JP2000062818A - 缶口閉鎖装置及びその製造方法 - Google Patents
缶口閉鎖装置及びその製造方法Info
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- JP2000062818A JP2000062818A JP10259075A JP25907598A JP2000062818A JP 2000062818 A JP2000062818 A JP 2000062818A JP 10259075 A JP10259075 A JP 10259075A JP 25907598 A JP25907598 A JP 25907598A JP 2000062818 A JP2000062818 A JP 2000062818A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内容物の気密性が高く、安価な密閉部材により
初期使用を確認することが出来る缶口閉鎖装置及びその
製造方法を提供することを目的としている。 【構成】上壁41を出没自在となし側壁に弾性鉤止片4
2を有する弾性鉤止片付キャップ40を缶口30に装着
し、缶口30の上端円弧部31と弾性鉤止片付キャップ
40の上壁41との間に弾力性を有する合成樹脂製パッ
キング10を配置し、パッキング10の周縁部12の上
面側に内側突状山部と外側突状山部とをその間にV字状
溝を有し弾性鉤止片付キャップ40の上壁41下面と当
接するように形成し、パッキング10の周縁部12の下
面側に円錐拡開部12aと外側立下部12dとをその間
に逆V字状溝を有し缶口30の上端円弧部31を挟持す
るように形成してなる缶口閉鎖装置において、パッキン
グ10の周縁部12と缶口30の上端円弧部31との間
に下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円板状の金属箔製
密閉部材20を配置し、パッキング10の周縁部12の
弾性により密閉部材20を缶口30の上端円弧部31の
上面円弧面に沿って変形させて接着したもの。
初期使用を確認することが出来る缶口閉鎖装置及びその
製造方法を提供することを目的としている。 【構成】上壁41を出没自在となし側壁に弾性鉤止片4
2を有する弾性鉤止片付キャップ40を缶口30に装着
し、缶口30の上端円弧部31と弾性鉤止片付キャップ
40の上壁41との間に弾力性を有する合成樹脂製パッ
キング10を配置し、パッキング10の周縁部12の上
面側に内側突状山部と外側突状山部とをその間にV字状
溝を有し弾性鉤止片付キャップ40の上壁41下面と当
接するように形成し、パッキング10の周縁部12の下
面側に円錐拡開部12aと外側立下部12dとをその間
に逆V字状溝を有し缶口30の上端円弧部31を挟持す
るように形成してなる缶口閉鎖装置において、パッキン
グ10の周縁部12と缶口30の上端円弧部31との間
に下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円板状の金属箔製
密閉部材20を配置し、パッキング10の周縁部12の
弾性により密閉部材20を缶口30の上端円弧部31の
上面円弧面に沿って変形させて接着したもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石油缶、塗料缶等
の缶口閉鎖装置及びその製造方法に関するものである。
の缶口閉鎖装置及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の缶口閉鎖装置は、上壁を出没自在
となし側壁に弾性鉤止片を有する弾性鉤止片付キャップ
を缶口に装着し、缶口の上端円弧部と弾性鉤止片付キャ
ップの上壁との間に弾力性を有する合成樹脂製パッキン
グを設置し、パッキングの周縁の上面側に内側突状山部
と外側突状山部とをその間にV字状溝を有し且つ弾性鉤
止片付キャップの上壁下面と当接するように形成し、パ
ッキングの周縁部の下面側に円錐拡開部と外側立下部と
をその間に逆V字状溝を有し缶口の上端円弧部を挟持す
るように形成してなる缶口閉鎖装置が実公昭1−280
37号公報にて公知である。
となし側壁に弾性鉤止片を有する弾性鉤止片付キャップ
を缶口に装着し、缶口の上端円弧部と弾性鉤止片付キャ
ップの上壁との間に弾力性を有する合成樹脂製パッキン
グを設置し、パッキングの周縁の上面側に内側突状山部
と外側突状山部とをその間にV字状溝を有し且つ弾性鉤
止片付キャップの上壁下面と当接するように形成し、パ
