JP2000068030A - 点火プラグ、シリンダヘッド及び内燃機関 - Google Patents

点火プラグ、シリンダヘッド及び内燃機関

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JP2000068030A
JP2000068030A JP10238813A JP23881398A JP2000068030A JP 2000068030 A JP2000068030 A JP 2000068030A JP 10238813 A JP10238813 A JP 10238813A JP 23881398 A JP23881398 A JP 23881398A JP 2000068030 A JP2000068030 A JP 2000068030A
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plug
fitting
insulator
tip
mounting hole
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JP10238813A
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Mamoru Musasa
守 無笹
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 異常燃焼を生じず、特性が揃い、更に薄い混
合気でも駆動でき、燃費の良い内燃機関、及びそれに適
する組み付け容易な点火プラグ及びシリンダヘッドを提
供。 【解決手段】 点火プラグ20は、軸O方向に延びる中
心電極1と、絶縁体2と、主体金具3とを有するプラグ
本体10と、絶縁体の先端側部2Fの径方向周囲を取り
囲む環状の先端側金具8とを備える。同金具は、先端側
面8dの外側電極延出部8eから延出し中心電極との間
にギャップを形成する外側電極11を有し、ポンチ部8
cと係合溝6cとの係合で主体金具に対して軸Oの周り
に回動可能にする。更に、先端側金具の係合部8Aに
は、キー突起8gを有し、外側電極延出部の周方向角度
と、キー突起との関係が、同一品番の点火プラグ20に
ついて、何れの点火プラグも略同一としている。従って
キー溝を備えたプラグ取付孔を形成したシリンダヘッド
にプラグを容易に組み付けでき、外側電極の位置が揃
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃費の向上が可能
な内燃機関、これに用いる点火プラグ、シリンダヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関、例えば、自動車用エン
ジン等の燃費向上のため、希薄燃焼(リーンバーン)
や、燃料直接噴射(ダイレクトインジェクション)によ
る内燃機関の駆動が行われるようになってきている。こ
のような内燃機関(以下、単にエンジンとも言う)にお
いては、点火プラグ(以下、単にプラグとも言う)の着
火性を向上させて、確実に混合気に着火させることが望
まれる。ところで、従来のエンジンにおいては、シリン
ダヘッドに形成するプラグ取付孔に形成した雌ネジ、お
よびプラグの主体金具の取付ネジ部に形成する雄ねじの
位相については、特に規定されていない。従って、プラ
グ取付孔にプラグをネジ込んだ場合に、シリンダ内に露
出する取付ネジ部の先端部に固着された外側電極の周方
向位置は、定まらない。つまり、シリンダヘッドとプラ
グとの組み合わせにより、外側電極の周方向位置は、3
60度の範囲でいずれの位置にもなり得るようにされて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、リーンバーンや燃料直接噴射による駆動の場合に
は、着火可能な濃い(燃料比率の高い)混合気の流れ
(スワール)が形成され、プラグの中心電極と外側電極
との間の放電領域を、そのスワールが通るように設計さ
れるため、外側電極の固着位置がスワールの上流側にあ
ると、濃い混合気が放電領域に流れ込みにくくなり、失
火となりやすい。従って、この場合には、A/F(Ai
r/Fuel)値が比較的小さい範囲でしか、エンジン
が駆動できず、燃費が低下する。
【0004】例えば、図13(a)に示すような4バル
ブエンジンEにおいて、以下のような試験を行った。こ
のエンジンEにおいて、図中右側の2つのバルブIN
1,2を吸気(インテーク)側とし、左側2つのバルブ
EX1,2を排気(エグゾースト)側とする。このと
き、図中右側にから供給された矢印で示す混合気M1
は、バルブIN1,2からシリンダC内に導かれて、図
中中央を矢印M2で示す左向きのスワールとなって流
れ、着火後、バルブEX1,2を通じて矢印で示す排気
Nとなって排出される。なお、図13(a)においては
プラグPの記載は省略した。ただし、シリンダCの中央
に記した×印が、点火プラグPの放電領域である。これ
を、エンジンEの横方向から見ると、図13(b)に示
すようであり、スワールM2が、シリンダヘッドCHに
取り付けられたプラグPの中心電極PIと外側電極PO
