温度管理が必要とされる。
【0034】この第2ベークユニット15での処理を受
けた基板は、主搬送ロボットTRによってインタフェー
ス部16に移され、さらに、露光機20へと搬入されて
露光処理を受ける。露光機20による露光処理後の基板
は、インタフェース部16を経て、第3ベークユニット
17へと搬入される。第3ベークユニット17は、化学
増幅型のフォトレジスト膜が塗布された基板を露光処理
後に加熱するためのポストイクスポージャーベーク(P
EB)を行うための装置である。この第3ベークユニッ
ト17では、まず、ホットプレート部に基板が搬入され
て加熱され、さらに、クールプレート部で室温まで冷却
される。化学増幅型レジストの場合、レジストの熱反応
を利用しているため、プリベーク処理よりも一層厳密な
温度管理が要求される。
【0035】第3ベークユニット17での処理後の基板
は、主搬送ロボットTRによって、現像ユニット18へ
と搬入され、基板表面に現像液が供給される。これによ
り、レジストの不要部分が除去され、パターン化された
レジスト膜が得られる。次いで、主搬送ロボットTR
は、現像ユニット18から処理済みの基板を搬出して、
第4ベークユニット19へと搬入する。この第4ベーク
ユニット19では、パターン化されたレジスト膜を焼き
固めるために、基板は、まず、ホットプレート部に搬入
されて加熱処理を受け、その後、クールプレート部に移
されて室温まで冷却される。こうして、いわゆるポスト
ベーク処理が行われ、処理済みの基板は、主搬送ロボッ
トTRからインデクサロボット112へと受け渡され、
カセット載置部111に載置されているいずれかのカセ
ットに収容される。
【0036】ポストベーク処理における温度管理の程度
は、その後に行われるエッチングの種類によって異な
る。すなわち、たとえば反応性イオンエッチングなどの
ドライエッチングが行われる場合には、基板の面内温度
分布は、プリベークの場合と同等の温度均一性を達成す
る必要がある。その反面、たとえばふっ酸などのエッチ
ング液を用いるウエットエッチングが行われる場合に
は、デハイドベーク時と同等の温度管理を実現すれば足
りる。
【0037】図4は、第1〜第4のベークユニット1
3,15,17,19に備えられているホットプレート
部およびその制御に関連する構成を示す概念図である。
ホットプレート部は、加熱処理室21と、この加熱処理
室21内に水平配置されたホットプレート22とを有し
ている。ホットプレート22には、面状ヒータ(図示せ
ず)が内蔵されており、ホットプレート22の表面(上
面)が一定の温度に保持されるようになっている。この
ホットプレート22の表面に基板を載置することによ
り、基板の加熱を行える。
【0038】加熱方式は、基板の下面をホットプレート
22の表面に密着させて熱伝導による加熱を行う密着加
熱方式が採用されてもよいし、ホットプレート22の表
面に分散して形成された複数のプロキシミティピンによ
り、ホットプレート22の表面と基板の裏面との間にわ
ずかな間隙(プロキシミティギャップ)を保持しつつ、
その間隙における熱対流および熱伝導を利用して基板を
加熱するプロキシミティ方式が採用されてもよい。ただ
し、基板をホットプレート22の表面から剥離する際に
生じる剥離帯電による静電破壊を考慮するならば、プロ
キシミティ方式の方が好ましい。
【0039】ホットプレート22を垂直に貫通するよう
に、複数本のリフトピン23が設けられている。これら
の複数本のリフトピン23は、モータMなどを含むリフ
トピン駆動部24によって上下動されるフレーム25に
固定されている。加熱処理室21には、その一側壁に基
板通過口26が形成されている。主搬送ロボットTR
は、この基板通過口26を介して、ホットプレート22
との間で基板をやりとりする。基板の受け渡しの際、リ
フトピン23は、ホットプレート22から上方に離間し
た位置で基板を支持する上位置にあり、主搬送ロボット
TRは、まず、その上位置にあるリフトピン23から処
理済みの基板を受け取って加熱処理室21から基板通過
口26を通して搬出し、つづいて、未処理の基板を基板
通過口26を介して加熱処理室21内に搬入し、リフト
ピン23に支持させる。主搬送ロボットTRから未処理
の基板を受け渡されたリフトピン23は、下降して、当
該基板をホットプレート22の表面に設けられたほぼ球
状のプロキシミティーピン27上に載置し、当該基板を
ホットプレート22の表面に近接した状態に置く。
【0040】基板通過口26に関連して、たとえば上下
にスライド移動するシャッタ板31を備えたシャッタ機
構30(開閉手段)が設けられている。シャッタ機構3
0は、シャッタ板31を上下駆動するためのエアシリン
ダ32を有するシャッタ開閉駆動部33を備えている。
リフトピン駆動部24およびシャッタ開閉駆動部33
