JP2000059236A - 誤り検出・訂正方法 - Google Patents

誤り検出・訂正方法

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JP2000059236A
JP2000059236A JP22209998A JP22209998A JP2000059236A JP 2000059236 A JP2000059236 A JP 2000059236A JP 22209998 A JP22209998 A JP 22209998A JP 22209998 A JP22209998 A JP 22209998A JP 2000059236 A JP2000059236 A JP 2000059236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誤り検出能力を高めバースト誤り発生時の訂正
不能確率を改善する。 【解決手段】第1と第2の誤り検出訂正符号で、2重に
符号化された符号を復号化する誤り訂正方法であって、
第1の誤り検出訂正符号によって符号化された第1の符
号語を復号化し、その復号状態を出力する第1の復号化
のステップと、第2の誤り検出訂正符号により符号化さ
れた第2の符号語を復号化する時に、第2の符号語を構
成する第1の符号語の復号状態に基づいて第2の符号語
をN個のグループに分類し、分類された第2の符号語を
第2の符号語を構成する第1の符号語の復号状態と、第
2の符号語を得るのに必要な所定期間に復号される第1
の符号語の復号状態と、システムが設定するフラグとに
基づいて復号化し、その復号状態を出力する第2の復号
化のステップとを有し、連続する全ての第1の符号語の
復号状態と、各種再生状態とに基づいて第2の符号語の
復号化を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、MD(ミ
ニディスク)等の記録メディアからデータを再生するデ
ィジタル再生装置に利用可能な、誤り検出・訂正方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル化された情報の記録、
伝送に伴う誤りの検出、訂正を行うために、誤り検出訂
正符号が用いられてきた。
【0003】特に、誤りの多い記録媒体や、伝送媒体を
使用する場合は、誤り検出訂正符号を多重化して用い、
各々の符号で誤りの検出、訂正を行い、全体としての誤
り検出訂正能力を上げることが行われてきた。
【0004】以下、図面を参照しながら、上述したよう
な従来の誤り検出訂正方法について説明する。
【0005】MD(ミニディスク)では2重リードソロ
モン符号が用いられている。
【0006】図8は、符号の構成を示すものである。
【0007】図8に示すように、第1の符号語は32シ
ンボルで構成され、これをC1系列と呼ぶ。尚、1シン
ボルは、8ビットから構成されれている。
【0008】第2の符号語は、C1系列4つおきに、斜
めに構成され、これをC2系列と呼ぶ。即ち、第2の符
号語は、時刻tnからt(n+4×L)における各C1
系列の符号語の内、C1パリティを除く0〜27のシン
ボルを一つずつ前から順番に抽出することにより形成さ
れた符号である。ここで、Lは、1≦L≦27を満たす
整数である。例えば、t0を起点とした場合、t0,t
4,t8,t12,・・・,t100,t104,t1
08における各C1系列の符号語の内、C1パリティを
除く0番目から27番目のシンボルを一つずつ前から順
番に抽出することにより形成された系列となる。又、t
1を起点とした場合、t1,t5,t9,t13,・・
・,t101,t105,t109における各C1系列
の符号語の内、C1パリティを除く0番面から27番目
のシンボルを一つずつ前から順番に抽出することにより
形成された系列となる。
【0009】C1系列はデータシンボルが28個、パリ
ティシンボルが4個のガロアフィールドGF(28)上
の(32,28,5)のリードソロモン符号であり、C
2系列は、データシンボルが24個、パリティシンボル
が4個のGF(28)上の(28,24,5)のリード
ソロモン符号である。
【0010】C1系列の符号間最小距離は5であり、2
シンボル分の誤りの位置と、2シンボル分のパターンを
求めることができ、即ち、最大2シンボルの訂正が可能
である。
【0011】C2系列の符号間最小距離は、C1系列と
同じく5であり、C1フラグをもとに誤りの位置を特定
できる場合には、その位置が4ヶ所以内である場合に、
最大4シンボル分の誤りパターンを求めることができ、
誤り位置が特定できない場合には、2シンボル分の誤り
の位置と、2シンボル分の誤りのパターンを求めること
ができる。即ち、最大4シンボルの消失訂正、もしくは
最大2シンボルの誤り訂正が可能である。
【0012】以上のように構成された誤り検出訂正符号
の誤り検出訂正方法、すなわち復号化の手順を図23に
示す。
【0013】2重符号の復号化は、最初に第1の符号語
の復号化を行い、復号状態を出力し(ステップ50
1)、次いで第2の符号語の復号化を行い、その復号状
態を出力するという2段階で行う(ステップ502)。
【0014】図6に第1の符号語の復号化の手順、図2
4に第2の符号語の復号化の手順を示す。
【0015】図6において、NEは第1の符号により検
出された誤りの個数を表し、F0、F1、F2は、第1
の符号語の復号状態を表すフラグであり、これらをまと
めてC1フラグと呼ぶ。尚、F0はC1=01に、F1
はC1=10に、F2はC1=11に対応する。
【0016】第1の符号語の復号化では、最初に誤りの
個数の検出を行い(ステップ301)、誤りの個数が0
個の場合には訂正を行わず、C1フラグのみ出力する
(ステップ302〜303)。
【0017】誤りの個数が1個、2個の場合には、誤り
の個数に応じた訂正を行い、C1フラグを出力する(ス
テップ304〜307)。
【0018】また、誤りの個数が3個以上の場合には、
訂正は行わず、C1フラグのみ出力する(ステップ30
8)。
【0019】次に、図24を用いて、第2の符号語復号
化の手順について説明する。
【0020】図24において、NEは第2の符号語によ
り検出された誤りの個数を表し、Fは補間フラグを表
す。F=0の時には補間無し、F≠0の時に補間有りを
表す。
【0021】第2の符号語の復号化では、誤りの個数の
検出を行い(ステップ601)、誤りの個数が2個以下
の場合は誤り訂正を行い、補間フラグF=0とする(ス
テップ602,603)。
【0022】また、誤りの個数が3個以上の場合には、
C1フラグによる消失訂正と誤り訂正を行う(ステップ
602,604)。
【0023】前記第1のフラグによる消失訂正と誤り訂
正の手順について説明する。NF1、NF2は、第2の
符号語について計数した、それぞれF1フラグの数、F
2フラグの数を表している。
【0024】補間フラグFは、28シンボルの第2の符
号語に適用され、F=0の時は28シンボルの全てが補
間無しであり、また、F=F0、F=F1、F=F2の
場合は、それぞれ各シンボルに付加されているF0、F
1、F2の値に応じて補間の有無を決める。
【0025】本例では、第2の符号語の符号間最小距離
は5であり、したがって、第1のフラグによる消失訂正
は4個まで可能である。
【0026】NF1が5以下の時にはF1フラグによる
消失訂正と誤り訂正を行い、また、NF1が5を越え、
NF2が6以下の時はF2フラグによる消失訂正と誤り
訂正を行う、このように、消失訂正と同時に誤り訂正を
行うことにより誤り訂正能力を高めている。
【0027】尚、このように従来の場合は、第1の符号
語の復号状態に関わらず、まず、第2の符号語の復号計
算を行って、第2の符号語中に誤りが2シンボル以下で
あるかどうかの判定を行い、2誤り訂正を行うか、ある
いはC1フラグによる消失訂正と誤り訂正を行うのかを
決定するようにしている。即ち、第2の符号語の復号計
算の結果、第2の符号語中に誤りが2シンボル以下であ
ると判定された場合には、C1フラグによる消失訂正と
誤り訂正を行うようにしている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような誤り検出方法では、誤り検出能力を重視するとバ
ースト誤り発生時に訂正不能の確率が高くなり、その結
果、訂正が出来なかったところは、復号処理とは別の処
理として、本来再生すべきデータを切り捨てて、他のデ
ータを利用するというデータ補間等の処理を行う確率が
高くなって、再生信号の品質を劣化させるという課題を
有していた。
【0029】本発明は、このような従来の上記課題に鑑
み、誤り検出能力を高め、バースト誤り発生時の訂正不
能確率を改善する(低くする)誤り検出・訂正方法を提
供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の本発明(請求項1記載の発明に対応)は、第
1の誤り検出・訂正符号、および第2の誤り検出・訂正
符号によって、2重に符号化された情報符号を復号化す
る際に用いる誤り検出・訂正方法であって、前記第1の
誤り検出・訂正符号によって符号化された第1の符号語
を復号化するとともに、その復号状態を出力する第1の
復号化のステップと、前記第2の誤り検出・訂正符号に
よって符号化された第2の符号語を復号化する際、前記
第1の符号語の復号状態に基づいて、前記第2の符号語
の復号方法を決定する第2の復号化のステップとを有す
る誤り検出・訂正方法である。
【0031】又、第2の本発明(請求項2記載の発明に
対応)は、第1の誤り検出・訂正符号、および第2の誤
り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情報符
号を復号化する際に用いる誤り検出・訂正方法であっ
て、前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化され
た第1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を
出力する第1の復号化のステップと、前記第2の誤り検
出・訂正符号によって符号化された第2の符号語を復号
化する際に、前記第1の符号語の復号状態に基づいて、
前記第2の符号語をN個のグループの何れかに分類し、
それぞれ第i(1≦i≦N)のグループに分類された第
2の符号語を、前記第1の符号語の復号状態に基づいて
復号化するとともに、その復号状態を出力する第2の復
号化のステップとを有する誤り検出・訂正方法である。
【0032】これにより、例えば、第1の符号語の復号
状態によって、的確な第2の符号語の復号化を行うこと
が出来る。
【0033】第3の本発明(請求項3記載の発明に対
応)は、第1の誤り検出・訂正符号、および第2の誤り
検出・訂正符号によって、2重に符号化された情報符号
を復号化する際に用いる誤り訂正方法であって、前記第
1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第1の符
号語を復号化するとともに、その復号状態を出力する第
1の復号化のステップと、前記第2の誤り検出・訂正符
号によって符号化された第2の符号語を復号化する際
に、前記第2の符号語を構成する前記第1の符号語の復
号状態に基づいて、前記第2の符号語をN個のグループ
の何れかに分類し、それぞれ第i(1≦i≦N)のグル
ープに分類された第2の符号語を、前記第2の符号語を
構成する第1の符号語の復号状態と前記第2の符号語を
得るのに必要な所定期間に復号される第1の符号語の復
号状態とに基づいて復号化するとともに、その復号状態
を出力する第2の復号化のステップとを有する誤り検出
・訂正方法である。
【0034】これにより、例えば、連続する全ての第1
の符号語の復号状態を参照してバースト誤りの発生を検
出出来るので、これを基に的確な第2の符号語の復号化
を行うことが出来る。
【0035】第4の本発明(請求項4記載の発明に対
応)は、第1の誤り検出・訂正符号、および第2の誤り
検出・訂正符号によって、2重に符号化された情報符号
を復号化する誤り訂正方法であって、前記第1の誤り検
出・訂正符号によって符号化された第1の符号語を復号
化するとともに、その復号状態を出力する第1の復号化
のステップと、前記第2の誤り検出・訂正符号によって
符号化された第2の符号語を復号化する際に、前記第2
の符号語を構成する前記第1の符号語の復号状態に基づ
いて、前記第2の符号語をN個のグループの何れかに分
類し、それぞれ第i(1≦i≦N)のグループに分類さ
れた第2の符号語を、前記第2の符号語を構成する第1
の符号語の復号状態と誤り検出・訂正を掌るシステムが
設定するフラグ情報とに基づいて復号化するとともに、
その復号状態を出力する第2の復号化のステップとを有
する誤り検出・訂正方法である。
【0036】これにより、例えば、誤り検出訂正の復号
状態に加え、システムによって検出される各種再生状態
とに基づいて、的確な第2の符号語の復号化を行うこと
が出来る。
【0037】第5の本発明(請求項5記載の発明に対
応)は、第1の誤り検出・訂正符号、および第2の誤り
検出・訂正符号によって、2重に符号化された情報符号
を復号化する際に用いる誤り訂正方法であって、前記第
1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第1の符
号語を復号化するとともに、その復号状態を出力する第
1の復号化のステップと、前記第2の誤り検出・訂正符
号によって符号化された第2の符号語を復号化する際
に、前記第2の符号語を構成する前記第1の符号語の復
号状態に基づいて、前記第2の符号語をN個のグループ
の何れかに分類し、それぞれ第i(1≦i≦N)のグル
ープに分類された第2の符号語を、前記第2の符号語を
構成する第1の符号語の復号状態と前記第2の符号語を
得るのに必要な所定期間に復号される第1の符号語の復
号状態と誤り検出・訂正を掌るシステムが設定するフラ
グ情報とに基づいて復号化するとともに、その復号状態
を出力する第2の復号化のステップとを有する誤り検出
・訂正方法である。
【0038】これにより、例えば、連続する全ての第1
の符号語の復号状態と、システムによって検出される各
種再生状態とに基づいて、的確な第2の符号語の復号化
を行うことが出来る。
【0039】第6の本発明(請求項6記載の発明に対
応)は、上記誤り検出・訂正を掌るシステムが設定する
