JP2000064207A - レールブラスト装置 - Google Patents

レールブラスト装置

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JP2000064207A
JP2000064207A JP10247810A JP24781098A JP2000064207A JP 2000064207 A JP2000064207 A JP 2000064207A JP 10247810 A JP10247810 A JP 10247810A JP 24781098 A JP24781098 A JP 24781098A JP 2000064207 A JP2000064207 A JP 2000064207A
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正之 小川
Norio Matsui
法雄 松井
三喜男 ▲餅▼田
Mikio Mochida
Yasushi Mitsuya
康司 三矢
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MITOMO GOSEI KK
MITSUI KOGYO KK
Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Sanko Shoji KK
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MITOMO GOSEI KK
MITSUI KOGYO KK
Railway Technical Research Institute
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
Sanko Shoji KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レールを絶縁させた状態で接続させる際に、両
レールの継目の近傍における腹部面に施されるサンドブ
ラスト処理が、短時間でできるようにする。 【解決手段】レールブラスト装置Aを構成するフレーム
2を自走させると共に、断面視におけるレールRの幅方
向の両側に配設させた一対の回動軸18を連続して往復
回動させることにより、該回動軸18の端部にレールR
の腹部面1と相対向させて取付けられたブラストノズル
Nを、レールRの縦断面を含む垂直面内において連続し
て上下方向に往復回動させながら、レールRの腹部面1
に研磨剤Sを吹き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の線路におい
て、レールを絶縁させた状態で接続させる際に、レール
の継目の近傍における腹部面にサンドブラスト処理を施
すための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道における無人踏切では、鉄道車両が
接近したことに伴い、自動で遮断機が作動される。その
際、鉄道車両が接近したことを遮断機に知らせるため
に、絶縁レールによるスイッチが使用される。絶縁レー
ルについて説明する。なお、本明細書では、絶縁レール
をレールと区別する必要がある場合にのみ、「レール
R」、「絶縁レールR’」と記載する。図10及び図1
1に示されるように、踏切Fの手前側において、レール
RとレールRとの間に絶縁レールR’が敷設されてい
る。この絶縁レールR’は、レールRと突き合わせられ
る部分に隙間(継目K)が設けられ、該継目Kに絶縁剤
Wが充填されることによって、レールRから絶縁されて
いる。このように、前後のレールRから絶縁された状態
で接続されたレールRが「絶縁レールR’」である。こ
の絶縁レールR’と各遮断機51を作動させるためのモ
ータ52とが、それぞれ信号線53によって結線されて
いる。矢印Pの方向に走行する鉄道車両Tが、一対の絶
縁レールR’を走行すると、該鉄道車両Tの車輪54及
び車軸(図示せず)を介して一対の絶縁レールR’が通
電される。そのため、各遮断機51のモータ52が作動
され、遮断棹51aが降ろされる。
【0003】上記したレールR',Rは、次のようにして
接続される。図12に示されるように、レールRと絶縁
レールR’の両端面が相対向して配置され、枕木55に
固定される。レールR',Rどうしの継目Kには、僅かな
隙間が設けられている。この状態で、レールR',Rの継
