JP2005142812A - 誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置 - Google Patents

誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にする誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置を提供する。
【解決手段】消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1に初期化する消失ポインタ領域初期化ステップと、第1誤り訂正ステップによる誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から、所定の規則に基づいて前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0に変更する消失削除ステップと、第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正ステップを有し、第2誤り訂正ステップは消失ポインタを用いて消失訂正を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、第1符号化データが複数の第1の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、第2符号化データが前記第1の誤り訂正符号より冗長度の低い複数の第2の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、前記第1符号化データを構成するシンボル間に、前記第2符号化データを構成する所定数のシンボルが配置された複合符号化データの誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置に関するものである。
従来、DVD等の光ディスクでは、媒体の欠陥やディスク面上に付着した埃や傷に起因するエラーを訂正するためにReed−Solomon符号等の誤り訂正符号が用いられている。
誤り訂正符号では、符号の最小距離をdとするときの訂正個数tは、一般的に、
d≧2×t+1
の関係が成立する。
さらに、訂正処理を行う際に、予め誤り位置が既知の場合、既知の誤り位置情報を消失ポインタに用いた消失訂正が可能である。消失訂正を行うことで訂正個数を最大2倍まで高めることができる。
消失訂正個数をeとすると、
d≧2×t+e+1
の関係が成立し、例えば、最小距離d=33の符号では、すべての誤り訂正を消失訂正で行った場合、最大32個訂正の訂正能力(t=0,e=32)を有する。
以上の消失訂正を行うためには、予め誤り位置が特定できなければならず、誤り位置特定のための方法が種々提案されている。
例えば、バースト誤り検出用のより訂正能力の高い符号と、訂正能力は劣るが冗長度の低い符号を組み合わせた形で、複合符号化データを構成し、訂正能力の高い符号を構成する連続する2シンボルに誤りが発生していた場合、バースト誤りを仮定し、該2シンボルに挟まれたシンボルに消失ポインタを生成し、訂正能力の低い符号を消失訂正するものがある(例えば、特許文献1、非特許文献1および2参照)。
ここでは、消失ポインタは、消失訂正を行うために、符号を構成するシンボル毎に誤りの有無を示すものを意味し、上記した構成において、消失ポインタを生成するためには、従来例えば、訂正能力の高い符号化データの各シンボルが誤っているか否かの情報をビットマップで保存する誤り位置情報領域と、訂正能力の低い符号化データの消失の有無を2シンボルに挟まれた領域毎のビットマップで格納する消失ポインタ領域とを備え、
(1)上記誤り位置情報領域の全てのビットを、誤りが無いとして、例えば、0に初期化し、
(2)訂正能力の高い符号化データの誤り訂正を行い、
(3)誤りを検出した場合に上記誤り位置情報領域の対応ビットに1を立てることで誤り位置情報を生成し、
(4)次に、上記消失ポインタ領域の全てのビットを、消失が無いとして、例えば、0に初期化し、
(5)上記誤り位置情報領域を、記録順序に従って調べ、1の連続性を判定し、上記消失ポインタ領域の対応ビットに1を設定することで、実現していた。
特表2001−515642号公報(第10−11頁、第2図) 楢原立也、外7名,"デジタルビデオレコーディングに対する光ディスクシステム(Optical Disc System for Digital Video Recording)",エスピーアイイー(SPIE),光メモリ及び光データ記憶装置国際シンポジウム1999(Part of the Joint International Symposium on Optical Memory and Optical Data Storage 1999),1999年7月,第3864巻,p.50 楢原立也、外2名,"デジタルビデオレコーディングシステムに対するエラーモデリングと誤り訂正符号の性能解析(Error Modeling and Performance Analysis of Error−Correcting Codes for the Digital Video Recording System)",エスピーアイイー(SPIE),光メモリ及び光データ記憶装置国際シンポジウム 1999(Part of the Joint International Symposium on Optical Memory and Optical Data Storage 1999),1999年7月,第3864巻,p.340