フラグ情報は、一度誤り検出・訂正を行った所定単位の
情報符号語群と同一の情報符号語群を、再度再生して、
第2回目の誤り検出・訂正を行うことを示すものである
誤り検出・訂正方法である。
【0040】これにより、例えば、同一情報符号語群を
再度再生して、第2回目の誤り検出訂正を行う時には、
第1回目の第1の符号語の復号状態、および第1回目の
第2の符号語の復号状態とに基づいて、第1回目の誤り
検出訂正を行った時とは異なる、より的確な第2の符号
語の復号化を行うことが出来る。
【0041】第7の本発明(請求項7記載の発明に対
応)は、上記誤り検出訂正を掌るシステムが設定するフ
ラグ情報は、誤り検出・訂正を行う所定単位の情報符号
語群に、バースト誤りが発生しているか否かを示すもの
である誤り検出・訂正方法である。
【0042】これにより、例えば、第1の符号語の復号
状態と、システムによって検出されるバースト誤り発生
状態とに基づいて、的確な第2の符号語の復号化を行う
ことが出来る。
【0043】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。本実施の形態では2重に符号化された誤り検出符号
として、従来例と同じ2重リードソロモン符号を用い
る。
【0044】図1は、実施の形態1にかかる誤り検出訂
正方法の復号化の手順を示すフローチャートである。
【0045】図1に示すように、2重に符号化された誤
り検出訂正符号を復号化するのに際し、第1の復号化の
ステップでは、第1の符号語を復号化するとともに、そ
の復号状態を表す第1のフラグ(C1フラグ)を出力す
る(ステップ101)。
【0046】第1の符号語を復号化する手順の詳細は、
図6に示す従来例と同一である。
【0047】又、第2の復号化のステップでは、まず最
初に、第1の符号語の復号状態を表すC1フラグを計数
し、その値に基づいて、実際の誤り計算、復号を行う前
に、第2の符号語をN個のグループに分類する(ステッ
プ102)。
【0048】本実施の形態では、図12の図表に示すよ
うに、7個のグループに分類するようにしている。すな
わち、NF2(図12に示す図表では、N(F2)と表
記)が0の場合、1の場合、2の場合、3の場合、4の
場合、5の場合、6の場合である。
【0049】次いで第2の符号語を、第2の符号語を構
成する第1の符号語の復号状態と、第2の符号語を得る
のに必要な所定期間中に復号される第1の符号語の復号
状態とに基づいて復号化するとともに、その復号状態を
表すC2フラグを出力する(ステップ103)。
【0050】ここで、所定期間中に復号される第1の符
号語の復号状態について、図8を参照しながら更に述べ
る。
【0051】第1の符号語の復号状態とは、第2の符号
語を構成する28シンボル各々が属する第1の符号語の
復号状態を指す。
【0052】例えば、図8において、黒く塗りつぶされ
た28のシンボルで、ある一つの第2の符号語が構成さ
れているが、これら28のシンボルが属する第1の符号
語は、即ち、第0番目のC1系列(第1の符号語)が第
2の符号語の第0シンボルに、第4番目のC1系列(第
1の符号語)が第2の符号語の第1シンボルに、第8番
目のC1系列(第1の符号語)が第2の符号語の第2シ
ンボルに、第12番目のC1系列(第1の符号語)が第
2の符号語の第3シンボルに、・・・第100番目のC
1系列(第1の符号語)が第2の符号語の第25シンボ
ルに、第104番目のC1系列(第1の符号語)が第2
の符号語の第26シンボルに、第108番目のC1系列
(第1の符号語)が第2の符号語の第27シンボルに、
それぞれ対応するものであり、第1の符号語の復号状態
は、これら計28の第1の符号語の復号状態を指す。
【0053】又、第2の符号語を得るのに必要な所定期
間中に復号される第1の符号語の復号状態とは、次の通
りである。
【0054】即ち、第2の符号語を得るのに必要な所定
期間中に復号される第1の符号語は、図8において、第
0番目のC1系列(第1の符号語)、第1番目のC1系
列(第1の符号語)、第2番目のC1系列(第1の符号
語)、第3番目のC1系列(第1の符号語)、・・・第
105番目のC1系列(第1の符号語)、第106番目
のC1系列(第1の符号語)、第107番目のC1系列
(第1の符号語)、第108番目のC1系列(第1の符
号語)であり、これら計109の第1の符号語の復号状
態を指す。
【0055】以下、本発明の特徴である第2の復号化の
ステップについて図2〜図5を用いて詳細に説明する。
【0056】第2の復号化は、図2〜図5のフローチャ
ートに従って行われる。
【0057】本実施の形態では、グループの数が7であ
り、第1番目のグループは、NF2=0のグループであ
る。ここで、NF2とは、第2の符号語を構成する第1
の符号語の復号状態として出力するC1フラグの内、
『第2フラグ』を計数した結果を示す。
【0058】ここでNF2とは、第2の符号語を構成す
る第1の符号語の復号状態として出力されるC1フラグ
の内、F2フラグを計数した結果を示す。
【0059】F2フラグとは、図9に示すように、C1
系列で訂正不能、すなわち、3重以上のエラーが存在し
た場合に出力されるフラグで、その値は11である。
【0060】図9に示すように、C1訂正の信頼度とし
ては最も信頼度が低い、言い換えれば、誤訂正の可能性
が高いケースである。
【0061】第1の符号語の復号状態を示すC1フラグ
の内容を、図9に示す。
【0062】第1の復号化時に、誤りが検出されなかっ
た場合に、C1フラグを 00 とし、第1の復号化時
に、誤りが1個(1シンボル)存在し、これを訂正した
場合に、C1フラグを 01 とし、これを『F0フラ
グ』と呼ぶ。
【0063】また、第1の復号化時に、誤りが2個(2
シンボル)存在し、これを訂正した場合に、C1フラグ
を 10 とし、これを『F1フラグ』と呼ぶ。
【0064】また、第1の復号化時に、誤りが3個(3
シンボル)以上存在し、訂正することが出来なかった場
合(訂正不能の場合)に、C1フラグを 11 とし、こ
れを『F2フラグ』と呼ぶ。
【0065】こうして、第1の符号語の復号状態をC1
フラグとして出力し、第2の符号語の復号化を行う時
に、C1フラグの内容毎に計数して、NF0、NF1、
NF2を求める。
【0066】ここで、NF0はF0フラグの計数値、N
F1はF1フラグの計数値、NF2はF2フラグの計数
値である。
【0067】したがって、第1番目のグループは、NF
2=0のグループであるから、第1の復号化において、
訂正不能が1系列も発生しなかったことを意味してい
る。
【0068】第2番目のグループは、NF2=1のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が1系列存在することを意味している。
【0069】第3番目のグループは、NF2=2のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が2系列存在することを意味している。
【0070】第4番目のグループは、NF2=3のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が3系列存在することを意味している。
【0071】第5番目のグループは、NF2=4のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が4系列存在することを意味している。
【0072】第6番目のグループは、NF2=5のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が5系列存在することを意味している。
【0073】第7番目のグループは、NF2≧6のグル
ープであり、第1の復号化において、訂正不能となった
系列が6系列以上存在することを意味している。
【0074】上述のように、第2の符号語の復号を行う
前に、まず、第1の符号語の復号状態に基づいて7つの
グループに分類し、それぞれのグループにおいて、第2
の符号語の復号方法を決定するようにしている。
【0075】即ち、本発明では、第2の符号語の復号計
算を行う前に、まず最初に、第2の符号語を構成するC
1系列のC1フラグ数をチェックして、その数により第
2の符号語の復号方法を決定するようにしている。
【0076】図12に、7つのグループそれぞれの第2
の符号語の復号方法を示す。第2の符号語の復号化は、
図12の図表に従い、図2〜図5のフローチャートの手
順で行う。
【0077】第1番目のグループは、0シンボル以上、
2シンボルまでの誤りを訂正する。
【0078】ここで、さらに、第1の符号語の復号状態
に基づいて、訂正するシンボルを限定するようにしてい
る。
【0079】すなわち、第1の復号化において、誤りが
2個(2シンボル)存在し、これを訂正した場合にセッ
トされるF1フラグを計数し、その計数値(NF1)に
応じた訂正を行うようにしている。
【0080】NF1=0の場合、すなわち、第1の復号
化において2誤り訂正を行った系列が存在しない場合、
第2の復号化時に誤りが検出されれば、その誤りシンボ
ルの位置にかかわらず、最大2シンボルまで訂正を行
う。
【0081】NF1≧1の場合、すなわち、第1の復号
化において2誤り訂正を行った系列が1系列以上存在す
る場合、第2の復号化時に誤りが検出されれば、F1フ
ラグがセットされた第1の符号語に属するシンボルを含
む最大2シンボルまでの訂正を行う。
【0082】つまり最大2シンボルの訂正シンボルの少
なくとも1シンボルは、F1フラグがセットされた第1
の符号語上でなければ、訂正を行わない。
【0083】2誤り訂正は、4シンボルのパリティを全
て訂正に使い切る(訂正能力を最大限使い切る)ため、
誤訂正の発生確率が高い。ここで、誤訂正とは、実際に
は誤りのないシンボルを誤っていると判定して訂正する
ことをいう。
【0084】その結果、実際に誤りのあるシンボルが訂
正されずに残ってしまう上、正しいシンボルを誤訂正に
より潰してしまう。即ち、誤訂正により誤りのないシン
ボルを書き換えて、誤ったシンボルにしてしまう。
【0085】誤訂正の確立を低く抑えるためには、4シ
ンボルのパリティを全て訂正に使わず、2シンボルのパ
リティで、1誤り訂正(1シンボルの誤り位置と、誤り
パターンをもとめる)を行い、残りの2シンボルのパリ
ティで1誤り訂正の結果を確認(検算)するのが良い。
【0086】しかしながら、一方で、訂正可能なシンボ
ル数が2シンボルから1シンボルに減り、訂正能力が下
がる欠点がある。
【0087】即ち、訂正能力を上げることと、誤訂正確
立を低く抑えることは相反する関係にある。
【0088】よって、本発明の実施の形態においては、
第2の符号語の復号化時に誤りが発生していると判断さ
れた場合には、第1の符号語の復号化時に2誤り訂正を
行ったC1系列に属するシンボルを優先して訂正するよ
うにしている。
【0089】これにより、第1の符号語の復号化時に訂
正能力を最大限使い切ったとしても、第2の符号語の復
号化時には、第1の符号語の復号化時に2誤り訂正を行
ったという情報をもとに、誤訂正発生の確立が高いとし
て優先的に訂正を行うため、高い訂正能力と低誤訂正確
立を両立させることが可能となる。
【0090】上述の動作を図2〜図5に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0091】同図において、ステップ2000は、第2
の符号語の復号開始を示す。
【0092】ステップ2010は、第1の符号語の復号
において生成した復号状態を示すフラグ(C1フラグ)
の読み込みを行うステップである。
【0093】ステップ2100は、ステップ2010で
読み込んだC1フラグのF2(訂正能力を示すフラグ)
の数が0であるかどうかの判定を行う。そして、0であ
ればステップ2110、即ち第1番目のグループの復号
処理に進み、0でない場合には、ステップ2200、即
ち第2番目のグループであるかどうかの判定に分岐す
る。
【0094】ステップ2110は、2誤り計算を行うス
テップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0
1,Y2,Y3 をともに0にして処理を終了する。ここ
で、Yn は、誤りパターンを示す。 また、誤りのある
シンボル数が1の場合には、その誤り位置L0と、誤り
パターンY0を求め、Y1,Y2,Y3を0にして処理を終
了する。
【0095】また、誤りのあるシンボル数が2の場合に
は、その誤り位置L0、及び、L1と、誤りパターン
0、及び、Y1を求め、Y2,Y3を0にして処理を終了
する。
【0096】ステップ2111は、訂正不能かどうかの
判定を行うステップであり、ステップ2110の2誤り
計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上であると判
定された場合に訂正不能とし、ステップ2117に分岐
する。
【0097】一方、ステップ2110の2誤り計算の結
果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定された
場合には、訂正可能であると判断し、ステップ2112
に進む。ステップ2112では、C1フラグのF1(2
誤り訂正を行ったことを示すフラグ)の数が0であるか
どうかの判定を行い、0であればステップ2116に分
岐し、0でない場合には、ステップ2114に進む。
【0098】ステップ2114では、訂正を行うシンボ
ル、即ち、位置L0、もしくは位置L0とL1のシンボル
のC1フラグのチェックを行い、次のステップ2115
の判断ステップで、F1フラグがたっている場合には、
ステップ2116に進み、F1フラグが存在しない場合
には、ステップ2117に分岐する。
【0099】なぜなら、ステップ2112の判断ステッ
プにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F1の数が0でないことがわかっているので、少な
くとも1ヶ所はF1フラグが立っているシンボルを訂正
するという条件に従って、F1フラグが存在しない場合
には、訂正を行わないステップ2117に分岐するよう
にしている。
【0100】ステップ2116は、1〜2シンボルの訂
正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しなっ
た場合の処理ステップであり、C2フラグに00をセッ
トする。即ち、補間無しを指示する。
