JP2000063612A - オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法 - Google Patents

オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法

Info

Publication number
JP2000063612A
JP2000063612A JP23850298A JP23850298A JP2000063612A JP 2000063612 A JP2000063612 A JP 2000063612A JP 23850298 A JP23850298 A JP 23850298A JP 23850298 A JP23850298 A JP 23850298A JP 2000063612 A JP2000063612 A JP 2000063612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
organic
curable composition
inorganic
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23850298A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Suetsugu
次 康 昭 末
Susumu Segawa
川 進 瀬
Tomeo Yoshida
田 留 夫 吉
Tadashi Takemitsu
光 忠 志 竹
Koji Morimoto
本 耕 二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Marine Paints Ltd
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Marine Paints Ltd filed Critical Chugoku Marine Paints Ltd
Priority to JP23850298A priority Critical patent/JP2000063612A/ja
Publication of JP2000063612A publication Critical patent/JP2000063612A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(A)エホ゜キシ基との反応性官能基含有アクリル樹脂
成分(a1)、有機金属化合物からなる硬化触媒成分(a2)、
着色顔料(a3)および必要に応じて体質顔料(a4)を含有す
る有機質組成物と、(B)エホ゜キシ基含有シラン化合物またはそ
のオリコ゛マー成分(b1)、シリコーン樹脂成分(b2)および必要に応
じて特定のアルコキシシラン化合物またはその縮合物(b3)を含有
する無機質組成物とからなるオルカ゛ノホ゜リシロキサン硬化性組成
物、その硬化被膜、その被膜で表面が被覆されている基
材およびその組成物の硬化方法。 【効果】上記組成物は、2液型で両組成物(A)、(B)をそ
れぞれ別個に貯蔵保管し、使用時に混合して使用するの
で、2液とも貯蔵安定性に優れ、その結果、付着性およ
び光沢性が向上した硬化被膜を形成することができ、ま
た塗料として有機塗料の古い塗膜上に塗り替え塗装する
ことができる。この硬化被膜は、耐候性に優れている。
また、この組成物は、常温硬化と現場塗装が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、特にオルガノポリシロキ
サン系塗料として現場塗装が可能な常温硬化型のオルガ
ノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、その硬
化被膜が表面に形成されている被覆基材、およびその組
成物の硬化方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、オルガノポリシロキサン系
塗料として、たとえば耐熱性、耐候性等に優れた珪素含
有ビニル系共重合体からなる塗料組成物が広く用いられ
ている(特公昭58−215409号公報、特開昭58
−19361号公報、特開昭60−47076号公報、
特公昭63−54747号公報、特公平1−20662
号公報、特公平2−30350号公報、特公平3−77
08号公報等)。
【0003】しかしながら、このような珪素含有ビニル
系共重合体からなる塗料組成物は、耐クラック性に乏し
い。また、特開平5−163463号公報には、オルガ
ノシロキサンの縮合物からなる塗料組成物が記載されて
いるが、この組成物も耐クラック性に乏しい。
【0004】さらに、たとえば珪素含有ビニル系共重合
体とアルコキシシラン縮合物との混合液(a)と、金属
化合物(b)とからなるオルガノポリシロキサン系塗料
組成物では、混合液(a)の貯蔵安定性が乏しく24時
間程度でゲル化してしまう。また、これらの3成分をそ
れぞれ別々の容器に保存し取扱いなどしたのでは、作業
性、取扱い性が悪い。
【0005】また、従来のオルガノポリシロキサン系塗
料は、オルガノポリシロキサン樹脂からなる主剤と、硬
化促進剤(酸、塩基、金属触媒)との組合せからなる加
熱硬化型塗料が多い。このような塗料は、顔料をオルガ
ノポリシロキサン樹脂中で分散させるため、塗料貯蔵中
に変質する虞がある。しかも、従来のオルガノポリシロ
キサン系塗料は、有機塗料の古い塗膜との付着性(密着
性)に劣っているため、有機塗料の古い塗膜上に塗り替
えを目的とする塗装ができない。
【0006】したがって、貯蔵安定性に優れるととも
に、有機塗料の古い塗膜との付着性に優れた、現場塗装
が可能な常温硬化型のオルガノポリシロキサン系塗料と
して好適なオルガノポリシロキサン硬化性組成物の出現
が望まれている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、貯蔵安定性に優
れるとともに、有機塗料の古い塗膜との付着性に優れ
た、現場塗装が可能な常温硬化型のオルガノポリシロキ
サン系塗料として好適なオルガノポリシロキサン硬化性
組成物、その硬化被膜、その硬化被膜が表面に形成され
ている被覆基材、およびその組成物の硬化方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬
化性組成物は、(A)エポキシ基との反応性官能基を有
するアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物からな
る硬化触媒成分(a2)、および着色顔料(a3)を含
有する有機質組成物と、(B)エポキシ基を有するシラ
ン化合物またはそのオリゴマー成分(b1)、およびシ
リコーン樹脂成分(b2)を含有する無機質組成物とか
らなることを特徴としている。
【0009】上記有機質組成物(A)中に、体質顔料
(a4)が含まれていてもよい。上記有機質組成物
(A)を構成するアクリル樹脂成分(a1)としては、
アミノ基含有アクリル樹脂が好ましく用いられる。
【0010】また、上記無機質組成物(B)中に、一般
式 R1 nSi(OR24-n(式中、R1 およびR2 は、
それぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基また
は置換されていてもよいフェニル基を示し、nは0〜3
の整数を示す。)で表わされるアルコキシシラン化合物
またはその縮合物(b3)が含まれていてもよい。
【0011】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化
性組成物は、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)
とからなる2液型の組成物で、これらの2液は、使用時
までそれぞれ別個の容器にて貯蔵保管される。
【0012】上記のような本発明に係るオルガノポリシ
ロキサン硬化性組成物は、有機質組成物(A)と無機質
組成物(B)とからなる2液型塗料として用いることが
できる。
【0013】本発明に係る硬化被膜は、上記の、本発明
に係るオルガノポリシロキサン硬化性組成物から形成さ
れてなることを特徴としている。この硬化被膜は、2液
型塗料としてのオルガノポリシロキサン硬化性組成物か
ら形成された硬化塗膜であってもよい。
【0014】本発明に係る被覆基材は、上記の、本発明
に係る硬化被膜で表面が被覆されていることを特徴とし
ている。本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化性組
成物の硬化方法は、上記の有機質組成物(A)と無機質
組成物(B)とを接触させることを特徴としている。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るオルガノポリ
シロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およ
びその組成物の硬化方法について具体的に説明する。
【0016】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化
性組成物は、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)
とからなる常温硬化型の2液型(塗料)組成物である。
すなわち、本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化性
組成物は、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)と
を接触させて常温硬化させることができる。
【0017】<有機質組成物(A)>本発明で用いられ
る有機質組成物(A)は、エポキシ基との反応性官能基
を有するアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物か
らなる硬化触媒成分(a2)、着色顔料(a3)、およ
び必要に応じて体質顔料(a4)を含有している。
【0018】アクリル樹脂成分(a1) 本発明で用いられるエポキシ基との反応性官能基を有す
るアクリル樹脂成分(a1)は、エポキシ基との反応性
官能基を有する(メタ)アクリレートまたはその誘導体
からなるアクリルモノマーの重合体である。
【0019】エポキシ基との反応性官能基としては、具
体的には、アミノ基、酸無水基などが挙げられる。中で
も、アミノ基が好ましい。このエポキシ基との反応性官
能基は、無機質組成物(B)を構成するエポキシ基を有
するシラン化合物またはそのオリゴマー成分(b1)の
エポキシ基と反応し、本発明に係るオルガノポリシロキ
サン硬化性組成物の硬化に寄与する。
【0020】エポキシ基との反応性官能基を有する(メ
タ)アクリレートまたはその誘導体としては、具体的に
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルメタク
リルアミド、ブチルメタクリルアミドなどが挙げられ
る。
【0021】アクリル樹脂成分(a1)は、1種単独
で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。アクリル樹脂成分(a1)は、有機質組成物(A)
100重量部に対して、通常20〜70重量部、好まし
くは30〜65重量部、さらに好ましくは30〜60重
量部の量で用いられる。
【0022】硬化触媒成分(a2) 本発明で用いられる有機金属化合物からなる硬化触媒成
分(a2)は、無機質組成物(B)を構成するシリコー
ン樹脂成分(b2)の硬化に寄与する。
【0023】このような硬化触媒成分(a2)として用
いられる有機金属化合物としては、具体的には、ジブチ
ル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチ
ル錫ジラウレート、オクチル酸錫、ジブチル錫ジオクト
エート、テトラノルマルブトキシチタン、テトラブトキ
シジルコニウム、アルミキレート(アルミニウムブトキ
シエチルアセトアセテート)などが挙げられる。中で
も、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセテー
ト、ジオクチル錫ジラウレートが好ましい。
【0024】有機金属化合物は、1種単独で、あるいは
2種以上組み合わせて用いることができる。硬化触媒成
分(a2)は、有機質組成物(A)100重量部に対し
て、通常0.1〜2.0重量部、好ましくは0.1〜
1.5重量部、さらに好ましくは0.1〜1.0重量部
の量で用いられる。
【0025】着色顔料(a3) 本発明で用いられる着色顔料(a3)は、特に制限はな
く、従来公知の着色顔料、たとえばカーボンブラック、
二酸化チタン、弁柄、酸化鉄、水酸化鉄、群青等の無機
顔料、シアニンブルー、シアニングリーン等の有機顔料
が挙げられる。
