JP2000065939A - 光ファイバ及び光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバ及び光ファイバケーブル

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JP2000065939A
JP2000065939A JP10246513A JP24651398A JP2000065939A JP 2000065939 A JP2000065939 A JP 2000065939A JP 10246513 A JP10246513 A JP 10246513A JP 24651398 A JP24651398 A JP 24651398A JP 2000065939 A JP2000065939 A JP 2000065939A
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JP
Japan
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optical fiber
layer
core
radiation
scintillator
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JP10246513A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugihara
寛 杉原
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Original Assignee
WIRED JAPAN KK
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】放射線漏れ監視システムを構築するに必要とな
る検出具としての光ファイバ及び光ファイバケーブルを
安価に提供することである。 【構成】この発明に係わる光ファイバケーブルは、光導
波性を有し、一方向に沿って延出するコア12、及び、
このコア12の外周面を全面的に被覆すると共に、放射
線により発光するシンチレータが分散されているクラッ
ド層14を備える光ファイバ10と、この光ファイバ1
0の外周を略全面的に覆うように配設された放射線遮蔽
層24とを具備し、この放射線遮蔽層24には、少なく
とも1カ所に隙間26が設けられていることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光を伝送するた
めの光ファイバ、及びこの光ファイバを内部に備えた光
ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線を扱う(利用する)施
設等においては、放射線漏れは、身体に対するダメージ
が大きいため、これが極力発生しないように種々の対策
が講じられると共に、仮に、放射線漏れが発生した場合
には、これを速やかに、且つ、確実に検出するための検
出システムが開発され、実用に共されている。
【0003】例えば、放射線漏れが発生する可能性のあ
る場所の全てに、周知のシンチレーション計数管のよう
な放射線監視装置を設置し、常時、この監視装置によ
り、放射線漏れを監視するようなシステムが構築され、
実用に共されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従前の放射線監視システムにおいては、シンチレー
ション計数管は、検出箇所に夫々設置しなければならな
いものである一方で高価なものである。このため、この
ような監視システムの構築に多大な費用がかかることに
なる。従って、制限された予算の中では、どうしても、
設置すべき所の全てに、監視装置を設置した監視システ
ムを構築することが困難となり、この結果、監視箇所に
漏れが出て、完璧な監視システムの構築が困難となり、
改善が要望されている。
【0005】即ち、放射線漏れを検出することの出来る
安価な検出具の新規な開発が、切に要望されている。
【0006】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、この発明の主たる目的は、放射線漏れ監視シ
ステムを構築するに必要となる検出具となる光ファイバ
及び光ファイバケーブルを安価に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明に係わる光ファイバは、
請求項1の記載によれば、光導波性を有し、一方向に沿
って延出するコアと、このコアの外周面を全面的に被覆
して前記コア内を伝送される光を該コア内に閉じ込める
クラッド層とを備え、このクラッド層には、放射線によ
り発光するシンチレータが分散され、このシンチレータ
に放射線が照射されることにより発光した光の少なくと
も一部は、前記コア内を伝送されることを特徴としてい
る。
【0008】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項2の記載によれば、光導波性を有し、一方向に沿っ
て延出するコアと、このコアの外周面を全面的に被覆し
て前記コア内を伝送される光を該コア内に閉じ込めるク
ラッド層と、このクラッド層の外周面を全面的に被覆す
る検出層とを備え、この検出層には、放射線により発光
するシンチレータが分散され、このシンチレータに放射
線が照射されることにより発光した光の少なくとも一部
は、前記クラッド層を介して前記コア内を伝送されるこ
とを特徴としている。
【0009】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項3の記載によれば、前記シンチレータは、無機シン