【0101】一方、ステップ2117は、誤ったシンボ
ルが存在すると判定され且つ訂正を行わない場合、もし
くは訂正不能となった場合(誤りが3シンボル以上存在
すると判定された場合)の処理ステップであり、Y0
1,Y2,Y3をともに0にするとともに、C2フラグ
に01をセットする。即ち、F0補間(F0,F1,F
2を補間する)を指示する。
【0102】第2番目のグループは、0シンボル以上、
2シンボルまでの誤りを訂正する。
【0103】ここで、さらに、第1の符号語の復号状態
に基づいて、訂正するシンボルを限定するようにしてい
る。
【0104】すなわち、第1の復号化において、誤りが
3個(3シンボル)以上存在し、訂正することが出来な
かった第1の符号語に属するシンボルを含む最大2シン
ボルまでの訂正を行う。
【0105】つまり最大2シンボルの訂正シンボルの少
なくとも1シンボルは、F2フラグがセットされた第1
の符号語上でなければ、訂正を行わない。
【0106】次に、第2番目のグループについて説明す
る。
【0107】ステップ2100でF2フラグの数が0で
なかった場合に、ステップ2200に進み、ここで、F
2フラグの数が1であるかどうかの判定を行う。1であ
ればステップ2210に、1でなければステップ230
0、即ち第3番目のグループであるかどうかの判定に分
岐する。
【0108】ステップ2210は、2誤り計算を行うス
テップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0
1,Y2,Y3をともに0にして処理を終了する。ここ
で、Ynは、誤りパターンを示す。
【0109】また、誤りのあるシンボル数が1の場合に
は、その誤り位置L0と、誤りパターンY0を求め、
1,Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0110】また、誤りのあるシンボル数が2の場合に
は、その誤り位置L0,L1と、誤りパターンY0,Y1
求め、Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0111】ステップ2211は、訂正不能かどうかの
判定を行うステップであり、ステップ2210の2誤り
計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上であると判
定された場合に訂正不能とし、ステップ2217に分岐
する。
【0112】一方、ステップ2210の2誤り計算の結
果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定された
場合には、訂正可能であると判断し、ステップ2213
に進む。
【0113】ステップ2213では、バーストエラーで
あるかどうかの判定を行い、バーストエラーであれば、
ステップ2216に分岐し、バーストエラーでなけれ
ば、ステップ2214に進む。
【0114】ここで、バーストエラーとは、図15,図
16,図17で示すように、時間的に連続したある期
間、エラーが続く状態を言う。ここで、図15,17
は、それぞれ、バースト誤り発生時の第1の符号語およ
び第2の符号語の状態を示す図である。又、図16は、
図15の内容を含む、符号全体の構成図である。
【0115】すなわち局所的に集中してエラーが発生す
る場合であり、たとえば、ディスクにゴミが付着した
り、傷がついたりした場合に起こりやすい。
【0116】図16の例では、約480シンボル連続の
エラーとなっている。
【0117】これに対し、ランダムエラーは、エラーが
分散して(平均的に)発生する。
【0118】ランダムエラーのエラーレートが極端に悪
化した場合、例えばシンボルエラーレートが10-1台と
いった非常に悪い状況で、C1系列1系列中、すなわち
32シンボル中に、平均3.2シンボル誤ることを考え
ると、ランダムエラーに対しバーストエラーの誤りの発
生の仕方は大きく異なることがわかる。
【0119】図14は、ランダムエラーレートと誤りの
発生状況を示す図表である。
【0120】PSはシンボルエラーレートを表し、PS
1の場合は全シンボルエラー、PS=0.1(10-1
の場合は、C1系列(第1の符号語)では、3重以上の
誤りが最も起こりやすく、C2系列(第2の符号語)で
は、2〜3重誤りが最も起こりやすい。
【0121】なぜなら、C1系列は32シンボルで構成
されるため、シンボルエラーレートが10-1であれば、
1系列中平均的に3.2シンボルの誤りが発生すること
になる。
【0122】また、C2系列は28シンボルで構成され
るため、シンボルエラーレートが10-1であれば、1系
列中平均的に2.8シンボルの誤りが発生することにな
る。
【0123】同様に、PS=0.01(10-2)の場合
は、C1系列(第1の符号語)では、0〜1シンボル誤
りが最も起こりやすく、C2系列(第2の符号語)で
は、0〜1シンボル誤りが最も起こりやすい。
【0124】本発明の実施の形態においては、バースト
エラーであるかどうかは、現時点で復号中の第2の符号
語を得るのに必要な所定期間中に復号される第1の符号
語の復号状態に基づき判定を行う。
【0125】例えば、図16の1209の第2の符号語
は、この符号語を構成する第1の符号語だけを見てみる
と、訂正不能が4系列存在しており(NF2=4であ
り)、この4系列(図中の下部に記載したC1系列番号
で、92,96,100,104の系列)は、第2の符
号語中では連続しているので、バーストエラーである可
能性が高いと判定出来るが、ランダムエラーで偶然、前
記C1の4系列が訂正不能となっている可能性もある。
【0126】例えば、ランダムエラーのエラーレートが
極端に悪化し、シンボルエラーレートが10-1台半ばか
ら10-2台の間といった非常に悪い状況となった場合に
は、C1系列1系列中、すなわち32シンボル中、平均
的に1〜3シンボル以上の誤りが発生し、ところどころ
訂正不能となることがある。
【0127】ここで、さらに、現時点で復号中の第2の
符号語には属さないC1系列の復号状態も含めて見てみ
ると、90(図中、符号1201を付した),91,9
2,93,94,95,96,97,98,99,10
0,101,102,103,104,105,10
6,107(図中、符号1205を付した)の18系列
が訂正不能となっており(F2フラグが立っており)、
バーストエラーが発生していることがより明らかにな
る。
【0128】よって、本発明の実施の形態においては、
第2の符号語を得るのに必要な所定期間中に復号される
第1の符号語の復号状態を参照し、C1系列で連続4系
列以上、訂正不能が続いた場合(C1系列で連続4系列
以上、F2フラグが立っていた場合)にバーストエラー
であると判定するようにしている。
【0129】これにより、例えば、第2の符号語を構成
するC1系列(第1の符号語)の復号状態だけで判定を
行う場合、訂正不能が1系列のみ存在した時に(NF2
=1の時に)、これをバーストエラーであるかどうか判
定するのは非常に困難であるが、第2の符号語を得るの
に必要な所定期間中に復号される第1の符号語の復号状
態も参照するようにしているので、第1の符号語で連続
4系列訂正不能が続いた場合に、これをバーストエラー
であると判定することが出来る。
【0130】尚、第2の符号語は第1の符号語4系列お
きで構成されるため、第1の符号語が4 系列連続訂正
不能となった場合でも、第2の符号語でこれを見ると、
訂正不能は1系列しか存在しないことになる。
【0131】ステップ2214では、訂正を行うシンボ
ル、即ち、位置L0、もしくは位置L0とL1のシンボル
のC1フラグのチェックを行い、次のステップ2215
の判断ステップで、F2フラグが立っている場合には、
ステップ2216に進み、F2フラグが存在しない場合
には、ステップ2217に分岐する。
【0132】なぜなら、ステップ2200の判断ステッ
プにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F2の数が1であることがわかっているので、少な
くとも1ヶ所はF2フラグが立っているシンボルを訂正
するという条件に従って、F2フラグが存在しない場合
には、訂正を行わないステップ2217に分岐するよう
にしている。
【0133】ステップ2216は、1〜2シンボルの訂
正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しなか
った場合の処理ステップであり、C2フラグに00をセ
ットする。
【0134】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0135】一方、ステップ2217は、誤ったシンボ
ルが存在すると判定され、且つ、訂正を行わない場合、
もしくは訂正不能となった場合(誤りが3シンボル以上
存在すると判定された場合)の処理ステップであり、Y
0,Y1,Y2,Y3をともに0にするとともに、C2フラ
グに10をセットする。
【0136】C2フラグ=10は、図10に示すよう
に、2重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合、C1系列(第1の符号語)で1シンボル誤りを実行
した場合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符
号語)で2シンボル誤りを実行した場合、C1訂正では
訂正を行えなかった場合に補間を行う。
【0137】さて、上述したように、本発明では、ステ
ップ2213でバーストエラーかどうかの判定を行い、
バーストエラーだと判定された場合には、「訂正ヶ所
は、少なくとも1ヶ所F2上」の条件を適用せず、訂正
可能であれば即訂正を実行するようにして、バーストエ
ラー発生時の訂正能力を高めている。
【0138】図17中において、■(四角形)で示され
た第2の符号語を例にとってみた場合、前記第2の符号
語のシンボル27(誤りのあるシンボル)が属するC1
系列は、C1訂正時に、32シンボル全シンボルエラー
であったため、これを2シンボル誤りと誤判定してC1
で2重訂正を実行している(誤訂正)。結果、このC1
系列には、F1フラグが立っている。
【0139】一方、■で示された第2の符号語のシンボ
ル26(誤りのないシンボル)が属するC1系列は、C
1訂正時に、3シンボルエラーであり、これを3シンボ
ル以上のエラーであると正しく判定してC1では訂正を
行っていない(C2訂正不能)。結果、このC1系列に
は、F2フラグが立っている。
【0140】このような状態で、第2の符号語の復号時
に「訂正ヶ所は、少なくとも1ヶ所F2上」の条件を適
用すると、第2の符号語においては誤りが1シンボルし
かなく(シンボル27が誤りシンボル)、訂正を実行す
れば正しく元に戻り、再生データとして採用出来るのに
もかかわらず、F2フラグが立っているC1系列に属す
るシンボル26には誤りはなく、F1フラグが立ってい
るシンボル27には誤りがあるため、訂正をあきらめ補
間フラグを立てることになる。即ちこれらのデータは採
用されない(再生されない)。
【0141】以上のように、第2の符号語を得るのに必
要な所定期間中に復号される第1の符号語の復号状態を
参照することによってバーストエラーを確実に検出し、
バーストエラー発生時には、バーストエラーの訂正に適
した復号アルゴリズムを選択することにより、訂正能力
を高くすることが出来る。
【0142】尚、図17において、■で示されたC2系
列は、N(F2)=1、N(F1)=1である。よっ
て、C2訂正では、0〜2誤り計算を実施して、、エラ
ーが2シンボル以下であれば、「少なくとも1ヶ所F2
上の訂正」を行う(C2ストラテジーマップ参照)。と
ころが、誤り計算の結果、誤っているシンボルがF1上
であるため、訂正を行わず、F1以上を補間する。
【0143】第3番目のグループは、第1の符号語の復
号状態に応じて2消失と1シンボルまでの誤り訂正、も
しくは、0シンボル以上、2シンボルまでの誤りを訂正
する。NF1≦2の場合、すなわち、第1の復号化にお
いて2誤り訂正を行った系列が2系列まで存在する場
合、第2の復号化時に、F2フラグがセットされた第1
の符号語上の2シンボルを消失訂正し、他に誤りが検出
されれば、最大1シンボルまでの誤り訂正を行う。
【0144】NF1≧3の場合、すなわち、第1の復号
化において2誤り訂正を行った系列が3系列以上存在す
る場合、第2の復号化時に誤りが検出されれば、F2フ
ラグがセットされた第1の符号語に属するシンボルを含
む最大2シンボルまでの訂正を行う。
【0145】つまり最大2シンボルの訂正シンボルの少
なくとも1シンボルは、F2フラグがセットされた第1
の符号語上でなければ、訂正を行わない。
【0146】ここで、さらに、2消失と1シンボルまで
の誤り訂正を行う場合には、第1の符号語の復号状態に
基づいて、訂正するシンボルを限定するようにしてい
る。NF1=0の場合、すなわち、第1の復号化におい
て2誤り訂正を行った系列が存在しない場合、第2の復
号化時に2消失以外にも誤りが検出されれば、その誤り
シンボル位置にかかわらず、最大1シンボルまでの訂正
を行う。
【0147】1≦NF1≦2の場合、すなわち、第1の
復号化において2誤り訂正を行った系列が1系列以上、
2系列まで存在する場合、第2の復号化時に2消失以外
にも誤りが検出されれば、F1フラグがセットされた第
1の符号語に属するシンボルのみを最大1シンボルまで
訂正する。
【0148】つまり訂正するシンボルは、F1フラグが
セットされた第1の符号語上でなければ、2消失訂正も
1シンボルまでの誤り訂正も行わない。
【0149】次に、第3番目のグループについて更に詳
細に説明する。
【0150】ステップ2200でF2フラグの数が1で
なかった場合に、ステップ2300に進み、ここで、F
2フラグの数が2であるかどうかの判定を行う。2であ
ればステップ2301に、2でなければステップ240
0、即ち、第4番目のグループであるかどうかの判定に
分岐する。
【0151】ステップ2301は、F1フラグの数が3
個以上であるかどうかの判定を行うステップであり、2
個以下の場合には、ステップ2320に分岐し、3個以
上の場合にはステップ2310に進む。
【0152】ステップ2310は、2誤り計算を行うス
テップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0
1,Y2,Y3をともに0にして処理を終了する。
【0153】ここで、Ynは、誤りパターンを示す。
