JP2000062249A - 印刷方法及び印刷システム - Google Patents

印刷方法及び印刷システム

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JP2000062249A
JP2000062249A JP10229100A JP22910098A JP2000062249A JP 2000062249 A JP2000062249 A JP 2000062249A JP 10229100 A JP10229100 A JP 10229100A JP 22910098 A JP22910098 A JP 22910098A JP 2000062249 A JP2000062249 A JP 2000062249A
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color
color conversion
rectangle
area
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JP10229100A
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Hisashi Ichioka
恒 市岡
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質で高速に印刷可能な印刷方法を提供す
る。 【解決手段】 図形データに基づいてオフスクリーン上
に図形を描画し、印刷する際、色、濃度及びテクスチャ
を含む図形上の属性毎に図形データを区分して区分デー
タを作成し、区分データ毎に描画領域を設定する第1ス
テップと、描画領域毎に、区分データに所要の色変換処
理及び階調処理を行う第2ステップとを行う。これによ
り、カラー、モノクロ、グラフ、写真画像などが混在す
る画像データについて、高品質でかつ高速に印刷でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷方法に関し、
更に詳しくは、高品質で高速に印刷可能な印刷方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷する際、モノクロ、カラー、写真画
等、複数の種類の図形データが混在する印刷情報を受信
して印刷していることが多い。以下、図面を参照し、例
を挙げて従来の印刷システム及び印刷方法を説明する。
【0003】図16は、従来の一般的な印刷システムの
構成を示すブロック図である。印刷システム38は、描
画する図形データを入力する入力部40と、入力部から
図形データを受信して描画処理する描画処理部41と、
描画処理部41に接続され、図形データに色変換処理を
行う色変換処理部42と、描画処理部41から受信した
図形データに基づいて図形を描画するオフスクリーン4
3とを備えている。描画処理部41は、RGBフルカラ
ービットマップとしてオフスクリーン43に描画する。
また、印刷システム38は、オフスクリーン43に描画
された図形を階調処理する階調処理部44と、階調処理
された図形データに基づいて図形を印刷する印刷部45
とを備えている。
【0004】印刷システム38を用いた印刷方法では、
まず、描画する図形データを入力部40に入力する。図
形データの色情報は、一般に、RGBで表されている。
描画処理部41は、色変換処理部42で、図形データの
色をRGBからCMYもしくはCMYKに置き換えてか
ら、オフスクリーン43上にフルカラービットマップイ
メージとして描画する。通常、印刷エンジンの階調数
は、フルカラービットマップの階調数に比べて劣ってい
る。このため、階調処理部44は、オフスクリーン43
上のフルカラービットマップを、疑似階調処理と呼ばれ
る技術を使って変換し、印刷エンジンの階調数にする。
印刷部45は、階調処理部から出力されたデータを印刷
する。なお、この時、図形データの種類によって色変換
の色調を変えると、図形データの種類に応じた色変換を
行うことができることが考えられる。色変換処理は、図
17に示すように、RGB色で描画済みのオフスクリー
ンに対して行っても良い。この場合、オフスクリーンに
対して一様な色変換を行うので、図形データの種類によ
って色変換の色調を変えることはできない。
【0005】また、図16及び図17に示した何れの方
法によっても、階調処理を図形ごとに変えることはでき
ない。階調処理を行ってからオフスクリーンに描画する
方法も従来からあり、こうすれば図形ごとの階調処理が
可能であるが、オフスクリーンのデータが非可逆的に失
われてしまうので、背景すなわちオフスクリーン上のデ
ータとの論理処理を行うROP処理を行う際に、正確な
処理ができないという難点がある。
