JP2000059602A - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JP2000059602A
JP2000059602A JP10224519A JP22451998A JP2000059602A JP 2000059602 A JP2000059602 A JP 2000059602A JP 10224519 A JP10224519 A JP 10224519A JP 22451998 A JP22451998 A JP 22451998A JP 2000059602 A JP2000059602 A JP 2000059602A
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JP10224519A
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Hiroshi Sugiura
博 杉浦
Shoji Imaizumi
祥二 今泉
Kazuhiro Ueda
和弘 上田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブック分割モードでの複写が可能な書籍原稿
については、天地が限定されるので、この限定を考慮し
て効率のよい天地認識処理を行うことのできる画像認識
装置を提供する。 【解決手段】 パターン選択回路253は、ブック分割
情報を参照して原稿が書籍かどうかを判断し、書籍であ
った場合は、パターン辞書252から上下の2パターン
のみを読み出し、比較回路254に出力する。比較回路
254は、この2パターンを文字解析回路251から出
力されてくる文字データと比較して句読点位置を認識
し、CPU210に通知する。CPU210は句読点位
置と行方向とに基づいて原稿の天地を認識する。よっ
て、文字データを上下左右の4パターンと比較していた
従来に比べ、比較回路254による比較処理は半分にな
り、その分、天地認識処理の効率は良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、原稿画像をデジタ
ル的に読み取り複製画像を出力するデジタル複写機など
の画像形成装置において、読み取った原稿画像の向き
(天地)を判定する画像認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機で書籍原稿の複写を行う場
合には、ブック分割モードという固有の複写パターンが
ある。ブック分割モードとは、書物のように綴じられた
原稿を複写する場合に、1枚の原稿としてではなく、2
枚の連続する原稿(ページ)として見開きページを片側
ずつ読み取り、別個にコピーを出力するモードである。
特開平9−83691号公報には、書籍原稿をブック分
割モードで複写する場合、原稿の向き、縦書き/横書き
に関わらずコピーがページ番号順に出力されるようにす
る技術が公開されている。
【0003】図6は、ブック分割における原稿の配置の
パターンを示す。同図(a)の原稿610は右開き原稿
を上向きに置いたもので、同図(b)の原稿620は右
開き原稿を下向きに置いたものである。また、同図
(c)の原稿630は左開き原稿を上向きに置いたもの
で、同図(d)の原稿640は左開き原稿を下向きに置
いたものである。ブック分割モードでコピーを行う場合
には、書籍原稿は副走査方向に開き、折り目601が主
走査方向に平行になる形(上向き、下向き)で置かれて
いることが前提となる。
【0004】図を見て分かる通り、原稿620と原稿6
30とでは、副走査方向に順にページを複写したので
は、出力されるコピーのページ順はP.10->P.9と
なってしまう。また、原稿620と原稿640とは、コ
ピーの向きを一致させるために上下反転させる必要があ
る。よって、各原稿には以下の操作が行われる。(a)
の場合はページ611、ページ612の順でそのままコ
ピー出力する。(b)では、ページ622、ページ62
1と順序を入れ替え、180度回転させたコピーを出力
する。(c)はページ632、ページ631と順序を入
れ替え、回転はさせずにコピーを出力する。(d)の場
合は逆に、ページ順序はページ641、ページ642の
ままで、180度回転させてコピーを出力する。
【0005】このような、ブック分割機能を用いた複写
処理においては、2枚のコピーがページ番号順に出力さ
れるようにするために、原稿の右開き/左開きの別と、
上向き/下向きかを判定してから、これらを基に決定し