【0026】着色顔料(a3)は、1種単独で、あるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。着色顔料
(a3)は、有機質組成物(A)100重量部に対し
て、通常3〜60重量部、好ましくは3〜55重量部、
さらに好ましくは3〜50重量部の量で用いられる。
【0027】着色顔料(a3)および必要に応じて体質
顔料(a4)等を有機系樹脂中で分散させることによ
り、得られる有機質組成物(A)の粘度安定性が向上し
貯蔵性安定性が良くなり、また光沢性および付着性が安
定した被膜を形成することができる2液性のオルガノポ
リシロキサン硬化性組成物を得ることができる。調色も
有機系樹脂を用いることにより水分等の影響を受けにく
くなる。
【0028】体質顔料(a4) 本発明で必要に応じて用いられる体質顔料(a4)は、
従来公知の体質顔料であり、たとえば沈降性硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、カリ長石、カオリン、アルミナホ
ワイト、クレー、タルク、ベントナイト、炭酸マグネシ
ウム、炭酸バリウム、シリカ微粉末などが挙げられる。
中でも、沈降性硫酸バリウム、炭酸カルシウム、カリ長
石が好ましい。
【0029】体質顔料(a4)は、1種単独で、あるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられる有機質組成物(A)は、アクリル樹脂成分
(a1)からなる有機質系樹脂中に、着色顔料(a
3)、または着色顔料(a3)および体質顔料(a4)
を分散させてエナメル化させているので、貯蔵安定性に
優れている。
【0030】体質顔料(a4)は、必要に応じて、有機
質組成物(A)100重量部に対して、通常5〜50重
量部、好ましくは5〜45重量部、さらに好ましくは5
〜40重量部の量で用いられる。
【0031】その他の成分 本発明で用いられる有機質組成物(A)中に、必要に応
じて、脱水剤、増粘剤、有機溶剤、染料、顔料分散剤、
沈殿防止剤、タレ止め剤、消泡剤などを、本発明の目的
を損なわない範囲で配合することができる。
【0032】脱水剤としては、具体的には、オルト酢酸
メチル、ソジウムアルミノシリケートなどが挙げられ
る。増粘剤としては、具体的には、合成微粉シリカ、ポ
リアマイドワックスなどが挙げられる。
【0033】有機溶剤としては、有機質組成物(A)お
よび無機質組成物(B)中の各成分に対して実質的に不
活性であり、かつ、これらの組成物中のポリマーなどの
成分を溶解あるいは分散し得る限り、塗工作業性等の観
点から従来公知の有機溶剤を広く用いることができる。
【0034】このような有機溶剤としては、具体的に
は、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素系溶剤;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;酢酸エ
チル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;
ジオキサン、エタノール、ブタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール系溶剤などが挙げられる。これ
らの溶剤は、硬化方法などにより、1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0035】<無機質組成物(B)>本発明で用いられ
る無機質組成物(B)は、エポキシ基を有するシラン化
合物またはそのオリゴマー成分(b1)、シリコーン樹
脂成分(b2)、および必要に応じて特定のアルコキシ
シラン化合物またはその縮合物(b3)を含有してい
る。
【0036】エポキシ基を有するシラン化合物またはそ
のオリゴマー成分(b1) 本明で用いられるエポキシ基を有するシラン化合物とし
ては、具体的には、γ- グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン等のγ- グリシドキシジアルキルジアル
コキシシラン;γ- グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ- グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
等のγ- グリシドキシアルキルトリアルコキシシラン;
3,4-エポキシシクロヘキシルエチルメチルジメトキシシ
ラン等の3,4-エポキシシクロヘキシルジアルキルジアル
コキシシラン;3,4-エポキシシクロヘキシルエチルトリ
メトキシシラン、3,4-エポキシシクロヘキシルエチルト
リエトキシシラン、3,4-エポキシシクロヘキシルエチル
トリプロポキシシラン等の3,4-エポキシシクロヘキシル
アルキルトリアルコキシシランなどのエポキシ基含有ア
ルコキシシランなどが挙げられる。これらの中でも、γ
- グリシドキシジアルキルジアルコキシシラン、γ- グ
リシドキシアルキルトリアルコキシシランが好ましい。
【0037】本発明では、上記のようなエポキシ基含有
シラン化合物を用いることができるし、またこれらの化
合物の縮合物であるオリゴマーも用いることができる。
オリゴマーとしては、流動性の良いオリゴマーが用いら
れ、その分子量は通常、200〜1,000、好ましく
は200〜500程度である。
【0038】これらのエポキシ基含有シラン化合物また
はそのオリゴマー成分(b1)は、1種単独で、あるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。エポキシ
基含有シラン化合物またはそのオリゴマー(b1)は、
無機質組成物(B)100重量部に対して、通常3〜2
5重量部、好ましくは3〜20重量部、さらに好ましく
は5〜20重量部の量で用いられる。エポキシ基含有シ
ラン化合物またはそのオリゴマー(b1)を上記のよう
な量で用いると、被塗物との付着性に優れた被膜(塗
膜)を形成できる組成物が得られる。
【0039】本発明で用いられるエポキシ基含有シラン
化合物またはそのオリゴマー(b1)と、上述した有機
質組成物(A)を構成するエポキシ基との反応性官能基
を有するアクリル樹脂成分(a1)とを接触させると、
エポキシ基とエポキシ基との反応性官能基との間で反応
が起こり、アクリル樹脂成分(a1)は硬化する。本発
明においては、有機質組成物(A)と無機質組成物
(B)は、使用するまでの間、それぞれ別個の容器にて
