JP2000065140A - 免震材 - Google Patents

免震材

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JP2000065140A
JP2000065140A JP23783698A JP23783698A JP2000065140A JP 2000065140 A JP2000065140 A JP 2000065140A JP 23783698 A JP23783698 A JP 23783698A JP 23783698 A JP23783698 A JP 23783698A JP 2000065140 A JP2000065140 A JP 2000065140A
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JP
Japan
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lead plug
lead
cloth member
hole
rubber
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JP23783698A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Ueda
恭久 上田
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Nitta Corp
Original Assignee
Nitta Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛プラグと通孔の内面との間に鉛プラグを包
囲する布部材が配設されていることにより、生産コスト
が低くかつ鉛が弾性ゴム層内へ膨出することを抑えて、
鉛プラグのせん断変形によって振動エネルギーを吸収す
る。 【解決手段】 免震材は、ゴム弾性層1と補強板2とが
交互に鉛直方向に積層されて積層体3が構成され、積層
体3に鉛直方向に穿設された通孔5内に柱状の鉛プラグ
7が封入されている。鉛プラグ7と通孔5の内面との間
に鉛プラグ7を包囲する布部材6が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム弾性層と補強
板とが交互に鉛直方向に積層されて積層体が構成され、
該積層体に鉛直方向に穿設された通孔内に柱状の鉛プラ
グが封入されている免震材に関し、詳しくは道路橋や建
築物等と土台との間に介装されて地震時における振動エ
ネルギーを鉛プラグのせん断変形を利用して吸収する免
震材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の免震材は、ゴム弾性層と補強板と
が交互に鉛直方向に積層されてなる積層体内に、柱状の
鉛体いわゆる鉛プラグが封入された構成を有する。この
ような構成の免震材においては、鉛プラグは周囲の積層
体のゴム弾性層によって拘束され、免震材全体の水平変
位に伴う純せん断変形を受けた場合に、所定のエネルギ
ー吸収性能を発揮する。
【0003】しかし、この免震材において、鉛プラグが
ゴム弾性層へ浸入したり、あるいは鉛プラグの局部変形
等によって、純せん断変形が受けられず、初期のエネル
ギー吸収特性が得られないことがある。
【0004】そこで、特開平9−269034号公報に
おいては、鉛体の外周に金属線にて形成された金属メッ
シュ筒が装着された鉛プラグを用いることにより鉛プラ
グの局部変形を防止し、免震材が水平方向へ変位した場
合に、鉛プラグがせん断変形を受けることでエネルギー
を吸収するようにした免震材が提案されている。しか
し、この鉛プラグの金属メッシュ筒を構成する金属ワイ
ヤーは伸縮性が劣るため、金属ワイヤーを用いて編組メ
ッシュを作製しようとすれば編み技術が必要となって生
産コストが高くなるばかりでなく、金属メッシュの隙間
から鉛が弾性ゴム層内へ膨出するおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたものであり、その目的とする
ところは、生産コストが低く、かつ鉛が弾性ゴム層内へ
膨出することを抑えながら、鉛プラグのせん断変形によ
って振動エネルギーを吸収することができる免震材を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の免震材は、ゴム
弾性層と補強板とが交互に鉛直方向に積層されて積層体
が構成され、該積層体に鉛直方向に穿設された通孔内に
柱状の鉛プラグが封入されている免震材であって、該鉛
プラグと通孔の内面との間に該鉛プラグを包囲する布部
材が配設されており、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0007】一つの実施態様においては、前記布部材が
伸縮性を有する織布あるいは編布からなる。
【0008】一つの実施態様においては、前記布部材が
ゴム層で被覆されており、該ゴム層が前記ゴム弾性層と
一体に加硫接着されている。
【0009】本発明の作用は以下の通りである。
【0010】鉛プラグと通孔の内面との間に該鉛プラグ
を包囲する布部材が配設されていることにより、鉛プラ
グの周囲が布部材で覆われているので、鉛プラグの鉛が
布部材を通過してゴム弾性層側へ移動することが防止で
きる。
【0011】また布部材としては織布や編布等が使用で
き、伸縮性を有するこれら布部材は織機あるいは編機で
簡単に製作可能であるので生産コストを低下することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面を参照して説
