JP2000063108A - 硫酸の製造方法および装置 - Google Patents

硫酸の製造方法および装置

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JP2000063108A
JP2000063108A JP11203550A JP20355099A JP2000063108A JP 2000063108 A JP2000063108 A JP 2000063108A JP 11203550 A JP11203550 A JP 11203550A JP 20355099 A JP20355099 A JP 20355099A JP 2000063108 A JP2000063108 A JP 2000063108A
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sulfuric acid
gas
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waste gas
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Philippe Arpentinier
フィリップ・アルパンティニール
Marie-Noelle Dumont
マリー・ノエル・デュモン
Francois Marechal
フランソワ・マルシャル
Boris Kalitventzeff
ボリス・カリトバンツェフ
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LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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Air Liquide SA
LAir Liquide SA pour lEtude et lExploitation des Procedes Georges Claude
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B17/00Sulfur; Compounds thereof
    • C01B17/69Sulfur trioxide; Sulfuric acid
    • C01B17/74Preparation
    • C01B17/76Preparation by contact processes

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的に利益性があり、発生する廃ガス中の
二酸化硫黄の含有量の点、および触媒転化器内に含まれ
る酸素の使用の点の両方から最適化された新しいプロセ
スを提供する。 【解決手段】 本発明は、硫酸を製造するための方法お
よび装置に関する。前記方法は、接触法タイプであり、
硫黄含有出発原料と酸化剤とから二酸化硫黄を生成する
第1の工程、酸素が供給される触媒転化器内で前記二酸
化硫黄を三酸化硫黄へ接触酸化する第2の工程、前記三
酸化硫黄から硫酸を生成し、前記硫酸の他に廃ガスを発
生させる第3の工程を含む。この方法は、前記廃ガスの
一部を、二酸化硫黄を生成する前記第1の工程で用いる
前記酸化剤の少なくとも一部として再循環して行うこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫酸の製造方法お
よび装置に関する。本発明は、より具体的には、従来技
術の硫酸の製造方法および装置を改良する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の硫酸の製造方法は、当該技術
分野に精通する者には知られており、いわゆる乾式また
はいわゆる湿式接触法である。
【0003】それらは、第1の工程で、二酸化硫黄を、
硫黄含有出発原料から生成することを含む。前記第1の
段(stage)は、特に硫黄元素の燃焼、黄鉄鉱の焙
焼、硫黄を含む非鉄金属の鉱石の燃焼、硫酸塩または
「廃酸」の分解、または、硫黄を含む地下燃料もしくは
硫化水素を含む気体の燃焼からなる。二酸化硫黄を生成
するためのユニットには、現在、空気が供給されてい
る。いわゆるドライプロセスの(すなわち、硫黄元素、
黄鉄鉱および硫黄を含む非鉄金属の鉱石を、出発原料と
して用いる)場合には、空気を連続して、ろ過し、乾燥
し、そして液滴(liquid droplets)を
除去することを、硫黄含有出発原料と反応させる前に、
行わなければならない。
【0004】第2の工程は、生成された二酸化硫黄を、
触媒転化器(catalyticconverter)
内で処理し、それを酸化して三酸化硫黄にすることから
なる。前記二酸化硫黄は、一般的に、前記転化器に導入
する前に洗浄して、それが有する不純物の少なくとも一
部を除去する。転化器は、一般的に、多段(multi
−stage)転化器であり、一般に3または4の触媒
床(catalytic beds)を備える。転化器
の床で最も一般的に使用される触媒は、五酸化バナジウ
ムが堆積されたアルミナ担体からなる。この触媒は、一
般に押出物またはリング(ring)の形態で用いられ
る。二酸化硫黄から三酸化硫黄への酸化反応は、触媒担
体の表面で液状の被膜(a liquid film)
中で起こる。従来、酸素を転化器内へは注入していな
い。空気中の酸素は、第1の工程では用いられていない
が、前記二酸化硫黄から三酸化硫黄への酸化を確実にし
ている。しかし、二酸化硫黄を生成するユニットへ空気
を供給するラインから空気を抜き取って、それを触媒転
化器へ注入するプロセスが開示されている。
【0005】このようにして生成される三酸化硫黄は、
続いて、2つの方法によって硫酸に転化され得る。第1
は、いわゆる乾式接触法(すなわち、硫黄元素、黄鉄鉱
および硫黄を含む非鉄金属の鉱石のような出発原料を用
いる)に従って使用することができ、前記三酸化硫黄を
水または硫酸中に吸収(absorbing)すること
からなる。第2の方法は、出発原料が「硫酸塩もしくは
廃酸」からなるか、または硫化水素を含む気体からなる
か、または硫黄を含む地下燃料からなるとき、すなわ
ち、いわゆる湿式接触法の場合に使用され、部分的に転
化器の排出ガスを凝縮(condensing)するこ
とからなる。
【0006】吸収または凝縮フェーズの結果、廃ガスに
はあるパーセンテージの二酸化硫黄が含まれる。前記二
酸化硫黄は、触媒転化器内での二酸化硫黄から三酸化硫
黄への不完全な転化から生ずる。二酸化硫黄は汚染の源
であるため、前記廃ガスは一般に、大気へ放出する前に
処理しなければならない。ほとんどの国において、大気
へ放出することができる二酸化硫黄の量は、一般に、製
造される硫酸1トン当たり2.6kgないし13kgの
二酸化硫黄に制限されており、これは使用するプロセス
の特性に依存する。これらの廃ガスを処理することは、
結果としてさらなる投資を必要とし、プロセスおよびプ
ラントの全体のコストを増加させる。
