JP2000061789A - 半導体ウエハの研摩方法及び研摩装置 - Google Patents

半導体ウエハの研摩方法及び研摩装置

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JP2000061789A
JP2000061789A JP10237334A JP23733498A JP2000061789A JP 2000061789 A JP2000061789 A JP 2000061789A JP 10237334 A JP10237334 A JP 10237334A JP 23733498 A JP23733498 A JP 23733498A JP 2000061789 A JP2000061789 A JP 2000061789A
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polishing
wafer
chuck
drum
polishing drum
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JP10237334A
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English (en)
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Hiroto Miyazaki
浩人 宮崎
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Original Assignee
KOMATSU KOKI KK
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研摩ドラムの回転に伴い、研摩液が周辺に飛
散して周辺が汚損される。 【解決手段】 内面に研摩手段5cが取付けられた円筒
状の研摩ドラム5及びこの研摩ドラム5を回転駆動する
研摩ドラム駆動源8よりなる研摩ドラム駆動手段2と、
上記研摩ドラム5の研摩手段5cにより研摩すべきウエ
ハ13をほぼ垂直に保持するチャック12と、上記チャ
ック12を回転駆動するチャック駆動手段4と、上記チ
ャック12に保持されたウエハ13の面取り部及び外周
面を上記研摩手段5cに当接させる付勢手段16と、上
記チャック12を昇降させて、ウエハ13を研摩ドラム
5内に出し入れするチャック昇降手段14とより構成し
たもので、研摩ドラム5内でウエハ13を研摩するた
め、研摩液が周辺に飛散することがなく、これによって
研摩液により周辺が汚損されるのを未然に防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体ウエハの面
取り部と外周面及びノッチ部を研摩する研摩方法及び研
摩装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来集積回路(IC)などに使用される
半導体ウエハ(以下単にウエハという)の研摩方法や研
摩装置としては、例えば特公平7−61601号公報や
特開平5−23959号公報に記載されたものが公知で
ある。
【0003】またウエハ外周面に形成された位相位置決
め用のノッチ部を研摩する装置としては、例えば特開平
8−168947号公報に記載されたものが公知となっ
ている。
【0004】上記特公平7−61601号公報に記載の
研摩方法は、チャックテーブルに保持されて、軸心を中
心に回転されるウエハに、該ウエハと接離する方向に移
動自在に支持された研摩ドラムをウエイトの付勢力で上
記ウエハの外周面に当接させて、研摩ドラムによりウエ
ハの面取り部や外周面を研摩するようにしたもので、ウ
エハの面取り部や外周面を簡単かつ確実に研摩できるな
どの効果を有している。
【0005】また上記特開平5−23959号公報に記
載の研摩方法は、内面に研摩クロスの取付けられた筒状
の研摩ドラム内にウエハを挿入して、ウエハの外周面を
研摩ドラムに押し付け、かつウエハ及び研摩ドラムを回
転させて、ウエハの面取り部及び外周面を研摩するよう
