JP2000063544A - 多層板形成材料及び多層板 - Google Patents

多層板形成材料及び多層板

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JP2000063544A
JP2000063544A JP10240586A JP24058698A JP2000063544A JP 2000063544 A JP2000063544 A JP 2000063544A JP 10240586 A JP10240586 A JP 10240586A JP 24058698 A JP24058698 A JP 24058698A JP 2000063544 A JP2000063544 A JP 2000063544A
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glass cloth
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Toshiharu Takada
俊治 高田
Takashi Sagara
隆 相楽
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性及び強度が高い多層板形成材料を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 無アルカリガラス布に熱硬化性樹脂を含
浸させてプリプレグを形成し、このプリプレグを硬化さ
せて形成される多層板形成材料であって、厚み0.17
〜0.2mmで体積充填率が48〜51%の無アルカリ
ガラス布、あるいは厚み0.1mmで体積充填率が45
〜51%の無アルカリガラス布を用いる。スルーホール
形成時や回路形成時や電子部品の実装時などの加工時に
大きな撓みが発生せず、加工が行ないやすく、また割れ
などの破損も発生することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層プリント配線
板等の多層板を形成する際に用いられる多層板形成材
料、及びこれを用いて形成された多層板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近の多層板は全体の厚みが非常に薄く
形成されているが、このような薄い多層板を形成するに
あたっては、シーケンシャルな積み上げ工法、いわゆる
ビルドアップ工法が採用されている。ビルドアップ工法
は次のようにして行なわれる。まず極薄の内層用基板の
表面に樹脂硬化物のみからなる絶縁層を形成すると共に
絶縁層の表面に金属箔を積層する。次にこの積層物にス
ルーホールを形成したり金属箔にエッチング等を施して
回路を形成したりする。次に積層物の表面に樹脂硬化物
のみからなる絶縁層を形成すると共に絶縁層の表面に金
属箔を積層する。このようにして絶縁層及び金属箔の積
層と、スルーホール形成や回路形成などの加工とを交互
に行なって多層板を形成するのがビルドアップ工法であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のようにし
て形成される多層板は、絶縁層が樹脂硬化物のみで形成
されているために強度が低く、スルーホール形成時や回
路形成時や電子部品の実装時などの加工時に大きな撓み
が発生して加工が行ないにくく、また割れて破損するこ
とがあった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、加工性及び強度が高い多層板形成材料を提供する
ことを目的とするものである。また本発明は、加工性及
び強度が高い多層板を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層板形成材料は、無アルカリガラス布に熱硬化性樹脂
を含浸させてプリプレグを形成し、このプリプレグを硬
化させて形成される多層板形成材料であって、厚み0.
17〜0.2mmで体積充填率が48〜51%の無アル
カリガラス布、あるいは厚み0.1mmで体積充填率が
45〜51%の無アルカリガラス布を用いて成ることを
特徴とするものである。
【0006】また本発明の請求項2に係る多層板形成材
料は、請求項1の構成に加えて、熱硬化性樹脂としてエ
ポキシ樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ変性ポリイミ
ド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂から選ばれ
