JP2000061647A - 箱形ワークの組立方法 - Google Patents

箱形ワークの組立方法

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JP2000061647A
JP2000061647A JP10231859A JP23185998A JP2000061647A JP 2000061647 A JP2000061647 A JP 2000061647A JP 10231859 A JP10231859 A JP 10231859A JP 23185998 A JP23185998 A JP 23185998A JP 2000061647 A JP2000061647 A JP 2000061647A
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jig
workpiece
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JP10231859A
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Inventor
Hiroshi Tokutake
浩 徳竹
Takahisa Hattori
隆寿 服部
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体のフロントコンポーネントのような箱形
のワークWを組立てる方法であって、仮付け用セット治
具1にセットした複数のワーク構成部品を仮付け溶接し
てワークWを組立て、このワークWを移載機5により増
打ち用セット治具2に移載して増打ち溶接するものにお
いて、増打ち用セット治具2として治具上のワーク支持
手段の個数を減らした安価なものを用いても、増打ち時
のワークWの変形を防止して組立精度を確保し得るよう
にし、更に、組立サイクルタイムを短縮し得るようにす
る。 【解決手段】 移載機5の把持手段50でワークWを把
持したまま、ワークWを増打ち用セット治具2との間に
狭持し、この状態でワークWの増打ち溶接を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の構成部品を
溶接結合して車体のフロントコンポーネントといった箱
形のワークを組立てる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の箱形ワークの組立に際し
ては、各構成部品を位置決めして支持する多数のワーク
支持手段を有する仮付け用セット治具に複数の構成部品
を所要の位置関係でセットして、これら構成部品を仮付
け溶接する仮付け工程を実行し、次に、仮付け工程で組
立てられたワークを増打ち用セット治具に移載し、仮付
け工程では仮付け用セット治具のワーク支持手段が邪魔
になって溶接できなかったワークの溶接箇所を増打ち溶
接する増打ち工程を実行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】増打ち用セット治具
は、仮付け工程で複数の構成部品が相互に結合されて箱
形ワークとして纏まっているため、各構成部品を個々に
位置決め支持するワーク支持手段を設ける必要はない。
然し、仮付け工程で組立てられたワークは強度不足で変
形し易く、組立精度を向上させるには、ワークを多数の
ポイントで支持して、増打ち工程時のワークの変形を防
止する必要がある。そのため、増打ち箇所の溶接の邪魔
にならない範囲で可及的多数のワーク支持手段を増打ち
用セット治具に設けざるを得ず、増打ち用セット治具の
コストが高くなる。
【0004】また、仮付け工程で組立てられたワーク
は、該ワークを把持する把持手段を有する移載機により
仮付け用セット治具から持ち上げられて増打ち用セット
治具に移載される。ここで、従来は、移載後、把持手段
を増打ち用セット治具の上方に逃がしてから増打ち工程
を開始しており、把持手段の上方への退避動作に要する
時間がロスタイムとなって、ワークの組立サイクルタイ
ムがその分長くなっている。
【0005】本発明は、以上の点に鑑み、増打ち用セッ
ト治具に設けるワーク支持手段の個数を減らしてもワー
クの組立精度を確保でき、且つ、組立サイクルタイムを