チレータであることを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項4の記載によれば、前記放射線は、X線、α線、β
線及びγ線の少なくとも一つを含み、前記シンチレータ
は、前記X線、α線、β線及びγ線の何れかにより発光
することを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項5の記載によれば、前記クラッド層の外周面には、
保護層が被覆されていることを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項6の記載によれば、前記検出層の外周面には、保護
層が被覆されていることを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項7の記載によれば、前記コアは、石英ガラスから形
成されていることを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項8の記載によれば、前記クラッド層は、透明高分子
合成樹脂から形成されていることを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項9の記載によれば、前記シンチレータは、前記クラ
ッド層内にドーピングにより分散されていることを特徴
としている。
【0016】また、この発明に係わる光ファイバは、請
求項10の記載によれば、前記シンチレータは、前記検
出層内にドーピングにより分散されていることを特徴と
している。
【0017】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項11の記載によれば、光導波性を有し、一
方向に沿って延出するコア、及び、このコアの外周面を
全面的に被覆して前記コア内を伝送される光を該コア内
に閉じ込めると共に、放射線により発光するシンチレー
タが分散されているクラッド層を備える光ファイバと、
この光ファイバの外周を略全面的に覆うように配設され
た放射線遮蔽層とを具備し、この放射線遮蔽層には、少
なくとも1カ所に放射線の前記クラッド層への進入を許
容する隙間が設けられていることを特徴としている。
【0018】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項12の記載によれば、光導波性を有し、一
方向に沿って延出するコアと、このコアの外周面を全面
的に被覆して前記コア内を伝送される光を該コア内に閉
じ込めるクラッド層と、このクラッド層の外周面を全面
的に被覆すると共に、放射線により発光するシンチレー
タが分散されている検出層とを備える光ファイバと、こ
の光ファイバの外周を略全面的に覆うように配設された
放射線遮蔽層とを具備し、この放射線遮蔽層には、少な
くとも1カ所に放射線の前記検出層への進入を許容する
隙間が設けられていることを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項13の記載によれば、前記光ファイバの外
周面を全面的に覆う補強層を更に具備し、前記放射線遮
蔽層は、この補強層の外周に配設されていることを特徴
としている。
【0020】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項14の記載によれば、前記補強層は、前記
一方向に沿って延びる強化繊維の束を備えていることを
特徴としている。
【0021】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項15の記載によれば、前記強化繊維の束
は、その外周をテープにより巻回されることにより、前
記光ファイバの外周に固定されていることを特徴として
いる。
【0022】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項16の記載によれば、前記放射線遮蔽層
は、前記補強層の外周面を被覆している事を特徴として
いる。
【0023】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項17の記載によれば、前記放射線遮蔽層
は、鉛がコーティングされたテープを巻き付けることに
より構成されていることを特徴としている。
【0024】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項18の記載によれば、前記隙間は、前記光
ファイバの周方向に沿う全長に渡り形成されていること
を特徴としている。
【0025】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項19の記載によれば、前記隙間は、前記一
方向に沿って所定間隔毎に複数箇所に形成されているこ
とを特徴としている。
【0026】また、この発明に係わる光ファイバケーブ
ルは、請求項20の記載によれば、前記放射線遮蔽層の
外周には、最外層に位置した状態で、放射線透過性を有
する外被層が全周を覆うように配設されていることを特
徴としている。
【0027】
【発明を実施する形態】以下に、この発明に係わる光フ
ァイバ及びこれが設けられた光ファイバケーブルの一実
施例の構成を、詳細に説明する。
【0028】図1に示すように、この実施例に係わる光
ファイバー10は、光導波性を有すると共に一方向に沿
って延出する純石英ガラス製のコア12と、このコア1
2の外周面を全面的に密着した状態で被覆するクラッド
層14と、このクラッド層14の外周面を全面的に被覆
してクラッド層14を保護する保護層16とを備えて、
概略構成されている。
【0029】ここで、コア12は周知の構成であるた