目Kの近傍の腹部面1が、加熱装置(図示せず)によっ
て所定の温度に加熱される。その後、該腹部面1にサン
ドブラスト処理が施される。腹部面1を加熱するのは、
絶縁剤Wが良好に塗布されるようにするためであり、サ
ンドブラスト処理を施すのは、レールR',Rの腹部面1
の酸化物(スケール)を除去するためである。続いて、
レールR',Rの継目Kに絶縁剤Wが充填されると共に、
レールR',Rの腹部面1に同一の絶縁剤Wが塗布され
る。
【0004】そして、図13に示されるように、レール
R',Rの腹部面1の両側に取付けられた各継目板56の
挿通孔56aに締結ボルト57が挿通され、平座金58
を介して締結ナット59により締め付けられて固定され
る。なお、締結ボルト57のねじ軸部57aは、絶縁チ
ューブ61によって被覆されている。更に、該締結ボル
ト57は、前記絶縁チューブ61の外周部に絶縁剤Wが
塗布された状態で締め付けられるため、該締結ボルト5
7を介してレールRと絶縁レールR’とが導通されるこ
とはない。
【0005】上記したレールRの腹部面1に、サンドブ
ラスト処理を施すための装置(レールブラスト装置)に
ついて説明する。従来のレールブラスト装置A’は、図
14及び図15に示されるように、レールRの上端部に
設置されたベースプレート62の上面に、レールRの長
手方向に沿って一対のラック63が配設されていると共
に、レールRの長手方向に直交して2基の減速機付モー
タM’が配設された構成である。一対のラック63は、
レールRにおける幅方向の両側に配設されている。各減
速機付モータM’のモータ軸には、それぞれピニオン6
4が装着されていて、各ラック63と歯合されている。
また、一対のラック63の長手方向における一方側の端
部の下方には、各ブラケット65を介して一対の研摩剤
供給パイプ66が取付けられている。各減速機付モータ
M’を作動させて、それぞれのピニオン64を所定方向
に回転させると、レールRの長手方向に沿って一対のラ
ック63が移動される。同時に、一対の研摩剤供給パイ
プ66が同方向に移動される。また、モータM’を逆方
向に回転させることにより、一対のラック63及び一対
の研摩剤供給パイプ66を逆方向に移動させることもで
きる。
【0006】ベースプレート62の下面には、各ブラケ
ット67を介して一対の軸受部68が取付けられてい
る。一対の軸受部68には、前記一対の研摩剤供給パイ
プ66をレールRの長手方向に沿って移動させる際に、
該パイプ66を支持するための軸受(図示せず)が内装
されている。一対の研摩剤供給パイプ66の先端部に
は、各ブラストノズルN’が取付けられている。このブ
ラストノズルN’は、人手により、研磨剤供給パイプ6
6の軸心C’を中心に回動可能である。なお、図14に
おいて、符号H1 は研摩剤供給パイプ66に研摩剤Sを
送り込むための研摩剤供給ホース、符号H2 は研摩剤S
を吸引するための研摩剤吸引ホース、符号69はレール
Rの腹部面1に吹き付けられた研摩剤Sが飛散すること
を防止するための研摩剤飛散防止カバーである。
【0007】一対の研摩剤供給パイプ66は、レールR
の長手方向に沿って配設されている。そのため、各ブラ
ストノズルN’における研摩剤噴出孔71は、図15に
示されるように、平面視において約45°の角度で傾斜
した状態で形成されている。この研摩剤噴出孔71の孔
径は、4〜5mmである。研摩剤供給パイプ66から高
速で供給された研摩剤Sが、ブラストノズルN’の研摩
剤噴出孔71から傾斜された角度でレールRの腹部面1
に吹き付けられる。このようにして、レールRの腹部面
1にサンドブラスト処理が施される。このサンドブラス
ト処理作業は、列車の運行の間合いを利用して成される
ため、迅速な作業が不可欠である。
【0008】従来のレールブラスト装置A’には、次に
示す不具合が存する。(1)レールRの腹部面1の全体
に研摩剤Sを吹き付けるためには、ブラストノズルN’
の取付角度をいちいち調整することが必要である。即
ち、ブラストノズルN’の研磨剤噴出孔71を、研磨剤
供給パイプ66の軸心C’を中心に、上下方向に回動さ
せなければならない。この調整作業は、人手によって成
されている。しかも、研摩剤供給パイプ66を複数回往
復移動させることが必要である。そのため、多くの作業
時間が必要である。(2)ブラストノズルN’の移動距
離は800mm程度必要であるため、研摩剤供給パイプ
66の長さも同程度必要である。その結果、装置全体の