短縮して生産性を向上できるようにした箱形ワークの組
立方法を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、複数の構成部品を溶接結合して箱形のワーク
を組立てる方法であって、仮付け用セット治具に複数の
構成部品をセットするセット工程と、仮付け用セット治
具にセットされた複数の構成部品を仮付け溶接する仮付
け工程と、仮付け工程で組立てられたワークを、該ワー
クを把持する把持手段を有する移載機により仮付け用セ
ット治具から持ち上げて増打ち用セット治具に移載する
移載工程と、増打ち用セット治具に移載されたワークを
増打ち溶接する増打ち工程とから成るものにおいて、ワ
ークを前記把持手段で把持したまま増打ち用セット治具
との間に挟持し、この状態で増打ち工程を実行するよう
にしている。
【0007】把持手段によるワークの把持箇所は、仮付
け用セット治具に設けるワーク支持手段に干渉しない位
置、即ち、仮付け溶接可能であって増打ち溶接が不要な
位置となるから、ワークを把持手段で把持したままで
も、ワークの増打ち溶接を支障無く行い得られる。
【0008】そして、ワークを把持手段と増打ち用セッ
ト治具との間に挾持して増打ち工程を実行することによ
り、増打ち工程においてワークは増打ち用セット治具に
設けたワーク支持手段による支持箇所に加えて把持手段
による把持箇所において支持されることになる。その結
果、増打ち用セット治具に設けるワーク支持手段の個数
を減らしても、増打ち溶接時のワークの変形を把持手段
との協働で防止して、ワークの組立精度を確保できる。
【0009】また、増打ち工程の開始前に把持手段を上
方に逃がす必要がないため、把持手段の上方への退避動
作によるロスタイムを生じず、ワークの組立サイクルタ
イムが短縮される。
【0010】更に、増打ち工程の完了後、ワークを把持
手段で把持したまま移載機により増打ち用セット治具か
ら持ち上げて次工程に払い出すようにすれば、ワークの
払い出し作業に要する時間を短くして、組立サイクルタ
イムの一層の短縮を図れる。また、仮付け用セット治具
をセット工程を実行するセットステーションと仮付け工
程を実行する組立ステーションとに往復自在とし、移載
工程において、移載機により仮付け用セット治具からワ
ークを持ち上げた後、仮付け用セット治具を組立ステー
ションからセットステーションに復動させると共に、組
立ステーションに増打ち用セット治具を投入して、ワー
クを増打ち用セット治具に移載し、組立ステーションに
配置した仮付け工程を実行する溶接ロボットにより増打
ち工程を実行するようにすれば、単一の組立ステーショ
ンで共通の溶接ロボットを用いてワークの仮付けと増打
ちとを行うことができ、省スペース化と設備費の削減と
を図れる。更に、移載機の把持手段を同一位置で単に上
下動するだけでワークを仮付け用セット治具から増打ち
用セット治具に移載できる。そのため、移載時のワーク
の位置ずれによる組立精度の悪化を有効に防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図12に示す車体のフロン
トコンポーネントWを組立てる方法に本発明を適用した
実施形態について説明する。尚、フロントコンポーネン
トWは、左右1対のフロントサイドフレームW1と、左
右1対のフロントホイールハウスW2と、前側のバルク
ヘッド3と、後側のダッシュボードロア4とで構成され
ており、更に、図示のものでは、左右のフロントサイド
フレームW1,W1の後端の横方向内方への張り出し部
に結合されるクロスメンバW5を設けて、フロントコン
ポーネントWの剛性を高めるようにしている。
【0012】フロントコンポーネントWは、図1及び図
2に示す組立装置を用いて組立てられる。この組立装置
は、セットステーションST1と、その前方の組立ステ
ーションST2とを備えており、セットステーションS
T1と組立ステーションST2とに往復動自在な仮付け
用セット治具1と、組立ステーションST2とその前方
の待機場所ST3とに往復動自在な増打ち用セット治具
2とを設け、セットステーションST1において、仮付
け用セット治具1に、フロントコンポーネントWを構成
する複数の構成部品、即ち、クロスメンバW5と、左右
