JP2000066274A - ストロボ充電回路 - Google Patents

ストロボ充電回路

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JP2000066274A
JP2000066274A JP23260498A JP23260498A JP2000066274A JP 2000066274 A JP2000066274 A JP 2000066274A JP 23260498 A JP23260498 A JP 23260498A JP 23260498 A JP23260498 A JP 23260498A JP 2000066274 A JP2000066274 A JP 2000066274A
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power supply
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control signal
voltage
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JP23260498A
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Toshiyuki Aoki
俊之 青木
Eihiko Yasui
映彦 安井
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高変換効率で昇圧動作を行いつつ、高速に充
電することができるストロボ充電回路を提供する。 【解決手段】 他励発振式のストロボ充電回路であっ
て、少なくとも1次コイルと2次コイルとの2つの巻線
で構成されたフライバックトランスTと、制御入力端子
に供給される制御信号に基づいて前記1次コイルに供給
する電源をオン/オフするスイッチング素子30と、前
記スイッチング素子がオンからオフに変化する際に前記
2次コイルに発生するフライバックパルスを整流する整
流ダイオードDと、前記整流ダイオードで整流された電
流を充電するメインコンデンサ40と、前記スイッチン
グ素子がオフする時間幅が、前記2次コイルに発生する
フライバックパルスの発生から消滅までの期間と略等し
くなるように、前記制御信号を生成する発振制御手段1
と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真撮影の際のカメ
ラ用照明装置であるストロボ装置を制御するストロボ充
電回路であり、特に、小型のカメラに内蔵するに適した
ストロボ充電回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ストロボ充電回路の形式を大別すると、
以下のようになっている。 ・発振方式の違い 自励発振式:充電回路内に自身で発振する回路を構成す
る方式。 他励発振式:発振素子に外部からの発振制御信号を与え
る方式。 ・昇圧方式の違い フォワード式:トランス1次コイルに印加した電圧が、
1次コイルと2次コイルとの巻数比に応じて昇圧されて
2次コイルに出力される方式。 フライバック式:1次コイルに流れていた電流が遮断さ
れたときに発生する逆起電圧が、2次コイルに発生する
方式。
【0003】したがって、ストロボ充電回路として前記
の発振方式と昇圧方式を組み合わせたものが考えられ
る。なお、従来のストロボ充電回路には、一般に、自励
発振式でトランスの1次コイルに印加された電圧を1次
コイルと2次コイルとの巻数比に応じて昇圧した電圧を
2次コイルに出力するフォワード型(以下、これを、自
励フォワード式と呼ぶ)の昇圧回路が使用されている。
【0004】この自励フォワード式ストロボ充電回路で
は、発振動作を行うための回路をストロボ充電回路内に
構成しているため、充電開始の際に充電開始信号をオフ
からオンにしておき、充電完了の時点で充電開始信号を
オンからオフにするだけの制御で済むため、制御が簡単
である。また、その自励発振回路は、2次コイルに流れ
るメインコンデンサへの充電電流が大きければ大きいほ
ど、1次コイルに直列接続されたバイポーラトランジス
タ(発振トランジスタ)のベース端子に大きな電流をフ
ィードバックする構成になっているので、メインコンデ
ンサの充電電圧が低い状態からの充電開始直後は、1次
コイルに大電流を流し、充電完了間際に比べ発振トラン
ジスタのオン時間のデューティーを引き上げ、発振周波
数を低くする急速充電のための動作を回路が自動的に制