は、当該ホットプレート部が備えられている処理ユニッ
トのためのCPU40(個別制御装置)によって制御さ
れるようになっている。CPU40は、他の処理ユニッ
トにそれぞれ設けられた全てのCPU400(図4にお
いては、代表的な1つのみを示す。)と、ケーブル40
1を介してネットワーク接続されており、このネットワ
ークには、メインコンピュータ50(主制御装置)が接
続されている。メインコンピュータ50には、操作者
が、全体の処理手順であるレシピを入力するためのメイ
ンパネル51(入力パネル)が接続されている。
【0041】CPU40は、予め指定されたプログラム
に従って動作し、リフトピン駆動部24およびシャッタ
開閉駆動部33を制御し、さらに、当該ホットプレート
部とともに設けられたクールプレート部や密着強化ユニ
ットなどを併せて制御する。CPU40がいずれのプロ
グラムを実行するかは、CPU40に接続されたプログ
ラム入力パネル41(入力パネル)から指定することが
できるほか、メインパネル51において選択されたレシ
ピによって指定することもできる。
【0042】説明を明瞭にするためにプログラムとレシ
ピについての定義を与えるとすれば、プログラムとは、
個々の処理ユニットの動作手順であり、レシピとは、基
板処理装置が全体として実行する基板処理手順であり、
個々の処理ユニットが実行すべきプログラムの組み合わ
せによって表される。表1は、プログラム入力パネル4
1から入力することができるプログラムの一例を示す。
【0043】
【表1】 プログラム番号1番のプログラムでは、ホットプレート
22上に基板が載置されて加熱される時間であるベーク
時間が100秒とされ、このとき、シャッタ板31(す
なわち、基板通過口26)は、開成状態に保持される。
プログラム番号2番のプログラムでは、ベーク時間が1
00秒とされ、その間、シャッタ板31(すなわち、基
板通過口26)は、閉成状態に保持される。また、プロ
グラム番号3番のプログラムでは、ベーク時間が150
秒とされ、その間、シャッタ板31は、閉成状態に保持
される。
【0044】プログラム入力パネル41には、上述のよ
うな複数のプログラムのうちのいずれかを選択するため
の画面が表示されるようになっており、操作者は、工程
の内容に応じていずれかのプログラムを選択することに
なる。これにより、加熱処理期間中、シャッタ板31を
開成状態としておくのか、それとも閉成状態に保持する
のかを選択できる。
【0045】加熱処理期間中シャッタ板31を閉成状態
としておくためには、基板の搬入/搬出時に基板通過口
26を開成することになるから、この場合のシャッタ機
構30の動作モードは開閉モードとして把握される。一
方、加熱処理期間中シャッタ板31を開成しておくので
あれば、シャッタ板31は終始開成状態としておけばよ
いので、この場合のシャッタ駆動機構30の動作モード
は常時開成モードとして把握される。
【0046】表2は、メインパネル51から選択入力す
ることができるレシピの一例を示す。
【0047】
【表2】 たとえば、レシピ番号10番のレシピは、洗浄ユニット
12においてはプログラム番号3の洗浄プログラムによ
る処理を行い、第1ベークユニット13においてはプロ
グラム番号5のデハイドベークプログラムによる処理を
行い、塗布ユニット14においてプログラム番号5のコ
ータプログラムによる処理を行うようにして基板に一連
の処理を施すことを表している。
【0048】この場合のデハイドベークプログラムは、
たとえば、上述の表1のようなものであってもよい。す
なわち、ベーク時間の記述とシャッタ板31の開成/閉
成の記述との組み合わせにより、デハイドベークプログ
ラムが構成されていてもよい。むろん、密着強化処理や
クールプレート部による冷却処理の時間も可変設定した
い場合には、デハイドベークプログラム中にこれらの記
述を設ければよい。
【0049】表3は、メインパネル51から入力するこ
とができるレシピの他の例を示す。
【0050】
【表3】 この例では、個々のレシピは、第1ベークユニット13
のホットプレート部のシャッタの開閉に関するプログラ
ムを含む。すなわち、デハイドベークのプログラムに
は、ベーク時間のみが記述されており、シャッタの開閉
に関する記述はない。その代わりに、シャッタの開閉制
御のためのプログラムがこれとは別個に用意されてい
る。
【0051】上述のとおり、TFT工程を構成する各処
理工程における温度均一性に対する要求は一律ではな
い。また、ノボラック系の一般的なレジストにおいては
温度均一性が比較的悪くても大きな支障はないのに対し
て、有機平坦化膜や化学増幅型レジスト等の特殊なレジ
ストでは、高い温度精度が求められる。基板処理装置の
オペレータやプロセス・生産技術エンジニアは、個々の
工程ごと、または使用されるレジストの種類ごとにどの