る一つを用いて成ることを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項3に係る多層板形成材
料は、請求項1又は2の構成に加えて、プリプレグの樹
脂含有率が30〜40重量%であることを特徴とするも
のである。
【0008】本発明の請求項4に係る多層板は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の多層板形成材料を積層して
成ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】本発明の多層板形成材料は、無アルカリガ
ラス布に熱硬化性樹脂を含浸させてプリプレグを形成
し、このプリプレグを硬化させて形成されるものであ
る。無アルカリガラス布は、電気絶縁性の高い電気絶縁
用の無アルカリガラス(Eガラス)製のガラス繊維を織
って形成されるものであり、斜子織りのものを用いるの
が好ましい。斜子織りのガラス布は、平組織の縦糸ある
いは横糸を数本ずつ引き揃えて織って形成されるもので
ある。また上記の無アルカリガラス布は厚み0.17〜
0.2mm(170〜200μm)で体積充填率(単位
体積あたりに占めるガラス繊維の体積の割合)が48〜
51%のもの、あるいは厚み0.1mm(100μm)
で体積充填率が45〜51%のもののいずれかを用い
る。これら以外の無アルカリガラス布を用いると、多層
板形成材料の撓みが多くなって加工性が低下したり、強
度が低下したりする恐れがある。
【0011】熱硬化性樹脂としては、FR−4グレード
などの高いTgを有するものを用いることができ、ビス
フェノールAタイプのエポキシ樹脂、多官能エポキシ樹
脂、三官能エポキシ樹脂、四官能エポキシ樹脂及びこれ
らを任意に混合したものを用いることができる。またビ
スマレイミドとジアミンなどを含む熱硬化性ポリイミド
樹脂や、ポリイミド樹脂とエポキシ樹脂の変性樹脂(エ
ポキシ変性ポリイミド樹脂)や、ポリフェニレンオキサ
イド(PPO)樹脂を含む熱硬化性の変性ポリフェニレ
ンオキサイド樹脂を用いることができる。上記のエポキ
シ樹脂の硬化剤としてはジシアンジアミドを、硬化促進
剤としてはイミダゾール類を使用することができ、ある
いはフェノールノボラック樹脂硬化系であってもよい。
【0012】そして本発明の多層板形成材料を形成する
にあたっては、次のようにして行なう。まず熱硬化性樹
脂、硬化剤、硬化促進剤等を含む樹脂組成物を希釈用の
溶媒に溶解させて樹脂ワニスを調製する。溶媒としては
ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリド
ン(NMP)、メチルエチルケトン(MEK)、ジメチ
ルアセトアミド(DMAc)、メチルセロソルブ(M
C)、ジオキサン、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル(PGM)などの中から適宜選んで単独あるいは
混合して用いることができる。
【0013】次に、樹脂ワニスを無アルカリガラス布に
含浸させ、これを加熱して溶媒を蒸発乾燥させつつ、熱
硬化性樹脂を半硬化状態にすることによってプリプレグ
を形成する。この時の加熱温度は110〜170℃、加
熱時間は1〜30分で行なうことが好ましいが、加熱温
度及び加熱時間は樹脂組成物の組成や熱硬化性樹脂の硬
化反応の進む速度などによって適宜設定することができ
る。またプリプレグの樹脂含有量が30〜40重量%と
なるように樹脂ワニスの含浸量を調節するのが好まし
い。プリプレグの樹脂含有量がこの範囲を外れると、プ
リプレグが硬化して形成される多層板形成材料の絶縁層
とその表面の金属箔との接着性が低下したり、半田時な
どにおける耐熱性が低下したり、多層板形成材料及びこ
れを用いた多層板の強度が低下したりする恐れがある。
【0014】そして上記のプリプレグの片面あるいは両
面に金属箔を重ね、これを加熱加圧してプリプレグ(の
熱硬化性樹脂)を硬化させて絶縁層を形成すると共にプ
リプレグの熱硬化性樹脂の硬化によって絶縁層と金属箔
を接着して一体化する、いわゆる積層成形を行なうこと
によって、銅張り積層板である多層板形成材料を作製す
ることができる。複数枚のプリプレグを重ねた後、その
外側に金属箔を重ねるようにして複数枚のプリプレグか
らなる絶縁層を形成するようにしてもよい。また金属箔
としては、通常、銅箔が用いられるが、ニッケル箔やア
ルミニウム箔などを用いることもできる。また積層成形
は常法で行なうことができるが、例えば、温度は150
〜180℃、圧力は20〜50kgf/cm2、時間は
40〜120分に設定することができる。
【0015】上記のように形成される多層板形成材料、