ッキングの周縁部の下面側に円錐拡開部と外側立下部と
をその間に逆V字状溝を有し缶口の上端円弧部を挟持す
るように形成してなる缶口閉鎖装置が実公昭1−280
37号公報にて公知である。
【0003】また、かかる缶口閉鎖装置の製造方法は、
上壁を出没自在となし側壁に弾性鉤止片を有する弾性鉤
止片付キャップ内に、パッキング本体と周縁とパッキン
グ鍔部とを備えた弾力性を有する合成樹脂製パッキング
を挿入すると共に、弾性鉤止片付キャップ内の前記パッ
キングの下方に、下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円
板状の金属箔製密閉部材を挿入して、閉じた状態の弾性
鉤止片付キャップユニットを構成した後、この弾性鉤止
片付キャップユニットを缶口に装着して弾性鉤止片付キ
ャップの弾性鉤止片下端を側壁凹部に係止することによ
り、パッキングの周縁部上面側に形成された内側突状山
部と外側突状山部とを上壁下面に当接すると共に、パッ
キングの下面側に形成された円錐拡開部と外側立下部と
を缶口の上端円弧部の上面円弧部を挟持させるようにし
た方法である。
上壁を出没自在となし側壁に弾性鉤止片を有する弾性鉤
止片付キャップ内に、パッキング本体と周縁とパッキン
グ鍔部とを備えた弾力性を有する合成樹脂製パッキング
を挿入すると共に、弾性鉤止片付キャップ内の前記パッ
キングの下方に、下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円
板状の金属箔製密閉部材を挿入して、閉じた状態の弾性
鉤止片付キャップユニットを構成した後、この弾性鉤止
片付キャップユニットを缶口に装着して弾性鉤止片付キ
ャップの弾性鉤止片下端を側壁凹部に係止することによ
り、パッキングの周縁部上面側に形成された内側突状山
部と外側突状山部とを上壁下面に当接すると共に、パッ
キングの下面側に形成された円錐拡開部と外側立下部と
を缶口の上端円弧部の上面円弧部を挟持させるようにし
た方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
缶口閉鎖装置及びその製造方法によれば、弾性鉤止片付
キャップの缶口への装着力のみによるパッキングの弾性
変形力で気密が保たれるに過ぎないため、内容物が最終
ユーザによって初めて使用されるまでの長期間保管、輸
送時等に衝撃を受けた際に、十分な気密性能を維持出来
ない虞れがあった。また、弾性鉤止片付キャップ及びポ
リパッキングは、再度装着した際に当初の状態とまった
く同じ状態になるので、最終ユーザに届くまでに不正に
缶口閉鎖装置があけられて第三者が内容物を取り換えた
したりしたことを最終ユーザが確認することができなか
った。
缶口閉鎖装置及びその製造方法によれば、弾性鉤止片付
キャップの缶口への装着力のみによるパッキングの弾性
変形力で気密が保たれるに過ぎないため、内容物が最終
ユーザによって初めて使用されるまでの長期間保管、輸
送時等に衝撃を受けた際に、十分な気密性能を維持出来
ない虞れがあった。また、弾性鉤止片付キャップ及びポ
リパッキングは、再度装着した際に当初の状態とまった
く同じ状態になるので、最終ユーザに届くまでに不正に
缶口閉鎖装置があけられて第三者が内容物を取り換えた
したりしたことを最終ユーザが確認することができなか
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するためになされたものである。
決するためになされたものである。
【0006】本発明は、上壁(41)を出没自在となし
側壁に弾性鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付キャッ
プ(40)を缶口(30)に装着し、前記缶口(30)
の上端円弧部(31)と前記弾性鉤止片付キャップ(4
0)の上壁(41)との間に弾力性を有する合成樹脂製
パッキング(10)を配置し、前記パッキング(10)
の周縁部(12)の上面側に内側突状山部(12b)と
外側突状山部(12c)とをその間にV字状溝を有し且
つ前記弾性鉤止片付キャップ(40)の上壁(41)下
面と当接するように形成し、前記パッキング(10)の
周縁部(12)の下面側に円錐拡開部(12a)と外側
立下部(12d)とをその間に逆V字状溝を有し前記缶
口(30)の上端円弧部(31)を挟持するように形成
してなる缶口閉鎖装置において、前記パッキング(1
0)の周縁部(12)と前記缶口(30)の上端円弧部
