JP2000058781A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000058781A
JP2000058781A JP10220781A JP22078198A JP2000058781A JP 2000058781 A JP2000058781 A JP 2000058781A JP 10220781 A JP10220781 A JP 10220781A JP 22078198 A JP22078198 A JP 22078198A JP 2000058781 A JP2000058781 A JP 2000058781A
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conductive
forming
conductive layer
lower electrode
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JP10220781A
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Hiroshi Yoshida
浩 吉田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体型キャパシタ素子の単位面積当たりの容
量を増大させると共に、その製造方法を簡略化してプロ
セスコストを抑制し、高い信頼性と歩留まりを実現する
ことが可能な半導体装置及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 立体型MIM構造のキャパシタ素子10
は、下部電極20上に誘電体層21を挟んで上部電極2
2aが形成されている構成であるが、この下部電極20
が、下部電極層13とこの下部電極層13上に複数列に
配列された先端が上を向いているクサビ形の導電性突起
物16bとからなる立体構造となっている点に特徴があ
る。また、上部電極22a上には、上部電極取り出し配
線層25aが形成されている。多層配線を構成する下層
配線層12には、下部電極層13、並びに導電層22、
誘電体層21、及び層間絶縁膜14を貫通して開口され
た接続孔24を介して、上部配線層25bが接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及び半導
体装置の製造方法に係り、特に立体型キャパシタ素子及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における半導体デバイスの高集積
化、微細化の要求に伴い、半導体デバイスを構成する一
要素としてのキャパシタ素子もその高集積化が要求され
ている。そして、このキャパシタ素子の高集積化を達成
するためには、高誘電率の誘電体材料の選択と同時に、
単位セル(Cell)当たりの高容量化が可能な立体型MI
M(Metal-Insulator-Metal )構造のキャパシタ素子の
採用が必須となっている。現在、立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子については、その代表的な実試作例とし
て、シリンダー外壁型又はシリンダー内壁型の下部電極
構造とその製造方法が報告されている(J.M.Drynan,et
al.,“Cylindrical Full Metal Capacitor Technology
for High-Speed Gigabit DRAMs",1997 Symposium on VL
SI Technology Digest of Technical Pspers参照)。
【0003】このシリンダー外壁型の下部電極形成法
は、下部電極をシリンダーの下部と側璧部に別々に成膜
されたメタル膜から形成する方法である。即ち、下部電
極層及び絶縁膜を順に成膜した後、これら絶縁膜及び下
部電極層をキャパシタ領域パターンにエッチングして、
下部電極層上に絶縁膜からなるシリンダーボディを形成
する。そして、このシリンダーボディの外壁を含む基体
全面にPVD(PhisicalVapor Deposition )メタル膜
及びCVD(Chemical Vapor Deposition )メタル膜を
成膜した後、全面RIE(Reactive Ion Etching)法に
よるエッチバックを行い、シリンダー側壁部のみにメタ
ル膜を残存させる。次いで、シリンダーボディをエッチ
ング除去して、下部電極層及びメタル膜からなる立体的
な下部電極を形成する。最後に、この立体的な下部電極
上に誘電体膜及び上部電極を順に積層して、立体型MI
M構造のキャパシタ素子を形成する。このようにしてシ
リンダー外壁型の下部電極形成法により形成される立体
型MIM構造のキャパシタ素子は、そのキャパシタ面積
の確保がパターン面積比に対して有利となる。
【0004】また、シリンダー内壁型の下部電極形成法
は、下部電極をシリンダーの下部と側璧部に同時に成膜
されたメタル膜から形成する方法である。即ち、フレー
ムとなる絶縁膜の成膜の後、この絶縁膜を選択的にエッ
チングしてシリンダーホールを開口する。そして、この
シリンダーホールの内壁を含む基体全面にPVDメタル
膜及びCVDメタル膜を成膜し、更にシリンダーホール
内部を充填する保護層を成膜した後、CMP(Chemical
Mechanical Polishing )法による研磨を行い、シリン
ダーホールの底面部及び側壁部のみにメタル膜を残存さ
せる。次いで、フレームとなった絶縁膜及びシリンダー
ホール内部の保護層をエッチング除去して、メタル膜か
らなる立体的な下部電極を形成する。最後に、立体的な
下部電極上に誘電体膜及び上部電極を順に積層して、立
体型MIM構造のキャパシタ素子を形成する。このよう
にしてシリンダー内壁型の下部電極形成法により形成さ
れる立体型MIM構造のキャパシタ素子も、上記のシリ
ンダー外壁型の下部電極形成法の場合と同様に、そのキ
ャパシタ面積の確保がパターン面積比に対して有利とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記報
告に係るシリンダー外壁型又はシリンダー内壁型の下部
電極形成法により形成される立体型MIM構造のキャパ
シタ素子においては、単位面積当たりの容量を増大させ
る効果を奏するものの、次のような問題点を有してい
る。
【0006】即ち、シリンダー外壁型の下部電極形成法
においては、下部電極層の成膜/絶縁膜の成膜/絶縁膜
及び下部電極層のエッチング/PVDメタル膜及びCV
Dメタル膜の成膜/RIE法によるエッチバック/シリ
ンダーボディのエッチングという諸工程を必要とするた
め、その製造方法が複雑で、プロセスコストが上昇する
という問題点がある。
【0007】同様に、シリンダー内壁型の下部電極形成
法においても、絶縁膜の成膜/絶縁膜のエッチング/P
VDメタル膜及びCVDメタル膜の成膜/保護層の成膜
/CMP法による研磨/絶縁膜及び保護層のエッチング
という諸工程を必要とするため、その製造方法が複雑
で、プロセスコストが上昇するという問題点がある。
【0008】また、シリンダー外壁型の下部電極形成法
においては、シリンダーボディのエッチング工程におけ
るシリンダーボディ(絶縁層)の除去不良によって立体
型MIM構造のキャパシタ素子の信頼性及び歩留まりが
大きく低下するという問題点がある。また、そのエッチ
ングの際のプラズマによる表面ダメージやレジスト剥離
液処理によって下部電極と誘電体膜との界面状態が影響
を受け、立体型MIM構造のキャパシタ素子の信頼性が
低下するという問題点がある。
【0009】同様に、シリンダー内壁型の下部電極形成
法においても、絶縁膜及び保護層のエッチング工程にお
ける絶縁膜及び保護層の除去不良によって立体型MIM
構造のキャパシタ素子の信頼性及び歩留まりが大きく低
下するいう問題点がある。また、そのエッチングの際の
プラズマによる表面ダメージやレジスト剥離液処理によ
って下部電極と誘電体膜との界面状態が影響を受け、立
体型MIM構造のキャパシタ素子の信頼性が低下すると
いう問題点がある。
【0010】更に、シリンダー内壁型の下部電極形成法
においては、CMP法による研磨工程を必要とするが、
その際の平滑化状態によっては、立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子と共に他の素子が集積されている半導体デ
バイスの信頼性に大きな影響を及ぼす。従って、立体型
MIM構造のキャパシタ素子の形成工程にとっての適応
性のみを考慮してCMP法による研磨工程を導入するこ
とは、立体型MIM構造のキャパシタ素子を一要素とす
る半導体デバイスのアプリケイションが著しく制約を受
けることになるという問題点がある。
【0011】そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなさ
れたものであり、立体型キャパシタ素子において、単位
面積当たりの容量を増大させると共に、その製造方法を
簡略化してプロセスコストを抑制し、高い信頼性と歩留
まりを実現することが可能な半導体装置及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するためには、立体型キャパシタ素子を作製する際
に、上記報告に係るシリンダー外壁型又はシリンダー内
壁型の下部電極形成法において素子の信頼性を左右する
ような高い信頼性が要求されるシリンダーボディのエッ
チング工程又は絶縁膜及び保護層のエッチング工程に依
存しないこと、またMIM構造を形成する下部電極と誘
電体膜との界面にプラズマ等の処理を回避することが必
要であると考えた。また、同時、従来の製造工程に複雑
な工程の追加をすることなく、これまでの完成度と信頼
性が高く量産性に富み十分に低コスト化されたエッチン
グ技術とその組み合わせの延長線上で立体型MIM構造
キャパシタ素子を形成することが好ましいと考えた。こ
うした考えに基づいて、上記課題を解決するための手段
として、以下の本発明に係る半導体装置及び半導体装置
の製造方法に想到した。
【0013】即ち、請求項1に係る半導体装置は、下部
電極層及び前記下部電極層上に形成された断面が錐状を
なす導電性突起物からなる下部電極と、この下部電極上
に形成された誘電体膜と、この誘電体膜上に形成された
上部電極と、を有することを特徴とする。このように請
求項1に係る半導体装置においては、キャパシタ素子の
下部電極が下部電極層とその上に形成された断面が錐状
をなす導電性突起物から構成されていることにより、キ
ャパシタ面積の大きくなる下部電極の立体構造化が達成
されるため、素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの
高容量化とが両立するキャパシタ素子が実現される。
【0014】また、請求項2に係る半導体装置は、上記
請求項1記載の半導体装置において、下部電極層及び断
面が錐状をなす導電性突起物と誘電体膜との間に接触下
部電極層が設けられている構成とすることにより、断面
が錐状をなす導電性突起物によって立体構造化が達成さ
れると共に、接触下部電極層によって誘電体膜との良好
な接触が達成され、更に導電性突起物に加工時の欠陥が
ある場合にその欠陥を接触下部電極層によって補完され
るため、立体型キャパシタ素子のキャパシタ特性が向上
し、高い信頼性が得られる。
【0015】また、請求項3に係る半導体装置は、上記
請求項1記載の半導体装置において、断面が錐状をなす
導電性突起物が、先端が上を向いているクサビ形をな
し、下部電極層上に複数列に配列されている構成とする
ことにより、下部電極の立体構造化が容易に実現される
ため、素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量
化とが両立するキャパシタ素子が得られる。
【0016】また、請求項4に係る半導体装置は、上記
請求項1記載の半導体装置において、断面が錐状をなす
導電性突起物が、カクデラ形をなし、下部電極層上にマ
トリクス状に配置されている構成とすることにより、下
部電極の立体構造化が容易に実現されるため、素子占有
面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化とが両立する
キャパシタ素子が得られる。
【0017】なお、上記請求項1記載の半導体装置にお
いて、下部電極層又は上部電極が、Ag(銀)、Pt
(白金)、Au(金)、Ru(ルテニウム)、Hf(ハ
フニウム)、若しくはRh(ロジウム)、又はこれらの
混合物を材料とし、断面が錐状をなす導電性突起物が、
Ti(チタン)、Ta(タンタル)、若しくはW(タン
グステン)、又はTi、Ta、W、Ru、Hf、Rhの
窒素化合物、酸素化合物、若しくは窒素酸素化合物を材
料とすることが好適である。この場合に、下部電極層又
は上部電極の材料となるAg、Pt、Au、Ru、H
f、若しくはRh、又はこれらの混合物は優れた電気導
電性と誘電体膜との非反応性を有していることから、優
れたキャパシタ特性が実現される。また、断面が錐状を
なす導電性突起物の材料となるTi、Ta、若しくは
W、又はTi、Ta、W、Ru、Hf、Rhの窒素化合
物、酸素化合物、若しくは窒素酸素化合物は優れた加工
性を有していることから、立体構造化が容易に実現され
る。
【0018】また、上記請求項1記載の半導体装置にお
いて、誘電体膜がSiの酸素化合物若しくは窒素化合
物、Taの酸素化合物、又はTiの酸化バリウム系化合
物を材料とすることが好適である。
【0019】更に、上記請求項2記載の半導体装置にお
いて、接触下部電極層がAg、Pt、Au、Ru、H
f、若しくはRh、又はこれらの混合物を材料とするこ
とが好適である。この場合に、これらのAg、Pt、A
u、Ru、Hf、若しくはRh、又はこれらの混合物は
いずれも優れた電気導電性と誘電体膜との非反応性を有
していることから、優れたキャパシタ特性が実現され
る。
【0020】また、請求項8に係る半導体装置の製造方
法は、下部電極層上に第1導電層を形成する第1の工程
と、この第1導電層上に所定の形状にパターニングされ
たレジストを形成した後、このレジストをマスクとして
第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
す導電性突起物を形成する第2の工程と、基体全面に堆
積した保護膜をエッチバックして、断面が台形状をなす
導電性突起物の上面を露出させた後、保護膜をマスクと
して断面が台形状をなす導電性突起物をその上面から垂
直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き加工を
行い、断面が錐状をなす導電性突起物を形成する第3の
工程と、下部電極層の表面及び断面が錐状をなす導電性
突起物の側面に誘電体膜を形成する第4の工程と、この
誘電体膜上に上部電極を形成する第5の工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0021】このように請求項8に係る半導体装置の製
造方法においては、所定の形状にパターニングされたレ
ジストをマスクとして第1導電層をテーパエッチングし
て断面が台形状をなす導電性突起物を形成し、更に保護
膜をマスクとして断面が台形状をなす導電性突起物をそ
の上面から垂直エッチング又はテーパエッチングする刳
り抜き加工を行って断面が錐状をなす導電性突起物を形
成していることにより、レジストのパターン形成、選択
的エッチング、保護膜を利用した刳り抜き加工などの従
来技術とその組み合わせを用いて断面が錐状をなす導電
性突起物が形成される。このため、立体型キャパシタ素
子を一要素とする半導体デバイスのアプリケイションを
著しく制約することになるCMP法による研磨工程を導
入することなく、信頼性が高く量産性に富み十分に低コ
ストの製造プロセスによって下部電極の立体構造化が実
現される。
【0022】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法は、上記請求項8記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記第4の工程が、下部電極層の表面及び断面が錐
状をなす導電性突起物の側面に接触下部電極層を形成し
た後、この接触下部電極層上に誘電体膜を形成する工程
である構成とすることにより、下部電極を構成する下部
電極層及び断面が錐状をなす導電性突起物と誘電体膜と
の間に接触下部電極層が設けられるため、この接触下部
電極層によって誘電体膜との良好な接触が達成される。
また、導電性突起物に加工時に欠陥が生じた場合にその
欠陥を接触下部電極層によって補完することが可能にな
るため、優れたキャパシタ特性と高い信頼性をもつキャ
パシタ素子が実現される。
【0023】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法は、順に積層した第1導電層、誘電体膜、及び第2
導電層を選択的にエッチングする半導体装置の製造方法
であって、第2導電層上に所定の形状にパターニングさ
れたレジストを形成した後、このレジストをマスクとし
て第2導電層をエッチングする際に、この第2導電層側
壁にサイドプロテクト層を形成し、誘電体膜及び第1導
電層をエッチングする際に、レジスト及び第2導電層側
壁のサイドプロテクト層をマスクとしてエッチングを行
うことを特徴とする。
【0024】順に積層した第1導電層、誘電体膜、及び
第2導電層を順に選択的にエッチングする際に、特に中
間の誘電体膜が極めて薄いときには、エッチング滓など
が誘電体膜側壁に付着して第2導電層と第1導電層とが
導通し易くなり、リーク電流発生の原因となりがちであ
る。このような場合に、第2導電層をエッチングする際
に、この第2導電層側壁にサイドプロテクト層を形成
し、誘電体膜及び第1導電層をエッチングする際に、レ
ジスト及び第2導電層側壁のサイドプロテクト層をマス
クとしてエッチングを行うことにより、第2導電層をエ
ッチングする際のマスクと誘電体膜及び第1導電層をエ
ッチングする際のマスクとを比較するとマスクの大きさ
が自己整合的に拡大されている。このため、第2導電層
側壁と誘電体膜側壁との間には段差が生じ、中間の誘電
体膜が極めて薄いときであっても、第2導電層と第1導
電層との導通が防止される。しかも、この場合、レジス
トを形成するためには1枚の露光マスクしか必要としな
いため、コストの低減も達成される。
【0025】また、請求項11に係る半導体装置の製造
方法は、下部配線層上に、下部電極層を形成する第1の
工程と、この下部電極層上に、層間絶縁膜を形成した
後、この層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キ
ャパシタ形成予定領域に開口部を形成し、この開口部内
の前記下部電極層を露出させる第2の工程と、基体全面
に、第1導電層を形成する第3の工程と、この第1導電
層上に所定の形状にパターニングされたレジストを形成
した後、このレジストをマスクとして第1導電層をテー
パエッチングして、断面が台形状をなす導電性突起物を
下部電極層上に形成する第4の工程と、基体全面に堆積
した保護膜をエッチバックして、断面が台形状をなす導
電性突起物の上面を露出させた後、保護膜をマスクとし
て断面が台形状をなす導電性突起物をその上面から垂直
エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き加工を行
い、断面が錐状をなす導電性突起物を形成する第5の工
程と、下部電極層の表面及び断面が錐状をなす導電性突
起物の側面に誘電体膜を形成する第6の工程と、誘電体
膜上に上部電極層を形成する第7の工程と、上部電極