大きさが大きくなり、搬送、保管等の際に大きな空間を
専有する。(3)ブラストノズルN’の研摩剤噴出孔7
1が傾斜して設けられているため、研摩剤Sが詰まり易
い。また、レールRの腹部面1に対して傾斜された方向
から吹き付けるため、研摩剤Sの衝撃圧が低下する。そ
のため、効率が悪い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、レールの腹部面におけるサンドブラスト処
理が迅速にできるようにすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、レールを絶縁させた状態で接続する際に、
レールの継目の近傍における腹部面にサンドブラスト処
理を施すための装置であって、走行手段によってレール
の長手方向に沿って自走されるフレームと、レールの幅
方向の両側で、しかも該レールの長手方向に沿って配設
され、回動手段によって回動される一対の回動軸と、前
記一対の回動軸の端部に、該回動軸の軸心に対して直角
に取付けられ、レールの腹部面に相対向して配置された
一対のブラストノズルとを備え、前記フレームをレール
の長手方向に沿って自走させると共に、前記一対の回動
軸を所定角度内で連続して往復回動させ、前記一対のブ
ラストノズルをレールの横断面を含む垂直面内において
連続して上下方向に往復回動させながら研摩剤を吹き付
けることにより、レールの腹部面にサンドブラスト処理
を施すことを特徴としている。
【0011】レールの上面に設置されたフレームが、走
行手段により、レールの長手方向に沿って走行される。
フレームの走行とほぼ同時に、レールの幅方向の両側に
配設された一対の回動軸が、回動手段により回動され
る。前記一対の回動軸の端部には、該回動軸の軸心に対
して直角にブラストノズルが取付けられていて、その研
磨剤噴出孔はレールの腹部面に相対向されている。各ブ
ラストノズルは、レールの横断面を含む垂直面内におい
て連続して上下方向に往復回動されながら、レールの長
手方向に沿って移動される。そのため、各ブラストノズ
ルの研磨剤噴出孔は、レールの腹部面全体に相対向され
る。この状態で、各ブラストノズルからレールの腹部面
に研摩剤が吹き付けられ、レールの腹部面全体にサンド
ブラスト処理が施される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明に係るレールブラスト
装置Aの斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じく側
面図、図4は図3のX−X線断面図である。本発明に係
るレールブラスト装置Aは、断面視においてほぼ逆U字
状のフレーム2に配設された自走手段と、レールRの腹
部面1に研摩剤Sを吹き付けてサンドブラスト処理を施
すためのブラストノズルNを連続して往復回動させるた
めの回動手段とから構成されている。研摩剤Sは、研摩
剤供給装置B1 によって供給される。また、吹き付けら
れた研摩剤Sは、研摩剤吸引装置B2 によって吸引され
る。
【0013】最初に、自走手段について説明する。図1
ないし図3に示されるように、断面視において逆U字状
のフレーム2における長手方向の両端部には、ローラ軸
3a,3b が水平に配設されている。各ローラ軸3a,3b
の両端部は、前記フレーム2の両側面部2aの外側面に
取付けられた各軸受4に支承されていて、各ローラ軸3
a,3b は回転自在である。各ローラ軸3a,3b における
軸方向のほぼ中央部には、それぞれ走行ローラ5a,5b
が装着されている。各走行ローラ5a,5b の外周面は、
レールRの頭部におけるコーナー部6の形状に対応して
いる。そして、後方の走行ローラ5bが装着されたロー
ラ軸3bの一端部は、前記軸受4から突出されていて、
該突出部分に鎖歯車7が装着されている。また、フレー
ム2の上部における長手方向のほぼ中央部には、ブラケ
ット8が立設されている。このブラケット8の所定位置
には、4個の長孔9が上下方向に設けられていて、該長
孔9を介してL字状のモータブラケット11が取付けら
れている。このため、該モータブラケット11の上下方
向の取付位置は調整可能である。前記モータブラケット
11には、ローラ軸3a,3b の軸方向に沿って走行モー
タM1 が取付けられている。この走行モータM1 は、減
速機付モータであり、インバータ等の手段により無段変
速が可能である。そして、走行モータM1 のモータ軸に