御してくれる。この自動制御のメリットを有しているた
め、ストロボ充電回路として一般に多く使用されてきて
いる。
【0005】一方、他励発振でフライバック回路を組み
合わせて用いる他励フライバック式ストロボ充電回路
は、1次コイルに接続されたスイッチング素子を外部か
らオン/オフ制御できるので、スイッチング素子やトラ
ンスが電流飽和を起こさないように昇圧動作を行うこと
で無駄なエネルギー放出を防止する他励発振制御の特性
と、2次コイルに充電電流が流れているときには、1次
コイルに接続されたスイッチング素子はオフしているの
で、メインコンデンサへの充電電流や充電電圧に関係な
く、充電開始から充電終了までほぼ一定な消費電流にな
るフライバック式の両特性を備えている。このため、一
定のデューティーおよび周波数の比較的簡単な発振制御
信号を供給するだけで、充電開始から終了までほぼ一定
な消費電流で高変換効率のストロボ充電ができる、すな
わち電池の長寿命化が図れるメリットを有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このフライ
バック式では、フォワード式のようにフィードバックを
利用して1次コイルに大電力を入力して充電速度を速め
たりすることができない。そして、発振トランジスタが
オンしているときのエネルギーを、発振トランジスタが
オフする際に放出する動作の繰り返しであるので、フォ
ワード式のように充電電流が流れる時間のデューティー
を引き上げることができず、充電時間が長くなる欠点を
有していた。
【0007】このように、一定消費電流で高変換効率と
いうメリットがあるにもかかわらず、カメラのストロボ
の充電時間が長くなることは好ましい状態ではない。こ
のような他励フライバック式のストロボ充電回路は、た
とえば、特開平7−22189号公報の中にも記載され
ているが、充電時間を短くするといった配慮は一切なさ
れていない。したがって、他励フライバック式の充電回
路は実際には用いられていなかった。
【0008】本発明は上記技術的課題に鑑みてなされた
ものであって、高変換効率で昇圧動作を行いつつ、高速
に充電することができるストロボ充電回路を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決する本願発明は以下に述べるようなものである。 (1)請求項1の発明は、他励発振式のストロボ充電回
路であって、少なくとも1次コイルと2次コイルとの2
つの巻線で構成されたフライバックトランスと、制御入
力端子に供給される制御信号に基づいて前記1次コイル
に供給する電源をオン/オフするスイッチング素子と、
前記スイッチング素子がオンからオフに変化する際に前
記2次コイルに発生するフライバックパルスを整流する
整流ダイオードと、前記整流ダイオードで整流された電
流を充電するメインコンデンサと、前記スイッチング素
子がオンまたはオフする時間幅の少なくとも一方を前記
2次コイルに発生するフライバックパルスの発生から消
滅までの期間に応じて変化させるための制御信号を生成
し、この制御信号を前記スイッチング素子の制御入力端
子に供給する発振制御手段と、を有することを特徴とす
るストロボ充電回路である。
【0010】この発明では、スイッチング素子がオンま
たはオフする時間幅を、2次コイルに発生するフライバ
ックパルスの発生から消滅までの期間に応じて変化させ
るようにしている。このため、他励フライバック式の動
作により高変換効率で昇圧動作を行いつつ、かつ、スイ
ッチング素子のオフ時間幅の制御によって高速に充電す
ることが可能になる。すなわち、フライバック式の動作
により電池寿命を伸ばしつつ、かつ、スイッチング素子
の制御によって充電が遅くなることを防止している。
【0011】(2)請求項2の発明は、他励発振式のス
トロボ充電回路であって、少なくとも1次コイルと2次
コイルとの2つの巻線で構成されたフライバックトラン
スと、制御入力端子に供給される制御信号に基づいて前
記1次コイルに供給する電源をオン/オフするスイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子がオンからオフに変
化する際に前記2次コイルに発生するフライバックパル
スを整流する整流ダイオードと、前記整流ダイオードで
整流された電流を充電するメインコンデンサと、前記ス
イッチング素子がオフする時間幅を前記2次コイルに発
生するフライバックパルスの発生から消滅までの期間に
略等しくなるように制御するための制御信号を生成し、
この制御信号を前記スイッチング素子の制御入力端子に