層、誘電体膜、及び層間絶縁膜を順に選択的にエッチン
グ除去して、下部配線層又は下部電極層に達する接続孔
を形成する第8の工程と、基体全面に第2導電層を堆積
して、接続孔を埋め込んだ後、層間絶縁膜上の第2導電
層、上部電極層、及び誘電体膜を順に選択的にエッチン
グ除去して、断面が錐状をなす導電性突起物の上方の上
部電極層からなる上部電極、この上部電極上の第2導電
層からなる上部電極取り出し配線層、下部配線層又は前
記下部電極層に接続孔を介して接続する第2導電層から
なる上部配線層をそれぞれ形成する第9の工程と、を有
することを特徴とする。
【0026】このように請求項11に係る半導体装置の
製造方法においては、断面が錐状をなす導電性突起物を
形成する工程は上記請求項8の場合と同様であるため、
上記請求項8の場合と同様に、信頼性が高く量産性に富
み十分に低コストの製造プロセスによって下部電極の立
体構造化が実現される。また、基体全面に第2導電層を
堆積して接続孔を埋め込んだ後、この第2導電層を選択
的にエッチングすることにより、上部電極取り出し配線
層と下部配線層に接続孔を介して接続する上部配線層と
が同一工程において同時的に形成されるため、立体型キ
ャパシタ素子を形成する工程と多層配線構造を形成する
工程とが併用され、プロセスコストが低減される。
【0027】また、請求項12に係る半導体装置の製造
方法は、下部配線層上に、下部電極層を形成する第1の
工程と、この下部電極層上に、層間絶縁膜を形成した
後、この層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キ
ャパシタ形成予定領域に開口部を形成して、この開口部
内の前記下部電極層を露出させる第2の工程と、基体全
面に、第1導電層を形成する第3の工程と、この第1導
電層上に所定の形状にパターニングされたレジストを形
成した後、このレジストをマスクとして第1導電層をテ
ーパエッチングして、断面が台形状をなす導電性突起物
を下部電極層上に形成する第4の工程と、基体全面に堆
積した保護膜をエッチバックして、断面が台形状をなす
導電性突起物の上面を露出させた後、保護膜をマスクと
して断面が台形状をなす導電性突起物をその上面から垂
直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き加工を
行い、断面が錐状をなす導電性突起物を形成する第5の
工程と、下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導
電性突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工程
と、この第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工程
と、この誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工程
と、上部電極層、誘電体膜、及び第2導電層を順に選択
的にエッチング除去する際に、上部電極層上の所定の形
状にパターニングされたレジストをマスクとして上部電
極層をエッチングすると共に、この上部電極層側壁にサ
イドプロテクト層を形成し、続いて、レジスト及び上部
電極層側壁のサイドプロテクト層をマスクとして誘電体
膜及び第2導電層をエッチングして、断面が錐状をなす
導電性突起物の上方の第2導電層からなる接触下部電極
層を形成すると共に、この接触下部電極層上の上部電極
層からなる上部電極を形成する第9の工程と、層間絶縁
膜を選択的にエッチング除去して、下部配線層又は下部
電極層に達する接続孔を形成する第10の工程と、基体
全面に第3導電層を堆積して、接続孔を埋め込んだ後、
層間絶縁膜上の第3導電層を選択的にエッチング除去し
て、上部電極上の第3導電層からなる上部電極取り出し
配線層を形成すると共に、下部配線層又は下部電極層に
接続孔を介して接続する第3導電層からなる上部配線層
を形成する第11の工程と、を有することを特徴とす
る。
【0028】このように請求項12に係る半導体装置の
製造方法においては、下部電極の立体構造化を実現する
ための断面が錐状をなす導電性突起物を形成する工程
と、立体型キャパシタ素子の上部電極取り出し配線層と
多層配線構造の上部配線層とが同一工程において同時的
に形成されることは上記請求項11の場合と同様である
ため、上記請求項11の場合と同様の作用を奏する。ま
た、これに加えて、断面が錐状をなす導電性突起物を形
成した後、誘電体膜を形成する前に、断面が錐状をなす
導電性突起物の側面等に接触下部電極層となる第2導電
層を形成することにより、この接触下部電極層によって
誘電体膜との良好な接触が達成される。また、導電性突
起物に加工時に欠陥が生じた場合にもその欠陥を接触下
部電極層によって補完することが可能になる。このた
め、優れたキャパシタ特性と高い信頼性をもつ立体型キ
ャパシタ素子が実現される。
【0029】更に、所定の形状にパターニングされたレ
ジストをマスクとして上部電極層、誘電体膜、及び第2
導電層を順に選択的にエッチング除去する際に、上部電
極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、レジスト及び
上部電極層側壁のサイドプロテクト層をマスクとして誘
電体膜及び第2導電層をエッチングすることにより、マ
スクの大きさが自己整合的に拡大されて上部電極側壁と
誘電体膜側壁との間に段差が生じるため、上部電極側壁
と接触下部電極層との導通が防止される。しかも、この
場合、レジストを形成するためには1枚の露光マスクし
か必要としないため、コストの低減も達成される。
【0030】また、請求項13に係る半導体装置の製造
方法は、下部配線層上に、下部電極層を形成する第1の
工程と、この下部電極層上に、第1導電層を形成する第
2の工程と、この第1導電層上に、層間絶縁膜を形成し
た後、この層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、
キャパシタ形成予定領域に開口部を形成して、この開口
部内の第1導電層を露出させる第3の工程と、開口部内
の第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレジ
ストを形成した後、このレジストをマスクとして第1導
電層をテーパエッチングして、断面が台形状をなす導電
性突起物を下部電極層上に形成する第4の工程と、基体
全面に堆積した保護膜をエッチバックして、断面が台形
状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、保護膜を
マスクとして断面が台形状をなす導電性突起物をその上
面から垂直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜
き加工を行い、断面が錐状をなす導電性突起物を形成す
る第5の工程と、下部電極層の表面及び断面が錐状をな
す導電性突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工
程と、この第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工
程と、この誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工
程と、上部電極層、誘電体膜、及び第2導電層を順に選
択的にエッチング除去する際に、上部電極層上の所定の
形状にパターニングされたレジストをマスクとして上部
電極層をエッチングすると共に、この上部電極層側壁に
サイドプロテクト層を形成し、続いて、レジスト及び上
部電極層側壁のサイドプロテクト層をマスクとして誘電
体膜及び第2導電層をエッチングして、断面が錐状をな
す導電性突起物の上方の第2導電層からなる接触下部電
極層を形成すると共に、この接触下部電極層上の上部電
極層からなる上部電極を形成する第9の工程と、層間絶
縁膜を選択的にエッチング除去して、下部配線層又は下
部電極層に達する接続孔を形成する第10の工程と、基
体全面に第3導電層を堆積して、接続孔を埋め込んだ
後、層間絶縁膜上の第3導電層を選択的にエッチング除
去して、上部電極上の第3導電層からなる上部電極取り
出し配線層を形成すると共に、下部配線層又は下部電極
層に接続孔を介して接続する第3導電層からなる上部配
線層を形成する第11の工程と、を有することを特徴と
する。
【0031】このように請求項13に係る半導体装置の
製造方法においては、断面が台形状をなす導電性突起物
となる第1導電層を形成する工程と層間絶縁膜を形成す
る工程との順序が上記請求項12の場合と異なるもの
の、その他の基本的な工程は共通するため、上記請求項
12の場合と同様の作用を奏する。
【0032】また、請求項14に係る半導体装置の製造
方法は、下部配線層上に、下部電極層を形成する第1の
工程と、この下部配線層上に、層間絶縁膜を形成した
後、この層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キ
ャパシタ形成予定領域に開口部を形成すると共に接続孔
を形成し、これらの開口部及び接続孔内の下部配線層を
露出させる第2の工程と、基体全面に第1導電層を堆積
して、開口部及び接続孔内を埋め込んだ後、第1導電層
を層間絶縁膜が露出するまでエッチバックして、接続孔
内の第1導電層からなるプラグ層を形成する第3の工程
と、第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
ジストを形成した後、このレジストをマスクとして開口
部内の第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形
状をなす導電性突起物を開口部内の下部電極層上に形成
する第4の工程と、基体全面に堆積した保護膜をエッチ
バックして、断面が台形状をなす導電性突起物の上面を
露出させた後、保護膜をマスクとして断面が台形状をな
す導電性突起物をその上面から垂直エッチング又はテー
パエッチングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をな
す導電性突起物を形成する第5の工程と、下部電極層の
表面及び断面が錐状をなす導電性突起物の側面に第2導
電層を形成する第6の工程と、この第2導電層上に誘電
体膜を形成する第7の工程と、この誘電体膜上に上部電
極層を形成する第8の工程と、上部電極層、誘電体膜、
及び第2導電層を順に選択的にエッチング除去する際
に、上部電極層上の所定の形状にパターニングされたレ
ジストをマスクとして上部電極層をエッチングすると共
に、この上部電極層側壁にサイドプロテクト層を形成
し、続いて、レジスト及び上部電極層側壁のサイドプロ
テクト層をマスクとして誘電体膜及び第2導電層をエッ
チングして、断面が台形状をなす導電性突起物の上方の
第2導電層からなる接触下部電極層を形成すると共に、
この接触下部電極層上の上部電極層からなる上部電極を
形成する第9の工程と、基体全面に第3導電層を堆積し
た後、層間絶縁膜上の第3導電層を選択的にエッチング
除去して、上部電極上の第3導電層からなる上部電極取
り出し配線層を形成すると共に、下部配線層に接続孔内
のプラグ層を介して接続する第3導電層からなる上部配
線層を形成する第10の工程と、を有することを特徴と
する。
【0033】このように請求項14に係る半導体装置の
製造方法においては、下部電極の立体構造化を実現する
ための断面が錐状をなす導電性突起物を形成する工程
と、立体型キャパシタ素子の上部電極取り出し配線層と
多層配線構造の上部配線層とが同一工程において同時的
に形成されること、断面が錐状をなす導電性突起物等と
誘電体膜との間に接触下部電極層を形成すること、上部
電極層、誘電体膜、及び接触下部電極層となる第2導電
層を順に選択的にエッチングする際にサイドプロテクト
層を利用して上部電極側壁と誘電体膜側壁との間に段差
を生じさせることは上記請求項12の場合と同様である
ため、上記請求項12の場合と同様の作用を奏する。ま
た、これに加えて、断面が錐状をなす導電性突起物とな
る第1導電層を堆積する際に、この第1導電層を接続孔
内を埋め込み、エッチバックして、接続孔内のプラグ層
を形成することにより、多層配線構造をなす下部配線層
と上部配線層とを接続する接続孔内のプラグ層を形成す
る工程を立体型キャパシタ素子を形成する工程と併用す
ることが可能になり、プロセスコストが低減される。
【0034】また、請求項15に係る半導体装置の製造
方法は、下部配線層上に、下部電極層を形成する第1の
工程と、この下部配線層上に、層間絶縁膜を形成した
後、この層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キ
ャパシタ形成予定領域に開口部を形成すると共に接続孔
を形成し、これらの開口部及び接続孔内の下部配線層を
露出させる第2の工程と、基体全面に第1導電層を堆積
して、開口部及び接続孔内を埋め込む第3の工程と、第
1導電層上に所定の形状にパターニングされたレジスト
を形成した後、このレジストをマスクとして、第1導電
層をテーパエッチングし、断面が台形状をなす導電性突
起物を開口部内の下部電極層上に形成すると共に、接続
孔内の第1導電層からなるプラグ層を形成する第4の工
程と、基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、
断面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた
後、保護膜をマスクとして断面が台形状をなす導電性突
起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッチン
グする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電性突
起物を形成する第5の工程と、下部電極層の表面及び断
面が錐状をなす導電性突起物の側面に第2導電層を形成
する第6の工程と、この第2導電層上に誘電体膜を形成
する第7の工程と、この誘電体膜上に上部電極層を形成
する第8の工程と、上部電極層、誘電体膜、及び第2導
電層を順に選択的にエッチング除去する際に、上部電極
層上の所定の形状にパターニングされたレジストをマス
クとして上部電極層をエッチングすると共に、この上部
電極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、続いて、レ
ジスト及び上部電極層側壁のサイドプロテクト層をマス
クとして誘電体膜及び第2導電層をエッチングして、断
面が台形状をなす導電性突起物の上方の第2導電層から
なる接触下部電極層を形成すると共に、この接触下部電
極層上の上部電極層からなる上部電極を形成する第9の
工程と、基体全面に第3導電層を堆積した後、層間絶縁
膜上の第3導電層を選択的にエッチング除去して、上部
電極上の第3導電層からなる上部電極取り出し配線層を
形成すると共に、下部配線層に接続孔内のプラグ層を介
して接続する第3導電層からなる上部配線層を形成する
第10の工程と、を有することを特徴とする。
【0035】このように請求項15に係る半導体装置の
製造方法においては、断面が錐状をなす導電性突起物と
なる第1導電層を堆積して接続孔内を埋め込んだ後にお
ける第1導電層をエッチバックする工程を省略している
点を除けばほぼ上記請求項14の場合と同様であるた
め、上記請求項14の場合と同様の作用を奏する。
【0036】また、請求項16に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項8、11〜15のいずれかに係る半
導体装置の製造方法において、第1導電層上に所定の形
状にパターニングされたレジストを形成した後、このレ
ジストをマスクとして第1導電層をテーパエッチングし
て、断面が台形状をなす導電性突起物を形成する際に、
ラインアンドスペースパターンの露光マスクを使用する
構成とすることにより、断面が台形状をなす導電性突起
物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッチング
する刳り抜き加工を行って形成する断面が錐状をなす導
電性突起物は、先端が上を向いているクサビ形をなすた
め、下部電極層上に複数列に配列することが可能にな
り、素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化
とを両立させる下部電極の立体構造化が容易に実現され
る。
【0037】また、請求項17に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項8、11〜15のいずれかに係る半
導体装置の製造方法において、第1導電層上に所定の形
状にパターニングされたレジストを形成した後、このレ
ジストをマスクとして第1導電層をテーパエッチングし
て、断面が台形状をなす導電性突起物を形成する際に、
ラインアンドスペースパターンを複数組み合わせたメッ
シュパターンの露光マスク、又は円形の開口部がマトリ
クス状に配置されているパターンの露光マスクを使用す
る構成とすることにより、断面が台形状をなす導電性突
起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッチン
グする刳り抜き加工を行って形成する断面が錐状をなす
導電性突起物は、カクデラ形をなすため、下部電極層上
にマトリクス状に配置することが可能になり、素子占有
面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化とを両立させ
る下部電極の立体構造化が容易に実現される。
【0038】なお、上記請求項8、11〜15のいずれ
かに係る半導体装置の製造方法において、保護膜として
はレジスト又はスピンオングラス膜を用いることが好適
である。
【0039】また、請求項19に係る半導体装置の製造
方法は、上記請求項14又は15に係る半導体装置の製
造方法において、第3の工程において基体全面に第1導
電層を堆積する際に、密着層を堆積した後、この密着層
上に第1導電層を堆積する構成とすることにより、多層
配線構造をなす下部配線層と上部配線層とを接続する接
続孔内のプラグ層を形成する際に、このプラグ層と下部
配線層との密着性を向上すると共に、立体型キャパシタ
素子の下部電極層と断面が台形状をなす導電性突起物と
の密着性も向上する。このため、多層配線構造及び立体
型キャパシタ素子の高い信頼性が得られる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は本発明の第1の実施形態に係
る立体型MIM構造のキャパシタ素子を示す概略断面
図、図2は図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子が
抵抗素子と同一基板上に形成されている半導体デバイス
を示す概略断面図、図3は図1の立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子がNPNバイポーラトランジスタ及びPN
Pバイポーラトランジスタと同一基板上に形成されてい
る半導体デバイスを示す概略断面図、図4は図1の立体
型MIM構造のキャパシタ素子がNMOSトランジスタ
及びPMOSトランジスタと同一基板上に形成されてい
る半導体デバイスを示す概略断面図、図5〜図30は図
1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製造方法を説
明するための工程断面図である。但し、図10は図9の
一部拡大図、図12は図11の一部拡大図、図14は図
13の一部拡大図、図16は図15の一部拡大図、図1
