JP2000067224A - 画像判別方法、画像判別装置、画像処理装置、及び記憶媒体 - Google Patents

画像判別方法、画像判別装置、画像処理装置、及び記憶媒体

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JP2000067224A
JP2000067224A JP10239103A JP23910398A JP2000067224A JP 2000067224 A JP2000067224 A JP 2000067224A JP 10239103 A JP10239103 A JP 10239103A JP 23910398 A JP23910398 A JP 23910398A JP 2000067224 A JP2000067224 A JP 2000067224A
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Hiroyuki Arahata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画像におけるす抜け部の有無を正確に判
別することで、良好な画像処理を行うことが可能な画像
判別装置を提供する。 【解決手段】 被写体を介した放射線をセンサで受光す
ること等により得られた撮影画像において、す抜け部
(放射線が直接センサに照射される領域等)は必ず照射
領域の端部に出現し、す抜け部の濃度値は照射領域内で
高濃度域にある、ということに基づいて、判別手段13
3は、撮影画像全体の特性値(最大濃度値等)から決定
される濃度値の照射領域端部での出現頻度から、す抜け
部の有無を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、被写体を
放射線撮影して得られた撮影画像に対して、該画像にお
けるす抜け部(放射線が直接センサに照射される領域)
の有無を判別する画像判別方法、画像判別装置、画像処
理装置、及びそれを実施するための処理ステップをコン
ピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年では、ディジタル技術の進歩によ
り、例えば、被写体を介した放射線(X線等)をセンサ
にて受光し、これにより得られた放射線画像をディジタ
ル化し、そのディジタル画像に所定の画像処理を行っ
て、CRT等に表示出力したり、プリント出力したり、
或いはフィルムに出力することが行われている。上記の
画像処理としては、放射線撮影によって取得した原画像
の濃度分布に従って階調変換を行う階調変換処理があ
る。例えば、原画像から最高濃度値を特徴量としてを抽
出し、該最高濃度値が所定値となるように、該原画像の
濃度値を変換する。
【0003】ところで、放射線撮影では一般に、撮影対
象となる被写体の撮影領域において、必要領域のみを照
射する「照射しぼり」が行われる。これは、人道上の理
由や、不要領域からの散乱を防いでコントラストの低下
を防止するためである。そこで、図8は、照射しぼりを
行わずにX線撮影して得られた肺正面のX線画像(照射
しぼり無しのX線画像)を示したものであり、図9は、
照射しぼりを行ってX線撮影して得られた上記肺正面の
X線画像(照射しぼり有りのX線画像)を示したもので
ある。上記図8及び図9において、”601”は、撮影
領域(センサ面)を示す。また、上記図8において、”
602”の斜線部は、X線が直接センサに照射された領
域(す抜け部)を示す。また、上記図9において、”6
03”は、照射しぼりが行われX線が直接あたっている
領域を示す。この領域603には、す抜け部は存在せ
ず、撮影対象内に照射しぼりが行われた場合に発生し易
い。したがって、上記図8及び図9に示すようなX線画
像(原画像)に対して、上述した階調変換処理を行うた
めには、先ず、処理対象の原画像にす抜け部が存在する
か否かを認識する。そして、す抜け部が存在した場合に
は、原画像から該す抜け部を除去し、例えば、残った部
分の領域の濃度の最大値を肺領域の最高濃度値として抽
出し、該最高濃度値がフィルム等において2.0程度と
なるように、原画像の濃度値を変換する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、階調変換処理を行う際、従来では、照射しぼ
り有りのX線画像(上記図9参照)に対して、す抜け部
が存在しないにも係わらず、肺領域等が誤ってす抜け部
と判定される場合があった。このため、階調変換処理に
必要な画像の特徴量(肺領域の最高濃度値等)が取得で
きない問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、撮影画像におけるす抜け部の有