の間の放電領域を通るようにされている。
【0005】このようなエンジンEを用いて、外側電極
POの固着部POaの周方向位置を変えたプラグPを用
いて限界A/F値を測定した。まず、1極(外側電極P
Oが1つ)の点火プラグPを用いた場合について説明す
る。図14(a)に示すようにプラグPの軸方向先端側
から見たときに、取付ネジ部先端部PTeの中心Oを通
るスワールM2の流線Lmと、取付ネジ部先端部PTe
との交点のうち、上流側の交点Sを基準として、反時計
方向に測ったときの取付ネジ部先端部PTeに固着され
た外側電極POの固着部POaの周方向位置を、角度θ
(deg)で示す。
【0006】すると、図14(b)に示すように、θ=
−30〜+30の範囲を除けば、限界A/F値はほぼ一
定(a1)であったが、θ=−30〜+30の範囲で
は、限界A/F値が低下し、θ=0では、限界A/F値
=a2にまで低下する。即ち、この範囲では、比較的リ
ッチな(濃い)混合気でないと作動しないことが判る。
これは、外側電極POの固着部POaがスワールM2の
上流側にあるために、中心電極PIと外側電極POとの
間の放電領域を、スワールM2が通ることが妨げられた
ためと解される。従って、あらゆる角度θ、即ち、外側
電極POの固着部POaがどの周方向位置の場合であっ
ても、このエンジンEを動作可能とするためには、限界
A/F値としてa2の値までしか用いることができない
こととなる。なお、上記限界A/F値の測定方法として
は、以下の方法によった。即ち、プラグPを取り付けて
角度θを測定しておき、その後、エンジンEを作動さ
せ、徐々に混合気を薄くしてA/F値を上昇させる。す
ると、プラグPが失火して、エンジンEの回転数が変動
し始めるので、その回転数変動が10%となったときの
A/F値を限界A/F値とした。これを、プラグPを取
り替えることにより、色々な角度θについて測定を行っ
て、図14(b)に示すグラフを得た。
【0007】同様に、互いに180度異なる位置に固着
された2つの外側電極PO1,2を有する2極の点火プ
ラグPを用いた場合について測定した。なお、角度θの
決め方は、1極の場合と同様である。即ち、図15
(a)に示すようにプラグPの軸方向先端側から見たと
きに、取付ネジ部先端部PTeの中心Oを通るスワール
M2の流線Lmと、取付ネジ部先端部PTeとの交点の
うち、上流側の交点Sを基準として、取付ネジ部先端部
PTeに固着された外側電極POの固着部POa(図1
5(a)では、PO1a)の周方向位置を角度θ(de
g)で示す。
【0008】すると、図15(b)に示すように、θ=
−30〜+30およびθ=+150〜+210(=−1
50〜−210)の範囲を除けば、限界A/F値はほぼ
一定(a3)であったが、θ=−30〜+30および+
150〜+210の範囲では、限界A/F値が低下し、
θ=0および180では、限界A/F値=a4まで低下
する。即ち、この範囲では、比較的リッチな(濃い)混
合気でないと作動しないことが判る。従って、あらゆる
角度θ、即ち、外側電極PO1,2の固着部PO1a,
PO2aがどの周方向位置の場合であっても、このエン
ジンEを動作可能とするためには、限界A/F値として
a4の値までしか用いることができないこととなる。こ
こで、プラグPの外側電極POの位置を所望の位置に調
整するため、プラグPの締め付けトルクを調整する方法
が考えられるが、プラグの締め付けにおいては、適正な
締め付けトルクが定められており(例えば、ISO1919:19
88(E)等)、必ずしも、すべての場合に調整できるとは
限らない。また、トルク不足や過締め付けの場合には、
プラグの機能を果たし得ない場合も生じる。
【0009】これに対し、特開平4−228876号公
報に記載の発明では、中央電極とこれを包囲する絶縁体
とを有する中央電極素子と、環状体とこれから突出する
接地電極とを有する接地電極素子と、シリンダヘッドの
プラグ収納ボアにプラグを収納するためシリンダヘッド
および絶縁体と係合するクランプ手段と、を有する点火
プラグ組立体、および接地電極を収納する軸方向スロッ
トを備えるシリンダブロックと上記点火プラグ組立体を
備えるエンジンが記載されている。このものには、接地
電極を軸方向スロットに収納することにより、燃焼室内
で側部(接地)電極を所定の方位で位置決めし、その状
態でシリンダヘッドに組み付けられた点火プラグ組立体
を備えるエンジンが示されている。
【0010】しかし、上記発明では、接地電極素子と中
央電極素子、さらにはクランプ手段とが別体からなるた
め、エンジンへの点火プラグ組立体の組み付けが面倒で
ある。また、細長い接地電極を軸方向スロット内に収納
することで位置決めをしているので、接地電極について
の熱引きが悪く、これに流入した熱が滞留するので接地
電極が過熱して異常燃焼を生じる不具合がある。
【0011】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであって、異常燃焼を生じることがなく、特性の
揃った内燃機関、さらには薄い混合気(高いA/F値)
でも駆動でき、燃費の良い内燃機関、およびそれに適す