6は図15の一部拡大図、図19は図18の一部拡大
図、図21は図20の一部拡大図である。
【0041】図1に示されるように、本発明の第1の実
施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子10
は、下部電極20上に誘電体層21を挟んで上部電極2
2aが形成されている構成であるが、この下部電極20
が、下部電極層13とこの下部電極層13上に複数列に
配列された先端が上を向いているクサビ形の導電性突起
物16bとからなる立体構造となっている点に特徴があ
る。また、上部電極22a上には、上部電極取り出し配
線層25aが形成されている。
【0042】また、絶縁層11上に形成されている多層
配線を構成する下層配線層12には、下層配線として兼
用されている下部電極層13、並びに導電層22、誘電
体層21、及び層間絶縁膜14を貫通して開口された接
続孔24を介して、上部配線層25bが接続されてい
る。
【0043】次に、図1に示す立体型MIM構造のキャ
パシタ素子10が他の素子と共に同一基板上に形成され
ている半導体デバイスについて、図2〜図4を用いて説
明する。なお、図2〜図4は図面作製の技術的な理由に
より3つに分割して表示したものであり、図2〜図4に
示される全ての素子が同一基板上に形成されているとし
て説明する。
【0044】共通のP型半導体基板30上には、素子分
離形成層31及びLOCOS膜32が形成され、各素子
領域を分離している。そして、図2に示されるように、
このLOCOS膜32上方には、上記図1の立体型MI
M構造のキャパシタ素子10に隣接して、抵抗素子33
が形成されている。この抵抗素子33においては、LO
COS膜32上方に形成された抵抗層34の両端に、そ
れぞれ2つの電極35、36が接続されている。
【0045】また、図3に示されるように、上記図1の
立体型MIM構造のキャパシタ素子10に隣接する素子
領域には、NPNバイポーラトランジスタ37及びPN
Pバイポーラトランジスタ38がそれぞれ形成されてい
る。このNPNバイポーラトランジスタ37において
は、P型半導体基板30上にN型エピタキシャル層から
なるN型コレクタ層39が形成され、このN型コレクタ
層39表面にはP型ベース層40が形成され、このP型
ベース層40表面にはN型エミッタ層41が形成されて
いる。また、N型コレクタ層39には、N型プラグ層4
2が形成され、その下端部はN型コレクタ層39底部に
形成されているN+ 型埋め込み層43に接続している。
そして、P型ベース層40には引き出し電極44を介し
てベース電極45が接続され、N型エミッタ層41には
引き出し電極46、47を介してエミッタ電極48が接
続され、N型プラグ層42にはコレクタ電極49が接続
されている。
【0046】また、PNPバイポーラトランジスタ38
においては、P型半導体基板30上にN型エピタキシャ
ル層からなるN型ベース層50が形成され、このN型ベ
ース層50表面にはP型エミッタ層51及びP型コレク
タ層52がそれぞれ形成されている。また、N型ベース
層50には、N型プラグ層53が形成され、その下端部
はN型ベース層50底部に形成されているN+ 型埋め込
み層54に接続している。そして、P型エミッタ層51
には引き出し電極55を介してエミッタ電極56が接続
され、P型コレクタ層52には引き出し電極57を介し
てコレクタ電極58が接続され、N型プラグ層53には
ベース電極59が接続されている。
【0047】また、図4に示されるように、上記図1の
立体型MIM構造のキャパシタ素子10に隣接する素子
領域には、NMOSトランジスタ60及びPMOSトラ
ンジスタ61がそれぞれ形成されている。このNMOS
トランジスタ60においては、P型半導体基板30上に
+ 型埋め込み層62が形成され、このP+ 型埋め込み
層62上にはP型チャネル層63が形成され、このP型
チャネル層63表面にはLDD(Lightly Doped Drain
)構造のソース/ドレイン層64、65が相対して形
成されている。そして、これらソース/ドレイン層6
4、65にはそれぞれソース/ドレイン電極66、67
が接続されている。また、これらソース/ドレイン層6
4、65に挟まれたP型チャネル層63上には、ゲート
絶縁膜68を介してゲート電極69が形成されている。
【0048】また、PMOSトランジスタ61において
は、P型半導体基板30上にN+ 型埋め込み層70が形
成され、このN+ 型埋め込み層70上にはN型チャネル
層71が形成され、このN型チャネル層71表面にはソ
ース/ドレイン層72、73が相対して形成されてい
る。そして、これらソース/ドレイン層72、73には
それぞれソース/ドレイン電極74、75が接続されて
いる。また、これらソース/ドレイン層72、73に挟
まれたP型チャネル層71上には、ゲート絶縁膜76を
介してゲート電極77が形成されている。
【0049】なお、こうした同一のP型半導体基板30
上に各素子が形成されている半導体デバイスの作製にお
いては、各素子の構成要素が可能な限り同一の工程にお
いて同時的に形成される。例えば抵抗素子33の抵抗層
34、NPNバイポーラトランジスタ37のP型ベース
層40の引き出し電極42、並びにPNPバイポーラト
ランジスタ38のP型エミッタ層51の引き出し電極5
5及びP型コレクタ層52の引き出し電極57は、第1
ポリシリコン層と通称される共通の導電層から形成され
る。また、立体型MIM構造のキャパシタ素子10の下
層配線層12及びNPNバイポーラトランジスタ37の
N型エミッタ層44の引き出し電極45は、第2ポリシ
リコン層と通称される共通の導電層から形成される。ま
た、立体型MIM構造のキャパシタ素子10の下部電極
層13及びNPNバイポーラトランジスタ37のN型エ
ミッタ層44の引き出し電極46は、共通のメタル層か
ら形成される。また、各素子の各電極も適宜同一の工程
において同時的に形成される。更に、符号を付して説明
はしなかったが、各素子における層間絶縁膜も適宜同一
の工程において同時的に形成される。
【0050】また、図2〜図4においては、立体型MI
M構造のキャパシタ素子10が他の素子といかなる回路
を構成するかは図示していないが、半導体デバイスのア
プリケーションに対応して、種々の回路構成を行うこと
が可能である。例えば立体型MIM構造のキャパシタ素
子10をDRAM(Dynamic Random Access Memory)の
電荷を蓄積するスタック型キャパシタとして使用するこ
とが可能である。
【0051】次に、図1に示す立体型MIM構造のキャ
パシタ素子10の製造方法を、図5〜図30の工程断面
図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上に、多層配線
を構成する下層配線層12と下部電極層13とを、蒸着
法を用いて、連続成膜する。なお、下部電極層13の材
料としては、優れた電気導電性と誘電体膜との非反応性
を有しているAg、Pt、Au、Ru、Hf、若しくは
Rh、又はこれらの混合物を用いることが望ましい。
【0052】続いて、これら下部電極層13及び下層配
線層12を、RIE法を用いて、立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子10の下部電極取り出し領域パターンに加
工する(図5参照)。このため、この立体型MIM構造
のキャパシタ素子10の下部電極層13は下層配線とし
て兼用される。
【0053】次いで、下部電極層13上に、TEOS
(tetraethoxysilane )−CVD法を用いて、層間絶縁
膜14を成膜する。そして、この層間絶縁膜14上に、
フォトリソグラフィ技術を用いて、キャパシタ形成予定
領域を開口部とするレジスト15を形成する(図6参
照)。続いて、このレジスト15をマスクとするRIE
法を用いて、層間絶縁膜14を選択的にエッチングし
て、キャパシタ形成予定領域の下部電極層13を露出さ
せる(図7参照)。
【0054】次いで、レジスト15を除去した後、キャ
パシタ形成予定領域の露出している下部電極層13を含
む基体全面に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層1
6を成膜する(図8参照)。なお、この導電層16の材
料としては、後の工程において行う刳り抜き加工等を考
慮して、優れた加工性を有しているTi、Ta、若しく
はW、又はTi、Ta、W、Ru、Hf、Rhの窒素化
合物、酸素化合物、若しくは窒素酸素化合物を用いるこ
とが望ましい。そして、キャパシタ形成予定領域の導電
層16上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、所定の
形状にパターニングされたレジスト17を形成する。こ
のとき、露光マスクとして、ラインアンドスペース(Li
ne and Space;以下、L&Sと略する)パターンのマス
クを使用しているため、レジスト17はその断面が矩形
状をなし、図面の奥行き方向に延びている(図9、図1
0参照)。
【0055】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて、導電層16を選択的にテーパエッチ
ングして、この導電層16からなる導電性突起物16a
を下部電極層13上に形成する(図11、図12参
照)。即ち、レジスト17をマスクとして導電層16に
対するRIEを行う際に、エッチング選択比を利用し、
下部電極層13をエッチングストッパ層として導電層1
6を選択的にエッチングすると共に、導電層16側壁に
レジスト材料からなるサイドプロテクト(Side Protec
t)膜18が形成されることを利用して、導電層16の
テーパエッチングを行う。このため、微細に見れば下部
電極層13上に形成される導電性突起物16aは、その
断面が台形状をなし、図面の奥行き方向に延びている
(図12参照)。
【0056】次いで、レジスト17を除去した後、基体
全面に保護膜19を塗布し、下部電極層13上に形成さ
れた導電性突起物16aを埋め込んでしまう(図13、
図14参照)。なお、この保護膜としては、レジスト又
はスピンオングラス膜を用いることが望ましい。続い
て、保護膜19のエッチバック処理を行い、導電性突起
物16a上面(天井)を露出させる(図15、図16参
照)。
【0057】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物16aをその露出している上
面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物1
6aの内部を刳り抜いてきく(図17参照)。そして、
こうした導電性突起物16aの刳り抜き加工により、導
電性突起物16aを保護膜19のサイドウォール状に残
存させる。このため、断面が台形状をなし図面の奥行き
方向に延びている導電性突起物16aは、断面が錐状を
なし図面の奥行き方向に延びている導電性突起物16
b、即ち先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物
16bとなる(図18、図19参照)。なお、ここで、
保護膜19をマスクとするRIEによって導電性突起物
16aの選択的な垂直エッチングを行う代わりに、上記
図12に示すようなテーパエッチングを行ってもよい。
【0058】次いで、保護膜19を除去する。こうし
て、下部電極層13上に先端が上を向いているクサビ形
の導電性突起物16bが複数列に配列されている下部電
極20が形成される。即ち、立体型MIM構造のキャパ
シタ素子10の下部電極20は下部電極層13及びその
上に複数列に配列された先端が上を向いているクサビ形
の導電性突起物16bから構成される(図20、図21
参照)。
【0059】次いで、下部電極層13表面及びクサビ形
の導電性突起物16b側面を含む基体全面に、CVD法
を用いて、誘電体層21を形成する(図22参照)。そ
して、アニール処理を行った後、更にこの誘電体層21
上に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層22を成膜
する(図23参照)。
【0060】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、接続孔を開口部とするレジスト
23を形成する(図24参照)。続いて、このレジスト
23をマスクとするRIE法を用いて、導電層22、誘
電体層21、及び層間絶縁膜14を順に選択的エッチン
グして、下部電極層13表面に達する接続孔24を開口
する(図25参照)。なお、これら多層構造化している
導電層22、誘電体層21、及び層間絶縁膜14を順に
選択的エッチングする際には、各膜を加工する最適のR
IE条件の切り替えを行うことにより、自動的に連続エ
ッチングすることが可能である。
【0061】次いで、レジスト23を除去する(図26
参照)。続いて、接続孔24を含む基体全面に、蒸着法
を用いて、導電層25を成膜し、この導電層25によっ
て接続孔24を埋め込んでしまう(図27参照)。
【0062】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト26を形成する(図28参照)。そして、こ
のレジスト26をマスクとするRIE法を用いて、導電
層25、導電層22、及び誘電体層21を順に選択的エ
ッチングして、層間絶縁膜14表面に達する開口部27
を開口する。こうして、導電層25、導電層22、及び
誘電体層21をそれぞれ分離して、キャパシタ形成予定
領域の導電層22からなる上部電極22aを形成すると
共に、この上部電極22a上の導電層25からなる上部
電極取り出し配線層25aを形成し、下層配線層12と
接続孔24を介して接続されている導電層25からなる
上部配線層25bを形成する(図29参照)。
【0063】次いで、レジスト26を除去する。こうし
て、下部電極層13及びその上に複数列に配列された先
端が上を向いているクサビ形の導電性突起物16bから
なる下部電極20上に、誘電体層21を挟んで上部電極
22aが形成されている立体型MIM構造のキャパシタ
素子10を作製する。
【0064】(第2の実施形態)図31は本発明の第2
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子を
示す概略断面図、図32〜図51は図31の立体型MI
M構造のキャパシタ素子の製造方法を説明するための工
程断面図である。なお、図31の立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラトランジス
タ及びPNPバイポーラトランジスタ、又はNMOSト
ランジスタ及びPMOSトランジスタと同一基板上に形
成されている半導体デバイスを示す概略断面図は、上記
図2〜図4に示す場合と同様であるため、その図示は省
略する。また、上記図1、図5〜図30に示す構成要素
と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】図31に示されるように、本発明の第2の
実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子80
は、下部電極86上に誘電体層21を挟んで上部電極2
2aが形成されている構成であるが、この下部電極86
が、下部電極層13とこの下部電極層13上に複数列に
配列された先端が上を向いているクサビ形の導電性突起
物16bとこれら下部電極層13及び導電性突起物16
bを覆っている接触電極81aとからなる立体構造とな
っている点に特徴がある。また、上部電極22a上に
は、上部電極取り出し配線層25aが形成されている。
また、絶縁層11上に形成されている多層配線を構成す
る下層配線層12には、下層配線として兼用されている
下部電極層13、並びに誘電体層21、導電層81、及
び層間絶縁膜14を貫通して開口された接続孔24を介
して、上部配線層25bが接続されている。
【0066】次に、図31に示す立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子80の製造方法を、図32〜図51の工程
断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上に、多層
配線を構成する下層配線層12と下部電極層13とを、
蒸着法を用いて、連続成膜する。続いて、これら下部電
極層13及び下層配線層12を、RIE法を用いて、立
体型MIM構造のキャパシタ素子10の下部電極取り出
し領域パターンに加工する(図32参照)。
【0067】次いで、下部電極層13上に、TEOS−
CVD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜した後、この
層間絶縁膜14上に、フォトリソグラフィ技術を用い
て、キャパシタ形成予定領域を開口部とするレジスト1
5を形成する(図33参照)。続いて、このレジスト1
5をマスクとするRIE法を用いて、層間絶縁膜14を
選択的にエッチングして、キャパシタ形成予定領域の下
部電極層13を露出させる(図34参照)。
【0068】次いで、レジスト15を除去した後、キャ
パシタ形成予定領域の露出している下部電極層13を含
む基体全面に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層1
6を成膜する(図35参照)。そして、キャパシタ形成
予定領域の導電層16上に、L&Sパターンの露光マス
クを使用するフォトリソグラフィ技術により、断面が矩
形状をなし図面の奥行き方向に延びているレジスト17
を形成する(図36参照)。
【0069】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて、導電層16を選択的にテーパエッチ
ングして、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電層16からなる導電性突起物16aを下部電
極層13上に形成する(図37参照)。
【0070】次いで、レジスト17を除去した後、基体
全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13上に形成
された導電性突起物16aを埋め込んでしまう(図38
参照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を行
い、導電性突起物16a上面(天井)を露出させる(図
39参照)。
【0071】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物16aをその露出している上
面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物1
6aの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物16a
を保護膜19のサイドウォール状に残存させる。このた
め、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延びている
導電性突起物16aは、断面が錐状をなし図面の奥行き
方向に延びている導電性突起物16b、即ち先端が上を
向いているクサビ形の導電性突起物16bとなる(図4
0参照)。その後、保護膜19を除去する(図41参
照)。
【0072】次いで、下部電極層13表面及びクサビ形
の導電性突起物16b側面を含む基体全面に、蒸着法又
はCVD法を用いて、導電層81を形成する。なお、こ
の導電層81の材料としては、後にこの導電層81が誘
電体膜と接触する接触下部電極層となることを考慮し
て、優れた電気導電性と誘電体膜との非反応性を有して