め、その説明を省略するが、この発明においては、コア
12は、純石英ガラス製であることに限定されることな
く、例えば、光導波性が担保され、且つ、耐久性(寿
命)が確保されるものであれば、透明プラスチックス製
であっても良いことは言うまでもない。
【0030】一方、上述したクラッド層14は、高分子
合成樹脂、例えば、UVアクリレイトやパイロコート
(商品名:スペクトラン・スペシャリティ・オプティッ
クス・カンパニー社(米国コネチカット州)製)が用い
られている。
【0031】そして、この発明の特徴として、クラッド
層14には、X線、α線、β線及びγ線の何れかにより
発光するシンチレータ18がドーピング等により分散さ
れている。ここで、シンチレータ18は周知なものであ
り、その詳細な説明は省略するが、この実施例では、N
aI(Tl)やCsI(Tl)等の無機シンチレータが
採用されている。
【0032】尚、X線で発光するシンチレータ18とし
ては、上述したNal(Tl)の他、CaF2(E
u)、YAP(Ce)等が知られており、α線で発光す
るシンチレータ18としては、上述したCsI(Tl)
の他、BaF2等が知られており、β線で発光するシン
チレータ18としては、上述したCaF2(Eu)やB
aF2等が知られており、γ線で発光するシンチレータ
18としては、上述したNaI(Tl)やCsI(T
l)の他、BaF2、CeF3、B4G3O12、CdWO4
等が知られている。
【0033】また、上述した保護層16は、所定の機械
的強度を有した合成樹脂、例えば、テフゼル(商品名:
スペクトラン・スペシャリティ・オプティックス・カン
パニー社(米国コネチカット州)製)から形成されてい
る。尚、この保護層16は、光ファイバ10としては必
須の構成要素ではなく、これが省略された状態でも、光
ファイバ10が構成されるものである。
【0034】以上のようにこの光ファイバ10は構成さ
れているので、この光ファイバ10にα線、β線、ガン
マ線等の放射線が照射されると、放射線によって、クラ
ッド層14に分散されたシンチレータ18に吸収された
エネルギは、そのシンチレータ18を構成する原子(又
は分子)の電離と共に励起に使用されることになる。そ
して、励起された原子が元の基底状態に戻ったり、電離
の結果発生した電子・イオン対が何らかの過程を経て再
結合したりした場合に、光子が放出されることになる。
この光子の放出が、放射線による発光現象として規定さ
れるものである。
【0035】このように放射線の照射に伴いシンチレー
タ18が発光することになるが、この光は、クラッド層
14とコア12との境界面を介して、コア12内に導入
され、このコア12内をこれの延出方向に沿って伝送さ
れることになる。
【0036】ここで、上述した光ファイバ10は、それ
自身の機械的な強度が充分でないため、以下に説明する
光ファイバーケーブルの形態で、具体的に使用に供され
るものである。
【0037】次に、以上のように構成される光ファイバ
10を用いた光ファイバケーブル20の構成を、図2及
び図3を参照して、詳細に説明する。
【0038】この光ファイバーケーブル20は、図2に
示すように、上述した光ファイバ10と同一構成の光フ
ァイバを光ファイバ心線として備えている。そして、こ
の光ファイバーケーブル20は、光ファイバ10の外周
面に、これを補強するための補強層22を備えている。
この補強層22は、コア12の延出方向である一方向に
沿って延びる強化繊維の束22Aと、この強化繊維の束
22Aの外周をスパイラルに前面に渡り巻回するテープ
22Bとを備え、このテープ22Aにより、強化繊維の
束22Aは光ファイバ10の外周に固定されている。
【0039】また、この補強層22の外周には、これを
略全面的に覆うように放射線遮蔽層24が被覆されてい
る。ここで、この放射線遮蔽層24は、この実施例にお
いては、鉛がコーティングされたテープから規定されて
おり、この鉛コーティングテープをスパイラルに、補強
層22の外周に巻回することにより、放射線の光ファイ
バ10への進入を阻止する放射線遮蔽層24が構成され
ている。
【0040】ここで、図3に示すように、この放射線遮
蔽層24は、上述した一方向に沿って所定間隔毎に複数
箇所に渡り隙間26が形成されている。この隙間26
は、光ファイバ10の周方向に沿う全長に渡り、即ち、
放射線遮蔽層24の全周に渡り形成されている。各隙間
26の幅は、任意に設定されるものであり、特に後述す
るように放射線を検出する場合においては、その検出す
べき放射線の量に応じて、適宜設定されるものである。
【0041】そして、この放射線遮蔽層24の外周に
は、最外層となる外被層28が全周を覆うように配設さ
れている。この外被層28は、アウタージャケットとし
て機能するように、放射線透過性を有する硬質の合成樹
脂から形成されている。
【0042】以上のように光ファイバケーブル20は構
成されているので、この光ファイバケーブル20にα
線、β線、ガンマ線等の放射線が照射されると、放射線
は、放射線遮蔽層24の隙間26を介して、光ファイバ
10のクラッド層14に進入し、ここに分散されている
シンチレータ18を、上述したようにして発光させるこ
とになる。そして発光された光は、光ファイバ10のコ
ア12内を伝送されることになる。
【0043】次に、上述した構成の光ファイバケーブル
20を用いて、放射線を検出する(放射線漏れを監視す
る)ための放射線検出システム(放射線漏れ監視システ
ム)の構成を、図4を参照して説明する。
【0044】この放射線検出システム30は、図4に示
すように、上述した構成の光ファイバケーブル20を検
出具として備え、その一端は、光電変換器32の光入力
端子に接続されている。一方、光ファイバケーブル20