程度の温度精度が要求されるのかを経験的に知ってお
り、また、実験により必要な温度精度を検証することが
できる。
【0052】そこで、このような温度精度に関する知識
に基づいて、第1〜第4ベークユニット13,15,1
7,19のホットプレート部の動作プログラムを適切に
選択するようにすれば、高い温度精度が必要ない場合に
は、シャッタ機構30を不動作状態(常時開成モード)
に保持できる。これにより、シャッタ機構30の動作に
伴う発塵が低減されるうえ、シャッタ機構30の駆動エ
ネルギーを省力化できる。しかも、シャッタ機構30の
動作回数が減少するので、シャッタ機構30の長寿命化
を図ることができる。
【0053】具体的には、TFT工程のうち、ゲート工
程、窒化シリコン工程、ソース・ドレイン工程および、
アモルファスシリコン工程においては、高精細パターン
の形成が必要であるから、第1ないし第4ベークユニッ
ト13,15,17,19のホットプレート部において
は、シャッタ板31を閉成した状態で加熱処理が行われ
ることが好ましい。これに対して、ITO工程および保
護膜工程においては、比較的大きなパターンが形成され
るので、第1〜第4ベークユニット13,15,17,
19のホットプレート部においては、シャッタ板31を
開成した状態で加熱処理を行うことが、発塵抑制等の観
点から、望ましいと言える。
【0054】ただし、高精細パターンを形成する場合で
あっても、第1ベークユニット13によるデハイドベー
ク処理においては、ホットプレート部による加熱処理
を、シャッタ板31を開成状態に保持して行ってもよ
い。また、TFT液晶パネルの中でも、VGA型のよう
に解像度の少ないものから、UGA型のように高解像度
のものまで種々のものがある。そこで、高解像度の液晶
パネルの製造時には、温度管理を十分に行うために、ホ
ットプレート部のシャッタ板31を閉成状態として加熱
処理を行うようにし、低解像度の液晶パネルの製造時に
は、ホットプレート部のシャッタ板31を開成状態に保
持して、発塵を抑制するようにしてもよい。
【0055】また、一般には、プリベーク処理(第2ベ
ークユニット15)およびポストエクスポージャベーク
処理(第3ベークユニット17)においては、高精度な
温度管理が必要であるので、加熱処理時にはホットプレ
ート部のシャッタ板31を閉成状態に保持することが好
ましい。また、デハイドベーク処理(第1ベークユニッ
ト13)においては、厳密な温度管理が要求されること
がないので、シャッタ板31を開成状態に保持して基板
加熱処理を行うことが好ましい。
【0056】さらに、ポストベーク処理を行う第4ベー
クユニット19のホットプレート部のシャッタ機構30
の動作については、その後のエッチング工程がドライエ
ッチングである場合にはシャッタ板31を閉成状態とし
て加熱処理を行うこととし、その後のエッチング工程が
ウエットエッチングである場合にはシャッタ板31を開
成状態に保持して加熱処理を行うこととしてもよい。
【0057】なお、密着強化部は、ホットプレート部と
同様な構成を有し、さらに、加熱処理室に密着強化ガス
を導入するためのガス導入機構を備えている。この密着
強化部の加熱処理室にも基板通過口が形成されており、
この基板通過口に関連してシャッタ機構が設けられてい
るが、密着強化ガスの外部への漏洩を防止するために、
処理期間中は、基板通過口はシャッタ機構によって閉成
されているのがのぞましい。
【0058】また、クールプレート部の構成もホットプ
レート部と同様であるが、ホットプレートの代わりにク
ールプレートが用いられる。処理室には基板通過口が設
けられているが、基板を室温に冷却する場合には、基板
通過口を開閉するためのシャッタ機構は必ずしも必要で
はない。この発明の一実施形態の説明は以上のとおりで
あるが、この発明は上記の実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、上述の実施形態では、シャッタ機構
30の動作モードが開閉モードと常時開成モードとで切
り換えられる構成について説明したが、シャッタ機構3
0を、一定の時間間隔または一定枚数の基板を処理する
ごとに閉成し、残余の期間は開成状態に保持する間欠開
閉モードにより動作させてもよい。この場合、基板温度
の面内均一性の要求の厳密さに応じて、シャッタ機構3
0を、開閉モードと間欠開閉モードとで切り換えて動作
させてもよく、常時開成モードと間欠開閉モードとで切
り換えて動作させてもよく、上記3つの動作モードを適
宜切り換えるようにしてもよい。
【0059】たとえば一定枚数の基板を処理する度にシ
ャッタ機構30を閉成することとする場合、当該一定枚
数の基板を処理した直後の基板に対する加熱処理の期間
中、シャッタ機構30を閉成状態とし、その基板に対す