【0007】様々な解決策が、前記廃ガス中の二酸化硫
黄の量を減らし、実際に触媒転化器内での前記二酸化硫
黄の三酸化硫黄への転化度(the degree o
fconversion)を増加させるために提案され
ている。
【0008】三酸化硫黄を吸収する場合には、中間の吸
収カラム(colum)または吸収タワー(towe
r)を備え、これらの中へ転化器の中間の段から発生し
たガスを通過させることが有利である(前記中間カラム
は、一般には、転化器の第2、第3またはさらには第4
の触媒床の後にさえ配置される)。これらのガス中に存
在する三酸化硫黄は、少なくとも部分的にこの中間の吸
収カラム内で吸収される。ガスは、続いて、転化器の次
の段に再注入される。前記転化器内では、殆どまたは全
く三酸化硫黄を含まないこれらのガスが再注入された段
において、反応の熱力学平衡が三酸化硫黄の形成の方へ
とシフトして、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転化度が
増加する。
【0009】このいわゆるダブル吸収法は、中間の吸収
カラムの使用を含まないいわゆるシングル吸収法と異な
り、それにもかかわらず、それを実施するためには大規
模な投資を必要とする。これは、既存のプラントに、新
しい吸収カラム(前記中間カラム)、酸およびガスを循
環および冷却する一連の装置、およびガスから液滴(前
記中間の吸収カラムを出て転化器内へ再注入される)を
除去するシステムを付加する必要があるからである。
【0010】二酸化硫黄から三酸化硫黄への転化を改善
する目的のための他の解決策が、特許出願FR−A−2
386 479において述べられている。この解決策
は、酸素の転化器内への注入を、第2の触媒床および/
または続く床において行うことからなる。この酸化反応
の熱力学平衡は、三酸化硫黄を形成する方へシフトし、
二酸化硫黄を酸化して三酸化硫黄にする速度が増加す
る。このような酸素の注入は、第1の触媒床においては
これまで意図的になされなかった。それは、過度に大き
く温度が増加して、そのため含まれる触媒へのダメージ
が過度に大きく増加するという結果になることが心配さ
れたからである。
【0011】それでもやはり、このプロセスによって、
全ての場合において二酸化硫黄から三酸化硫黄への要求
される転化度(最近では99.6%)が達成されるわけ
ではない。さらに、経済的な点からこのプロセスの利益
性は本質的に酸素の価格に依存する。結果として、酸素
の価格に依存するが、第1の解決策、すなわちシングル
吸収プラントをダブル吸収プラントへ転換することが、
同じ目標とする転化度において、時としてより利益をも
たらすことが分かっている。
【0012】上述の他の解決策に対する改善が、特許出
願FR−A−2 703 987の出願人の会社によっ
てなされた。それは、触媒転化器の第2の段および/ま
たは続く段において酸素を注入することからなり、前記
酸素を注入する段に続く少なくとも1つの段においてガ
スを導入する温度を最適化する。すなわち、同様に硫酸
を製造することに対して酸素を注入しない現在の実施の
中でなるであろう温度よりも、これらのガスを導入する
温度を3℃ないし50℃だけ同時に下げる。
【0013】出願人の会社は、従来技術のこれらの多か
れ少なかれ効果的なプロセスに興味を抱き、特に、FR
−A−2 386 479およびFR−A−2 703
987に開示された技術に従って転化器に導入される
酸素の大部分は、実際には廃ガス中で大気へと放出され
ることを見出している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】出願人の会社は、経済
的に利益性があり、発生する廃ガス中の二酸化硫黄の含
有量の点、および触媒転化器内に含まれる酸素の使用の
点の両方から最適化された新しいプロセスを発明するよ
うに努力している。
【0015】
【課題を解決するための手段】出願人の会社は、この技
術的な課題に直面して、硫酸を製造する新しいプロセス
を発明している。このプロセスは以下の工程を含む。
【0016】硫黄含有出発原料と酸化剤(oxidan
t)とから二酸化硫黄を生成する第1の工程、酸素およ
び/または酸素が富化された空気が供給される触媒転化
器内で、前記二酸化硫黄を接触酸化(catalyti
c oxidation)して三酸化硫黄にする第2の
工程、前記三酸化硫黄から硫酸を生成する第3の工程、
前記第3の工程は、前記硫酸の他に廃ガスを発生させ
る。
【0017】本発明においては、前記廃ガスの少なくと
も一部を、二酸化硫黄を生成する前記第1の工程におい
て用いる酸化剤として再循環する。
【0018】本発明に係るプロセスは、従来技術のプロ
セスにおいて使用され当該技術分野に精通する者によく
知られている出発原料と同様のタイプの出発原料を用い
て実施される。それは、2つの主な選択可能な形態を含
む。
【0019】第1の選択可能な形態によれば、硫酸は三
酸化硫黄から吸収によって得られ、従って、この選択可
能な形態に係るプロセスはいわゆる乾式接触法である。
【0020】第2の選択可能な形態によれば、硫酸は三
酸化硫黄から凝縮によって得られ、従って、この選択可
能な形態に係るプロセスはいわゆる湿式接触法である。
【0021】両方の場合において、それは酸素を触媒転
化器内に注入して実施し、転化器は少なくとも2つの段
(2つの触媒床)を備える。
【0022】酸素は、転化器の第1の段(触媒床)内へ
注入することが有利である。実際、触媒床を通過するガ
スの稀釈のために、このことは第1の床の触媒に有害な
影響をもたらすことなく可能であることが分かってお
り、本発明のプロセスを実施する状況(contex
t)において特に有利であることが分かっている。本発
明の選択可能な形態によれば、酸素を、続く触媒床の少
なくとも1つ内へ注入することも可能である。
【0023】第1の工程からもたらされる二酸化硫黄
は、硫黄含有出発原料から、再循環される廃ガスの少な
くとも一部を含む酸化剤のこの原料への作用によって得
られることを特徴とする。
【0024】本発明においては、第1の工程で用いる酸
化剤という用語は、当該技術分野に精通する者によって
用いられるいずれかのタイプの酸化剤であり、特に空
気、酸素が富化された空気、および酸素タイプ(酸素と
いう用語の意味は以下に定義される)の酸化剤である。
従って、この酸化剤は、好ましくは少なくとも約20容
量%の酸素、好ましくは21容量%ないし100容量%
の酸素、および特にいわゆる工業的に純粋な酸素を含
む。
【0025】O2 という用語は、一般的に、純粋なガス
から、約88容量%を上回る純粋酸素、好ましくは90
%ないし100%の純粋酸素を含むガス混合物までを意
味し、特に高純度または低純度の低温(cryogen
ic)の経路によって得られる酸素、加えて、いわゆる
VSA(真空スウィッチ吸着)装置内での吸着によって
得られる酸素を含む。この装置は、本質的に窒素を空気
から吸着し、好ましくは88容量%ないし95容量%の
酸素、3容量%ないし5容量%のアルゴン、および0.