【0006】描画する領域によって階調処理を変える試
みとして、特開平8−234947号公報に記載されて
いる。この公報に記載されている従来の印刷システム
は、図18に示すように、スプールファイル50と、プ
リンタドライバ(描画処理部)52と、オフスクリーン
54、モノクロフラグ56、プリンタドライバ(階調処
理部)58と、プリンタ60とから構成されている。な
お、この公報では、ホストコンピュータでの描画処理を
仮定しているのに対し、本明細書ではプリンタでの描画
処理を仮定して説明するため、名称が異なっており、図
18では、括弧内に本明細書での呼称を表記している。
【0007】上記公報に記載されている印刷システムの
動作を以下に説明する。描画命令による出力すべき画像
について、高さ1ドットの行毎に、カラーかモノクロか
を調べ、モノクロフラグとして記憶しておく。出力画像
データの形成時、画像の行毎にモノクロフラグによりカ
ラーかモノクロかを判定し、カラーの行については疑似
階調処理を行って出力画像データを形成し、モノクロの
行については単純二値化処理を行ってモノクロの出力画
像データを形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載された従来技術には、次のような問題があった。第1
に、細い縦のカラーの線を描画領域の上端から下端まで
描画する場合等、右側や左側の端部に階調処理の不要な
広い領域があっても、全面にわたり階調処理を行ってい
る。このため、高品質に印刷することができず、また、
処理時間が長い。これは、行毎に画像を判定しており、
左右の階調不要な領域を検出できないためである。第2
に、モノクロフラグを行毎に持つため、1ページ中に非
常に単純な図形しか描かれていない場合、たとえば一つ
の大きな四角形を書くような場合であっても、すべての
行に対してモノクロフラグを持ち、四角形のかかるすべ
てのモノクロフラグをセットするため、時間、メモリ資
源の消費が実際の図形の複雑さに比較して著しく大き
い。第3に、モノクロフラグではカラーかモノクロかの
判別しかしていないため、単純二値化が不要である空白
領域についても無駄な単純二値化処理を行っている。以
上のような事情に照らして、本発明の目的は、高品質で
高速に印刷可能な印刷方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る印刷方法は、図形データに基づいてオ
フスクリーン上に図形を描画し、印刷する印刷方法にお
いて、色、濃度及びテクスチャを含む図形上の属性毎に
図形データを区分して区分データを作成し、区分データ
毎に描画領域を設定する第1ステップと、描画領域毎
に、区分データに所要の色変換処理及び階調処理を行う
第2ステップとを備えていることを特徴としている。
【0010】オフスクリーンとは、印刷画像をビットマ
ップイメージとして記憶する記憶手段であり、図形デー
タをビットマップに展開して描画していく仮想スクリー
ンの役割を果たしている。本発明により、カラー、モノ
クロ、グラフ、写真画像などが混在している図形データ
を基に、図形を高品質でかつ高速に印刷できる。また、
色変換、階調処理が不要な描画領域については処理を行
わないことが可能になる。
【0011】好適には、第1ステップで、図形を描画し
ないように非描画領域をオフスクリーン上に設定する。
これにより、描画形状が複雑であっても、効率良く描画
することができる。本発明の好適な実施態様としては、
第1ステップで、描画領域として、モノクロで描画する
モノクロ描画領域、カラーで描画するカラー描画領域、
及び、写真画で描画する写真画描画領域を設定する。第
1ステップで、描画領域のリストを作成してもよい。描
画領域のリストは、例えば、描画領域の位置等をデータ
として有する。描画領域は、例えば矩形状である。また
好適には、第2ステップで、区分データに基づいてオフ
スクリーン上に図形を描画した後、階調処理する。
【0012】本発明に係る印刷システムは、本発明に係
る印刷方法を行うのに用いる印刷システムであって、
色、濃度及びテクスチャを含む属性毎に図形データを区
分して区分データを作成し、区分データ毎に描画領域を
設定する描画領域設定手段と、描画領域毎に、区分デー
タに所要の色変換処理及び階調処理を行う色変換、階調
処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】好適には、描画領域設定手段は、図形デー
タをモノクロデータ、カラーデータ、及び、写真画デー
タに区分し、色変換、階調処理手段は、モノクロデータ
用色変換、階調処理部、カラーデータ用色変換、階調処
理部、及び、写真画データ用色変換、階調処理部から構
成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつより
詳細に説明する。実施形態例1 本実施形態例は、本発明の一実施形態例である。図1
は、本実施形態例の印刷システムの構成を示すブロック
図である。本実施形態例の印刷システム16は、ページ
先頭命令、図形描画命令、及びページ終端命令を1ペー
ジ毎に入力する入力インタフェース部1とを備えてい
る。更に、印刷システム16は、オフスクリーン5と、
モノクロ領域矩形リスト6と、カラー領域矩形リスト7
と、写真画領域矩形リスト8とを備えている。また、印
刷システム16は、入力インタフェース部1から出力さ
れるページ先頭命令でオフスクリーン5、モノクロ領域
矩形リスト6、カラー領域矩形リスト7、及び写真画領
域矩形リスト8を初期化し、図形描画命令を後述の描画
処理部3に出力し、ページ終端命令を印刷部13に出力
するページ制御部2を備えている。また、印刷システム
16は、ページ制御部2から受け取った図形描画命令を
矩形リスト制御部4に出力し、オフスクリーン5にRG
Bフルカラービットマップとして描画する描画処理部3
を備えている。更に、印刷システム16は、描画処理部
3から出力される描画図形がモノクロであればモノクロ
領域矩形リスト6に描画図形の矩形を加え、描画図形が
カラーであって写真画でなければカラー領域矩形リスト
7に描画図形の矩形を加え、描画図形が写真画であれば
写真画領域矩形リスト8に描画図形の矩形を加える矩形
リスト制御部4を備えている。
【0015】また、印刷システム16は、モノクロ領域
矩形リスト6、カラー領域矩形リスト7、及び写真画領
域矩形リスト8を参照して、オフスクリーン5に描かれ
たページ画像を分配して送信する分配部9を備えてい
る。更に、印刷システム16は、分配部9から送られた
ページ画像の無地の部分について、イメージバッファ1
4の該当部分をクリアする無地処理部10と、分配部9
から出力されるページ画像のモノクロ部分に色変換およ
び単純二値化処理をしてイメージバッファ14に出力す
るモノクロ色変換階調処理部11とを備えている。ま
た、印刷システム16は、分配部9から出力されるペー
ジ画像のカラーであって写真画でない部分について、テ
キストやグラフに適した色変換および階調処理を行い、
イメージバッファ14に出力するカラー色変換階調処理
部12と、分配部9から出力されるページ画像の写真画
部分について、写真画に適した色変換および階調処理を
行い、イメージバッファ14に出力する写真画色変換階
調処理部13とを備えている。更に、印刷システム16
は、イメージバッファ14と、ページ制御部2からペー
ジ終端命令を受け取り、イメージバッファ14から出力
されるページ画像を印刷する印刷部15とを備えてい
る。分配部9は、オフスクリーン5に描かれたページ画
像のうち無地の部分を無地処理部10に、モノクロの部
分をモノクロ色変換階調処理部11に、カラーであって
写真画でない部分をカラー色変換階調処理部12に、写
真画の部分を写真画色変換階調処理部13に分配して出
力する。
【0016】以下、印刷システム16の動作について、
図を参照しながら説明する。図2は、モノクロ領域矩形
リスト6、カラー領域矩形リスト7、及び、写真画領域
矩形リスト8の各リストについて、データと、ページ制
御部2から送られるページ先頭命令によって初期化され
る初期値とを示す模式図である。本実施形態例では、本
発明の最も簡単な実現例として、各矩形リストがそれぞ
れ一つの矩形を保持する場合について説明する。本実施
形態例では各領域矩形リストは単純に矩形であるので、
以下、モノクロ領域矩形リストをモノクロ領域矩形、カ
ラー領域リストをカラー領域矩形、写真画領域矩形リス
トを写真画領域矩形という。また、図3は、矩形リスト
制御部4の動作を示すフローチャート図である。本実施
形態例では、まず、描画命令から描画矩形を取得する
(図3のステップS100)。次に、描画命令の色が、
モノクロ二値すなわち白、黒、又は、白と黒との混合で
ある場合(ステップS101)、モノクロ領域矩形の値
と描画矩形とを結合してモノクロ領域矩形として登録す
る(S102)。描画命令がモノクロ二値でない場合、
描画命令が写真画であれば(S103)、写真画領域矩
形の値と描画矩形とを結合して写真画領域矩形として登
録し(S104)、描画命令が写真画でなければ、カラ
ー領域矩形の値と描画矩形とを結合してカラー領域矩形
として登録する(S105)。ここで、各領域矩形の初
期値として、左上座標については右下、右下座標につい
ては左上の座標が与えられているので、最初に描画矩形
が与えられた場合には、結合によりこの描画矩形自身が
登録される。
【0017】図4は、図3に示したフローチャートによ
る処理例を示す模式図である。図4に示すように、モノ
クロ領域矩形、カラー領域矩形、及び、写真領域矩形は