しかしながら、前記した従来の消失ポインタの生成方法では、
(1)誤り位置情報領域の初期化、
(2)訂正能力の高い符号化データの誤り訂正、
(3)誤り位置情報の生成、
(4)消失ポインタ領域の初期化、
(5)連続性の判定に基づいた消失ポインタの生成、
の5ステップが必要で、消失ポインタ生成のための処理時間が長くなるという課題があった。さらに、誤り位置情報を保存するための誤り位置情報領域と消失ポインタ領域の2つのメモリ領域を必要とし、回路規模が大きくなるという課題があった。
本発明は上記の問題を鑑み、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にした、誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の誤り訂正方法は、第2符号化データの前記所定数のシンボル毎に1ビットを対応させ、消失がある場合には1(あるいは0)、消失が無い場合0(あるいは1)に各ビットが設定される消失ポインタ領域を備え、予め前記消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1(あるいは0)に初期化する消失ポインタ領域初期化ステップと、前記第1符号化データの誤り訂正を行う第1誤り訂正ステップと、前記第1誤り訂正ステップによる誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から、所定の規則に基づいて前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0(あるいは1)に変更する消失削除ステップと、前記第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正ステップとを有し、前記第2誤り訂正ステップは、前記消失ポインタを用いて消失訂正を行うことを特徴に備えたものである。
また、本発明の誤り訂正回路は、第2符号化データの前記所定数のシンボル毎に1ビットを対応させ、消失がある場合には1(あるいは0)、消失が無い場合0(あるいは1)に各ビットが設定される消失ポインタ領域を備え、予め前記消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1(あるいは0)に初期化する消失ポインタ領域初期化手段と、前記第1符号化データの誤り訂正を行う第1誤り訂正手段と、前記第1誤り訂正手段による誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から、所定の規則に基づいて前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0(あるいは1)に変更する消失削除手段と、前記第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正手段とを有し、前記第2誤り訂正手段は、前記消失ポインタを用いて消失訂正を行うことを特徴に備えたものである。
また、本発明の情報再生装置は、前記した誤り訂正回路を備えて構成されることを特徴に備えたものである。
本構成により、連続性の判定等の複雑な判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にすることができる。
本発明の誤り訂正方法、誤り訂正回路、および情報再生装置によれば、予め消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1に初期化し、第1符号化データの誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0に変更することにより、連続性の判定等の複雑な判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にし、消失訂正を行うことにより、信頼性の高いデータ再生をすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における誤り訂正方法の、(a)第1符号化データ、および(b)第2符号化データの構成図である。
図1において、(a)は第1符号化データの構成を示しており、縦方向に1列が1つの誤り訂正符号となっており、24個の第1の誤り訂正符号で、第1符号化データが構成されている。