たページ順序で原稿の読取りを行う。この時、右開きか
左開きかは行方向(縦書きか横書きか)によって判定さ
れ、原稿の向き(天地)は公知の天地認識方法によって
判定される。
【0006】天地認識とは、原稿が複写機の読取部にお
いて上下左右のいずれの方向を向いているかを判定する
処理である。こうした天地認識を行う目的は、一般的に
は、複数の原稿を連続して複写する場合、原稿がセット
される方向に関わらずコピーが同じ方向を向いて出力さ
れるようにすることである。つまり、天地認識処理で求
めた原稿の方向が所定の方向に一致していない場合は、
画像データを必要な角度だけ回転処理して、その向きを
前記所定の方向に一致させるのである。
【0007】その天地認識の方法の一例として、句読点
の位置に着目した方法がある(特開平7−6512
0)。これは、画像データ中の句読点を切り出し、句読
点が1文字分のエリアにおいてどの位置にあるかを認識
し、句読点の位置と行方向とから天地を認識する方法で
ある。なお、ここで言う句読点は、句点(“。”)、読
点(“、”)、ピリオド(“.”)、カンマ(“,”)
の総称である。
【0008】先ず、画像データを2値化し、2値化画像
データから画素ヒストグラムを作成して行を切り出し、
さらに行の2値化画像データから画素ヒストグラムを作
成して文字を切り出す。それ以降の部分は、図を用いて
説明する。
【0009】図7は、句読点の画素位置とそれに対する
ヒストグラムとのパターンを示す。文字エリア710
を、第1象限711、第2象限712、第3象限713、
第4象限714の4つの象限に分割すると、句読点はい
ずれか1つの象限に位置し、複数の象限にまたがること
はない。そこで、句読点の画像データかどうかは、4つ
の象限のうち1つにだけ画素が分布しているかどうかで
判定する。
【0010】句読点の位置を求めるには、切り出した1
文字分の画像データからヒストグラムを作成し、ヒスト
グラムをもとに画素分布をチェックして1つのエリアに
画素が集中しているかを判定する。画素が特定象限に集
中したデータがあればこれを句読点として、画素の集中
したエリアを句読点の位置とする。
【0011】同図(a)は第1象限に句読点が位置する
場合であり、xヒストグラム720、yヒストグラム7
30それぞれにおいて、図に示すような画素の偏りが表
れている。同様に、同図(b)、(c)、(d)におい
ても句読点位置に応じた固有の偏りがヒストグラムに表
れている。なお、句読点位置の判定の方法は、上記のよ
うにヒストグラムを作成して画素分布位置から判定する
方法のほかに、句点、読点、カンマ、ピリオドそれぞれ
について4つの象限それぞれに位置する場合のデータを
パターン辞書として保持しておいて、切り出した文字と
順次比較するパターンマッチングを行う方法が考えられ
る。
【0012】しかし、句読点の位置が判明しただけで
は、まだ天地は決定できない。句読点の位置が同じでも
横書きか縦書きかで天地が異なってくるからである。図
8は、句読点の位置と天地の関係を示す。同図(a)は
第1象限711に句読点がある場合、同図(b)、
(c)、(d)は、それぞれ第2象限712,第3象限
713,第4象限714に句読点がある場合である。図
に示す通り、句読点位置1つに対して、天地の候補が行
方向(縦/横)ごとに1パターンずつ計2つ存在するの
である。そこで、ヒストグラム作成(行切り出し)の段
階ですでに求めている行方向を参照して、最終的に天地
を判定する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、書籍原
稿のブック分割モードでの複写処理においては図6に示
したように、書籍原稿は副走査方向に開かれた形とな
り、天地は上向きまたは下向きのいずれかに限定され
る。にも関わらず、ブック分割モード時の天地判定処理
には、あらゆる方向を想定したパターンマッチング処理
が行われており、結果として非効率的な処理が行われて
いる。
【0014】本発明は上記課題に鑑み、ブック分割可能
な書籍原稿に対しては、その特徴に着目してパターンマ
ッチングを行うことで、天地認識処理を効率的に行うこ
とのできる画像認識装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る画像認識装置は、原稿が書籍原稿で
あるかどうかを判定する書籍原稿判定手段と、原稿を読
み取って得た画像データから画素分布パターンをもとに
特殊文字データを抽出する特殊文字抽出手段と、 原稿
が書籍原稿と判定された場合には、抽出した特殊文字デ