5容量%ないし9容量%の窒素を含むガスの流れをもた
らす。
【0026】ガス状の流出物(gaseous eff
luents)(第3の工程の最終の吸着タワーからも
たらされる)を、第1の工程の二酸化硫黄を生成するユ
ニット(硫黄バーナー、黄鉄鉱焙焼炉など)へ再循環す
ることを、本発明においては、以下の条件の下で一般に
行う。
【0027】再循環するガスの割合は、プロセスで使用
する酸素の純度に依存し、純度は上述のように定義され
る。本発明に係るプロセスの場合には、90モル%ない
し99モル%、好ましくは92モル%ないし95モル%
の酸素純度が好ましい。酸素に対する補完は、1または
複数の他のガス(このガスが、硫酸およびその中間体を
形成するプロセスに対して特有の効果を有しない限
り)、好ましくは不活性ガスおよび特にアルゴンおよび
/または窒素からなり得る。
【0028】廃ガスの再循環されたフラクションは、約
50容量%ないし99.5容量%、好ましくは90容量
%ないし99.5容量%、より好ましくは95容量%な
いし99.5容量%であり、目的は、廃ガスを最大限再
循環して大気に放出される酸素の量を制限することであ
る。
【0029】本プロセスの第1の工程に再循環する廃ガ
ス中の酸素の含有量は、本プロセスの第1の工程で行わ
れる反応の化学量論に対する過剰な酸素に対応する(も
ちろん、このプロセスの第2の工程へ供給する酸素の一
定の処理量に対してである)。この過剰な酸素は、本発
明においては化学量論の条件の下で反応を起こすために
必要な酸素の量の10%ないし100%である。30%
ないし90%、より好ましくは(技術的および経済的に
良好な妥協をもたらす)40%ないし70%の過剰な酸
素が存在することが好ましい。その結果、再循環する廃
ガスの流れの中の対応する酸素の含有量は、それぞれ約
70モル%ないし15モル%、好ましくは30モル%な
いし17モル%、より好ましくは25モル%ないし18
モル%である。
【0030】好ましくは不活性ガス(本質的に窒素およ
び/またはアルゴン)からなる他のガスの、酸素分子と
の混合物としての含有量によって、内部で二酸化硫黄が
本プロセスの第1の工程の間に形成される炉(硫黄バー
ナー、焙焼炉など)の出口温度を制御することが可能に
なる。この温度は、一般に850℃ないし1700℃、
好ましくは900℃ないし1400℃、より好ましくは
950℃ないし1200℃である。これらのガス温度を
得るために廃ガスを利用し、廃ガスの窒素含有量(酸素
分子の間に窒素分子のみがあるとき)は、それぞれ30
モル%ないし85モル%、好ましくは70モル%ないし
83モル%、より好ましくは75モル%ないし82モル
%である。
【0031】再循環するガスの流れの温度および圧力
は、一般的に、本発明に係るプロセスを決定するような
重要性を有する動作パラメーターではない。つまり、廃
ガスの温度は最終の吸収タワーによって規定され、そし
て、ほとんどの工業プロセスにおいてこれらのガスの温
度は約70℃ないし80℃であり、これは本プロセスの
第1の工程中へ直接再注入する上で全く許容できるガス
温度である。廃ガスの圧力は、一般に約1.05絶対バ
ールないし1.30絶対バールであるが、やはりそのま
ま使用する上で許容できる。
【0032】加えて、これらの流出ガスの再循環は多く
の有利な点を示す。
【0033】このような再循環によって、実際上大気へ
放出される廃ガスの処理量が大きく減少するために、大
気へ放出される二酸化硫黄の量を著しく減少させること
ができる。
【0034】また、このような再循環によって、接触法
において硫黄から三酸化硫黄への全体的な転化度を大き
く増加させることができる。これは本発明に係るプロセ
スによって、それをシングル吸収によって稼動するプラ
ントで実施するときに、硫黄の全体的な転化度が、ダブ
ル吸収によって稼動する同様のプラントで得られるそれ
と匹敵して得られることを、出願人の会社は見出してい
るからである。
【0035】また、本発明に係る再循環によって、いわ
ゆる乾式接触法の場合に、ガス(酸化剤)を第1の工程
で使用する前に乾燥させる工程を不要にすることができ
る。これは上述したように、前記第1の工程中に導入す
る空気は、いわゆる乾式接触法の場合に、乾燥していな
ければならないからである。本発明のプロセスに係る再
循環するガスは、吸収タワーから発生し、そこでは、ガ
スは濃硫酸溶液によって洗浄されており、そのためガス
は乾燥している。従って、ガスは、二酸化硫黄の生成
に、さらに乾燥させることなく使用することができる。
【0036】さらに、再循環によって、酸化剤として用
いるガスの圧縮を著しく省くことができる。これは、従
来技術においては、空気を、二酸化硫黄を生成するユニ
ットに導入する前に圧縮して約1.5バールにしなけれ
ばならないからである。この圧縮は、圧力低下を補償す
るためのものである。本発明に係るプロセスの状況にお
いてはプラントが簡単化されているために小さくなって
いる圧力低下を補償するためには、従って供給するエネ
ルギーが少ないが、それでもプロセスの出口において
は、廃ガスは依然一般的に約1.1バールの圧力となっ
ている。
【0037】本発明に係るプロセスの他の有利な点は、
必要とする触媒の量の減少である。これは、後述するよ
うに、本発明に係るプロセスによって、使用する触媒の
量を約60%減らすことができ、これは、例えば、含ま
れる転化器の段数の減少によって反映され得る。
【0038】こうして、本発明に係るプロセスによっ
て、同様のまたはさらにはより良くさえある性能を伴っ
て、以下の両方の観点において経済性を達成することが
できる。1つは投資の点、これは中間の吸収カラムを設
置する必要がないからである(上述したように、本発明
のプロセスに係るシングル吸収によって稼動するプラン
トによって、従来技術のプロセスに係るダブル吸収によ
って稼動するプラントと同等の全体的な転化度を得るこ
とが可能になる)。もう1つは稼動の点、これは必要な