いるAg、Pt、Au、Ru、Hf、若しくはRh、又
はこれらの混合物を用いることが望ましい(図42参
照)。
【0073】続いて、この導電層81上に誘電体層21
を形成する(図43参照)。そして、アニール処理を行
った後、更にこの誘電体層21上に、蒸着法又はCVD
法を用いて、導電層22を成膜する(図44参照)。
【0074】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ素子形成予定領域を
覆うレジスト82を形成する。続いて、このレジスト8
2をマスクとするRIE法を用いて、導電層22を選択
的エッチングし、導電層22からなる上部電極22aを
形成する。なお、このとき、誘電体層21がこのRIE
のエッチングストッパ層となる(図45参照)。
【0075】次いで、レジスト82を除去した後、導電
層22a及び誘電体層21上に、フォトリソグラフィ技
術を用いて、接続孔を開口部とするレジスト83を形成
する(図46参照)。続いて、このレジスト83をマス
クとするRIE法を用いて、誘電体層21、導電層8
1、及び層間絶縁膜14を順に選択的エッチングして、
下部電極層13表面に達する接続孔84を開口する(図
47参照)。なお、これら多層構造化している誘電体層
21、導電層81、及び層間絶縁膜14を順に選択的エ
ッチングする際には、各膜を加工する最適のRIE条件
の切り替えを行うことにより、自動的に連続エッチング
することが可能である。
【0076】次いで、レジスト83を除去する(図48
参照)。続いて、接続孔84を含む基体全面に、蒸着法
を用いて、導電層25を成膜し、この導電層25によっ
て接続孔84を埋め込んでしまう(図49参照)。
【0077】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト85を形成する(図50参照)。そして、こ
のレジスト85をマスクとするRIE法を用いて、上部
電極22aの端部近傍における導電層25、上部電極2
2a、誘電体層21、及び導電層81を順に選択的エッ
チングして、層間絶縁膜14表面に達する開口部27を
開口する。こうして、導電層25、誘電体層21、及び
導電層81をそれぞれ分離して、キャパシタ形成予定領
域の導電層81からなる接触電極81aを形成すると共
に、上部電極22a上の導電層25からなる上部電極取
り出し配線層25aを形成し、下層配線層12と接続孔
84を介して接続されている導電層25からなる上部配
線層25bを形成する。その後、レジスト85を除去す
る。
【0078】こうして、下部電極層13、その上に複数
列に配列された先端が上を向いているクサビ形の導電性
突起物16b、並びにこれら下部電極層13及び導電性
突起物16bを覆っている接触電極81aからなる下部
電極86上に、誘電体層21を挟んで上部電極22aが
形成されている立体型MIM構造のキャパシタ素子80
を作製する(図51参照)。
【0079】(第3の実施形態)図52は本発明の第3
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子を
示す概略断面図、図53〜図79は図52の立体型MI
M構造のキャパシタ素子の製造方法を説明するための工
程断面図である。但し、図67は図66の一部拡大図、
図72は図71の一部拡大図、図74は図73の一部拡
大図である。なお、図52の立体型MIM構造のキャパ
シタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラトランジスタ及
びPNPバイポーラトランジスタ、又はNMOSトラン
ジスタ及びPMOSトランジスタと同一基板上に形成さ
れている半導体デバイスを示す概略断面図は、上記図2
〜図4に示す場合と同様であるため、その図示は省略す
る。また、上記図31〜図51に示す構成要素と同一の
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0080】図52に示されるように、本発明の第3の
実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子90
は、上記第2の実施形態の場合と同様に、下部電極86
上に誘電体層21を挟んで上部電極22aが形成されて
いる構成であるが、この下部電極86が、下部電極層1
3とこの下部電極層13上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物16bとこれら
下部電極層13及び導電性突起物16bを覆っている接
触電極81aとからなる立体構造となっている点に特徴
がある。また、上部電極22a上には、上部電極取り出
し配線層25aが形成されている。また、絶縁層11上
に形成されている多層配線を構成する下層配線層12に
は、下層配線として兼用されている下部電極層13、及
び層間絶縁膜14を貫通して開口された接続孔95を介
して、上部配線層25bが接続されている。
【0081】次に、図52に示す立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子90の製造方法を、図53〜図79の工程
断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上に、多層
配線を構成する下層配線層12と下部電極層13とを、
蒸着法を用いて、連続成膜する。続いて、これら下部電
極層13及び下層配線層12を、RIE法を用いて、立
体型MIM構造のキャパシタ素子10の下部電極取り出
し領域パターンに加工する(図53参照)。
【0082】次いで、下部電極層13上に、TEOS−
CVD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜した後、この
層間絶縁膜14上に、フォトリソグラフィ技術を用い
て、キャパシタ形成予定領域を開口部とするレジスト1
5を形成する(図54参照)。続いて、このレジスト1
5をマスクとするRIE法を用いて、層間絶縁膜14を
選択的にエッチングして、キャパシタ形成予定領域の下
部電極層13を露出させる(図55参照)。
【0083】次いで、レジスト15を除去した後、キャ
パシタ形成予定領域の露出している下部電極層13を含
む基体全面に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層1
6を成膜する(図56参照)。そして、キャパシタ形成
予定領域の導電層16上に、L&Sパターンの露光マス
クを使用するフォトリソグラフィ技術により、断面が矩
形状をなし図面の奥行き方向に延びているレジスト17
を形成する(図57参照)。
【0084】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて、導電層16を選択的にテーパエッチ
ングして、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電層16からなる導電性突起物16aを下部電
極層13上に形成する(図58参照)。
【0085】次いで、レジスト17を除去した後に、基
体全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13上に形
成された導電性突起物16aを埋め込んでしまう(図5
9参照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を行
い、導電性突起物16a上面(天井)を露出させる(図
60参照)。
【0086】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物16aをその露出している上
面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物1
6aの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物16a
を保護膜19のサイドウォール状に残存させる。このた
め、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延びている
導電性突起物16aは、断面が錐状をなし図面の奥行き
方向に延びている導電性突起物16b、即ち先端が上を
向いているクサビ形の導電性突起物16bとなる(図6
1参照)。その後、保護膜19を除去する(図62参
照)。
【0087】次いで、下部電極層13表面及びクサビ形
の導電性突起物16b側面を含む基体全面に、蒸着法又
はCVD法を用いて導電層81を形成する(図63参
照)。続いて、この導電層81上に誘電体層21を形成
する(図64参照)。そして、アニール処理を行った
後、更にこの誘電体層21上に、蒸着法又はCVD法を
用いて、導電層22を成膜する(図65参照)。
【0088】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ素子形成予定領域を
覆うレジスト91を形成する(図66、図67参照)。
続いて、このレジスト91をマスクとするRIE法を用
いて、導電層22を選択的にエッチングし、導電層22
からなる上部電極22aを形成する。このときのRIE
条件により、エッチングされる導電層22側壁にはレジ
スト材料からなるサイドプロテクト層92が形成される
ものの、その量は僅かであるため、導電層22側壁はほ
ぼ垂直か僅かに傾斜がついた形状になる。そして、誘電
体層21がこのRIEのエッチングストッパ層となる
(図68参照)。
【0089】続いて、レジスト91及び上部電極22a
をマスクとするRIE法を用いて、誘電体層21を選択
的にエッチングするが、このときのRIE条件は、上部
電極22a側壁にはレジスト材料からなるサイドプロテ
クト層93が意識的に形成されるものにする。例えば、
誘電体層21との反応性の低いガスを選択し、入射イオ
ンエネルギーの高い条件、即ちウェーハへのRF(Radi
o Frequency )バイアス値等の高い条件に設定する(図
69参照)。こうして、誘電体層21は実質的にはレジ
スト91及び上部電極22a側壁のサイドプロテクト層
93をマスクとして選択的にエッチングされるため、上
部電極22a側壁と誘電体層21側壁との間には段差が
生じる(図70参照)。
【0090】続いて、レジスト91、上部電極22a側
壁のサイドプロテクト層93、及び誘電体層21をマス
クとするRIE法を用いて、下部電極層13を選択的に
エッチングするが、このときのRIE条件は、誘電体層
21側壁にレジスト材料からなるサイドプロテクト層が
形成されても、その量は僅かであるため、誘電体層21
側壁と下部電極層13側壁との間に生じる段差は極めて
小さいものとなる。そして、層間絶縁膜14がこのRI
Eのエッチングストッパ層となる(図71、図72参
照)。
【0091】次いで、レジスト91及びサイドプロテク
ト層93を除去する。こうして、導電層22、誘電体層
21、及び導電層81がそれぞれキャパシタ形成予定領
域パターンに加工され、導電層22からなる上部電極2
2aを形成し、導電層81からなる接触電極81aを形
成する(図73、図74参照)。
【0092】次いで、導電層22a及び層間絶縁膜14
等上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、接続孔を開
口部とするレジスト94を形成した後、このレジスト9
4をマスクとするRIE法を用いて、層間絶縁膜14を
選択的エッチングして、下部電極層13表面に達する接
続孔95を開口する(図75参照)。
【0093】次いで、レジスト94を除去する(図76
参照)。続いて、接続孔95を含む基体全面に、蒸着法
を用いて、導電層25を成膜し、この導電層25によっ
て接続孔95を埋め込んでしまう(図77参照)。
【0094】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト96を形成した後、このレジスト96をマス
クとするRIE法を用いて、上部電極22aの端部近傍
における導電層25を選択的エッチングして、層間絶縁
膜14表面に達する開口部27を開口する。こうして、
導電層25を分離して、上部電極22a上の導電層25
からなる上部電極取り出し配線層25aを形成し、下層
配線層12と接続孔95を介して接続されている導電層
25からなる上部配線層25bを形成する(図78参
照)。
【0095】次いで、レジスト96を除去する。こうし
て、下部電極層13、その上に複数列に配列された先端
が上を向いているクサビ形の導電性突起物16b、並び
にこれら下部電極層13及び導電性突起物16bを覆っ
ている接触電極81aからなる下部電極86上に、誘電
体層21を挟んで上部電極22aが形成されている立体
型MIM構造のキャパシタ素子90を作製する。
【0096】(第4の実施形態)図80は本発明の第4
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子を
示す概略断面図、図81〜図100は図80の立体型M
IM構造のキャパシタ素子の製造方法を説明するための
工程断面図である。なお、図80の立体型MIM構造の
キャパシタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラトランジ
スタ及びPNPバイポーラトランジスタ、又はNMOS
トランジスタ及びPMOSトランジスタと同一基板上に
形成されている半導体デバイスを示す概略断面図は、上
記図2〜図4に示す場合と同様であるため、その図示は
省略する。また、上記図52〜図79に示す構成要素と
同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0097】図80に示されるように、本発明の第4の
実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子10
0は、下部電極106上に誘電体層21を挟んで上部電
極22aが形成されている構成であるが、この下部電極
106が、下部電極層13とこの下部電極層13上に複
数列に配列された先端が上を向いているクサビ形の導電
性突起物101bとこれら下部電極層13及び導電性突
起物101bを覆っている接触電極81aとからなる立
体構造となっている点に特徴がある。また、上部電極2
2a上には、上部電極取り出し配線層25aが形成され
ている。
【0098】また、絶縁層11上に形成されている多層
配線を構成する下層配線層12には、下層配線として兼
用されている下部電極層13及び導電層101、並びに
誘電体層21、導電層81、及び層間絶縁膜14を貫通
して開口された接続孔104を介して、上部配線層25
bが接続されている。
【0099】次に、図80に示す立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子100の製造方法を、図81〜図100の
工程断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上に、
多層配線を構成する下層配線層12と下部電極層13と
導電層101を、蒸着法を用いて、連続成膜する。続い
て、これら下部電極層13、下層配線層12、及び導電
層101を、RIE法を用いて、立体型MIM構造のキ
ャパシタ素子10の下部電極取り出し領域パターンに加
工する(図81参照)。なお、下部電極層13及び導電
層101は、CVD法を用いて成膜してもよい。
【0100】次いで、導電層101上に、TEOS−C
VD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜する(図82参
照)。続いて、この層間絶縁膜14上に、フォトリソグ
ラフィ技術を用いて、キャパシタ形成予定領域を開口部
とするレジスト15を形成する(図83参照)。
【0101】次いで、このレジスト15をマスクとする
RIE法を用いて、層間絶縁膜14を選択的にエッチン
グして、キャパシタ形成予定領域の導電層101を露出
させる。続いて、このキャパシタ形成予定領域の導電層
101上に、L&Sパターンの露光マスクを使用するフ
ォトリソグラフィ技術により、断面が矩形状をなし図面
の奥行き方向に延びているレジスト17を形成する(図
84参照)。
【0102】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて、導電層101を選択的にテーパエッ
チングして、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延
びている導電層101からなる導電性突起物101aを
下部電極層13上に形成する(図85参照)。
【0103】次いで、レジスト17を除去した後、基体
全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13上に形成
された導電性突起物101aを埋め込んでしまう(図8
6参照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を行
い、導電性突起物101a上面(天井)を露出させる
(図87参照)。
【0104】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物101aをその露出している
上面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物
101aの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物1
01aを保護膜19のサイドウォール状に残存させる。
このため、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電性突起物101aは、断面が錐状をなし図面
の奥行き方向に延びている導電性突起物101b、即ち
先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物101b
となる(図88参照)。
【0105】次いで、保護膜19を除去する(図89参
照)。その後、下部電極層13表面及びクサビ形の導電
性突起物101b側面を含む基体全面に、蒸着法又はC
VD法を用いて、導電層81を形成する(図90参
照)。続いて、この導電層81上に誘電体層21を形成
する(図91参照)。そして、アニール処理を行った
後、更にこの誘電体層21上に、蒸着法又はCVD法を
用いて、導電層22を成膜する(図92参照)。次い
で、この導電層22上に、フォトリソグラフィ技術を用
いて、キャパシタ素子形成予定領域を覆うレジスト10
2を形成する(図93参照)。
【0106】続いて、このレジスト102をマスクとす
るRIE法を用いて、導電層22を選択的にエッチング
し、導電層22からなる上部電極22aを形成する。な
お、このとき、誘電体層21がこのRIEのエッチング
ストッパ層となる(図94参照)。
【0107】次いで、レジスト102を除去する(図9
5参照)。その後、導電層22a及び誘電体層21上
に、フォトリソグラフィ技術を用いて、接続孔を開口部
とするレジスト103を形成する。続いて、このレジス
ト103をマスクとするRIE法を用いて、誘電体層2
1、導電層81、及び層間絶縁膜14を順に選択的エッ
チングし、導電層101表面に達する接続孔104を開
口する(図96参照)。なお、これら多層構造化してい
る誘電体層21、導電層81、及び層間絶縁膜14を順
に選択的エッチングする際には、各膜を加工する最適の
RIE条件の切り替えを行うことにより、自動的に連続
エッチングすることが可能である。
【0108】次いで、レジスト103を除去した後、接
続孔104を含む基体全面に、蒸着法を用いて、導電層