る組み付け容易な点火プラグおよびシリンダヘッドを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、シリンダヘッドに形成したプラグ取付孔に装着
するための点火プラグであって、軸方向に延びる中心電
極と、上記中心電極の径方向周囲を取り囲んで、上記中
心電極を固定する絶縁体と、上記絶縁体の径方向周囲を
取り囲んで、上記絶縁体を固定する主体金具と、を有す
るプラグ本体と、上記絶縁体の先端側部の径方向周囲を
取り囲む環状の先端側金具であって、上記先端側金具の
先端側面のうち外側電極延出部から延出して上記中心電
極との間に所定間隔のギャップを形成する1または複数
の外側電極を有し、上記主体金具に対して上記軸の周り
に回動可能に係合しており、上記先端側金具の外周が、
上記プラグ取付孔のうち先端側金具と対応する先端側金
具対応部と、1箇所または複数箇所でのみ嵌合する嵌合
位置制限形状とされており、上記軸を中心とした上記外
側電極延出部の周方向角度と、上記嵌合位置制限形状と
された先端側金具の外周形状との関係が、同一品番の点
火プラグを見たとき、いずれの点火プラグについても略
同一とされている先端側金具と、を備えることを特徴と
する点火プラグである。
【0013】上記発明によれば、先端側金具が、主体金
具に対し軸周りに回動可能に係合し、しかもその外周が
嵌合位置制限形状とされているので、シリンダヘッドの
プラグ取付孔に点火プラグを装着したとき、先端側金具
が軸周りに回動することにより先端側金具対応部と嵌合
させることがでる。しかも、先端側金具の位置を1箇所
又は複数箇所に制限することができる。また、先端側金
具は主体金具に係合しているので、点火プラグをプラグ
取付孔に装着するに際し、先端側金具とプラグ本体とが
一体として扱って装着できるため、プラグの組付けが容
易になる。また、外側電極が先端側金具から延出してい
るので、外側電極を細長く軸線方向に延ばした形状にす
る必要が無く、従って、熱引きも良好となるから、異常
燃焼も生じない。しかも、先端側金具のうち外側電極が
延出する外側電極延出部の周方向角度と先端側金具の外
周形状との関係が、同一品番の点火プラグを見たとき、
いずれの点火プラグについても略同一とされているの
で、同一品番の点火プラグを用いた場合には、外側電極
延出部の位置を揃えることができる。従って、シリンダ
ヘッドに形成するプラグ取付孔の形状をいずれのシリン
ダヘッドについても一定にしておけば、外側電極延出
部、従って外側電極の周方向角度を一定にすることがで
き、外側電極とスワールとの関係を常に一定とすること
ができるから、内燃機関の特性を揃えることができる。
さらに、外側電極がスワールの流れを妨げない位置に来
るように嵌合位置制限形状を設定しておけば、高い空燃
比で内燃機関を駆動することができ、燃費を良好にする
ことができる。
【0014】ここで、外側電極は、中心電極と所定間隔
のギャップを保つようにすればよく、例えば、外側電極
の側面と中心電極の先端側端部と対向するように位置さ
せても、中心電極の周囲と外側電極の先端とが対向する
ようにしても良い。また、先端側金具の先端側面から延
出していれば良く、先端側面に溶接等により固着して形
成されたものでも、先端側金具を一体で形成されたもの
でも良い。先端側金具を主体金具に対し軸の周りに回動
可能に係合させる手法としては、プラグ装着の際、先端
側金具が主体金具から外れずに、かつ回動可能に係合す
る手法ならばいずれの方法であっても良いが、例えば、
主体金具に環状に形成した溝に係合する突起を数カ所
(例えば3箇所)形成するようにポンチかしめを行う手
法や、同様な溝に係合するピンを先端側金具に適数箇所
打ち込む手法、また先端側金具の基端側端部を曲げるよ
うにかしめて同様な溝と係合するようにした手法などが
挙げられる。
【0015】嵌合位置制限形状は、プラグ取付孔の先端
側金具対応部に先端側金具を挿入した際に、その軸を中
心として回転させて、1箇所または複数箇所でのみ互い
に嵌合するものであればいずれの形状であっても良い。
例えば、先端側金具対応部に軸線方向に延びるキー溝
を、先端側金具にこれにはまるキー突起(条でも突起で
も良い)を形成するものや、この逆に、先端側金具対応
部にキー突起を、先端側金具にキー溝を形成するもの、
あるいは、先端側金具に切り欠きを、先端側金具対応部
にこれに対応する形状を形成するもの、先端側金具対応
部の内周および先端側金具の外周を、それぞれ六角孔や
四角孔形状、卵形状、楕円形状にしたもの等が挙げられ
る。なお、プラグとシリンダヘッドとの間のシールをす
るためのプラグ座面は、具体的には、プラグ座面を軸に
垂直な平面としたフラットシート型とし、あるいは、プ
ラグ座面を軸に対して傾斜したテーパ面としたコニカル
シート型としても良い。フラットシート型の場合には、
ガスケットをプラグ座面とシリンダヘッドの座面との間
に介在させると良い。
【0016】さらに、この点火プラグであって、前記先
端側金具に形成した嵌合位置制限形状は、前記プラグ取
付孔の先端側金具対応部に形成したキー溝に対応するキ
ー突起を備える形状であることを特徴とする点火プラグ
とすると良い。
【0017】上記発明の如く、先端側金具にキー突起を