すなわち厚み0.17〜0.2mmで体積充填率が48
〜51%の無アルカリガラス布、あるいは厚み0.1m
mで体積充填率が45〜51%の無アルカリガラス布に
熱硬化性樹脂を30〜40重量%含有させたプリプレグ
を硬化させて形成される多層板形成材料は、20℃(室
温)雰囲気下での曲げ弾性率が2400kgf/mm2
以上(23.5GPa以上)を有し、且つ平面方向(厚
み方向以外の二方向、すなわち平面視におけるX方向
(横方向)とY方向(縦方向))での熱膨張率が10〜
13ppm/℃となる。従って、スルーホール形成時や
回路形成時や電子部品の実装時などの加工時に大きな撓
みが発生せず、加工が行ないやすく、また割れなどの破
損も発生することがないものである。従って、樹脂硬化
物のみの絶縁層を有する多層板形成材料や、繊維状の無
機充填剤を含有する樹脂硬化物の絶縁層を有する多層板
形成材料と比較して、加工性や強度を高くすることがで
きるものである。
【0016】しかも150℃雰囲気下での曲げ弾性率が
1200kgf/mm2以上、すなわち150℃雰囲気
下であっても20℃での曲げ弾性率に対して半分以上の
曲げ弾性率を保持することになるので、電子部品等の半
田付け時などの高温化であっても大きな撓みが発生せ
ず、半田付けが行ないやすく、また高温化による割れな
どの破損も発生することがないものである。尚、多層形
成材料の曲げ弾性率は、現段階では20℃雰囲気下での
曲げ弾性率が3000kgf/mm2以下、150℃雰
囲気下での曲げ弾性率が2500kgf/mm2以下の
ものが形成可能である。
【0017】本発明の多層板は、上記の多層板形成材料
にプリプレグを介して金属箔を重ねたり、多層形成材料
に樹脂付き金属箔を重ねたり、多層板形成材料にプリプ
レグを介して他の多層板形成材料を重ねたりし、これを
加熱加圧して積層成形することによって形成することが
できる。積層成形は常法で行なうことができるが、例え
ば、温度は150〜180℃、圧力は20〜50kgf
/cm2、時間は40〜120分に設定することができ
る。またプリプレグや樹脂付き金属箔を重ねる前に、多
層板形成材料の表面の銅箔にエッチング等を施して回路
を形成したりスルーホールを形成したりしてもよい。ま
たプリプレグ及び金属箔、プリプレグ及び多層板形成材
料、樹脂付き金属箔は複数枚重ねることができる。そし
て本発明の多層板は、上記の多層板形成材料を用いて形
成されるので、常温及び高温下での加工性や強度を高く
することができるものである。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0019】(実施例1)臭素化エポキシ樹脂としてダ
ウケミカル社製DER592のアセトン溶解品(固形分
80%)120gと、シェル社製EPON1031のア
セトン溶解品(固形分70%)7gを用い、この臭素化エ
ポキシ樹脂の溶解品と、3gのジシアンジアミド(日本
カーバイド社製の硬化剤)及び0.1gの2−エチル−
4−メチルイミダゾール(硬化促進剤)をあらかじめD
MFとPGMの混合溶剤30gに溶解したものとを混合
してワニスとした。
【0020】このワニスを厚さ0.2mmで体積充填率
が49.6%の斜子織りのEガラス布(旭シュエーベル
社製6797MV)に含浸し、160℃で5分乾燥して
プリプレグを得た。このプリプレグの樹脂量は37重量
%であった。上記プリプレグ1枚の両側に18μmの銅
箔を配し、成形温度170℃、圧力30kg/cm2
90分の積層成形し、0.2mmの多層板形成材料(両
面銅張り積層板)を得た。
【0021】(実施例2)臭素化エポキシ樹脂として東
都化成(株)社製YDB500のMEK溶解品(固形分8
0%)110gと、大日本インキ(株)社製のN−69
0のMEK溶解品(固形分75%)13gを用い、この臭
素化エポキシ樹脂の溶解品と、ジシアンジアミド2.5
g及び2−エチル−4−メチルイミダゾール0.1gを
実施例1と同様に溶解したものとを混合してワニスとし
た。
【0022】このワニスを厚さ0.1mmで体積充填率
が46.1%の斜子織りのEガラス布(旭シュエーベル
社製6777MV)に含浸し、実施例1と同様に乾燥し
プリプレグを得た。樹脂量は36重量%であった。この
プリプレグを2枚重ねにした後に、両側に18μmの銅
箔を配し、実施例1同様に積層成形を行い、0.2mm
の多層板形成材料を得た。
【0023】(実施例3)ケルイミド601A(Ciba社
製)をDMAcに溶解してワニスとし、200℃で積層
成形を行った以外は実施例1と同様にして銅箔の積層、
乾燥、成形を行い(プリプレグは1枚)、0.2mmの