のフロントサイドフレームW1,W1と、左右のフロン
トホイールハウスW2,W2と、バルクヘッドW3と、
ダッシュボードロアW4とをセットし、次に、仮付け用
セット治具1を、図2(A)に示す如く、組立ステーシ
ョンST2に移動し、組立ステーションST2の左右両
側部に3台宛配置した溶接ロボット3により仮付け用セ
ット治具1上の複数の構成部品を仮付け溶接してフロン
トコンポーネントWを組立て、次に、待機場所ST3上
の架台4に搭載した移載機5によりフロントコンポーネ
ントWを仮付け用セット治具1から持ち上げ、この状態
で仮付け用セット治具1をセットステーションST1に
移動すると共に、増打ち用セット治具2を待機場所ST
3から組立ステーションST2に移動して、増打ち用セ
ット治具2、図2(B)に示す如く、移載機5によりフ
ロントコンポーネントWを移載し、この状態で前記溶接
ロボット3によりフロントコンポーネントWを増打ち溶
接し、最後にフロントコンポーネントWを移載機5によ
り増打ち用セット治具2から持ち上げて次工程に払い出
し、フロントコンポーネントWの1回の組立サイクルを
完了する。
【0013】増打ち用セット治具2は、セットステーシ
ョンST1と待機場所ST3との間に敷設したガイドレ
ール6に載架されて、シリンダ7により組立ステーショ
ンST2と待機場所ST3とに往復動される。一方、仮
付け用セット治具1は、ガイドレール6に載架される台
車8上にクランプ装置8aによって固定されており、ガ
イドレール6に並設したラック6aに噛合する出力軸上
のピニオン(図示せず)を有する走行モータ8bを台車
8に搭載し、台車8の移動で仮付け用セット治具1をセ
ットステーションST1と組立ステーションST2とに
往復動させるようにしている。また、仮付け用セット治
具1は、台車8よりも幅広で、その左右両側部に車輪1
aが取付けられている。そして、セットステーションS
T1に、ガイドレール6の外側に位置させて、車輪1a
を載せる、シリンダ9aで昇降される昇降レール9を設
けると共に、昇降レール9にその上昇位置で整合する後
方にのびる入換えレール10を設け、クランプ装置8a
をアンクランプした状態で昇降シリンダ9を上昇させる
ことにより仮付け用セット治具1を台車8から押し上
げ、入換えレール10を介して仮付け用セット治具1を
別機種用のものと交換できるようにしている。
【0014】仮付け用セット治具1には、図3乃至図6
に示す如く、左右のフロントサイドフレームW1,W1
を位置決めして支持する左右1対のサイドフレーム用支
持手段11,11と、左右のフロントホイールハウスW
2,W2を位置決めして支持する左右1対のホイールハ
ウス用支持手段12,12と、バルクヘッドW3を位置
決めして支持するバルクヘッド用支持手段13と、ダッ
シュボードロアW4を位置決めして支持するダッシュボ
ード用支持手段14と、クロスメンバW5を位置決めし
て支持するクロスメンバ用支持手段15とが設けられて
いる。
【0015】サイドフレーム用支持手段11は、フロン
トサイドフレームW1の底壁部の前端側の穴W1aと後
端側の穴W1bとに下方から嵌合する前後2個の位置決
めピン110,111と、フロントサイドフレームW1
の後端部を受けるワーク受け112と、フロントサイド
フレームW1の後端の横方向外方への張り出し部を受け
るワーク受け113と、位置決めピン110の近傍でフ
ロントサイドフレームW1を上方からクランプするクラ
ンプ部材114と、前記張り出し部の後側のフランジを
ワーク受け113との間で上方からクランプするクラン
プ部材115とで構成される。
【0016】ホイールハウス用支持手段12は、フロン
トホイールハウスW2の側壁部の前端側の穴W2aと後
端側の穴W2bとに横方向内方から嵌合する前後2個の
位置決めピン120,121と、フロントホイールハウ
スW2の後部上面のダンパー取付穴W2cに下方から嵌
合する位置決めピン122と、フロントホイールハウス
W2の側壁部の上縁の前後2箇所をクランプする1対の
クランプ部材123,123とで構成され、サイドフレ
ーム用支持手段11で支持されるフロントサイドフレー
ムW1に所要の位置関係で接合するようにフロントホイ
ールハウスW2を支持する。クランプ部材123,12
3は、図7及び図8に示す如く、シリンダ124aによ