25を成膜し、この導電層25によって接続孔104を
埋め込んでしまう(図97参照)。
【0109】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト105を形成する(図98参照)。その後、
このレジスト105をマスクとするRIE法を用いて、
上部電極22aの端部近傍における導電層25、上部電
極22a、誘電体層21、及び導電層81を順に選択的
にエッチングして、層間絶縁膜14表面に達する開口部
27を開口する。こうして、導電層25、誘電体層2
1、及び導電層81をそれぞれを分離し、キャパシタ形
成予定領域の導電層81からなる接触電極81aを形成
すると共に、上部電極22a上の導電層25からなる上
部電極取り出し配線層25aを形成し、導電層101と
接続孔104を介して接続されている導電層25からな
る上部配線層25bを形成する(図99参照)。
【0110】次いで、レジスト105を除去する。こう
して、下部電極層13、その上に複数列に配列された先
端が上を向いているクサビ形の導電性突起物101b、
並びにこれら下部電極層13及び導電性突起物101b
を覆っている接触電極81aからなる下部電極106上
に、誘電体層21を挟んで上部電極22aが形成されて
いる立体型MIM構造のキャパシタ素子100を作製す
る。
【0111】(第5の実施形態)図101は本発明の第
5の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子
を示す概略断面図、図102〜図121は図101の立
体型MIM構造のキャパシタ素子の製造方法を説明する
ための工程断面図である。なお、図101の立体型MI
M構造のキャパシタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラ
トランジスタ及びPNPバイポーラトランジスタ、又は
NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタと同一
基板上に形成されている半導体デバイスを示す概略断面
図は、上記図2〜図4に示す場合と同様であるため、そ
の図示は省略する。また、上記図80〜図100に示す
構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0112】図101に示されるように、本発明の第5
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子1
10は、上記第4の実施形態の場合と同様に、下部電極
116上に誘電体層21を挟んで上部電極22aが形成
されている構成であるが、この下部電極116が、下部
電極層13とこの下部電極層13上に複数列に配列され
た先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物101
bとこれら下部電極層13及び導電性突起物101bを
覆っている接触電極81aとからなる立体構造となって
いる点に特徴がある。また、上部電極22a上には、上
部電極取り出し配線層25aが形成されている。また、
絶縁層11上に形成されている多層配線を構成する下層
配線層12には、下層配線として兼用されている下部電
極層13及び導電層101、並びに層間絶縁膜14を貫
通して開口された接続孔114を介して、上部配線層2
5bが接続されている。
【0113】次に、図101に示す立体型MIM構造の
キャパシタ素子110の製造方法を、図102〜図12
1の工程断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上
に、多層配線を構成する下層配線層12と下部電極層1
3と導電層101を、蒸着法を用いて、連続成膜する。
続いて、これら下部電極層13、下層配線層12、及び
導電層101を、RIE法を用いて、立体型MIM構造
のキャパシタ素子10の下部電極取り出し領域パターン
に加工する(図102参照)。なお、下部電極層13及
び導電層101は、CVD法を用いて成膜してもよい。
【0114】次いで、導電層101上に、TEOS−C
VD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜する(図103
参照)。続いて、この層間絶縁膜14上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ形成予定領域を開口
部とするレジスト15を形成する(図104参照)。
【0115】次いで、このレジスト15をマスクとする
RIE法を用いて、層間絶縁膜14を選択的にエッチン
グして、キャパシタ形成予定領域の導電層101を露出
させる。続いて、このキャパシタ形成予定領域の導電層
101上に、L&Sパターンの露光マスクを使用するフ
ォトリソグラフィ技術により、断面が矩形状をなし図面
の奥行き方向に延びているレジスト17を形成する(図
105参照)。
【0116】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて、導電層101を選択的にテーパエッ
チングして、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延
びている導電層101からなる導電性突起物101aを
下部電極層13上に形成する(図106参照)。
【0117】次いで、レジスト17を除去した後、基体
全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13上に形成
された導電性突起物101aを埋め込んでしまう(図1
07参照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を
行い、導電性突起物101a上面(天井)を露出させる
(図108参照)。
【0118】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物101aをその露出している
上面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物
101aの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物1
01aを保護膜19のサイドウォール状に残存させる。
このため、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電性突起物101aは、断面が錐状をなし図面
の奥行き方向に延びている導電性突起物101b、即ち
先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物101b
となる(図109参照)。
【0119】次いで、保護膜19を除去する(図110
参照)。その後、下部電極層13表面及びクサビ形の導
電性突起物101b側面を含む基体全面に、蒸着法又は
CVD法を用いて、導電層81を形成する(図111参
照)。続いて、この導電層81上に誘電体層21を形成
する(図112参照)。そして、アニール処理を行った
後、更にこの誘電体層21上に、蒸着法又はCVD法を
用いて、導電層22を成膜する(図113参照)。
【0120】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ素子形成予定領域を
覆うレジスト111を形成する(図114参照)。続い
て、このレジスト111をマスクとするRIE法を用い
て、導電層22、誘電体層21、及び導電層81を順に
選択的にエッチングし、キャパシタ形成予定領域の導電
層81からなる接触電極81aを形成すると共に、キャ
パシタ形成予定領域の導電層22からなる上部電極22
aを形成する。なお、このときのRIE条件により、上
部電極22a側壁にレジスト材料からなるサイドプロテ
クト層112を意識的に形成して、誘電体層21及び導
電層81を実質的にレジスト111及び導電層22側壁
のサイドプロテクト層112をマスクとして選択的にエ
ッチングすることにより、上部電極22a側壁と誘電体
層21側壁との間に段差を生じさせる。そして、層間絶
縁膜14がこのRIEのエッチングストッパ層となる
(図115参照)。
【0121】次いで、レジスト111及びサイドプロテ
クト層112を除去する(図116参照)。その後、導
電層22a及び層間絶縁膜14等上に、フォトリソグラ
フィ技術を用いて、接続孔を開口部とするレジスト11
3を形成した後、このレジスト113をマスクとするR
IE法を用いて、層間絶縁膜14を選択的エッチングし
て、導電層101表面に達する接続孔114を開口する
(図117参照)。
【0122】次いで、レジスト111を除去した後、接
続孔114を含む基体全面に、蒸着法を用いて、導電層
25を成膜し、この導電層25によって接続孔104を
埋め込んでしまう(図118参照)。
【0123】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト115を形成する(図119参照)。その
後、このレジスト115をマスクとするRIE法を用い
て、上部電極22aの端部近傍における導電層25、上
部電極22a、誘電体層21、及び導電層81を順に選
択的にエッチングして、層間絶縁膜14表面に達する開
口部27を開口する。こうして、導電層25を分離し
て、上部電極22a上の導電層25からなる上部電極取
り出し配線層25aを形成し、導電層101と接続孔1
14を介して接続されている導電層25からなる上部配
線層25bを形成する(図120参照)。
【0124】次いで、レジスト115を除去する。こう
して、下部電極層13、その上に複数列に配列された先
端が上を向いているクサビ形の導電性突起物101b、
並びにこれら下部電極層13及び導電性突起物101b
を覆っている接触電極81aからなる下部電極116上
に、誘電体層21を挟んで上部電極22aが形成されて
いる立体型MIM構造のキャパシタ素子110を作製す
る(図121参照)。
【0125】(第6の実施形態)図122は本発明の第
6の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子
を示す概略断面図、図123〜図142は図122の立
体型MIM構造のキャパシタ素子の製造方法を説明する
ための工程断面図である。なお、図122の立体型MI
M構造のキャパシタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラ
トランジスタ及びPNPバイポーラトランジスタ、又は
NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタと同一
基板上に形成されている半導体デバイスを示す概略断面
図は、上記図2〜図4に示す場合と同様であるため、そ
の図示は省略する。また、上記図101〜図121に示
す構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0126】図122に示されるように、本発明の第6
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子1
20は、下部電極132上に誘電体層21を挟んで上部
電極22aが形成されている構成であるが、この下部電
極116が、下部電極層13とこの下部電極層13上に
密着層124を介して複数列に配列された先端が上を向
いているクサビ形の導電性突起物125cとこれら下部
電極層13及び導電性突起物125cを覆っている接触
電極81aとからなる立体構造となっている点に特徴が
ある。また、上部電極22a上には、上部電極取り出し
配線層25aが形成されている。また、絶縁層11上に
形成されている多層配線を構成する下層配線層12に
は、下層配線として兼用されている下部電極層13、並
びに層間絶縁膜14を貫通して開口された接続孔123
内の密着層124及びプラブ層125aを介して、上部
配線層25bが接続されている。
【0127】次に、図122に示す立体型MIM構造の
キャパシタ素子120の製造方法を、図123〜図14
2の工程断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上
に、多層配線を構成する下層配線層12と下部電極層1
3を、蒸着法を用いて、連続成膜する。続いて、これら
下部電極層13、及び下層配線層12を、RIE法を用
いて、立体型MIM構造のキャパシタ素子10の下部電
極取り出し領域パターンに加工する(図123参照)。
【0128】次いで、下部電極層13上に、TEOS−
CVD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜する。続い
て、この層間絶縁膜14上に、フォトリソグラフィ技術
を用いて、キャパシタ形成予定領域及び接続孔を開口部
とするレジスト121を形成する(図124参照)。
【0129】次いで、このレジスト15をマスクとする
RIE法を用いて、層間絶縁膜14を選択的にエッチン
グし、開口部122内にキャパシタ形成予定領域の下部
電極層13を露出させると共に、接続孔123内に下部
電極層13を露出させる(図125参照)。
【0130】次いで、開口部122及び接続孔123を
含む基体全面に、CVD法を用いて、密着層124及び
導電層125を成膜し、この導電層125により密着層
124を介して開口部122及び接続孔123を埋め込
んでしまう。更に、この導電層125上に、その表面が
平坦化されるようにレジスト126をコーティングする
(図126参照)。
【0131】次いで、レジスト126、導電層125、
及び密着層124を層間絶縁膜14表面が露出するまで
エッチングバックする。こうして、開口部122及び接
続孔123内のみに密着層124を介して導電層125
を残存させると共に、この接続孔123内に密着層12
4を介して埋め込まれた導電層125からなるプラブ層
125aを形成する(図127参照)。
【0132】次いで、開口部122内の導電層125及
び接続孔123内のプラブ層125a上に、フォトリソ
グラフィ技術により、所定の形状にパターニングされた
レジスト127を形成する。即ち、このフォトリソグラ
フィ工程において、L&Sパターンを含む露光マスクを
使用することにより、このレジスト127は、開口部1
22内の導電層125上において、断面が矩形状をなし
図面の奥行き方向に延びていると共に、接続孔123内
のプラブ層125a表面を覆っている。
【0133】続いて、このレジスト127をマスクとす
るRIE法を用いて、開口部122内の導電層125を
選択的にテーパエッチングして、断面が台形状をなし図
面の奥行き方向に延びている導電層125からなる導電
性突起物125bを下部電極層13上に形成する(図1
28参照)。
【0134】次いで、レジスト127を除去した後、接
続孔123内の密着層124及びプラブ層125a表面
を覆う保護膜128を形成する(図129参照)。続い
て、基体全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13
上に密着層124を介して形成された導電性突起物12
5bを埋め込んでしまう(図130参照)。更に続い
て、この保護膜19のエッチバック処理を行い、導電性
突起物125b上面(天井)を露出させる(図131参
照)。
【0135】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物125bをその露出している
上面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物
125bの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物1
25bを保護膜19のサイドウォール状に残存させる。
このため、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電性突起物125bは、断面が錐状をなし図面
の奥行き方向に延びている導電性突起物125c、即ち
先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物125c
となる。また、接続孔123内の密着層124及びプラ
ブ層125a表面を覆っていた保護膜128を除去する
(図132参照)。
【0136】次いで、保護膜19及びこの保護膜19下
の密着層124を除去する(図133参照)。その後、
下部電極層13表面及びクサビ形の導電性突起物125
c側面を含む基体全面に、蒸着法又はCVD法を用い
て、導電層81を形成する(図134参照)。続いて、
この導電層81上に誘電体層21を形成する(図135
参照)。そして、アニール処理を行った後、更にこの誘
電体層21上に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層
22を成膜する(図136参照)。
【0137】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ素子形成予定領域を
覆うレジスト129を形成する(図137参照)。続い
て、このレジスト129をマスクとするRIE法を用い
て、導電層22、誘電体層21、及び導電層81を順に
選択的にエッチングし、キャパシタ形成予定領域の導電
層81からなる接触電極81aを形成すると共に、キャ
パシタ形成予定領域の導電層22からなる上部電極22
aを形成する。なお、このときのRIE条件により、上
部電極22a側壁にレジスト材料からなるサイドプロテ
クト層130を意識的に形成して、誘電体層21及び導
電層81を実質的にレジスト129及び導電層22側壁
のサイドプロテクト層130をマスクとして選択的にエ
ッチングすることにより、上部電極22a側壁と誘電体
層21側壁との間に段差を生じさせる。そして、層間絶
縁膜14がこのRIEのエッチングストッパ層となる
(図138参照)。
【0138】次いで、レジスト129及びサイドプロテ
クト層130を除去する(図139参照)。その後、接
続孔123内のプラブ層125a表面を含む基体全面
に、蒸着法を用いて、導電層25を成膜する(図140
参照)。
【0139】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト131を形成する。その後、このレジスト1
31をマスクとするRIE法を用いて、上部電極22a
の端部近傍における導電層25を選択的にエッチングし
て、層間絶縁膜14表面に達する開口部27を開口す
る。こうして、導電層25を分離して、上部電極22a
上の導電層25からなる上部電極取り出し配線層25a
を形成すると共に、下部電極層13と接続孔123内の
密着層124及びプラブ層125aを介して接続されて
いる導電層25からなる上部配線層25bを形成する
(図141参照)。
【0140】次いで、レジスト131を除去する。こう
して、下部電極層13、その上に密着層124を介して
複数列に配列された先端が上を向いているクサビ形の導
電性突起物125c、並びにこれら下部電極層13及び
導電性突起物125cを覆っている接触電極81aから
なる下部電極132上に、誘電体層21を挟んで上部電
極22aが形成されている立体型MIM構造のキャパシ
タ素子120を作製する(図142参照)。
【0141】(第7の実施形態)図143は本発明の第
7の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子
を示す概略断面図、図144〜図163は図143の立
体型MIM構造のキャパシタ素子の製造方法を説明する
ための工程断面図である。なお、図143の立体型MI
M構造のキャパシタ素子が抵抗素子、NPNバイポーラ