多層板形成材料を得た。
【0024】(実施例4)ケルイミド601Aを50部
と、実施例1の臭素化エポキシ樹脂50部(固形分とし
て)に2−エチル−4−メチルイミダゾール0.02g
を加え、これをDMAcとDMFの混合溶媒30gに溶
解してワニスとし、200℃で積層成形を行った以外は
実施例2と同様にして銅箔の積層、乾燥、成形を行ない
(プリプレグは2枚)、0.2mmの多層板形成材料を
得た。
【0025】(比較例1)厚み0.18mmで体積充填
率が47%の平織りのEガラス布(旭シュエーベル社製
7628)に実施例1と同様のワニスを含浸、乾燥して
樹脂量36重量%のプリプレグを作製し、実施例1と同
様にして銅箔の積層や積層成形を行ない(プリプレグは
1枚)、0.2mmの多層板形成材料を得た。
【0026】(比較例2)厚み0.19mmで体積充填
率が47%の平織りのEガラス布(旭シュエーベル社製
7628)に実施例1と同様のワニスを含浸、乾燥し
て、樹脂量41重量%のプリプレグを作製し、実施例1
と同様に銅箔の積層や積層成形を行ない(プリプレグは
1枚)、0.2mmの多層板形成材料を得た。
【0027】(比較例3)厚み0.1mmで体積充填率
が44%の平織りのEガラス布(旭シュエーベル社製2
16L)に実施例2と同様のワニスを含浸、乾燥して、
樹脂量45重量%のプリプレグを作製し、実施例2と同
様に銅箔の積層や積層成形を行ない(プリプレグは1
枚)、0.2mmの多層板形成材料を得た。
【0028】以上の多層板形成材料を使って、表1、2
の各性能を試験した。その試験方法JIS C 648
1に準じて行った。また、撓み量の測定は次のようにし
て行なった。幅100mm、長さ150mmの銅箔を除
去した実施例1乃至4及び比較例1乃至3を、100m
mの支点間距離に設定した曲げ試験用治具に置き、その
中央部分に50gの分銅を置いた時に撓んだ量を測定し
た。この測定は20℃の雰囲気中で行なった。結果を表
1に示す。
【0029】
【表1】 表1から判るように、厚み0.17〜0.2mmで体積
充填率が48〜51%の無アルカリガラス布、あるいは
厚み0.1mmで体積充填率が45〜51%の無アルカ
リガラス布を用いた実施例1乃至4のものが、比較例1
乃至3のものよりも銅箔の接着性、半田耐熱性に優れ、
撓み量が少なくなることが確認できた。
【0030】(実施例5)プリプレグを2枚重ねにして
用いた以外は、実施例1と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料の銅箔
にエッチングなどの回路形成加工を施して、両面に回路
を作製した。これに60μmの樹脂層を有する樹脂付き
銅箔(銅箔の厚み18μm)を両面に配し、積層成形し
た。この積層物の銅箔にエッチングなどの回路形成加工
を施して、両面に回路を作製した。さらに上記と同様の
樹脂付き銅箔を両面に配して積層成形した。そしてこの
積層物の銅箔にエッチングなどの回路形成加工を施し
て、両面(最外層)に回路を作製した。このようにして
厚み0.75mmの多層プリント配線板(6層板)を形
成した。
【0031】(実施例6)プリプレグを4枚重ねにして
用いた以外は、実施例2と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.74mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0032】(実施例7)プリプレグを2枚重ねにして
用いた以外は、実施例3と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.74mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0033】(実施例8)プリプレグを4枚重ねにして
用いた以外は、実施例4と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.73mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0034】(比較例4)プリプレグを2枚重ねにして
用いた以外は、比較例1と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.76mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0035】(比較例5)プリプレグを2枚重ねにして