り下端の軸124bを支点にして横方向内方に傾倒可能
とした揺動枠124の上端に取付けられており、更に、
該揺動枠124に、位置決めピン120をシリンダ12
0aを介して横方向外方に進退自在に取付けている。ま
た、位置決めピン122は、治具本体に立設した支柱1
22aにシリンダ122bで昇降自在に支持される昇降
枠122cに取付けたシリンダ122dのピストンロッ
ドの上端に取付けられており、2個のシリンダ122
b,122dで大ストロークの上下動が与えられるよう
にしている。尚、位置決めピン122には、ダンパー取
付穴W2cの周囲のボルト挿通穴W2dの1つに嵌合す
る位相決めピン122eが付設されている。また、位置
決めピン121は、支柱122aにシリンダ121aを
介して横方向外方に進退自在に取付けられている。
【0017】バルクヘッド用支持手段13は、フロント
サイドフレームW1とフロントホイールハウスW2とを
溶接結合して組立てられる左右両側のフロントサイドメ
ンバの前端部にバルクヘッドW3を接合させる組付位置
と、組付位置の前方に倒伏したセット位置とに移動自在
に設けられている。本実施形態では、シリンダ130a
によりガイドバー130bに沿って前後動されるスライ
ド枠130上に、シリンダ131aにより下端の軸13
1bを支点にして起伏動作される揺動枠131を設け、
該揺動枠131に、バルクヘッドW3を前面側から位置
決めして支持する各種支持部材を取付けて、バルクヘッ
ド用支持手段13を構成し、揺動枠131を起立させて
スライド枠130を後方に移動することによりバルクヘ
ッド用支持手段13を組付位置に切換え、この組付位置
からスライド枠130を前方に移動して揺動枠131を
前方に倒伏させることによりバルクヘッド用支持手段1
3をセット位置に切換えるようにしている。
【0018】揺動枠131には、前記支持部材として、
バルクヘッドW3の前面の左右両端部の穴W3a,W3
aに嵌合する左右1対の位置決めピン132,132
と、バルクヘッドW3の上枠W3bの左右両端部を押え
る左右1対のワーク押え133,133と、バルクヘッ
ドW3の左右の縦枠W3c,W3cの内側縁に係合する
左右1対のワークガイド134,134と、バルクヘッ
ドW3の下枠W3dを受けるワーク受け135と、バル
クヘッドW3の下枠W3dの左右2箇所をワーク受け1
35との間にクランプする左右1対のクランプ部材13
6,136とが設けられている。各ワーク押え133
は、上枠W3bを押圧する作動位置(揺動枠131を起
立させた状態で下方位置)と上枠W3bから離脱する退
避位置(揺動枠131を起立させた状態で上方位置)と
にシリンダ133aで切換動作されるようになってお
り、更に、各ワーク押え133に、上枠W3bの端部寄
りの穴W3eに嵌合する位置決めピン133bを垂設し
ている。また、ワーク受け135も、下枠3dを定位置
に支持する作動位置(揺動枠131を起立させた状態で
上方位置)と下枠3dから離脱する退避位置(揺動枠1
31を起立させた状態で下方位置)とにシリンダ135
aで切換動作されるようになっている。
【0019】ダッシュボード用支持手段14は、左右両
側のフロントサイドメンバの後端部にダッシュボードロ
アW4を接合させる組付位置と、組付位置の後上方のセ
ット位置とに移動自在に設けられている。本実施形態で
は、図9に示す如く、シリンダ140aにより後上りに
傾斜したガイドバー140bに沿って斜め前下方と斜め
後上方とに進退されるメインスライド枠140を設け、
該スライド枠140上に、シリンダ141aにより下端
の軸141bを支点にして前方に傾倒可能な揺動枠14
1を設けると共に、揺動枠141上に、シリンダ142
aによりガイドバー142bに沿って前後動されるサブ
スライド枠142を設け、メインスライド枠140とサ
ブスライド枠142とに、ダッシュボードロアW4を前
面側から位置決め支持する各種支持部材を取付けて、ダ
ッシュボード用支持手段14を構成している。そして、
揺動枠141を起立させると共に、サブスライド枠14
2を後方位置としてメインスライド枠140を前下方に
移動することによりダッシュボード用支持手段14を組
付位置に切換え、この組付位置からメインスライド枠1
