JP2000061339A - ガラスカレットの粉砕装置 - Google Patents

ガラスカレットの粉砕装置

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JP2000061339A
JP2000061339A JP10251874A JP25187498A JP2000061339A JP 2000061339 A JP2000061339 A JP 2000061339A JP 10251874 A JP10251874 A JP 10251874A JP 25187498 A JP25187498 A JP 25187498A JP 2000061339 A JP2000061339 A JP 2000061339A
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glass cullet
glass
rotary shaft
cylinder
wall
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JP10251874A
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Hiroshi Shinjo
博 新城
Masahiro Miyasato
政弘 宮里
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MIYAZATO KOGYO KK
TORIMU KK
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MIYAZATO KOGYO KK
TORIMU KK
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B1/00Preparing the batches
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラスカレットを微粉末状に微粉砕する装置に
関し、ガラスカレットを原料とし、より微細でより均一
のガラス微粉末を効率的に製造可能とする。 【解決手段】多角形状の筒体などのような否真円筒体の
中に、回転羽根を有する回転軸が内蔵されており、該否
真円筒体の一端側にガラスカレットの供給口を有し、他
端側にガラス粉の排出口を有している。また、前記回転
軸の前記供給口側に、スクリュー状羽根が固設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスカレットを微粉
末状に微粉砕する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭56−121679号公報や特開
平7−155634号公報に記載のように、廃棄ガラス
びんを粉砕する技術が提案されている。また、特公昭6
1−47579号公報に記載のように、破砕されたガラ
ス片などの角を取って丸みをつける粉砕装置が提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EP292
424(1991,7,24 B1)や特開昭62−2
26872号公報に記載のように、ガラスなどの微粉末
に発泡剤を加えて加熱発泡させる技術が提案されてい
る。このような用途に用いられるガラス粉末は、加熱エ
ネルギーを節減するためにも、また均一に発泡させるた
めにも、できるだけ細かくしかも均一な微粉末が望まれ
る。
【0004】このようなガラスの微粉末を得るには、前
記のような技術では不十分である。これに対し、ボール
ミルを用いてガラスの微粉末を得る技術が提案されてい
るが、処理能力が低くコスト高となるうえ、バッチ処理
なため、効率が悪い。
【0005】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、ガラスカレットを原料とし、より微細でより均
一のガラス微粉末を効率的に製造可能とすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、多角形
状の筒体などのような否真円筒体の中に、回転羽根を有
する回転軸が内蔵されており、該否真円筒体の一端側に
ガラスカレットの供給口を有し、他端側にガラス粉の排
出口を有しているガラスカレットの粉砕装置である。回
転羽根は、1枚でも複数枚でもよい。
【0007】このように、否真円筒体に内蔵された回転
軸に回転羽根がついているので、供給口から供給された