各第1の誤り訂正符号において、103はデータ、104はパリティである。各々、30バイトのデータ103に対して、32バイトのパリティ104が付加されている。各誤り訂正符号は、公知のガロア拡大体GF(256)のReed−Solomon符号で符号化されており、符号を構成する最小単位である1シンボルは1バイトとなっている。第1の誤り訂正符号では、32バイトのパリティ104により、各符号の最小距離は33となっている。
誤り訂正符号では、符号の最小距離をdとするとき訂正個数tは、一般的に、
d≧2×t+1
の関係が成立する。従って、各第1の誤り訂正符号は、最小距離d=33であるので、符号長=30+32=62バイト中の任意の16バイトまでの誤りを訂正できる誤り訂正能力を有している。
(b)は第2符号化データの構成を示しており、縦方向に1列が1つの誤り訂正符号となっており、304個の第2の誤り訂正符号で、第2号化データが構成されており、(a)の第1の誤り訂正符号よりも冗長度の低い誤り訂正符号で誤り訂正符号化されている。
各第2の誤り訂正符号において、101はデータ、102はパリティである。各々、216バイトのデータ101に対して、32バイトのパリティ102が付加されている。各誤り訂正符号は、公知のガロア拡大体GF(256)のReed−Solomon符号で符号化されており、符号を構成する最小単位である1シンボルは1バイトとなっている。第2の誤り訂正符号では、32バイトのパリティ102により、各符号の最小距離は33となっており、符号長=216+32=248バイト中の任意の16バイトまで訂正できる誤り訂正能力を有している。
さらに、訂正処理を行う際に、予め誤り位置が既知の場合、既知の誤り位置情報を消失ポインタとする消失訂正が可能であり、消失訂正を行うことで訂正個数を最大2倍まで高めることができる。
消失訂正個数をeとすると、
d≧2×t+e+1
の関係を満足するtとeの全ての組み合わせの誤りに対して訂正可能になる。合計の訂正個数は、通常の訂正個数tと消失訂正個数eの和であるt+eで示される。第2の誤り訂正符合では、d=33であるので、t=0,e=32の場合に合計の訂正個数が最大となり、32バイトまでの誤りを訂正できる。
図2は、以上の第1符号化データおよび第2符号化データから構成した複合符号化データと複合符号化データを光ディスク上に記録する際のフレームの構造を示す構成図である。
図2において、201は第1符号化データ、202は第2符号化データ、203は、各フレームの先頭を識別するための同期符号である。
図1の(a)において、各列の62バイトで構成される各第1の誤り訂正符号は、各行毎に左から右の順序に従った24バイトが図2における第1符号化データ201の各4行に対応し、すなわち6バイト×4=24バイトに相当するインターリーブが施されている。
また、図1の(b)において、各列の248バイトで構成される各第2の誤り訂正符号は、図2における第2符号化データ202の1列に相当する。
尚、各符号のインターリーブは、上記したもの以外に、他の種々のインターリ−ブを行っても構わない。
本実施の形態における複合符号化データは、第1符号化データ201を構成するシンボル間に、第2符号化データ202を構成するシンボルが各々38個配置されている。
以上のように構成された複合符号化データは、図2において、行方向に1行ずつ、上から下の行の順序で記録され、各行は2フレームで構成される。各フレームは、38+1+38+1+38+1+38=155シンボル、すなわち155バイトの複合符号化データと、各フレームの先頭を識別するための1バイトの同期符号203から構成されている。
本実施の形態では、複合符号化データは、(216+32)×2=496フレームに分割されており、記録あるいは再生は、496フレームが最小の単位になっている。
また、第2符号化データ202は、図1に示すように、216×304=65664バイトのデータ101が含まれており、およそ64Kバイトのユーザーデータをデータ101に格納することができる。
一方、第1符号化データ201には、図1に示すように、30×24=720バイトのデータ103が含まれる。データ103にはアドレス情報等の制御情報が含まれる。
図3は、以上の複数フレームに分割された複合符号化データが、光ディスクに記録されている様子を説明する光ディスクの構成図である。
図3において、301は光ディスク、302は複数フレームに分割された複合符号化データであり、およそ64Kバイトのユーザーデータが格納されている。
複合符号化データ302は、複数のフレームに分割されており、各フレームは、フレームの先頭を示す同期符号303、第1符号化データを構成するシンボル305、第2符号化データを構成するシンボル304から構成されている。
以上のように、光ディスクに記録された複合符号化データの誤り訂正方法について以下説明する。
図4は、本実施の形態における誤り訂正方法のフローチャートである。
まず始めに、第2符号化データの所定数のシンボル毎に1ビットを対応させ、消失がある場合には1、消失が無い場合に0に各ビットが設定される消失ポインタ領域を、消失ポインタ領域初期化ステップにより、全てのビットを消失が在るとして1に初期化する(ステップ401)。