にしたもので、研摩ドラムとウエハの接触長さが長くで
きるため、大径のウエハであっても短時間で研摩するこ
とができるなどの効果を有している。
【0006】一方特開平8−168947号公報に記載
の研摩装置は、水平に保持されたウエハのノッチ部に、
ウエハと直交するように設けられた研摩ディスクを回転
させながら当接させて、ノッチ部を研摩するようにした
もので、ノッチ部の研摩加工が容易に行えるなどの効果
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記特公平7−
61601号公報のように、回転する研摩ドラムの外周
面にウエハの面取り部や外周面を当接させて、面取り部
や外周面を研摩するものでは、研摩ドラムとウエハの接
触長さが短いため、研摩に多くの時間を要して作業能率
が悪いと共に、研摩部に研摩液をかけると、研摩ドラム
の回転に伴い、遠心力により研摩液が周辺に飛散するた
め、研摩液の回収率が低くなって不経済である上、飛散
した研摩液が周囲に付着して硬化することから、これを
除去するのに多くの手間を要するなど、メンテナンス性
が悪い不具合がある。
【0008】またウエハ研摩中に、固化した研摩液がウ
エハ上に剥げ落ちると、ウエハにシミ(パーティクル)
が発生して、ウエハがパーティクルにより不良品となる
ため、歩留まりが悪化する原因にもなる。
【0009】一方上記特開平5−23959号公報のよ
うに、筒状の研摩ドラムの内面にウエハを当接して、ウ
エハの面取り部や外周面を研摩するようにしたもので
は、上述した公報のような不具合は解消することができ
るが、ウエハの面取り部と外周面を研摩する場合、ウエ
ハの角度を変えてウエハを研摩ドラムに当接させる必要
があり、面取り部及び外周面を研摩するのに時間がかか
って生産性が悪いと共に、研摩ドラム内のウエハは水平
に近い状態で保持されていることから、研摩液がウエハ
上面に堆積してパーティクルが発生し、ウエハがパーテ
ィクルにより不良品となるため、歩留まりが悪いなどの
不具合がある。
【0010】またウエハは研摩ドラム内に水平に近い状
態に保持されるため、1度に複数枚のウエハを同時に研
摩しようとした場合、内径の大きな研摩ドラムを使用し
なければならず、装置は大型かつ高価となるなどの不具
合もある。
【0011】一方特開平8−168947号公報のよう
に、ウエハと直交するように設けられた研摩ディスクに
よりウエハのノッチ部を研摩するようにしたものでは、
ノッチ部の面取り面を研摩するのにウエハを種々の角度
で研摩ディスクに当接させる必要があることから、複雑
な角度調整機構を必要として装置が高価になるととも
に、研摩ディスクに付着した研摩液が研摩ディスクの回
転に伴ない、遠心力で周辺に飛散するため上記特公平7
−61601号公報と同様に研摩液の回収率が低くなっ
て不経済である上、飛散した研摩液が周囲に付着して硬
化することから、これを除去するのに多くの手間を要す
るなど、メンテナンス性が悪い不具合がある。
【0012】また研摩中に、固化した研摩液がウエハ上
に剥げ落ちると、ウエハにパーティクルが発生して、ウ
エハがパーティクルにより不良品となるため、歩留まり
が悪いなどの不具合もある。
【0013】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、研摩液が周辺に飛散することが
なく、かつ研摩液がウエハ上に堆積することも少ない半
導体ウエハの研摩方法及び研摩装置を提供することを目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記目的
を達成するため請求項1記載の発明は、内面に研摩手段
が取付けられた円筒状の研摩ドラムを、研摩ドラム駆動
源によりほぼ垂直なドラム駆動軸を中心に回転させた状
態で、チャック駆動手段により回転されるチャックに研
摩すべきウエハを保持して、上記研摩ドラム内にほぼ垂
直に挿入し、かつ付勢手段により上記ウエハの面取り部
及び外周面を上記研摩手段へ当接させて、研摩手段によ
りウエハの面取り部と外周面を同時に研摩するようにし
たものである。
【0015】上記方法により、ウエハの面取り部と外周