無を正確に判別することで、良好な画像処理を行うこと
が可能な画像判別方法、画像判別装置、画像処理装置、
及びそれを実施するための処理ステップをコンピュータ
が読出可能に格納した記憶媒体を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、撮影して得られた画像が、す抜け部有り
の画像であるか、す抜け部無しの画像であるかを判別す
る画像判別方法であって、上記撮影画像から特性値を取
得する特性値取得ステップと、上記特性値算出ステップ
により得られた特性値により決定される濃度値の、上記
撮影画像に含まれる照射領域の端部での出現頻度を取得
する出現頻度取得ステップと、上記出現頻度取得ステッ
プにより得られた出現頻度に基づいて上記撮影画像にお
けるす抜け部の有無を判別する判別ステップとを含むこ
とを特徴とする。
【0007】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記特性値取得ステップは、上記撮影画像中の最大濃度
値を上記特性値として取得するステップを含むことを特
徴とする。
【0008】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記特性値取得ステップは、上記撮影画像及び上記照射
領域の各濃度値ヒストグラムを作成するステップと、該
ステップにより作成された濃度値ヒストグラムの形状に
基づいて上記特性値を取得するステップとを含むことを
特徴とする。
【0009】第4の発明は、撮影して得られた画像が、
す抜け部有りの画像であるか、す抜け部無しの画像であ
るかを判別する画像判別装置であって、上記撮影画像か
ら特性値を取得する特性値取得手段と、上記特性値算出
手段にて得られた特性値により決定される濃度値の、上
記撮影画像に含まれる照射領域の端部での出現頻度を取
得する出現頻度取得手段と、上記出現頻度取得手段にて
得られた出現頻度に基づいて上記撮影画像におけるす抜
け部の有無を判別する判別手段とを備えることを特徴と
する。
【0010】第5の発明は、上記第4の発明において、
上記特性値取得手段は、上記撮影画像中の最大濃度値を
上記特性値として取得することを特徴とする。
【0011】第6の発明は、上記第4の発明において、
上記特性値取得手段は、上記撮影画像及び上記照射領域
の各濃度値ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手
段を含み、該手段にて作成された濃度値ヒストグラムの
形状に基づいて上記特性値を取得することを特徴とす
る。
【0012】第7の発明は、撮影して得られた画像が、
す抜け部有りの画像であるか、す抜け部無しの画像であ
るかを判別する画像判別手段と、上記画像判別手段での
判別結果に基づいて、上記撮影画像に所定の画像処理を
施す画像処理手段とを備える画像処理装置であって、上
記画像判別手段は、請求項4〜6の何れかに記載の画像
判別装置の機能を有することを特徴とする。
【0013】第8の発明は、撮影して得られた画像が、
す抜け部有りの画像であるか、す抜け部無しの画像であ
るかを判別するための処理ステップをコンピュータが読
出可能に格納した記憶媒体であって、上記処理ステップ
は、請求項1〜3の何れかに記載の画像判別方法の処理
ステップを含むことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0015】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような画像処理装置100に適用される。こ
の画像処理装置100は、上記図1に示すように、肺正
面からのX線撮影を行って撮影画像を得る撮影部110
と、撮影部110の出力が供給される照射領域端部抽出
部120と、撮影部110及び照射領域端部抽出部12
0の各出力が供給される画像判別部130と、撮影部1
10及び画像判別部130の各出力が供給される画像処
理部140と、画像処理部140の出力が供給される出
力部150と、画像判別部130の動作制御等を行う制
御部160と、制御部160での制御のための処理プロ
グラムや各種データが記憶されるメモリ170とを備え
ている。
【0016】まず、画像処理装置100の一連の動作に
ついて説明すると、撮影部110は、被写体(ここでは
肺部とする)を介したX線をセンサ(図示せず)により
受光することで、肺正面の撮影画像を得る。この撮影画
像の情報は、ディジタルの情報として、照射領域端部抽
出部120及び画像判別部130に各々供給される。照
射領域端部抽出部120は、撮影部110にて得られた