ガラスカレットが、回転羽根によって否真円筒体の内壁
に叩きつけられたり、ガラスカレット同士が擦りつけ合
ったり、あるいは否真円筒体の内壁と回転羽根の外端と
の間で押し潰されたりする動作を高速で繰り返すことに
よって、粒状のガラスカレットが円滑かつより効率的に
微粉化され、排出口から排出される。
【0008】請求項2は、請求項1記載の回転軸の少な
くとも前記供給口側に、スクリュー状羽根が固設されて
いるガラスカレットの粉砕装置である。このように、否
真円筒体に内蔵された回転軸の少なくとも供給口側にス
クリュー状羽根が固設されているので、供給口から供給
されたガラスカレットが、該スクリュー状羽根によって
回転羽根側に強制的に押し込まれる。
【0009】その結果、ガラスカレットに作用する摩擦
力が強力となり、回転羽根の回転力によって、ガラスカ
レット同士が擦りつけ合ったり、否真円筒体の内壁と回
転羽根の外端との間で押し潰されたりする作用が強くな
り、粒状のガラスカレットが円滑かつより確実に微粉化
される。
【0010】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載の回転羽根が、回転軸の半径方向よりも後方に倒れて
いるガラスカレットの粉砕装置である。このように、回
転羽根が、回転軸の半径方向よりも後方に倒れているた
め、ガラスカレットを押す力が外向きに働き、否真円筒
体の内部のガラスカレットの全体に均一かつ効果的に粉
砕力が作用する。
【0011】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3の否真円筒体の内壁の一部または全部に、直接ま
たは間隔をおいて、網体ないし多孔板が配設されている
ガラスカレットの粉砕装置である。前記のように、否真
円筒体の内壁面にガラスカレットを叩きつけたり、押し
つけたりして微粉末化する作用は、否真円筒体の内壁面
が平滑ですべすべしている場合より、粗面の場合の方が
摩擦力が強く、微細化作用が高くなる。
【0012】そして、否真円筒体の内壁面を直接加工し
て粗面化するより、請求項4のように、否真円筒体の内
壁に網体ないし多孔板を配設した構造の方が安価に製造
できる。しかも、網体ないし多孔板によって無数の凹凸
が形成されるため、否真円筒体の内壁面を粗面化したの
と同じ作用が得られるし、磨耗して平滑化してきた場合
は、網体ないし多孔板を交換できるので、保守も容易に
なる。
【0013】請求項5は、請求項1、請求項2、請求項
3または請求項4に記載の否真円筒体において、その内
側の底壁と左右両側壁との間が傾斜面ないし凹曲面にな
っているガラスカレットの粉砕装置である。
【0014】否真円筒体の内側の底壁と左右両側壁との
間が90°ではなく、傾斜面になっていると、ガラスカ
レットが微粉砕されないまま溜まってしまうのを防止で
き、底側のガラスカレットも回転羽根によってより確実
に掻き上げられ、攪拌される。また、底側が凹曲面にな
っていると、この作用がより確実となり、微粉化作用が
より効率的に行なわれる。
【0015】請求項6は、請求項1から請求項5中のい
ずれかの項に記載の否真円筒体の供給口側の端部壁に空
気流入孔を有しており、排出口側の端部壁に粉末ガラス
の取り出し口を有しているガラスカレットの粉砕装置で
ある。
【0016】このように、否真円筒体において、供給口
側の端部壁に空気流入孔を設けて外気を流入させ、この
空気流入孔と対向位置に有る排出口側の端部壁に、粉末
ガラスの取り出し口を設けた構造にすると、微粉化中の
ガラスカレットが否真円筒体の内部に詰まったりするの
を防止して、排出口側に円滑に移動させることができ
る。
【0017】請求項7は、請求項6に記載の粉末ガラス
の取り出し口に吸引装置を接続可能となっているガラス
カレットの粉砕装置である。このように、粉末ガラスの
取り出し口に吸引装置を接続し、負圧によって吸引する
と、微粉化されたガラス粉末をより効果的に取り出すこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に本発明によるガラスカレット
の粉砕装置が実際上どのように具体化されるか実施形態
を説明する。図1は本発明によるガラスカレットの粉砕
装置の一実施形態を説明する図で、(1)は正面図、
(2)は縦断面図(A−A断面図)である。
【0019】1は否真円筒体であり、図においては四角
形の筒体になっている。この四角形筒体1の中に回転軸
2を内蔵し、その両端を、四角形筒体1の両端壁すなわ
ち正面側の壁部3と背面側の壁部4に、軸受けを介して
