JPH1153847A - 記録再生装置および方法 - Google Patents

記録再生装置および方法

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JPH1153847A
JPH1153847A JP20596497A JP20596497A JPH1153847A JP H1153847 A JPH1153847 A JP H1153847A JP 20596497 A JP20596497 A JP 20596497A JP 20596497 A JP20596497 A JP 20596497A JP H1153847 A JPH1153847 A JP H1153847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の経時変化によるデータの劣化を抑
制する。 【解決手段】 光ピックアップ7により光ディスク10
0から読み出されたデータは、アンプ9で増幅され、同
期検出分離回路10により同期信号が分離され、復調回
路11により復調され、ECCデコーダ12により誤り
訂正処理が行われる。そこで検出されたエラー数がエラ
ー状態監視装置15により読み出され、エラー状態が監
視される。CPU16は、このエラー状態に応じて、上
記データに誤り訂正符号を付加したものを光ディスク1
00に再記録する。ECCデコーダ12によりデコード
されたデータは、識別データ分離部13において識別デ
ータが分離された後、セクタ分離部14において元のデ
ータに復元され、出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置およ
び方法に関し、例えば、再生時に発生するエラーの数に
応じてデータを再記録することにより、記録媒体の経時
変化に伴うデータの劣化を抑制するようにした記録再生
装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、DVD−R(digital versatile d
isc-recordable)、DVD−RAM(digital versatile
disc-read only memory)、CD−R(compact disc-reco
rdable)、CD−E(compact disc-extra)、(MD(mini
disc)、MO(magneto-optics)、相変化光ディスク(P
D)等の光ディスクをはじめ、HDD(hard disk driv
e)、FD(floppy disc)、DVC(digital video casset
to)、DAT(digital audio taperecorder)等のデジタ
ルデータを記録または再生する様々なデジタル記録再生
媒体が登場している。
【0003】これらの記録媒体は、傷や埃等に起因する
エラーが発生しても、再生に支障がないように、エラー
訂正符号(ECC(error correcting code))が付加さ
れている。例えば、HDDやMOの場合、出荷時にエラ
ーを検査し、所定の基準値以上のエラーがあるセクタは
使用しないようにしているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
に、記録媒体に記録されているデータを再生するときに
生じるエラーは、記録媒体の経時変化とともに増加し、
ある時点でエラー訂正が不可能となる。このため、ある
時、突然、データを再生することができなくなり、デー
タを消失してしまう場合がある課題があった。
【0005】そこで、記録媒体の劣化状態を監視し、警
告を発したり、交代セクタ等へデータを退避することが
考えられている。例えば、特開昭62ー275355に
おいては、エラーブロックの数の経時変化を管理し、記
録媒体の劣化状態を監視するとともに、交代セクタまた
は交代トラックへのデータの退避を行う技術が開示され
ている。また、特開平5−120815においては、交
代処理の回数から、記録媒体の劣化状態を監視するとと
もに、交代処理の回数が規定値を越えたとき、警告を発
する技術が開示されている。
【0006】しかしながら、エラーブロックの数の経時
変化から記録媒体の劣化状態を監視する方法では、エラ
ーブロック個数管理マップが必要であり、スループット
が低下する。また、以前のエラーブロックの個数との比
較によって記録媒体の劣化状態を判断するため、記録媒
体が徐々に劣化する場合、それを検出することができな
い場合がある課題があった。
【0007】また、交代セクタへの交代処理回数から記
録媒体の劣化状態を監視する方法では、全体的な劣化状
態を監視しているため、局所的な劣化には対応できない
課題があった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、記録媒体の経時変化に伴う劣化状態が所定
の規定値より悪くなったとき、データの再記録を行うこ