(31)との間に下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円
板状の金属箔製密閉部材(20)を配置し、前記パッキ
ング(10)の周縁部(12)の弾性により前記密閉部
材(20)を前記缶口(30)の上端円弧部(31)の
上面円弧面に沿って変形させて接着したことを特徴とす
る缶口閉鎖装置である。
側壁に弾性鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付キャッ
プ(40)を缶口(30)に装着し、前記缶口(30)
の上端円弧部(31)と前記弾性鉤止片付キャップ(4
0)の上壁(41)との間に弾力性を有する合成樹脂製
パッキング(10)を配置し、前記パッキング(10)
の周縁部(12)の上面側に内側突状山部(12b)と
外側突状山部(12c)とをその間にV字状溝を有し且
つ前記弾性鉤止片付キャップ(40)の上壁(41)下
面と当接するように形成し、前記パッキング(10)の
周縁部(12)の下面側に円錐拡開部(12a)と外側
立下部(12d)とをその間に逆V字状溝を有し前記缶
口(30)の上端円弧部(31)を挟持するように形成
してなる缶口閉鎖装置において、前記パッキング(1
0)の周縁部(12)と前記缶口(30)の上端円弧部
(31)との間に下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円
板状の金属箔製密閉部材(20)を配置し、前記パッキ
ング(10)の周縁部(12)の弾性により前記密閉部
材(20)を前記缶口(30)の上端円弧部(31)の
上面円弧面に沿って変形させて接着したことを特徴とす
る缶口閉鎖装置である。
【0007】また、本発明は、上壁(41)を出没自在
となし側壁に弾性鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付
キャップ(40)内に、パッキング本体(11)と周縁
部(12)とパッキング鍔部(13)とを備えた弾力性
を有する合成樹脂製パッキング(10)を挿入すると共
に、前記弾性鉤止片付キャップ(40)内の前記パッキ
ング(10)の下方に、下面に合成樹脂皮膜を塗布した
薄板円板状の金属箔製密閉部材(20)を挿入して、閉
じた状態の弾性鉤止片付キャップユニット(50)を構
成した後、前記弾性鉤止片付キャップ(40)の弾性鉤
止片(42)下端を側壁凹部(32)に係止することに
より、前記パッキング(10)の周縁部(12)上面側
に形成された内側突状山部(12b)と外側突状山部
(12c)とを上壁(41)下面に当接すると共に、前
記パッキング(10)の下面側に形成された円錐拡開部
(12a)と外側立下部(12d)とを前記缶口(3
0)の上端円弧部(31)の上面円弧部を挟持させて前
記密閉部材(20)の周縁部を前記缶口(30)の上端
円弧部(31)の上面円弧部に沿って変形し、しかる後
に缶を加熱する加熱炉内にて前記密閉部材(20)の下
面の合成樹脂皮膜を溶融して密閉部材(20)を前記缶
口(30)の上端円弧部(31)に沿って変形している
部分を接着したことをことを特徴とする缶口閉鎖装置の
製造方法である。
となし側壁に弾性鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付
キャップ(40)内に、パッキング本体(11)と周縁
部(12)とパッキング鍔部(13)とを備えた弾力性
を有する合成樹脂製パッキング(10)を挿入すると共
に、前記弾性鉤止片付キャップ(40)内の前記パッキ
ング(10)の下方に、下面に合成樹脂皮膜を塗布した
薄板円板状の金属箔製密閉部材(20)を挿入して、閉
じた状態の弾性鉤止片付キャップユニット(50)を構
成した後、前記弾性鉤止片付キャップ(40)の弾性鉤
止片(42)下端を側壁凹部(32)に係止することに
より、前記パッキング(10)の周縁部(12)上面側
に形成された内側突状山部(12b)と外側突状山部
(12c)とを上壁(41)下面に当接すると共に、前
記パッキング(10)の下面側に形成された円錐拡開部
(12a)と外側立下部(12d)とを前記缶口(3
0)の上端円弧部(31)の上面円弧部を挟持させて前
記密閉部材(20)の周縁部を前記缶口(30)の上端
円弧部(31)の上面円弧部に沿って変形し、しかる後
に缶を加熱する加熱炉内にて前記密閉部材(20)の下
面の合成樹脂皮膜を溶融して密閉部材(20)を前記缶
口(30)の上端円弧部(31)に沿って変形している
部分を接着したことをことを特徴とする缶口閉鎖装置の