40を後上方に移動することによりダッシュボード用支
持手段14をセット位置に切換え、更に、組付位置から
サブスライド枠142を前方に移動すると共に揺動枠1
41を前方に傾倒させることによりダッシュボード用支
持手段14をダッシュボードロアW4から離間する退避
位置に切換えるようにしている。
【0020】メインスライド枠140には、前記支持部
材として、ダッシュボードロアW4の下縁中央部を受け
るワーク受け143が設けられており、また、サブスラ
イド枠142には、前記支持部材として、ダッシュボー
ドロアW4の左右の穴W4a,W4bに嵌合する左右2
個の位置決めピン144,145と、ダッシュボードロ
アW4の上縁中央部をクランプするクランプ部材146
とが設けられている。
【0021】クロスメンバ用支持手段15は、クロスメ
ンバW5の底壁部の左右2箇所の穴W5a,W5aに嵌
合する左右1対の位置決めピン150,150と、クロ
スメンバ5の左右2箇所を上方からクランプする左右1
対のクランプ部材151,151とで構成される。
【0022】仮付け用セット治具1には、更に、左右両
側のフロントサイドメンバの後端部にダッシュボードロ
アW4を接合した状態でダッシュボードロアW4の下縁
部を拘束するダッシュボード用拘束手段16が設けられ
ている。この拘束手段16は、ダッシュボードロアW4
の下縁の左右2箇所を左右のフロントサイドフレームW
1,W1上にクランプする左右1対のクランプ部材16
0,160と、ダッシュボードロアW4の下縁中央部を
前方に押す、シリンダ161aによりガイドバー161
bに沿って前後方向に進退されるワーク押え161とで
構成される。
【0023】尚、上記位置決めピンのうちサイドフレー
ム用支持手段11の前側の位置決めピン110と、クロ
スメンバ用支持手段15の位置決めピン150を除く位
置決めピンは各穴の孔縁部をクランプするクランプ爪付
きのもので構成する。
【0024】セットステーションST1におけるワーク
セット作業に際しては、先ず、クロスメンバ用支持手段
15にクロスメンバW5を位置決めピン150,150
で位置決めしてセットした後、クランプ部材151,1
51でクロスメンバW5をクランプし、次に、左右各側
のサイドフレーム用支持手段11にフロントサイドフレ
ームW1を位置決めピン110,111とワーク受け1
12,113とで位置決めしてセットした後、クランプ
部材114,115でフロントサイドフレームW1をク
ランプする。次に、ホイールハウス用支持手段120の
揺動枠124を起立させると共に、位置決めピン12
0,121を横方向外方に進出させ、フロントホイール
ハウスW2を位置決めピン120,121で位置決めし
てフロントサイドフレームW1上にセットし、その後で
位置決めピン122を上動させてダンパ取付穴W2cに
嵌合させ、この状態でクランプ部材123,123によ
りフロントホイールハウスW2をクランプする。また、
セット位置に存するバルクヘッド用支持手段13にバル
クヘッドW3を位置決めピン132,132とワークガ
イド134,134と予め作動位置に切換えたワーク受
け135とで位置決めしてセットし、次に、クランプ部
材136,136でバルクヘッドW3の下枠W3dをク
ランプすると共に、ワーク押え133,133を作動位
置に切換え、バルクヘッドW3の上枠W3bを穴3We
に位置決めピン133bを嵌合させた状態で押える。更
に、セット位置に存するダッシュボード用支持手段14
にダッシュボードロアW4をワーク受け143と位置決
めピン144,145とで位置決めしてセットし、クラ
ンプ部材146でダッシュボードロアW4をクランプす
る。ここで、バルクヘッドW3は、フロントサイドフレ
ームW1及びフロントホイールハウスW2の前方のオー
プンスペースにおいて、セット位置に倒伏した上向き姿
勢で保持されるバルクヘッド用支持手段13に上方から
フロントサイドフレームW1及びフロントホイールハウ
スW2との干渉を生ずることなくセットでき、また、ダ
ッシュボードロアW4は、フロントサイドフレームW1
及びフロントホイールハウスW2の後方のオープンスペ
ースにおいて、セット位置に起立した後向き姿勢で保持
されるダッシュボード用支持手段14に後方からフロン
トサイドフレームW1及びフロントホイールハウスW2