は、上記した鎖歯車7と対応する位置に鎖歯車12が装
着されていて、両者7,12の間に鎖13が掛装されて
いる。なお、図3及び図4において符号14は、モータ
ブラケット11の取付位置を調整するための調整ねじで
ある。
【0014】フレーム2における両側面部2aの下端部
には、各ガイドローラ支持板15が、前記フレーム2の
ほぼ全長に亘って水平に取付けられている。そして、フ
レーム2の内側における各ガイドローラ支持板15の上
部には、それぞれ一対のガイドローラ16が、それらの
軸心を垂直にして取付けられている。各ガイドローラ1
6の外周面16aは、レールRの頭部の側面部に当接さ
れている。このため、走行中のフレーム2にモーメント
が発生しても、一対のガイドローラ16によってフレー
ム2がレールRから外れることが抑止される。そのた
め、該フレーム2は、常に水平状態を維持しながら走行
される。各ガイドローラ16の外周面の下端部は軸方向
にすぼまっていて、テーパ部16bが形成されている。
このため、図5に示されるように、レールブラスト装置
Aのフレーム2をレールRに設置させる際に、前記テー
パ部16bをレールRの頭部のコーナー部6にならわせ
て設置させることができるため、簡単にフレーム2を設
置させることができるという効果が奏される。
【0015】走行モータM1 を駆動させることにより、
両鎖歯車7,12及び鎖13を介して後方の走行ローラ
5bが駆動回転される。同時に、一対のガイドローラ1
6によってフレーム2を傾斜させようとするモーメント
が抑止される。その結果、フレーム2は、レールRの長
手方向に沿ってスムーズに自走される。フレーム2の走
行に伴い、前方の走行ローラ5aは従動回転される。
【0016】次に、一対のブラストノズルNを回動させ
るための回動手段について説明する。一対のブラストノ
ズルNを回動させるための手段はいずれも同一なので、
一方側のブラストノズルNを回動させるための手段につ
いてのみ説明する。フレーム2における長手方向の両端
部で、前述したガイドローラ支持板15の下面には、二
個の回動軸支持ブラケット17が取付けられている。こ
れらの回動軸支持ブラケット17には、レールRの長手
方向に沿って同心の挿通孔17aが設けられている。各
挿通孔17aには、回動軸18が挿通されている。この
回動軸18は、二個の回動軸支持ブラケット17により
回動可能に支承されている。また、フレーム2の前部の
上面には、L字状のモータブラケット19が立設されて
いる。該モータブラケット19におけるフレーム2の幅
方向のほぼ中央部には、レールRの長手方向に沿って回
動モータM2 が取付けられていて、そのモータ軸には、
駆動歯車21が装着されている。この回動モータM
2 は、減速機付モータである。そして、この駆動歯車2
1の両側には、該駆動歯車21と歯合される一対の従動
歯車22が、回転自在に取付けられている。
【0017】各従動歯車22の正面部には、前方に突出
する上側クランク軸23が固着されている。この上側ク
ランク軸23の軸心は、前記従動歯車22の軸心と異な
っている。そして、このクランク軸23には、上側ジョ
イント24の一端部に設けられた軸受部が装着されてい
る。そのため、上側ジョイント24は、上側クランク軸
23の軸心を中心に回転自在である。また、上側ジョイ
ント24の他端部には、雌ねじ(図示せず)が形成され
ている。
【0018】回動軸18の前端部には、前記回動軸18
と同心の円板に張出部25aが設けられて略卵形状を成
す回動板25が装着されている。この回動板25の張出
部25aには、下側クランク軸26が前方に突出した状
態で固着されている。そして、この下側クランク軸26
に、下側ジョイント27の一端部に設けられた軸受部が
装着されている。そのため、下側ジョイント27は、下
側クランク軸26の軸心を中心に回転自在である。ま
た、下側ジョイント27の他端部には、前記上側ジョイ
ント24の他端部に設けられた雌ねじと逆の雌ねじ(図
示せず)が形成されている。上側クランク軸23と下側
クランク軸26とは、対応した位置に設けられている。
【0019】上記した上側ジョイント24と下側ジョイ
ント27とは、ターンバックル28によって連結されて
いる。このターンバックル28の一端部には、ねじ軸2
8aが設けられていて、他端部には逆ねじ軸28bが設
けられている。このねじ軸28aが上側ジョイント24
の雌ねじと螺合されており、逆ねじ軸28bが下側ジョ
イント27の雌ねじと螺合されている。そして、それぞ