支持してある。この回転軸2は、モータMによって、例
えば900〜1000RPM程度で回転駆動される。
【0020】また、四角形筒体1の一端側の天井壁に、
原料となるガラスカレットの供給口5を開けてあり、他
端側の底壁に、微細化されたガラス粉末の排出口6を開
けてある。
【0021】回転軸2の外周には、例えば180度間隔
のほぼ放射方向の回転羽根7を軸方向に複数枚、固定し
てある。また、回転軸2の少なくとも供給口5側に、1
周程度の短いスクリュー状羽根8を固設してある。した
がって、供給口5の上にホッパー9を設けたりして、原
料となるガラスカレットを供給すると、モータ駆動され
る回転軸2の回転によって、スクリュー状羽根8が送り
方向に回転し、四角形筒体1中に供給されたガラスカレ
ットが回転羽根7側に押し込まれる。
【0022】図2は図1におけるB−B断面図であり、
回転羽根7の回転によって、ガラスカレットGが四角形
筒体1の内壁に叩きつけられ、微細に割れる。また、各
回転羽根7・7間の空間10や各回転羽根7…と四角形
筒体1の内壁との間の空間にはガラスカレットGが入っ
ており、しかもスクリュー状羽根8によって次々とガラ
スカレットが押し込まれて来るので、回転羽根7の回転
力を受けてガラスカレット同士で強く磨り潰され、微細
化する。
【0023】また、回転軸2の中心から最も近い内壁面
を1aとし、最も遠い内壁面を1bとすると、回転軸2
と四角形筒体1の内壁面との間の空間のガラスカレット
Gは、回転羽根7の回転によって、内壁面1a側に向か
って叩きつけられ、前記のように割れて微細化する。さ
らに、回転羽根7の先端に最も近い内壁1aと回転羽根
7の先端との間の狭い隙間10をガラスカレットGが通
過する際にも押し潰されて微細化する。
【0024】ガラスカレットGがこのような微細化作用
を繰り返し受けながら、スクリュー状羽根8によって排
出口6側に押されて移動する間に、高い確率で微細化さ
れ、排出口6から押し出される。
【0025】排出口は、四角形筒体1の最終端側の6で
示す位置に1個所だけ開けてもよいが、6a、6bのよ
うに、最終端側の排出口6の手前にも開けるのも効果的
である。そして、このような手前の位置の排出口6a、
6bには、無数の小孔を開けた孔板や網体を設けておい
て、微粉砕された後のガラスカレットのみが、網目や小
孔を通過できるようにしておくと、微細化が未了のガラ
スカレットGは、最終の排出口6に達する間に、回転羽
根7によって微細化される。その結果、より高い確率で
効率的に微細化される。
【0026】次に、図3以降において、さらに効率的に
微細化するための改善点を詳述する。図3は、回転羽根
の別の実施形態であり、図1のB−B位置の断面図で示
されている。図2における回転羽根7は、回転軸2の中
心から直径方向となるように固定されているのに対し、
図3における放射方向回転羽根7aは、回転軸2と同心
の円の接線方向となるように固定されている。
【0027】すなわち、矢印で示す回転方向に対し、回
転軸2の直径方向よりも後方に倒れるような向きとなっ
ているので、ガラスカレットの全体に均一かつ効果的に
粉砕力が作用し、より円滑に微粉砕できる。
【0028】図4は図1の四角形筒体1の内部の回転軸
2を上側から見た図(平面図)であり、放射方向の回転
羽根7が、軸方向に間隔をおいて複数枚配設されてい
る。そして、各回転羽根7の向きが回転軸2の中心線と
同じ方向である。
【0029】これに対し、各回転羽根7の向きを、回転
軸2の中心線に対し角度αだけ傾けることもできる。こ
のとき、平坦な回転羽根7を傾けた状態で固定してもよ
く、図1、図4の状態の回転羽根7の外端側のみをねじ
って傾けることもできる。傾ける方向は、スクリュー状
羽根8の傾きと同じ方向とする。この構造は、図3の接
線方向回転羽根7aにも適用できる。
【0030】このように、各回転羽根7、7aが、スク
リュー状羽根8の傾き方向と同じ方向に傾いていると、
各回転羽根7、7aによっても、微粉砕中のガラスカレ
ットを排出口6方向に押す方向の力が発生するので、微
粉砕中のガラスカレットや微粉砕された後のガラス粉末
が、途中で詰まるのを防止できる。
【0031】四角形筒体1中のガラスカレットやガラス
粉末の移動はガラスカレットの微粉砕にとって重要な要
素となる。ガラスカレットの移動が速いと、充分に微粉
砕されないまま排出されることになる。
【0032】逆に遅すぎると、微粉砕される機会が増え
るので、より確実に微粉砕されるが、内部に詰まってし
まって、排出口6から円滑に排出されない、という傾向
にある。したがって、前記回転羽根7、7aをスクリュ