貯蔵保管されるので、貯蔵中に、このような硬化反応は
生じない。
【0040】シリコーン樹脂成分(b2) 本発明で用いられるシリコーン樹脂成分(b2)は、主
骨格がシロキサン(−Si−O−Si−)結合で構成さ
れ、側鎖にメチル基やフェニル基等の有機基が結合した
オルガノポリシロキサンである。シロキサン結合は炭素
−炭素結合に比較し結合エネルギーが高く、結合距離が
長く、結合角が大きいため、シリコーン樹脂成分(b
2)は、耐熱性、耐寒性、柔軟性、耐光性、電気絶縁性
に優れている。
【0041】シリコーン樹脂成分(b2)は、1種単独
で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができ
る。シリコーン樹脂成分(b2)は、無機質組成物
(B)100重量部に対して、通常40〜90重量部、
好ましくは45〜85重量部、さらに好ましくは50〜
80重量部の量で用いられる。
【0042】シリコーン樹脂成分(b2)は、有機質組
成物(A)を構成する有機金属化合物からなる硬化触媒
成分(a2)と接触させると、硬化反応が起こるが、本
発明においては、有機質組成物(A)と無機質組成物
(B)は、使用するまでの間、それぞれ別個の容器にて
貯蔵保管されるので、貯蔵中に、このような硬化反応は
生じない。
【0043】アルコキシシラン化合物またはその縮合物
(b3) 本発明で必要に応じて用いられるアルコキシシラン化合
物は、下記の一般式で表わされる。
【0044】R1 nSi(OR24-n 上記式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、アル
キル基、シクロアルキル基または置換されていてもよい
フェニル基を示し、nは0〜3の整数を示す。
【0045】アルキル基としては、炭素原子数1〜4、
好ましくは1〜2のアルキル基であり、たとえばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル
基、t-ブチル基などが挙げられる。
【0046】シクロアルキル基としては、炭素原子数5
〜12、好ましくは6〜10のシクロアルキル基、たと
えばシクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチルシク
ロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、
シクロノニル基、シクロデシル基、シクロドデシル基な
どが挙げられる。
【0047】置換されたフェニル基としては、たとえば
上記アルキル基で置換されたフェニル基などが挙げられ
る。モノアルコキシシラン化合物としては、具体的に
は、トリメチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシ
ラン、トリ-n- プロピル-n- プロポキシシラン、トリイ
ソプロピルイソプロポキシシラン、トリブチルブトキシ
シラン、トリメチルフェノキシシラン、トリフェニルメ
トキシシランなどが挙げられる。
【0048】ジアルコキシシラン化合物としては、具体
的には、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキ
シシラン、ジ-n- プロピル- ジ-n- プロポキシシラン、
ジイソプロピルジイソプロポキシシラン、ジブチルジブ
トキシシラン、ジメチルジフェノキシシラン、ジフェニ
ルジメトキシシランなどが挙げられる。
【0049】トリアルコキシシラン化合物としては、具
体的には、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエト
キシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエ
トキシシラン、プロピルトリプロポキシシラン、ブチル
トリブトキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリシクロ
ヘキソキシシランなどが挙げられる。
【0050】このようなアルコキシシラン化合物の縮合
物は、たとえばアルコキシシラン化合物を、HCl等の
酸触媒の存在下に脱水縮合反応させることにより得るこ
とができる。このような反応により得られるアルコキシ
シラン化合物の縮合物としては、たとえば下記の式で表
わされる縮合物が挙げられる。
【0051】R3−Si(OR42−〔−O−Si(O
42−〕n−OR4 この式において、R3 は炭素原子数1〜4、好ましくは
1〜2のアルキル基、あるいは炭素原子数5〜12、好
ましくは6〜10のシクロアルキル基、または置換され
ていてもよいフェニル基であり、R4 は水素原子、炭素
原子数1〜4、好ましくは1〜2のアルキル基、あるい
は炭素原子数5〜12、好ましくは6〜10のシクロア
ルキル基、または置換されていてもよいフェニル基であ
り、nは1〜6、好ましくは1〜4の整数である。nが
2以上である場合、複数のR4 は、それぞれ互いに同一
であっても異なっていてもよい。R3 およびR4 の基の
具体例としては、アルコキシシラン化合物を表わす上記
一般式におけるR1 、R2の具体例と同じ基を挙げるこ
とができる。
【0052】アルコキシシラン化合物またはその縮合物
(b3)は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせ
て用いることができる。アルコキシシラン化合物または
その縮合物(b3)は、必要に応じて、無機質組成物
(B)100重量部に対して、通常3〜30重量部、好
ましくは3〜25重量部、さらに好ましくは5〜25重
量部の量で用いられる。
【0053】本発明においては、有機質組成物(A)と
無機質組成物(B)は、使用するまでの間、それぞれ別
個の容器にて貯蔵保管するので 上記有機質組成物
(A)を構成する有機金属化合物からなる硬化触媒成分
(a2)と、無機質組成物(B)を構成するアルコキシ
シラン化合物またはその縮合物(b3)との混合による
貯蔵安定性の低下は問題にならない。
【0054】その他の成分 本発明で用いられる無機質組成物(B)中に、必要に応
じて、脱水剤、消泡剤、有機溶剤、レベリング剤など
を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することがで
きる。
【0055】脱水剤としては、具体的には、オルト酢酸
メチル、ソジウムアルミノシリケートなどが挙げられ
る。消泡剤としては、具体的には、ジメチルシリコーン