製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1か
ら図3を用いて説明する。弾力性を有するポリエチレン
等の合成樹脂製パッキング10は、パッキング本体1
1、周縁部12及びパッキング鍔部13を一体に射出成
形により製作されている。パッキング本体11は、円錐
状部11aと平坦部11bを備え、円錐台形形状をして
おり、十分な強度を有している。周縁部12は、円錐拡
開部12a、内側突状山部12b、外側突状山部12c
及び外側立下部12dを備えている。円錐拡開部12a
は、円錐状部11aの最外周下端部から連続して上方外
方へ延びており、装着状態において缶口30の上端円弧
部31の上端から若干内側の円弧部に密閉部材20を介
して対向している。内側突状山部12bは、円錐拡開部
12aの外周上端部から外方へ連続して形成され、全周
にわたって上方へ突出する山部を有している。外側突状
山部12cは、内側突状山部12bの外周側面から外方
へ連続して形成され、全周にわたって上方へ突出する山
部を有している。この内側突状山部12b及び外側突状
山部12cは、上端円弧部31直上に弾性鉤止片付キャ
ップ40の上壁41に対向して位置し、上壁41からの
押圧力を円錐拡開部12a及び外側立下部12dに伝え
て缶口30の上端円弧部31側へ押圧するように機能す
る。外側立下部12dは、外側突状山部12cの下面か
ら連続して下方外方に形成され、装着状態において上端
円弧部31の上端から若干外側の円弧部に密閉部材20
を介して対向している。円錐拡開部12aと外側立下部
12dは、上端円弧部31に逆V字形に対向することに
なる。パッキング鍔部13は、外側突状山部12cと外
側立下部12dとの間から連続して外方下方に円弧状に
延びて形成されている。パッキング鍔部13の外径は、
弾性鉤止片42が拡開した状態の最大内径より若干大き
く設定されている。
ら図3を用いて説明する。弾力性を有するポリエチレン
等の合成樹脂製パッキング10は、パッキング本体1
1、周縁部12及びパッキング鍔部13を一体に射出成
形により製作されている。パッキング本体11は、円錐
状部11aと平坦部11bを備え、円錐台形形状をして
おり、十分な強度を有している。周縁部12は、円錐拡
開部12a、内側突状山部12b、外側突状山部12c
及び外側立下部12dを備えている。円錐拡開部12a
は、円錐状部11aの最外周下端部から連続して上方外
方へ延びており、装着状態において缶口30の上端円弧
部31の上端から若干内側の円弧部に密閉部材20を介
して対向している。内側突状山部12bは、円錐拡開部
12aの外周上端部から外方へ連続して形成され、全周
にわたって上方へ突出する山部を有している。外側突状
山部12cは、内側突状山部12bの外周側面から外方
へ連続して形成され、全周にわたって上方へ突出する山
部を有している。この内側突状山部12b及び外側突状
山部12cは、上端円弧部31直上に弾性鉤止片付キャ
ップ40の上壁41に対向して位置し、上壁41からの
押圧力を円錐拡開部12a及び外側立下部12dに伝え
て缶口30の上端円弧部31側へ押圧するように機能す
る。外側立下部12dは、外側突状山部12cの下面か
ら連続して下方外方に形成され、装着状態において上端
円弧部31の上端から若干外側の円弧部に密閉部材20
を介して対向している。円錐拡開部12aと外側立下部
12dは、上端円弧部31に逆V字形に対向することに
なる。パッキング鍔部13は、外側突状山部12cと外
側立下部12dとの間から連続して外方下方に円弧状に
延びて形成されている。パッキング鍔部13の外径は、
弾性鉤止片42が拡開した状態の最大内径より若干大き
く設定されている。
【0009】アルミニューム等の金属箔の下面に合成樹
脂を皮膜した密閉部材20は、薄板円板状に形成され、
閉じた状態の弾性鉤止片42の下端内径より大きく且つ
弾性鉤止片42の最大内径とほぼ同じ外形に形成されて
いる。4リットル缶又は18リットル缶等の一部を形成
する缶口30は、内容物の出し入れ口を形成する上端円
弧部31と、弾性鉤止片42の下端を係止する側壁凹部
32とを備えている。ブリキ等の金属製弾性鉤止片付キ
ャップ40は、出没自在の上壁41と、開閉可能な弾性
鉤止片42とを備えている。
脂を皮膜した密閉部材20は、薄板円板状に形成され、
閉じた状態の弾性鉤止片42の下端内径より大きく且つ
弾性鉤止片42の最大内径とほぼ同じ外形に形成されて
いる。4リットル缶又は18リットル缶等の一部を形成
する缶口30は、内容物の出し入れ口を形成する上端円