撮影画像に対する照射しぼり有無の判別を行い、その判
別結果に従って、照射領域端部を抽出する。画像判別部
130は、特性値算出部131、出現頻度算出部13
2、及び判別部133を備えている。これらの各構成部
により、撮影部110にて得られた撮影画像における特
徴量(以下、「特性値」とも言う)を算出し、該特性値
により決定される濃度値の、照射領域端部抽出部120
にて得られた照射領域端部での出力頻度を算出し、その
算出結果により、す抜け部の有無を判別する。画像処理
部140は、階調変換処理部141を含んでおり、画像
判別部130での判別結果に従って、撮影部110にて
得られた撮影画像に対して階調変換処理部141による
階調変換処理等の所定の画像処理を行う。出力部150
は、画像処理部140にて所定の画像処理が行われた撮
影画像を、CRT等による表示出力や、プリント出力、
或いはフィルムに対して出力する。
【0017】上述のような画像処理装置100におい
て、最も特徴とする構成は、画像判別部130にある。
この画像判別部130は、例えば、図2に示すフローチ
ャートに従った処理プログラムが、制御部160により
メモリ170から読み出され実行されることで、以下の
ように動作する。
【0018】ここで、画像判別部130での処理の前処
理として、照射領域端部抽出部120では、撮影部11
0にて得られた撮影画像が、照射しぼり有りの画像であ
るか否かの判別が行われるが、その処理について具体的
に説明する。
【0019】照射領域端部抽出部120は、撮影部11
0で得られた撮影画像が、上記図8に示したような照射
しぼり無しの撮影画像(X線画像)であるか、上記図9
に示したような照射しぼり有りの撮影画像(X線画像)
であるかを判別する。この判別方法としては、例えば、
次のような方法を用いる。先ず、撮影画像全体のMAX
値(画像全体の累計ヒストグラムの上位部や、画像全体
の濃度値をソートしたその上位部等)を特性値として算
出し、その特性値の一定割合の濃度値の画像端部での出
現頻度を算出する。次に、その出現頻度が予め定められ
た閾値以上であるか否かを判別する。この判別の結果、
閾値以上であれば、照射しぼり無しの画像であると判定
する。一方、閾値以上でないときは、照射しぼり有りの
画像であると判定する。
【0020】そして、照射領域端部抽出部120は、上
記の判別結果により、照射しぼり無しの撮影画像(上記
図8参照)に対しては、図3に示すような照射領域の端
部301を抽出し、照射しぼり有りの撮影画像(上記図
9参照)に対しては、図4に示すような照射領域の端部
303を抽出する。上記図3における照射領域端部30
1は、撮影領域601の端部に対応する。また、上記図
4における照射領域端部303は、矩形の照射領域30
2の端部に対応する。
【0021】したがって、上述のようにして、照射領域
端部抽出部120により抽出された撮影画像の照射領域
端部301又は303の情報が、画像判別部130(具
体的には出現頻度算出部132)に供給される。
【0022】画像判別部130において(上記図2参
照)、先ず、特性値算出部131は、撮像部110にて
得られた撮影画像全体のMAX値を特性値として算出す
る(ステップS201)。ここでのMAX値は、例え
ば、画像全体の累計ヒストグラムの上位部(5%点等)
とする。尚、上記のMAX値は、画像全体の累計ヒスト
グラムの上位部に限らず、画像全体の濃度値をソートし
たその上位部等としてもよい。
【0023】次に、出現頻度算出部132は、照射領域
端部抽出部120にて抽出された照射領域端部301又
は303(上記図3及び図4参照)における、特性値算
出部131にて算出された特性値(MAX値)の一定割
合(90%以上等)の濃度値の出現頻度を算出する(ス
テップS202)。
【0024】そして、判定部133は、出現頻度算出部
132にて算出された出現頻度が所定の閾値Thより大
きいか否かを判別する(ステップS203)。この判別
の結果、”出現頻度>Th”であった場合、判別部13
3は、撮影部110で得られた撮影画像はす抜け有りの
画像であると判定する(ステップS204)。一方、”
出現頻度>Th”でなかった場合、判別部133は、撮
影部110で得られた撮影画像はす抜け無しの画像であ
ると判定する(ステップS205)。
【0025】上述のように、本実施の形態では、撮影画
像全体のMAX値(特性値)から決定される濃度値の、
照射領域端部(301又は303)での出現頻度から、
撮影画像におけるす抜け部の有無を判別する。すなわ
ち、す抜け部は必ず照射領域端部に出現し、す抜け部の
濃度値は照射領域内で高濃度域にある、ということに基
づいて、照射領域端部での上記の濃度値の出現頻度が、