次に、24個の第1の誤り訂正符号で構成される第1符号化データを1符号語ずつ、第1誤り訂正ステップにより誤り訂正を行う(ステップ402)。
次に、消失削除ステップにより、第1誤り訂正ステップ402による誤り訂正の過程で誤りが無いと判断したシンボルに対応して、前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0に変更する(ステップ403)。このとき、誤りの無いシンボル1個に対して、該当シンボルの前後に記録された各38バイトの第2符号化データに対応する2ビットを0に変更する。
全ての第1の誤り訂正符号に対する誤り訂正が完了するまで、第1誤り訂正ステップ402と消失削除ステップ403を繰り返す(ステップ404)。
生成された消失ポインタを用いて、第2符号化データの消失訂正が、第2誤り訂正ステップにより、符号毎に実行される(ステップ405)。ここでは、消失訂正を行うため、最大2倍の誤りまで訂正することが可能になる。
全ての第2の誤り訂正符号に対する誤り訂正が完了するまで、第2誤り訂正ステップ405を繰り返す(ステップ406)。
図5から図9光ディスクで生起した誤りの例に対して、消失ポインタ生成を説明する図である。
図5は、光ディスクに誤りが発生した例である。
図5において、501は光ディスク、502は複合符号化データであり、複合符号化データ502は複数のフレームに分割されている。各フレームは、フレームの先頭を示す同期符号503、第1符号化データを構成するシンボル505、507、508、509、第2符号化データを構成するシンボル504から構成されており、ここでは、先頭フレームの3個目の38バイト領域にバースト誤り506が発生しており、例えば、ディスク媒体の欠陥やディスク表面に付着した埃等に起因して発生する。
誤り506の円周方向の長さが40バイト長相当であり、×に示すバイトに誤りが生起したとする。ここでは、第1の符号化データが1バイト508、第2の符号化データが38バイト510、さらに第1の符号化データの1バイト509が誤りとなっている。
図6は、以上の誤り508、509、510を含む複合符号化データが再生された場合の、複合符号化データにおける誤りを説明する図であり、誤り508、509は、図6では604、また誤り510は605に示される。誤り604は第1符号化データに生起している誤りであり、誤り605は第2符号化データに生起している誤りである。また○印は誤りが無いことを示しており、ここでは誤り604、605以外は誤りが無いとする。
本実施の形態では、各第2符号化データ602を構成する各シンボルから見て、前後に配置された第1の符号化データの2シンボルに共に誤りがある場合に消失ポインタが生成される。図6においては、第1符号化データに生起している誤り604に挟まれた38バイトの各第2符号化データを構成するシンボルに対して消失位置情報が生成される。また、本実施の形態では、同期符号603の同期検出結果も第1符号化データの各シンボルに対する誤りの有無と等価に扱われる。すなわち、各同期符号603が正しく同期検出された場合には誤り無しと判断し、正しく同期検出されない場合には誤り有りと判断する。ここでは、すべての同期符号は正しく同期検出された例である。
図7から図9は、以上の誤りに対する消失ポインタ領域の内容を示している。消失ポインタ領域は、各38バイト毎の第2符号化データに対して1ビットが対応し、8ビット×248で構成される。
図7は、消失ポインタ領域初期化ステップ401によって、全てのビットを消失が在るとして1に初期化した直後の消失ポインタ領域を示している。
次に、第1符号化データの最初の符号に対する誤り訂正が、第1誤り訂正ステップにより行われる。最初の符号に対する誤り訂正の過程で、誤り604により、62バイトの符号の中で2バイト目と3バイト目に誤りがあることが解る。
図8は、最初のバイトに誤りが無いと判断し、対応する所定ビットを0に変換した直後の消失ポインタ領域を示している。ここでは、消失ポインタ領域の先頭2ビットが消失削除ステップ403によって0に変換される。すなわち、図6における第1符号化データ601の最上位行における先頭と2つ目の領域の消失ポインタが削除される。
最初の符号の2バイト目と3バイト目には誤りがあるので、消失削除ステップ403による変換は実行されない。以後、最初の符号の残りバイト、および残り符号の全てに誤りが無いので、対応するビットが全て0に変換される。
図9は、全ての第1の符号に対する誤り訂正と消失の削除が行われた後の消失ポインタ領域を示している。3ビット目の1以外は全て0に変換されている。すなわち、図6における誤り605に対する消失ポインタ以外は、全て消失が無いとして0に変換されている。
次に、図9に示す消失ポインタ領域を参照して、第2誤り訂正ステップによる消失誤り訂正が行われる。誤り605が存在する領域の消失ポインタのみが1になっており、消失訂正が可能になっている。