る加熱処理の完了から、上記一定枚数の基板の処理が完
了するまでの間は、シャッタ機構30を開成状態に保持
するようにしてもよい。また、同様の動作を、一定時間
が経過する度に行うようにしてもよい。このような間欠
開閉モードにおける利点は、シャッタ機構30の動作回
数を低減しつつ、加熱処理室21内の温度分布を或る程
度均一に保持できる点にある。
【0060】また、上述の実施形態では、TFT工程に
本発明が適用される場合について説明したが、カラーフ
ィルタ工程においても同様であり、必要な温度精度に応
じてホットプレート部のシャッタを開閉するか開成状態
に保持するかを適切に選択すればよい。さらに、上述の
実施形態では、液晶表示装置用ガラス基板に対するフォ
トリソグラフィ工程に本発明が適用された例について説
明したが、この発明は、半導体ウエハなどの他の種類の
被処理基板の加熱処理に対しても適用でき、また、フォ
トリソグラフィ工程以外の基板処理における基板加熱処
理にも適用可能である。
【0061】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】TFT液晶パネルの薄膜トランジスタの構成を
示す断面図である。
【図2】フォトリソグラフィ工程のための基板処理装置
の平面レイアウトを示す概念図である。
【図3】フォトリソグラフィ工程の流れを説明するため
の流れ図である。
【図4】この発明の一実施形態に係るホットプレート部
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ガラス基板 12 洗浄ユニット 13 第1ベークユニット 14 塗布ユニット 15 第2ベークユニット 17 第3ベークユニット 18 現像ユニット 19 第4ベークユニット 20 露光機 21 加熱処理室 22 ホットプレート 30 シャッタ機構 31 シャッタ板 33 シャッタ開閉駆動部 40 CPU 41 プログラム入力パネル 50 メインコンピュータ 51 メインパネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に加熱処理を施す加熱処理室と、 この加熱処理室に形成され、この加熱処理室に出し入れ
    される基板が通過する基板通過口と、 この基板通過口を開閉するための開閉手段と、 この開閉手段の動作モードを、上記加熱処理室内で基板
    を加熱処理している際には上記基板通過口を閉成し、基
    板が上記基板通過口を通過している際には上記基板通過
    口を開成する開閉モード、基板通過口を常時開成してお
    く常時開成モード、および予め定めた間隔で上記基板通
    過口を閉成し、残余の期間には上記基板通過口を開成状
    態に保持する間欠開閉モードの3つの動作モードうち、
    少なくとも2つの動作モードの間で切り換える動作モー
    ド切り換え手段とを備えたことを特徴とする基板加熱処
    理装置。
  2. 【請求項2】上記動作モード切り換え手段は、加熱処理
    すべき基板の種類に基づいて上記開閉手段の動作モード
    を切り換えるものであることを特徴とする請求項1記載
    の基板加熱処理装置。
  3. 【請求項3】上記動作モード切り換え手段は、上記基板
    加熱室における基板加熱処理の種類に基づいて、上記開
    閉手段の動作モードを切り換えるものであることを特徴
    とする請求項1または2に記載の基板加熱処理装置。
  4. 【請求項4】上記動作モード切り換え手段は、入力パネ
    ルから入力された入力信号に基づいて上記開閉手段の動
    作モードを切り換えるものであることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の基板加熱処理装置。
  5. 【請求項5】開閉手段により開閉される基板通過口が設
    けられた加熱処理室内で基板を加熱する基板加熱処理方
    法であって、 上記開閉手段の動作モードを、上記加熱処理室内で基板
    を加熱処理している際には上記基板通過口を閉成し、基
    板が上記基板通過口を通過する際には上記基板通過口を
    開成する開閉モードと、基板通過口を常時開成しておく
    常時開成モードと、予め定めた間隔で上記基板通過口を
    閉成し、残余の期間には上記基板通過口を開成状態に保
    持する間欠開閉モードとの3つの動作モードのうち、少
    なくとも2つの動作モードの間で切り換えることを特徴
    とする基板加熱処理方法。
