JP2000065794A - 測定センサの温度調整方法 - Google Patents
測定センサの温度調整方法Info
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Abstract
よって供給される検出電圧を評価し、測定センサを加熱
装置を用いて作動温度に調整し、カレントな作動温度を
ネルンスト測定セルの交流電流内部抵抗の測定から求め
る、混合気における酸素濃度を測定するために測定セン
サを温度調整するための方法を測定センサの作動温度を
一層正確に調整できるようにする。 【解決手段】 測定センサ10の始動/再始動の際に、
ネルンスト測定セル12の電極16,18のリード線の
交流電流内部抵抗Rzを求め、これを作動温度を求める
際に考慮する。
Description
燃機関の排気ガスにおける酸素濃度を測定するために測
定センサを温度調整するための方法であって、酸素濃度
に相応する、ネルンスト測定セルによって供給される検
出電圧を評価し、測定センサを加熱装置を用いて作動温
度に調整しかつカレントな作動温度をネルンスト測定セ
ルの交流電流内部抵抗の測定から求める形式の方法に関
する。
の形式の測定センサは、内燃機関の排気ガスにおける酸
素濃度を検出を介して、内燃機関を作動するための燃料
空気混合気の調整設定を前以て決めるために用いられ
る。燃料空気混合気は所謂濃縮領域にある可能性があ
り、即ち燃料は化学量論的に過剰な状態にあり、この場
合は排気ガス中には、その他の部分的に未燃焼の成分に
比べて僅かな量の酸素しか存在していない。燃料空気混
合気において空気の酸素が勝っている所謂希薄領域で
は、排気ガス中の酸素濃度は相応に高い。
所謂λセンサが公知である。これは、希薄領域におい
て、>1のλ値を検出し、濃縮領域において<1を検出
しかつ化学量論的な領域ではλ値=1を検出する。この
場合測定センサのネルンスト測定セルは公知のように、
検出電圧を発生し、この検出電圧は回路装置に供給され
る。この場合検出電圧は、測定ガスに曝されている電極
と参照ガスに曝されている、ネルンスト測定セルの電極
との酸素濃度差によって求められる。排気ガス中の酸素
濃度に相応して、検出電圧は上昇するか、またはそれは
低下する。この場合、ネルンスト測定セルの電極間に、
酸素イオンを透過する固体電解質体が配置されている。
て、固体電解質の必要なイオン伝導性を実現するために
は、約300℃より上方の温度に加熱されなければなら
ない。測定センサの測定精度を高めることを可能にする
ために、測定センサの作動温度をコントロールしかつ必
要に応じて調整操作することが公知である。このため
に、測定センサに加熱装置を配属させることが公知であ
り、この場合加熱装置は測定センサにおいて測定された
作動温度に依存して閉じられたり、開かれたりする。
セルに交流電圧を印加しかつ測定装置によって測定セン
サの交流電流抵抗を求めることが公知である。
電流抵抗を求めるために、電極、固体電解質並びに電極
のリード線の交流電流抵抗は一定であることから出発し
ていることは不都合である。この場合、リード線の抵抗
は作動状態においてネルンスト測定セルの全抵抗の約5
0%にもなる。製造時に生じるばらつきに基づいてリー
ド線抵抗は比較的大きなばらつきにさらされているの
で、ネルンスト測定セルの交流電流抵抗を求める測定装
置はこのばらつきに相応する誤差を有している。測定装
置は交流電流抵抗の温度により生じる変動のこの種のば
らつき誤差を上乗せしかつ測定センサの加熱装置に対し
て相応にエラーが含まれている調整信号を提供する。こ
れにより、測定センサは誤った作動温度に調整される。
に述べた形式の方法をこのような欠点が取り除かれるよ
うに改良することである。
題は本発明によれば請求項1の特徴部分に記載のよう
に、測定センサの始動および/または再始動の際に、ネ
ルンスト測定セルの電極のリード線の交流電流内部抵抗
を求めかつ該求められたカレントな交流電流内部抵抗を
作動温度を求める際に考慮するようにしたことによって
解決される。
センサの作動温度を正確な調整状態に持っていくことが
できるという利点を有している。測定センサの始動ない
し再始動の際に、ネルンスト測定セルの電極のリード線
の交流電流内部抵抗を求めかつ求められたカレントなリ
ード線内部抵抗を作動温度を求める際に考慮することに
よって、抵抗値の、製造により規定されて生じる変動を
除去することができる。それから測定センサの作動の期
間に測定される、ネルンスト測定セルの交流電流内部抵