の他端には、反射板34が取り付けられており、ここに
到達した光は、この反射板34により正反射されて、光
電変換器32に向かって伝送されるようになされてい
る。また、この光電変換器32の電気信号出力端子は、
A/D変換器36を介して、情報処理装置38に接続さ
れている。
【0045】ここで、放射線が漏れ出た場合には、この
放射線が漏れでた位置から最も近傍位置の隙間26に対
応するクラッド層14の部位で、発光現象が発生し、こ
の部位からコア12内を互いに反対方向、即ち、光電変
換器32に向かう方向と、反射板34に向かう方向と
に、光が伝送されることになる。従って、光電変換器3
2には、発光された光が直接に入射されると共に、一
旦、反射板34で反射された光が遅れて入射されること
になる。
【0046】このように、放射線の漏れに際しては、光
電変換器32に2つの光信号が所定時間隔てた状態で入
射される現象に鑑み、情報処理装置38おいては、A/
D変換された電気信号出力端子からの2つの検出信号の
隔たり(ズレ時間)に基づいて、何れの隙間26で発光
したかを特定する演算処理を実行するように構成されて
いる。
【0047】尚、この演算処理装置38には、演算結果
を表示するためのディスプレイ装置40と警報装置42
とが接続されており、放射線の漏れが検出された場合に
は、警報装置42を介して、所定の警報が発せられると
共に、ディスプレイ装置40に、漏れ出た位置が表示さ
れるようになされている。
【0048】このようにして、この放射線検出システム
30を用いることにより、例えば、原子力発電所、放射
線を扱う研究所や工場や医院において、放射線の漏れで
が速やかに検出され、放射線による被曝事故が未然に防
止されることになる。詳細には、例えば、放射線が漏れ
出る部位に接続された排気ダクトや排水ダクトに、この
光ファイバケーブル20をスパイラル状に巻き付けつつ
張り巡らせることにより、何れの位置で放射線が漏れ出
たかを簡単に且つ即座に検出することが可能となるもの
である。
【0049】しかも、このような検出具として作用する
光ファイバケーブル20は非常に安価に製造できるもの
であり、放射線漏れが心配される部位の全てに渡り、こ
の光ファイバケーブルを張り巡らせたとしても、その費
用は高価なものとはならず、決められた予算内で、極め
て効果的に放射線検出システムを構築することが可能と
なり、安全性が高い次元で担保されることになる。
【0050】一方、宇宙空間にある宇宙衛星等において
は、太陽からの太陽風に含まれる放射線から搭載機器を
守るために、所定の放射線遮断手段が施されているもの
であるが、この放射線遮断手段が何らかの原因で破壊さ
れた場合に、搭載機器が放射線により被曝し、性能劣化
が発生する可能性があり、しかも、何れの機器が被曝し
たかは、地上からは容易に判別し難い状況にある。しか
しながら、この放射線検出システム30を利用すること
により、何れの機器が放射線により被曝した場合には、
この光ファイバケーブル20も被曝した搭載機器の近傍
位置にある隙間26から光ファイバ10内に放射線が進
入することになる。従って、この放射線検出システム3
0を利用することにより、何れの搭載機器が放射線によ
り被曝したかを、容易に検出することが出きることとな
り、この点における利用価値は非常に高いものである。
【0051】尚、この発明は、上述した構成に限定され
ることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形可能であることは言うまでもない。
【0052】例えば、上述した実施例においては、シン
チレータ18は、クラッド層14内に分散されるように
説明したが、この発明は、このような構成に限定される
ことなく、例えば図5に変形例として示すように、クラ
ッド層14の外周面を全面的に被覆されるように設けら
れた検出層19を備え、この検出層19内に、シンチレ
ータ18を分散させるように構成しても良い。この場
合、保護層16は、検出層19の外周面を覆うように設
けられることは言うまでもない。
【0053】以上詳述したように、この発明によれば、
放射線漏れ監視システムを構築するに必要となる検出具
となる光ファイバ及び光ファイバケーブルが安価に提供
されることとなる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる光ファイバの一実施例の構成
を示す断面図である。
【図2】この発明に係わる光ファイバケーブルの一実施
例の構成を一部破断した状態で示す斜視図である。
【図3】図2に示す光ファイバケーブルの隙間の配設状
態を示す断面図である。
【図4】図2に示す光ファイバケーブルを用いた放射線
検出システムの構成を概略的に示すシステム図である。
【図5】この発明に係わる光ファイバーの変形例の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
10 光ファイバ 12 コア 14 クラッド層 16 保護層 18 シンチレータ 19 検出層 20 光ファイバケーブル 22 補強層 22A 強化繊維の束 22B テープ 24 放射線遮蔽層 26 隙間 28 外被層 30 放射線検出システム 32 光電変換器 34 反射板 36 A/D変換器 38 情報処理装置 40 ディスプレイ装置 42 警報装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光導波性を有し、一方向に沿って延出する
    コアと、 このコアの外周面を全面的に被覆して前記コア内を伝送
    される光を該コア内に閉じ込めるクラッド層とを備え、 このクラッド層には、放射線により発光するシンチレー