重なっていても良い。分配部9は、図1に示すように、
第1に、ページ全体について無地処理部10からイメー
ジバッファ14を初期化し、第2に、モノクロ領域矩形
について、オフスクリーン5のデータをモノクロ色変換
階調処理部11で補色色変換および単純二値階調処理を
行い、イメージバッファ14の該当部分を上書し、第3
に、カラー領域矩形について、オフスクリーン5のデー
タをテキストや図形に適した色変換およびパターンディ
ザ階調処理を行い、イメージバッファ14の該当部分を
上書きし、第4に、写真画領域矩形について、オフスク
リーン5のデータを写真画に適した色変換および誤差拡
散階調処理を行い、イメージバッファ14の該当部分を
上書きする。完成したイメージバッファは、ページ制御
部2からのページ終端命令により、イメージバッファ1
4から印刷部15に入力され、所望の印刷結果を得る。
【0018】ここで、各矩形領域の重なった部分につい
て2回処理することを防止する対策として、以下のよう
に処理することも考えられる。すなわち、分配部9は、
第1に、ページ全体のうち、モノクロ領域矩形でなく、
カラー領域矩形でなく、しかも写真画領域矩形でない部
分について、無地処理部10からイメージバッファ14
を初期化し、第2に、モノクロ領域矩形のうちカラー領
域矩形でなく、写真画領域矩形でない部分についてオフ
スクリーン5のデータをモノクロ色変換階調処理部11
で補色色変換、単純二値階調処理を行ってイメージバッ
ファ14の該当部分を上書し、第3にカラー領域矩形の
うち写真画領域矩形でない部分についてオフスクリーン
5のデータをテキストや図形に適した色変換およびパタ
ーンディザ階調処理を行いイメージバッファ14の該当
部分を上書きし、第4に写真画領域矩形についてオフス
クリーン5のデータを写真画に適した色変換および誤差
拡散階調処理を行ってイメージバッファ14の該当部分
を上書きする。また、ここで図5に示すように、カラー
領域矩形と写真領域矩形とにまたがる描画図形があった
場合に、写真画領域矩形内外で該描画図形の色変換、階
調処理が異なってしまう。これを避けるために、図1の
分配部9は、カラー領域矩形と写真画領域矩形との重な
りが生じた場合には、カラー領域矩形部分についても、
写真画領域矩形と同様、オフスクリーン5のデータを写
真画に適した色変換および誤差拡散階調処理を行い、イ
メージバッファ14の該当部分を上書きするようにして
もよい。また、他の階調処理が特に有効である図形が存
在する場合に、本実施形態例の領域矩形の他に、該階調
処理が有効である領域矩形を追加して処理することもで
きる。
【0019】実施形態例2 本発明は、本発明の一実施形態例である。図6は、本実
施形態例の印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。本実施形態例の印刷システム18は、1ページ毎に
ページ先頭命令と図形描画命令とページ終端命令とを入
力する入力インタフェース部20と、入力インタフェー
ス部20より出力されるページ先頭命令で非描画領域矩
形リスト25及びオフスクリーン26を初期化し、図形
描画命令を描画処理部22に出力し、ページ終端命令を
印刷部31に出力するページ制御部21とを備えてい
る。また、印刷システム18は、ページ制御部21から
受け取った図形描画命令を矩形リスト制御部24に出力
し、色変換処理部23で各描画図形に応じた色変換を行
ってオフスクリーン26にCMYもしくはCMYKフル
カラービットマップとして描画する描画処理部22とを
備えている。更に、印刷システム18は、描画処理部2
2から出力される描画図形について、非描画領域矩形リ
スト25から該描画図形の描画矩形を取り除く矩形リス
ト制御部24と、非描画領域矩形リスト25と、オフス
クリーン26とを備えている。また、印刷システム18
は、非描画領域矩形リスト25を参照して、オフスクリ
ーン26に描かれたページ画像を分配して送信する分配
部27と、分配部27から送られたページ画像の非描画
領域について、イメージバッファ30の該当部分をクリ
アする無地処理部28と、分配部27から出力されるペ
ージ画像の描画領域に階調処理を行い、イメージバッフ
ァ30に出力する階調処理部29とを備えている。分配
部27は、非描画領域を無地処理部28に、描画領域を
階調処理部29に分配して出力する。更に、印刷システ
ム18は、イメージバッファ30と、ページ制御部21
からページ終端命令を受け取り、イメージバッファ30
から出力されるページ画像を印刷する印刷部31とを備
えている。
【0020】以下、印刷システム18の動作について、
図面を参照しながら説明する。図7は、非描画領域矩形
リスト25のデータを示す模式図である。リストはメモ
リヒープ上のスキャンラインの列として表現され、終端