ータの画素分布パターンをもとに、上向きと下向きとの
2パターンに限定して原稿の向きを判定する天地判定手
段とを備えることを特徴とし、この構成によって、書籍
原稿の天地認識処理を効率化することができる。
【0016】さらには、画像データの画素分布パターン
を用いて行方向を判定する行方向判定手段を更に備え、
前記天地判定手段は、この行方向判定結果をも参照し
て、縦書き原稿と横書き原稿とのいずれに対しても天地
判定を行うことを特徴とするので、行方向をもとに効率
のよい天地認識処理を行うことができる。
【0017】そして、前記特殊文字データは、句読点、
下線付き文字、傍線付き文字又は傍点付き文字の画像デ
ータであることを特徴とするので、特殊文字データの画
素分布パターンをもとに効率のよい天地認識処理を行う
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をデジタル複写機に
適用した場合の実施の形態を、図面を参照しながら説明
する。 (1)デジタル複写機全体の構成 まず、デジタル複写機(以下、単に「複写機」という)
の全体の構成を図1により説明する。
【0019】同図に示すように、この複写機1は、原稿
自動搬送装置10と、画像読取部30と、プリンタ部5
0と、給紙部70とからなる。
【0020】原稿自動搬送装置10は、原稿を自動的に
画像読取部30に搬送する装置であって、原稿給紙トレ
イ11に載置された原稿は、給紙ローラ12、捌きロー
ラ13により1枚ずつ分離されて下方に送られ、搬送ベ
ルト14によって、プラテンガラス31上の原稿読取位
置まで搬送される。原稿読取位置に搬送された原稿は、
画像読取部30のスキャナ32によりスキャンされた
後、再び、搬送ベルト14により図の右方向に送られ、
排紙ローラ15を経て原稿排紙トレイ16上に排出され
る。
【0021】画像読取部30は、上記プラテンガラス3
1の原稿読取位置に搬送された原稿の画像を光学的に読
み取るものであって、スキャナ32、CCDイメージセ
ンサ(以下、「CCDセンサ」という)38などから構
成される。スキャナ32には、露光ランプ33とこの露
光ランプ33の照射による原稿からの反射光をプラテン
ガラス31に平行な方向に光路変更するミラー34が設
置され、図の矢印方向に移動することによりプラテンガ
ラス31上の原稿をスキャンする。原稿からの反射光は
ミラー34に反射された後、さらにミラー35、36お
よび集光レンズ37を介してCCDイメージセンサ38
まで導かれ、ここで電気信号に変換されて画像データが
生成される。
【0022】当該画像データは、制御部100内の画像
信号処理部120(図2参照)においてA/D変換され
てデジタル信号となり、さらにシェーディング補正や濃
度変換処理等を加えられた後、画像メモリ131(図2
参照)に格納される。画像メモリ131に格納された画
像データは、後述するように天地認識の結果に応じて回
転処理され、プリンタ部50のレーザダイオード51の
駆動信号として出力される。
【0023】プリンタ部50は、公知の電子写真方式に
より記録シート上に画像を形成するものであって、上記
駆動信号を受信するとレーザダイオード51を駆動して
レーザ光を出射させる。レーザ光は、所定の角速度で回
転するポリゴンミラー52側面のミラー面で反射され、
fθレンズ53、ミラー54、55を介して、感光体ド
ラム56の表面を露光走査する。
【0024】この感光体ドラム56は、上記露光を受け
る前にクリーニング部57で感光体表面の残留トナーを
除去され、さらにイレーサランプ(図示せず)の照射を
受けて除電された後、帯電チャージャ58により一様に
帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記
露光を受けると、感光体ドラム56表面に静電潜像が形
成される。
【0025】現像器59は、感光体ドラム56表面に形
成された上記静電潜像を現像する。
【0026】一方、給紙部70には、2つの用紙カセッ
ト71、72が設けられており、上述の感光体ドラム5
6の露光から現像の処理に同期して、必要なサイズの記
録シートが、用紙カセット71、72のいずれかから、
給紙ローラ73もしくは74の駆動により給紙される。
給紙された記録シートは、感光体ドラム56の下方で当
該感光体ドラム56の表面に接触し、転写チャージャ6
0の静電力により、感光体ドラム56表面に形成されて
いたトナー像が当該記録シート表面に転写される。
【0027】その後、記録シートは、分離チャージャ6