備える形状とするのは容易であり、安価にプラグを形成
できる。また、シリンダヘッドのプラグ取付孔にキー溝
を形成するのも容易であるから、内燃機関全体としても
安価にできる。
【0018】さらに他の解決手段は、軸方向に延びる中
心電極と、上記中心電極の径方向周囲を取り囲んで、上
記中心電極を固定する絶縁体と、上記絶縁体の径方向周
囲を取り囲んで、上記絶縁体を固定する主体金具と、を
有するプラグ本体と、上記絶縁体の先端側部の径方向周
囲を取り囲み、上記主体金具に対して上記軸の周りに回
動可能に係合している環状の先端側金具を備える点火プ
ラグを取り付けるためのプラグ取付孔を備えるシリンダ
ヘッドであって、上記プラグ取付孔は、上記点火プラグ
の上記先端側金具に対応する先端側金具対応部を備え、
上記先端側金具対応部が、上記点火プラグを上記プラグ
取付孔に挿入しつつ上記先端側金具をその軸を中心とし
て回転させたとき、上記先端側金具と1箇所または複数
箇所でのみ嵌合する嵌合位置制限形状とされており、上
記嵌合位置制限形状とされた上記先端側金具対応部が、
同一品番のシリンダヘッドを見たとき、いずれのシリン
ダヘッドについても略同一とされていることを特徴とす
るシリンダヘッドである。
【0019】上記発明によれば、プラグ取付孔のうち先
端側金具対応部が嵌合位置制限形状とされているので、
これに適合する先端側金具を有するプラグを装着すれ
ば、プラグとシリンダヘッドの関係が一義的に決まる。
このため、先端側金具における外側電極の周方向位置を
各プラグについて一定としておけば、シリンダヘッドに
プラグを組み付けたとき、外側電極の位置を一定にする
ことができる。従って、外側電極とスワールとの関係を
常に一定とすることができるから、内燃機関の特性を揃
えることができる。さらに、外側電極がスワールの流れ
を妨げない位置に来るように嵌合位置制限形状を設定し
ておけば、高い空燃比で内燃機関を駆動することがで
き、燃費を良好にすることができる。
【0020】さらに他の解決手段は、プラグ取付孔を備
えるシリンダヘッドと、点火プラグと、を備える内燃機
関であって、上記点火プラグは、軸方向に延びる中心電
極と、上記中心電極の径方向周囲を取り囲んで、上記中
心電極を固定する絶縁体と、上記絶縁体の径方向周囲を
取り囲んで、上記絶縁体を固定する主体金具と、を有す
るプラグ本体と、上記絶縁体の先端側部の径方向周囲を
取り囲む環状の先端側金具であって、上記先端側金具の
先端側面のうち外側電極延出部から延出して上記中心電
極の先端側端部との間に所定間隔のギャップを形成する
1または複数の外側電極を有し、上記主体金具に対して
上記軸の周りに回動可能に係合する先端側金具と、を備
え、上記先端側金具の外周と、プラグ取付孔のうち先端
側金具と対応する先端側金具対応部とは、互いに1箇所
または複数箇所でのみ嵌合する嵌合位置制限形状とされ
ており、上記点火プラグの上記軸を中心とした上記外側
電極延出部の周方向角度と、上記嵌合位置制限形状とさ
れた上記先端側金具の外周形状との関係が、同一品番の
点火プラグを見たとき、いずれの点火プラグについても
略同一とされ、上記嵌合位置制限形状とされた上記シリ
ンダヘッドの先端側金具対応部が、同一品番のシリンダ
ヘッドを見たとき、いずれのシリンダヘッドについても
略同一とされ、上記点火プラグが、上記シリンダヘッド
のプラグ取付孔に嵌合して固定されていることを特徴と
する内燃機関である。
【0021】上記発明によれば、内燃機関においてプラ
グの外側電極延出部、従って外側電極の周方向角度を一
定にすることができ、外側電極とスワールとの関係を常
に一定とすることができるから、内燃機関の特性を揃え
ることができる。さらに、外側電極がスワールの流れを
妨げない位置に来るように設定しておけば、高い空燃比
で内燃機関を駆動することができ、燃費を良好にするこ
とができる。また、外側電極が先端側金具から延出して
いるので、熱引きが良好となり異常燃焼を生じない。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の第1の実
施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実
施形態にかかる点火プラグ20の部分破断断面図であ
る。点火プラグ20は、外側電極8aが1つのみ形成さ
れた、いわゆる1極タイプの点火プラグであり、図中上
下方向に延びる中心電極1とその周囲を取り囲む絶縁体
2とその図中下部を保持する主体金具3とからなるプラ
グ本体10と、その先端側に回動可能に係合して装着さ
れた先端側金具8と、を有する。例示するこのプラグ2
0は、抵抗入りプラグであり、中心電極1の途中部分に
抵抗体1bを備え、中心電極1の先端側の先端側中心電
極1aが金属からなる。主体金具3は、基端側(図中上
方)に位置する六角カシメ部4、中間部5、および先端
側に位置する結合部6を備える。六角カシメ部4はカシ
メ部4A、六角部4B、およびこれより先端側に位置す
る第二カシメ部4Cを備える。結合部6のうち基端側の
基端側部6Aの外周には、雄ネジ(例えばM14S)6
nが形成されている。一方、この結合部6の先端側の先