面を同時に研摩することができるため、生産性がよいと
共に、研摩ドラム内でウエハの研摩を行うため、研摩部
に供給された研摩液が遠心力により周囲に飛散すること
がない。これによって研摩液が無駄に消費されることが
ないため経済的であると共に、周辺に飛散して固着した
研摩液を取除くなどの作業を必要としないので、メンテ
ナンスも容易となる。
【0016】またウエハをほぼ垂直に保持して研摩を行
うため、研摩液がウエハ上に堆積してパーティクル原因
となることも少ないので、歩留まりも向上する。
【0017】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、内面にノッチ研摩手段が取付けられた円筒状の研
摩ドラムを、研摩ドラム駆動源により回転させた状態
で、チャックにより保持したウエハを上記研摩ドラム内
にほぼ垂直に挿入し、かつ付勢手段により上記ウエハの
ノッチ部を上記ノッチ研摩手段に当接させて、ノッチ研
摩手段によりウエハのノッチ部を研摩するようにしたも
のである。
【0018】上記方法により、ウエハに形成されたノッ
チ部をウエハの角度を変えずに研摩することがでるた
め、ノッチ部の研摩が短時間で能率よく行えるようにな
る。
【0019】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、内面に研摩手段が取付けられた円筒状の研摩ドラ
ム及びこの研摩ドラムを回転駆動する研摩ドラム駆動源
よりなる研摩ドラム駆動手段と、上記研摩ドラムの研摩
手段により研摩すべきウエハをほぼ垂直に保持するチャ
ックと、上記チャックを回転駆動するチャック駆動手段
と、上記チャックに保持されたウエハの面取り部及び外
周面を上記研摩手段に当接させる付勢手段と、上記チャ
ックを昇降させて、ウエハを研摩ドラム内に出し入れす
るチャック昇降手段とより構成したものである。
【0020】上記構成により、ウエハの面取り部と外周
面を同時に研摩することができるため、生産性がよいと
共に、研摩ドラム内でウエハの研摩を行うため、研摩部
に供給された研摩液が遠心力により周囲に飛散すること
がない。これによって研摩液が無駄に消費されることが
ないため経済的であると共に、周辺に飛散して固着した
研摩液を取除くなどの作業を必要としないので、メンテ
ナンスも容易となる。
【0021】またウエハをほぼ垂直に保持して研摩を行
うため、研摩液がウエハ上に堆積してパーティクル原因
となることも少ないので、歩留まりも向上する。
【0022】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、内面に研摩手段が取付けられ、かつ下部外周また
は底部の少なくとも一方に研摩液排出口が開口された筒
状の研摩ドラム及びこの研摩ドラムを回転駆動する研摩
ドラム駆動源よりなる研摩ドラム駆動手段と、上記研摩
ドラムの研摩手段により研摩すべきウエハをほぼ垂直に
保持するチャックと、上記チャックを回転駆動するチャ
ック駆動手段と、上記チャックに保持されたウエハの面
取り部及び外周面を上記研摩手段に当接させる付勢手段
と、上記チャックを昇降させて、ウエハを研摩ドラム内
に出し入れするチャック昇降手段とより構成したもので
ある。
【0023】上記構成によりウエハの面取り部と外周面
を同時に研摩することができるため、生産性がよいと共
に、研摩ドラム内でウエハの研摩を行うため、研摩部に
供給された研摩液が遠心力により周囲に飛散することが
ない。これによって研摩液が無駄に消費されることがな
いため経済的であると共に、周辺に飛散して固着した研
摩液を取除くなどの作業を必要としないので、メンテナ
ンスも容易となる。
【0024】またウエハをほぼ垂直に保持して研摩を行
うため、研摩液がウエハ上に堆積してパーティクル原因
となることも少ないので、歩留まりも向上する。さらに
研摩ドラムの底部に達した研摩液は、研摩液排出口より
排出されるので、研摩液の回収が容易に行える。
【0025】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、研摩ドラムの周囲を囲むように研摩液回収パンを
設けたものである。