れ締付けナット29,31によって固定されている。各
締付けナット29,31を緩めてターンバックル28を
所定方向に回転させ、上下の各ジョイント24,27の
心間距離を変更させることにより、回動板25の初期設
定角度θ(回動軸18の軸心Cと下側クランク軸26の
軸心とを結んだ直線が、水平面と成す角度)を調整する
ことができる。即ち、レールRの腹部面1において、研
摩剤Sが吹き付けられる範囲を調整することができる。
回動モータM2 を作動させて、駆動歯車21を回転させ
ることにより、一対の従動歯車22が回転される。同時
に、上側クランク軸23が回転され、ターンバックル2
8をほぼ垂直方向に沿って往復移動させる。その結果、
回動板25の張出部25aが、回動軸18の軸心Cを中
心に上下方向に往復回動される。
【0020】図3に示されるように、各回動軸18の後
端部には、それぞれブラストノズルNが取付けられてい
る。これらのブラストノズルNは、それらの先端面をレ
ールRの腹部面1に相対向させた状態で取付けられてい
る。回動モータM2 を作動させ、各回動板25を介して
一対の回動軸18を回動させることにより、ブラストノ
ズルNが連続して上下方向に往復回動される。フレーム
2の後部には、ブラストノズルNから噴出された研摩剤
Sが飛散することを防止するための研摩剤飛散防止カバ
ー32が取付けられている。この研摩剤飛散防止カバー
32において、各ブラストノズルNが回動される部分に
は、上下方向に長孔32aが設けられている。そのた
め、各ブラストノズルNが回動されても、研摩剤飛散防
止カバー32と干渉することはない。また、この研磨剤
飛散防止カバー32は、各ブラストノズルNの周囲を被
覆するだけで済む。各ブラストノズルNの後端部は、研
摩剤供給ホースH1 に接続されていて、該ホースH1
介して研摩剤Sが供給される。また、研摩剤飛散防止カ
バー32の後端部には、研摩剤吸引ホースH2 が取付け
られていて、レールRの腹部面1に吹き付けられた後、
研摩剤飛散防止カバー32の内部で飛散する研摩剤Sが
常に吸引されている。
【0021】このブラストノズルNの軸心には、研摩剤
噴出孔33が設けられている。図6に示されるように、
この実施例におけるブラストノズルNの研摩剤噴出孔3
3は、ブラストノズルNの軸心に沿ったストレート形状
である。そのため、この部分で研摩剤Sが詰まる恐れは
全くない。なお、図1において符号34は、リミットス
イッチである。レールブラスト装置Aのフレーム2が所
定の距離だけ自走すると、レールRの所定位置に設置さ
れたストッパ35によってリミットスイッチ34が作動
され、該装置Aは自動停止する。
【0022】本発明に係るレールブラスト装置Aの作用
について説明する。レールブラスト装置Aのフレーム2
に取付けられた走行ローラ5a,5b が、上方からレール
Rの上面に設置される。各ガイドローラ16の下端部に
テーパ部16bが設けられているため、走行ローラ5a,
5b を容易に設置することができる。走行モータM1
作動させて、後ろ側の走行ローラ5bを駆動回転させ
る。レールブラスト装置Aを構成するフレーム2が、レ
ールRの長手方向に沿って走行される。同時に、回動モ
ータM2 を作動させ、回動板25を介して一対の回動軸
18を回動させる。一対の回動軸18は、その軸心Cを
中心として所定角度内において回動される。そのため、
一対の回動軸18の後端部に取付けられた一対のブラス
トノズルNも、前記回動軸18の軸心Cを中心とし、レ
ールRの横断面を含む垂直面内において上下方向に回動
される。即ち、図7に示されるように、従動歯車22が
回転して上側ジョイント24が最上部に位置されると、
回動板25の張出部25aも最上部に回動される。その
結果、ブラストノズルNの先端面はレールRの脚部近傍
と相対向される。ブラストノズルNには、研摩剤供給ホ
ースH1 から研摩剤Sが供給される。ブラストノズルN
から研摩剤Sが吹き付けられ、レールRの脚部近傍がサ
ンドブラスト処理される。同様にして、図8に示される
ように、従動歯車22が回転して上側ジョイント24が
最下部に位置されると、回動板25の張出部25aも最
下部に回動される。その結果、ブラストノズルNの先端
面はレールRの頭部近傍と相対向される。ブラストノズ
ルNから研摩剤Sが吹き付けられ、レールRの頭部近傍
がサンドブラスト処理される。従動歯車22は連続回転
されるため、ブラストノズルNの往復回動も連続して行