トランジスタ及びPNPバイポーラトランジスタ、又は
NMOSトランジスタ及びPMOSトランジスタと同一
基板上に形成されている半導体デバイスを示す概略断面
図は、上記図2〜図4に示す場合と同様であるため、そ
の図示は省略する。また、上記図101〜図121に示
す構成要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を
省略する。
【0142】図143に示されるように、本発明の第7
の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子1
40は、上記第6の実施形態の場合と同様に、下部電極
147上に誘電体層21を挟んで上部電極22aが形成
されている構成であるが、この下部電極147が、下部
電極層13とこの下部電極層13上に密着層124を介
して複数列に配列された先端が上を向いているクサビ形
の導電性突起物141cとこれら下部電極層13及び導
電性突起物141cを覆っている接触電極81aとから
なる立体構造となっている点に特徴がある。また、上部
電極22a上には、上部電極取り出し配線層25aが形
成されている。
【0143】また、絶縁層11上に形成されている多層
配線を構成する下層配線層12には、下層配線として兼
用されている下部電極層13、並びに層間絶縁膜14を
貫通して開口された接続孔123内の密着層124及び
プラブ層141aを介して、上部配線層25bが接続さ
れている。
【0144】次に、図143に示す立体型MIM構造の
キャパシタ素子140の製造方法を、図144〜図16
3の工程断面図を用いて説明する。先ず、絶縁層11上
に、多層配線を構成する下層配線層12と下部電極層1
3を、蒸着法を用いて、連続成膜する。続いて、これら
下部電極層13、及び下層配線層12を、RIE法を用
いて、立体型MIM構造のキャパシタ素子10の下部電
極取り出し領域パターンに加工する(図144参照)。
【0145】次いで、下部電極層13上に、TEOS−
CVD法を用いて、層間絶縁膜14を成膜する。続い
て、この層間絶縁膜14上に、フォトリソグラフィ技術
を用いて、キャパシタ形成予定領域及び接続孔を開口部
とするレジスト121を形成する(図145参照)。
【0146】次いで、このレジスト121をマスクとす
るRIE法を用いて、層間絶縁膜14を選択的にエッチ
ングして、開口部122内にキャパシタ形成予定領域の
下部電極層13を露出させると共に、接続孔123内に
下部電極層13を露出させる(図146参照)。
【0147】次いで、開口部122及び接続孔123を
含む基体全面に、CVD法を用いて、密着層124及び
導電層141を順に成膜し、この導電層141により密
着層124を介して開口部122及び接続孔123を埋
め込んでしまう(図147参照)。
【0148】次いで、開口部122内の導電層141及
び接続孔123上方の導電層141上に、フォトリソグ
ラフィ技術により、所定の形状にパターニングされたレ
ジスト142を形成する。即ち、このフォトリソグラフ
ィ工程において、L&Sパターンを含む露光マスクを使
用することにより、このレジスト142は、開口部12
2内の導電層141上において、断面が矩形状をなし図
面の奥行き方向に延びていると共に、接続孔123上方
の導電層141表面を覆っている(図148参照)。
【0149】次いで、このレジスト142をマスクとす
るRIE法を用いて、導電層141を選択的にテーパエ
ッチングして、接続孔123内に密着層124を介して
導電層141を残存させると共に、この接続孔123内
からはみ出した導電層141を残存させ、これらの導電
層141からなるプラブ層141aを形成する。同時
に、キャパシタ形成予定領域の下部電極層13上におい
ては、密着層124を介して、断面が台形状をなし図面
の奥行き方向に延びている導電層141からなる導電性
突起物141bを形成する(図149参照)。
【0150】次いで、レジスト142を除去した後、接
続孔123内からはみ出したプラブ層141a表面を覆
う保護膜143を形成する(図150参照)。続いて、
基体全面に保護膜19を塗布して、下部電極層13上に
密着層124を介して形成された導電性突起物141b
を埋め込んでしまう(図151参照)。更に続いて、こ
の保護膜19のエッチバック処理を行い、導電性突起物
141b上面(天井)を露出させる(図152参照)。
【0151】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物141bをその露出している
上面から選択的に垂直にエッチングして、導電性突起物
141bの内部を刳り抜く加工を行い、導電性突起物1
41bを保護膜19のサイドウォール状に残存させる。
このため、断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延び
ている導電性突起物141bは、断面が錐状をなし図面
の奥行き方向に延びている導電性突起物141c、即ち
先端が上を向いているクサビ形の導電性突起物141c
となる(図153参照)。
【0152】次いで、接続孔123内の密着層124及
びプラブ層141a表面を覆っていた保護膜143を除
去する。また、保護膜19及びこの保護膜19下の密着
層124を除去する(図154参照)。その後、下部電
極層13表面及びクサビ形の導電性突起物141c側面
を含む基体全面に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電
層81を形成する(図155参照)。続いて、この導電
層81上に誘電体層21を形成する(図156参照)。
そして、アニール処理を行った後、更にこの誘電体層2
1上に、蒸着法又はCVD法を用いて、導電層22を成
膜する(図157参照)。
【0153】次いで、この導電層22上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、キャパシタ素子形成予定領域を
覆うレジスト144を形成する(図158参照)。続い
て、このレジスト144をマスクとするRIE法を用い
て、導電層22、誘電体層21、及び導電層81を順に
選択的にエッチングし、キャパシタ形成予定領域の導電
層81からなる接触電極81aを形成すると共に、キャ
パシタ形成予定領域の導電層22からなる上部電極22
aを形成する。なお、このときのRIE条件により、上
部電極22a側壁にレジスト材料からなるサイドプロテ
クト層145を意識的に形成して、誘電体層21及び導
電層81を実質的にレジスト144及び導電層22側壁
のサイドプロテクト層145をマスクとして選択的にエ
ッチングすることにより、上部電極22a側壁と誘電体
層21側壁との間に段差を生じさせる。そして、層間絶
縁膜14がこのRIEのエッチングストッパ層となる
(図159参照)。
【0154】次いで、レジスト144及びサイドプロテ
クト層145を除去する(図160参照)。その後、接
続孔123内からはみ出したプラブ層141a表面を含
む基体全面に、蒸着法を用いて、導電層25を成膜する
(図161参照)。
【0155】次いで、この導電層25上に、フォトリソ
グラフィ技術を用いて、所定の形状にパターニングされ
たレジスト146を形成する。その後、このレジスト1
46をマスクとするRIE法を用いて、上部電極22a
の端部近傍における導電層25を選択的にエッチングし
て、層間絶縁膜14表面に達する開口部27を開口す
る。こうして、導電層25を分離して、上部電極22a
上の導電層25からなる上部電極取り出し配線層25a
を形成すると共に、下部電極層13と接続孔123内の
密着層124及びプラブ層141aを介して接続されて
いる導電層25からなる上部配線層25bを形成する
(図162参照)。
【0156】次いで、レジスト146を除去する。こう
して、下部電極層13、その上に密着層124を介して
複数列に配列された先端が上を向いているクサビ形の導
電性突起物141c、並びにこれら下部電極層13及び
導電性突起物141cを覆っている接触電極81aから
なる下部電極147上に、誘電体層21を挟んで上部電
極22aが形成されている立体型MIM構造のキャパシ
タ素子140を作製する(図163参照)。
【0157】なお、上記第1の実施形態においては、下
部電極層13上に複数列に配列された先端が上を向いて
いるクサビ形の導電性突起物16bを形成する際に、図
9〜図21に示されるような工程を採用している。即
ち、キャパシタ形成予定領域の導電層16上に、L&S
パターンの露光マスクを使用するフォトリソグラフィ技
術により、断面が矩形状をなし図面の奥行き方向に延び
ているレジスト17を形成し(図9、図10参照)、こ
のレジスト17をマスクとするRIE法を用い、導電層
16側壁にレジスト材料からなるサイドプロテクト膜1
8が形成されることを利用して、導電層16のテーパエ
ッチングを行い、断面が台形状をなし図面の奥行き方向
に延びている導電性突起物16aを形成し(図11、図
12参照)、基体全面に保護膜19を塗布して導電性突
起物16aを埋め込んでしまい、続いて保護膜19のエ
ッチバック処理を行って導電性突起物16a上面を露出
させ(図15、図16参照)、保護膜19をマスクとす
るRIE法を用いて、導電性突起物16aをその露出し
ている上面から選択的に垂直にエッチングして、導電性
突起物16aの内部を刳り抜き(図17参照)、導電性
突起物16aを保護膜19のサイドウォール状に残存さ
せて、断面が錐状をなし図面の奥行き方向に延びている
導電性突起物16b、即ち先端が上を向いているクサビ
形の導電性突起物16bを形成し(図18、図19参
照)、保護膜19を除去して、下部電極層13上に先端
が上を向いているクサビ形の導電性突起物16bを複数
列に配列して形成する。
【0158】このようにして、レジスト17をマスクと
する導電層16のRIEの際の導電層16側壁に形成さ
れるレジスト材料からなるサイドプロテクト膜18を利
用したテーパエッチングと、導電性突起物16aの刳り
抜き加工を行うRIEの際の導電性突起物16a上面か
らの垂直エッチングとを組み合わせる方法を採用してい
るが、こうした方法に限定されるものではない。他の第
2、第3の方法を以下に説明する。
【0159】先ず、第2の方法を図164〜図170を
用いて説明する。なお、上記図9〜図21に示す構成要
素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。下層配線層12上に下部電極層13を介して形成さ
れている導電層16上に、L&Sパターンの露光マスク
を使用するフォトリソグラフィ技術により、断面が矩形
状をなし図面の奥行き方向に延びているレジスト17を
形成する(図164参照)。
【0160】次いで、このレジスト17をマスクとする
RIE法を用いて導電層16のエッチングを行う際、例
えばCH2 2 、CHF3 等の堆積ガスを添加して、導
電層16側壁に堆積ガスによるサイドプロテクト膜15
0を形成し、サイド方向のエッチングレートを抑制す
る。こうして、導電層16のテーパエッチングを行い、
断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延びている導電
性突起物16cを形成する(図165参照)。
【0161】次いで、基体全面に保護膜19を塗布して
導電性突起物16cを埋め込んでしまう(図166参
照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を行って
導電性突起物16c上面(天井)を露出させる(図16
7参照)。
【0162】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物16cをその露出している上
面から選択的にエッチングして、導電性突起物16cの
内部を刳り抜いていくが、この際も、例えばCH
2 2 、CHF3 等の堆積ガスを添加して、導電層16
側壁に堆積ガスによるサイドプロテクト膜150が形成
されることを利用して、導電層16のテーパエッチング
を行う(図168参照)。
【0163】こうして、導電性突起物16cの内部を刳
り抜き加工により、導電性突起物16cを保護膜19の
サイドウォール状に残存させ、断面が錐状をなし図面の
奥行き方向に延びている導電性突起物16d、即ち先端
が上を向いているクサビ形の導電性突起物16dを形成
する(図169参照)。その後、保護膜19を除去し
て、下部電極層13上に先端が上を向いているクサビ形
の導電性突起物16dを複数列に配列して形成する(図
169参照)。
【0164】このように、レジスト17をマスクとする
導電層16のRIEの際の導電層16側壁に形成される
堆積ガスによるサイドプロテクト膜150を利用したテ
ーパエッチングと、同じく導電性突起物16aの刳り抜
き加工を行うRIEの際の堆積ガスによるサイドプロテ
クト膜150を利用したテーパエッチングとを組み合わ
せる方法を採用することにより、上記第1の実施形態の
場合と同様の結果を得ることができる。
【0165】次に、第3の方法を図171〜図177を
用いて説明する。なお、上記図9〜図21に示す構成要
素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。下層配線層12上に下部電極層13を介して形成さ
れている導電層16上に、L&Sパターンの露光マスク
を使用するフォトリソグラフィ技術により、断面が矩形
状をなし図面の奥行き方向に延びているレジスト151
を形成するが、このときに使用するL&Sパターンを微
細化して、レジスト151の幅及びその間隔を共に0.
3μm以下にし、且つアスペクト比を3以上に高くする
(図164参照)。
【0166】次いで、このレジスト151をマスクとす
るRIE法を用いて導電層16のエッチングを行う際、
マイクロローディング効果を利用して導電層16のテー
パエッチングを行い、断面が台形状をなし図面の奥行き
方向に延びている導電性突起物16eを形成する(図1
65参照)。
【0167】なお、ここでいうマイクロローディング効
果とは、アスペクト比が高い微細スペースにおいては、
垂直入射以外の入射イオン数が激減するため、サイド方
向のエッチングが抑制される効果をいう。そして、この
マイクロローディング効果によるテーパエッチングが進
行すれば、それに伴って更にアスペクト比が高くなり、
底部におけるサイド方向のエッチングレートは大幅に減
少することになる。そして、実際には、アスペクト比が
高いレジスト151の影によるシャドウ効果も加わり、
サイド方向のエッチングレートは激減する。
【0168】次いで、基体全面に保護膜19を塗布して
導電性突起物16eを埋め込んでしまう(図173参
照)。続いて、保護膜19のエッチバック処理を行って
導電性突起物16e上面(天井)を露出させる(図17
4参照)。
【0169】次いで、保護膜19をマスクとするRIE
法を用いて、導電性突起物16eをその露出している上
面から選択的にエッチングして、導電性突起物16eの
内部を刳り抜いていくが、この際も、マイクロローディ
ング効果を利用して、導電層16のテーパエッチングを
行う(図175参照)。
【0170】こうして、導電性突起物16eの内部を刳
り抜き加工により、導電性突起物16eを保護膜19の
サイドウォール状に残存させ、断面が錐状をなし図面の
奥行き方向に延びている導電性突起物16f、即ち先端
が上を向いているクサビ形の導電性突起物16fを形成
する(図169参照)。その後、保護膜19を除去し
て、下部電極層13上に先端が上を向いているクサビ形
の導電性突起物16fを複数列に配列して形成する(図
169参照)。
【0171】このように、レジスト151をマスクとす
る導電層16のRIEの際のマイクロローディング効果
を利用したテーパエッチングと、同じく導電性突起物1
6aの刳り抜き加工を行うRIEの際のマイクロローデ
ィング効果を利用したテーパエッチングとを組み合わせ
る方法を採用することにより、上記第1の実施形態の場
合と同様の結果を得ることができる。
【0172】以上説明した2つの方法は、上記第1の実
施形態において適用することが可能であるだけでなく、
当然に上記第2〜第7の実施形態においても同様に適用
することが可能である。
【0173】また、上記第1〜第7の実施形態において
は、下部電極層13上に複数列に配列された先端が上を
向いているクサビ形の導電性突起物16b、101b、
125c、141cを形成する際に、L&Sパターンの
露光マスクを使用するフォトリソグラフィ技術により、
断面が矩形状をなし図面の奥行き方向に延びているレジ
スト17を形成しているが、このときに使用する露光マ
スクはL&Sパターンの露光マスクに限定されるもので
はない。例えばL&Sパターンを複数組み合わせたメッ
シュパターンの露光マスクや、円形の開口部がマトリク
ス状に配置されているパターンの露光マスクを使用して
もよい。
【0174】例えば2つのL&Sパターンを直交させて
組み合わせたメッシュパターンの露光マスクを使用する
場合には、そのフォトリソグラフィ工程において形成さ
れるレジストマスクを用いて導電層16、101、12
5、141のRIE法によるテーパエッチングを行う
と、断面が台形状をなす四角錐の下半分の形状をした導
電性突起物が下部電極層13上にマトリクス状に配置さ
れて形成される。次いで、この導電性突起物の上面を除
いて埋め込んだ保護膜19、128、143をマスクと
して、導電性突起物をその上面から垂直エッチング又は
テーパエッチングして導電性突起物の内部を刳り抜く加
工を施し、導電性突起物を保護膜19、128、143
のサイドウォール状に残存させると、四角錐の下半分の
外形をした導電性突起物の中央が凹状にへこんだカクデ
ラ形をなしその断面は錐状をなす導電性突起物が下部電
極層上にマトリクス状に配置されて形成される。この場
合も、上記第1〜第7の実施形態において先端が上を向
いているクサビ形の導電性突起物16b、101b、1
25c、141cが下部電極層13上に複数列に配列し
て形成されている場合と同様の効果、即ち下部電極の立
体構造化を実現して素子占有面積の縮小化と単位セル当
たりの高容量化とが両立するキャパシタ素子を得ること
ができるという効果を奏することができる。
【0175】また、例えば円形の開口部がマトリクス状
に配置されているパターンの露光マスクを使用する場合
には、上記メッシュパターンの露光マスクを使用した場
合の断面が台形状をなす四角錐の下半分の形状をした導
電性突起物の代わりに、断面が台形状をなす円錐の下半
分の形状をした導電性突起物が得られ、四角錐の下半分
の外形をした導電性突起物の中央が凹状にへこんだカク
デラ形をなしその断面は錐状をなす導電性突起物の代わ
りに、円錐の下半分の外形をした導電性突起物の中央が
凹状にへこんだカクデラ形をなしその断面は錐状をなす
導電性突起物が下部電極層上にマトリクス状に配置され
て形成されて、同様に下部電極の立体構造化を実現して
素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化とが
両立するキャパシタ素子を得ることができるという効果
を奏することができる。
【0176】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る半導体装置及び半導体装置の製造方法によれば、次の
ような効果を奏することができる。即ち、請求項1に係
る半導体装置によれば、キャパシタ素子の下部電極が下
部電極層とその上に形成された断面が錐状をなす導電性
突起物から構成されていることにより、キャパシタ面積
の大きくなる下部電極の立体構造化が達成されるため、
素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化とが