尚、第1誤り訂正ステップおよび第2誤り訂正ステップにおける誤り訂正は、公知のReed−Solomon符号の復号を行うことで実行できる。また、消失削除ステップによる所定ビットの削除は、上記例だけでなく、第1符号化データおよび第2符号化データの各インターリーブ方式に対応して決められる。また、本実施の形態では、消失ポインタ領域の各ビットの意味を、消失の在る場合を1、無い場合を0にしたが、0と1の意味を反対に定義してもかまわないことは明らかである。
以上説明したように、本発明の実施の形態における誤り訂正方法は、消失ポインタ領域初期化ステップにより予め消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1に初期化し、消失削除ステップにより、第1誤り訂正ステップによる誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0に変更することにより、連続性の判定等の判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にし、消失訂正を行うことにより、信頼性の高いデータの再生を行うことができる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2における誤り訂正回路の構成図であり、実施の形態1で図1から図3に示した複合符号化データに対する誤り訂正回路の例である。
図10において、1001は誤り訂正回路であり、第1符号化データの誤り訂正を行う第1誤り訂正回路1002、第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正回路1003、所定数の第2符号化データのシンボル毎に1ビットを対応させた消失ポインタ領域1011、第1誤り訂正回路1002による第1符号化データの誤り訂正過程で得られる誤り情報を元に消失ポインタ領域1011の所定ビットを設定し消失ポインタを生成する消失ポインタ生成回路1004、および誤り訂正回路1001全体を制御する全体制御回路1005等を備え、外部のメモリ1006を用いて、複合符号化データの誤り訂正を行う。尚、全体制御回路1005は、マイクロコントローラあるいはシーケンサ等で構成される。
以上のように構成された誤り訂正回路の動作を以下説明する。
光ディスクから再生された再生信号から、同期符号を検出することで、フレーム同期が行われる。各フレームの再生データは復調回路により復調され復調データ1009として誤り訂正回路1001に送出される。復調データ1009は、図2に示す複合符号化データから構成される。
復調データ1009は内部バス1010、およびバス制御回路1008を経由し、メモリ1006に、図1の(a)および(b)に示す第1符号化データおよび第2符号化データとして格納される。尚、格納の際には、図示しないメモリに対するアドレス生成回路等を用いる。アドレス生成回路はカウンタ等で容易に構成できる。
復調データ1009のメモリ1006への格納が完了した後、誤り訂正を行う際、まず始めに、消失ポインタ生成回路1004によって、消失ポインタ領域1011の全てのビットを1に初期化する。消失ポインタ領域の各ビットはレジスタで構成されており、全てのビットを1に初期化することにより、全ての第2符号化データに消失が在るという意味に初期化される。
次に、メモリ1006に格納された第1符号化データの誤り訂正を第1誤り訂正回路1002で行う。このとき、1個の第1符号化データの誤り訂正が行われる毎に、誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報1012が、消失ポインタ生成回路1004に送出される。
消失ポインタ生成回路1004は、誤り位置情報1012から、所定の規則に基づいて消失ポインタ領域1011の所定ビットを消失が無いとして0に変更する。全ての第1符号化データの誤り訂正が完了したとき、第2符号化データに対する消失ポインタが消失ポインタ領域1011の各ビットに領域毎のビットマップとして示されている。尚、消失ポインタ生成回路1004による所定ビットの0への変更の詳細は、図5から図9に示した本発明の実施の形態1と同様であるのでここでは省略するが、誤り位置情報から所定ビットを0に変更することのみで消失ポインタを生成でき、連続性の判定等の判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ簡単な論理回路で実現することができる。
消失ポインタ領域1011の消失ポインタを用いて、第2符号化データの消失訂正が、第2誤り訂正回路1003によって、実行される。ここでは、消失訂正を行うため、消失位置情報を用いない場合に比べ、最大2倍の誤りまで訂正することが可能になる。
I/F制御回路1007は、誤り訂正が実行されたメモリ1006に格納されている第2符号化データのデータ101に含まれるユーザーデータを、例えばMPEG復号回路等に送出する。I/F制御回路1007は、ATAPIやSCSIのプロトコル制御回路とのインタフェース回路であっても良い。