1の静電力によって感光体ドラム56の表面から剥さ
れ、搬送ベルト62により定着部63に搬送される。記
録シートに転写されたトナー像は、定着部63において
内部にヒータを備えた定着ローラ64で加熱されながら
押圧されることにより定着される。定着後の記録シート
は、排出ローラ65により排紙トレイ66上に排出され
る。
【0028】また、画像読取部30の前面の操作しやす
い位置には、操作パネル(図示せず)が設けられてお
り、コピー枚数を入力するテンキーやコピー開始を指示
するスタートキー、ブック分割を含む各種のコピーモー
ドを設定するための設定キー、上記設定キーなどにより
設定されたモードをメッセージで表示する表示部などが
設けられている。
【0029】(2)制御部100の構成 次に、複写機1の内部に設置されている制御部100の
構成を図面に従って説明する。図2は、制御部100の
構成を示すブロック図である。制御部100は、画像読
取制御部110、画像信号処理部120、メモリ制御部
130、プリンタ制御部140、メイン制御部150、
原稿認識部200などから成る。上記各構成部は、それ
ぞれCPUを中心として構成されており、コマンドライ
ン(図中、点線で表示)を介して情報やコマンドを、画
像データバス(図中、実線で表示)を介して画像データ
を、相互にやり取りする。
【0030】画像読取制御部110は、原稿自動搬送装
置10および画像読取部30の動作を制御するものであ
る。すなわち、メイン制御部150からの実行指示を受
けて起動し、先ず原稿自動搬送装置10に対し原稿の順
次搬送を行わせる。そして、搬送された原稿の読取りを
画像読取部30に指示して、読み取った画像データを画
像信号処理部120に出力させる。
【0031】画像信号処理部120は、CCDセンサ3
8から出力されてくる画像データについて、A/Dコン
バータでデジタルの多値信号に変換し、シェーディング
補正で露光ランプ33の照度ムラやCCDセンサ38の
感度ムラを補正する。その後、エッジ強調などの画質改
善を施すなどの処理をした上で、原稿認識部200およ
びメモリ制御部130に出力する。
【0032】原稿認識部200は、上記画像データに基
づいて原稿の天地認識を行い、天地認識の結果、原稿の
向きの調整が必要となった場合には、メモリ制御部13
0に指示して、画像データの回転処理を行わせる。原稿
認識部200については、構成や処理内容の詳細は後述
する。
【0033】メモリ制御部130は、画像信号処理部1
20から出力されてくる画像データを2値化、さらに必
要な場合は圧縮した上で画像メモリ131にいったん格
納する。そして、メイン制御部150から指示を受ける
と、画像メモリ131から画像データを読み出し、多値
化、さらに圧縮されている場合は伸長を行って画像メモ
リ131格納前の画像データに戻す。さらに、上記原稿
認識部200から画像回転処理の指示を受けていた場合
は、指示に応じた角度だけ画像データを回転させ、所定
の向きにしたうえで作像処理のためにプリント制御部1
40に出力する。なお、画像の回転処理については公知
の技術(例えば、特開昭60−126769など)を用
いて実行する。
【0034】プリント制御部140は、上記メモリ制御
部130から出力されてきた画像データを各再現色ごと
に、レーザーダイオード駆動信号に変換して、それぞれ
をレーザーダイオード51に出力して、露光走査を行わ
せる。メイン制御部150は、利用者の指定(複写枚
数、片面/両面指定、複写開始指示、ブック分割モード
指定など)を図外の操作パネルから受け付けると、指定
内容を制御部100の構成各部に通知する。また、構成
各部の処理タイミングを統一的に制御して、円滑な複写
動作を実現する。
【0035】(3)原稿認識部200の構成 次に、制御部100のうち、天地認識処理を実行する原
稿認識部200について、構成と処理内容とを説明す
る。図3は、原稿認識部200の構成を示すブロック図
である。原稿認識部200は、CPU210、2値化回
路220、行切り出し回路230、文字切り出し回路2
40、天地認識部250、作業用メモリ260などで構
成される。
【0036】2値化回路220は、画像信号処理部12
0から出力されてくる画像データを階調値データから2
値データに変換する。2値化回路220は、2値化した
画像データを作業用メモリ260に格納し終えると、処
理の終了をCPU210に通知する。行切り出し回路2
30は、2値化データをもとに原稿中の黒画素分布を示
すヒストグラムを生成する。