弧部31と、弾性鉤止片42の下端を係止する側壁凹部
32とを備えている。ブリキ等の金属製弾性鉤止片付キ
ャップ40は、出没自在の上壁41と、開閉可能な弾性
鉤止片42とを備えている。
【0010】次に、缶口閉鎖装置の製造方法を説明す
る。
る。
【0011】まず、拡開した状態の弾性鉤止片付キャッ
プ40内にパッキング10及び密閉部材20を挿入し、
弾性鉤止片付キャップ40を閉じて図3に示すような弾
性鉤止片付キャップユニット50を形成する。このよう
に、弾性鉤止片付キャップユニット50を形成しておく
のは、輸送及び缶口への供給作業を容易にするためであ
る。この弾性鉤止片付キャップユニット50において、
パッキング10は、そのパッキング鍔部13がそれ自身
の弾力により弾性鉤止片42の内面で内側に適度に変形
されるので、弾性鉤止片42内に確実に係止されてい
る。又、密閉部材20は、その外径が閉じた状態の弾性
鉤止片42の下端内径より大きく弾性鉤止片42の最大
内径とほぼ同じであるので、弾性鉤止片42内に確実に
係止されている。
プ40内にパッキング10及び密閉部材20を挿入し、
弾性鉤止片付キャップ40を閉じて図3に示すような弾
性鉤止片付キャップユニット50を形成する。このよう
に、弾性鉤止片付キャップユニット50を形成しておく
のは、輸送及び缶口への供給作業を容易にするためであ
る。この弾性鉤止片付キャップユニット50において、
パッキング10は、そのパッキング鍔部13がそれ自身
の弾力により弾性鉤止片42の内面で内側に適度に変形
されるので、弾性鉤止片42内に確実に係止されてい
る。又、密閉部材20は、その外径が閉じた状態の弾性
鉤止片42の下端内径より大きく弾性鉤止片42の最大
内径とほぼ同じであるので、弾性鉤止片42内に確実に
係止されている。
【0012】缶内に内容物を充填した後に、缶口30の
上方から弾性鉤止片付キャップユニット50を被せて弾
性鉤止片42下端が側壁凹部32に係止されるまでキャ
ップ嵌合機で押圧し、装着する。これにより、内側突状
山部12b及び外側突状山部12cは、弾性鉤止片付キ
ャップ40の上壁41下面に当接して下方へ押圧され、
円錐拡開部12a及び外側立下部12dを下方へ押圧す
る。平板状態の密閉部材20は、金属箔と合成樹脂皮膜
で形成されているので、円錐拡開部12a及び外側立下
部12dで押圧されると、容易に変形して上端円弧部3
1上端部円弧面に密着する。 この状態で、缶は、内容
物を殺菌するために、加熱炉内に送られて、80℃程度
の高温殺菌が行われる。この際に、密閉部材20の下面
の合成樹脂製皮膜が溶融して密閉部材20は缶口30の
上端円弧部31の上端部面に全周にわたって接着され
る。このように、殺菌工程時に同時に密閉部材20を缶
口30に接着することにより、接着用の加熱設備必要と
せず、接着用の加熱時間を余分にかける必要がなく、安
価で生産性が良好なものとすることが出来る。又、密閉
部材20は、パッキング10によって押圧された状態で
且つ上端円弧部31上端部の広い面で全周にわたって接
着されているので、内容物の気密性を著しく高いものと
することが出来る。
上方から弾性鉤止片付キャップユニット50を被せて弾
性鉤止片42下端が側壁凹部32に係止されるまでキャ
ップ嵌合機で押圧し、装着する。これにより、内側突状
山部12b及び外側突状山部12cは、弾性鉤止片付キ
ャップ40の上壁41下面に当接して下方へ押圧され、
円錐拡開部12a及び外側立下部12dを下方へ押圧す
る。平板状態の密閉部材20は、金属箔と合成樹脂皮膜
で形成されているので、円錐拡開部12a及び外側立下
部12dで押圧されると、容易に変形して上端円弧部3
1上端部円弧面に密着する。 この状態で、缶は、内容
物を殺菌するために、加熱炉内に送られて、80℃程度
の高温殺菌が行われる。この際に、密閉部材20の下面
の合成樹脂製皮膜が溶融して密閉部材20は缶口30の
上端円弧部31の上端部面に全周にわたって接着され
る。このように、殺菌工程時に同時に密閉部材20を缶
口30に接着することにより、接着用の加熱設備必要と
せず、接着用の加熱時間を余分にかける必要がなく、安
価で生産性が良好なものとすることが出来る。又、密閉
部材20は、パッキング10によって押圧された状態で
且つ上端円弧部31上端部の広い面で全周にわたって接
着されているので、内容物の気密性を著しく高いものと
することが出来る。
【0013】かかる缶口閉鎖装置を備えた缶から初めて
内容を取り出すには、まず、弾性鉤止片付キャップ40
の上壁41の中央部を上方から指等で押圧して弾性鉤止
