JP2000060734A - ティーバッグ用フィルター材料 - Google Patents
ティーバッグ用フィルター材料Info
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Abstract
の茶を簡便に入れる際に、カルキ臭のない美味しい茶を
入れられるようにする。 【解決手段】 ティーバッグ用フィルター材料を、キチ
ンキトサンセルロース繊維等のキチンキトサン含有繊維
を使用した不織布から構成する。
Description
に特に適したティーバッグ用フィルター材料、及びその
フィルター材料を用いて形成したティーバッグに関す
る。
出を、急須、茶こし等の抽出具を使用することなく、カ
ップ等の容器内で簡便に行えるようにするため、不織布
等の通水性濾過性シートを袋体に成形したティーバッグ
が種々提案されている(実開昭59−138568号公
報等)。
いは水道水を熱した湯を使用すると水道水のカルキ臭の
ために茶の美味しさが損なわれる。そこで、美味しく茶
を入れるために、活性炭等を充填した浄水器を使用した
り、水を沸騰させてカルキ臭をなくすことが行われてい
る。
れる際に、浄水器を通すことにより、あるいは沸騰によ
りカルキ臭を解消した水を常時用意できるとは限らな
い。特に、ティーバッグを用いて簡便に茶を入れようと
する場合には、カルキ臭のする通常の水しか利用できな
い場合が多い。また、浄水器や湯を沸騰させる設備が利
用できる場合でも、ティーバッグを用いて簡便に茶を入
れようとするときには、それらを利用してカルキ臭のな
い水を用意することは煩雑に感じられる場合が多い。
決しようとするものであり、ティーバッグを用いて簡便
に緑茶、麦茶、紅茶等の茶を入れる場合に、同時に、カ
ルキ臭のない美味しい茶が入れられるようにすることを
目的としている。
を達成するため、キチンキトサン含有繊維、特に、キチ
ンキトサンセルロース繊維を使用した不織布からなるテ
ィーバッグ用フィルター材料を提供する。
を入れる通水性の袋体を有するティーバッグにおいて、
その袋体が上述のフィルター材料から形成されているテ
ィーバッグを提供する。
はキチンキトサン含有繊維が使用されている。このキチ
ンキトサン含有繊維は、水道水のカルキ臭の除去に顕著
な効果を発揮する。したがって、このフィルター材料を
用いて形成したティーバッグを使用すると、浄水器を通
した水や沸騰させた水を用意することなく、随時、簡便
にかつ美味しい茶を入れることができる。よって、本発
明のフィルター材料は、水出し緑茶や水出し麦茶等のよ
うに水から抽出材料を抽出し、かつカルキ臭の影響を受
けやすい茶のフィルター材料として特に有用なものとな
る。
は、キチンキトサン含有繊維を使用した不織布からな
る。ここで、キチンキトサンとは、アミノアセチル基を
有するキチン構造単位とアミノ基を有するキトサン構造
単位とを1分子中に混合して持つ物質をいう。また、キ
チンキトサン含有繊維とは、かかるキチンキトサンから
なる繊維をいい、キチンキトサン単独からなるキチンキ
トサン繊維や、キチンキトサンとセルロースとからなる
キチンキトサンセルロース繊維等を包含する。
セルロース繊維は、特開平9−241928号公報等の
記載にしたがって得ることができる。例えばキチンキト
サン繊維は、原料キチン、即ち、節足動物、環形動物、
軟体動物等の有機骨格物質をアルカリに浸漬し、それを
ビスコース化し、紡糸することにより得ることができ
る。また、キチンキトサンセルロース繊維は、(1)原料
キチンとセルロースパルプとを混合してアルカリに浸漬
し、それをビスコース化し、紡糸するか、(2)アルカリ
キチンキトサンとアルカリセルロースとを混合してそれ
をビスコース化し、紡糸するか、(3)キチンキトサンザ
ンテートとセルロースザンテートとを混合して溶解する
か、又は(4)キチンキトサンビスコースとセルロースビ
スコースとを混合したものを紡糸することにより得るこ
とができる。
り、水道水のカルキ臭の除去に顕著な効果を有するが、
ティーバッグで入れる通常の茶の量(例えば、カップ一
杯分)の水道水からカルキ臭を除去するために、ティー
バッグ用フィルター材料を構成する不織布の全てをキチ
ンキトサン繊維から形成する必要はない。必要量以上に
キチンキトサン繊維を使用することは、フィルター材料
の製造コストを不要に上昇させるものとなる。一方、セ