供給する発振制御手段と、を有することを特徴とするス
トロボ充電回路である。
【0012】この発明では、スイッチング素子がオフす
る時間幅が、2次コイルに発生するフライバックパルス
の発生から消滅までの期間と略等しくなるようにしてい
る。このため、他励フライバック式の動作により高変換
効率で昇圧動作を行いつつ、かつ、スイッチング素子の
オフ時間幅の制御によって高速に充電することが可能に
なる。すなわち、フライバック式の動作により電池寿命
を伸ばしつつ、かつ、スイッチング素子の制御によって
充電が遅くなることを防止している。
【0013】(3)請求項3記載の発明は、メインコン
デンサの充電電圧を検出する充電電圧検出手段を備え、
前記発振制御手段は、前記充電電圧検出手段で検出され
たメインコンデンサの充電電圧を参照して前記制御信号
を生成する、ことを特徴とする請求項1または請求項2
のいずれかに記載のストロボ充電回路である。
【0014】この発明では、メインコンデンサの充電電
圧を参照することで、上述した制御信号を生成してい
る。このため、他励フライバック式の動作により高変換
効率で昇圧動作を行いつつ、かつ、スイッチング素子の
オフ時間幅の制御によって高速に充電することが可能に
なると共に、2次コイルに発生しているフライバックパ
ルスの消滅を検出する代わりにメインコンデンサの充電
電圧を参照するにより、検出が容易に行えるようにな
る。
【0015】(4)請求項4記載の発明は、メインコン
デンサの充電開始から計測を開始するタイマ手段を備
え、前記発振制御手段は、前記タイマ手段での計測結果
に応じて前記制御信号を生成する、ことを特徴とする請
求項1または請求項2のいずれかに記載のストロボ充電
回路である。
【0016】この発明では、メインコンデンサの充電開
始からの時間を参照することで、上述した制御信号を生
成している。このため、他励フライバック式の動作によ
り高変換効率で昇圧動作を行いつつ、かつ、スイッチン
グ素子のオフ時間幅の制御によって高速に充電すること
が可能になると共に、2次コイルに発生しているフライ
バックパルスの消滅を検出する代わりにメインコンデン
サの充電開始からの時間を参照するにより、検出が容易
に行えるようになる。
【0017】(5)請求項5記載の発明は、電源電池の
電圧を検出する電池電圧検出手段を備え、前記発振制御
手段は、前記電池電圧検出手段で検出された電池電圧に
応じて、前記タイマ手段での計測結果と前記制御信号と
の対応関係を変化させる、ことを特徴とする請求項4記
載のストロボ充電回路である。
【0018】この発明では、電源電池の電圧を参照する
ことで、上述した制御信号を生成している。このため、
他励フライバック式の動作により高変換効率で昇圧動作
を行いつつ、かつ、スイッチング素子のオフ時間幅の制
御によって高速に充電することが可能になると共に、2
次コイルに発生しているフライバックパルスの消滅を検
出する代わりに電源電池の電圧を参照するにより、検出
が容易に行えるようになる。
【0019】(6)請求項6記載の発明は、前記スイッ
チング素子は低電圧駆動であり、かつ、電源電池の内部
抵抗と電源電池からの電源供給の際の線路抵抗との加算
値よりもオン抵抗が低い電圧制御素子である、ことを特
徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のスト
ロボ充電回路である。
【0020】この発明では、電圧制御素子を使用するた
め、制御入力端子に対してCPUからの信号を直接加え
ることができる。また、オン抵抗が低い素子を使用する
ことで、1次コイルに大きな電圧を加えることができ
て、充電時間の短縮を図ることができる。
【0021】(7)請求項7記載の発明は、電源電池と
並列に接続される電源コンデンサを備え、この電源コン
デンサは、電源電池の内部抵抗と電源電池からの電源供
給の際の線路抵抗との加算値よりも低インピーダンスで
ある、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれ
かに記載のストロボ充電回路である。
【0022】この発明では、低インピーダンスの電源コ
ンデンサを使用するため、1次コイルに大きな電圧を加
えることができて、充電時間の短縮を図ることができ
る。 (8)請求項8記載の発明は、前記整流ダイオードは、
端子間容量が小さい素子である、ことを特徴とする請求
項1乃至請求項7のいずれかに記載のストロボ充電回路
である。
【0023】この発明では、小端子間容量の整流ダイオ
ードを使用するため、メインコンデンサに充電する際の