との干渉を生ずることなくセットでき、かくて、バルク
ヘッドW3及びダッシュボードロアW4のセット作業が
容易になる。
【0025】ワークセット作業が完了して、仮付け用セ
ット治具1が組立ステーションST2に往動されると、
先ず、溶接ロボット3により左右各側のフロントサイド
フレームW1と左右各側のフロントホイールハウスW2
とを溶接結合して、左右各側のフロントサイドメンバを
組立てる。この際、バルクヘッド用とダッシュボード用
の支持手段13,14は夫々のセット位置に保持してお
き、溶接ロボット3がバルクヘッドW3やダッシュボー
ドロアW4に邪魔されることなくフロントサイドフレー
ムW1とフロントホイールハウスW2との結合箇所にア
クセスできるようにする。
【0026】フロントサイドメンバの組立が完了する
と、バルクヘッド用とダッシュボード用の支持手段1
3,14が夫々の組付位置に切換動作され、左右両側の
フロントサイドメンバの前端部と後端部とにバルクヘッ
ドW3とダッシュボードロアW4とが接合され、更に、
ダッシュボード用拘束手段16の作動でダッシュボード
ロアW4の下縁部が拘束される。この状態で溶接ロボッ
ト3によりバルクヘッドW3とダッシュボードロアW4
とを左右両側のフロントサイドメンバに仮付け溶接し
て、フロントコンポーネントWを組立てる。
【0027】仮付け溶接が完了すると、上記の如く移載
機5によりフロントコンポーネントWを仮付け用セット
治具1から持ち上げて増打ち用セット治具2に移載し、
フロントコンポーネントWの増打ち溶接を行う。
【0028】移載機5は、フロントコンポーネントWを
把持する把持手段50を動作端に取付けたロボットで構
成されている。把持手段50は、図10及び図11に示
す如く、バルクヘッドW3の上枠W3bの前記穴W3e
より内方の穴W3fに上方から嵌合する左右1対の位置
決めピン51,51と、上枠W3bを仮付け用セット治
具1に設けたバルクヘッド用支持手段13のワーク押え
133に干渉しない位置で上方に掬い上げるようにして
クランプする左右1対のクランプ部材52,52と、ク
ロスメンバW5を仮付け用セット治具1のクロスメンバ
用支持手段15に干渉しない中央部分で上方に掬い上げ
るようにしてクランプするクランプ部材53とを備えて
いる。
【0029】フロントコンポーネントWの移載に際して
は、先ず、組立ステーションST2に存する仮付け用セ
ット治具1上に把持手段50を下降させて、前記位置決
めピン51及び前記クランプ部材52,53によりフロ
ントコンポーネントWを位置決めして把持する。次に、
仮付け用セット治具1のホイールハウス支持手段12の
位置決めピン120,121を横方向内方に退去させる
と共にクランプ部材123をアンクランプした状態で揺
動枠124を横方向内方に傾倒させ、更に、位置決めピ
ン122を下動させて、ホイールハウス用支持手段12
をフロントホイールハウスW2から離脱させ、また、バ
ルクヘッド用支持手段13のワーク押え133とワーク
受け135とを夫々の退避位置に切換動作すると共にク
ランプ手段136をアンクランプした状態でバルクヘッ
ド用支持手段13をセット位置に切換動作してバルクヘ
ッドW3から離脱させ、また、ダッシュボード用拘束手
段16によるダッシュボードロアW4の拘束を解除する
と共に、ダッシュボード用支持手段14のクランプ部材
146をアンクランプした状態で該支持手段14を退避
位置に切換動作してダッシュボードロアW4から離脱さ
せ、更に、フロントサイドフレーム用支持手段11のク
ランプ部材115及びクロスメンバ用支持手段15のク
ランプ部材151をアンクランプして、フロントコンポ
ーネントWをこれら支持手段11〜15や拘束手段16
に干渉することなく持ち上げられるようにし、この状態
で把持手段50を上昇させてフロントコンポーネントW
を仮付け用セット治具1から持ち上げる。次に、仮付け
用セット治具1を組立ステーションST2からセットス
テーションST1に復動させて、仮付け用セット治具1
への次のワークセット作業を再始する。同時に、増打ち
用セット治具2を待機場所ST3から組立ステーション
ST2に往動させ、把持手段50を下降させてフロント
コンポーネントWを増打ち用セット治具2に移載する。