ー状羽根8と同じ向きに傾けたり、図1のように複数の
排出口6、6a、6bを設けると、このように内部に詰
まるのを防止できる。
【0033】また、スクリュー状羽根8は、供給口5側
に1個のみ設けてある。これに対し、回転軸2の中間付
近にも設けると、途中で詰まるのをより確実に防止でき
る。
【0034】図1、図4における回転羽根7は、1枚ず
つ独立した板材を回転軸2の外周に溶接などの手法で固
定してある。これに対し、図5の場合は、各回転羽根7
(7a)の根元の部分が連結部7bで連結していて、一
体構造になっている。
【0035】このように凹凸が交互に形成された形状の
板材を、180度の間隔で2個所に溶接固定してある。
なお、回転軸2は、円筒で構成し、その中に芯軸2aを
挿入した構造になっている。
【0036】回転羽根7は、図においては回転軸2の外
面1周につき、180度の間隔で2枚設けてあるが、半
径方向のあるいは図3のように後方に倒れた回転羽根を
360度につき1枚のみでも可能である。または、12
0度間隔に3枚、90度間隔に4枚なども可能である。
【0037】四角形筒体1の内壁面が平滑ですべすべし
ていると、その内部でガラスカレットが滑ってしまい、
ガラスカレットの粉砕に適しない。内面を加工して粗面
化するのも有効であるが、加工が困難であり、また磨耗
して平滑状態になった後の再加工も困難である。
【0038】これに対し、図6のように、四角形筒体1
の内壁に網体ないし多孔板11を重ねて固定すると、実
質的に四角形筒体1の内壁面を粗面化したのと同様な効
果が得られる。つまり、網体や多孔板11によって凹凸
ができるので、ガラスカレットが無数の凹凸に衝突した
り凹凸に擦りつけられたりすることによって、効果的に
微粉砕される。
【0039】網体や多孔板11は、四角形筒体1の天井
壁1aおよび左右の側壁1b、1cと底壁1dの4面に
設けるのがより有効であるが、底壁には排出口6、6
a、6bを開けたりするので、一部しか粉砕作用として
働かない。
【0040】したがって、底壁1dの内面には必ずしも
網体や多孔板11を設ける必要はない。なお、網体や多
孔板11の孔のサイズは、0.5mm 前後が適するが、これ
に限定されない。材質は、耐磨耗性に優れた鋼材などが
適する。
【0041】図1における排出口6と最終段の回転羽根
7との間にも、このような網体または多孔板14を配置
することができる。その結果、微粉砕された粉末のみが
網目や小孔を通過できる。
【0042】また、この網体または多孔板14が無い場
合は、スクリュー状羽根8で押されて来たガラスカレッ
トが、粉砕未了の状態で一度に押し出されて来ることが
あるが、ストッパー用の網体または多孔板14によって
阻止されるので、各ガラスカレット同士の間にあるいガ
ラスカレットと他の部分との間に働く摩擦力が強くなっ
て微粉砕作用が高まり、また微粉砕されるまで、内部に
滞留させることができる。
【0043】図7は、四角形筒体1の底壁1dと左右の
側壁1b、1cとの間の角部1w、1xの内部に傾斜板
12a、12bを溶接固定してある。図2に示すように
四角形筒体1は、4個所の角部i2が引っ込んでいるた
め、ガラスカレットが落下して下側の角部内に滞留し、
ガラスカレット全体を攪拌することが困難である。
【0044】これに対し、傾斜板12a、12bを設け
て、引っ込みを浅くすると、落下したガラスカレットを
回転羽根7、7aで掻き上げて全体を攪拌でき、全体を
微粉砕できる。この構造に、図6の網体または多孔板1
1を設ける場合は、底板1d以外の全面に設けるのがよ
い。つまり、上壁1aと左右の側壁1b、1cと傾斜板
12a、12bの内面に網体または多孔板11を重ね
る。
【0045】なお、傾斜板12a、12bを設けた構造
をさらに押し進めると、図8(1)のように下半分を半
円筒状とすることになり、下側のガラスカレットをより
確実に回転羽根で掻き上げることができる。この場合
は、底側全体を網体または多孔板にすると、網目や小孔
からガラスカレットが素通りするので、底板15を残し
た構造が望ましい。
【0046】図8(1)は、否真円筒体1と網体または
多孔板11との間に例えば10mm程度の間隔をおいた
構造になっている。そして、網体または多孔板11の底
部のみ底板15を設けて、ガラスカレットの素通りを防
止している。このような網体または多孔板11からなる
筒状体を、否真円筒体1の中に間隔Sをおいて挿入して
ある。
【0047】否真円筒体1の底側に形成した凹溝16の
中に、網体または多孔板11を通過したガラス微粉が落