損失を小さくすることができる。フライバック式の場
合、逆耐圧が小さくて済むため、整流ダイオードの端子
間容量を小さくすることが容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
詳細に説明する。 <ストロボ充電回路の構成>まず、図1を参照して本実
施の形態例で使用するストロボ充電回路の全体構成につ
いて説明する。この図1は本発明の実施の形態のストロ
ボ充電回路の全体の電気的な概略構成を示す機能ブロッ
ク図である。
【0025】この図1に示す本実施の形態例におけるス
トロボ充電回路は、他励フライバック式のものである。
ここで、1はカメラ(図示せず)各部を制御するCPU
であり、後述するスイッチング素子のオン/オフを制御
するための制御信号を生成して、スイッチング素子の制
御入力端子に供給する。
【0026】10は電源電圧を供給するための電源電池
であり、カメラ(図示せず)各部や本実施の形態例のス
トロボ充電回路に電源を供給するものである。20は電
源コンデンサであり、電源電池10と並列に接続されて
いる。この電源コンデンサ20は、望ましくは、電源電
池10の内部抵抗と電源電池10からの電源供給の際の
線路抵抗との加算値よりも低インピーダンスなものであ
る。
【0027】30は制御入力端子GにCPU1から供給
される制御信号に基づいて、後述する1次コイルに供給
する電源をオン/オフするスイッチング素子である。こ
のスイッチング素子30は、望ましくは、低電圧駆動で
あり、かつ、電源電池10の内部抵抗と電源電池10か
らの電源供給の際の線路抵抗との加算値よりもオン抵抗
が低い電圧制御素子(FET)である。
【0028】Tは1次巻線に発生するフライバックパル
スを昇圧して2次巻線に出力するフライバックトランス
であり、1次巻線はスイッチング素子30と直列に接続
されている。
【0029】DはフライバックトランスTの2次巻線に
発生するフライバックパルスを整流する整流ダイオード
であり、端子間容量が小さい素子であることが望まし
い。40は整流ダイオードDにより整流された電流をス
トロボ発光のために蓄積するメインコンデンサである。
なお、このメインコンデンサ40には、図示されていな
いストロボ発光回路などが接続されるものとする。
【0030】<ストロボ充電回路の動作>以下、本実施
の形態例のストロボ充電回路の動作を図2と図3とを参
照して説明する。なお、図2は本実施の形態例のストロ
ボ充電回路の充電開始からの時間tとメインコンデンサ
40の充電電圧Vとの関係の一例を示す特性図、図3は
ストロボ充電回路の動作状態における各部の波形を示す
タイムチャートである。
【0031】CPU1は充電開始の時点より、スイッチ
ング素子30をオン/オフ制御するためにCPUの動作
電圧と同レベルの制御信号(図3(a))を発生する。
この制御信号はスイッチング素子30の制御入力端子
(ゲート(G))に供給されており、制御信号に応じて
ドレイン(D)とソース(S)間が導通と遮断とに切り
替わる。
【0032】ここで、スイッチング素子30が導通状態
にあると、スイッチング素子30のオン抵抗とフライバ
ックトランスTの1次巻き線の直流抵抗分に応じた電流
が流れる。
【0033】そして、制御信号がオフになるとスイッチ
ング素子30も速やかに遮断状態になる。このとき、1
次巻き線のインダクタンスと流れていた電流値とに応じ
て逆起電力が発生する。
【0034】なお、無負荷時においては、フライバック
パルスがストロボ充電回路では一般に数マイクロ秒〜十
数マイクロ秒の発生時間で、数百V〜1kV程度のパル
スとなって2次巻き線から出力される。
【0035】なお、無負荷・メインコンデンサなしの状
態のフライバックパルスの様子を図3(b)に示す。す
なわち、スイッチング素子30が導通状態にあるときに
は負の電圧が現れ、スイッチング素子30が遮断状態に
なったときには逆起電力のパルスが正の電圧になるよう
にトランスの極性を設定しておく。
【0036】また、このフライバック式のストロボ充電
回路では、スイッチング素子30遮断時に発生する逆起
電力を充電に利用するものであるため、充電開始時も充
電完了時も電源電池10の消費電流はほとんど変化が無
い。このため、電池の長寿命化を図ることができる。
【0037】そして、この2次巻き線に現れたフライバ
ックパルスが整流ダイオードDにより整流されることに
より、メインコンデンサ40に充電電流が流れる。な
お、図3(c)はメインコンデンサ40が低電圧である
充電開始時(図2A点付近)におけるメインコンデンサ