【0030】増打ち用セット治具2には、フロントコン
ポーネント用の支持部材として、フロントサイドフレー
ムW1の底壁部の前端側と後端側の前記穴W1a,W1
bに嵌合する前後2個の位置決めピン20,21が夫々
左右1対に設けられている。ところで、仮付け溶接した
だけのフロントコンポーネントWは強度不足で変形し易
く、増打ち用セット治具2だけでフロントコンポーネン
トWを支持する場合は、増打ち溶接時のフロントコンポ
ーネントWの変形を防止して組立精度を確保する上で、
上記位置決めピン20,21だけでなく各種ワーク受け
やクランプ部材を増打ち用セット治具2に設け、フロン
トコンポーネントWをがっしりと支持することが必要に
なる。然し、これでは増打ち用セット治具2のコストが
高くなる不具合がある。
【0031】そこで、本実施形態では、増打ち用セット
治具2に上記の如く位置決めピン20,21を設けるだ
けでフロントコンポーネントWをがっしりと支持できる
よう、図2(B)に示す如く、フロントコンポーネント
Wを移載機5の把持手段50で把持したまま増打ち用セ
ット治具2との間に挟持し、この状態で溶接ロボット3
によりフロントコンポーネントWの増打ち溶接を行うよ
うにしている。これによれば、増打ち溶接時にフロント
コンポーネントWは、増打ち用セット治具2の位置決め
ピン20,21だけでなく把持手段50の位置決めピン
51及びクランプ部材52,53によっても支持され、
フロントコンポーネントWの変形による組立精度の悪化
が防止される。また、把持手段50を増打ち用セット治
具2上に下降させたところで、把持手段50を上方に退
避させずに増打ち溶接を開始することができ、把持手段
50の退避動作に要するロスタイムを無くして、フロン
トコンポーネントWの組立サイクルタイムの短縮を図る
こともできる。
【0032】ところで、組立ステーションST2とは別
に増打ち用セット治具2を配置した増打ち用の組立ステ
ーションを設け、移載機5によりフロントコンポーネン
トWを増打ち用組立ステーションに搬送して増打ち用セ
ット治具2に移載することも考えられるが、これでは移
載機5を大きく移動する必要があって、移載機5の移動
制御誤差による移載時のフロントコンポーネントWの位
置ずれを生じ易くなり、また、スペースを広く必要とす
ると共に、増打ち用組立ステーションに配置する溶接ロ
ボットが必要になって、設備費が高くなる。
【0033】これに対し、本実施形態では、移載機5の
把持手段50を組立ステーションST2上で昇降するだ
けでフロントコンポーネントWを増打ち用セット治具2
に移載できるため、移載時のフロントコンポーネントW
の位置ずれを有効に防止でき、更に、同一の組立ステー
ションST2で同一の溶接ロボット3を用いて仮付けと
増打ちとを行うことができるため、省スペース化と設備
費の削減とを図ることもでき、有利である。
【0034】上記の如くしてフロントコンポーネントW
の増打ち溶接を行うと、次に、把持手段50を上昇させ
てフロントコンポーネントWを増打ち用セット治具2か
ら持ち上げ、移載機5の動作で把持手段50を次工程に
連なるコンベア(図示せず)を配置した所定の払い出し
場所に移動してフロントコンポーネントWを次工程に払
い出すが、上記の如く増打ち溶接を把持手段50でフロ
ントコンポーネントWを把持したまま行うことにより、
払い出し作業に際しフロントコンポーネントWを把持し
直す必要がなく、払い出し作業の能率もアップする。
【0035】フロントコンポーネントWを上記の如く増
打ち用セット治具2から持ち上げると、増打ち用セット
治具2を組立ステーションST2から待機場所ST3に
復動させると共に、先の増打ち溶接中にワークセット作
業を完了した仮付け用セット治具1をセットステーショ
ンST1から組立ステーションST2に往動させ、上記
の動作を繰返して、フロントコンポーネントWの組立を
連続して行う。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、増打ち用セット治具に設けるワーク支持手段
の個数を減らしても、増打ち時のワークの変形による組
立精度の悪化を生じず、そのため、増打ち用セット治具
に設けるワーク支持手段の個数を減らして治具コストを
易くでき、且つ、移載機の把持手段を退避させずに増打