オイル、アクリル−ブタジエン系消泡剤、アクリル系消
泡剤、ビニル−エーテル系消泡剤などが挙げられる。
【0056】有機溶剤としては、有機質組成物(A)お
よび無機質組成物(B)中の各成分に対して実質的に不
活性であり、かつ、これらの組成物中のポリマーなどの
成分を溶解あるいは分散し得る限り、塗工作業性等の観
点から従来公知の有機溶剤を広く用いることができる。
このような有機溶剤の具体例は、既に上述した通りであ
る。
【0057】<硬化性組成物の貯蔵保管・塗装等>上記
のような有機質組成物(A)と無機質組成物(B)とか
らなる、本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化性組
成物(塗料組成物)においては、有機質組成物(A)と
無機質組成物(B)とは、それぞれ別個の容器にて保
管、運搬、取扱い等がなされる。本発明に係るオルガノ
ポリシロキサン硬化性組成物は、着色顔料等の顔料を有
機系樹脂中に分散させた有機質組成物(A)と、顔料を
含まない無機質組成物(B)とを別個の容器にて貯蔵保
管し、使用時に、これらを混合して使用するので、白色
等の無彩色を呈するような無機顔料だけでなく、赤色、
青色、緑色等の有彩色を呈する有機顔料も分散安定性に
優れ、高光沢の硬化被膜を形成し得る。
【0058】また、本発明に係るオルガノポリシロキサ
ン硬化性組成物を構成する有機質組成物(A)と無機質
組成物(B)とは、通常、塗装時に従来公知の方法にて
混練され、得られた混練物は、モルタル状、ペースト
状、ペイント状、液状などの任意の性状で使用すること
ができる。
【0059】主剤としての有機質組成物(A)と硬化剤
としての無機質組成物(B)との重量配合比[(A)/
(B)]は、通常1/1〜5/1、好ましくは1/1〜
4/1である。
【0060】この混練の際には、各成分を季節、環境等
に応じて加温、冷却等してもよく、また各成分を一度
に、あるいは少量ずつ複数回に分けて添加・混合しても
よい。また、この際には、従来より公知の混合機、分散
機、攪拌機を使用でき、このような装置としては、たと
えば混合・分散ミル、モルタルミキサー、ロール、ペイ
ントシェーカー、ホモジナイザーなどが挙げられる。
【0061】また、本発明に係るオルガノポリシロキサ
ン硬化性組成物は、従来公知の任意の方法で基材表面に
塗装でき、塗装方法としては、たとえば吹き付け法、エ
アレススプレー法、エアスプレー法、刷毛塗り、ローラ
ー塗り、コテ塗り、浸漬法、引き上げ法、ノズル法、巻
き取り法、流し法、盛り付け、パッチング法などが挙げ
られ、自動化してもよく、手動にて塗装してもよい。
【0062】また、このような二液型のオルガノポリシ
ロキサン硬化性組成物が塗装される基材(被塗物)の材
質、形状、場所(位置)、構造などは特に限定されず、
基材の材質としては天然物、合成物のいずれでもよく、
たとえば紙、パルプ、金属(例:鉄等)、合金(例:ス
テンレス等)、岩石、セラミックス、スラッグ、アスフ
ァルト、木材、竹、繊維、プラスチック、コンクリー
ト、ホーロー等が挙げられ、基材の塗装部位、場所ある
いは形状としては、床、壁、外壁、タンク、塔、インゴ
ット、煙道、煙突、道路、トンネル、橋梁、建材、建築
物、機械・器具・装置等の各種部材、織物等の繊維製
品、成形体、ハニカム体等が挙げられる。
【0063】特に、好適な基材(被塗物)としては、鉄
等の金属製品、コンクリート製品、窯業セラミック・粘
土類製品、ホーロー製品、木材・竹、紙等の天然素材製
品、合成樹脂製品等が挙げられる。
【0064】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化
性組成物は、これらの基材表面に塗布されていてもよ
く、基材の内部や隙間に含浸、充填、注入等されていて
もよい。またこれら基材表面には、プライマー処理、下
地処理等が施されていてもよく、本発明に係るオルガノ
ポリシロキサン硬化性組成物を塗装した後、さらにその
表面に他の上塗り塗料が塗装されてもよい。
【0065】上記のような基材表面に、本発明のオルガ
ノポリシロキサン硬化性組成物を塗装(含浸等を含む)
すれば、耐久性、高度、耐汚染性等に優れた被膜(塗
膜)が形成される。
【0066】このような2液型のオルガノポリシロキサ
ン硬化性組成物は、上記基材の補修材、下地処理材、前
処理材、穴埋め材、仕上げ材、盛り付け材、滑り止め
材、表面化粧仕上げ等として用いられる。
【0067】なお、この2液型のオルガノポリシロキサ
ン硬化性組成物は、有機質組成物(A)と無機質組成物
(B)とを混練し、その混練物を基材に塗装した後、常
温雰囲気下に放置すれば硬化させることができる。必要
に応じて加熱乾燥することも可能である。
【0068】本発明に係る硬化被膜は、上記のようにし
て基材上に形成された、本発明に係るオルガノポリシロ
キサン硬化性組成物からなる被膜(塗膜)である。ま
た、本発明に係る被覆基材は、このような被膜(塗膜)
で表面が被覆されている基材である。
【0069】
【発明の効果】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬
化性組成物は、2液型であり、使用するまでの間、有機
質組成物(A)と無機質組成物(B)とに分けてそれぞ
れ別個の容器にて貯蔵保管し、使用時にこれらを混合し
て使用するので、2液とも貯蔵安定性に優れ、その結
果、付着性および光沢性が向上した硬化被膜を形成する
ことができる。
【0070】また、本発明に係るオルガノポリシロキサ
ン硬化性組成物は、2液型塗料組成物として、従来のオ
ルガノポリシロキサン系塗料に比し、有機塗料の古い塗
膜との付着性に優れた硬化塗膜を形成するできるため、
有機塗料の古い塗膜上に塗り替えを目的として塗装する
ことができる。
【0071】さらに、本発明に係るオルガノポリシロキ
サン硬化性組成物は、2液型塗料組成物として、従来の
オルガノポリシロキサン系塗料と同等以上の優れた耐候
性を有する硬化被膜(硬化塗膜)を形成することができ
る。
【0072】さらにまた、本発明に係るオルガノポリシ
ロキサン硬化性組成物は、常温硬化させることが可能
で、また現場塗装することも可能である。本発明に係る
硬化被膜は、従来のオルガノポリシロキサン系塗料から
形成される硬化被膜に比し、有機塗料の古い塗膜等との
付着性に優れ、光沢性が向上している。
【0073】本発明に係る被覆基材は、本発明に係る硬
化被膜で被覆されているので、基材の被覆表面は、従来