    タが分散され、 このシンチレータに放射線が照射されることにより発光
    した光の少なくとも一部は、前記コア内を伝送されるこ
    とを特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】光導波性を有し、一方向に沿って延出する
    コアと、 このコアの外周面を全面的に被覆して前記コア内を伝送
    される光を該コア内に閉じ込めるクラッド層と、 このクラッド層の外周面を全面的に被覆する検出層とを
    備え、 この検出層には、放射線により発光するシンチレータが
    分散され、 このシンチレータに放射線が照射されることにより発光
    した光の少なくとも一部は、前記クラッド層を介して前
    記コア内を伝送されることを特徴とする光ファイバ。
  3. 【請求項3】前記シンチレータは、無機シンチレータで
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイ
    バ。
  4. 【請求項4】前記放射線は、X線、α線、β線及びγ線
    の少なくとも一つを含み、 前記シンチレータは、前記X線、α線、β線及びγ線の
    何れかにより発光することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の光ファイバ。
  5. 【請求項5】前記クラッド層の外周面には、保護層が被
    覆されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファ
    イバ。
  6. 【請求項6】前記検出層の外周面には、保護層が被覆さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイ
    バ。
  7. 【請求項7】前記コアは、石英ガラスから形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  8. 【請求項8】前記クラッド層は、透明高分子合成樹脂か
    ら形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光
    ファイバ。
  9. 【請求項9】前記シンチレータは、前記クラッド層内に
    ドーピングにより分散されていることを特徴とする請求
    項1に記載の光ファイバ。
  10. 【請求項10】前記シンチレータは、前記検出層内にド
    ーピングにより分散されていることを特徴とする請求項
    2に記載の光ファイバ。
  11. 【請求項11】光導波性を有し、一方向に沿って延出す
    るコア、及び、このコアの外周面を全面的に被覆して前
    記コア内を伝送される光を該コア内に閉じ込めると共
    に、放射線により発光するシンチレータが分散されてい
    るクラッド層を備える光ファイバと、 この光ファイバの外周を略全面的に覆うように配設され
    た放射線遮蔽層とを具備し、 この放射線遮蔽層には、少なくとも1カ所に放射線の前
    記クラッド層への進入を許容する隙間が設けられている
    ことを特徴とする光ファイバケーブル。
  12. 【請求項12】光導波性を有し、一方向に沿って延出す
    るコアと、このコアの外周面を全面的に被覆して前記コ
    ア内を伝送される光を該コア内に閉じ込めるクラッド層
    と、このクラッド層の外周面を全面的に被覆すると共
    に、放射線により発光するシンチレータが分散されてい
    る検出層とを備える光ファイバと、 この光ファイバの外周を略全面的に覆うように配設され
    た放射線遮蔽層とを具備し、 この放射線遮蔽層には、少なくとも1カ所に放射線の前
    記検出層への進入を許容する隙間が設けられていること
    を特徴とする光ファイバケーブル。
  13. 【請求項13】前記光ファイバの外周面を全面的に覆う
    補強層を更に具備し、 前記放射線遮蔽層は、この補強層の外周に配設されてい
    ることを特徴とする請求項11又は12に記載の光ファ
    イバケーブル。
  14. 【請求項14】前記補強層は、前記一方向に沿って延び
    る強化繊維の束を備えていることを特徴とする請求項1
    3に記載の光ファイバケーブル。
  15. 【請求項15】前記強化繊維の束は、その外周をテープ
    により巻回されることにより、前記光ファイバの外周に
    固定されていることを特徴とする請求項14に記載の光
    ファイバケーブル。
  16. 【請求項16】前記放射線遮蔽層は、前記補強層の外周
    面を被覆している事を特徴とする請求項11又は12に
    記載の光ファイバケーブル。
  17. 【請求項17】前記放射線遮蔽層は、鉛がコーティング
    されたテープを巻き付けることにより構成されているこ
    とを特徴とする請求項16に記載の光ファイバケーブ
    ル。
  18. 【請求項18】前記隙間は、前記光ファイバの周方向に
    沿う全長に渡り形成されていることを特徴とする請求項
    11又は12に記載の光ファイバケーブル。
  19. 【請求項19】前記隙間は、前記一方向に沿って所定間
    隔毎に複数箇所に形成されていることを特徴とする請求
    項11又は12に記載の光ファイバケーブル。
  20. 【請求項20】前記放射線遮蔽層の外周には、最外層に
    位置した状態で、放射線透過性を有する外被層が全周を
    覆うように配設されていることを特徴とする請求項11
    乃至19の何れか1項に記載の光ファイバケーブル。
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