ち工程を開始できるため、ワークの組立サイクルタイム
を短縮して生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施に用いる組立装置の一例の
平面図
【図2】 (A)仮付け用セット治具を組立ステーショ
ンに投入した状態における図1のII-II線から見た装置
側面図、(B)増打ち溶接時の装置側面図
【図3】 仮付け用セット治具の平面図
【図4】 図3の矢印IV方向から見た仮付け用セット治
具の側面図
【図5】 図3の矢印V方向から見た仮付け用セット治
具の正面図
【図6】 図3の矢印VI方向から見た仮付け用セット治
具の背面図
【図7】 図3の矢印VII方向から見たホイールハウス
用支持手段の正面図
【図8】 図7の矢印VIII方向から見た側面図
【図9】 図3の矢印IX方向から見たダッシュボード用
支持手段の側面図
【図10】 移載機の把持手段の平面図
【図11】 図10の矢印XI方向から見た側面図
【図12】 フロントコンポーネントの分解斜視図
【符号の説明】
W フロントコンポーネント(ワーク) ST1 セッ
トステーション ST2 組立ステーション 1
仮付け用セット治具 2 増打ち用セット治具 3 溶接
ロボット 5 移載機 50 移載
手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D114 AA01 AA05 BA01 CA06 DA12 DA17 EA02 EA03 EA17 FA09 GA01 GA06 4E065 CA01 CA06 CA09 EA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の構成部品を溶接結合して箱形のワ
    ークを組立てる方法であって、 仮付け用セット治具に複数の構成部品をセットするセッ
    ト工程と、 仮付け用セット治具にセットされた複数の構成部品を仮
    付け溶接する仮付け工程と、 仮付け工程で組立てられたワークを、該ワークを把持す
    る把持手段を有する移載機により仮付け用セット治具か
    ら持ち上げて増打ち用セット治具に移載する移載工程
    と、 増打ち用セット治具に移載されたワークを増打ち溶接す
    る増打ち工程とから成るものにおいて、 ワークを前記把持手段で把持したまま増打ち用セット治
    具との間に挟持し、この状態で増打ち工程を実行する、 ことを特徴とする箱形ワークの組立方法。
  2. 【請求項2】 増打ち工程の完了後、ワークを前記把持
    手段で把持したまま前記移載機により前記増打ち用セッ
    ト治具から持ち上げて次工程に払い出すことを特徴とす
    る請求項1に記載の箱形ワークの組立方法。
  3. 【請求項3】 前記仮付け用セット治具をセット工程を
    実行するセットステーションと仮付け工程を実行する組
    立ステーションとに往復自在とし、移載工程において、
    前記移載機により仮付け用セット治具からワークを持ち
    上げた後、仮付け用セット治具を組立ステーションから
    セットステーションに復動させると共に、組立ステーシ
    ョンに前記増打ち用セット治具を投入して、ワークを増
    打ち用セット治具に移載し、組立ステーションに配置し
    た仮付け工程を実行する溶接ロボットにより増打ち工程
    を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の箱
    形ワークの組立方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101361079B1 (ko) 2012-10-17 2014-02-10 (주)현대하이텍 연료필러하우징의 조립방법
KR101361772B1 (ko) 2012-10-17 2014-02-21 (주)현대하이텍 연료필러하우징 조립장치
US9827630B2 (en) 2015-09-01 2017-11-28 Hyundai Motor Company Fixing apparatus for respot welding

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