抗は実際に、温度変動に基づいてのみ変動するので、測
定装置から供給される、加熱装置に対する調整信号を大
きな精度で形成することができる。殊に、測定センサの
再始動の際にリード線内部抵抗を繰り返し測定すること
によって、老化が原因で生じる抵抗変化を考慮すること
ができる。
リード線のカレントな交流電流内部抵抗は、全体の交流
電流内部抵抗が測定される、加熱装置の短い過熱フェー
ズによって求められるようにしている。この測定された
交流電流内部抵抗から、電極の抵抗成分および電極間の
固体電解質の抵抗成分に対する一定の値が減算される。
これにより、測定センサの正確なリード線内部抵抗が得
られる。更に、カレントなリード線内部抵抗を求める際
に、電極の温度係数を考慮すると、有利であり、そうす
れば、実際のリード線内部抵抗を求める際の精度が高め
られる。
法により更に、測定センサの過熱が回避されるという利
点が生じる。測定センサの作動の期間、殊に測定センサ
の遮断フェーズにおいて、ネルンスト測定セルの電極の
リード線の交流電流内部抵抗を求めかつこの求められた
カレントな交流電流内部抵抗を作動温度を求める際に考
慮することによって、測定センサの作動の期間に有利に
も、交流電流内部抵抗の変動を考慮することができる。
これにより、測定センサの加熱装置は、意図的にスイッ
チオンもしくはスイッチオフされ、これにより、測定セ
ンサに熱応力断裂を引き起こすやもしれない、測定セン
サの過熱が回避される。殊に、測定センサの作動温度で
は固体電解質体の内部抵抗は非常に小さくなるので、ネ
ルンスト測定セルに対するリード線抵抗における変動は
相応に著しく強く作用する。
属請求項に記載されている。
て詳細に説明する。
を切った断面にて示されている。プレーナ形の広帯域測
定センサとして実現されておりかつ上下に重ねて配置さ
れた多数の層から成っている。これら層は例えば、シー
トを流し込んで成形したり、スタンピングしたり、シル
クスクリーンをかけたり、積層化したり、切断したり、
焼結したりまたは類似のようにして構造化することがで
きる。層構成の実現法については、本発明の説明の枠内
では、このことは周知であるので、詳しく説明しないも
のとする。
おける酸素濃度を測定して、内燃機関を作動する燃料空
気混合気を調整設定するための制御信号を得るために用
いられる。測定センサ10はネルンスト測定セル12お
よびポンプセル14を有している。ネルンスト測定セル
12は第1電極16および第2電極18を有している。
これらの電極の間には、固体電解質20が配置されてい
る。電極16は拡散バリヤ22を介して測定すべき排気
ガス24に曝されている。測定センサ10は測定用孔2
6を有しており、そこに排気ガス24が供給されるよう
になっている。測定用孔26の底部には拡散バリヤ22
が延在しており、その際拡散バリヤは中に電極16が配
置されている中空室28が形成されるようにしている。
ネルンスト測定セル12の電極18は参照空気通路30
に配置されておりかつ参照空気通路30に供給される参
照ガス、例えば空気にさらされている。固体電解質20
は例えば、イットリウム酸化物安定化されたジルコニウ
ム酸化物から成っており、一方電極16および18は例
えば、白金およびジルコニウム酸化物から成っている。
にすぎない回路装置32に接続されている。回路装置
は、測定センサ10の信号の評価および測定センサ10
の制御のために用いられる。電極16および18はこの
場合入力側34ないし36に接続されており、これらに
ネルンスト測定セル12の検出電圧UDが現れる。
2の電極40から成っており、これらの電極の間に電解
質42が配置されている。電解質42はこの場合も例え
ば、イットリウム酸化物安定化されたジルコニウム酸化
物から成っており、一方電極38および40はこの場合
も、白金およびジルコニウム酸化物から成っていること
ができる。電極38は同様に中空室28に配置されてお
り、従って同様に拡散バリヤ22を介して排気ガス24
に曝されている。電極40は多孔性である保護層44に
よって被覆されているので、電極40は排気ガス24に
直接曝されている。電極40は回路装置32の入力側4
6に接続されており、一方電極38は電極16に接続さ
れておりかつ電極16と一緒に、回路装置32の入力側
34に接続されている。
している。加熱装置は所謂ミアンダ状発熱体によって形
成されておりかつ回路装置32の入力側52および54
に接続されている。入力側52および54に、調整回路
56を用いて、加熱電圧UHを加えることができるよう