われる。そのため、ブラストノズルNは、レールRの腹
部面1全体と相対向される。
【0023】上記したように、各ブラストノズルNがレ
ールRの横断面を含む平面内において上下方向に往復回
動されながら、レールRの長手方向に沿って矢印Pの方
向に走行される。その際のブラストノズルNの先端面の
軌跡36を、図9に示す。このように、研摩剤Sはレー
ルRの腹部面1に対して波状に吹き付けられる。この軌
跡36における波の山部37と山部37とのピッチL1
は、フレーム2の走行速度(走行モータM1 の回転速
度)又はノズルNの回動速度(回動モータM2 の回転速
度)のいずれかを調整することによって自在に調整可能
である。ここで、フレーム2の走行速度をVとし、ノズ
ルNの回動速度をUとする。Vを一定にしたままUを変
化させると、ブラストノズルNの先端面の軌跡36にお
ける波の山部37と山部37とのピッチL1 が変化す
る。例えば、Uを速くするとピッチL1 は短くなり、逆
に遅くするとピッチL1 は長くなる。即ち、レールRの
腹部面1に対する研摩剤Sの吹き付けの程度を変化させ
ることができる。その結果、吹き付け位置のばらつきが
小さくなる。また、Uを一定にしたままVを変化させる
と、レールRの腹部面1に対する研摩剤Sの吹き付け密
度を変化させることができる。このように、フレーム2
の走行速度(V)とノズルNの回動速度(U)とを調整
した状態で、フレーム2をレールRの長手方向に沿って
一度走行させるだけで、レールRと絶縁レールR’の腹
部面1の全体に、ほぼ均一に研摩剤Sが吹き付けられ、
サンドブラスト処理が施される。絶縁レールR’の長手
方向における所定位置の上面には、ストッパ35(図1
参照)が取付けられている。このストッパ35の下面に
は、永久磁石が取付けられていて、該永久磁石によって
絶縁レールR’の上面に取付けられる。フレーム2が所
定の距離L2 (約800mm)だけ走行されると、該フ
レーム2に取付けられたリミットスイッチ34が前記ス
トッパ35に当接されるため、フレーム2が停止され
る。
【0024】続いて、レールRと絶縁レールR’との継
目Kに設けられた隙間に絶縁剤Wを充填させると共に、
レールR',Rの腹部面1に前記絶縁剤Wを塗布した後、
レールR',Rを継目板により接続させる(図13参
照)。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るレールブラスト装置は、フ
レームをレールの長手方向に沿って自走させるための走
行手段と、レールの幅方向の両側に、しかも該レールの
長手方向に沿って配設され、回動手段によって回動され
る一対の回動軸と、前記一対の回動軸の端部に、該回動
軸の軸心に対して直角に取付けられ、レールの腹部面に
相対向して配置された一対のブラストノズルと、前記ブ
ラストノズルを介して研摩剤を吹き付けるための研摩剤
供給装置とを備えていて、前記フレームをレールの長手
方向に沿って自走させると共に、前記一対の回動軸を所
定角度内で連続して往復回動させ、前記一対のブラスト
ノズルをレールの横断面を含む平面内において連続して
上下方向に往復回動させながら研摩剤を吹き付けること
により、レールの継目の近傍における腹部面にサンドブ
ラスト処理を施すことを特徴としている。そのため、次
の諸効果が奏される。(1)フレームの走行に伴い、ブ
ラストノズルが自動で上下方向に回動される。そのた
め、作業者が、ブラストノズルの角度を調整する作業が
不要となる。しかも、フレームを1回片道走行させるだ
けでレールの腹部面の全体に、ほぼ均一にサンドブラス
ト処理が施されるため、作業時間が大幅に短縮される。
(2)前記ブラストノズルが回動する際の初期設定角度
が調整可能である。そのため、レールの腹部面におい
て、研摩剤が吹き付けられる範囲を調整可能である。
(3)フレームが自走する構成であり、フレームと同時
にブラストノズルも走行される。そのため、研摩剤飛散
防止カバーはブラストノズルの周囲のみを被覆するだけ
で済むため、装置全体の大きさをコンパクトなものにす
ることができる。(4)ブラストノズルの先端面がレー
ルの腹部面に相対向させて配置されているため、ブラス
トノズルの研摩剤噴出孔をストレートにすることができ
る。そのため、該ノズル内で研摩剤が詰まることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレールブラスト装置Aの斜視図で