以上の誤り訂正全体の実行手順は、全体制御回路1005で制御される。
尚、消失位置情報の生成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成が可能であり、例えば、光ディスクからの再生時の再生信号異常の検出、例えば再生信号振幅の異常低下等を検出した結果も併せて生成してもよい。
また、第1誤り訂正回路1002および第2誤り訂正回路1003における各誤り訂正、誤り位置情報の生成、あるいは消失誤り訂正は、公知のReed−Solomon符号の誤り訂正回路で構成できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2の誤り訂正回路では、消失ポインタ生成回路1004により予め消失ポインタ領域1011の全てのビットを消失が在るとして1に初期化し、第1誤り訂正回路1002による誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から消失ポインタ領域1011の所定ビットを消失が無いとして0に変更することにより、連続性の判定等の判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にし、消失訂正を行うことにより、信頼性の高いデータの再生を行うことができる。
(実施の形態3)
図11は、実施の形態3における、光ディスク再生装置の構成図であり、実施の形態2の誤り訂正回路を備えた光ディスク再生装置の構成図である。
図11において、1101は圧縮画像データが記録された光ディスク、1102は半導体レーザーや光学素子で構成される光ヘッド、1103はアナログ再生信号を2値化してデジタルの再生信号を生成する再生回路、1104は復調回路、1105は実施の形態2の誤り訂正回路、1106はメモリ、1107はMPEG圧縮データを伸張するMPEG復号回路、1108はDA変換回路、1109は再生装置全体の制御を行う制御CPUである。
以上のように構成された光ディスク再生装置の動作を以下説明する。
光ヘッド1102の半導体レーザーから照射されたレーザー光は、光ディスク1101の記録面上に形成されたピットあるいは濃淡のドットで変調された反射光となって、光ヘッド1102に戻る。変調された反射光は光電素子により電気信号に変換され、アナログの再生信号1110として、再生回路1103に入力される。再生回路1103では、アナログからデジタルへの変換を行い、デジタルの再生信号にして復調回路1104に送出する。復調回路1104では、フレーム同期の後、復調処理を行い復調データ1111として誤り訂正回路1105に送出する。復調データ1111は、図2に示す複合符号化データから構成される。
誤り訂正回路1105は、メモリ1106に復調データ1111を第1および第2符号化データとして格納し、誤り訂正処理を行う。誤り訂正の詳細は、実施の形態2と同等であるのでここでは省略する。
誤り訂正が実行されたユーザーデータ1112は、MPEG復号回路1107により、MPEG復号される。伸張された再生データ1113は、DA変換回路1108でアナログ変換され、音声や画像信号としてTVモニタ等に送出される。これらの光ディスク再生装置全体の制御は、制御CPU1109で行われる。尚、本構成図では、制御信号や、フォーカス、トラッキング等のためのサーボ回路等は省略している。
以上のように構成された、実施の形態3の光ディスク再生装置では、誤り訂正回路1105に備わる消失ポインタ生成回路1004により予め消失ポインタ領域1011の全てのビットを消失が在るとして1に初期化し、第1誤り訂正回路1002による誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から消失ポインタ領域1011の所定ビットを消失が無いとして0に変更することにより、連続性の判定等の判断処理を行うこと無しに、消失ポインタの生成を高速に、かつ小さい回路規模で行うことを可能にし、消失訂正を行うことにより、信頼性の高いデータの再生を行うことができる。
本発明の誤り訂正方法、誤り訂正回路、情報再生装置は、光ディスクや磁気ディスク等のディスク媒体の再生装置あるいは記録再生装置として有用である。
本発明の実施の形態1における(a)第1符号化データ、および(b)第2符号化データの構成図 本発明の実施の形態1における複合誤り訂正符号と複合符号化データを光ディスク上に記録する際のフレームの構造を示す構成図 本発明の実施の形態1における光ディスクの構成図 本発明の実施の形態1における誤り訂正方法のフローチャート 本発明の実施の形態1における光ディスクの誤りの例を示す図 複合符号化データにおける誤りを説明する図 初期化直後の消失ポインタ領域を説明する図 第1符号化データの誤り訂正途中の消失ポインタ領域を説明する図 第1符号化データの誤り訂正が全て終了した時の消失ポインタ領域を説明する図 本発明の実施の形態2における誤り訂正回路の構成図 本発明の実施の形態3における光ディスク再生装置の構成図