下して集中するように、否真円筒体1の底側を凹曲面に
してある。また、(2)図のように、凹溝16を傾斜さ
せて、最も低い部分に排出口を設け、ガラス微粉が排出
口側に集中する構造になっている。
【0048】以上の実施形態では、四角形筒体1内のガ
ラスカレットの送りは、主としてスクリュー状羽根8で
行なわれるが、スクリュー状羽根8が高速回転すると、
該スクリュー状羽根8の背部が負圧の状態となり、ガラ
スカレットの円滑な送りを妨げる恐れがある。
【0049】これに対し、図1のように、スクリュー状
羽根8の背部の正面壁3に空気流入孔13を開けておく
と、外気が入るので、負圧状態となるのを防止できる。
また、この孔13から四角形筒体1の内部に送風する
と、より効果的である。
【0050】図1では、四角形筒体1の底壁に排出口6
を開けてあるが、端部壁4に粉末ガラスの取り出し口6
zを設けてもよい。そして、この取り出し口6zに吸引
装置を接続して、真空吸引すると、微粉化されたガラス
粉末を効果的に吸引して取り出すことができる。
【0051】吸引装置を接続する場合は、取り出し口6
zと吸引装置との間をダクトなどで配管接続できるよう
に、取り出し口6zに接続手段を設けておく。
【0052】回転羽根7、7aの寸法を図5のように設
定した場合、四角形筒体1の内部寸法は、上下間が28
3mm、左右間が280mm程度が適している。全長は
2000mmである。また、傾斜板12a、12bは、
直角の2辺が80mmの位置に溶接固定してある。
【0053】四角形筒体1は、既成の筒体をそのまま利
用することもできるが、4枚の帯状板を接合して四角形
の筒体とすることもできる。図8のように下半分が円弧
状の筒体の場合は、円筒を2分割して用いることができ
る。なお、否真円筒体として四角形の筒体を例示した
が、三角形や五角形などのような他の多角形の筒体も可
能である。効率は悪いが、楕円状の筒体なども可能であ
る。
【0054】図示の実施形態は、四角形筒体1を水平状
態で示してあるが、傾斜させて使用することもできる。
このとき、供給口5側を高く、排出口6側を低くし、し
かも勾配を急にしたり、さらに供給口5側を上にして立
てて使用することも可能である。この場合は、スクリュ
ー状羽根8を省くこともできる。このような使い方をす
る場合は、図1のストッパー用の網体または多孔板14
が有効に作用する。
【0055】
【発明の効果】請求項1によると、否真円筒体に内蔵さ
れた回転軸に回転羽根がついているので、供給口から供
給されたガラスカレットが、回転羽根によって否真円筒
体の内壁に叩きつけられたり、ガラスカレット同士が擦
りつけ合ったり、あるいは否真円筒体の内壁と回転羽根
の外端との間で押し潰されたりする動作を高速で繰り返
すことによって、粒状のガラスカレットが円滑かつより
効率的に微粉化され、排出口から排出される。
【0056】請求項2によると、否真円筒体に内蔵され
た回転軸の少なくとも供給口側にスクリュー状羽根が固
設されているので、供給口から供給されたガラスカレッ
トが、該スクリュー状羽根によって回転羽根側に強制的
に押し込まれる。
【0057】その結果、ガラスカレットに作用する摩擦
力が強力となり、回転羽根の回転力によって、ガラスカ
レット同士が擦りつけ合ったり、否真円筒体の内壁と回
転羽根の外端との間で押し潰されたりする作用が強くな
り、粒状のガラスカレットが円滑かつより確実に微粉化
される。
【0058】請求項3によると、回転羽根が、回転軸の
半径方向よりも後方に倒れているため、ガラスカレット
を押す力が外向きに働き、否真円筒体の内部のガラスカ
レットの全体に均一かつ効果的に粉砕力が作用する。
【0059】請求項4のように、否真円筒体の内面に網
体ないし多孔板を重ねた構造は、否真円筒体の内壁面が
粗面になっている場合と同様に、ガラスカレットに作用
する摩擦力が強くなり、微細化作用が高い。また、磨耗
して平滑化してきた場合は、網体ないし多孔板を交換で
きるので、保守も容易になる。しかも、否真円筒体の内
壁に網体ないし多孔板を重ねた構造は、安価に製造でき
る。
【0060】請求項5によると、否真円筒体の内側の底
壁と左右両側壁との間が90°ではなく、傾斜面になっ
ているので、ガラスカレットが微粉砕されないまま溜ま
ってしまうのを防止でき、底側のガラスカレットも回転
羽根によってより確実に掻き上げられ、攪拌される。ま
た、底側が凹曲面になっていると、この作用がより確実
となり、微粉化作用がより効率的に行なわれる。
【0061】請求項6のように、否真円筒体において、
供給口側の端部壁に空気流入孔を設けて外気を流入さ