【0154】また、誤りのあるシンボル数が1の場合に
は、その誤り位置L0と、誤りパターンY0を求め、
1,Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0155】また、誤りのあるシンボル数が2の場合に
は、その誤り位置L0,L1と、誤りパターンY0,Y1
求め、Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0156】ステップ2311は、訂正不能かどうかの
判定を行うステップであり、ステップ2310の2誤り
計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上であると判
定された場合に訂正不能とし、ステップ2317に分岐
する。
【0157】一方、ステップ2310の2誤り計算の結
果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定された
場合には、訂正可能であると判断し、ステップ2314
に進む。
【0158】ステップ2314では、訂正を行うシンボ
ル、即ち、位置L0、又は、位置L0とL1のシンボルの
C1フラグのチェックを行い、次のステップ2315の
判断ステップで、F2フラグが立っている場合には、ス
テップ2316に進み、F2フラグが存在しない場合に
は、ステップ2317に分岐する。
【0159】なぜなら、ステップ2300の判断ステッ
プにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F2の数が2であることがわかっているので、少な
くとも1ヶ所はF2フラグが立っているシンボルを訂正
するという条件に従って、F2フラグが存在しない場合
には、訂正を行わないステップ2317に分岐するよう
にしている。
【0160】ステップ2316は、1〜2シンボルの訂
正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しなか
った場合の処理ステップであり、C2フラグに00をセ
ットする。
【0161】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0162】一方、ステップ2317は、誤ったシンボ
ルが2個以下存在すると判定され、且つ、訂正を行わな
い場合、もしくは訂正不能となった場合(誤りが3シン
ボル以上存在すると判定された場合)の処理ステップで
あり、Y0,Y1,Y2,Y3をともに0にするとともに、
C2フラグに01をセットする。
【0163】C2フラグ=01は、図10に示すよう
に、1重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符号語)
で1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル誤りを実
行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった場合に補
間を行う。
【0164】ステップ2320は、ステップ2301
で、F1フラグの数が2個以下と判定された場合の処理
で、2消失1誤り計算を行うステップである。
【0165】ここでは、C1復号(第1の符号語の復
号)で訂正不能となった系列に属する2シンボルに誤り
があると仮定して、前記2シンボルのシンボル位置をそ
のままL0,L1とおき、それぞれの誤りパターンY0
1を求める。
【0166】このように、L0,L1を誤り計算によって
求めるのではなく、C1復号で訂正不能となった系列に
属する2つのシンボルのシンボル位置をそのまま採用し
て、それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手法を
2消失訂正という。
【0167】同様にして、ステップ2410の4消失計
算においては、C1復号(第1の符号語の復号)で訂正
不能となった系列に属する3シンボルに誤りがあると仮
定して、前記3シンボルのシンボル位置をそのまま
0,L1,L2とおき、それぞれの誤りパターンY0,Y
1,Y2を求める。
【0168】このように、L0,L1,L2を誤り計算に
よって求めるのではなく、C1復号で訂正不能となった
系列に属する3つのシンボル位置をそのまま採用して、
それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手法を3消
失訂正という。
【0169】また、同様にして、ステップ2510の4
消失計算においては、C1復号(第1の符号語の復号)
で訂正不能となった系列に属する4シンボルに誤りがあ
ると仮定して、前記4シンボルのシンボル位置をそのま
まL0,L1,L2,L3とおき、それぞれの誤りパターン
0,Y1,Y2,Y3を求める。
【0170】このように、L0,L1,L2,L3を誤り計
算によって求めるのではなく、C1復号で訂正不能とな
った系列に属する4つのシンボル位置をそのまま採用し
て、それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手法を
4消失訂正という。
【0171】さて、ステップ2510では、2消失訂正
を行う2シンボル以外に、誤りのあるシンボルが1シン
ボル存在する場合には、その誤り位置L2と、誤りパタ
ーンY2を求め、Y3を0にして処理を終了する。
【0172】また、2消失訂正を行う2シンボル以外に
は誤りのあるシンボルが存在しない場合には、Y2,Y3
をともに0にして処理を終了する。
【0173】ステップ2321は、訂正不能かどうかの
判定を行うステップであり、ステップ2320の1誤り
計算の結果、正しく訂正できないと判定された場合に訂
正不能とし、ステップ2327に分岐する。
【0174】一方、ステップ2320の1誤り計算の結
果、誤りのあるシンボル数が1以下で、正しく訂正でき
ると判定された場合には、訂正可能であると判断し、ス
テップ2322に進む。
【0175】2322では、C1フラグのF1(2誤り
訂正を行ったことを示すフラグ)の数が0であるかどう
かの判定を行い、0であればステップ2323に分岐
し、0でない場合には、2324に進む。
【0176】ステップ2324では、1誤り訂正を行う
シンボル、即ち、位置L2のシンボルのC1フラグのチ
ェックを行い、次のステップ2325の判断ステップ
で、F1フラグが立っている場合には、ステップ232
6に進み、F1フラグが立っていない場合には、ステッ
プ2327に分岐するようにしている。
【0177】なぜなら、ステップ2322の判断ステッ
プにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F1フラグの数が0でないことがわかっているの
で、少なくとも1ヶ所はF1フラグが立っているシンボ
ルを訂正するという条件に従って、F1フラグが立って
いない場合には、訂正を行わないステップ2327に分
岐するようにしている。
【0178】ステップ2326は、2〜3シンボル(2
消失1誤り)の訂正を行う場合、もしくは、2シンボル
(2消失)の訂正を行う場合の処理ステップであり、C
2フラグに00をセットし、補間無しを指示する。
【0179】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0180】一方、ステップ2327は、誤ったシンボ
ルが1個以下存在すると判定され、且つ、訂正を行わな
い場合、もしくは訂正不能となった場合(1誤り計算の
結果、正しく訂正できないと判定された場合)の処理ス
テップであり、Y0,Y1,Y 2,Y3をともに0にすると
ともに、C2フラグに01をセットする。
【0181】C2フラグ=01は、図10に示すよう
に、1重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符号語)
で1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル誤りを実
行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった場合に補
間を行う。
【0182】ステップ2323では、バーストエラーで
あるかどうかの判定を行い、バーストエラーであれば、
ステップ2327に分岐し、バーストエラーでなけれ
ば、ステップ2326に進む。
【0183】ここで、バーストエラーとは、図15,図
16,図17で示すように、時間的に連続したある期
間、エラーが続く状態のことを言うことは、上述した通
りである。又、図14は、ランダムエラーレートと誤り
の発生状況を示す図表であることも上述した通りであ
る。
【0184】本発明の実施の形態においては、バースト
エラーであるかどうかは、現時点で復号中の第2の符号
語を得るのに必要な所定期間中に復号される第1の符号
語の復号状態に基づき判定を行う。
【0185】例えば、図16の1209の第2の符号語
は、この符号語を構成する第1の符号語だけを見てみる
と、訂正不能が4系列存在しており(NF2=4であ
り)、この4系列(図下のC1系列番号で、92,9
6,100,104の系列)は、第2の符号語中では連
続しているので、バーストエラーである可能性が高いと
判定出来るが、ランダムエラーで偶然、前記C1の4系
列が訂正不能となっている可能性もある。
【0186】例えば、ランダムエラーのエラーレートが
極端に悪化し、シンボルエラーレートが10-1台半ばか
ら10-2台の間といった非常に悪い状況となった場合に
は、C1系列1系列中、すなわち32シンボル中、平均
的に1〜3シンボル以上の誤りが発生し、ところどころ
訂正不能となることがある。
【0187】ここで、さらに、現時点で復号中の第2の
符号語には属さないC1系列の復号状態も含めて見てみ
ると、90(図中、符号1201を付した),91,9
2,93,94,95,96,97,98,99,10
0,101,102,103,104,105,10
6,107(図中、符号1205を付した)の18系列
が訂正不能となっており(F2フラグが立っており)、
バーストエラーが発生していることがより明らかにな
る。
【0188】よって、本発明の実施の形態においては、
第2の符号語を得るのに必要な所定期間中、即ち、C1
系列(第1の符号語)で108系列に相当する期間中に
復号される第1の符号語の復号状態を参照し、C1系列
が予め定められた系列数以上、連続して訂正不能が続い
た場合(C1系列で予め定められた系列数以上、連続し
てF2フラグが立っていた場合)にバーストエラーであ
ると判定するようにしている。
【0189】これにより、例えば、第2の符号語を構成
するC1系列(第1の符号語)の復号状態だけで判定を
行う場合、訂正不能が1系列のみ存在した時に(NF2
=1の時に)、これをバーストエラーであるかどうか判
定するのは非常に困難であるが、第2の符号語を得るの
に必要な所定期間中に復号される第1の符号語の復号状
態も参照するようにしているので、第1の符号語で連続
4系列訂正不能が続いた場合に、これをバーストエラー
であると判定することが出来る。
【0190】尚、第2の符号語は第1の符号語4系列お
きで構成されるため、第1の符号語が4系列連続訂正不
能となった場合でも、第2の符号語でこれを見ると、訂
正不能は1系列しか存在しないことになる。
【0191】さて、上述したように、本発明では、1誤
り訂正の対象となるシンボルが属するC1系列(第1の
符号語)に、F1フラグが立っていない場合、ステップ
2323でバーストエラーかどうかの判定を行い、バー
ストエラーだと判定された場合には、訂正を行わないよ
うにして、誤訂正の確率を低くするようにしている。
【0192】ここで、C2訂正(第2の符号語による訂
正)における誤訂正の確率を低くする上記方法に関し、
さらに詳しく説明する。
【0193】『2消失と1誤り訂正』は、上述したよう
に、3シンボルまでの誤り訂正の内、2シンボルは、そ
のシンボル位置を、C1復号(第1の符号語の復号)で
訂正不能となったC1系列に属するシンボルの位置だと
決めて訂正を行うため、C2復号での誤訂正確率は、C
2復号時に『2誤り訂正』を行う場合より高くなる。
尚、『2誤り訂正』では、訂正シンボルの位置と、その
誤りパターンを誤り計算によって求める。
【0194】そこで、2消失以外に、(最大1シンボル
の)訂正を行う場合には、F1フラグが立っている場合
に限定することによって、C2復号での誤訂正確率を下
げるようにしている。すなわち、2消失以外の訂正シン
ボルの誤り位置と誤りパターンを計算により求めた結
果、その誤り位置にF1フラグが立っていない場合に
は、当該1誤り訂正のみならず、2消失の訂正も行わな
いようにしている。尚、結果的に、2消失訂正自体にも
制限を加えていることになる。
【0195】ただし、復号するC2系列(第2の符号
語)中に、F1フラグが存在しない場合には、上述の判
断を行えないので、2消失以外の1(シンボル)誤り訂
正は、任意の箇所(シンボル)を訂正するようにするの
が一般的である。
【0196】しかしながら、1誤り訂正の訂正ヶ所を任
意とすると、2消失訂正も無条件で訂正を行うことにな
り、特にバーストエラーが発生した場合には、C2訂正
(第2の符号語による訂正)における誤訂正の確率が高
くなる。
【0197】よって、本発明の実施の形態においては、
F1フラグが存在しない場合には、ステップ2323
で、バーストエラーが発生しているかどうかの判定を行
い、バーストエラーだと判定された場合には、無条件で
2消失訂正が行われることを避けるため、訂正を行わな
いようにして、誤訂正の確率を低くしている。
【0198】以上のように、第2の符号語を得るのに必
要な所定期間中に復号される第1の符号語の復号状態を
参照することによってバーストエラーを確実に検出し、
バーストエラー発生時には、バーストエラーの訂正に適
した復号アルゴリズムを選択することにより、誤訂正の
確立を低くすることが出来る。
【0199】以下に、第4番目のグループ、第5番目の
グループ、第6番目のグループ、第7番目のグループに
関し、簡単に説明する。
【0200】図2〜図5に示したフローチャートに関し
ては、第4〜第7番目のグループに関しても、これまで
説明してきた第1〜第3番目のグループと同じ方法で処
理を進めるようにしているので、ここでは説明を省略す
る。
【0201】第4番目のグループは、第1の復号化にお
いて、誤りが3個(3シンボル)以上存在し、訂正する