触媒の量が減るからである。
【0039】本発明に係るプロセスを既存の従来のプラ
ントで実施することは、前記プラントに対する投資を殆
ど必要とせず、また最小の変更を必要とするのみであ
る。
【0040】まだ酸素の注入を伴って稼動していないプ
ラントに対しては、酸素を触媒転化器に導入すること
(または、すでに酸素の注入を伴って稼動しているプラ
ントに対しては、前記酸素の導入についての変更を任意
に行うことが有利である)、および廃ガスの一部を再循
環するための適切なラインを与えることが、必要となる
のみである。こうして、二酸化硫黄を生成するユニット
に酸化剤を供給するラインが簡単化される。
【0041】こうして、従来のプラントから本発明のプ
ロセスに従って稼動するプラントへの変換を意図するこ
とは、触媒がもはや十分に活性せず、および/または、
中間の吸収カラムを(もし存在するのならば)変更しな
くてはならない従来のプラントの場合に、特に望ましい
ことを証明することができる。これは、従来のプラント
を本発明のプロセスに従って稼動するプラントにこのよ
うに変更することで、全ての触媒を取り換えずに済み
(結果として節約できることを示す)、および/また
は、新しい中間の吸収カラムへの投資をしなくてすむか
らである。
【0042】本発明に従って廃ガスを再循環すること
は、プラントおよび特に転化器において、前記廃ガス中
に存在する不純物(本質的に二酸化硫黄および窒素酸化
物)の蓄積をもたらし、本プロセスの満足な実施に対し
て推測として有害となり得ることが心配されるかも知れ
ない。それにも拘わらず、出願人の会社は、実現された
不純物の含有量は、プロセスの前記実施に関して何ら影
響を及ぼさないことを見出している。
【0043】本発明においては、このように、廃ガスの
少なくとも一部を二酸化硫黄を生成する第1の工程で用
いる酸化剤として再循環する。
【0044】選択可能な第1の態様によれば、本発明の
プロセスの状況においては、他のガスまたはガスの混合
物を再循環するガスに添加することは、実際上、全く可
能である。前記酸化剤の組成をこのように調整すること
は、発生する廃ガスの組成を考え合わせれば、二酸化硫
黄を生成するユニットに適切な酸化剤を供給する上で極
めて重要であると証明することができる。
【0045】選択可能な第2の態様においては、二酸化
硫黄を生成する第1の工程で用いる酸化剤のすべてが、
廃ガスの再循環する部分からなる。前記選択可能な形態
は、それが本プロセスの実施を大幅に簡単化する限り特
に好ましく、特にそれは1つの圧縮機を必要とするのみ
である。前記好ましい選択可能な形態は、廃ガスの組成
が適切で廃ガスが第1の工程における酸化剤として適す
る場合にのみ、実施できることは明らかである。廃ガス
の前記組成は、明らかに、本プロセスの第2の工程の間
に触媒転化器に導入する酸素の組成および量に関係す
る。
【0046】現在、二酸化硫黄を生成するユニットは空
気を酸化剤として使用しており(本プロセスの第1の工
程)、本発明のプロセスの好ましい選択可能な形態(用
いる酸化剤が全く廃ガスからなる好ましい選択可能な形
態)を、このようなユニットを備えるプラントで実施す
るためには、従って、廃ガスの組成が空気のそれと同様
であることに注意する。出願人の会社は、特に触媒転化
器に1容量%ないし10容量%の不活性ガス(本質的に
窒素および/またはアルゴン)を含む酸素を供給すると
きに、より特に4容量%ないし10容量%の不活性ガス
(窒素および/またはアルゴン)を含む酸素を供給する
ときに、上述の結果を特別な困難を伴わずに実現できる
ことを立証している。
【0047】こうして、本発明のプロセスの好ましい選
択可能な第2の態様の状況においては、前記触媒転化器
に、このような含有量の不活性ガスを含む酸素、特に低
純度の低温の経路によってまたは前述のように定義した
VSAタイプの装置を用いた吸着によって生成される酸
素、を供給することが有利である。
【0048】しかし、本発明の状況から、このような酸
素を転化器内に含みながら前述した選択可能な第1の形
態(少なくとも1つのガスを再循環する廃ガスに添加す
る形態)を実施することを、排除するものではない。ま
た、二酸化硫黄を生成するユニットを、空気よりも酸素
が豊富な酸化剤(酸素が富化された空気、既に定義した
ような多かれ少なかれ純粋な酸素)を用いて操作するた
めに適応させるときには、本発明のプロセスおよび特に
選択可能な第2の形態を用いる。酸素が豊富な廃ガス
は、触媒転化器内への酸素の注入(処理量、純度)を調
整することによって得られる。
【0049】当該技術分野に精通する者は、本発明に係
るプロセスを上述の指示に従って適応させる仕方を知っ
ている。
【0050】廃ガスの再循環する部分は、二酸化硫黄を
生成する第1の工程で使用する前に、液滴が無いことが
有利である。液滴をガスから除去することによって液滴
を無くすことは、プラント特に転化器が腐食するどんな
危険をも制限し、さらには回避することさえ可能にす
る。液滴を無くする工程を実施すること自体は、当該技
術分野に精通する者には良く知られたことである。
【0051】本発明のプロセスを、硫黄元素、黄鉄鉱、
および硫黄を含む非鉄金属の鉱石から選択される硫黄含
有出発原料を用いて、有利に実施することができる。こ
のような状況においては、従来技術のプロセスと同様
に、第3の工程において吸収によって硫酸が得られる。
【0052】本発明のプロセスは、硫化水素を含む気
体、廃酸、硫黄を含む地下燃料の燃焼ガス、および硫酸
塩から選択される硫黄含有出発原料を用いて、同様に良
好に実施することができる。このような状況において
は、従来技術のプロセスと同様に、第3の工程において
凝縮によって硫酸が得られる。
【0053】こうして、このことから、結果として、本
発明に係るプロセスは、硫酸を製造する既存のプラント
で容易に実施することができ、いわゆる湿式接触法の実
施、およびいわゆる乾式接触法の実施の両方に適してい