ルロースも塩素吸着能を有する。そこで、ティーバッグ
用フィルター材料とする不織布としては、キチンキトサ
ン繊維とセルロース繊維とを複合させたキチンキトサン
セルロース繊維から形成したものが、塩素吸着能とコス
トとのバランスの点で好ましい。
なる不織布を、キチンキトサンセルロース繊維等のキチ
ンキトサン含有繊維のみから形成してもよいが、さらに
他の繊維を使用してもよい。例えば、キチンキトサンセ
ルロース繊維10〜30重量%と、ポリエステル繊維又
はポリオレフィン繊維90〜70重量%を用いることが
好ましい。不織布を構成するこれらの繊維の好ましい割
合は、不織布の目付、ティーバッグに使用する不織布の
大きさ、当該ティーバッグを用いて茶を抽出するときに
使用する水の量等にもよるが、通常、カップ一杯の茶を
抽出する場合、不織布におけるキチンキトサンセルロー
ス繊維の割合が10重量%未満であるとカルキ臭の除去
効果が不十分となり、反対に30重量%を超えると不織
布に毛羽立ちが発生すると共に不織布製造コストを不要
に高めることとなる。
キチンキトサン含有繊維と複合するポリエステル繊維又
はポリオレフィン繊維としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、PET等の繊維の一種又は複数種を使用する
ことが好ましく、中でも茶の抽出の点からポリエチレン
等のコンジュゲート繊維を使用することが好ましい。
キトサン含有繊維、又はキチンキトサン含有繊維とポリ
エステル繊維、ポリオレフィン繊維等から不織布を形成
する方法は、従前のティーバッグ用フィルターに使用さ
れている不織布と同様に形成することができる。
に付与する点から、不織布は目付を10〜50g/
m2、より好ましくは16〜25g/m2、空隙率を15
〜65%、厚みを50〜250μm、より好ましくは5
0〜150μm程度とすることが好ましく、特に、緑茶
抽出用には、目付を20g/m2程度、厚みを70μm
程度とすることが好ましいい。
は、内容物の充填時の機械適正を付与するため、上述の
キチンキトサン含有繊維からなる不織布に加えてポリエ
ステルからなる不織布を積層することが好ましい。
ティーバッグ用フィルター材料を用いて、茶の抽出材料
を入れる通水性の袋体を形成し、ティーバッグに成形し
たものである。このティーバッグは、茶の抽出材料を入
れる袋体が上述のティーバッグ用フィルター材料から形
成されている限り種々の形状をとることができる。例え
ば、実開昭59−138568号公報に記載されている
ように、フィルター材料を折り畳んで袋体を形成すると
共に、その袋体の開口部にフィルター材料の折り返しに
よりカバー片を形成したものとすることができる。この
タイプのティーバッグでは、通常、末端消費者が茶等の
抽出材料を袋体に入れた後、カバー片を反転させて袋体
の開口部を閉じ、水や湯に浸漬させて茶の抽出を行う。
に、その袋体をつり下げる吊り紐や、カップ等の容器に
袋体を掛止する掛止部材を取り付けたものとしてもよ
い。このタイプのティーバッグは、通常、予め矩形、錐
体の袋体に茶の抽出材料を充填し、封口した態様で末端
消費者に提供される。
明する。
ンシ株式会社)30重量%と、ポリエチレン・ポリプロ
ピレン複合繊維70重量%とから不織布(目付20g/
m2)を作製し、得られた不織布を用いて、表面と裏面
がそれぞれ70mm×100mmの矩形の袋体からなる
ティーバッグを作製した。
うに試験した。まず、水道水を1分間蛇口から流した
後、140mLを採取し、そこに上述のティーバッグを
浸漬し、浸漬直後から浸漬後120分まで溶液中のカル
キ濃度を比色計で計測した。また、水道水にティーバッ
グを浸漬しない以外は同様の操作を繰り返し、空試験を
行った。これらの結果を表1に示す。
して0.1mg/L溶液を調製し、この溶液140mL
に上述のティーバッグを浸漬し、浸漬直後から浸漬後1
20分まで溶液中のカルキ濃度を比色計で計測した。溶
液にティーバッグを浸漬しない以外は同様の操作を繰り
返し、空試験を行った。これらの結果を表2に示す。
(フルベール、大紀商事株式会社)を用いて実施例1と
同様にティーバッグを作製し、そのカルキ分解能を水道
水及び次亜塩素酸カリウム溶液で試験した。これらの結
果を表1及び表2に示す。
セルロース繊維を使用した実施例1のティーバッグは、
水道水或いは溶液中のカルキ分を急激に低減させられる