とにより、データの再生状態を回復することができるよ
うにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録再
生装置は、データを単位毎に再生する再生手段と、再生
手段によるデータの再生時のエラー状態を検出する検出
手段と、検出手段によって検出されたエラー状態に基づ
いて、データを記録媒体に記録するか否かを判定する判
定手段と、判定手段の判定結果に応じて、データを単位
毎に記録媒体に記録する記録手段とを備えることを特徴
とする。
【0010】請求項11に記載の記録再生方法は、デー
タを単位毎に再生する再生ステップと、再生ステップに
よるデータの再生時のエラー状態を検出する検出ステッ
プと、検出ステップによって検出されたエラー状態に基
づいて、データを記録媒体に記録するか否かを判定する
判定ステップと、判定ステップの判定結果に応じて、デ
ータを単位毎に記録媒体に記録する記録ステップとを備
えることを特徴とする。
【0011】請求項1に記載の記録再生装置、および請
求項11に記載の記録再生方法においては、データを単
位毎に再生したときのエラー状態を検出し、検出された
エラー状態に基づいて、データを記録媒体に記録するか
否かを判定し、判定ステップの判定結果に応じて、デー
タを単位毎に記録媒体に記録する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の記録再生装置を
応用した光ディスク装置の一実施の形態の構成例を示す
ブロック図である。セクタ化部1は、入力端子INより
入力されたデータを記録単位であるセクタ単位(CD−
ROMの場合、1セクタ=2352バイト)に分割する
ようになされている。識別データ付加部2は、セクタ化
部1より供給されたセクタ化された各データに、そのデ
ータを識別するためのヘッダ等の識別データを付加する
ようになされている。
【0013】ECCエンコーダ3は、識別データ付加部
2より供給されるデータに誤り訂正符号を付加するよう
になされている。変調回路4はECCエンコーダ3より
供給される誤り訂正符号が付加されたデータに対して、
例えば、EFM(Eight to Fourteen Modulation)等によ
る変調処理を施すようになされている。同期信号付加部
5は、変調されたデータに同期信号を付加するようにな
されている。
【0014】ドライバ6は、同期信号付加部5より供給
されたデータを光ピックアップ7(再生手段、記録手
段)に供給するとともに、光ピックアップ7を制御する
ようになされている。光ピックアップ7は、光ディスク
100(記憶手段)の記録面に光を照射することによ
り、光ディスク100にデータを記録するとともに、光
ディスク100の記録面に照射した光の反射光を検出
し、対応する信号を出力するようになされている。モー
タ8は、光ディスク100を回転させるようになされて
いる。
【0015】アンプ9は、光ピックアップ7より出力さ
れるRF(radio frequency)信号を増幅し、2値化した
後、同期検出分離回路10に供給するようになされてい
る。同期検出分離回路10は、アンプ9より供給された
信号に含まれる同期信号を検出し、分離するようになさ
れている。復調回路11は、同期検出分離回路10から
の変調された信号を復調するようになされている。EC
Cデコーダ12は、復調回路11からの誤り訂正符号化
されたデータのエラーを検出するとともに、それを訂正
するようになされている。エラー状態監視装置15(検
出手段)は、ECCデコーダ12において検出されたエ
ラーの数に基づいて、エラー状態を監視するようになさ
れている。
【0016】識別データ分離部13は、ECCデコーダ
12より供給されたデータから、ヘッダ等の識別データ
を分離するようになされている。セクタ分離部14は、
識別データ分離部13より供給されたセクタ化されたデ
ータを元のデータに復元するようになされている。
【0017】CPU16(判定手段)は、各部を制御す
るようになされており、エラー状態監視装置15より供
給されるエラー状態を表すデータに基づいて、ECCデ
コーダ12より出力されるデータに再度誤り訂正符号を
付加し、そのデータを光ディスク100に再記録するよ
うに各部を制御したり、エラー状態監視装置15より供
給されるエラー状態を表すデータに基づいて、再生デー
タの所定のセクタのエラー状態が所定の基準値以上であ
る場合、そのセクタのアドレスを所定のメモリに記憶さ
せたり、あるいは、光ディスク100の所定の領域に記
録するようになされている。
【0018】図2は、データに対して1系列の誤り訂正
符号(ECC(error correcting codes))(例えば、リ
ード・ソロモン符号(LDC(long distance code)))
が付加されたデータのフォーマットの例を示している。
リード・ソロモン符号の場合、訂正可能なバイト数をt
とすると、パリティ検査バイトは2×tバイトだけ必要