【0026】上記構成により、研摩ドラムの研摩液排出
口より排出された研摩液は、研摩液回収パン内に回収さ
れるので、研摩液の再利用が容易に行える。
【0027】上記目的を達成するため請求項6記載の発
明は、内面にノッチ研摩手段が取付けられた円筒状の研
摩ドラム及びこの研摩ドラムを回転駆動する研摩ドラム
駆動源よりなる研摩ドラム駆動手段と、上記研摩ドラム
の研摩手段により研摩すべきウエハをほぼ垂直に保持す
るチャックと、上記チャックに保持されたウエハのノッ
チ部を上記研摩手段に当接させる付勢手段と、上記チャ
ックを昇降させて、ウエハを研摩ドラム内に出し入れす
るチャック昇降手段とより構成したものである。
【0028】上記構成により、ウエハに形成されたノッ
チ部を、ウエハの角度を変えずに研摩することができる
ため、ノッチ部の研摩が短時間で能率よく行えると共
に、複雑な角度可変機構を必要としないので、装置を安
価に提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1は半導体ウエハの研摩装置の正面
図、図2は研摩ドラム駆動手段の断面図、図3は同平面
図、図4はチャック移動手段の一部切欠正面図、図5は
図4のA−A線に沿う断面図、図6は図5のB方向から
の矢視図、図7の(イ)ないし(ハ)は作用説明図、図
8の(イ)及び(ロ)はノッチ部研摩時の作用説明図で
ある。
【0030】図1においては研摩装置本体で、研摩ドラ
ム駆動手段2と、チャック送り手段3及びチャック駆動
手段4より構成されている。上記研摩ドラム駆動手段2
は、図2及び図3に示すように基板1a上に設置された
基台2aを有していて、この基台2a上に上面が開口す
る研摩液回収パン2bが設けられている。上記研摩液回
収パン2bの中央部には、中心側へ順次高くなるテーパ
部2cが形成されていて、このテーパ部2cの中心に円
形の開口部2dが開口されており、この開口部2dによ
り研摩液回収パン2b内にドラム駆動軸5aの上端部が
突出されている。
【0031】上記ドラム駆動軸5aは、上記基台2aの
上面に取付けられた軸受け6にほぼ垂直に支承されてい
て、上端部には、研摩液回収パン2b内に設けられた研
摩ドラム5の底部が着脱自在に取付けられている。上記
研摩ドラム5は筒状かつ有底のドラム本体5bと、この
ドラム本体5bの内周面に着脱自在に取付けられた研摩
クロスよりなる研摩手段5cよりなり、下部側外周面に
は、研摩液を研摩液回収パン2b内へ排出する研摩液排
出口5dが複数個開口されている。
【0032】また上記ドラム駆動軸5aの下端は、ギヤ
などの動力伝達手段7を介して、基台2a内に設置され
た電動機よりなるドラム駆動源8に接続されていて、こ
のドラム駆動源8により研摩ドラム5が回転駆動される
ようになっている。
【0033】なお、図2中9は研摩液回収パン2b内に
回収された研摩液を図示しない研摩液タンクへ送って再
使用するための研摩液循環管路を示す。
【0034】一方上記チャック送り手段3は、研摩すべ
きウエハ13を吸着保持するチャック12を昇降させる
チャック昇降手段14と、上記チャック12を水平方向
へ移動させるチャック移動手段15よりなる。上記チャ
ック昇降手段14は、上記研摩ドラム駆動手段2の近傍
において基板1a上に立設された支柱1bの上部にほぼ
垂直に支承されたボールねじよりなるねじ軸14aを有
している。
【0035】上記ねじ軸14aは上端と下端が支柱1b
より突設されたブラケット1cに回転自在に支承されて
いて、上側のブラケット1cに取付けされた昇降駆動源
14bにより正逆回転されるようになっている。そして
上記ねじ軸14aに、チャック移動手段15の支持部材
15aに取付けられたナット部材14cが螺合されてい
る。上記チャック移動手段15は、ほぼ水平に設けられ
た箱状の支持部材15aを有していて、この支持部材1
5aの一端側にガイド部15bが形成され、このガイド
部15bに上記ナット部材14cが固着されていると共
に、ガイド部15bの先端は、ねじ軸14aと平行する
よう支柱1bの上部に布設されたガイドレール14dに
支承されていて、このガイドレール14dにより支持部
材15aの昇降がガイドされるようになっている。