る。
【0054】二酸化炭素を形成し得る不純物を含む出発
原料(例えば、黄鉄鉱、硫黄を含む非鉄金属の鉱石、硫
酸塩、廃酸、硫化水素を含む気体、および硫黄を含む地
下燃料の燃焼ガス)を用いる接触法の場合には、第1の
工程からもたらされる二酸化硫黄を含むガスを一般的に
1または複数回、触媒転化器内に導入する前に、それ自
体は知られている方法によって洗浄する。本発明の選択
可能な形態においては、廃ガスの再循環する部分を、第
1の工程で用いる前に、脱炭酸(decarbonat
ed)することが有利である。脱炭酸(decarbo
natation)は、二酸化炭素(触媒の活性に損傷
を与える危険をもたらす)のプラント内での蓄積を防
ぐ。この脱炭酸の工程自体は、当該技術分野に精通する
者に良く知られているプロセス、例えばモノエタノール
アミンによる化学吸収、によって実施する。
【0055】脱炭酸を実施すると仮定した場合、廃ガス
の再循環する部分を、第1の工程で使用する前に、まず
最初に液滴を無くした後、引き続いて脱炭酸することが
有利である。
【0056】本発明の選択可能な形態においては、前記
廃ガスの一部を本プロセスの他の工程に再循環する。こ
れは、硫黄含有出発原料が不純物を含む場合(硫黄以外
の、硫黄含有出発原料の場合)、前記廃ガスの一部を触
媒転化器の入口にも再循環することが、特に有利である
からである。この第2の再循環(第1の下流で行う)に
よって、特に洗浄するべきガスの容量を減少させること
ができる。
【0057】第1および第2の再循環は、個別にまたは
同時に実施することができる。選択可能な態様において
は、二酸化硫黄を生成する第1の工程へ再循環するため
の1本のラインが設けられ、このラインは前記触媒転化
器の入口へのバイパスを備える。この状況においては、
液滴を無くす操作、さらには液滴を無くすことと脱炭酸
でさえある操作を、再循環する廃ガスに対して実施する
ときには、それらを前記バイパスの上流で実施する(そ
して転化器内へ直接導入するガスを乾燥し、および/ま
たは脱炭酸する)ことが好ましい。
【0058】触媒転化器は少なくとも2つの段(触媒
床)を備えることができ、前記転化器の各段の間で、反
応ガスを、次の段に導入する前に、二酸化硫黄の同様の
生成に対して酸素を導入せずに得られる温度よりも3℃
ないし50℃だけ低い温度にまで冷却する。より詳細に
ついては、特許出願FR−A−2 703 987を参
照する。
【0059】本発明に係るプロセスによって、2つの段
のみを備える触媒転化器内で、硫黄から三酸化硫黄への
非常に良好な転化度を得ることが、特に可能になる。こ
れにより、実質的に触媒を節約することができる。より
少ない量の作用触媒を、2を上回る触媒床へ分割するこ
とができる。出願人の会社は、本発明のプロセスに従っ
て稼動する2段の転化器および1つの吸収カラムを有す
るプラントと、特許出願FR−A−2 386 479
の改良に従って稼動する4段の転化器と中間の吸収カラ
ム(ダブル吸収法に従う)とを組み合わせたプラントに
おいて、同様の転化度(硫黄から三酸化硫黄への)が得
られることも示している。
【0060】本発明の他の側面は、上述した新しいプロ
セスに従って硫酸を製造するために好適な装置に関す
る。前記装置は、以下のものを備える。
【0061】硫黄含有出発原料と酸化剤とから二酸化硫
黄を生成するためのユニット、前記二酸化硫黄から三酸
化硫黄への触媒転化器であって、それに酸素を供給する
手段を備えた転化器(前記手段は、前記酸素の供給を少
なくとも前記触媒転化器の第1段で行うことを確実にす
ることが有利である)、前記三酸化硫黄から前記硫酸を
調製するためのユニット。
【0062】前記装置は、硫酸を調製するためのユニッ
トの出口における廃ガスの一部を、二酸化硫黄を生成す
るためのユニットへ再循環するための手段をさらに備え
ることを特徴とする。
【0063】前記廃ガスの一部を再循環するための手段
は、一般的に前記ガスから液滴を無くすユニット、およ
び/または前記ガスを脱炭酸するユニットと組合わされ
ている。脱炭酸ユニットは、液滴を無くすユニットの下
流に含まれていることが好ましい。
【0064】廃ガスの一部を二酸化硫黄を生成するため
のユニットへ再循環するための前記手段は、廃ガスを直
接触媒転化器の入口に再循環することを可能にするバイ
パスラインを備えていても良い。このようなバイパスラ
インの有利な点は、上述した通りである。
【0065】一般的に、硫酸を三酸化硫黄から調製する
ためのユニットは、一般に、吸収ユニットまたは凝縮ユ
ニットからなる。
【0066】
【発明の実施の形態】本発明を添付した図面を参照し
て、検討する。
【0067】図1〜図4は、様々なプロセスのフローシ
ートである。図示されたプロセスに関連するプラント
は、定常状態の条件の下で連続して稼動する。
【0068】図1は、特許出願FR−A−2 386
479の主題に従って改善され、硫黄元素を、硫黄含有
出発原料としてその第1の工程で用いる従来技術のプロ
セスを図示する。
【0069】硫黄元素は、硫黄バーナー(sulphu
r burner)10内で焼却されて二酸化硫黄が生
成される。硫黄バーナー10には空気が供給され、空気
には、ろ過工程12、乾燥工程14、および液滴除去工
程16を、酸化剤として硫黄バーナー10内に導入する
前に、連続して施さなければならない。前記硫黄バーナ
ー10からもたらされる二酸化硫黄は、その第1の段の
下流で酸素が供給される触媒転化器20内で酸化され
る。
【0070】生成された三酸化硫黄は、続いて吸収カラ
ム30で硫酸溶液によって吸収され、濃硫酸が生成され
る。二酸化硫黄を含むガスは続いて、任意の処理の後
に、大気へ放出される。
【0071】図2は、本発明によって図1に示した従来
技術のプロセスに導入された改善を示す。
【0072】使用される出発原料は、やはり硫黄元素で
ある。従来技術と同様に、前記硫黄は、第1の工程の間
に二酸化硫黄を生成するために硫黄バーナー10’へ供