になっている。
排気ガス24は測定用孔26および拡散バリヤ22を介
して中空室28に、従ってネルンスト測定セル12の電
極16およびポンプセル14の電極38に加わる。測定
すべき排気ガス中に存在している酸素濃度に基づいて、
電極16と参照ガスに曝されている電極18との間に酸
素濃度差が生じる。接続端子34を介して電極16は、
一定の電流を供給する回路装置32の電流源に接続され
ている。電極16および18において存在する酸素濃度
差に基づいて、所定の検出電圧(ネルンスト電圧)UD
が生じる。ネルンスト測定セル12はこの場合、排気ガ
ス24において、高い酸素濃度かまたは低い酸素濃度が
存在しているかを検出するλセンサとして動作する。酸
素濃度に基づいて、内燃機関を作動する燃料空気混合気
が濃縮混合気であるかまたは希薄混合気であるかが明ら
かである。濃縮領域から希薄領域への移行またはその逆
の移行の際に、検出電圧UDは低下もしくは上昇する。
その電極38ないし40の間に印加されるポンプ電圧U
Pを求めるために検出電圧UDが使用される。検出電圧
UDを介して、燃料空気混合気が濃縮領域にあることが
信号報知されるかまたは希薄領域にあるかことが信号報
知されるかに応じて、ポンプ電圧UPは負または正であ
り、その結果電極40はカソードまたはアノードとして
接続されている。相応に、回路装置32の測定装置を介
して測定可能であるポンプ電流IPが生じる。ポンプ電
流IPを用いて、酸素イオンが電極40から電極38に
またはその逆にポンピングされる。測定されたポンプ電
流IPは、内燃機関を作動する燃料空気混合気を調整設
定するための装置を制御するために用いられる。
力側54および52に、加熱電圧U Hが現れて、これに
より加熱装置50をスイッチオンもしくはスイッチオフ
することができる。加熱装置50によって測定センサ1
0は約300℃以上の作動温度にすることができる。排
気ガス24の速度変動および/または排気ガス24の温
度変動に基づいて、測定センサ10は排気ガス24を介
して所定の変動する熱エネルギーが加えられることにな
る。排気ガス24を介する測定センサ10の加熱に応じ
て、加熱装置50をスイッチオンもしくはスイッチオフ
することが必要である。測定センサ10のカレントな作
動温度を求めるために、回路装置32は測定回路58を
有している。この測定回路を介して、回路装置32まで
のリード線も含めたネルンスト測定セル12の交流電流
内部抵抗が測定可能である。ネルンスト測定セル12の
交流電流内部抵抗は周知のように温度に依存しているの
で、ネルンスト測定セル12の測定された交流電流内部
抵抗によって作動温度を推定することができる。求めら
れた作動温度に依存して、測定回路58は加熱制御部5
6に対して信号60を供給する。
12の等価回路図に基づいて、ネルンスト測定セル12
の交流電流内部抵抗の求め方について詳細に説明した
い。
内部抵抗Riは、部分抵抗R1,R 2,R3,R4およ
びR5から合成されている。抵抗R1は固体電解質20
の内部抵抗から生じ、抵抗R2は電極16の交流電流内
部抵抗から生じ、抵抗R3は電極18の交流電流内部抵
抗から生じ、抵抗R4は電極16から接続端子34への
リード線の交流電流内部抵抗から生じ、抵抗R5は電極
18から接続端子36へのリード線の交流電流内部抵抗
から生じる。
3は、測定センサ10の構造的な形状に基づいて既知で
ある。抵抗R4およびR5はリード線の構造化に依存し
ており、それは普通シルクスクリーンを用いて被着され
る導体路によって形成されているので、製造に規定され
る変動を受けているているものである。抵抗R1+R2
+R3は、例えば作動温度では10Ωであり、一方抵抗
R4+R5は例えば40および80Ωの間にある可能性
がある。従ってそれ自体同一に構成されている測定セン
サ10では、例えば50ないし90Ωの、ネルンスト測
定セル12の種々異なった交流電流内部抵抗が発生する
可能性がある。
際、加熱装置50を介して測定センサ10は短時間過熱
される。この加熱フェーズの期間に、測定回路58によ
ってネルンスト測定セル12の交流電流抵抗が求められ
る。この場合周知のように、ネルンスト測定セル12に
交流電圧が印加され、それは本来の検出電圧UDに重畳
されている。交流電流抵抗を求めることは一般に公知で
あるので、本発明の説明の枠内では詳しく説明しないも
のとする。
定回路58を用いて求められる交流電流抵抗Riから、
既知の抵抗R1+R2+R3の和が減算され、その結果