【0037】図4は、原稿(1ページ分)とその画像デ
ータのヒストグラムとを示すものである。ヒストグラム
は読み取り処理における主走査方向と副走査方向とのそ
れぞれについて生成される。そして、いずれかのヒスト
グラムには原稿における行間隔に対応する谷間が表れ
る。同図に示す原稿400では、行は横向きであるた
め、副走査方向のヒストグラム410に谷間が表れ、主
走査方向ヒストグラム420は谷間のない形状となって
いる。この図とは逆に原稿が縦書きであれば、主走査方
向のヒストグラムに谷間ができる。このようにヒストグ
ラムによって、原稿の行方向を把握することができる。
行切り出し回路230はヒストグラムをもとに行方向の
判定を行い、ヒストグラムと行方向情報とを作業用メモ
リ260に格納する。そして、CPU210に対しヒス
トグラム作成完了を通知する。
【0038】文字切り出し回路240は、天地認識部2
50からの要求に応じて、作業用メモリ260に格納さ
れた画像データから、1文字分のデータを切り出して、
これを天地認識部250に出力する。天地認識部250
は、文字切り出し回路240から出力されてくる文字デ
ータから句読点を選び、句読点位置(図7参照)を判定
してCPU210に通知する。天地認識部250の構成
と動作との詳細は後で詳しく述べる。
【0039】CPU210は、メイン制御部100から
操作者による設定内容を通知されると、ブック分割モー
ドかどうかを判定する。そして、作業用メモリ260に
分割情報(0:ブック分割でない、1:ブック分割)を
格納する。次いでCPU210は、行切り出し処理終了
の通知を行切り出し回路230から受けると、文字切り
出し処理開始を文字切り出し回路240に通知する。
【0040】そして、CPU210は、天地認識部25
0から句読点位置の情報が通知されると、RAM260
に格納されている行方向情報を参照し、句読点位置と行
方向から原稿の天地を判定する。さらに、天地をもと
に、コピー画像の向きを上向きで一定にするのに必要な
回転角度(例えば、原稿が下向きなら180度)を求
め、この回転角度の情報をメモリ制御部130に出力す
る。また、ブック分割モードの場合は、原稿天地と行方
向との情報からページ読取り順序を判定し、順序を示す
情報をメイン制御部150に出力する。ページ読取り順
序の判定は公知の方法(特開平9−83691)によ
る。
【0041】(天地認識部250の構成)天地認識部2
50は、文字解析回路251、パターン辞書252、パ
ターン選択回路253、比較回路254を有する。
【0042】文字解析回路251は、文字切り出し回路
240から出力されてきた文字について、画素分布を示
す情報を作成する。先ず、文字エリアの縦横両方向につ
いてヒストグラムを作成する(図7のxヒストグラム7
20、yヒストグラム730)。そして、ヒストグラム
を基に画素分布パターンを示す情報を作成し、比較回路
254に出力する。
【0043】画素分布パターンを示す情報の一例を以下
に示す。xヒストグラム720については、右半分にの
み画素が分布していれば‘01’、左半分にのみ画素が
分布していれば‘10’、全体に分布していれば‘1
1’という2ビットデータで分布パターンを表現する。
yヒストグラム730についても同様に、上半分にのみ
画素が分布していれば‘01’、下半分にのみ画素が分
布していれば‘10’、全体に分布していれば‘11’
とする。そして、xヒストグラム720の分布パターン
情報とyヒストグラム730の分布パターン情報との組
合せで4ビットのパターン情報を作成する。この形式で
あれば、図7(a)のように第1象限711に句読点が
ある場合の画素分布は‘0101’、第2象限712
(同図(b))、第3象限713(同図(c))、第4
象限714(同図(d))の場合は、それぞれ‘100
1’、‘1010’、‘0110’というパターンで表
現される。
【0044】パターン辞書252には、文字エリアの4
つの象限それぞれに句読点が位置する場合の、画素分布
を示す句読点位置パターン情報(文字解析回路251が
作成するのと同じ形式のもの)が、それぞれの識別情報
と共に格納されている。
【0045】パターン選択回路253は、CPU210
からの実行指示を受けて、パターン辞書252から比較
用パターンを読み出し、比較回路254に出力する。そ
の際、パターン選択回路253は、CPU210から指
示と共に出力されてくるブック分割情報を参照し、ブッ
ク分割でないことを示す値(“0”)であれば、4つあ
る句読点位置パターンをすべて比較回路254に出力す