とされる。従って、符号長がnバイトでtバイトだけ訂
正が可能なリード・ソロモン符号は、データのバイト数
がn−2×tバイトとなる。また、最小距離は2×t+
1となる。従って、図2に示したデータの場合、符号長
が120バイト、訂正可能なバイト数が8であり、パリ
ティ検査バイトは16バイトとされ、データのバイト数
が104(=120−16)バイト、最小距離が17
(=16+1)となり、(120,104,17)リー
ド・ソロモン符号と表記される。
【0019】図3は、DVD等で用いられる、データに
対して異なる2系列のECC(例えば、リード・ソロモ
ン符号)が付加された積符号のフォーマットの例を示し
ている。この例の場合、C1パリティは、(182,1
72,11)リード・ソロモン符号であり、C2パリテ
ィは、(208,192,17)リード・ソロモン符号
である。$これらのデータに付加されたECCによっ
て、データにエラーが発生しても、データを修復するこ
とができるようになされている。ところが、例えば、図
2に示した誤り訂正符号においては、9バイト以上のエ
ラーが同一系列内で発生すると、エラー訂正ができなく
なり、そのセクタのデータは使用不可能となる。そこ
で、後述するように、例えば、同一系列内に5バイト以
上のエラーが存在するようになった場合、データを光デ
ィスク100に再記録するプロセスに入るようにし、デ
ータの劣化を抑制するようにすることができる。この処
理は、後述するように、図1のECCデコーダ12およ
びエラー状態監視装置15等によって行われる。
【0020】次に、図1に示した光ディスク装置の動作
について説明する。
【0021】記録時において、光ディスク100に記録
すべきデータが入力端子INより入力されると、セクタ
化部1において入力されたデータがセクタ化され、識別
データ付加部2に供給される。識別データ付加部2にお
いては、セクタ化部2より供給されたデータに対して、
ヘッダ等の各セクタを識別するための識別データが付加
され、ECCエンコーダ3に供給される。ECCエンコ
ーダ3においては、識別データ付加部2より供給された
データに対して、リード・ソロモン符号等の誤り訂正符
号が付加され、変調回路4に供給される。変調回路4に
おいては、ECCエンコーダ3より供給されたデータに
対してEFM等による変調処理が施され、同期信号付加
部5に供給される。
【0022】同期信号付加部5においては、変調回路4
より供給されたデータに対して同期信号が付加され、ド
ライバ6に供給される。ドライバ6に供給されたデータ
は、光ピックアップ7に供給される。光ピックアップ7
は、ドライバ6の制御により、ドライバ6より供給され
るデータを光ディスク100に記録する。このとき、モ
ータ8により、光ディスク100が回転される。
【0023】再生時においては、光ピックアップ7を構
成するレーザダイオード等より出射された光は、光ディ
スク100の記録面に照射される。光ディスク100の
記録面に照射された光は、記録面において反射される。
光ディスク100の記録面において反射された反射光
は、光ピックアップ7を構成するフォトダイオード等に
より受光され、光ディスク100に記録されているデー
タに対応する信号が出力される。この信号は、アンプ9
に供給され、増幅され、2値化処理等が施された後、同
期検出分離回路10に供給される。同期検出分離回路1
0に供給されたデータは、同期検出分離回路10により
同期信号が検出され、分離される。
【0024】同期信号が分離されたデータは復調回路1
1によって復調され、ECCデコーダ12に供給され
る。ECCデコーダ12に供給されたデータは、誤り検
出処理および誤り訂正処理が施された後、識別データ分
離部13に供給される。また、ECCデコーダ12にお
いて検出されたエラーに関する情報は、エラー状態監視
装置15により読み出される。そして、エラー状態監視
装置15は、ECCデコーダ12より読み出したエラー
に関する情報から、光ディスク100に記録されている
データの劣化状態を検出する。
【0025】ここで、ECCデコーダ12における処理
の詳細について、図4のフローチャートを参照して説明
する。最初に、ステップS1において、ECCデコーダ
12は、復調回路11より1セクタ分のデータを読み出
す。ここでは、データには、図2に示すようなフォーマ
ットで誤り訂正符号が付加されているものとする。次
に、ステップS2において、エラーカウンタECに初期
値0をセットし、列番号nに初期値1をセットする。ス
テップS3においては、第n列のデータについて、エラ
ーを検出するとともに、エラー訂正処理を行う。
【0026】ステップS4においては、ステップS3に
おいて、mバイト以上のエラーが検出されたか否かが判
定される。上述したように、図2示したデータの場合、
9バイト以上のエラーが同一系列内(この場合、同一の
列内)で発生すると、エラー訂正ができなくなるので、
この例の場合、変数mに値9より小さい例えば値5を設