のオルガノポリシロキサン系塗料から形成される硬化被
膜に比し、有機塗料の古い塗膜等との付着性に優れ、光
沢性が向上している。
【0074】本発明に係るオルガノポリシロキサン硬化
性組成物の硬化方法によれば、上記のような特性に優れ
た、本発明に係る硬化被膜および被覆基材を得ることが
できる。
【0075】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例により何ら限定されるものでは
ない。
【0076】なお、実施例等で行なった塗膜外観(色・
光沢)、付着性、加温貯蔵安定性および促進耐候性につ
いての試験は、下記に示す方法に従って行なった。 <塗料・塗膜の試験方法>塗料・塗膜の試験方法は、基
本的にJIS K 5400に記載の試験方法に準拠し、
試験塗板片の作製は、3.2mm厚のブラスト鋼板(JI
S K 5410)に、下記の第1表に示す塗装仕様で供試塗料
を吹き付け法により塗布し、乾燥条件は特記しない限
り、常温乾燥で行なった。
【0077】
【表1】
【0078】(1)塗膜外観(色・光沢) 塗膜外観(色・光沢)は、JIS K 5400に準拠し
て、肉眼で観察した。 (2)付着性 塗板試験片を、JIS K 5400に記載の碁盤目試験
法に準拠して、密着剥離テストにより、25/25を
「付着性有り」と評価し、24/25以下を「付着性無
し」と評価した。 (3)加温貯蔵安定性 JIS K 5400に記載の加温貯蔵安定性試験法に準
拠して、塗料を加温貯蔵し、塗料の”容器の中での状
態”、”塗装作業性”および”塗膜外観”の変化を調
べ、貯蔵前に比べて著しい差異が無い場合を「良」、そ
れ以外を「不良」と評価した。 (4)促進耐候性 JIS K 5400に記載の促進耐候性試験法に準拠し
て、サンシャインカーボンアーク灯式による照射試験を
行ない、塗板試験片の光沢および色差(ΔE)の変化を
測定した。
【0079】
【実施例1〜3】第2表に示す成分、配合量からなる主
剤と、第3表に示す成分、配合量からなる硬化剤とを混
合し、得られた塗料の加温貯蔵安定性、その塗膜の外観
(色、光沢)、付着性および促進耐候性について、上記
方法に従って評価を行なった。その結果を第6表、第7
表、第8表、図1および図2に示す。
【0080】
【表2】
【0081】
【表3】
【0082】
【比較例】第4表に示す成分、配合量からなる主剤と、
第5表に示す成分、配合量からなる硬化剤とを混合し、
得られた塗料の加温貯蔵安定性、その塗膜の外観(色、
光沢)、付着性および促進耐候性について、上記方法に
従って評価を行なった。その結果を第6表、第7表、第
8表、図1および図2に示す。
【0083】
【表4】
【0084】
【表5】
【0085】
【表6】
【0086】
【表7】
【0087】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1〜3および比較例で行なった
光沢保持率の経時変化を示すグラフである。
【図2】図2は、実施例1〜3および比較例で行なった
色差(ΔE)の経時変化を示すグラフである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 183/06 C09D 183/06 (72)発明者 吉 田 留 夫 滋賀県野洲郡野洲町字三上2306番地の7 中国塗料株式会社内 (72)発明者 竹 光 忠 志 滋賀県野洲郡野洲町字三上2306番地の7 中国塗料株式会社内 (72)発明者 森 本 耕 二 滋賀県野洲郡野洲町字三上2306番地の7 中国塗料株式会社内 Fターム(参考) 4J002 BG131 CP032 CP052 DA037 DE117 DE137 DE238 DG048 DJ008 DJ018 DJ038 DJ048 DJ058 EE046 EG046 EU027 EX039 EX069 EZ006 EZ046 FD097 FD098 FD146 FD149 FD200 GH01 GH02 4J038 CG141 CH201 DL032 DL052 GA07 GA09 JC32 JC38 KA04 KA08

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)エポキシ基との反応性官能基を有す
    るアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物からなる
    硬化触媒成分(a2)、および着色顔料(a3)を含有
    する有機質組成物と、(B)エポキシ基を有するシラン
    化合物またはそのオリゴマー成分(b1)、およびシリ
    コーン樹脂成分(b2)を含有する無機質組成物とから
    なることを特徴とするオルガノポリシロキサン硬化性組
    成物。
  2. 【請求項2】前記有機質組成物(A)中に、体質顔料
    (a4)が含まれていることを特徴とする請求項1に記
    載のオルガノポリシロキサン硬化性組成物。
  3. 【請求項3】前記有機質組成物(A)を構成するアクリ
    ル樹脂成分(a1)が、アミノ基含有アクリル樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のオルガノ
    ポリシロキサン硬化性組成物。
  4. 【請求項4】前記無機質組成物(B)中に、一般式 R
    1 nSi(OR24-n(式中、R1 およびR2 は、それぞ
    れ独立して、アルキル基、シクロアルキル基または置換
    されていてもよいフェニル基を示し、nは0〜3の整数
    を示す。)で表わされるアルコキシシラン化合物または
    その縮合物(b3)が含まれていることを特徴とする請
    求項1に記載のオルガノポリシロキサン硬化性組成物。
  5. 【請求項5】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成物
    が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)の2液か
    らなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    のオルガノポリシロキサン硬化性組成物。
  6. 【請求項6】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成物