ことが出来なかった第1の符号語に属する3シンボルを
消失訂正する。
【0202】第5番目のグループは、第1の符号語の復
号状態に応じて4消失訂正、もしくは、0シンボル以
上、2シンボルまでの誤りを訂正する。
【0203】NF1=0の場合、すなわち、第1の復号
化において2誤り訂正を行った系列が存在しない場合、
第2の復号化時に、F2フラグがセットされた第1の符
号語上の4シンボルを消失訂正する。
【0204】NF1≧1の場合、すなわち、第1の復号
化において2誤り訂正を行った系列が1系列以上存在す
る場合、第2の復号化時に、F2フラグがセットされた
第1の符号語に属するシンボルに限って最大2シンボル
までの訂正を行う。
【0205】つまり最大2シンボルの訂正シンボルは、
全てF2フラグがセットされた第1の符号語上でなけれ
ば、訂正を行わない。
【0206】ここで、第5番目のグループにおける、4
消失訂正(4イレージャ訂正)に関し、簡単に説明す
る。
【0207】図15は4消失訂正を行う場合の第1の符
号語(C1符号)、および、第2の符号語(C2符号)
を構成するそれぞれのシンボルがどのように誤っている
かを示す図である。
【0208】1つの升目が1シンボルを示し、図8で示
したように、第1の符号語は縦方向の32シンボルで構
成され、第2の符号語は、C1符号4系列ごとに1シン
ボル縦方向にずれる斜め方向の28シンボルで構成され
る。
【0209】黒い升目(斜線の施された升目)が誤って
いるシンボルを、白い升目が誤りのないシンボルを表
す。
【0210】まず、第1の符号語の復号化について説明
する。
【0211】第1の符号語(C1符号)は、図の右側の
列から順に復号化される。
【0212】一番右の1列目から6列目までの第1の符
号語には、誤りが発生していないので、第1の符号語の
復号化時には、訂正を行わないで、C1フラグ 00 、
即ち、F0フラグをセットする。
【0213】右から7列目の第1の符号語1201は、
26シンボル目、28シンボル目、30シンボル目の3
シンボルに誤りがあるので、復号化時には訂正を行わな
いで、C1フラグ 11 、すなわちF2フラグをセット
する。
【0214】次に復号を行う一つ隣の第1の符号語12
02は、0シンボル目,以下、2,4,6,8,10,
12,14,16,18,20,22,24,26,2
7,28,29,30,そして31シンボル目の計19
シンボルに誤りがあるので、復号化時には訂正を行わな
いで、C1フラグ 11 、すなわちF2フラグをセット
する。
【0215】次に復号を行う一つ隣の第1の符号語以
降、14系列1203(14の第1の符号語)が全シン
ボルエラーなので、第1の符号語の復号化時には訂正を
行わないで、C1フラグ 11 、すなわちF2フラグを
セットする。
【0216】同様にして、14系列目の全シンボルエラ
ーの一つ隣の19シンボルエラーが発生した系列120
4、その隣の3シンボルエラーが発生した系列1205
に関しても、第1の復号化時に訂正を行わないで、C1
フラグ 11 すなわちF2フラグをセットする。
【0217】次に、第2の符号語の復号化について説明
する。
【0218】上述のように、図15中に示された誤りの
あるシンボルは、第1の符号語の復号化時に1シンボル
も訂正されないので、第2の符号語を復号化する時点
で、誤りのあるシンボルはそのまま残っている。
【0219】しかしながら、C2系列の符号間最小距離
は、5であるので、誤り位置がわかっている時には4シ
ンボル、そうでない時には2シンボルまでの訂正が可能
である。
【0220】第1の符号語においては、誤りのあるシン
ボルが1系列(一つの符号語)中に集中して存在してい
たが、第2の符号語で見ると、一つの符号語における誤
りシンボルは最大でも4シンボルとなっている。
【0221】よって、第1の符号語の復号状態を参照す
ることにより誤り位置を特定出来る4シンボルを4消失
訂正することが出来、図15に示された全ての誤りシン
ボルは、第2の符号語の復号化時に全て訂正することが
出来る。
【0222】約16EFMフレーム(16C1系列)期
間のバーストエラーにかかるC2系列(第2の符号語)
は、124系列(124語)存在する。即ち、C2系列
の最終シンボル(第27シンボル)が、ぎりぎりバース
トエラーにかかるのは、図16の下方に記載のC1系列
番号91のところである。即ち、C2系列の最初のシン
ボル(第0シンボル)が、C1系列番号−17から始ま
るC2系列である。また、C2系列の最初のシンボル
(第0シンボル)が、ぎりぎりバーストエラーにかかる
のは、図16の下方に記載のc1系列番号106のとこ
ろである。よって、約16C1系列期間のバーストエラ
ーにかかるC2系列(第2の符号語)は、C1系列で、
−17〜106の系列の第0シンボルから始まるC2系
列となり、124系列存在することになる。ここで、上
述した通り図15は、図16の部分拡大図であるという
関係にある。
【0223】図15では、この124系列の内、バース
トエラーを完全に横切る、即ち、C2系列で3〜4エラ
ーが発生する代表的な4つの第2の符号語1206〜1
209を示している。
【0224】又、代表的な4つの第2符号語1206〜
1209を構成するシンボルを、それぞれ、三角形、丸
形、星形、四角形で表している。また、それぞれの形状
において、白抜きのものは、誤り無しのシンボルを示し
ており、黒く塗りつぶしたものは、誤り有りのシンボル
を示している。同図において、第2符号語1206は、
3イレージャ訂正の例を示し、第2符号語1207〜1
209は、4イレージャ訂正の例を示している。
【0225】さて、第6番目のグループは、第1の復号
化において、誤りが3個(3シンボル)以上存在し、訂
正することが出来なかった第1の符号語に属するシンボ
ルに限って、0シンボル以上、1シンボルまでの誤りを
訂正する。
【0226】つまり最大1シンボルの訂正シンボルは、
必ずF2フラグがセットされた第1の符号語上でなけれ
ば、訂正を行わない。
【0227】第7番目のグループは、誤り計算のみを実
行し、訂正は行わない。以上、説明した第1の符号語の
復号化、および、第2の符号語の復号化を行った場合
の、それぞれのケースの訂正不能確率、および、検出不
能確率を図13に示す。
【0228】ここでは、シンボルエラーレートを 0.
01 とし、すなわち、平均して100シンボルあたり
1シンボルという非常に高い割合でランダムエラーが発
生している状況を想定して算出している。
【0229】なぜなら、訂正不能、検出不能が発生する
のは、局所的にシンボル誤り率が高くなった場合であ
り、こうした状況下で訂正能力と検出能力を評価しなけ
れば意味が無いからである。(平均シンボル誤り率が比
較的低い場合の能力が高くても、そのような状況下では
エラーの発生自体がまれであるので役に立たない。)さ
て、CDが音楽などをリニアPCMで記録しているのに
対し、MDでは、音声圧縮を行ったデータを記録するの
で、再生時に誤りの検出漏れが発生すると、システムに
重大な影響を及ぼす可能性がある。
【0230】特に、Scale Factor(バンド内スペクトル
の最大値)、Word Length(各バンド毎に与えられた量
子化ビット数)といった量子化サブ情報は、重要なパラ
メータで、これらのデータにエラーが発生しているのに
もかかわらず、これを検出できないまま再生を行った場
合、何サンプルにもわたって、記録された音声圧縮デー
タとは全く関係のない音声伸張が行われて、長時間ノイ
ズが発生する。
【0231】よって、MDなど、音声圧縮データの誤り
検出訂正においては、検出不能確立を極力低くするよ
う、誤り検出能力に重点を置いた復号化を行うようにし
ている。ただし、誤り検出能力と、誤り訂正能力は、相
反する関係にあるので、そのバランスに関し、十分考慮
する必要がある。
【0232】例えば、図13において、第6番目のグル
ープ(NF2=5)の訂正不能確立、検出不能確立は、
それぞれ次の様になる。
【0233】即ち、F2上の1シンボルまでの訂正を行
った場合、訂正不能確立は2.4×10-9、検出不能確
立は5.6×10-19であり、F2上の2シンボルまで
の訂正を行った場合、訂正不能確立は1.8×1
-10、検出不能確立は2.8×10-8である。
【0234】2シンボルまでの訂正を許せば、訂正され
る機会が増えるので、必然的に訂正不能の確立は下が
る。つまり、訂正能力が上がる。しかしながら、第6番
目のグループでは、第1の符号語の復号時に、訂正不能
となった系列が5系列も含まれ、信頼性が低い上に、第
2の符号で訂正可能なシンボル数の最大値(2シンボ
ル)まで訂正を行うと、誤訂正の確立が高くなり、即
ち、検出不能確立が上がる。つまり、検出能力が下が
る。誤訂正とは、訂正の内容、即ち、誤りのあるシンボ
ルの位置と誤りパターンが正しく求まったと判定しなが
ら、実際には求めたシンボル位置、あるいは誤りパター
ンが誤っていて、誤った訂正を行うことである。即ち、
誤った訂正を行ってデータを潰してしまうため、結果的
に誤りを誤りとして検出できないことになる。
【0235】第1の復号化において、誤りが3個(3シ
ンボル)以上存在し、訂正することが出来なかった第1
の符号語に属するシンボルに限って、0シンボル以上、
1シンボルまでの誤りを訂正する。つまり、最大1シン
ボルの訂正シンボルは、必ずF2フラグがセットされた
第1の符号語上でなければ、訂正を行わない。 (実施の形態2)以下、本発明の第2の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0236】本実施の形態では2重に符号化された誤り
検出符号として、従来例と同じ2重リードソロモン符号
を用いる。
【0237】図7は、実施の形態2にかかる誤り検出訂
正方法の復号化の手順を示すフローチャートである。
【0238】図7に示すように、2重に符号化された誤
り検出訂正符号を復号するのに際し、第1の復号化のス
テップでは、第1の符号語を復号化するとともに、その
復号状態を表す第1のフラグ(C1フラグ)を出力する
(ステップ401)。
【0239】第1の符号語を復号化する手順の詳細は、
図6に示す従来例と同一である。
【0240】又、第2の復号化のステップでは、まず最
初に、第1の符号語の復号状態を表すC1フラグを計数
し、その値に基づいて、実際の誤り計算、復号を行う前
に、第2の符号語をN個のグループに分類する(ステッ
プ402)。
【0241】本実施の形態では、図12の図表に示すよ
うに、7個のグループに分類するようにしている。
【0242】すなわち、NF2(表では N(F2)と
表記)が0の場合、1の場合、2の場合、3の場合、4
の場合、5の場合、6の場合である。
【0243】次いで、第2の符号語を、第2の符号語を
構成する第1の符号語の復号状態と、誤り検出訂正を掌
るシステム制御部が設定するフラグとに基づいて復号化
するとともに、その復号状態を表すC2フラグを出力す
る(ステップ403)。
【0244】ここで、誤り検出訂正を掌るシステムが設
定するフラグについて、図18を参照しながら更に述べ
る。
【0245】図18は、本発明の誤り検出・訂正方法を
適用する記録再生装置の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【0246】図18のMDシステムは、MD(直径64
mmの光磁気ディスク)にディジタルデータを記録再生
する装置である。
【0247】1620は変復調部であり、再生モード時
に、記録再生ドライブ1610から入力される信号を所
定の方式で復調し、メモリ1690に書き込む。
【0248】1630は誤り訂正部であり、再生モード
時に、メモリ1690から復調データ(オーディオデー
タもしくはディスクの目録情報データ)を読み出して、
誤り訂正を行ってメモリ1690に書き込む。
【0249】1640はメモリ制御部であり、メモリ1
690の領域管理とアドレス制御及び、データの書き込
みと、データ読み出しの制御を行う。
【0250】1650は音声圧縮・伸張部であり、再生
モード時に、メモリ制御部1640を介してメモリ16
90から圧縮された音声データを読み出し、これを伸張
して、DAコンバータ1660もしくはディジタルイン
ターフェース部1670に出力する。
【0251】1680はシステム制御部であり、各ブロ
ックに記録モード、もしくは再生モード等の設定をはじ
め、再生モード時には、ミニディスクに記録されたディ
スクの目録情報(TOC = Table of co
ntennts)をメモリ1690から読み込んで、シ
ステム全体の一連の再生制御を行う。
【0252】TOCにはプログラム番号(曲番号)や曲
名情報、また、1つの曲を構成する所定単位のデータ
が、それぞれディスク上のどの位置に記録されているか
等の情報が含まれている。
【0253】更に、システム制御1680は、本発明の
誤り検出・訂正方法を適用する記録再生装置を構成する
それぞれのブロック(1610〜1670、及び169
0)の各種動作状態を常に監視して、例えば上述の再生
動作をシステム全体として矛盾なく行えるように、各構
成ブロックを制御する。
【0254】本実施の形態では、第2の符号語の復号化
時に、第2の符号語を構成する第1の符号語の復号状態
と、誤り検出訂正を掌るシステム制御部1680が設定
するフラグとに基づいて復号化するとともに、その復号
状態を表すC2フラグを出力するようにしている。
【0255】以下、本発明の特徴である第2の復号化の
ステップについて図19〜図22を用いて詳細に説明す
る。
【0256】第2の復号化は、図19〜図22のフロー
チャートに従って行われる。
【0257】本実施の形態では、グループの数が7であ
り、第1番目のグループは、NF2=0のグループであ
る。
【0258】ここでNF2とは、第2の符号語を構成す
る第1の符号語の復号状態として出力されるC1フラグ
の内、『F2フラグ』を計数した結果を示す。
【0259】『F2フラグ』とは、図9に示すように、
C1系列で訂正不能、すなわち、3重以上のエラーが存
在した場合に出力されるフラグで、その値は11であ
る。
【0260】図9に示すように、C1訂正の信頼度とし
ては最も信頼度が低い、言い換えれば、誤訂正の可能性
が高いケースである。
【0261】また、第1の復号化時に、誤りが検出され
なかった場合に、C1フラグを00とし、第1の復号化
時に、誤りが1個(1シンボル)存在し、これを訂正し
た場合に、C1フラグを01とし、これを『F0フラ
グ』と呼ぶ。