端側部6Bの側面には、環状に係合溝6cが形成されて
いる。先端側部6Bの先端側面6dは、シール面であ
り、先端側金具8との間にリング状ガスケット9を介在
させてシールを行う。
【0023】また、先端側金具8は略環状で、基端側の
係合部8Aおよび先端側の先端環状部8Bからなる。こ
のうち係合部8Aは、その外周に適数箇所(例えば3箇
所)ポンチ加工により内周面が膨らむようにされたポン
チ部8cにより、上記係合溝6cと係合し、プラグ本体
10に対し、図中上下方向の中心軸Oの周りに回動可能
に装着されている。また、この係合部8Aの外周には、
後述するシリンダヘッド30のプラグ取付孔31に形成
するキー溝31Cに対応する形状のキー突起8gが形成
されている。一方、先端環状部8Bは、絶縁体2(脚部
2e)の先端側部2Fを取り囲み、リング状の先端面8
dのうちの外側電極延出部8eからは、略L字状の外側
電極11が延出している。また、先端側金具8の係合部
8Aと先端環状部8Bとの間に、軸Oに垂直な面をなす
ように形成されたフラットシートタイプのプラグ座面8
sは、リング状のガスケット12が装着されており、後
述するように、プラグ取付孔31にこのプラグ20を装
着した場合に、シールを行うようにされている。
【0024】先端面8dから延出する外側電極11は、
具体的には外側電極延出部8eにおいて、先端面8dに
溶接・固着され、略L字状に曲げられながら軸Oの中心
に向かって延び、先端側中心電極1aと所定寸法の放電
ギャップを形成するようにされている。さらに、この外
側電極11(外側電極延出部8e)と上記したキー突起
8gとは、軸Oを挟んで逆側、つまり周方向角度にして
180度異なる位置関係になるように、外側電極11が
固着されている。さらに、絶縁体2を詳細に見ると、コ
ルゲーション2iが形成された頭部2a、主体金具3に
よってカシメられたカシメ部2b、最も径大とされた胴
部2c、この胴部2cより径小とされた中間部2d、最
も先端(下端)に位置する脚部2eからなる。また、プ
ラグ20の基端側には、中心電極に接続する端子13装
着されている。
【0025】この点火プラグ20は、図2に示すよう
に、絶縁体2に主体金具3を固着したプラグ本体10の
先端側(図中下方)に、内部にガスケット9をはめ込ん
だ先端側金具8を被せ、係合部8Aの外周のうち3箇所
をポンチでかしめて、係合溝6cとポンチ部8cとを係
合させて形成する。このようにすることで、先端側金具
8は、プラグ本体10に対し中心軸Oの周りに回動可能
でありながら、プラグ本体10と一体に取り扱うことが
できるようになる。
【0026】ついで、本実施形態のエンジン50に装着
するシリンダヘッド30に形成するプラグ取付孔31の
うち、プラグ20と螺合部分近傍の形状について説明す
る。シリンダヘッド30は、燃焼室面30aに形成した
プラグ取付孔31を備える。このプラグ取付孔31のう
ち、大径の結合孔31Aには、プラグ20の基端側部6
A(図1参照)に形成した雄ネジ6nに適合する雌ネジ
31Anが形成され、小径の挿通孔31Bは、プラグ2
0の先端側金具8の先端側環状部8Bが挿通可能な径と
されている。また、結合孔31Aと挿通孔31Bの間に
は、軸に垂直なヘッド座面31sを備える。また、結合
孔31Aには、その外周に軸線方向に沿ったキー溝31
Cが形成されており、前記した先端側金具8のキー突起
8gをこのキー溝31C内に収納することにより、先端
側金具8の周方向位置が決まるようにされている。
【0027】従って、図4に示すように、キー溝31C
内にキー突起8gが収納されるように位置合わせして、
シリンダヘッド30の結合孔31A(雌ネジ31Aa)
にプラグ20(雄ネジ6n)を螺合させると、キー突起
8gの周方向位置が決まることにより、外側電極11
(外側電極延出部8e)の位置も決まる。この際、先端
側金具8は、プラグ本体10の主体金具3に回動可能に
係合しているので、プラグ20の先端側をプラグ取付孔
31に挿入して螺合してゆけば良く、先端側金具8のみ
を別個に取り扱う必要が無いから、通常のプラグと同様
に、プラグレンチ等を用いて容易にシリンダヘッド30
にプラグ20を取り付けることができる。また、図4お
よび図5(a)から容易に理解できるように、外側電極
11に流入した熱は、先端側金具8から主体金具3を通
してシリンダヘッド30に放出されるから、外側電極1
1が過熱して異常燃焼を生じることがない。
【0028】このようにして、シリンダヘッド30を備
えるエンジン50に、プラグ20を組み付けた状態にお
いて、スワールM2と外側電極11との関係について見
ると、以下のようになる。即ち、図5(a)に示すよう
に、シリンダ53の軸方向に沿って上下動するピストン
54を備えるエンジン50において、インテークバルブ
51から燃焼室55に入った混合気が、スワールM2と
なって図示するように流れた場合を考える。ここで、図
5(b)に示すように、プラグ20の先端側(図中下
方)から見たときに、スワールM2がプラグ20の中心
軸Oを通る流線Lm上(または流線Lmの延長上)に、
前記キー突起8gの中心Tが位置するようにキー溝31
Cを形成しておくと、基準線OTと流線Lmとが重なり