JP10234593A 1998-08-20 1998-08-20 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法 Pending JP2000068184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10234593A JP2000068184A (ja) 1998-08-20 1998-08-20 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10234593A JP2000068184A (ja) 1998-08-20 1998-08-20 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000068184A true JP2000068184A (ja) 2000-03-03

Family

ID=16973468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10234593A Pending JP2000068184A (ja) 1998-08-20 1998-08-20 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000068184A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007147832A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toppan Printing Co Ltd ガラス基板の冷却方法及びプリベーク装置
KR100821411B1 (ko) * 2001-04-24 2008-04-10 동경 엘렉트론 주식회사 처리장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100821411B1 (ko) * 2001-04-24 2008-04-10 동경 엘렉트론 주식회사 처리장치
JP2007147832A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Toppan Printing Co Ltd ガラス基板の冷却方法及びプリベーク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7840299B2 (en) Substrate collection method and substrate treatment apparatus
US7980003B2 (en) Heat processing apparatus and heat processing method
JP3052116B2 (ja) 熱処理装置
US8148665B2 (en) Apparatus and method for soft baking photoresist on substrate
US6168667B1 (en) Resist-processing apparatus
JP2000150333A (ja) 基板熱処理装置
JP2004146651A5 (ja)
KR100671170B1 (ko) 포토레지스트 건조/경화 장치 및 그 방법
KR102516725B1 (ko) 베이크 장치 및 이를 이용한 기판 처리 방법
JP2000068184A (ja) 基板加熱処理装置および基板加熱処理方法
JP3803487B2 (ja) 基板冷却装置および基板冷却方法
KR20090083329A (ko) 리플로우 방법, 패턴 형성 방법 및 tft의 제조 방법
JP2000294482A (ja) 加熱処理装置および基板処理装置
US8587763B2 (en) Substrate processing method, substrate processing system, and computer-readable recording medium recording program thereon
JP3280798B2 (ja) 塗膜の加熱処理方法及び加熱処理装置
JPH11329925A (ja) 基板熱処理装置および基板熱処理方法
KR100628267B1 (ko) 포토레지스트 코팅 장치
JP4124448B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JPH10261692A (ja) 基板処理装置
JP2003068598A (ja) ベーキング方法及びベーキング装置
KR101117984B1 (ko) 액정표시소자용 제조 장비 및 액정표시소자 제조 장비용 기판 건조부 및 액정표시소자 제조방법
KR101537675B1 (ko) 도포막용 건조로
JPH10335238A (ja) 基板の熱処理装置
JP3568301B2 (ja) 基板処理装置
JP2000056475A (ja) 基板処理装置および基板処理方法