る。ブック分割であることを示す値(“1”)であれ
ば、比較用パターンのうち、第1象限の句読点位置パタ
ーンと第3象限の句読点位置パターンとの2つのみを比
較回路254に出力する。ブック分割においてパターン
を限定できるのは、図6に示すように原稿向きが上向き
または下向きの2通りしかないためである。そして、図
8(a)、(c)に示す通り、上向き、下向きの原稿中
の句読点は第1象限または第3象限に集中する(「上向
き+縦書き」は第1象限、「上向き+横書き」は第3象
限、「下向き+縦書き」は第3象限、「下向き+横書
き」は第1象限)。
【0046】比較回路254は、文字解析回路251か
ら出力されてくる切り出し文字の画素分布パターンを、
パターン選択回路253から出力されてくる複数の句読
点位置パターンと順次比較し、画素分布パターンが句読
点位置パターンのいずれかと一致した場合には一致した
句読点位置パターンを示す信号を、画素分布パターンが
句読点位置パターンのいずれとも一致しなかった場合に
は次の文字切り出しを要求する信号を、それぞれCPU
210に出力する。
【0047】文字切り出し回路240から句読点の文字
データが出力されてくるまで、上記の「比較−>不一致
−>文字切り出し再要求」の手順が繰り返されることに
なるが、ここで、n番目に出力されてきた文字データが
句読点であったとすると、ブック分割でない場合、比較
回路254は最大4×n回(最少で4×n-3回)の比較
処理を行うことになるが、ブック分割の場合は最大2×
n回(最少で2×n-1回)の比較処理しか行わなくてよ
い。比較処理回数は半分に減り、その分天地認識処理は
高速化される。
【0048】(原稿認識部200の天地認識処理時の動
作)図5は、原稿認識部200による天地認識処理の流
れを示すフローチャート図である。以下、この図に従っ
て天地認識処理の流れを説明する。
【0049】先ず、2値化回路220が画像信号処理部
120から出力された画像データを2値化する(S50
1)。次いで、この2値化画像データをもとに、行切り
出し回路230がヒストグラムを作成して、行方向の判
定を行う(S502)。文字切り出し回路240は、2
値化データから1文字分ずつ画像データを切り出して天
地認識部250に出力する(S503)。
【0050】文字解析回路251は、出力されてくる文
字データの画素分布パターンを求めて比較回路254に
出力する(S504)。これと平行して、パターン選択
回路253はブック分割情報を参照し(S505)、こ
れに対応する句読点位置パターンを比較回路254に出
力する(S506,S507)。
【0051】比較回路254は、文字画素分布パターン
を句読点位置パターンとを比較し(S508)、一致す
る句読点位置パターンがあれば(S508:Yes)、これ
をCPU210に通知し、CPU210は、これと行方
向情報とから原稿の天地を判定する(S510)。一致
するパターンがなければ(S508:No)、比較回路2
54は、別の文字データの切り出しを要求し、句読点位
置パターンのいずれかと一致する画素分布パターンを持
つ文字データ(句読点)が出力されてくるまで、ステッ
プS503〜S509の処理が繰り返される。
【0052】上記の通り、本実施の形態における複写機
1では、ブック分割モードでの複写処理の場合、原稿の
向きの候補を上向きまたは下向きに限定して天地認識処
理を行う。これにより、句読点位置の判定のために行わ
れるパターン比較処理の回数が従来に比べて半減するの
で、天地認識処理の効率が向上する。
【0053】なお、本実施の形態では、ブック分割モー
ドの場合に比較用文字パターンの絞り込みを行うことと
したが、書籍原稿が上向きまたは下向きにセットされた
場合には、ブック分割するかどうかに関係なく絞り込み
は可能なので、ブック分割モードかどうかでなく、「上
向き(0度回転)または下向き(180度回転)の書籍
原稿」かどうかを判定して、パターンの絞り込みを行っ
てもよい。「上向きまたは下向きの書籍原稿」かどうか
は、書籍原稿におけるページの区切り認識の際に参照さ
れる、読み取り画像データの中央付近に表れる縦線(図
6の折り目601)の有無で認識可能である。
【0054】なお、本実施の形態では、文字データのヒ
ストグラムに表れる画素分布パターンに着目した句読点
位置の判定を行っているが、句点、読点、カンマ、ピリ
オドそれぞれについて4つの象限それぞれに位置する場
合の比較用文字データをパターン辞書として保持してお
いて、切り出した文字と順次比較するパターンマッチン