符号の説明
201,601 第1符号化データ
202,602 第2符号化データ
301,501,1101 光ディスク
302,502 複合符号化データ
304,504 第2符号化データを構成するシンボル
305,505 第1符号化データを構成するシンボル
1001,1105 誤り訂正回路
1002 第1誤り訂正回路
1003 第2誤り訂正回路
1004 消失ポインタ生成回路
1005 全体制御回路
1006,1106 メモリ
1007 I/F制御回路
1008 バス制御回路
1102 光ヘッド
1103 再生回路
1104 復調回路
1107 MPEG復号回路
1108 DA変換回路
1109 制御CPU
1011 消失ポインタ領域

Claims (6)

  1. 第1符号化データが複数の第1の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、第2符号化データが前記第1の誤り訂正符号より冗長度の低い複数の第2の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、前記第1符号化データを構成するシンボル間に、前記第2符号化データを構成する所定数のシンボルが配置された複合符号化データの誤り訂正方法であって、前記第2符号化データの前記所定数のシンボル毎に1ビットを対応させ、消失がある場合には1(あるいは0)、消失が無い場合0(あるいは1)に各ビットが設定される消失ポインタ領域を備え、予め前記消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1(あるいは0)に初期化する消失ポインタ領域初期化ステップと、前記第1符号化データの誤り訂正を行う第1誤り訂正ステップと、前記第1誤り訂正ステップによる誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から、所定の規則に基づいて前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0(あるいは1)に変更する消失削除ステップと、前記第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正ステップとを有し、前記第2誤り訂正ステップは消失ポインタを用いて消失訂正を行うことを特徴とする誤り訂正方法。
  2. 前記消失削除ステップは、前記第1誤り訂正ステップによる誤り訂正の際に誤りが検出されなかったシンボルの直前と直後に配置された前記第2符号化データに対応した2ビットを、消失が無いとして0(あるいは1)に変更することを特徴とする請求項1に記載の誤り訂正方法。
  3. 第1符号化データが複数の第1の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、第2符号化データが前記第1の誤り訂正符号より冗長度の低い複数の第2の誤り訂正符号で誤り訂正符号化され、前記第1符号化データを構成するシンボル間に、前記第2符号化データを構成する所定数のシンボルが配置された複合符号化データの誤り訂正回路であって、前記第2符号化データの前記所定数のシンボル毎に1ビットを対応させ、消失がある場合には1(あるいは0)、消失が無い場合0(あるいは1)に各ビットが設定される消失ポインタ領域を備え、予め前記消失ポインタ領域の全てのビットを消失が在るとして1(あるいは0)に初期化する消失ポインタ領域初期化手段と、前記第1符号化データの誤り訂正を行う第1誤り訂正手段と、前記第1誤り訂正手段による誤り訂正の過程で得られる誤り位置情報から、所定の規則に基づいて前記消失ポインタ領域の所定ビットを消失が無いとして0(あるいは1)に変更する消失削除手段と、前記第2符号化データの誤り訂正を行う第2誤り訂正手段とを有し、前記第2誤り訂正手段は前記消失ポインタを用いて消失訂正を行うことを特徴とする誤り訂正回路。
  4. 前記消失削除手段は、前記第1誤り訂正手段による誤り訂正の際に誤りが検出されなかったシンボルの直前と直後に配置された前記第2符号化データに対応した2ビットを、消失が無いとして0(あるいは1)に変更することを特徴とする請求項3に記載の誤り訂正回路。
  5. 前記消失ポインタの各ビットはレジスタで構成されることを特徴とする請求項3に記載の誤り訂正回路。
  6. 請求項3から請求項5のいずれかに記載の誤り訂正回路を備えたことを特徴とする情報再生装置。
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US7987411B1 (en) 2007-04-25 2011-07-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for writing data to MPE buffer and an MPE-FEC system

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