定するようにする。mバイト以上のエラーが検出された
と判定された場合、ステップS5に進み、エラーカウン
タECを1だけインクリメントする。ステップS5の処
理が終了した後、またはステップS4において、mバイ
ト以上のエラーが検出されていないと判定された場合、
ステップS6に進む。
【0027】ステップS6においては、列番号nの値が
所定の基準値N1と等しいか否かが判定される。図2に
示したフォーマットのデータの場合、N1はデータの列
の数に対応しており、20である。列番号nの値がN1
に等しくないと判定された場合、まだ、全ての列につい
て、ステップS3乃至S7の処理が終了していないと判
定され、ステップS7に進み、列番号nの値が1だけイ
ンクリメントされる。その後、ステップS3に戻り、ス
テップS3以降の処理が繰り返し実行される。
【0028】その後、ステップS6において、nの値が
N1に等しいと判定された場合、即ち、全ての列につい
て、エラー訂正処理を行ったと判定された場合、処理を
終了する。そして、このような処理が、全てのセクタに
ついて行われる。
【0029】次に、エラー状態監視装置15における処
理の詳細について、図5のフローチャートを参照して説
明する。最初に、ステップS21において、エラー状態
監視装置15は、ECCデコーダ12により、図4のス
テップS5において設定されたエラーカウンタECの値
を読み出す。次に、ステップS22に進み、エラーカウ
ンタECの値が所定の基準値iより大きいか否かが判定
される。
【0030】エラーカウンタECの値が基準値iより大
きいと判定された場合、ステップS23に進み、ECC
デコーダ12によって誤り訂正処理され、誤り訂正符号
が分離されたデータが、CPU16の制御により、記録
時の場合と同様に、再度、誤り訂正符号が付加され、図
2に示すようなフォーマットのデータにされた後、光デ
ィスク100に記録され、処理を終了する。一方、ステ
ップS22において、エラーカウンタECの値が基準値
iより小さいかまたは等しいと判定された場合、何も処
理を行わず、処理を終了する。
【0031】図5のフローチャートにおいて、ステップ
S22における基準値iの値を例えば0とすると、エラ
ーカウンタECの値が1以上のとき、即ち、この例の場
合、エラーが5バイト以上発生した列が1列でもあると
き、データを光ディスク100に再記録(オーバライ
ト)することになる。また、基準値iの値を例えば1と
すると、エラーカウンタECの値が2以上のとき、即
ち、この例の場合、エラーが5バイト以上発生した列が
2列以上あるとき、データを光ディスク100にオーバ
ライトすることになる。
【0032】ECCデコーダ12においてデコードされ
たデータは、識別データ分離部13に供給され、識別デ
ータが分離され、残りのデータがセクタ分離部14に供
給される。セクタ分離部14においては、識別データ分
離部13より供給されたデータが元のデータに戻され、
他の図示せぬ回路に出力される。
【0033】図5のフローチャートで示した処理におい
ては、所定のセクタのデータについて、エラーカウンタ
ECの値が所定の基準値より大きい場合、直ちに再記録
を行うようにしたが、エラーカウンタECの値が所定の
基準値より大きい場合、そのデータが記録されている光
ディスク100上でのアドレスを図示せぬメモリに記憶
させるようにしたり、光ディスク100の所定の領域に
記録するようにし、所定の時間だけ経過後、再度、その
アドレスに基づいて上記データを光ディスク100から
再生し、前回再生した場合と比較してエラー状態が改善
されなかったとき、そのデータを光ディスク100の同
一のアドレスに再記録するようにすることも可能であ
る。あるいは、このとき、データを交代セクタに記録す
るようにすることも可能である。
【0034】ここでは説明は省略するが、図3に示した
ようなフォーマットのデータについても、同様の処理を
行うことができる。その場合、2系列のエラー状態に基
づいて、再記録を行うか否かを判定するようにすること
ができる。
【0035】図4に示したフローチャートにおける変数
mおよび、図5に示したフローチャートにおける変数i
は、媒体の性質や再生装置の特性によって決定される。
そこで、光ディスク100の再生データのエラー状態を
より正確に監視するために、発生したエラー数に対し
て、エラー数に応じた重み付けを行うようにすることが
できる。例えばエラー数が多いほど大きな重みを付ける
ようにすることができる。
【0036】例えば、エラーカウンタECを次のように
定義する。
【数1】
【0037】ここで、j(n)は、n列目のエラー数を
表し、W(j(n))は、エラー数に応じた重みであ
り、例えば、j(n)≦2のときW=1、j(n)≧
3、かつj(n)≦5のときW=2、j(n)≧6のと
きW=3として、i=15に設定する。このとき、エラ
ーカウンタECの値が15より大きいとき、再記録を行
う。