    が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)とからな
    る2液型塗料であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載のオルガノポリシロキサン硬化性組成物。
  7. 【請求項7】(A)エポキシ基との反応性官能基を有す
    るアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物からなる
    硬化触媒成分(a2)、および着色顔料(a3)を含有
    する有機質組成物と、(B)エポキシ基を有するシラン
    化合物またはそのオリゴマー成分(b1)、およびシリ
    コーン樹脂成分(b2)を含有する無機質組成物とから
    なるオルガノポリシロキサン硬化性組成物から形成され
    てなることを特徴とする硬化被膜。
  8. 【請求項8】前記有機質組成物(A)中に、体質顔料
    (a4)が含まれていることを特徴とする請求項7に記
    載の硬化被膜。
  9. 【請求項9】前記有機質組成物(A)を構成するアクリ
    ル樹脂成分(a1)が、アミノ基含有アクリル樹脂であ
    ることを特徴とする請求項7または8に記載の硬化被
    膜。
  10. 【請求項10】前記無機質組成物(B)中に、一般式
    1 nSi(OR24-n(式中、R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基または置
    換されていてもよいフェニル基を示し、nは0〜3の整
    数を示す。)で表わされるアルコキシシラン化合物また
    はその縮合物(b3)が含まれていることを特徴とする
    請求項7に記載の硬化被膜。
  11. 【請求項11】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)の2液
    からなることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに
    記載の硬化被膜。
  12. 【請求項12】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)とから
    なる2液型塗料であることを特徴とする請求項7〜10
    のいずれかに記載の硬化被膜。
  13. 【請求項13】(A)エポキシ基との反応性官能基を有
    するアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物からな
    る硬化触媒成分(a2)、および着色顔料(a3)を含
    有する有機質組成物と、(B)エポキシ基を有するシラ
    ン化合物またはそのオリゴマー成分(b1)、およびシ
    リコーン樹脂成分(b2)を含有する無機質組成物とか
    らなるオルガノポリシロキサン硬化性組成物から形成さ
    れた硬化被膜で表面が被覆されていることを特徴とする
    被覆基材。
  14. 【請求項14】前記有機質組成物(A)中に、体質顔料
    (a4)が含まれていることを特徴とする請求項13に
    記載の被覆基材。
  15. 【請求項15】前記有機質組成物(A)を構成するアク
    リル樹脂成分(a1)がアミノ基含有アクリル樹脂であ
    ることを特徴とする請求項13または14に記載の被覆
    基材。
  16. 【請求項16】前記無機質組成物(B)中に、一般式
    1 nSi(OR24-n(式中、R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基または置
    換されていてもよいフェニル基を示し、nは0〜3の整
    数を示す。)で表わされるアルコキシシラン化合物また
    はその縮合物(b3)が含まれていることを特徴とする
    請求項13に記載の被覆基材。
  17. 【請求項17】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)の2液
    からなることを特徴とする請求項13〜16のいずれか
    に記載の被覆基材。
  18. 【請求項18】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)とから
    なる2液型塗料であることを特徴とする請求項13〜1
    6のいずれかに記載の被覆基材。
  19. 【請求項19】(A)エポキシ基との反応性官能基を有
    するアクリル樹脂成分(a1)、有機金属化合物からな
    る硬化触媒成分(a2)、および着色顔料(a3)を含
    有する有機質組成物と、(B)エポキシ基を有するシラ
    ン化合物またはそのオリゴマー成分(b1)、およびシ
    リコーン樹脂成分(b2)を含有する無機質組成物とを
    接触させることを特徴とするオルガノポリシロキサン硬
    化性組成物の硬化方法。
  20. 【請求項20】前記有機質組成物(A)中に、体質顔料
    (a4)が含まれていることを特徴とする請求項19に
    記載のオルガノポリシロキサン硬化性組成物の硬化方
    法。
  21. 【請求項21】前記有機質組成物(A)を構成するアク
    リル樹脂成分(a1)が、アミノ基含有アクリル樹脂で
    あることを特徴とする請求項19または20に記載のオ
    ルガノポリシロキサン硬化性組成物の硬化方法。
  22. 【請求項22】前記無機質組成物(B)中に、一般式
    1 nSi(OR24-n(式中、R1 およびR2 は、それ
    ぞれ独立して、アルキル基、シクロアルキル基または置
    換されていてもよいフェニル基を示し、nは0〜3の整
    数を示す。)で表わされるアルコキシシラン化合物また
    はその縮合物(b3)が含まれていることを特徴とする
    請求項19に記載のオルガノポリシロキサン硬化性組成
    物の硬化方法。
  23. 【請求項23】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)の2液
    からなることを特徴とする請求項19〜22のいずれか
    に記載のオルガノポリシロキサン硬化性組成物の硬化方
    法。
  24. 【請求項24】前記オルガノポリシロキサン硬化性組成
    物が、有機質組成物(A)と無機質組成物(B)とから
    なる2液型塗料であることを特徴とする請求項19〜2