両立するキャパシタ素子を実現することができる。
【0177】また、請求項2に係る半導体装置によれ
ば、下部電極を構成する下部電極層及び断面が錐状をな
す導電性突起物と誘電体膜との間に接触下部電極層が設
けられていることにより、断面が錐状をなす導電性突起
物によって立体構造化が達成されると共に、接触下部電
極層によって誘電体膜との良好な接触が達成され、更に
導電性突起物に加工時の欠陥がある場合にその欠陥を接
触下部電極層によって補完されるため、立体型キャパシ
タ素子のキャパシタ特性を向上させ、高い信頼性を得る
ことができる。
【0178】また、請求項3に係る半導体装置によれ
ば、断面が錐状をなす導電性突起物が先端が上を向いて
いるクサビ形をなし、下部電極層上に複数列に配列され
ていることにより、下部電極の立体構造化が容易に実現
され、素子占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量
化とが両立するキャパシタ素子を得ることができる。
【0179】また、請求項4に係る半導体装置によれ
ば、断面が錐状をなす導電性突起物がカクデラ形をな
し、下部電極層上にマトリクス状に配置されていること
により、下部電極の立体構造化が容易に実現され、素子
占有面積の縮小化と単位セル当たりの高容量化とが両立
するキャパシタ素子を得ることができる。
【0180】また、請求項5に係る半導体装置によれ
ば、下部電極層又は上部電極が優れた電気導電性と誘電
体膜との非反応性を有しているAg、Pt、Au、R
u、Hf、若しくはRh、又はこれらの混合物を材料と
することにより、優れたキャパシタ特性の実現に寄与す
ることができる。また、断面が錐状をなす導電性突起物
が優れた加工性を有しているTi、Ta、若しくはW、
又はTi、Ta、W、Ru、Hf、Rhの窒素化合物、
酸素化合物、若しくは窒素酸素化合物を材料とすること
により、下部電極の立体構造化の実現に寄与することが
できる。
【0181】また、請求項7に係る半導体装置によれ
ば、接触下部電極層が優れた電気導電性と誘電体膜との
非反応性を有しているAg、Pt、Au、Ru、Hf、
若しくはRh、又はこれらの混合物を材料とすることに
より、優れたキャパシタ特性の実現に寄与することがで
きる。
【0182】また、請求項8に係る半導体装置の製造方
法によれば、所定の形状にパターニングされたレジスト
をマスクとして第1導電層をテーパエッチングして断面
が台形状をなす導電性突起物を形成し、更に保護膜をマ
スクとして断面が台形状をなす導電性突起物をその上面
から垂直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き
加工を行って断面が錐状をなす導電性突起物を形成して
いることにより、レジストのパターン形成、選択的エッ
チング、保護膜を利用した刳り抜き加工などの従来技術
とその組み合わせを用いて断面が錐状をなす導電性突起
物が形成されるため、信頼性が高く量産性に富み十分に
低コストの製造プロセスによって下部電極の立体構造化
を実現することができる。従って、既存製品から次世代
製品までの幅広いデバイスアプリケイションに対応する
ことができる。
【0183】また、請求項9に係る半導体装置の製造方
法によれば、下部電極層の表面及び断面が錐状をなす導
電性突起物の側面に接触下部電極層を介して誘電体膜を
形成することにより、誘電体膜との良好な接触を達成す
ることができると共に、導電性突起物に加工上の欠陥が
生じた場合にその欠陥を補完することも可能になるた
め、優れたキャパシタ特性と高い信頼性をもつキャパシ
タ素子を実現することができる。
【0184】また、請求項10に係る半導体装置の製造
方法によれば、順に積層した第1導電層、誘電体膜、及
び第2導電層を順に選択的にエッチングする場合におい
て、レジストをマスクとして第2導電層をエッチングす
る際に、この第2導電層側壁にサイドプロテクト層を形
成し、誘電体膜及び第1導電層をエッチングする際に
は、レジスト及び第2導電層側壁のサイドプロテクト層
をマスクとすることにより、エッチングマスクの大きさ
が自己整合的に拡大されることになるため、第2導電層
側壁と誘電体膜側壁との間には段差が生じ、中間の誘電
体膜が極めて薄いときであっても、第2導電層と第1導
電層との導通を防止することができる。しかも、この場
合、レジストを形成するためには1枚の露光マスクしか
必要としないため、コストの低減も達成することができ
る。
【0185】また、請求項11に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項8の場合と同様の工程によっ
て断面が錐状をなす導電性突起物を形成するため、上記
請求項8の場合と同様に、信頼性が高く量産性に富み十
分に低コストの製造プロセスによる下部電極の立体構造
化を実現することができる。これに加えて、基体全面に
第2導電層を堆積して接続孔を埋め込んだ後、上部電極
取り出し配線層と下部配線層に接続孔を介して接続する
上部配線層とを同一工程において同時的に形成すること
により、立体型キャパシタ素子を形成する工程と多層配
線構造を形成する工程とが併用され、プロセスコストを
低減することができる。
【0186】また、請求項12に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項11の場合と同様の工程によ
って下部電極の立体構造化を実現するための断面が錐状
をなす導電性突起物を形成すると共に、立体型キャパシ
タ素子の上部電極取り出し配線層と多層配線構造の上部
配線層とを同時的に形成するため、上記請求項11の場
合と同様の効果を奏することができる。これに加えて、
断面が錐状をなす導電性突起物等と誘電体膜との間に接
触下部電極層を形成することにより、誘電体膜との良好
な接触を達成することができると共に、導電性突起物に
加工上の欠陥が生じた場合にもその欠陥を補完すること
が可能になるため、優れたキャパシタ特性と高い信頼性
をもつ立体型キャパシタ素子を実現することができる。
更に、上部電極層、誘電体膜、及び第2導電層を順に選
択的にエッチング除去する際に、上部電極層側壁にサイ
ドプロテクト層を形成し、レジスト及び上部電極層側壁
のサイドプロテクト層をマスクとして誘電体膜及び第2
導電層をエッチングすることにより、エッチングマスク
の大きさを自己整合的に拡大して上部電極側壁と誘電体
膜側壁との間に段差を生じさせるため、上部電極側壁と
接触下部電極層との導通を防止することができる。しか
も、この場合、レジストを形成するために1枚の露光マ
スクしか必要としないため、コストの低減も達成するこ
とができる。
【0187】また、請求項13に係る半導体装置の製造
方法によれば、工程の手順が上記請求項12の場合と異
なるものの、その他の基本的な工程は共通するため、上
記請求項12の場合と同様の効果を奏することができ
る。
【0188】また、請求項14に係る半導体装置の製造
方法によれば、上記請求項12の場合と同様の工程によ
って下部電極の立体構造化を実現するための断面が錐状
をなす導電性突起物を形成し、立体型キャパシタ素子の
上部電極取り出し配線層と多層配線構造の上部配線層と
を同時的に形成し、断面が錐状をなす導電性突起物等と
誘電体膜との間に接触下部電極層を形成し、上部電極
層、誘電体膜、及び接触下部電極層となる第2導電層を
順に選択的にエッチングする際にサイドプロテクト層を
利用して上部電極側壁と誘電体膜側壁との間に段差を生
じさせるため、上記請求項12の場合と同様の効果を奏
することができる。これに加えて、断面が錐状をなす導
電性突起物となる第1導電層を堆積する際に、この第1
導電層を接続孔内を埋め込んだ後、エッチバックして、
接続孔内のプラグ層を形成することにより、多層配線構
造をなす下部配線層と上部配線層とを接続する接続孔内
のプラグ層を形成する工程を立体型キャパシタ素子を形
成する工程と併用することが可能になるため、プロセス
コストを低減することができる。
【0189】また、請求項15に係る半導体装置の製造
方法によれば、断面が錐状をなす導電性突起物となる第
1導電層を堆積して接続孔内を埋め込んだ後におけるエ
ッチバック工程を省略している点を除けばほぼ上記請求
項14の場合と同様であるため、上記請求項14の場合
と同様の効果を奏することができる。
【0190】また、請求項16に係る半導体装置の製造
方法によれば、所定の形状にパターニングされたレジス
トをマスクとして第1導電層をテーパエッチングし、断
面が台形状をなす導電性突起物を形成する際に、ライン
アンドスペースパターンの露光マスクを使用することに
より、断面が台形状をなす導電性突起物をその上面から
垂直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き加工
を行って形成する断面が錐状をなす導電性突起物は、先
端が上を向いているクサビ形をなすため、下部電極層上
に複数列に配列することが可能になり、素子占有面積の
縮小化と単位セル当たりの高容量化とを両立させる下部
電極の立体構造化を容易に実現することができる。
【0191】また、請求項17に係る半導体装置の製造
方法によれば、所定の形状にパターニングされたレジス
トをマスクとして第1導電層をテーパエッチングし、断
面が台形状をなす導電性突起物を形成する際に、ライン
アンドスペースパターンを複数組み合わせたメッシュパ
ターンの露光マスク、又は円形の開口部がマトリクス状
に配置されているパターンの露光マスクを使用すること
により、断面が台形状をなす導電性突起物をその上面か
ら垂直エッチング又はテーパエッチングする刳り抜き加
工を行って形成する断面が錐状をなす導電性突起物は、
カクデラ形をなすため、下部電極層上にマトリクス状に
配置することが可能になり、素子占有面積の縮小化と単
位セル当たりの高容量化とを両立させる下部電極の立体
構造化を容易に実現することができる。
【0192】また、請求項19に係る半導体装置の製造
方法は、断面が錐状をなす導電性突起物及び接続孔内の
プラグ層となる第1導電層を堆積する際に、その前段に
密着層を堆積することにより、多層配線構造をなす下部
配線層と上部配線層とを接続する接続孔内のプラグ層と
下部配線層との密着性を向上させると共に、立体型キャ
パシタ素子の下部電極層と断面が台形状をなす導電性突
起物との密着性も向上させるため、多層配線構造及び立
体型キャパシタ素子の高い信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る立体型MIM構
造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図2】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子が抵
抗素子と同一基板上に形成されている半導体デバイスを
示す概略断面図である。
【図3】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子がN
PNバイポーラトランジスタ及びPNPバイポーラトラ
ンジスタと同一基板上に形成されている半導体デバイス
を示す概略断面図である。
【図4】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子がN
MOSトランジスタ及びPMOSトランジスタと同一基
板上に形成されている半導体デバイスを示す概略断面図
である。
【図5】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製
造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図6】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製
造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図7】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製
造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図8】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製
造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図9】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の製
造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図10】図9の一部拡大図である。
【図11】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その6)であ
る。
【図12】図11の一部拡大図である。
【図13】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その7)であ
る。
【図14】図13の一部拡大図である。
【図15】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その8)であ
る。
【図16】図15の一部拡大図である。
【図17】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その9)であ
る。
【図18】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その10)であ
る。
【図19】図18の一部拡大図である。
【図20】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その11)であ
る。
【図21】図20の一部拡大図である。
【図22】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その12)であ
る。
【図23】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その13)であ
る。
【図24】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その14)であ
る。
【図25】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その15)であ
る。
【図26】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その16)であ
る。
【図27】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その17)であ
る。
【図28】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その18)であ
る。
【図29】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その19)であ
る。
【図30】図1の立体型MIM構造のキャパシタ素子の
製造方法を説明するための工程断面図(その20)であ
る。
【図31】本発明の第2の実施形態に係る立体型MIM
構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図32】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その1)であ
る。
【図33】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その2)であ
る。
【図34】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その3)であ
る。
【図35】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その4)であ
る。
【図36】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その5)であ
る。
【図37】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その6)であ
る。
【図38】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その7)であ
る。
【図39】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その8)であ
る。
【図40】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その9)であ
る。
【図41】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その10)で
ある。
【図42】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その11)で
ある。
【図43】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その12)で
ある。
【図44】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その13)で
ある。
【図45】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その14)で
ある。
【図46】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その15)で
ある。
【図47】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その16)で
ある。
【図48】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その17)で
ある。
【図49】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その18)で
ある。
【図50】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その19)で
ある。
【図51】図31の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その20)で
ある。
【図52】本発明の第3の実施形態に係る立体型MIM
構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図53】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その1)であ
る。
【図54】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その2)であ
る。
【図55】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その3)であ
る。
【図56】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その4)であ
る。
【図57】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その5)であ
る。
【図58】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その6)であ
る。