片42を拡開し、弾性鉤止片付キャップ40を持ち上げ
て弾性鉤止片付キャップ40をパッキング10と共に缶
口30から取り外した後に、密閉部材20の外周縁から
密閉部材20を上方へ持ち上げ缶口30との接着を剥が
して取り外すことが必要である。密閉部材20を取り外
すと、密閉部材20は缶口30に再度単に乗せるだけで
は一度取外したことが明白になるので、密閉部材20に
より初期使用を確認することが出来る。なお、内容物取
り出し後は、パッキング10を内蔵した弾性鉤止片付キ
ャップ40を缶口30に装着することにより缶口30の
気密保持することが出来る。
内容を取り出すには、まず、弾性鉤止片付キャップ40
の上壁41の中央部を上方から指等で押圧して弾性鉤止
片42を拡開し、弾性鉤止片付キャップ40を持ち上げ
て弾性鉤止片付キャップ40をパッキング10と共に缶
口30から取り外した後に、密閉部材20の外周縁から
密閉部材20を上方へ持ち上げ缶口30との接着を剥が
して取り外すことが必要である。密閉部材20を取り外
すと、密閉部材20は缶口30に再度単に乗せるだけで
は一度取外したことが明白になるので、密閉部材20に
より初期使用を確認することが出来る。なお、内容物取
り出し後は、パッキング10を内蔵した弾性鉤止片付キ
ャップ40を缶口30に装着することにより缶口30の
気密保持することが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明の缶口閉鎖装置及びその製造方法
によれば、弾性鉤止片付キャップユニットを被せて弾性
鉤止片下端が側壁凹部に係止されるまで押圧することに
より、内側突状山部及び外側突状山部が弾性鉤止片付キ
ャップ下面に当接して下方へ押圧され、円錐拡開部及び
外側立下部を下方へ押圧され、平板状態の密閉部材が容
易に変形して缶口の上端円弧部上端部円弧面に密着さ
れ、密閉部材の下面の合成樹脂製皮膜が溶融して密閉部
材は缶口の上端円弧部の上端部面に広い面で全周にわた
って接着されているので、内容物の気密性を著しく高い
ものとすることが出来る。また、缶から初めて内容を取
り出すには、円板状の密閉部材を缶口との接着を剥がし
て取り外すことが必要であり、密閉部材を取り外すと密
閉部材を缶口に再度単に乗せるだけでは接着できず、一
度取外したことが明白になるので、安価な密閉部材によ
り初期使用を確認することが出来る。勿論、内容物取り
出し後は、パッキングを内蔵した弾性鉤止片付キャップ
を缶口に装着することにより缶口の気密保持することが
出来る。
によれば、弾性鉤止片付キャップユニットを被せて弾性
鉤止片下端が側壁凹部に係止されるまで押圧することに
より、内側突状山部及び外側突状山部が弾性鉤止片付キ
ャップ下面に当接して下方へ押圧され、円錐拡開部及び
外側立下部を下方へ押圧され、平板状態の密閉部材が容
易に変形して缶口の上端円弧部上端部円弧面に密着さ
れ、密閉部材の下面の合成樹脂製皮膜が溶融して密閉部
材は缶口の上端円弧部の上端部面に広い面で全周にわた
って接着されているので、内容物の気密性を著しく高い
ものとすることが出来る。また、缶から初めて内容を取
り出すには、円板状の密閉部材を缶口との接着を剥がし
て取り外すことが必要であり、密閉部材を取り外すと密
閉部材を缶口に再度単に乗せるだけでは接着できず、一
度取外したことが明白になるので、安価な密閉部材によ
り初期使用を確認することが出来る。勿論、内容物取り
出し後は、パッキングを内蔵した弾性鉤止片付キャップ
を缶口に装着することにより缶口の気密保持することが
出来る。
【図1】本発明の缶口閉鎖装置の縦断面図である。
【図2】本発明の缶口閉鎖装置に用いる弾性鉤止片付キ
ャップユニット50の平面図である。
ャップユニット50の平面図である。
【図3】本発明に用いる弾性鉤止片付キャップユニット
50の縦断面図である。
50の縦断面図である。
パッキング…10、パッキング本体…11、円錐状部…
11a、平坦部…11b、周縁部…12、円錐拡開部…
12a、内側突状山部…12b、外側突状山部…12
c、外側立下部…12d、パッキング鍔部…13、密閉
部材…20、缶口…30、上端円弧部…31、側壁凹部
…32、弾性鉤止片付キャップ…40、上壁…41、弾
性鉤止片…42、弾性鉤止片付キャップユニット…5
0。
11a、平坦部…11b、周縁部…12、円錐拡開部…
12a、内側突状山部…12b、外側突状山部…12
c、外側立下部…12d、パッキング鍔部…13、密閉
部材…20、缶口…30、上端円弧部…31、側壁凹部