40の充電電圧の波形を示しており、図3(d)はメイ
ンコンデンサ40が低電圧である充電開始時(図2A点
付近)におけるメインコンデンサ40への充電電流の波
形を示している。
【0038】また、図3(e)はメインコンデンサ40
が比較的高電圧になる充電終了時付近(図2B点付近)
におけるメインコンデンサ40の充電電圧の波形を示し
ており、図3(f)はメインコンデンサ40が比較的高
電圧になる充電終了時付近(図2B点付近)におけるメ
インコンデンサ40への充電電流の波形を示している。
【0039】このような場合、図3(d)と図3(f)
との比較で明らかなように、充電が進んでメインコンデ
ンサ40が高電圧になるに従って、充電に寄与しない期
間が増えてくる。すなわち、スイッチング素子30が遮
断状態になって直後のフライバックパルス発生時より後
の期間が、充電にも、1次巻き線におけるエネルギー蓄
積にも寄与していないむだ時間になっている。
【0040】そこで、このような状態では、CPU1が
発生する制御信号について、エネルギー蓄積に寄与する
オンの時間幅は変えず、オフの時間幅(すなわち、スイ
ッチング素子がオフする時間幅)を短くする。具体的に
は、フライバックパルスの発生から消滅までの期間と制
御信号のオフの時間幅とを略一致させるようにする。
【0041】このように、むだ時間を省くようにするこ
とで、一定時間に発生するフライバックパルスを多くす
ることができる。従って、充電電流を増加させることが
可能になる。また、この場合にも、デューティーが大き
くなることで電源電池からの電流が若干増えるが、高効
率を保った充電をすることができる。
【0042】なお、図2におけるA点とB点との識別に
ついては、図4に示すようにメインコンデンサ40と並
列に充電電圧検出部50を設け、その検出結果をCPU
1に供給することによって実現される。
【0043】また、図2から明らかなように、充電時間
tと充電電圧Vとは所定の関係を有しているので、CP
U1が充電時間tから充電電圧Vを推測し、制御信号の
オフの期間を変化させるようにしてもよい。この場合に
は、充電電圧検出部50が不要になるため、回路構成が
簡略化できるメリットがある。この場合には、充電時間
tと充電電圧Vとのテーブルを用意し、CPU1がこの
テーブルを参照すればよい。
【0044】また、図5に示すように、電源電池10の
電圧を検出する電池電圧検出部60を設けることでも、
電池電圧に応じて上述した充電時間tや充電電圧Vの特
性を推測することができる。この場合には、高電圧を扱
う充電電圧検出部50の代わりに、低電圧を扱う電池電
圧検出部60を設けることで、回路構成が簡略化できる
メリットがある。たとえば、電池が新品に近い強力な状
態では、図6に示すような充電特性を示し、また、電池
が弱ってきた状態では、図6に示すような充電特性を示
す。そこで、電池電圧検出部60が電池電圧を検出し、
その電圧に応じて、図6における特性曲線を推測し、充
電開始からの時間tに応じて充電電圧Vを求め、前述し
たむだ時間を除くようにすればよい。
【0045】なお、以上の例において、スイッチング素
子30は、バイポーラトランジスタの代わりに電圧制御
素子(電界効果トランジスタ(FET))を使用する
と、制御入力端子に対してCPU1からの制御信号を直
接加えることができるため、回路構成を簡略化できるメ
リットがある。
【0046】また、スイッチング素子30にオン抵抗が
低い素子を使用することで、1次コイルに大大きな電圧
を加えることができて、充電電流を増やすことができ
る。この結果、充電時間の短縮を図ることができて好ま
しい。
【0047】また、本実施の形態例では電源電池10と
並列に電源コンデンサ20を備えている。なお、電源電
池10,電源コンデンサ20および線路についての抵抗
を考慮すると、図7のように表すことができる。すなわ
ち、線路抵抗をRa、電源電池10の内部抵抗をRb、
電源コンデンサ20の内部抵抗(インピーダンス)をR
cと表す。
【0048】この場合に、制御信号のオン/オフに従っ
て、電流iが流れるとする。ここで、電源コンデンサ2
0が存在していないとすると、スイッチング素子30が
遮断状態にある無負荷時の電圧をVBであれば、スイッ
チング素子30が導通状態ではフライバックトランスT
の1次巻き線における電圧はVB−iRaに低下する。
すなわち、図8(b)のように、電圧波形が矩形波にな
る。
【0049】しかし、電源コンデンサ20が存在してい
れば、図8(c)の実線に示すように平滑効果が得ら
れ、電圧変化が小さくなる。特に、フライバックパルス