ある一定値(Th)より大きければ、す抜け部有りと判
定し、そうでないときには、す抜け部無しと判定する。
このように構成したことにより、判別対象の撮影画像が
上記図9や図4に示した照射しぼり有りの画像であって
も、照射領域内の肺部が誤ってす抜け部と判定されるこ
と等はない。したがって、す抜け部の有無の正確な判別
結果を得ることができる。また、この判別を、撮影画像
全体のMAX値(特性値)から決定される濃度値の、照
射領域端部での出現頻度を用いて行うため、照射領域端
部に肺部の金属片等がかかっていたとしても、安定した
上記の判別を行うことができる。さらに、画像処理部1
40は、上述のような正確且つ安定したす抜け部の有無
の判別結果を用いて、階調変換処理等の画像処理を行う
ことができるため、良好な画像処理後の画像を出力部1
50に提供することができる。さらにまた、この画像処
理部140での画像処理を、す抜け部の有無の判別結果
に応じて変えることもできるため、す抜け部の有無に適
した画像処理を行うことができる。
【0026】尚、照射領域端部抽出部120において、
照射しぼりの有無の判別を行うための特性値(MAX
値)を、画像判別部130の特性値算出部131を用い
て算出するようにしてもよい。すなわち、特性値算出部
131を、照射領域端部抽出部120と画像判別部13
0で共用するようにしてもよい。
【0027】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
上記図1に示した特性値算出部131において、撮影画
像全体の濃度値ヒストグラムから特性値を算出する。こ
のため、特性値算出部131は、図5に示すように、ヒ
ストグラム生成部131aを備えており、図6のフロー
チャートに従った処理プログラムが、制御部160によ
りメモリ170から読み出され実行されることで、以下
のように動作する。
【0028】先ず、図7に示すような、横軸を濃度値、
縦軸を出現頻度とする撮影画像全体の濃度値ヒストグラ
ムを作成する(ステップS401)。そして、ステップ
S401にて作成した濃度値ヒストグラムから、仮のす
抜け部の濃度値の下限を示す濃度値Th2を抽出する
(ステップS402)。ここでは、濃度値Th2を、濃
度値ヒストグラム上の高濃度値側から最初の凹部の最窪
点Pの濃度値とする。
【0029】また、上述した照射しぼり有無の判別方法
を用いる等をして、撮影画像から照射領域を抽出し、該
照射領域の濃度値ヒストグラムを作成する(ステップS
403)。そして、ステップS403にて作成した濃度
値ヒストグラムから、その上位x%(例えば、上位40
%)の濃度値Th3を抽出する(ステップS404)。
【0030】ステップS402及びS404により濃度
値Th2及びTh3が抽出されると、これらの濃度値T
h2及びTh3の大小を比較する(ステップS40
5)。この比較の結果、”Th2>Th3”であった場
合、仮のす抜け部有りと見なし、特性値を”Th2”と
して出力する(ステップS406)。一方、”Th2≦
Th3”であった場合、す抜け部無しと見なし、その旨
を示す情報を出力する(ステップS407)。これは、
上述したように、す抜け部の濃度値は照射領域内で高濃
度域にあるということにより、仮のす抜け部の濃度値T
h2(濃度値の下限)が、照射領域の濃度値Th3(濃
度値の上位)より小さければ、確実にす抜け部無しと判
定してよいためである。
【0031】上述のようにして、特性値算出部131か
ら出力される特性値Th2或いは「す抜け無し」の結果
情報は、出現頻度算出部132或いは判別部133に供
給される。具体的には、上記図5に示すように、特性値
算出部131から特性値Th2が出力された場合(仮の
す抜け部有りの場合)、該特性値Th2は、出現頻度算
出部132に供給され、上述した特性値Th(MAX
値)として用いられ(上記図5の直線参照)、以降、上
述したようにして、実際のす抜け部の判別が行われる。
一方、特性値算出部131から「す抜け無し」の結果情
報が出力された場合、該結果情報は、そのまま判別部1
33を介して画像処理部140に供給される(上記図5
の破線参照)。
【0032】上述のように、本実施の形態では、画像全
体の濃度値ヒストグラムの形状から得られた仮のす抜け
部の濃度値(濃度の下限)Th2を得て、該濃度値Th
2と、照射領域の濃度値ヒストグラムの形状から得られ
た濃度値Th3(濃度の上位部)とを比較することで、
仮のす抜け部の有無の判別を行い、仮のす抜け部有りの
場合には、仮のす抜け部の濃度値Th2を特性値として
用いて実際のす抜け部の有無を判別する。このように構
成したことにより、す抜け部無しを確実に判定すること