【0036】また上記支持部材15aの内底面には、上
記研摩ドラム5の中心Oを水平に通る中心線5fと平行
するようにガイドレール15cが布設されていて、この
ガイドレール15cにスライダ15dが上記中心線5f
と平行する方向へ移動自在に支承されている。上記スラ
イダ15dには、スライダ15dをねじ軸14a方向へ
付勢する付勢手段16と、付勢方向と反対の方向へ移動
させる水平移動シリンダ15eが接続されている。
【0037】上記付勢手段16はチャック12に保持さ
れたウエハ13の面取り部13aや外周面13bを、研
摩ドラム5の研摩手段5cへ押し付けるためのもので、
一端側がスライダ15dに結着されたワイヤなどの索条
16aと、索条16aの中間部が迂回されたプーリ16
b及び索条16aの他端に吊り下げられた重錘16cよ
りなり、重錘16cの自重によりチャック12を付勢す
るようになっている。
【0038】一方上記チャック移動手段15のスライダ
15dより下方に突設されたブラケット15fにチャッ
ク駆動手段4が取付けられている。上記ブラケット15
fは、支持部材15aの底面にガイドレール15cと平
行するよう開口されたスリット15gより支持部材15
aの下方へ突出されていて、このブラケット15fの先
端に、縦方向に細長いケース4aの上部がほぼ垂直とな
るように取付けられている。上記ケース4aの前面に
は、上部に電動機よりなるチャック駆動源20が、そし
て下部にチャック駆動軸12aを回転自在に支承する軸
受け4bが取付けられている。
【0039】上記チャック駆動源20の回転軸20a
と、チャック駆動軸12aの一端はケース4a内に突出
されていて、これら軸20a,12a間はタイミングベ
ルトなどの動力伝達手段4cにより互に連動されてお
り、チャック駆動源20によりチャック駆動軸12aが
回転されるようになっている。そして上記チャック駆動
軸12aの他端側に、チャック12の中心部が着脱自在
に取付けられている。上記チャック12は皿状をなして
いて、一端面が垂直な吸着面12bとなっており、この
吸着面12bにウエハ13を吸着保持できるようになっ
ていると共に、吸着面12bには図6に示すように径の
異なる複数の吸着溝12cが形成されている。これら吸
着溝12cはチャック12内及びチャック駆動軸12a
内に形成された通路12d,12e及び回転継手21を
介して管路22の一端に接続され、管路22の他端は図
示しない真空吸引手段に接続されている。
【0040】次に上記構成された半導体ウエハ研摩装置
を使用してウエハ13を研摩する方法を図7も参照して
説明する。研摩すべきウエハ13は、予め外周部の角部
が所定の角度で面取り加工されており、この研摩装置で
は、ウエハ13の面取り部13aと外周面13b及びノ
ッチ加工されたウエハ13にあっては、図8に示すノッ
チ研摩用研摩手段5eと交換することにより、ノッチ部
13cの研摩も行えるようになっている。
【0041】ウエハ13の研摩に当っては、まずチャッ
ク12を図1に示すように研摩ドラム5内より引き上げ
た状態で、チャック12の吸着面12bにウエハ13を
吸着保持させる。次にこの状態でウエハ13の外周面1
3bが、研摩ドラム5内面の研摩手段5cと接触しない
位置までチャック移動手段15によりチャック12を移
動させたら、チャック昇降手段14によりチャック12
を研摩ドラム5内へ下降させる。このときチャック12
に吸着されたウエハ13は、図7の(イ)に示すよう
に、研摩ドラム5の中心Oを通る中心線5fに対してε
だけオフセットされるようにチャック12の位置が予め
設定されている。
【0042】以上のようにして研摩の準備が完了した
ら、研摩ドラム駆動源8により研摩ドラム5を、そして
チャック駆動源20によりチャック12を回転させなが
ら、チャック移動手段15の水平移動シリンダ15e内
の流体圧を排出する。これによって付勢手段16の付勢
力Wによってチャック12がねじ軸14a側へ移動され
るため、チャック12に吸着保持されたウエハ13の外
周部が研摩ドラム5内面の研摩手段5cに図7の(ロ)
に示すように当接され、ウエハ13の一方の面取り部1