【0262】また、第1の復号化時に、誤りが2個(2
シンボル)存在し、これを訂正した場合に、C1フラグ
を10とし、これを『F1フラグ』と呼ぶ。
【0263】こうして、第1の符号語の復号状態をC1
フラグとして出力し、第2の符号語の復号化を行う時
に、C1フラグの内容毎に計数して、NF0、NF1、
NF2を求める。
【0264】ここで、NF0は『F0フラグ』の計数
値、NF1は『F1フラグ』の計数値、NF2は『F2
フラグ』の計数値である。
【0265】従って、第1番目のグループは、NF2=
0のグループであるから、第1の復号化において、当該
第2の符号語を構成する第1の符号語中、訂正不能が1
系列も発生しなかったことを意味している。
【0266】第2番目のグループは、NF2=1のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が1
系列存在することを意味している。
【0267】第3番目のグループは、NF2=2のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が2
系列存在することを意味している。
【0268】第4番目のグループは、NF2=3のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が3
系列存在することを意味している。
【0269】第5番目のグループは、NF2=4のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が4
系列存在することを意味している。
【0270】第6番目のグループは、NF2=5のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が5
系列存在することを意味している。
【0271】第7番目のグループは、NF2≧6のグル
ープであり、第1の復号化において、当該第2の符号語
を構成する第1の符号語中、訂正不能となった系列が6
系列以上存在することを意味している。
【0272】上述のように、第2の符号語の復号を行う
前に、まず、第1の符号語の復号状態に基づいて、第2
の符号語を7つのグループに分類し、それぞれのグルー
プにおいて、第2の符号語の復号方法を決定するように
している。
【0273】即ち、本発明では、第2の符号語の復号計
算を行う前に、まず最初に、第2の符号語を構成するC
1系列のC1フラグ数をチェックして、その数により第
2の符号語の復号方法を決定するようにしている。
【0274】図12に、7つのグループそれぞれの第2
の符号語の復号方法を示す。第2の符号語の復号化は、
図12の図表に従い、図2〜図5のフローチャートの手
順で行う。
【0275】第1番目のグループは、0シンボル以上、
2シンボルまでの誤りを訂正する。
【0276】ここで、さらに、第1の符号語の復号状態
に基づいて、訂正するシンボルを限定するようにしてい
る。
【0277】即ち、第1の復号化において、誤りが2個
(2シンボル)存在し、これを訂正した場合にセットさ
れるF1フラグを計数し、その計数値(NF1)に応じ
た訂正を行うようにしている。
【0278】NF1=0の場合、即ち、第1の復号化に
おいて2誤り訂正を行ったC1系列が存在しなかった場
合、第2の復号化時に誤りが検出されれば、その誤りシ
ンボルの位置にかかわらず、最大2シンボルまでの訂正
を行う。
【0279】NF1≧1の場合、即ち、第1の復号化に
おいて2誤り訂正を行ったC1系列が1系列以上存在す
る場合、第2の復号化時に誤りが検出されれば、F1フ
ラグがセットされた第1の符号語に属するシンボルを含
む最大2シンボルまでの訂正を行う。
【0280】つまり、最大2シンボルの訂正シンボルの
少なくとも1シンボルは、F1フラグがセットされた第
1の符号語上でなければ、訂正を行わない。
【0281】2誤り訂正は、4シンボルのパリティを全
て訂正に使い切る(訂正能力を最大限使いきる)ため、
誤訂正の発生確率がどうしても高くなる。ここで、誤訂
正とは、実際には誤りのないシンボルを誤っていると判
定して訂正することをいう。
【0282】その結果、実際に誤りのあるシンボルが訂
正されずに残ってしまったり、誤りのないシンボルを誤
訂正によって潰してしまったりする。
【0283】即ち、誤訂正により、誤りのないシンボル
を書き換えて、誤ったシンボルにしてしまう。
【0284】誤訂正の確率を低く抑えるためには、4シ
ンボルのパリティを全て訂正に使わず、2シンボルのパ
リティで、1誤り訂正(1シンボルの誤り位置と、誤り
パターンを求める)を行い、残りの2シンボルのパリテ
ィで1誤り訂正の結果を確認(検算)するほうが良い。
【0285】しかしながら、一方で、訂正可能なシンボ
ル数が2シンボルから1シンボルに減り、訂正能力が下
がる欠点がある。
【0286】即ち、訂正能力を上げることと、誤訂正確
率を低く抑えることは相反する関係にある。
【0287】よって、本発明の実施の形態においては、
第2の符号語gの復号化時に誤りが発生していると判断
された場合には、第1の符号語の復号化時に2誤り訂正
を行ったC1系列(第1の符号語)に属するシンボル優
先して訂正するようにしている。
【0288】これにより、第1の符号語の復号化時に訂
正能力を最大限使い切ったとしても、第2の符号語の復
号化時には、第1の符号語の復号化時に2誤り訂正を行
ったと言う情報(フラグ)をもとに、誤訂正発生の確率
が高いとして優先的に訂正を行うため、高い訂正能力と
低誤訂正確率を両立することが可能となる。
【0289】上述の動作に関し、図19〜図22に示す
フローチャートを参照しながら、さらに詳細に説明す
る。
【0290】図19〜図22において、ステップ170
00は、第2の符号語の復号開始を示す。ステップ17
010は、第1の符号語の復号において生成した復号状
態を示すC1フラグの読み込みを行うステップである。
【0291】ステップ17100は、ステップ1701
0で読み込んだC1フラグの内F2フラグの数が0であ
るかどうかの判定を行う。
【0292】そして、0であればステップ17110,
即ち第1番目のグループの復号処理に進み、0でない場
合には、ステップ17200、即ち第2番目のグループ
であるかどうかの判定に分岐する。
【0293】ステップ17110は、2誤り計算を行う
ステップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0,Y
1,Y2,Y3をともに0にして処理を終了する。
【0294】ここでYnは、誤りパターンを示す。
【0295】また、誤りのあるシンボルの数が1の場合
には、その誤り位置L0と、誤りパターンY0を求め、
Y1,Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0296】また、誤りのあるシンボルの数が2の場合
には、その誤り位置L0、及び、L1と、誤りパターン
Y0、及び、Y1を求め、Y2,Y3を0にして処理を
終了する。
【0297】ステップ17111は、訂正不能かどうか
の判定を行うステップであり、ステップ17110の2
誤り計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上である
と判定された場合に訂正不能とし、ステップ17117
に分岐する。
【0298】一方、ステップ17110の2誤り計算の
結果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定され
た場合には、訂正可能であると判断し、ステップ171
12に進む。
【0299】ステップ17112では、C1フラグの
内、F1フラグ(第1の符号語の復号化で、2誤り訂正
を行ったことを示すフラグ)の数が0であるかどうかの
判定を行い、0であれば、ステップ2116に分岐し、
0でない場合には、ステップ17114に進む。
【0300】ステップ17114では、訂正を行うシン
ボル、即ち、位置L0、もしくは位置L0とL1のシン
ボルのC1フラグのチェックを行い、次のステップ17
115の判断ステップで、F1フラグが立っている場合
には、ステップ17116に進み、F1フラグが存在し
ない場合には、ステップ17117に分岐する。
【0301】なぜなら、ステップ17112の判断ステ
ップにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F1フラグの数が0でないことがわかっているの
で、少なくとも1ヶ所はF1フラグが立っているシンボ
ルを訂正するという条件に従って、F1フラグが存在し
ない場合には、訂正を行わないステップ17117に分
岐するようにしている。
【0302】ステップ17116は、1〜2シンボルの
訂正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しな
かった場合の処理ステップであり、C2フラグに00を
セットする。即ち、補間無しを指示する。
【0303】一方、ステップ17117は、誤ったシン
ボルが2シンボル以下存在すると判定され、且つ、訂正
を行わない場合、もしくは訂正不能となった場合(誤り
が3シンボル以上存在すると判定された場合)の処理ス
テップであり、Y0,Y1,Y2,Y3をともに0にす
るとともに、C2フラグに01をセットする。
【0304】即ち、F0補間(F0,F1,F2を補間
する)を指示する。
【0305】第2番目のグループは、0シンボル以上、
2シンボルまでの誤りを訂正する。
【0306】ここで、さらに、第1の符号語の復号状態
に基づいて、訂正するシンボルを限定するようにしてい
る。
【0307】即ち、第1の復号化において、誤りが3個
(3シンボル)以上存在し、訂正することが出来なかっ
た第1の符号語に属するシンボルを含む最大2シンボル
までの訂正を行う。
【0308】つまり、最大2シンボルの訂正シンボルの
内、少なくとも1シンボルは、F2フラグがセットされ
た第1の符号語上でなければ、訂正を行わない。
【0309】上述の動作に関し、図19〜図22に示す
フローチャートを参照しながら、さらに詳細に説明す
る。
【0310】図19〜図22において、ステップ171
00でF2フラグの数が0でなかった場合に、ステップ
17200に進み、ここで、F2フラグの数が1である
かどうかの判定を行う。
【0311】1であればステップ17210に、1でな
ければステップ17300、即ち第3番目のグループで
あるかどうかの判定に分岐する。
【0312】ステップ17210は、2誤り計算を行う
ステップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0,Y
1,Y2,Y3をともに0にして処理を終了する。
【0313】ここで、Ynは、誤りパターンを示す。
【0314】また、誤りのあるシンボル数が1の場合に
は、その誤り位置L0と、誤りパターンY0を求め、Y
1,Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0315】また、誤りのあるシンボル数が2の場合に
は、ぞの誤り位置L0,L1と、誤りパターンY0,Y
1を求め、Y2,Y3を0にして処理を終了する。
【0316】ステップ17211は、訂正不能かどうか
の判定を行うステップであり、ステップ17210の2
誤り計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上である
と判定された場合に訂正不能とし、ステップ17217
に分岐する。
【0317】一方、ステップ17210の2誤り計算の
結果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定され
た場合には、訂正可能であると判断し、ステップ172
13に進む。
【0318】ステップ17213では、システム制御部
1680が設定する誤り訂正アルゴリズム切換フラグの
チェックを行い、アルゴリズム切換フラグが1の場合に
は、ステップ17216に分岐し、アルゴリズム切換フ
ラグが0の場合には、ステップ17214に進む。
【0319】アルゴリズム切換フラグは、システム制御
部1680が、記録再生装置を構成するそれぞれのブロ
ック(1610〜1670、及び1690)の各種動作
状態を常に監視して、その結果、誤り訂正部1630に
対し、1もしくは0を設定するフラグである。
【0320】例えば、記録再生ドライブ1610が、デ
ィスクのディフェクト(ディスクについた傷、ディスク
に付着したゴミ等によって、ディスクから再生された信
号に異常があること)を検出し、ディフェクト検出結果
をシステム制御部1680に伝え、この情報をもとに、
システム制御部1680が、誤り訂正部1630に対
し、アルゴリズム切換フラグ=1をセットする。
【0321】逆に、ディフェクトが検出されなかった場
合には、システム制御部1680は、誤り訂正部163
0に対し、アルゴリズム切換フラグ=0をセットする。
【0322】また、例えば、変復調部1620が、ディ
スクから再生された信号を復調する際に、正しく復調で
きなかったことをシステム制御部1680に伝え、この
情報をもとに、システム制御部1680が、誤り訂正部
1630に対し、アルゴリズム切換フラグ=1をセット
する。
【0323】逆に、正しく復調されている場合には、シ
ステム制御部1680は、誤り訂正部1630に対し、
アルゴリズム切換フラグ=0をセットする。
【0324】即ち、第1の実施の形態においては、バー
ストエラーであるかどうかの判定を、現時点で復号中の
第2の符号語を得るのに必要な所定期間中に復号される
第1の符号語の復号状態に基づき行っていたが、第2の
実施の形態においては、バーストエラーであるかどうか
の判定を、システム制御部1680が記録再生装置を構
成するそれぞれのブロック(図中、符号1610〜16
70、及び符号1690を付した)の各種動作状態を常
に監視することによって行い、その判定結果をアルゴリ
ズム切換フラグとして、誤り訂正部1630に設定を行
うといった制御も可能になる。
【0325】ステップ17214では、訂正を行うシン
ボル、即ち、位置L0、もしくは位置L0とL1のシン
ボルのC1フラグのチェックを行い、次のステップ17
215の判断ステップで、F2フラグが立っている場合
には、ステップ17216に進み、F2フラグが存在し
ない場合には、ステップ17217に分岐する。
【0326】なぜなら、ステップ17200の判断ステ
ップにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F2の数が1であることがわかっているので、少な
くとも1ヶ所はF2フラグが立っているシンボルを訂正
するという条件に従って、F2フラグが存在しない場合
には、訂正を行わないステップ17217に分岐するよ
うにしている。
【0327】ステップ17216は、1〜2シンボルの
訂正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しな
かった場合の処理ステップであり、C2フラグに00を
セットする。
【0328】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0329】一方、ステップ17217は、誤ったシン
ボルが存在すると判定され、且つ、訂正を行わない場
合、もしくは訂正不能となった場合(誤りが3シンボル
以上存在すると判定された場合)の処理ステップであ
り、Y0,Y1,Y2,Y3をともに0にするととも
に、C2フラグに10をセットする。
【0330】C2フラグ=10は、図10に示すよう
に、2重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合、C1系列(第1の符号語)で1シンボル誤りを実行
した場合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符
号語)で2シンボル誤りを実行した場合、C1訂正では
訂正を行えなかった場合に補間を行う。
【0331】さて、上述したように、本発明の第2の実
施の形態においては、ステップ17213で、システム
制御部1680が設定する誤り訂正アルゴリズム切換フ
ラグのチェックを行い、アルゴリズム切換フラグが1の
場合には、「訂正ヶ所は、少なくとも1ヶ所F2上」の
条件を適用せず、訂正可能であれば即訂正を実行するよ
うにして、訂正能力を高めるようにしている。
【0332】以上説明してきたように、システム制御部
が設定するアルゴリズム切換フラグを設けることによ
り、記録再生装置を構成するそれぞれのブロック(16
10〜1670,及び1690)の各種動作状況に応じ
た最適の復号アルゴリズムを選択することが出来る。
【0333】即ち、訂正能力の高い誤り訂正アルゴリズ
ムの選択、また、誤訂正確率の低い誤り訂正アルゴリズ
ムをシステム制御部の判断により選択が可能となる。
【0334】次に、第3番目のグループについて説明す
る。
【0335】ステップ17200でF2フラグの数が1
でなかった場合に、ステップ17300に進み、ここ
で、F2フラグの数が2であるかどうかの判定を行う。
2であればステップ17301に、2でなければステッ
プ17400、即ち第4番目のグループであるかどうか
の判定に分岐する。
【0336】ステップ17301は、F1フラグの数が
3個以上であるかどうかの判定を行うステップであり、
2個以下の場合には、ステップ17320に分岐し、3
個以上の場合にはステップ17310に進む。
【0337】ステップ17310は、2誤り計算を行う
ステップであり、誤りのあるシンボルの数の判定を行っ
て、誤りのあるシンボルの数が0の場合には、Y0,Y
1,Y2,Y3をともに0にして処理を終了する。ここ
で、Ynは、誤りパターンを示す。
【0338】また、誤りのあるシンボル数が1の場合に
は、その誤り位置L0と、誤りパターンY0を求め、Y
1,Y2,Y3を0にして処理を終了する。また誤りの
あるシンボル数が2の場合には、ぞの誤り位置L0,L
1と、誤りパターンY0,Y1を求め、Y2,Y3を0
にして処理を終了する。
【0339】ステップ17311は、訂正不能かどうか
の判定を行うステップであり、ステップ17310の2
誤り計算の結果、誤りのあるシンボル数が3以上である
と判定された場合に訂正不能とし、ステップ17317
に分岐する。
【0340】一方、ステップ17310の2誤り計算の
結果、誤りのあるシンボル数が2以下であると判定され
た場合には、訂正可能であると判断し、ステップ173
14に進む。
【0341】ステップ17314では、訂正を行うシン
ボル、即ち、位置L0、もしくは位置L0とL1のシン
ボルのC1フラグのチェックを行い、次のステップ17
315の判断ステップで、F2フラグが立っている場合
には、ステップ17316に進み、F2フラグが存在し
ない場合には、ステップ17317に分岐する。
【0342】なぜなら、ステップ17300の判断ステ
ップにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F2の数が2であることがわかっているので、少な
くとも1ヶ所はF2フラグが立っているシンボルを訂正
するという条件に従って、F2フラグが存在しない場合
には、訂正を行わないステップ17317に分岐するよ
うにしている。
【0343】ステップ17316は、1〜2シンボルの
訂正を行う場合、もしくは、誤ったシンボルが存在しな
かった場合の処理ステップであり、C2フラグに00を
セットする。
【0344】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0345】一方、ステップ17317は、誤ったシン
ボルが2個以下存在すると判定され、且つ、訂正を行わ
ない場合、もしくは訂正不能となった場合(誤りが3シ
ンボル以上存在すると判定された場合)の処理ステップ
であり、Y0,Y1,Y2,Y3をともに0にするとと
もに、C2フラグに01をセットする。
【0346】C2フラグ=01は、図10に示すよう
に、1重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符号語)
で1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル誤りを実
行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった場合に補
間を行う。
【0347】ステップ17320は、ステップ1730
1で、F1フラグの数が2個以下と判定された場合の処
理で、2消失1誤り計算を行うステップである。
【0348】ここでは、C1復号(第1の符号誤の復
号)で訂正不能となった系列に属する2シンボルに誤り
があると仮定して、前記2シンボルのシンボル位置をそ
のままL0,L1とおき、それぞれの誤りパターンY
0,Y1を求める。
【0349】このように、L0,L1を誤り計算によっ
て求めるのではなく、C1復号で訂正不能となった系列
に属する2つのシンボルのシンボル位置をそのまま採用
して、それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手法
を2消失訂正という。
【0350】同様にして、ステップ17410の4消失
計算においては、C1復号(第1の符号語の復号)で訂
正不能となった系列に属する3シンボルに誤りがあると
仮定して、前記3シンボルのシンボル位置をそのままL
0,L1,L2とおき、それぞれの誤りパターンY0,
Y1,Y2を求める。
【0351】このように、L0,L1,L2を誤り計算
によって求めるのではなく、C1復号で訂正不能となっ
た系列に属する3つのシンボル位置をそのまま採用し
て、それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手法を
3消失訂正いう。
【0352】また、同様にして、ステップ17510の
4消失計算においては、C1復号(第1の符号語の復
号)で訂正不能となった系列に属する4シンボルに誤り
があると仮定して、前記4シンボルのシンボル位置をそ
のままL0,L1,L2,L3とおき、それぞれの誤り
パターンY0,Y1,Y2,Y3を求める。
【0353】このように、L0,L1,L2,L3を誤
り計算によって求めるのではなく、C1復号で訂正不能
となった系列に属する4つのシンボル位置をそのまま採
用して、それぞれの誤りパターンを計算し、訂正する手
法を4消失訂正という。
【0354】さて、ステップ17510では、2消失訂
正を行う2シンボル以外に、誤りのあるシンボルが1シ
ンボル存在する場合には、ぞの誤り位置L2と、誤りパ
ターンY2を求め、Y3を0にして処理を終了する。
【0355】また、2消失訂正を行う2シンボル以外に
は誤りのあるシンボルが存在しない場合には、Y2,Y
3をともに0にして処理を終了する。
【0356】ステップ17321は、訂正不能かどうか
の判定を行うステップであり、ステップ17320の1
誤り計算の結果、正しく訂正できないと判定された場合
に訂正不能とし、ステップ17327に分岐する。
【0357】一方、ステップ17320の1誤り計算の
結果、誤りのあるシンボル数が1以下で、正しく訂正で
きると判定された場合には、訂正可能であると判断し、
ステップ17322に進む。
【0358】17322では、C1フラグのF1(2誤
り訂正を行ったことを示すフラグ)の数が0であるかど
うかの判定を行い、0であればステップ17323に分
岐し、0でない場合には、17324に進む。
【0359】ステップ17324では、1誤り訂正を行
うシンボル、即ち、位置L2のシンボルのC1フラグの
チェックを行い、次のステップ17325の判断ステッ
プで、F1フラグが立っている場合には、ステップ17
326に進み、F1フラグが立っていない場合には、ス
テップ17327に分岐するようにしている。
【0360】なぜなら、ステップ17322の判断ステ
ップにおいて、現在復号を行っている第2の符号語に関
し、F1フラグの数が0でないことがわかっているの
で、少なくとも1ヶ所はF1フラグが立っているシンボ
ルを訂正するという条件に従って、F1フラグが立って
いない場合には、訂正を行わないステップ17327に
分岐するようにしている。
【0361】ステップ17326は、2〜3シンボル
(2消失1誤り)の訂正を行う場合、もしくは、2シン
ボル(2消失)の訂正を行う場合の処理ステップであ
り、C2フラグに00をセットし、補間無しを指示す
る。
【0362】C2フラグ=00は、図10に示すよう
に、0〜4シンボルの誤り訂正を実行した場合、もしく
は、誤ったシンボルが存在しなかった場合にセットさ
れ、補間を行わないことを意味し、最終的には、図11
に示すように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなか
った場合、1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル
誤りを実行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった
場合のいずれの場合にも、補間を行わない。
【0363】一方、ステップ17327は、誤ったシン
ボルが1個以下存在すると判定され、且つ、訂正を行わ
ない場合、もしくは訂正不能となった場合(1誤り計算
の結果、正しく訂正できないと判定された場合)の処理
ステップであり、Y0,Y1,Y2,Y3をともに0に
するとともに、C2フラグに01をセットする。
【0364】C2フラグ=01は、図10に示すよう
に、1重以上のエラーがあったC1系列に属するシンボ
ルを補間することを意味し、最終的には、図11に示す
ように、C1系列(第1の符号語)で誤りがなかった場
合には、補間を行わないが、C1系列(第1の符号語)
で1シンボル誤りを実行した場合、2シンボル誤りを実
行した場合、C1訂正では訂正を行えなかった場合に補
間を行う。
【0365】ステップ17323では、システム制御部
1680が設定する誤り訂正アルゴリズム切換フラグの
チェックを行い、アルゴリズム切換フラグが1の場合に
は、ステップ17327に分岐し、アルゴリズム切換フ
ラグが0の場合には、ステップ17326に進む。
【0366】アルゴリズム切換フラグは、システム制御
部1680が、記録再生装置を構成するそれぞれのブロ
ック(1610〜1670、及び1690)の各種動作
状態を常に監視して、その結果、誤り訂正部1630に
対し、1もしくは0を設定するフラグである。
【0367】例えば、記録再生ドライブ1610が、デ
ィスクのディフェクト(ディスクについた傷、ディスク
に付着したゴミ等によって、ディスクから再生された信
号に異常があること)を検出し、ディフェクト検出結果
をシステム制御部1680に伝え、この情報をもとに、
システム制御部1680が、誤り訂正部1630に対
し、アルゴリズム切換フラグ=1をセットする。
【0368】逆に、ディフェクトが検出されなかった場
合には、システム制御部1680は、誤り訂正部163
0に対し、アルゴリズム切換フラグ=0をセットする。
【0369】また、例えば、変復調部1620が、ディ
スクから再生された信号を復調する際に、正しく復調で
きなかったことをシステム制御部1680に伝え、この
情報をもとに、システム制御部1680が、誤り訂正部
1630に対し、アルゴリズム切換フラグ=1をセット
する。
【0370】逆に、正しく復調されている場合には、シ
ステム制御部1680は、誤り訂正部1630に対し、
アルゴリズム切換フラグ=0をセットする。
【0371】即ち、第1の実施の形態においては、バー
ストエラーであるかどうかの判定を、現時点で復号中の
第2の符号語を得るのに必要な所定期間中に復号される
第1の符号語の復号状態に基づき行っていたが、第2の
実施の形態においては、バーストエラーであるかどうか
の判定を、システム制御部1680が記録再生装置を構
成するそれぞれのブロック(図中、符号1610〜16
70、及び符号1690を付した)の各種動作状態を常
に監視することによって行い、その判定結果をアルゴリ
ズム切換フラグとして、誤り訂正部1630に設定を行
うといった制御も可能になる。
【0372】さて、上述したように、本発明では、1誤
り訂正の対象となるシンボルが属するC1系列(第1の
符号語)に、F1フラグが立っていない場合、ステップ
17323でバーストエラーかどうかの判定を行い、バ
ーストエラーだと判定された場合には、訂正を行わない
ようにして、誤訂正の確率を低くするようにしている。
【0373】ステップ17323でシステム制御部16
80が設定する誤り訂正アルゴリズム切換フラグのチェ
ックを行い、アルゴリズム切換フラグが1の場合には、
訂正を行わないようにして、誤訂正の確率を低くするよ
うにしている。
【0374】ここで、C2訂正(第2の符号語による訂