グを行う方法で句読点位置を判定してもよい。この場合
も、4つのパターンのうち第1,3象限用の2パターン
との比較のみ行うことになり、やはり、比較処理回数は
半減する。
【0055】なお、本実施の形態では、句読点に着目し
た天地認識方法について説明したが、原稿の天地および
行方向に基づいて特徴的な画素分布となる文字や記号で
ありさえすれば、句読点には限定されない。具体的に
は、下線付き文字、傍線付き文字、傍点付き文字などが
考えられる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、原稿が
書籍原稿であるかどうかを判定する書籍原稿判定手段
と、原稿を読み取って得た画像データから画素分布パタ
ーンをもとに特殊文字データを抽出する特殊文字抽出手
段と、原稿が書籍原稿と判定された場合には、抽出した
特殊文字データの画素分布パターンをもとに、上向きと
下向きとの2パターンに限定して原稿の向きを判定する
天地判定手段とを備えることを特徴とするので、書籍原
稿の天地認識処理を従来に比べて効率的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像認識装置が適用される複写機
の全体の構成を示す断面図である。
【図2】上記複写機における制御部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】上記制御部における画像認識部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】上記画像認識部が作成する画素ヒストグラムの
例を示す図である。
【図5】上記画像認識部による天地認識処理の流れを示
すフローチャート図である。
【図6】ブック分割の複写における原稿の例を示す図で
ある。
【図7】句読点による天地認識処理における句読点位置
とそれに対応する画素分布を示す図である。
【図8】句読点位置と天地との関係を示す図である。
【符号の説明】 1 複写機 100 制御部 130 メモリ制御部 150 メイン制御部 200 原稿認識部 210 CPU 250 天地認識部 251 文字解析部 252 パターン辞書 253 パターン選択回路 254 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 和弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C062 AA05 AB02 AB17 AB42 AC21 AC24 AC58 BA00 BB05 5C076 AA19 AA24 AA36 BA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が書籍原稿であるかどうかを判定す
    る書籍原稿判定手段と、 原稿を読み取って得た画像データから画素分布パターン
    をもとに特殊文字データを抽出する特殊文字抽出手段
    と、 原稿が書籍原稿と判定された場合には、抽出した特殊文
    字データの画素分布パターンをもとに、上向きと下向き
    との2パターンに限定して原稿の向きを判定する天地判
    定手段とを備えることを特徴とする画像認識装置。
  2. 【請求項2】 画像データの画素分布パターンを用いて
    行方向を判定する行方向判定手段を更に備え、 前記天地判定手段は、この行方向判定結果をも参照し
    て、縦書き原稿と横書き原稿とのいずれに対しても天地
    判定を行うことを特徴とする、請求項1記載の画像認識
    装置。
  3. 【請求項3】 前記特殊文字データは、句読点、下線付
    き文字、傍線付き文字又は傍点付き文字の画像データで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画
    像認識装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8068261B2 (en) 2006-07-24 2011-11-29 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus, image reading method, and image reading program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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