給される。二酸化硫黄は、酸素が少なくともその第1の
段で供給される転化器20’内で処理される。二酸化硫
黄は、酸化されて三酸化硫黄になり、続いて硫酸中に吸
収カラム30’内で吸収される。前記吸収カラム30’
からもたらされるガスの一部は、次に、任意の処理の後
に、放出される。前記ガスの大部分は、硫黄バーナー1
0’へと再循環される。前記廃ガスの再循環される部分
は、硫黄バーナー10’内へ酸化剤として再導入される
前に、工程16’で簡単に液滴が無くされる。
【0073】図3は、硫酸を黄鉄鉱から生成するために
用いる従来技術のプロセスを示す(本プロセスは、硫黄
を含む非鉄金属の鉱石を、硫黄含有出発原料として用い
たものと同様である)。このプロセスは、硫黄元素を、
硫黄含有出発原料として用いる場合に説明したプロセス
と実質上同一である。しかし、黄鉄鉱は不純物を含んで
いるので、第1の工程で生成されたガスを、触媒転化器
内へ導入する前に予め洗浄する。前記図3による従来技
術のプロセスは、触媒転化器の入口に、ろ過され、乾燥
され、液滴が無くされた空気を直接運ぶことを、任意に
含む。
【0074】黄鉄鉱は空気が供給される焙焼炉50内で
焙焼され、空気は、予め工程42でろ過され、工程44
で乾燥され、工程46で液滴が無くされている。黄鉄鉱
の焙焼からもたらされるガスは、ダスト、および転化器
の触媒の作用を損なわせる恐れがある不純物、例えば、
水銀、フッ素化合物、三酸化セレン、および三酸化ヒ
素、を含むので、ガスは前記転化器60内へ導入する前
に工程48で洗浄する。上述と同様に、特許出願FR−
A−2 386 479に開示された技術に従って、前
記触媒転化器60には酸素が(その第1の段の下流に)
供給される。
【0075】前記触媒転化器60内で生成される三酸化
硫黄は、続いて硫酸溶液中に吸収カラム70内で吸収さ
れる。ガスは、特に二酸化硫黄を含み、任意の処理の後
に、大気へ放出される。
【0076】図4は、図3の場合に適用した本発明によ
る改善を示す。
【0077】上述したように、黄鉄鉱を焙焼炉50’内
に導入する。本発明は、定常条件の下で、廃ガスの一部
を前記焙焼炉50’へ再循環することからなる。
【0078】焙焼炉50’から出たガスは、工程48’
で洗浄されて不純物およびダストが除かれ、触媒転化器
60’内で酸化される(前記触媒転化器には、酸素が少
なくともその第1の段で供給される)。こうして生成さ
れた三酸化硫黄は、吸収カラム70’で吸収される。吸
収カラム70’から出たガスは、主に焙焼炉50’に再
循環される。これらのガスは上述したように乾燥してい
るため、工程46’で簡単に液滴が無くされる。これら
のガスが二酸化炭素を含み得るならば、それらも工程4
9’で脱炭酸することが有利である。二酸化炭素が再循
環ループ内に蓄積することは、触媒の活性を損う危険に
さらす二酸化炭素の含有量をもたらす。
【0079】液滴除去ユニット46’および脱炭酸ユニ
ット49’の下流で、(硫黄バーナー50’への)再循
環用の主ラインから抜き取られた廃ガスを、触媒転化器
60’の入口へ再循環する任意の(有利な)実施を、前
記図4に示す。
【0080】本発明に係るプロセスを、添付の図を参照
して、いわゆる乾式接触法の場合について説明してい
る。それは、すでに示したように、明らかにいわゆる湿
式法に同様に適用できる。
【0081】
【実施例】本発明およびその従来技術を、実施例によっ
て以下に例証する。前記実施例を考慮すれば、当該技術
分野に精通する者は、前記発明の利点を把握し損なうこ
とはない。
【0082】検討は、いわゆる乾式接触法によって硫酸
を硫黄元素から製造するユニットについて行った。参照
用ユニットを詳細に以下の段落で説明する。それはシン
グル吸収ユニットである。以下のケースを検討し比較し
た。
【0083】A.参照用ユニットの従来の運転(シング
ル吸収ユニット、酸素の触媒転化器内への注入なし) B.中間の吸収カラムを転化器の第3と第4の触媒床の
間に加えて、第3の段からもたらされるガス中に存在す
る三酸化硫黄を吸収するようにした参照用ユニットの運
転(こうして、参照用ユニットをダブル吸収ユニットに
変換する)。
【0084】C.第1の触媒床への供給において酸素の
注入を伴う参照用ユニットの運転。
【0085】D.本発明に従って変更された参照用ユニ
ットの、本発明のプロセスに係る最適化された選択可能
な形態による運転(転化器の第1の段での酸素の注入、
各触媒段での供給温度の最適化、廃ガスの一部の硫黄バ
ーナーへの再循環、従来技術の前記硫黄バーナーに供給
する燃焼空気の抑止、および前記空気を乾燥する工程の
抑止)。
【0086】E.本発明に従って変更された参照用ユニ
ットDの第4の触媒床を用いない運転。
【0087】F.本発明に従って変更された参照用ユニ
ットDの第3と第4の触媒床を用いない運転。
【0088】1.検討した参照用ユニットの説明 触媒転化器と吸収セクションは、最初は硫黄バーナーか
ら発生したガスを処理するほどの大きさであった。
【0089】硫黄バーナーには、送風機から発生した空
気、および液体状態の硫黄が供給される。送風機は、空
気を酸ユニットへ供給し、85、000Sm3 /hの空
気(600t/dの酸の生成に対応する)を圧縮するほ
どの寸法であった。空気は周囲温度で吸い込まれて63
℃で放出される。転化器が新鮮な触媒(すなわち、圧力
降下が最小である)を用いて動作するときには、送風機
の放出圧力は1.46barである。この送風機は、蒸
気の圧力が23barから2.3barへと低減される
蒸気タービンによって駆動される。空気は、続いて、乾
燥カラム内で77℃の硫酸と向流的にされて乾燥され
る。このカラム内での圧力降下は、公称の空気処理量に
対して0.03barであり、出口温度は77℃であ
る。空気は、硫黄バーナーに77℃、1.43barで
供給される。バーナーに供給される液体の硫黄の公称の
処理量は、600t/dの酸の生産量に対応して、8.