正)における誤訂正の確率を低くする上記方法に関し、
さらに詳しく説明する。
【0375】『2消失と1誤り訂正』は、上述したよう
に、3シンボルまでの誤り訂正の内、2シンボルは、そ
のシンボル位置を、C1復号(第1の符号語の復号)で
訂正不能となったC1系列に属するシンボルの位置だと
決めて訂正を行うため、C2復号での誤訂正確率は、C
2復号時に『2誤り訂正』を行う場合より高くなる。
尚、『2誤り訂正』では、訂正シンボルの位置と、その
誤りパターンを誤り計算によって求める。
【0376】そこで、2消失以外に、(最大1シンボル
の)訂正を行う場合には、F1フラグが立っている場合
に限定することによって、C2復号での誤訂正確率を下
げるようにしている。
【0377】すなわち、2消失以外の訂正シンボルの誤
り位置と誤りパターンを計算により求めた結果、その誤
り位置にF1フラグが立っていない場合には、当該1誤
り訂正のみならず、2消失の訂正も行わないようにして
いる。尚、結果的に、2消失訂正自体にも制限を加えて
いることになる。
【0378】ただし、復号するC2系列(第2の符号
語)中に、F1フラグが存在しない場合には、上述の判
断を行えないので、2消失以外の1(シンボル)誤り訂
正は、任意の箇所(シンボル)を訂正するようにするの
が一般的である。
【0379】しかしながら、1誤り訂正の訂正ヶ所を任
意とすると、2消失訂正も無条件で訂正を行うことにな
り、特にバーストエラーが発生した場合には、C2訂正
(第2の符号語による訂正)における誤訂正確率が高く
なる。
【0380】よって、本発明の実施の形態においては、
F1フラグが存在しない場合には、ステップ17323
で、システム制御部1680が設定する誤り訂正アルゴ
リズム切換フラグのチェックを行い、アルゴリズム切換
フラグが1の場合には、無条件で2消失訂正が行われる
ことを避けるため、訂正を行わないようにして、誤訂正
の確率を低くしている。
【0381】以上説明してきたように、システム制御部
が設定するアルゴリズム切換フラグを設けることによ
り、記録再生装置を構成するそれぞれのブロック(16
10〜1670,及び1690)の各種動作状況に応じ
た最適の復号アルゴリズムを選択することが出来る。
【0382】即ち、訂正能力の高い誤り訂正アルゴリズ
ムの選択、また、誤訂正確率の低い誤り訂正アルゴリズ
ムをシステム制御部の判断により選択が可能となる。
【0383】以降、第4番目のグループ、第5番目のグ
ループ、第6番目のグループ、第7番目ののグループに
関しては、上述の第1〜第3番目のグループと同じ考え
方で処理を進めるようにしているので、ここでは説明を
省略する。
【0384】以上のように、本発明にかかる再生装置の
誤り検出訂正方法は、第2の符号語の復号化を行う際
に、第2の符号語を構成する第1の符号語の復号状態の
みならず、第2の符号語を得るのに必要な所定期間に復
号される連続した全ての第1の符号語の復号状態を参照
することにより、バースト誤りの発生を高い精度で検出
できるので、これをもとに、的確な第2の符号語の復号
化を行うことが出来る(本発明の第1の実施の形態に該
当)。
【0385】また、本発明にかかる誤り検出訂正方法
は、誤り検出訂正の復号状態に加え、システム制御部に
よって検出される各種再生状態とに基づいて、的確な第
2の符号語の復号化を行うことが出来る(本発明の第2
の実施の形態に該当)。
【0386】また、本発明にかかる誤り検出訂正方法
は、第2の符号語を得るのに必要な所定期間に復号され
る連続した全ての第1の符号語の復号状態と、システム
制御部によって検出される各種再生状態とに基づいて、
的確な第2の符号語の復号化を行うことができる(本発
明の第1の実施の形態と第2の実施の形態の組み合わせ
に該当)。
【0387】また、本発明にかかる誤り検出訂正方法
は、同一情報符号語群を再度再生して、第2回目の誤り
検出訂正を行う時には、第1回目の第1の符号語の復号
状態、および、第1回目の第2の符号語の復号状態とに
基づいて、第1回目の誤り検出訂正を行った時とは異な
る、より的確な第2の符号語の復号化を行うことが出来
る(本発明の第2の実施の形態に該当)。
【0388】また、本発明にかかる誤り検出訂正方法
は、第1の符号語の復号状態と、システム制御部によっ
て検出されるバースト誤り発生状態とに基づいて、的確
な第2の符号語の復号化を行うことが出来る(本発明の
第2の実施の形態に該当)。
【0389】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、誤り検出能力を従来より高めることが出来ると
いう長所を有する。
【0390】また、本発明は、誤訂正確率を従来より低
くすることが出来るという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる誤り検出訂正方
法の復号化の手順を示すフローチャート
【図2】本発明の実施の形態1にかかる誤り検出訂正方
法の第2の復号化の手順を示すフローチャート
【図3】同実施の形態にかかる誤り検出訂正方法の第2
の復号化の手順を示すフローチャート
【図4】同実施の形態にかかる誤り検出訂正方法の第2
の復号化の手順を示すフローチャート
【図5】同実施の形態にかかる誤り検出訂正方法の第2
の復号化の手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態1にかかる誤り検出訂正方
法の第1の復号化の手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態2にかかる誤り検出訂正方
法の第2の復号化の手順を示すフローチャート
【図8】誤り検出訂正符号によって2重に符号化された
情報符号の構成図
【図9】第1の符号語の復号状態を示す図
【図10】第2の符号語の復号状態を示す図
【図11】補間フラグを示す図
【図12】本発明の第2の復号化の内容を示す図
【図13】本発明の第2の復号化の内容を示す図
【図14】訂正不能確率と検出不能確率を示す図
【図15】バースト誤り発生時の第1の符号語および第
2の符号語の状態を示す図
【図16】図15に示した符号語の状態を含む、符号全
体の構成図
【図17】バースト誤り発生時の第1の符号語および第
2の符号語の状態を示す図
【図18】本発明の実施の形態2における、誤り検出・
訂正方法を適用する記録再生装置の構成の一例を示すブ
ロック図
【図19】本発明の実施の形態2にかかる誤り検出訂正
方法の第2の復号化の手順を示すフローチャート
【図20】同実施の形態2にかかる誤り検出訂正方法の
第2の復号化の手順を示すフローチャート
【図21】同施の形態2にかかる誤り検出訂正方法の第
2の復号化の手順を示すフローチャート
【図22】同実施の形態2にかかる誤り検出訂正方法の
第2の復号化の手順を示すフローチャート
【図23】従来の誤り検出訂正方法の復号化の手順を示
すフローチャート
【図24】従来の誤り検出訂正方法の第2の復号化の手
順を示すフローチャート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の誤り検出・訂正符号、および第2
    の誤り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情
    報符号を復号化する際に用いる誤り検出・訂正方法であ
    って、 前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を出力
    する第1の復号化のステップと、 前記第2の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    2の符号語を復号化する際、前記第1の符号語の復号状
    態に基づいて、前記第2の符号語の復号方法を決定する
    第2の復号化のステップと、を有することを特徴とする
    誤り検出・訂正方法。
  2. 【請求項2】 第1の誤り検出・訂正符号、および第2
    の誤り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情
    報符号を復号化する際に用いる誤り検出・訂正方法であ
    って、 前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を出力
    する第1の復号化のステップと、 前記第2の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    2の符号語を復号化する際に、前記第1の符号語の復号
    状態に基づいて、前記第2の符号語をN個のグループの
    何れかに分類し、それぞれ第i(1≦i≦N)のグルー
    プに分類された第2の符号語を、前記第1の符号語の復
    号状態に基づいて復号化するとともに、その復号状態を
    出力する第2の復号化のステップと、を有することを特
    徴とする誤り検出・訂正方法。
  3. 【請求項3】 第1の誤り検出・訂正符号、および第2
    の誤り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情
    報符号を復号化する際に用いる誤り訂正方法であって、 前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を出力
    する第1の復号化のステップと、 前記第2の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    2の符号語を復号化する際に、前記第2の符号語を構成
    する前記第1の符号語の復号状態に基づいて、前記第2
    の符号語をN個のグループの何れかに分類し、それぞれ
    第i(1≦i≦N)のグループに分類された第2の符号
    語を、前記第2の符号語を構成する第1の符号語の復号
    状態と前記第2の符号語を得るのに必要な所定期間に復
    号される第1の符号語の復号状態とに基づいて復号化す
    るとともに、その復号状態を出力する第2の復号化のス
    テップと、を有することを特徴とする誤り検出・訂正方
    法。
  4. 【請求項4】 第1の誤り検出・訂正符号、および第2
    の誤り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情
    報符号を復号化する誤り訂正方法であって、 前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を出力
    する第1の復号化のステップと、 前記第2の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    2の符号語を復号化する際に、前記第2の符号語を構成
    する前記第1の符号語の復号状態に基づいて、前記第2
    の符号語をN個のグループの何れかに分類し、それぞれ
    第i(1≦i≦N)のグループに分類された第2の符号
    語を、前記第2の符号語を構成する第1の符号語の復号
    状態と誤り検出・訂正を掌るシステムが設定するフラグ
    情報とに基づいて復号化するとともに、その復号状態を
    出力する第2の復号化のステップと、を有することを特
    徴とする誤り検出・訂正方法。
  5. 【請求項5】 第1の誤り検出・訂正符号、および第2
    の誤り検出・訂正符号によって、2重に符号化された情
    報符号を復号化する際に用いる誤り訂正方法であって、 前記第1の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    1の符号語を復号化するとともに、その復号状態を出力
    する第1の復号化のステップと、 前記第2の誤り検出・訂正符号によって符号化された第
    2の符号語を復号化する際に、前記第2の符号語を構成
    する前記第1の符号語の復号状態に基づいて、前記第2
    の符号語をN個のグループの何れかに分類し、それぞれ
    第i(1≦i≦N)のグループに分類された第2の符号
    語を、前記第2の符号語を構成する第1の符号語の復号
    状態と前記第2の符号語を得るのに必要な所定期間に復
    号される第1の符号語の復号状態と誤り検出・訂正を掌
    るシステムが設定するフラグ情報とに基づいて復号化す
    るとともに、その復号状態を出力する第2の復号化のス
    テップと、を有することを特徴とする誤り検出・訂正方
    法。
  6. 【請求項6】 前記誤り検出・訂正を掌るシステムが設
    定するフラグ情報は、一度誤り検出・訂正を行った所定
    単位の情報符号語群と同一の情報符号語群を、再度再生
    して、第2回目の誤り検出・訂正を行うことを示すもの
    であることを特徴とする請求項4または5に記載の誤り
    検出・訂正方法。
  7. 【請求項7】 前記誤り検出訂正を掌るシステムが設定
    するフラグ情報は、誤り検出・訂正を行う所定単位の情
    報符号語群に、バースト誤りが発生しているか否かを示
    すものであることを特徴とする請求項4または5に記載
    の誤り検出・訂正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007026848A1 (ja) * 2005-09-01 2007-03-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 誤り訂正方法
US7240276B2 (en) 2002-10-01 2007-07-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and apparatus for turbo coding and decoding in a disk drive
JP2009537931A (ja) * 2006-05-15 2009-10-29 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学的なディスクを読み取る装置及びそれのための方法
CN113300723A (zh) * 2021-05-26 2021-08-24 西安电子科技大学 基于最大似然删除位置搜索的mgc码快速译码方法

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