合う。従って、上記したようにうに、プラグ10の外側
電極延出部8e(その中心をAとする)は、キー突起8
gと軸Oについて反対側(180度)の位置にあるの
で、基準線OTを基準とした外側電極延出部8eの角度
θ1(=∠SOA)=180度となる。このように、同
一品番のプラグ20およびシリンダヘッド30の任意の
組み合わせにおいて、外側電極11の位置が同じになる
ので、常に同様な限界空燃比までエンジン50を駆動で
きることが判る。
【0029】ところで、1極のプラグの場合には、図1
4(b)のグラフで示されるように、スワールM2の流
線Lm(基準線OT)を基準とすると、外側電極延出部
8eまでの周方向角度θが、±30度の範囲を除く範囲
では、薄い混合気(限界A/F値a1まで)でエンジン
を駆動できた。従って、本例のθ1=180度の場合に
も、薄い混合気でエンジン50を駆動できる。外側電極
延出部8eから延びる外側電極11が、スワールM2の
流れを妨げないので、外側電極11と中心電極1との間
の放電領域での放電で、確実にスワールM2に着火させ
ることができるからである。従って、本実施形態では、
薄い混合気(高い限界A/F値)でもエンジン50を駆
動することができ、燃費を向上させることができる。
【0030】ここで、外側電極延出部8eの位置、即ち
外側電極延出部8eの中心Aの位置は、本実施形態のよ
うに、θ1=180度でなくとも良いことは明らかであ
る。即ち、例えば、図5(b)に示すθ2,θ3の場合
ように、流線Lmを中心とした±30度の範囲を除く周
方向角度範囲、つまり、U1−O−U2で示される範囲
外の先端面8dに、外側電極延出部8eが位置する場合
ならば、同様に、薄い混合気でエンジン50を駆動でき
る。従って、例えば、キー溝31Cの位置を上記と同様
にした場合、キー突起8gがキー溝31Cに填るように
するのであるから、プラグ20において、キー突起8g
(中心T)と外側電極延出部8e(中心A)とがなす角
∠TOAを、±30度の範囲外の角度とすれば良い。さ
らには、シリンダヘッド30のキー溝31Cを図5
(b)に比較して、軸Oを中心に回転させた位置に形成
しても良い。その場合にも、結局、外側電極延出部8e
が、流線Lmを中心とした±30度の範囲を除く周方向
角度範囲に位置するようにしておけばよい。
【0031】(実施形態2)ついで、第2の実施の形態
について説明する。本実施形態にかかるプラグ120と
シリンダヘッド130は、プラグ120とプラグ取付孔
131との間でシールを行うためのプラグ座面等の形状
が、上記実施形態1と異なるだけで、他は同様であるの
で同様な部分についての説明を省略する。図6に示すプ
ラグ120では、先端側金具8の係合部8Aと先端環状
部8Bとの間に形成されるプラグ座面108sは、先端
側が細い円錐面をなすコニカルシートタイプの座面とさ
れ、ガスケット12は装着されていない。一方、図7に
示すシリンダヘッド130に形成されたプラグ取付孔1
31も、結合孔31Aと挿通孔31Bの間には、上記プ
ラグ座面108sに適合する角度の円錐面をなすヘッド
座面131sを備える。
【0032】上記プラグ120をシリンダヘッド130
に装着した場合も両者間でシールをすることができる。
しかも、先端側金具8が回動可能にプラグ本体10(主
体金具3)に係合しているので、プラグ120をプラグ
取付孔131に容易に装着することができる。このもの
では、ガスケット12が不要であるので、部品点数を減
少させることができる。また、上記実施形態1と同様に
内燃機関を構成でき、同様に外側電極11とスワールと
の位置関係を規制できるので、同品番のプラグ120及
びシリンダヘッド130を用いた場合には、常に同様な
限界空燃比までエンジンを駆動できる。また、外側電極
延出部8eとキー突起8gおよびキー溝31Cの関係を
適当角度に設定することにより、外側電極11をスワー
ルM2の流れを妨げない位置から延出させることによ
り、さらに、薄い混合気までエンジンを駆動することが
でき、燃費を向上させることができる。
【0033】(実施形態3,4,5)上記実施形態1,
2では、主体金具3(先端側部6B)と先端側金具8と
の間のシールは、両者間に挟まれたリング状ガスケット
9で行った。しかし、図8に示す実施形態3にかかるプ
ラグ220のように、先端側部6Bの先端側面6dの外
周側を円錐面状のシール面206sとし、対応する先端
側金具8の内周面にも円錐面状のシール面208sを形
成することで、コニカルシートタイプのシールを行って
も良い。この場合には、リング状ガスケット9が不要に
なるので、部品点数を減らすことができる。なお、図8
に示すプラグ220では、プラグ座面8sは軸Oに垂直
な面とし、ガスケット12を装着したが、上記実施形態
2に示すプラグ120(図6参照)と同様に、テーパ状
のコニカルシート型のプラグ座面108sを形成するよ
うにしても良い。この場合には、プラグ取付孔もテーパ
状のヘッド座面131s(図7参照)にすることはいう
までもない。
【0034】その他、上記実施形態1〜3では、プラグ
本体10(主体金具3の先端側部6B)と先端側金具8
との係合は、先端側部6Bに設けた環状の係合溝6cと