ある。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】レールRにフレーム2を設置させる状態の作用
説明図である。
【図6】図3のY矢視図である。
【図7】回動板25を回動させることによって、ブラス
トノズルNがレールRの脚部近傍と相対向される状態の
作用説明図である。
【図8】同じく、ブラストノズルNがレールRの頭部近
傍と相対向される状態の作用説明図である。
【図9】ブラストノズルNの軌跡36を示す図である。
【図10】絶縁レールR’の作用を示す図である。
【図11】図10の平面図である。
【図12】レールRの絶縁部分の拡大側面図である。
【図13】レールRを絶縁状態で接続する場合の作用説
明図である。
【図14】従来のレールブラスト装置A’の側面断面図
である。
【図15】一部を破断した図14のZ矢視図である。
【図16】従来のレールブラスト装置A’におけるブラ
ストノズルN’の拡大断面図である。
【符号の説明】
A:レールブラスト装置 C:回動軸の軸心 K:継目 M1 :走行モータ(走行手段) M2 :回動モータ(回動手段) N:ブラストノズル R:レール R’:絶縁レール S:研摩剤 θ:初期設定角度 1:腹部面 2:フレーム 18:回動軸 32:研摩剤飛散防止カバー 32a:長孔 33:研摩剤噴出孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598119603 三智合成 有限会社 愛知県蒲郡市金平町茶ノ木10番地2 (71)出願人 598119614 三井工業 株式会社 愛知県幡豆郡一色町大字開正字三右18−2 (72)発明者 阿部 則次 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 小川 正之 愛知県名古屋市中村区名駅3−28−12 大 名古屋ビル5階 三菱化学産資株式会社名 古屋支店内 (72)発明者 松井 法雄 愛知県名古屋市東区東桜二丁目15番26号 三興商事株式会社名古屋営業所内 (72)発明者 ▲餅▼田 三喜男 愛知県蒲郡市金平町茶ノ木10番地2 三智 合成有限会社内 (72)発明者 三矢 康司 愛知県幡豆郡一色町大字開正字三右18−2 三井工業株式会社内 Fターム(参考) 2D057 BA32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールを絶縁させた状態で接続する際
    に、レールの継目の近傍における腹部面にサンドブラス
    ト処理を施すための装置であって、 走行手段によってレールの長手方向に沿って自走される
    フレームと、 レールの幅方向の両側で、しかも該レールの長手方向に
    沿って配設され、回動手段によって回動される一対の回
    動軸と、 前記一対の回動軸の端部に、該回動軸の軸心に対して直
    角に取付けられ、レールの腹部面に相対向して配置され
    た一対のブラストノズルと、 を備え、 前記フレームをレールの長手方向に沿って自走させると
    共に、前記一対の回動軸を所定角度内で連続して往復回
    動させ、前記一対のブラストノズルをレールの横断面を
    含む垂直面内において連続して上下方向に往復回動させ
    ながら研摩剤を吹き付けることにより、レールの腹部面
    にサンドブラスト処理を施すことを特徴とするレールブ
    ラスト装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラストノズルが回動する際の初期
    設定角度が調整可能であることを特徴とする請求項1に
    記載のレールブラスト装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームの後部に研摩剤飛散防止カ
    バーが設けられていて、前記ブラストノズルが回動する
    ための長孔が、前記カバーの上下方向に沿って形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のレールブラス
    ト装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラストノズルの研摩剤噴出孔がス
    トレートであることを特徴とする請求項1に記載のレー
    ルブラスト装置。
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