75t/hである。液体の硫黄のバーナー内での供給温
度は、140℃である。硫黄バーナー内での滞留時間は
2秒であり、圧力降下は0.02barである。生成さ
れたガスは10モル%の二酸化硫黄を含み、その温度は
1130℃である。
【0090】硫黄バーナーの下流に位置するボイラー
は、55、000Sm3 /hのガスを1100℃から5
00℃へ冷却し、23barの飽和蒸気を26t/hで
生成するほどの寸法である。ボイラー内の圧力降下は、
公称のガス処理量に対して、0.03barである。転
化器が新鮮な触媒を用いて動作する場合には、ボイラー
を出るガスは500℃で1.13barであり、10モ
ル%ないし13モル%の二酸化硫黄を含む。
【0091】触媒転化器は、4つの連続する触媒床から
なり、主な特徴を下表1にまとめる。使用される触媒
は、アルミナ担体上に堆積された五酸化バナジウムから
なる通常の触媒である。最初の2つの触媒床において
は、この触媒は押出物であり、等価な直径(同じ体積の
球の直径)が0.006mである。第3と第4の触媒床
で用いられる触媒は、0.004mの等価な直径を示
す。それぞれの触媒床について、嵩密度(bulk d
ensity)は600kg/m3 であり、触媒粒子の
真の相対密度は900kg/m3 である。
【0092】触媒床の主な特徴、および特に公称の運転
におけるそれぞれの圧力降下を下表1にまとめる。
【0093】
【表1】
【0094】蒸発器および蒸気過熱器はそれぞれ、第1
と第2の触媒床の間、第2と第3の触媒床の間、および
第3と第4の触媒床の間に位置する。蒸発器を通って移
動するガスの圧力降下は、公称の条件の下で0.03b
arである。
【0095】触媒転化器の下流に位置し、ガスを吸収工
程の前に冷却するエコノマイザーは、以下の特徴を示
す。水を加熱して105℃から222℃にする(水の供
給圧力:30bar、出口圧力23bar)、水を気化
して23barの飽和蒸気にする。ガス側での圧力降下
は、公称の条件下で0.04barであると見積もら
れ、また出口ガスは215℃である。
【0096】このように冷却されたガスは、硫酸によっ
て向流的なカラム内で吸収され、濃硫酸が形成される。
カラムの出口でのガスは75℃であり、カラム内での圧
力降下は0.07barと測定される。このガスの流れ
は、続いて大気に放出される。カラムに供給される酸は
77℃であり、それは吸収の間に116℃まで再加熱さ
れる。公称の動作(working)においては、その
処理量は910t/hであり、入口での質量濃度は9
8.5%である。このセクションは、高く濃縮された酸
を稀釈するための5.25t/hのプロセス水を消費
し、酸を10℃だけ再加熱する。酸は、続いて、蒸気を
生成するための水の一部によって、貯蔵の前に40℃ま
で冷却される。
【0097】2.ケースA、B、C、D、E、およびF
の比較 検討された各ケースにおいて、満足すべき制約は以下の
通りである。
【0098】(1)各触媒床の出口温度は、610℃を
下回らなければならない(触媒の活性の安定性の限
界)。
【0099】(2)各触媒床の供給温度は、380℃を
上回らなければならない(触媒の活性に対する最低温
度)。
【0100】(3)硫黄から三酸化硫黄へのユニット内
での全体的な転化は、最大化されていなければならな
い。
【0101】(4)硫黄バーナーの出口温度は、110
0℃に限定される。
【0102】(5)硫黄バーナーの入口での化学量論に
対する過剰な酸素は、少なくとも50%に設定される
(業界で現在使用されている最小値)。
【0103】検討したケースの結果を下表2において比
較する。三酸化硫黄の収率は、ユニットによって生産さ
れる三酸化硫黄のモル処理量を、ユニットによって消費
される硫黄のモル処理量で割った比に対応する。酸素の
転化は、一方で燃焼用空気から発生する酸素を考慮して
(ケースA、B、およびC)、他方で第1の触媒床で注
入される酸素を考慮して(ケースC、D、E、および
F)、計算される。再循環の程度は、硫黄バーナーへ再
循環される最終の吸収タワーからもたらされるガスのフ
ラクションである。パワー(圧縮)は、ケースA、B、
およびCでは空気送風機が発生する電力に、他のケース
では再循環圧縮機が発生する電力に、対応する。廃ガス
は、実際に大気に放出されるガスである。
【0104】
【表2】
【0105】検討した6つのケースのそれぞれにおける
硫黄バーナーおよび触媒セクションの運転パラメーター
および結果を、それぞれ下表3および4で比較する。
【0106】
【表3】
【0107】ケースD、E、およびFでの再循環された
ガスの組成(組成は上表3に与えられている)は、廃ガ
スの組成(組成は表2に与えられている)と同様であ
る。各触媒段に対して記載されている転化は、累積され
た転化である。それは、再循環する段に供給される二酸
化硫黄の部分的な処理量(partial throu
ghput)に基いて計算される。
【0108】
【表4】
【0109】第1の触媒床の入口における非常に過剰な
酸素は、触媒の活性に対して有害ではない。他方で、化
学量論に対して過剰な二酸化硫黄は、その活性の劣化を
引き起こし得る。この失活は、触媒が化学量論に対して
過剰な酸素を含む媒体(medium)に続いて浸漬さ
れるときには、可逆的である。従って、過剰な酸素は、
多少有利な点である。
【0110】ケースA、B、およびCにおいて新鮮な触
媒を触媒反応器内で用いると、20ppmの二酸化窒素
が硫黄バーナーの出口で生成される。一方、ケースD、
E、およびFにおいては、再循環の程度のために、再循
環のループ内で蓄積された二酸化窒素は2000ppm
を下回って残る。この含有量は、触媒の活性を損なうほ
どには高くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸素を転化器へ導入し、硫黄元素を硫黄含有出
発原料として用いて実施する、従来技術のいわゆる乾式
接触法を示す図。
【図2】図1に示した従来技術のプロセスに適用した本
発明に係る改善を示す図。
【図3】酸素を転化器へ導入し、黄鉄鉱を硫黄含有出発
原料として用いて実施する、従来技術のいわゆる乾式接
触法を示す図。
【図4】図3に示した従来技術のプロセスに適用した本
発明に係る改善を示す図。
【符号の説明】