3aと外周面13bが研摩手段5cにより同時に研摩さ
れる。また研摩クロスよりなる研摩手段5cは、弾性を
有しているため、研摩ドラム5の回転に伴い図7の
(ハ)に示すように、ウエハ13の面取り部13aと外
周面13bが同時に研摩手段5cに当接されるようにな
り、これによって面取り部13aと外周面13bを同時
に研摩することができるようになる。
【0043】以上のようにしてウエハ13の面取り部1
3aや、外周面13bの研摩が完了したら、水平移動シ
リンダ15eによりスライダ15dを付勢方向と反対の
方向へ移動させて、ウエハ13を研摩手段5cより離間
させた後、チャック昇降手段14により上昇させて、研
摩ドラム5内より取り出すと共に、ウエハ13の反対側
の面取り部13aを研摩する場合は、ウエハ13の反対
の面をチャック12に吸着保持させて上記動作を繰返せ
ばよい。
【0044】また上記ウエハ13の研摩中は、図示しな
いノズルより研摩部分へ研摩液を供給するが、この研摩
液は研摩ドラム5内に供給されるため、研摩ドラム5が
回転しても、遠心力により周辺に飛散することがないと
共に、研摩ドラム5の底部に達した研摩液は、研摩ドラ
ム5の下部外周に開口された研摩液排出口5dより研摩
液回収パン2b内に回収された後、研摩液循環管路9に
より研摩液タンクへ送られて再使用されるため、研摩液
が無駄に消費されることがない。
【0045】さらに研摩されるウエハ13は、研摩ドラ
ム5内にほぼ垂直に保持されているため、研摩液が堆積
することがなく、これによってパーティクルが発生する
のを防止することもできる。
【0046】以上はウエハ13の面取り部13a及び外
周面13bを研摩する場合であるが、ウエハ13に形成
されたノッチ部13cを研摩する場合は、図8の(イ)
に示すように、研摩ドラム5の内面に設けられた研摩手
段5cをノッチ研摩手段5eと交換する。そして研摩ド
ラム5内にチャック12を収容したら、チャック12に
吸着保持されたウエハ13のノッチ部13cを図8の
(ロ)に示すようにノッチ研摩手段5eに当接させて、
ノッチ部13cを研摩するもので、ノッチ研摩手段5e
の弾性により、ウエハ13の角度を変えなくとも、ノッ
チ部13cの面取り部13dまで研摩することができ
る。
【0047】また上記実施の形態では、何れも1枚のウ
エハ13を研摩ドラム5で研摩する場合であるが、チャ
ック駆動手段を複数組設けることにより、図9の(イ)
及び(ロ)に示すように、研摩ドラム5の径を変えずに
複数枚のウエハ13を同時に研摩することができるた
め、生産性はさらに向上する。
【0048】さらに上記実施の形態では、何れも研摩ド
ラム5の下部外周面に研摩液は排出口5dを開口した
が、底面でも底面と外周面の両方に開口してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になる半導体ウエハの研
摩装置を示す正面図である。
【図2】この発明の実施の形態になる半導体ウエハの研
摩装置を構成する研摩ドラム駆動手段の断面図である。
【図3】この発明の実施の形態になる半導体ウエハの研
摩装置を構成する研摩ドラム駆動手段の平面図である。
【図4】この発明の実施の形態になる半導体ウエハの研
摩装置を構成するチャック移動手段の一部切欠正面図で
ある。
【図5】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】図5のB方向からの矢視図である。
【図7】(イ)ないし(ハ)はウエハの面取り部及び外
周面の研摩方法を示す作用説明図である。
【図8】(イ)及び(ロ)はウエハのノッチ部を研摩す
る方法を示す作用説明図である。
【図9】(イ)及び(ロ)は複数のウエハを同時に研摩
する際の作用説明図である。
【符号の説明】
2…研摩ドラム駆動手段 2b…研摩液回収パン 4…チャック駆動手段 5…研摩ドラム 5a…ドラム駆動軸 5c…研摩手段 5d…研摩液排出口 5e…ノッチ研摩手段 8…研摩ドラム駆動源 12…チャック 13…ウエハ 13a…面取り部 13b…外周面 13c…ノッチ部 14…チャック昇降手段 15…チャック移動手段 16…付勢手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に研摩手段5cが取付けられた円筒