【0038】CD−ROM等では、CDのエラー訂正に
より、予め再生前にエラーバイト数がわかる(例えば、
1つのCD−ROMブロック内に40バイト)。従っ
て、この場合、このバイト数をしきい値(図5の変数i
の値)として設定すればよい。
【0039】エラー状態が、上記指標に基づいて悪化し
ていると判定された場合、エラーが発生するセクタのデ
ータを同一セクタに書き直す(オーバライトする)よう
にする。あるいは、エラー状態が悪化していると判断さ
れた場合、エラーが発生したセクタのデータを交代セク
タに再記録するようにすることもできる。また、同一セ
クタにデータをオーバライトする場合、交代処理を行う
機能は必要がない。
【0040】また、データの再生状態が悪化しているこ
とが検出されたとき、そのことを表すメッセージを所定
の表示装置に表示したり、LEDを発光させたり、警告
音を発したりして、ユーザに注意を喚起するようにする
ことができる。例えば、バックアップを取るように促す
メッセージを表示するようにすることができる。そし
て、ユーザの指示に従って、データの再記録を行うよう
にすることができる。
【0041】また、エラーの発生が、再生時の不安定さ
に起因する場合が考えられるので、所定の時間だけ経過
後、再度、光ディスク100の再生を行うようにし、前
回再生したときと比較して再生時のエラー状態が変わら
ないようであれば、データを同一のセクタにオーバライ
トするか、または交代セクタに再記録するようにするこ
ともできる。このように、記録し直す(オーバライトす
る)ことにより、エラーの発生を軽減または消滅させる
ことができる。
【0042】以上のように、再生時のエラー状態に応じ
てデータの再記録を行うことにより、光ディスク100
の経時的な変化によるデータの劣化を抑制することがで
きるので、重要なデータが突然再生できなくなるといっ
たことを回避することができる。
【0043】なお、上記実施の形態においては、エラー
訂正処理に基づいて、エラー状態を検出するようにした
が、光ピックアップ7より出力されるRFのレベルダウ
ンや、ブロック変調において復調時に検出されるエラー
数に基づいて、エラー状態を判断するようにすることも
できる。
【0044】また、上記実施の形態においては、誤り訂
正符号は、上述したものに限定されるものではない。
【0045】また、本発明は、データを記録または再生
する全ての記録媒体に適用することができる。
【0046】さらに、再生専用のメディアにおいても、
一部の領域を再記録用とすることにより、オリジナルの
データがメディアの経時変化に伴って劣化することがな
いようにすることができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の記録再生装置、および
請求項11に記載の記録再生方法によれば、データを単
位毎に再生したときのエラー状態を検出し、検出したエ
ラー状態に基づいて、データを記録媒体に再記録するか
否かを判定し、判定ステップの判定結果に応じて、デー
タを単位毎に記録媒体に再記録するようにしたので、記
録媒体の経時的な変化によるデータの劣化を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置を応用した光ディスク装
置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】LDCのフォーマットの例を示す図である。
【図3】積符号のフォーマットの例を示す図である。
【図4】図1のECCデコーダ12の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図5】図1のエラー状態監視装置15の処理手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 セクタ化部, 2 識別データ付加部, 3 EC
Cエンコーダ, 4変調回路, 5 同期信号付加部,
6 ドライバ, 7 光ピックアップ,8 モータ,
9 アンプ, 10 同期検出分離回路, 11 復
調回路,12 ECCデコーダ, 13 識別データ分
離部, 14 セクタ分離部,15 エラー状態監視装
置, 16 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/12 G11B 20/12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対してデータを所定の単位毎
    に記録または再生する記録再生装置において、 前記データを前記単位毎に再生する再生手段と、 前記再生手段による前記データの再生時のエラー状態を
    検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出されたエラー状態に基づい
    て、前記データを前記記録媒体に記録するか否かを判定