アドレス変数が、最後のスキャンラインのすぐ後ろを指
している。リストにスキャンラインを追加するには、ヒ
ープの終端アドレスからスキャンラインを書き込み、終
端アドレス変数を該スキャンラインの後ろを指すように
書き換える。ここで、スキャンラインは、ページの一部
分を横に切り取ったバンド中の領域の情報である。図8
は、図7に示した各スキャンラインのフォーマットを示
す図である。ポインタA、ポインタB、及び、ポインタ
Cはそれぞれ他のスキャンラインを指すアドレスポイン
タを示し、領域データのフォーマット中の各変数は、図
9に示すスキャンライン図形の各座標を表している。本
実施形態例では、複雑な形状の描画領域を効率よく扱え
るように、非描画領域矩形リスト25を、描画領域を表
すリストではなく非描画領域を表すリストとして表現し
ている。これは、非描画領域は描画の不要な領域である
ので、描画しても問題はなく、小さく断片化された非描
画領域矩形を抹消してしまうことができるためである。
【0021】図10は、図6に示した矩形リスト制御部
24の動作を示すフローチャート図である。まず、描画
命令から描画矩形を取得し(図10のステップS20
0)、非描画領域矩形リストから該描画矩形を含む最下
端のスキャンラインを取得する(S201)。次に、該
スキャンラインについて、該描画矩形を含まないように
分割し(S202)、さらに細くなった無効スキャンラ
インを削除し(S203)、有効なスキャンラインが残
った場合には、スキャンラインを非描画領域矩形リスト
に追加する(S204)。さらに、上に隣接するスキャ
ンラインを取得し(S205)、取得したスキャンライ
ンが該描画矩形を含んでいた場合には(S206)再び
取得スキャンラインの分割を行い(S202)、そうで
ない場合には処理を終了する。
【0022】図11は、スキャンラインの分割(図10
のステップS202)の例を示す模式図である。実線で
示されるスキャンラインは、斜線の描画矩形を取り除く
ために、点線のようにA部、B部、C部の最大3つのス
キャンラインに分割される。このとき、A部とC部と
は、描画矩形とスキャンラインとの重なり具合によっ
て、存在しないこともある。このようにして分割された
スキャンラインは、それぞれもとのスキャンラインの図
8におけるポインタA、ポインタB、及び、ポインタC
に関連付けられて追加される。図12はこのようにして
関連付けされた非描画領域矩形リストの例を示す模式図
である。非描画領域矩形リストは、ページ制御部21
(図6)から送られるページ先頭命令により、ページ全
体を表すスキャンライン0に初期化される。図形Aが入
力されると、スキャンラインはスキャンライン1、スキ
ャンライン2、スキャンライン3の3部分に分割され、
それぞれスキャンライン0のポインタA、ポインタB、
ポインタCに関連付けられる。次に図形Bが入力される
と、まずスキャンライン2が、スキャンライン4とスキ
ャンライン5とに分割され、次にスキャンライン1が、
スキャンライン6とスキャンライン7とに分割される。
このようにして出来上がるページ全体の非描画領域を表
す枝構造は、第1に、枝の末端が上下に順序良く重なら
ずに並び、第2に、各分岐点より末端部のスキャンライ
ンのy座標の範囲は、該分岐点の領域データのStar
tY,StopYの範囲に収まるという特徴を有する。
この特徴に基づいて、描画矩形を含む最下端のスキャン
ラインの取得(S201)は、図13に示したフローチ
ャートに従って実行される。まず、N=0として(S3
00)スキャンライン処理を実行する(S301)。こ
こで、スキャンライン処理は、再帰的に実行される。
【0023】図14は、図13に示したスキャンライン
処理(S301)の動作を示すフローチャートである。
まず、スキャンラインNを非描画領域矩形リストより取
得する(S400)。StartY<Y1であれば、該
スキャンラインに描画矩形の下端がかかっていることに
なる。もしもかかっていなければ、サブルーチンを抜け
る(S401)。かかっていれば、ポインタA、ポイン
タB、ポインタCがすべてNULLか否かを調べる(S
402)。すべてNULLであれば、スキャンラインN
は末端にあって描画矩形を含むスキャンラインであり、
目的のNが得られたので終了する。そうでなければ、ポ
インタCがNULLであるか否かを調べる(S40
3)。ポインタCがNULLでなければX=ポインタC
とし(S404)、ポインタCの示すスキャンラインに
ついて、再帰的にスキャンライン処理ルーチンを呼び出
す(S405)。ポインタCがNULLであれば、ステ
ップ406へ進む。次にポインタBについて、ポインタ
Cと同様の処理を行い(S406,S407,S40
8)、さらに、ポインタAについてもポインタCと同様