係合部8Aに設けたポンチ部8cとを係合させることに
より、回動可能に係合させた。しかし、例えば、下記実
施形態4,5に示す構造によっても良い。即ち、図9に
示す実施形態4にかかる点火プラグ320では、先端側
金具8の係合部8Aにピン308cを適数箇所(例えば
3箇所)打ち込んで、主体金具3の係合溝6cとピン3
08cとを係合させる。また、図10に示す実施形態5
にかかる点火プラグ420では、先端側金具8の係合部
8Aの基端側端縁(図中上端縁)408cを内側に曲げ
るようにしてかしめ、主体金具3の係合溝6cと基端側
端縁408cとを係合させる。上記各実施形態では、主
体金具3の先端側部6Bを、先端側金具8の係合部8A
で包囲するようにした。しかし、図示しないが、これと
は逆に、主体金具の先端側部が先端側金具の係合部を包
囲するようにしても良く、このようにした場合にも、両
者を係合させるのに、主体金具の先端側部に対するポン
チ加工やピンの打ち込み、端縁の曲げカシメ加工等を用
いることができる。
【0035】(実施形態6)さらに、上記実施形態1〜
5では、先端側金具8にキー突起8gを設け、プラグ取
付孔31にキー溝31Cを設けたものを示したが、回動
可能な先端側金具の周方向角度を1または複数の所定角
度に規制できるように、先端側金具の外周が、嵌合位置
制限形状とされていればよいのであるから、他の形状で
あっても良い。例えば、図11に示す実施形態6にかか
るプラグ520は、先端側金具8の係合部8Aに、キー
突起に代えてキー溝508gを備える。一方、これに対
応して、図12に示すシリンダヘッド530では、プラ
グ取付孔531のうち結合孔31にキー突起531Cを
備える。このようにしても、プラグ520の先端側金具
8とシリンダヘッド530のプラグ取付孔531とを嵌
合させることができ、前記実施形態1と同様にエンジン
を駆動することができる。なお、嵌合位置制限形状とし
ては、その他にも、先端側金具8に切り欠きを設け、プ
ラグ取付孔の対応する部分をこの切り欠きに適合する形
状とするものや、先端側金具8の外周を楕円、たまご
型、多角形(六角形、四角形等)にし、プラグ取付孔の
対応する部分を、同様に楕円孔、たまご型孔、多角形孔
等にするものも挙げられる。
【0036】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記の各実施
形態では、1極タイプのプラグを用いて説明したが、2
極あるいはそれ以上の極数としても良く、同様な効果が
得られることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる点火プラグの形状を示す部
分破断断面図である。
【図2】実施形態1にかかる点火プラグにおいてプラグ
本体と先端側金具とを分離した状態を示す説明図であ
る。
【図3】実施形態1にかかるシリンダヘッドの部分拡大
平面図および部分拡大断面図である。
【図4】図1に示す点火プラグを図3に示すシリンダヘ
ッドに組み付けた状態を示す部分破断断面図である。
【図5】(a)は図1に示す点火プラグを図3に示すシ
リンダヘッドに組み付けた状態におけるエンジンの部分
破断断面図、(b)はキー溝と外側電極及びスワールの
関係を説明する説明図である。
【図6】実施形態2にかかる点火プラグの形状を示す部
分破断断面図である。
【図7】実施形態2にかかるシリンダヘッドの部分拡大
平面図および部分拡大断面図である。
【図8】実施形態3にかかり、主体金具と先端側金具と
の間のシールをテーパーシートタイプのシールで行う点
火プラグの形状を示す部分破断断面図である。
【図9】実施形態4にかかり、主体金具に形成した環状
の係合溝と先端側金具との係合を先端側金具に打ち込ん
だピンで行う点火プラグの形状を示す部分破断断面図で
ある。
【図10】実施形態5にかかり、主体金具に形成した環
状の係合溝と先端側金具との係合を先端側金具の基端側
端縁の曲げカシメで行う点火プラグの形状を示す部分破
断断面図である。
【図11】実施形態6にかかる先端側金具にキー溝を設
けた点火プラグの形状を示す部分破断断面図である。
【図12】実施形態6にかかるシリンダヘッドの部分拡
大平面図および部分拡大断面図である。
【図13】エンジンおよび点火プラグと混合気の流れ
(スワール)の関係を示す説明図である。(a)はシリ
ンダの下方から見た状態、(b)は点火プラグとスワー
ルとの関係を示す。
【図14】1極点火プラグとスワールとの関係を説明す
る説明図であり、(a)はスワールと外側電極との角度
θを説明する説明図であり、(b)は角度θを変えた場
合に、限界A/F値の変化を示すグラフである。
【図15】2極点火プラグとスワールとの関係を説明す
る説明図であり、(a)はスワールと外側電極との角度
θを説明する説明図であり、(b)は角度θを変えた場
合に、限界A/F値の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
20,120,220,320,420,520 点火
プラグ 30,130,530 シリ
ンダヘッド 50 エン
ジン 1 中心
電極 2 絶縁
体 2F 先端
側部 3 主体