    する判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて、前記データを前記単
    位毎に前記記録媒体に記録する記録手段とを備えること
    を特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記データは、誤り訂正符号が付加され
    たデータであり、前記検出手段は、前記再生手段によっ
    て再生された前記データのうち、誤り訂正ができないエ
    ラー数を前記エラー状態として検出し、前記判定手段
    は、前記検出手段によって検出された前記エラー数に基
    づいて、前記データに前記誤り訂正符号を付加したもの
    を前記記録媒体に記録するか否かを判定することを特徴
    とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記再生手段によって
    再生された前記誤り訂正符号が付加された前記データの
    うち、誤り訂正ができないエラー数が所定の基準値以上
    である系列の数に基づいて、前記データに前記誤り訂正
    符号を付加したものを前記記録媒体に記録するか否かを
    判定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記単位は、前記記録媒体の記録または
    再生の単位であるセクタであり、前記判定手段は、前記
    再生手段による前記セクタ内で発生したエラー数に基づ
    いて、前記データを前記記録媒体に記録するか否かを判
    定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記再生手段によって
    再生された前記誤り訂正符号が付加された前記データの
    うち、前記誤り訂正符号の各系列毎に誤り訂正ができな
    いデータの数に重みを乗じて得た数を、各系列分だけ加
    算して得られる値が所定の基準値以上であるか否かに基
    づいて、前記データを前記記録媒体に記録するか否かを
    判定することを特徴とする請求項2に記載の記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記再生手段によって
    再生されるRF信号のレベルの変化からエラー状態を検
    出することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、前記記録媒体の交代処
    理のための交代領域に前記データを記録することを特徴
    とする請求項1に記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記判定手段は、前記再生手段によって
    再生された前記誤り訂正符号が付加された前記データの
    うち、誤り訂正ができないデータの数が所定の基準値以
    上である系列のセクタのアドレスを記憶する記憶手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項2に記載の記録再
    生装置。
  9. 【請求項9】 前記再生手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記アドレスに対応する前記セクタのデータを再度
    再生し、前記検出手段によって検出されたエラー状態が
    改善されていないとき、前記記録手段は、前記データを
    前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項8に記
    載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段は、前記記録媒体に再生
    専用のデータが記録されている場合、前記再生手段によ
    る前記データの再生時に前記検出手段によって検出され
    たエラー状態に応じて、前記データを前記再生専用のデ
    ータが記録されている領域とは別に形成されている所定
    の記録領域に記録することを特徴とする請求項1に記載
    の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に対してデータを所定の単位
    毎に記録または再生する記録再生方法において、 前記データを前記単位毎に再生する再生ステップと、 前記再生ステップによる前記データの再生時のエラー状
    態を検出する検出ステップと、 前記検出ステップによって検出されたエラー状態に基づ
    いて、前記データを前記記録媒体に記録するか否かを判
    定する判定ステップと、 前記判定ステップの判定結果に応じて、前記データを前
    記単位毎に前記記録媒体に記録する記録ステップとを備
    えることを特徴とする記録再生方法。
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