    状の研摩ドラム5を、研摩ドラム駆動源8によりほぼ垂
    直なドラム駆動軸5aを中心に回転させた状態で、チャ
    ック駆動手段4により回転されるチャック12に研摩す
    べきウエハ13を保持して、上記研摩ドラム5内にほぼ
    垂直に挿入し、かつ付勢手段16により上記ウエハ13
    の面取り部13a及び外周面13bを上記研摩手段5c
    へ当接させて、研摩手段5cによりウエハ13の面取り
    部13aと外周面13bを同時に研摩することを特徴と
    する半導体ウエハの研摩方法。
  2. 【請求項2】 内面にノッチ研摩手段5eが取付けられ
    た円筒状の研摩ドラム5を、研摩ドラム駆動源8により
    回転させた状態で、チャック12により保持したウエハ
    13を上記研摩ドラム5内にほぼ垂直に挿入し、かつ付
    勢手段16により上記ウエハ13のノッチ部13cを上
    記ノッチ研摩手段5eに当接させて、ノッチ研摩手段5
    eによりウエハ13のノッチ部13cを研摩することを
    特徴とする半導体ウエハの研摩方法。
  3. 【請求項3】 内面に研摩手段5cが取付けられた円筒
    状の研摩ドラム5及びこの研摩ドラム5を回転駆動する
    研摩ドラム駆動源8よりなる研摩ドラム駆動手段2と、
    上記研摩ドラム5の研摩手段5cにより研摩すべきウエ
    ハ13をほぼ垂直に保持するチャック12と、上記チャ
    ック12を回転駆動するチャック駆動手段4と、上記チ
    ャック12に保持されたウエハ13の面取り部13a及
    び外周面13bを上記研摩手段5cに当接させる付勢手
    段16と、上記チャック12を昇降させて、ウエハ13
    を研摩ドラム5内に出し入れするチャック昇降手段14
    を具備したことを特徴とする半導体ウエハの研摩装置。
  4. 【請求項4】 内面に研摩手段5cが取付けられ、かつ
    下部外周または底部の少なくとも一方に研摩液排出口5
    dが開口された筒状の研摩ドラム5及びこの研摩ドラム
    5を回転駆動する研摩ドラム駆動源8よりなる研摩ドラ
    ム駆動手段2と、上記研摩ドラム5の研摩手段5cによ
    り研摩すべきウエハ13をほぼ垂直に保持するチャック
    12と、上記チャック12を回転駆動するチャック駆動
    手段4と、上記チャック12に保持されたウエハ13の
    面取り部13a及び外周面13bを上記研摩手段5cに
    当接させる付勢手段16と、上記チャック12を昇降さ
    せて、ウエハ13を研摩ドラム5内に出し入れするチャ
    ック昇降手段14を具備したことを特徴とする半導体ウ
    エハの研摩装置。
  5. 【請求項5】 研摩ドラム5の周囲を囲むように研摩液
    回収パン2bを設けてなる請求項4記載の半導体ウエハ
    の研摩装置。
  6. 【請求項6】 内面にノッチ研摩手段5eが取付けられ
    た円筒状の研摩ドラム5及びこの研摩ドラム5を回転駆
    動する研摩ドラム駆動源8よりなる研摩ドラム駆動手段
    2と、上記研摩ドラム5の研摩手段5cにより研摩すべ
    きウエハ13をほぼ垂直に保持するチャック12と、上
    記チャック12に保持されたウエハ13のノッチ部13
    cを上記研摩手段5cに当接させる付勢手段16と、上
    記チャック12を昇降させて、ウエハ13を研摩ドラム
    5内に出し入れするチャック昇降手段14を具備したこ
    とを特徴とする半導体ウエハの研摩装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559825B2 (en) 2006-12-21 2009-07-14 Memc Electronic Materials, Inc. Method of polishing a semiconductor wafer

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