ネルンスト測定セル12のリード線のカレントな交流電
流抵抗Ri=R4+R5を求めることができる。従って
これは測定センサ10に対して個別に求められてもので
あり、ここでは既にリード線抵抗の製造に規定されて生
じる変動は考慮されている。
かった全体の交流電流内部抵抗は、Ri=R1+R2+
R3+カレントに測定されるR4+R5から得られるも
のである。従って、加熱装置50のスイッチオンもしく
はスイッチオフを介して行われる、ネルンスト測定セル
12の交流電流抵抗Riの、例えば100Ωへの引き続
く調整の際には、リード線の実際の内部抵抗を考慮する
ことができる。ネルンスト測定セル12の作動中の交流
電流内部抵抗の調整の際に製造に規定されて生じる許容
偏差を排除することによって、測定センサ10は「正し
い」作動温度で作動することができる。
ド線抵抗R4+R5の測定は例えば固定的に決めること
ができる間隔において行うことができ、即ち通例は車両
のスタートの際である測定センサ10の再始動の都度で
はなくて、n番目毎の再始動時にだけその都度、即ち1
01回目の始動時にその都度行われる。これにより、例
えば実際のリード線交流電流抵抗を測定するための繰り
返される過熱による、加熱装置50ないし測定センサ1
0の過剰な老化は回避される。従って、全体として、測
定センサ10の作動の際に、測定装置58の制御信号6
0を、ネルンスト測定セル12の実際の交流電流内部抵
抗に合わせることができ、その際ネルンスト測定セル1
2のリード線抵抗の製造に規定されて生じる許容偏差は
排除されている。従ってこの補正された信号60に応じ
て、加熱回路56を介して、測定センサ10の作動温度
を調整するための加熱装置50のスイッチオンもしくは
スイッチオフが行われる。
である。
4 ポンプセル、 16,18.36,38 電極、
22,42 固体電解質、 24 排気ガス、32 回
路装置、 50 加熱装置、 56 調整回路、 58
測定回路、Rz 交流電流内部抵抗、 UD 検出電
圧、 UH 加熱電圧、 UP ポンプ電圧
Claims (7)
- 【請求項1】 混合気における酸素濃度を測定するため
に測定センサを温度調整するための方法であって、酸素
濃度に相応する、ネルンスト測定セルによって供給され
る検出電圧を評価し、測定センサを加熱装置を用いて作
動温度に調整しかつカレントな作動温度をネルンスト測
定セルの交流電流内部抵抗の測定から求める形式の方法
において、測定センサ(10)の始動および/または再
始動の際に、ネルンスト測定セル(12)の電極(1
6,18)のリード線の交流電流内部抵抗(Rz)を求
めかつ該求められたカレントな交流電流内部抵抗
(Rz)を作動温度を求める際に考慮することを特徴と
する測定センサの温度調整方法。 - 【請求項2】 始動および再始動の都度、前記交流電流
内部抵抗(Rz)を求める請求項1記載の測定センサの
温度調整方法。 - 【請求項3】 n番目の再始動の都度、前記交流電流内
部抵抗(Rz)を求める請求項1記載の測定センサの温
度調整方法。 - 【請求項4】 前記交流電流内部抵抗(Rz)を求める
間、測定センサ(10)を作動温度以上に加熱(過熱)
する請求項1から3までのいずれか1項記載の測定セン
サの温度調整方法。 - 【請求項5】 ネルンスト測定セル(12)の交流電流
内部抵抗(Ri)を求めかつ該交流電流内部抵抗
(Ri)から、前記電極(16,18)および固体電解
質(20)の既知の交流電流内部抵抗(R1,R2,R
3)を減算する請求項1から4までのいずれか1項記載
の測定センサの温度調整方法。 - 【請求項6】 前記交流電流内部抵抗(Rz)を求める
際に、前記電極(16,18)の材料の温度係数を考慮
する請求項1から5までのいずれか1項記載の測定セン
サの温度調整方法。 - 【請求項7】 混合気における酸素濃度を測定するため
に測定センサを温度調整するための方法であって、酸素
濃度に相応する、ネルンスト測定セルによって供給され
る検出電圧を評価し、測定センサを加熱装置を用いて作
動温度に調整しかつカレントな作動温度をネルンスト測
定セルの交流電流内部抵抗の測定から求める形式の方法
において、作動期間に、ネルンスト測定セル(12)の
電極(16,18)のリード線の交流電流内部抵抗(R
z)を求めかつ該求められたカレントな交流電流内部抵
抗(Rz)を作動温度を求める際に考慮することを特徴
とする測定センサの温度調整方法。
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