せ、この空気流入孔と対向位置に有る排出口側の端部壁
に、粉末ガラスの取り出し口を設けた構造にすると、微
粉化中のガラスカレットが否真円筒体の内部に詰まった
りするのを防止して、排出口側に円滑に移動させること
ができる。
【0062】請求項7のように、粉末ガラスの取り出し
口に吸引装置を接続し、負圧によって吸引すると、微粉
化されたガラス粉末をより効果的に取り出すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるガラスカレットの粉砕装置の一
実施形態を説明する図で、(1)は正面図、(2)は縦
断面図(A−A断面図)である。
【図2】 図1におけるB−B断面図である。
【図3】 回転羽根の別の実施形態であり、図1のB−
B位置の断面図で示されている。
【図4】 図1の回転軸を上側から見た図(平面図)で
ある。
【図5】 一体型回転羽根の実施形態を示す側面図であ
る。
【図6】 四角形筒体の内壁に網体ないし多孔板を重ね
た実施形態を示す斜視図である。
【図7】 四角形筒体の角部に傾斜板を設けた実施形態
を示す斜視図である。
【図8】 否真円筒体と網体または多孔板との間に間隔
をおいた実施形態の断面図と側面図である。
【符号の説明】
1 否真円筒体 2 回転軸 5 供給口 6、6a、6b、6z 排出口 7、7a 放射方向の回転羽根 8 スクリュー状羽根 9 ホッパー 11 網体または多孔板 12a、12b 傾斜板 13 空気流入孔 14 ストッパー用の網体または多孔板 16 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D063 FF14 FF15 FF21 FF26 GA10 GB07 GC03 GC05 GC07 GC12 GC14 GC17 GD02 GD04 GD12 4D067 CG09 EE02 EE04 EE07 EE17 GA08 GB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状の筒体などのような否真円筒体
    の中に、回転羽根を有する回転軸が内蔵されており、該
    否真円筒体の一端側にガラスカレットの供給口を有し、
    他端側にガラス粉の排出口を有していることを特徴とす
    るガラスカレットの粉砕装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸の少なくとも前記供給口側
    に、スクリュー状羽根が固設されていることを特徴とす
    る請求項1記載のガラスカレットの粉砕装置。
  3. 【請求項3】 前記の回転羽根が、回転軸の半径方向よ
    りも後方に倒れていることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のガラスカレットの粉砕装置。
  4. 【請求項4】 前記の否真円筒体の内壁の一部または全
    部に、直接または間隔をおいて、網体ないし多孔板が配
    設されていることを特徴とする請求項1、請求項2また
    は請求項3に記載のガラスカレットの粉砕装置。
  5. 【請求項5】 前記の否真円筒体において、その内側の
    底壁と左右両側壁との間が傾斜面ないし凹曲面になって
    いることを特徴とする請求項1から請求項4中のいずれ
    かの項に記載のガラスカレットの粉砕装置。
  6. 【請求項6】 前記の否真円筒体の、供給口側の端部壁
    に空気流入口を有しており、排出口側の端部壁に粉末ガ
    ラスの取り出し口を有していることを特徴とする請求項
    1から請求項5中のいずれかの項に記載のガラスカレッ
    トの粉砕装置。
  7. 【請求項7】 前記の粉末ガラスの取り出し口に吸引装
    置を接続可能となっていることを特徴とする請求項6に
    記載のガラスカレットの粉砕装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006111380A1 (de) * 2005-04-20 2006-10-26 Universität Siegen Mahlvorrichtung
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CN102319603A (zh) * 2011-07-20 2012-01-18 长治市同诚机械有限公司 废玻璃粉碎滚筒装置

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