が発生するタイミング(制御信号がオフになるタイミン
グ)での電圧降下が抑えられるため、充電に大きく寄与
することができる。そして、この場合、この電源コンデ
ンサ20は、電源電池10の内部抵抗Rbと電源電池か
らの電源供給の際の線路抵抗Raとの加算値よりも、低
インピーダンスであることが、電圧降下を最低限に抑え
られるために望ましい。
【0050】また、整流ダイオードDも図9(a)に示
すように容量成分を有している。このため、スイッチン
グ素子30が導通状態で整流ダイオードDに逆電圧がか
かった状態(図9(b))から、スイッチング素子30
が遮断状態になりフライバックパルスが発生してメイン
コンデンサ40に充電電流が流れようとしたとき(図9
(c))、この容量成分が逆電圧からメインコンデンサ
の充電電圧の大きさで充電されることになる。すなわ
ち、この容量成分の大きさは、そのまま充電の損失とな
る。
【0051】したがって、容量の小さい整流ダイオード
Dを使用することが望ましい。フライバック式の場合、
フォワード式に比べると逆耐圧が小さくて済むため、整
流ダイオードの端子間容量を小さくすることが容易にな
る。
【0052】なお、フォワード式ではフライバックパル
スが逆電圧になるため1kV程度であるのに対し、フラ
イバック式ではトランスの巻き数比と電源電池の電圧に
より定まる値(100V程度)である。そして、逆耐圧
とダイオードの容量とは比例関係があるため、フライバ
ック式では整流ダイオードの容量を小さくして損失を小
さくすることが容易になる。
【0053】また、以上の説明では、オン時間一定・オ
フ時間短縮によってむだ時間を省く実施の形態例を用い
て説明を行ってきたが、この動作に限定されるものでは
ない。たとえば、オン時間延長・オフ時間一定とするこ
とで、上述したむだ時間を省くことも可能である。この
場合は、充電が進むに従ってオン時間を長くすることで
蓄積エネルギーを大きくして、メインコンデンサ40の
充電のむだ時間を少なくすることができる。
【0054】なお、この場合には、オン時間の延長によ
り発振周波数が低下するので、あらかじめ従来より高い
発振周波数で充電を開始することが望ましい。さらに、
オン時間延長・オフ時間短縮によって、上述したむだ時
間を省くようにすることも可能である。なお、この場合
には、オン時間延長の割合とオフ時間短縮の割合とで、
発振周波数が不変の場合と、発振周波数が変化する場合
とが存在する。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フライバック式により高変換効率で昇圧動作を行いつ
つ、制御信号のオフの期間を調整することで無駄な時間
を省いて高速に充電することができるストロボ充電回路
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例で使用するストロボ充電
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例のストロボ充電回路の充
電特性の一例を示す特性図である。
【図3】本発明の実施の形態例のストロボ充電回路にお
ける信号波形を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の実施の形態例で使用するストロボ充電
回路の他の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態例で使用するストロボ充電
回路の他の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態例のストロボ充電回路にお
いて、電池の状態と充電特性の関係を示す特性図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態例で使用するストロボ充電
回路の他の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態例のストロボ充電回路にお
ける信号波形を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の実施の形態例で使用するストロボ充電
回路の動作状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 CPU 10 電源電池 20 電源コンデンサ 30 スイッチング素子 40 メインコンデンサ T フライバックトランス D 整流ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他励発振式のストロボ充電回路であっ