の処理を行い(S409,S410,S411)、最後
まで該当スキャンラインが見つからなかった場合は、該
当スキャンラインなしとして終了する。ここでポインタ
C、つまり下端から探索を開始するのは、通常、1ペー
ジ中の描画図形が上から下に描かれ、図15に見られる
ように下に伸びる傾向を有することが多いので、下端か
ら探索したほうが好ましいからである。下端にある程度
以上階層が深くなった場合には、枝構造を組み直すのが
よい。これらの改善は、既知の技術である探索アルゴリ
ズムに関するので、本明細書では詳述しない。
【0024】最後に、図10の無効スキャンラインの削
除(S203)について、図9を参照しながら説明す
る。本実施形態例では、スキャンライン中の非描画領域
矩形では、階調処理が行われない。このための利益はピ
クセルの個数Pにほぼ比例し、1ピクセル分の時間コス
トをKとすると、KPで表せる。一方、非描画領域矩形
が存在することによって、階調処理のスキップ時間Ts
と、該非描画領域矩形に対して今後行われるかもしれな
い分割の時間コストの期待値Tdが損失となるので、損
益が等しくなるピクセル数Plimitが存在し、これ
は式1で表される。 Plimit=(Ts+Td)/K (式1) すなわち、図10の無効スキャンラインの削除(S20
3)では、まず、図8の領域データのフォーマットのう
ち、StartXkからStopXkまでのピクセル数
がPlimit以下であるStartXとStopYの
組を削除する。ここで、仮に、StartXとStop
Xの組が一つもなくなった場合には、該当スキャンライ
ンは削除され、図10のスキャンラインの追加(S20
4)は行われない。
【0025】本実施形態例では、スキャンラインの長さ
を可変長としたが、固定長としても良い。この場合、ス
キャンラインに入りきらない矩形データは、単純に他の
矩形データと結合するか、又は、小さい矩形同士で結合
する。また、本実施形態例では非描画領域のみの矩形リ
ストを作成したが、実施形態例1のように、カラー領
域、写真画領域についても矩形リストを作成して、階調
処理を変えることができる。この場合、写真画領域は、
通常、複雑な領域とならないので、写真画領域について
は、実施形態例1のように描画矩形のみの階調処理の切
り替えとし、カラー領域については本実施形態例の方法
を採用することが好ましい。なお、本実施形態例は、印
刷装置での実行を念頭において説明したが、ホストコン
ピュータと印刷装置とが分離していて、ホストコンピュ
ータで同様の処理を行うことも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る印刷
方法によると、カラー、モノクロ、グラフ、写真画像な
どが混在する画像データについて、高品質でかつ高速に
印刷できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の印刷システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図2】実施形態例1で、モノクロ領域矩形リスト、カ
ラー領域矩形リスト、及び、写真画領域矩形リストの内
容を示す模式図である。
【図3】実施形態例1の矩形リスト制御部の動作を示す
フローチャート図である。
【図4】図3に示したフローチャートによる処理例を示
す模式図である。
【図5】実施形態例1で、カラー領域矩形と写真領域矩
形とにまたがる描画図形を示す模式図である。
【図6】実施形態例2の印刷システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図7】実施形態例2の非描画領域矩形リストのデータ
を示す模式図である。
【図8】図7に示した各スキャンラインのフォーマット
を示す図である。
【図9】実施形態例2で、スキャンライン図形を示す模
式図である。
【図10】実施形態例2の矩形リスト制御部の動作を示
すフローチャート図である。
【図11】実施形態例2で、スキャンラインの分割の例
を示す模式図である。
【図12】実施形態例2で、関連付けされた非描画領域
矩形リストの例を示す模式図である。
【図13】実施形態例2で、スキャンライン処理を示す
フロー図である。
【図14】図13に示したスキャンライン処理の動作を
示すフローチャート図である。
【図15】実施形態例2で、関連付けされた非描画領域
矩形リストの例を示す模式図である。