ができると共に、一旦仮のす抜け部が有りと判定された
場合において、次に行う実際のす抜け部の有無の判別
を、安定した特性値(濃度値Th2)を用いて行うこと
ができるため、さらに高精度なす抜け部の有無の判別を
行うことができる。
【0033】尚、本発明の目的は、上述した各実施の形
態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは
装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読みだして実行することによっても、達成
されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から
読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機
能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶
した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【0034】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用い
ることができる。
【0035】また、コンピュータが読みだしたプログラ
ムコードを実行することにより、各実施の形態の機能が
実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に
基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の
処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の
形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまで
もない。
【0036】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、
その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、被写体
を介した放射線をセンサで受光すること等により得られ
た撮影画像において、す抜け部(放射線が直接センサに
照射される領域等)は必ず照射領域の端部に出現し、す
抜け部の濃度値は照射領域内で高濃度域にある、という
ことに基づいて、撮影画像全体の特性値(最大濃度値
等)から決定される濃度値の照射領域端部での出現頻度
から、す抜け部の有無を判別するように構成した。例え
ば、上記の出現頻度が所定の閾値以上であれば、す抜け
部有りの画像であると判定し、そうでなければ、す抜け
部無しの画像であると判定する。
【0038】これにより、判別対象の撮影画像が肺正面
の放射線画像である場合において、該画像が照射しぼり
有りの画像であっても、従来のように、照射領域内の肺
部が誤ってす抜け部と判定されること等はない。したが
って、す抜け部の有無の正確な判別結果を得ることがで
きる。また、上記の判別は、撮影画像全体の最大濃度値
等の特性値から決定される濃度値の、照射領域端部での
出現頻度を用いて行うように構成したことにより、照射
領域端部に被写体部位(肺部の金属片等)がかかってい
たとしても、安定したす抜け部の有無の判別を行うこと
ができる。さらに、上述のような正確且つ安定したす抜
け部の有無の判別結果を用いて、階調変換処理等の画像
処理を行うことができるため、良好な画像処理後の画像
を提供することができる。さらにまた、この画像処理
を、す抜け部の有無の判別結果に応じて変えることもで
きるため、す抜け部の有無に適した画像処理を行うこと
もできる。
【0039】また、上記の特性値を、撮影画像全体及び
照射領域の各濃度値ヒストグラムの形状に基づいて取得
するように構成すれば、さらに高精度なす抜け部の有無
の判別を行うことができる。例えば、撮影画像全体の濃
度値ヒストグラムの形状から仮のす抜け部の濃度値(濃
度の下限)を得て、該濃度値と、照射領域の濃度値ヒス
トグラムの形状から得られた濃度値(濃度の上位部)と
を比較することで、仮のす抜け部の有無の判別を行い、
仮のす抜け部有りの場合には、仮のす抜け部の濃度値を
特性値として用いて実際のす抜け部の有無を判別する。
これにより、す抜け部無しを確実に判定することができ
ると共に、一旦仮のす抜け部が有りと判定された場合に
おいて、次に行う実際のす抜け部の有無の判別を、安定
した特性値(仮のす抜け部の濃度値)を用いて行うこと
ができるため、さらに高精度なす抜け部の有無の判別を
行うことができる。
【0040】よって、本発明によれば、撮影画像におけ