…32、弾性鉤止片付キャップ…40、上壁…41、弾
性鉤止片…42、弾性鉤止片付キャップユニット…5
0。
Claims (2)
- 【請求項1】上壁(41)を出没自在となし側壁に弾性
鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付キャップ(40)
を缶口(30)に装着し、前記缶口(30)の上端円弧
部(31)と前記弾性鉤止片付キャップ(40)の上壁
(41)との間に弾力性を有する合成樹脂製パッキング
(10)を配置し、前記パッキング(10)の周縁部
(12)の上面側に内側突状山部(12b)と外側突状
山部(12c)とをその間にV字状溝を有し且つ前記弾
性鉤止片付キャップ(40)の上壁(41)下面と当接
するように形成し、前記パッキング(10)の周縁部
(12)の下面側に円錐拡開部(12a)と外側立下部
(12d)とをその間に逆V字状溝を有し前記缶口(3
0)の上端円弧部(31)を挟持するように形成してな
る缶口閉鎖装置において、前記パッキング(10)の周
縁部(12)と前記缶口(30)の上端円弧部(31)
との間に下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円板状の金
属箔製密閉部材(20)を配置し、前記パッキング(1
0)の周縁部(12)の弾力性により前記密閉部材(2
0)を前記缶口(30)の上端円弧部(31)の上面円
弧面に沿って変形させて接着したことを特徴とする缶口
閉鎖装置。 - 【請求項2】上壁(41)を出没自在となし側壁に弾性
鉤止片(42)を有する弾性鉤止片付キャップ(40)
内に、パッキング本体(11)と周縁部(12)とパッ
キング鍔部(13)とを備えた弾力性を有する合成樹脂
製パッキング(10)を挿入すると共に、前記弾性鉤止
片付キャップ(40)内の前記パッキング(10)の下
方に、下面に合成樹脂皮膜を塗布した薄板円板状の金属
箔製密閉部材(20)を挿入して、閉じた状態の弾性鉤
止片付キャップユニット(50)を構成した後、前記弾
性鉤止片付キャップ(40)の弾性鉤止片(42)下端
を側壁凹部(32)に係止することにより、前記パッキ
ング(10)の周縁部(12)上面側に形成された内側
突状山部(12b)と外側突状山部(12c)とを上壁
(41)下面に当接すると共に、前記パッキング(1
0)の下面側に形成された円錐拡開部(12a)と外側
立下部(12d)とを前記缶口(30)の上端円弧部
(31)の上面円弧部を挟持させて前記密閉部材(2
0)の周縁部を前記缶口(30)の上端円弧部(31)
の上面円弧部に沿って変形し、しかる後に缶を加熱する
加熱炉内にて前記密閉部材(20)の下面の合成樹脂皮
膜を溶融して密閉部材(20)を前記缶口(30)の上
端円弧部(31)に沿って変形している部分を接着した
ことをことを特徴とする缶口閉鎖装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259075A JP2000062818A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 缶口閉鎖装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10259075A JP2000062818A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 缶口閉鎖装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000062818A true JP2000062818A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17328984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10259075A Pending JP2000062818A (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | 缶口閉鎖装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000062818A (ja) |
-
1998
- 1998-08-11 JP JP10259075A patent/JP2000062818A/ja active Pending
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