明する。
【0013】図1は本発明の一実施形態に係る免震材の
分解斜視図、図2はその縦断面図であり、この免震材A
は主に建築用に使用される。
【0014】該免震材Aは、ゴム弾性層1と補強板2と
が交互に鉛直方向に積層された積層体3を有する。該積
層体3の上下両面にはフランジ4,4がゴム弾性層1と
一体に積層接着されている。該積層体3の中央部には鉛
直方向に円柱形の通孔5が穿設されている。通孔5の形
状や数は設計に応じて変えることができる。例えば、通
孔5の数は一つでもよいし、あるいは二つ以上の複数で
もよい。この通孔5は積層体3の上下面を貫通し、かつ
上記両フランジ4,4を貫通している。
【0015】この積層体3の通孔5の内面には布部材6
が配設されている。布部材6としては、伸縮性を有する
円筒形の織布または編布等が好ましく使用される。該円
筒形の布部材6は、継ぎ目のないものでもよいし、ある
いは一カ所のみ融着あるいはミシン縫いされたものでも
よい。該布部材6に使用される糸としては、合成繊維あ
るいは植物繊維等の天然糸が使用されるが、特にポリエ
ステル糸、脂肪族系ポリアミド繊維、芳香族系ポリアミ
ド繊維、ウレタン弾性糸、あるいはこれらの仮撚糸(ウ
ーリー)等があげられる。
【0016】布部材6の縦糸、横糸の打ち込み本数は特
に限定しないが、織布である場合には、その縦糸は70
〜150本/インチが好ましく、その横糸は50〜13
0本/インチが好ましい。また、布部材6として編布で
ある場合には、そのコース糸は20〜40本/インチが
好ましく、そのウエル糸は10〜50本/インチが好ま
しい。
【0017】布部材6は、それ自体伸縮性を有している
ので、一般に使用される織機あるいは編機を使用して簡
単に製作可能である。
【0018】この布部材6については、予めゴム溶液に
含浸してゴム層を布部材6にコーティングしものを用い
るのが良い。この場合、後述するように、積層体3内の
ゴム弾性層1と同時に加硫接着させることができる。使
用するゴム材料としては、NRラテックスやCRゴムな
どがある。
【0019】上記積層体3内に設けられた積層方向(鉛
直方向)に長い通孔5内に鉛プラグ7が挿入配置され
る。鉛プラグ7は、従来より公知のもの、例えば、純
鉛、鉛合金のものを使用することができる。その形状
は、通孔5に入る程度に形成され、図1に示す場合、円
柱状に形成されている。
【0020】積層体3に鉛プラグ7を装着するには、積
層体3に形成された通孔5の周囲に、布部材6を取り付
けておき、鉛プラグ7を該通孔5内に挿入するようにし
てもよいし、あるいは鉛プラグ7の周囲に布部材6を取
り付けたものを積層体3の通孔5内に装着するようにし
てもよい。
【0021】布部材6がゴム層でコートされている場合
には、布部材6を積層体3の通孔5内に同時加硫接着に
より固定することができる。この場合には布部材6内に
配置された鉛プラグ7の鉛がゴム層内部へ膨出すること
を特に抑えることができる。
【0022】図3は、本発明の免震材の他の実施形態を
示し、この免震材Bは特に道路橋と土台との間に介装す
るのに適している。該免震材Bは、矩形状の積層体3に
複数の通孔5が形成され、各通孔5内に布部材6および
鉛プラグ7が装着される。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、鉛プラグと通孔の内面
との間に該鉛プラグを包囲する布部材が配設されている
ので、鉛プラグの鉛が布部材を通過してゴム弾性層1側
へ膨出することを防止でき、長期間にわたって鉛プラグ
のせん断変形によって振動エネルギーを吸収することが
できる。
【0024】また、布部材としては織布や編布等が使用
できるので、伸縮性を有するこれら布部材は織機あるい
は編機で簡単に製作可能であるので生産コストを低下す
ることができる。特に、織布等の布部材をゴム層で被覆
すると、ゴム積層体のゴム弾性層との接着にも効果があ
り、かつ鉛プラグの鉛がゴム積層体内へ膨出することを
効果的に防止することができる。さらに、成型時におい
ても鉛プラグ部分の挿入および脱型が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震材の一実施形態の分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の免震材の一実施形態の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の免震材の他の実施形態の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 ゴム弾性層 2 補強板 3 積層体 4 フランジ 5 通孔 6 布部材 7 鉛プラグ A 免震材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム弾性層と補強板とが交互に鉛直方向
    に積層されて積層体が構成され、該積層体に鉛直方向に
    穿設された通孔内に柱状の鉛プラグが封入されている免
    震材であって、該鉛プラグと通孔の内面との間に該鉛プ
    ラグを包囲する布部材が配設されている免震材。
  2. 【請求項2】 前記布部材が、伸縮性を有する織布ある
    いは編布からなる請求項1に記載の免震材。
  3. 【請求項3】 前記布部材がゴム層で被覆されており、
    該ゴム層が前記ゴム弾性層と一体に加硫接着されている
    請求項1又は2に記載の免震材。
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