【図16】従来の一般的な印刷システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図17】従来の印刷システムの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【図18】従来の印刷システムの構成の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 入力インタフェース部 2 ページ制御部 3 描画処理部 4 矩形リスト制御部 5 オフスクリーン 6 モノクロ領域矩形リスト 7 カラー領域矩形リスト 8 写真画領域矩形リスト 9 分配部 10 無地処理部 11 モノクロ色変換階調処理部 12 カラー色変換階調処理部 13 写真画色変換階調処理部 14 イメージバッファ 15 印刷部 16 印刷システム 18 印刷システム 20 インタフェース部 21 ページ制御部 22 描画処理部 23 色変換処理部 24 矩形リスト制御部 25 非描画領域矩形リスト 26 オフスクリーン 27 分配部 28 無地処理部 29 階調処理部 30 イメージバッファ 31 印刷部 38 印刷システム 40 入力部 41 描画処理部 42 色変換処理部 43 オフスクリーン 44 階調処理部 45 印刷部 50 スプールファイル 52 プリンタドライバ(描画処理部) 54 オフスクリーン 56 モノクロフラグ 58 プリンタドライバ(階調処理部) 60 プリンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/60 H04N 1/40 D 5C079 1/46 1/46 Z Fターム(参考) 2C087 AA11 BA07 BA12 BD01 2C262 AA24 AB13 AB19 BB03 CA16 EA06 EA08 2H030 AD08 AD14 5B021 CC05 LG07 LG08 LL05 5C077 LL18 MP06 MP08 NN02 PP15 PP27 PP28 PP31 PP32 PP33 PP58 PP68 PQ08 PQ22 TT02 5C079 HB01 HB03 HB12 LA06 LA10 LA12 LA31 MA02 NA11 PA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図形データに基づいてオフスクリーン上
    に図形を描画し、印刷する印刷方法において、 色、濃度及びテクスチャを含む図形上の属性毎に図形デ
    ータを区分して区分データを作成し、区分データ毎に描
    画領域を設定する第1ステップと、 描画領域毎に、区分データに所要の色変換処理及び階調
    処理を行う第2ステップとを備えていることを特徴とす
    る印刷方法。
  2. 【請求項2】 第1ステップで、図形を描画しないよう
    に非描画領域をオフスクリーン上に設定することを特徴
    とする請求項1に記載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 第1ステップで、描画領域として、モノ
    クロで描画するモノクロ描画領域、カラーで描画するカ
    ラー描画領域、及び、写真画で描画する写真画描画領域
    を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の印
    刷方法。
  4. 【請求項4】 第1ステップで、描画領域のリストを作
    成することを特徴とする請求項3に記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 描画領域が矩形状であることを特徴とす
    る請求項1から4のうちいずれか1項に記載の印刷方
    法。
  6. 【請求項6】 第2ステップで、区分データに基づいて
    オフスクリーン上に図形を描画した後、階調処理するこ
    とを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記
    載の印刷方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の印刷方法を行うのに用
    いる印刷システムであって、 色、濃度及びテクスチャを含む属性毎に図形データを区
    分して区分データを作成し、区分データ毎に描画領域を
    設定する描画領域設定手段と、 描画領域毎に、区分データに所要の色変換処理及び階調
    処理を行う色変換、階調処理手段とを備えていることを
    特徴とする印刷システム。
  8. 【請求項8】 描画領域設定手段は、図形データをモノ
    クロデータ、カラーデータ、及び、写真画データに区分
    し、 色変換、階調処理手段は、モノクロデータ用色変換、階
    調処理部、カラーデータ用色変換、階調処理部、及び、
    写真画データ用色変換、階調処理部から構成されること
    を特徴とする請求項7に記載の印刷システム。
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