    2のいずれかに記載のオルガノポリシロキサン硬化性組
    成物の硬化方法。
JP23850298A 1998-08-25 1998-08-25 オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法 Pending JP2000063612A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23850298A JP2000063612A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23850298A JP2000063612A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000063612A true JP2000063612A (ja) 2000-02-29

Family

ID=17031211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23850298A Pending JP2000063612A (ja) 1998-08-25 1998-08-25 オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000063612A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008259951A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Toto Ltd 塗膜の補修方法および補修塗料
US8277555B2 (en) 2004-07-28 2012-10-02 Dyflex Corporation Coating composition
JP5910775B1 (ja) * 2015-03-17 2016-04-27 亜細亜工業株式会社 塗料組成物
WO2024159886A1 (zh) * 2023-01-31 2024-08-08 金发科技股份有限公司 一种彩色耐候聚丙烯组合物及其制备方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8277555B2 (en) 2004-07-28 2012-10-02 Dyflex Corporation Coating composition
JP2008259951A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Toto Ltd 塗膜の補修方法および補修塗料
JP5910775B1 (ja) * 2015-03-17 2016-04-27 亜細亜工業株式会社 塗料組成物
WO2024159886A1 (zh) * 2023-01-31 2024-08-08 金发科技股份有限公司 一种彩色耐候聚丙烯组合物及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2238416T3 (es) Composicion de revestimiento de curado a temperatura ambiente.
AU2003225538B2 (en) Elastomer-modified epoxy siloxane compositions
US5091460A (en) Coating composition, coated inorganic hardened product, and process for producing the product
JP2574061B2 (ja) 有機溶液型コーティング用組成物、塗装された無機質硬化体およびその製造方法
JP2013151688A (ja) 環境温度で硬化するコーティング組成物
US5283279A (en) Flame retardant coating compositions and coated articles
US5190804A (en) Coated inorganic hardened product
JP2015510967A (ja) 低揮発性有機特徴を有する透明なシロキサンに基づいた書き込み−消去コーティング
RU2338767C2 (ru) Отверждаемая при комнатной температуре композиция для покрытия и ее применение
JP2004051943A (ja) 塗料組成物
PT941290E (pt) Composicoes para revestimento
JP2000063612A (ja) オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法
JP5165986B2 (ja) 遮熱断熱積層体
KR20220050481A (ko) 기능성 세라믹 도료 조성물 및 이를 이용한 기능성 세라믹 도료 조성물의 혼합방법
JP3430429B2 (ja) 建築用材料
JP2019183043A (ja) 水性被覆材
JPH11181338A (ja) 珪素系塗料用抗菌剤、抗菌性珪素系塗料組成物、その塗膜、およびその塗膜で被覆された抗菌性基材
JP2000063616A (ja) オルガノポリシロキサン硬化性組成物、その硬化被膜、被覆基材およびその組成物の硬化方法
JP2000273395A (ja) 無機質コーティング剤と塗装品
JPH11158435A (ja) 二液型有機珪素系塗料組成物、その塗膜、およびその塗膜で被覆された基材
JP3781293B2 (ja) 塗膜の形成方法
JP2806514B2 (ja) 無機質基板の塗装方法
JPH1045996A (ja) ポリマー組成物
JP2740450B2 (ja) 塗装化粧板の製造方法
JPH03242268A (ja) 無機質硬化体の表面の補修方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050511

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070425

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070619

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070807