るす抜け部の有無を正確に判別することができ、該判別
結果を用いることで、良好な画像処理も行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図3】照射しぼり無しの撮影画像での照射領域端部を
説明するための図である。
【図4】照射しぼり有りの撮影画像での照射領域端部を
説明するための図である。
【図5】第2の実施の形態において、上記画像処理装置
の画像判別部の構成を示すブロック図である。
【図6】上記画像判別部の特性値算出部の動作を説明す
るための図である。
【図7】上記特性値算出部にて作成される画像全体の濃
度値ヒストグラムを説明するための図である。
【図8】照射しぼり無しの撮影画像を説明するための図
である。
【図9】照射しぼり有りの撮影画像を説明するための図
である。
【符号の説明】
100 画像処理装置 110 撮影部 120 照射領域端部抽出部 130 画像判別部 131 特性値算出部 132 出現頻度算出部 133 判別部 140 画像処理部 150 出力部 160 制御部 170 メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影して得られた画像が、す抜け部有り
    の画像であるか、す抜け部無しの画像であるかを判別す
    る画像判別方法であって、 上記撮影画像から特性値を取得する特性値取得ステップ
    と、 上記特性値算出ステップにより得られた特性値により決
    定される濃度値の、上記撮影画像に含まれる照射領域の
    端部での出現頻度を取得する出現頻度取得ステップと、 上記出現頻度取得ステップにより得られた出現頻度に基
    づいて上記撮影画像におけるす抜け部の有無を判別する
    判別ステップとを含むことを特徴とする画像判別方法。
  2. 【請求項2】 上記特性値取得ステップは、上記撮影画
    像中の最大濃度値を上記特性値として取得するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1記載の画像判別方法。
  3. 【請求項3】 上記特性値取得ステップは、上記撮影画
    像及び上記照射領域の各濃度値ヒストグラムを作成する
    ステップと、該ステップにより作成された濃度値ヒスト
    グラムの形状に基づいて上記特性値を取得するステップ
    とを含むことを特徴とする請求項1記載の画像判別方
    法。
  4. 【請求項4】 撮影して得られた画像が、す抜け部有り
    の画像であるか、す抜け部無しの画像であるかを判別す
    る画像判別装置であって、 上記撮影画像から特性値を取得する特性値取得手段と、 上記特性値算出手段にて得られた特性値により決定され
    る濃度値の、上記撮影画像に含まれる照射領域の端部で
    の出現頻度を取得する出現頻度取得手段と、 上記出現頻度取得手段にて得られた出現頻度に基づいて
    上記撮影画像におけるす抜け部の有無を判別する判別手
    段とを備えることを特徴とする画像判別装置。
  5. 【請求項5】 上記特性値取得手段は、上記撮影画像中
    の最大濃度値を上記特性値として取得することを特徴と
    する請求項4記載の画像判別装置。
  6. 【請求項6】 上記特性値取得手段は、上記撮影画像及
    び上記照射領域の各濃度値ヒストグラムを作成するヒス
    トグラム作成手段を含み、該手段にて作成された濃度値
    ヒストグラムの形状に基づいて上記特性値を取得するこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像判別装置。
  7. 【請求項7】 撮影して得られた画像が、す抜け部有り
    の画像であるか、す抜け部無しの画像であるかを判別す
    る画像判別手段と、 上記画像判別手段での判別結果に基づいて、上記撮影画
    像に所定の画像処理を施す画像処理手段とを備える画像
    処理装置であって、 上記画像判別手段は、請求項4〜6の何れかに記載の画
    像判別装置の機能を有することを特徴とする画像処理装
    置。
  8. 【請求項8】 撮影して得られた画像が、す抜け部有り
    の画像であるか、す抜け部無しの画像であるかを判別す
    るための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納
    した記憶媒体であって、 上記処理ステップは、請求項1〜3の何れかに記載の画
    像判別方法の処理ステップを含むことを特徴とする記憶
    媒体。
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