ことがわかる。これに対して、比較例1のティーバッグ
は、カルキ分解能がほとんどないことがわかる。
から形成したティーバッグを用いると、緑茶、麦茶、紅
茶等の茶を簡便に、かつ、カルキ臭なく入れることが可
能となる。
Claims (6)
- 【請求項1】 キチンキトサン含有繊維を使用した不織
布からなるティーバッグ用フィルター材料。 - 【請求項2】 キチンキトサン含有繊維がキチンキトサ
ンセルロース繊維である請求項1記載のティーバッグ用
フィルター材料。 - 【請求項3】 不織布が、キチンキトサンセルロース繊
維10〜30重量%と、ポリエステル繊維又はポリオレ
フィン繊維90〜70重量%からなる請求項1記載のテ
ィーバッグ用フィルター材料。 - 【請求項4】 不織布が、厚さ50〜250μm、空隙
率15〜65%、目付量10〜50g/m2である緑茶
抽出用の請求項3記載のティーバッグ用フィルター材
料。 - 【請求項5】 キチンキトサン含有繊維からなる不織布
と、ポリエステルからなる不織布とが積層されている請
求項1〜4のいずれかに記載のティーバッグ用フィルタ
ー材料。 - 【請求項6】 茶の抽出材料を入れる通水性の袋体を有
するティーバッグにおいて、該袋体が請求項1〜5いず
れかに記載のフィルター材料から形成されているティー
バッグ。
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---|---|---|---|
JP23478898A JP3994537B2 (ja) | 1998-08-20 | 1998-08-20 | ティーバッグ用フィルター材料 |
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001329433A (ja) * | 2000-05-22 | 2001-11-27 | Omikenshi Co Ltd | 不快臭を吸着除去する繊維製品、フィルムまたはこれらの二次製品 |
KR100749966B1 (ko) | 2006-09-06 | 2007-08-16 | 주식회사 코오롱 | 항균성 공기필터재 |
US9526370B2 (en) | 2007-10-22 | 2016-12-27 | Illycaffe' S.P.A. | Funnel element for mocha provided with perforation arrangement and cartridge therefore |
JP2021014271A (ja) * | 2019-07-10 | 2021-02-12 | 住友ベークライト株式会社 | 青果物鮮度保持包装容器、青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法 |
JP2021014305A (ja) * | 2020-04-21 | 2021-02-12 | 住友ベークライト株式会社 | 青果物鮮度保持包装容器、青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法 |
-
1998
- 1998-08-20 JP JP23478898A patent/JP3994537B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2234522B2 (en) † | 2007-10-22 | 2019-10-16 | Illycaffe' S.P.A. | Funnel element for mocha provided with perforation means and cartridge therefor |
JP2021014271A (ja) * | 2019-07-10 | 2021-02-12 | 住友ベークライト株式会社 | 青果物鮮度保持包装容器、青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法 |
JP2021014305A (ja) * | 2020-04-21 | 2021-02-12 | 住友ベークライト株式会社 | 青果物鮮度保持包装容器、青果物入り包装体および青果物の鮮度保持方法 |
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