    て、 少なくとも1次コイルと2次コイルとの2つの巻線で構
    成されたフライバックトランスと、 制御入力端子に供給される制御信号に基づいて前記1次
    コイルに供給する電源をオン/オフするスイッチング素
    子と、 前記スイッチング素子がオンからオフに変化する際に前
    記2次コイルに発生するフライバックパルスを整流する
    整流ダイオードと、 前記整流ダイオードで整流された電流を充電するメイン
    コンデンサと、 前記スイッチング素子がオンまたはオフする時間幅の少
    なくとも一方を前記2次コイルに発生するフライバック
    パルスの発生から消滅までの期間に応じて変化させるた
    めの制御信号を生成し、この制御信号を前記スイッチン
    グ素子の制御入力端子に供給する発振制御手段と、 を有することを特徴とするストロボ充電回路。
  2. 【請求項2】 他励発振式のストロボ充電回路であっ
    て、 少なくとも1次コイルと2次コイルとの2つの巻線で構
    成されたフライバックトランスと、 制御入力端子に供給される制御信号に基づいて前記1次
    コイルに供給する電源をオン/オフするスイッチング素
    子と、 前記スイッチング素子がオンからオフに変化する際に前
    記2次コイルに発生するフライバックパルスを整流する
    整流ダイオードと、 前記整流ダイオードで整流された電流を充電するメイン
    コンデンサと、 前記スイッチング素子がオフする時間幅を前記2次コイ
    ルに発生するフライバックパルスの発生から消滅までの
    期間に略等しくなるように制御するための制御信号を生
    成し、この制御信号を前記スイッチング素子の制御入力
    端子に供給する発振制御手段と、 を有することを特徴とするストロボ充電回路。
  3. 【請求項3】 メインコンデンサの充電電圧を検出する
    充電電圧検出手段を備え、 前記発振制御手段は、前記充電電圧検出手段で検出され
    たメインコンデンサの充電電圧を参照して前記制御信号
    を生成する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
    記載のストロボ充電回路。
  4. 【請求項4】 メインコンデンサの充電開始から計測を
    開始するタイマ手段を備え、 前記発振制御手段は、前記タイマ手段での計測結果に応
    じて前記制御信号を生成する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
    記載のストロボ充電回路。
  5. 【請求項5】 電源電池の電圧を検出する電池電圧検出
    手段を備え、 前記発振制御手段は、前記電池電圧検出手段で検出され
    た電池電圧に応じて、前記タイマ手段での計測結果と前
    記制御信号との対応関係を変化させる、 ことを特徴とする請求項4記載のストロボ充電回路。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング素子は低電圧駆動であ
    り、かつ、電源電池の内部抵抗と電源電池からの電源供
    給の際の線路抵抗との加算値よりもオン抵抗が低い電圧
    制御素子である、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記
    載のストロボ充電回路。
  7. 【請求項7】 電源電池と並列に接続される電源コンデ
    ンサを備え、 この電源コンデンサは、電源電池の内部抵抗と電源電池
    からの電源供給の際の線路抵抗との加算値よりも低イン
    ピーダンスである、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載のストロボ充電回路。
  8. 【請求項8】 前記整流ダイオードは、端子間容量が小
    さい素子である、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記
    載のストロボ充電回路。
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JP2003047166A (ja) * 2001-08-02 2003-02-14 Canon Inc コンデンサ充電装置及びストロボ装置

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