用いた以外は、比較例2と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.75mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0036】(比較例6)プリプレグを4枚重ねにして
用いた以外は、比較例3と同様にして厚み0.4mmの
多層板形成材料を形成した。この多層板形成材料を用い
て実施例5と同様にして厚み0.75mmの多層プリン
ト配線板(6層板)を形成した。
【0037】上記の実施例5乃至8及び比較例4乃至6
について、常温での撓み量の測定を行なった。この測定
方法は、幅33mm、長さ130mmの大きさにした実
施例5乃至8及び比較例4乃至6を、100mmの支点
間距離に設定した曲げ試験用治具に置き、その中央部分
に分銅を置いた時に撓んだ量を測定した。尚、この測定
は100gと300gの分銅を用いて行なった。結果を
表2に示す。
【0038】
【表2】 表2から判るように、厚み0.17〜0.2mmで体積
充填率が48〜51%の無アルカリガラス布、あるいは
厚み0.1mmで体積充填率が45〜51%の無アルカ
リガラス布を用いた実施例5乃至8のものが、比較例4
乃至6のものよりも、撓み量が少なくなることが確認で
きた。
【0039】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る発
明は、無アルカリガラス布に熱硬化性樹脂を含浸させて
プリプレグを形成し、このプリプレグを硬化させて形成
される多層板形成材料であって、厚み0.17〜0.2
mmで体積充填率が48〜51%の無アルカリガラス
布、あるいは厚み0.1mmで体積充填率が45〜51
%の無アルカリガラス布を用いたので、スルーホール形
成時や回路形成時や電子部品の実装時などの加工時に大
きな撓みが発生せず、加工が行ないやすく、また割れな
どの破損も発生することがないものであり、加工性や強
度を高くすることができるものである。
【0040】また本発明の請求項4に係る発明は、請求
項1乃至3のいずれかに記載の多層板形成材料を積層し
たので、常温下及び高温下での加工性や強度を高くする
ことができるものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA07 AA09 AB09 AB17 AB28 AB34 AD28 AD42 AD45 AG03 AH02 AH21 AJ04 AJ11 AJ22 AJ33 AK03 AK06 AK14 AL13 4F100 AB17 AB33 AG00A AG00B AH07H AK01A AK01B AK49A AK49B AK53A AK53B AK54A AK54B AL06A AL06B BA01 BA02 CA02 CC00 DG11A DG11B DH01A DH01B EJ82A EJ82B GB43 JA20A JA20B JB13A JB13B JK01 JL01 YY00A YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無アルカリガラス布に熱硬化性樹脂を含
    浸させてプリプレグを形成し、このプリプレグを硬化さ
    せて形成される多層板形成材料であって、厚み0.17
    〜0.2mmで体積充填率が48〜51%の無アルカリ
    ガラス布、あるいは厚み0.1mmで体積充填率が45
    〜51%の無アルカリガラス布を用いて成ることを特徴
    とする多層板形成材料。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂、ポリ
    イミド系樹脂、エポキシ変性ポリイミド樹脂、変性ポリ
    フェニレンオキサイド樹脂から選ばれる一つを用いて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の多層板形成材料。
  3. 【請求項3】 プリプレグの樹脂含有率が30〜40重
    量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の多
    層板形成材料。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の多層
    板形成材料を積層して成ることを特徴とする多層板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001277427A (ja) * 2000-04-04 2001-10-09 Risho Kogyo Co Ltd 銅張り積層板

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