10、10’…硫黄バーナー 12、42…ろ過工程 14、44…乾燥工程 16、16’、46、46’…液滴除去工程 20、20’、60、60’…触媒転化器 30、30’、70、70’…吸収カラム 48、48’…洗浄工程 49’…脱炭酸工程 50、50’…焙焼炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリー・ノエル・デュモン ベルギー国、ビー−4000 リエージュ、ビ ー6、サール−ティルマン、ファキュル テ・デ・シヤーンス、ルニベルシテ・ド ゥ・リエージュ内 (72)発明者 フランソワ・マルシャル ベルギー国、ビー−4000 リエージュ、ビ ー6、サール−ティルマン、ファキュル テ・デ・シヤーンス、ルニベルシテ・ド ゥ・リエージュ内 (72)発明者 ボリス・カリトバンツェフ ベルギー国、ビー−4000 リエージュ、ビ ー6、サール−ティルマン、ファキュル テ・デ・シヤーンス、ルニベルシテ・ド ゥ・リエージュ内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄含有出発原料と酸化剤とから二酸化
    硫黄を生成する第1の工程と、 酸素が供給される触媒転化器内で、前記二酸化硫黄を接
    触酸化して三酸化硫黄にする第2の工程と、 前記三酸化硫黄から硫酸を生成し、前記硫酸の他に廃ガ
    スを発生させる第3の工程とを含み、 前記廃ガスの少なくとも一部を、二酸化硫黄を生成する
    前記第1の工程において用いる酸化剤として再循環させ
    ることを特徴とする硫酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記触媒転化器は少なくとも2つの段を
    備え、前記複数段のうち第1段において、少なくとも部
    分的に酸素を供給することを特徴とする請求項1記載の
    硫酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 二酸化硫黄を生成する前記第1の工程に
    おいて使用する酸化剤の大部分、好ましくは全部が、廃
    ガスからなることを特徴とする請求項1または2記載の
    硫酸の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記触媒転化器に、1容量%ないし10
    容量%の不活性ガス、好ましくは窒素および/またはア
    ルゴン、を含む酸素を供給することを特徴とする請求項
    1ないし3いずれか1項記載の硫酸の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記廃ガスの前記再循環する部分は、二
    酸化硫黄を生成する第1の工程で使用する前に、液滴を
    無くすることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1
    項記載の硫酸の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記硫黄含有出発原料は、硫黄元素、黄
    鉄鉱、および硫黄を含む非鉄金属の鉱石から選択され、
    前記第3の工程において、硫酸を吸収によって得ること
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の硫酸
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記硫黄含有出発原料は、硫化水素を含
    む気体、硫酸塩、廃酸、および硫黄を含む地下燃料の燃
    焼ガスから選択され、前記第3の工程において、硫酸を
    凝縮によって得ることを特徴とする請求項1ないし5い
    ずれか1項記載の硫酸の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記硫黄含有出発原料は、黄鉄鉱、硫黄
    を含む非鉄金属の鉱石、硫酸塩、廃酸、硫化水素を含む
    気体、および硫黄を含む地下燃料の燃焼ガスから選択さ
    れ、 前記第1の工程からもたらされるガスである二酸化硫黄
    を含む気体を、前記触媒転化器内に導入する前に洗浄
    し、 前記廃ガスの再循環する部分を、前記第1の工程で使用
    する前に、脱炭酸することを特徴とする請求項1ないし
    7いずれか1項記載の硫酸の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記廃ガスの前記再循環する部分を、前
    記第1の工程で使用する前に、最初に液滴を無くした
    後、引き続いて脱炭酸することを特徴とする請求項8記
    載の硫酸の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記廃ガスの一部を触媒転化器の入口
    に再循環し、前記一部は、好ましくは二酸化硫黄を生成
    する前記第1の工程に再循環する前記廃ガスの一部から
    抜き取る、好ましくは、前記第1の工程に再循環する前
    記廃ガスの前記一部から液滴を無くした後に、さらには
    液滴を無くし脱炭酸した後に抜き取ることを特徴とする
    請求項1ないし9いずれか1項記載の硫酸の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記触媒転化器が少なくとも2つの段
    を備え、前記転化器の各段の間で、反応ガスをそれらを
    次の段に導入する前に、同様の硫酸の生成に対して酸素
    を注入しないで得られる温度条件から3℃ないし50℃
    だけ冷却することを特徴とする請求項1ないし10いず
    れか1項記載の硫酸の製造方法。
  12. 【請求項12】 硫黄含有出発原料と酸化剤とから二酸
    化硫黄を生成するためのユニットと、 前記二酸化硫黄から三酸化硫黄への触媒転化器であっ
    て、それに酸素を供給する手段を備えた転化器と、 前記三酸化硫黄から前記硫酸を調製するためのユニット
    とをラインで備え、 前記硫酸を調製するためのユニットの出口における廃ガ
    スの一部を、前記二酸化硫黄を生成するためのユニット
    へ再循環するための手段をさらに備えることを特徴とす
    る硫酸を製造するために好適な装置。
  13. 【請求項13】 前記廃ガスの一部を再循環するための
    手段は、前記ガスから液滴を無くすユニット、および任
    意に、必要ならば、前記ガスを脱炭酸するユニットと組
    合わされ、好ましくは、前記脱炭酸ユニットは前記ガス
    から液滴を無くす前記ユニットの下流に含まれることを
    特徴とする請求項12記載の硫酸を製造するために好適
    な装置。
  14. 【請求項14】 前記三酸化硫黄から前記硫酸を調製す
    る前記ユニットは、吸収ユニットまたは凝縮ユニットか
    らなることを特徴とする請求項12または13記載の硫
    酸を製造するために好適な装置。
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