金具 4 六角
カシメ部 5 中間
部 6 結合
部 6A 基端
側部 6B 先端
側部 6c 係合
溝 6n 雄ネ
ジ 8 先端
側金具 8A 係合
部 8B 先端
環状部 8c ポン
チ部 8e 外側
電極延出部 8g キー
突起 8s,108s プラ
グ座面 10 プラ
グ本体 11 外側
電極 12 ガス
ケット 31 プラ
グ取付孔 31A 結合
孔 31B 挿通
孔 31C キー
溝 31s ヘッ
ド座面 O 軸 M2 スワ
ール Lm 流線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01T 13/32 H01T 13/32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに形成したプラグ取付孔に
    装着するための点火プラグであって、 軸方向に延びる中心電極と、 上記中心電極の径方向周囲を取り囲んで、上記中心電極
    を固定する絶縁体と、 上記絶縁体の径方向周囲を取り囲んで、上記絶縁体を固
    定する主体金具と、 を有するプラグ本体と、 上記絶縁体の先端側部の径方向周囲を取り囲む環状の先
    端側金具であって、 上記先端側金具の先端側面のうち外側電極延出部から延
    出して上記中心電極との間に所定間隔のギャップを形成
    する1または複数の外側電極を有し、 上記主体金具に対して上記軸の周りに回動可能に係合し
    ており、 上記先端側金具の外周が、上記プラグ取付孔のうち先端
    側金具と対応する先端側金具対応部と、1箇所または複
    数箇所でのみ嵌合する嵌合位置制限形状とされており、 上記軸を中心とした上記外側電極延出部の周方向角度
    と、上記嵌合位置制限形状とされた先端側金具の外周形
    状との関係が、同一品番の点火プラグを見たとき、いず
    れの点火プラグについても略同一とされている先端側金
    具と、を備えることを特徴とする点火プラグ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の点火プラグであって、 前記嵌合位置制限形状は、前記プラグ取付孔の先端側金
    具対応部に形成したキー溝に対応するキー突起を備える
    形状であることを特徴とする点火プラグ。
  3. 【請求項3】軸方向に延びる中心電極と、上記中心電極
    の径方向周囲を取り囲んで、上記中心電極を固定する絶
    縁体と、上記絶縁体の径方向周囲を取り囲んで、上記絶
    縁体を固定する主体金具と、を有するプラグ本体と、上
    記絶縁体の先端側部の径方向周囲を取り囲み、上記主体
    金具に対して上記軸の周りに回動可能に係合している環
    状の先端側金具を備える点火プラグを取り付けるための
    プラグ取付孔を備えるシリンダヘッドであって、 上記プラグ取付孔は、上記点火プラグの上記先端側金具
    に対応する先端側金具対応部を備え、 上記先端側金具対応部が、上記点火プラグを上記プラグ
    取付孔に挿入しつつ上記先端側金具をその軸を中心とし
    て回転させたとき、上記先端側金具と1箇所または複数
    箇所でのみ嵌合する嵌合位置制限形状とされており、 上記嵌合位置制限形状とされた上記先端側金具対応部
    が、同一品番のシリンダヘッドを見たとき、いずれのシ
    リンダヘッドについても略同一とされていることを特徴
    とするシリンダヘッド。
  4. 【請求項4】プラグ取付孔を備えるシリンダヘッドと、 点火プラグと、を備える内燃機関であって、 上記点火プラグは、 軸方向に延びる中心電極と、 上記中心電極の径方向周囲を取り囲んで、上記中心電極
    を固定する絶縁体と、 上記絶縁体の径方向周囲を取り囲んで、上記絶縁体を固
    定する主体金具と、 を有するプラグ本体と、 上記絶縁体の先端側部の径方向周囲を取り囲む環状の先
    端側金具であって、 上記先端側金具の先端側面のうち外側電極延出部から延
    出して上記中心電極の先端側端部との間に所定間隔のギ
    ャップを形成する1または複数の外側電極を有し、 上記主体金具に対して上記軸の周りに回動可能に係合す
    る先端側金具と、 を備え、 上記先端側金具の外周と、プラグ取付孔のうち先端側金
    具と対応する先端側金具対応部とは、互いに1箇所また
    は複数箇所でのみ嵌合する嵌合位置制限形状とされてお
    り、 上記点火プラグの上記軸を中心とした上記外側電極延出
    部の周方向角度と、上記嵌合位置制限形状とされた上記
    先端側金具の外周形状との関係が、同一品番の点火プラ
    グを見たとき、いずれの点火プラグについても略同一と
    され、 上記嵌合位置制限形状とされた上記シリンダヘッドの先
    端側金具対応部が、同一品番のシリンダヘッドを見たと
    き、いずれのシリンダヘッドについても略同一とされ、 上記点火プラグが、上記シリンダヘッドのプラグ取付孔
    に嵌合して固定されていることを特徴とする内燃機関。
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