【図59】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その7)であ
る。
【図60】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その8)であ
る。
【図61】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その9)であ
る。
【図62】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その10)で
ある。
【図63】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その11)で
ある。
【図64】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その12)で
ある。
【図65】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その13)で
ある。
【図66】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その14)で
ある。
【図67】図66の一部拡大図である。
【図68】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その15)で
ある。
【図69】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その16)で
ある。
【図70】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その17)で
ある。
【図71】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その18)で
ある。
【図72】図71の一部拡大図である。
【図73】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その19)で
ある。
【図74】図73の一部拡大図である。
【図75】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その20)で
ある。
【図76】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その21)で
ある。
【図77】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その22)で
ある。
【図78】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その23)で
ある。
【図79】図52の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その24)で
ある。
【図80】本発明の第4の実施形態に係る立体型MIM
構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図81】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その1)であ
る。
【図82】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その2)であ
る。
【図83】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その3)であ
る。
【図84】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その4)であ
る。
【図85】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その5)であ
る。
【図86】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その6)であ
る。
【図87】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その7)であ
る。
【図88】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その8)であ
る。
【図89】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その9)であ
る。
【図90】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その10)で
ある。
【図91】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その11)で
ある。
【図92】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その12)で
ある。
【図93】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その13)で
ある。
【図94】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その14)で
ある。
【図95】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その15)で
ある。
【図96】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その16)で
ある。
【図97】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その17)で
ある。
【図98】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その18)で
ある。
【図99】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素子
の製造方法を説明するための工程断面図(その19)で
ある。
【図100】図80の立体型MIM構造のキャパシタ素
子の製造方法を説明するための工程断面図(その20)
である。
【図101】本発明の第5の実施形態に係る立体型MI
M構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図102】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1)
である。
【図103】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2)
である。
【図104】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その3)
である。
【図105】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その4)
である。
【図106】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その5)
である。
【図107】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その6)
である。
【図108】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その7)
である。
【図109】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その8)
である。
【図110】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その9)
である。
【図111】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
0)である。
【図112】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
1)である。
【図113】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
2)である。
【図114】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
3)である。
【図115】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
4)である。
【図116】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
5)である。
【図117】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
6)である。
【図118】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
7)である。
【図119】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
8)である。
【図120】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
9)である。
【図121】図101の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2
0)である。
【図122】本発明の第6の実施形態に係る立体型MI
M構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図123】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1)
である。
【図124】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2)
である。
【図125】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その3)
である。
【図126】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その4)
である。
【図127】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その5)
である。
【図128】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その6)
である。
【図129】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その7)
である。
【図130】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その8)
である。
【図131】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その9)
である。
【図132】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
0)である。
【図133】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
1)である。
【図134】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
2)である。
【図135】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
3)である。
【図136】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
4)である。
【図137】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
5)である。
【図138】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
6)である。
【図139】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
7)である。
【図140】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
8)である。
【図141】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
9)である。
【図142】図122の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2
0)である。
【図143】本発明の第7の実施形態に係る立体型MI
M構造のキャパシタ素子を示す概略断面図である。
【図144】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1)
である。
【図145】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2)
である。
【図146】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その3)
である。
【図147】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その4)
である。
【図148】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その5)
である。
【図149】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その6)
である。
【図150】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その7)
である。
【図151】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その8)
である。
【図152】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その9)
である。
【図153】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
0)である。
【図154】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
1)である。
【図155】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
2)である。
【図156】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
3)である。
【図157】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
4)である。
【図158】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
5)である。
【図159】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
6)である。
【図160】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
7)である。
【図161】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
8)である。
【図162】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その1
9)である。
【図163】図143の立体型MIM構造のキャパシタ
素子の製造方法を説明するための工程断面図(その2
0)である。
【図164】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図165】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図166】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図167】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図168】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図169】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その6)である。
【図170】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第2
の方法を説明するための工程断面図(その7)である。
【図171】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図172】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図173】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図174】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図175】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図176】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その6)である。
【図177】下部電極層上に複数列に配列された先端が
上を向いているクサビ形の導電性突起物を形成する第3
の方法を説明するための工程断面図(その7)である。
【符号の説明】
10…第1の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパ
シタ素子、11…絶縁層、12…下層配線層、13…下
部電極層、14…層間絶縁膜、15…レジスト、16…
導電層、16a…断面が台形状をなし図面の奥行き方向
に延びている導電性突起物、16b…断面が錐状をなし
図面の奥行き方向に延びている導電性突起物(先端が上
を向いているクサビ形の導電性突起物)、17…レジス
ト、18…サイドプロテクト膜、19…保護膜、20…
下部電極、21…誘電体層、22…導電層、22a…上
部電極、23…レジスト、24…接続孔、25…導電
層、25a…上部電極取り出し配線層、25b…上部配
線層、26…レジスト、27…開口部、30…P型半導
体基板、31…素子分離形成層、32…LOCOS膜、
33…抵抗素子、34…抵抗層、35、36…電極、3
7…NPNバイポーラトランジスタ、38…PNPバイ
ポーラトランジスタ、39…N型コレクタ層、40…P
型ベース層、41…N型エミッタ層、42…N型プラグ
層、43…N+型埋め込み層、44…引き出し電極、4
5…ベース電極、46、47…引き出し電極、48…エ
ミッタ電極、49…コレクタ電極、50…N型ベース
層、51…P型エミッタ層、52…P型コレクタ層、5
3…N型プラグ層、54…N+ 型埋め込み層、55…引
き出し電極、56…エミッタ電極、57…引き出し電
極、58…コレクタ電極、59…ベース電極、60…N
MOSトランジスタ、61…PMOSトランジスタ、6
2…P+ 型埋め込み層、63…P型チャネル層、64、
65…ソース/ドレイン層、66、67…ソース/ドレ
イン電極、68…ゲート絶縁膜、69…ゲート電極、7
0…N+ 型埋め込み層、71…N型チャネル層、72、
73…ソース/ドレイン層、74、75…ソース/ドレ
イン電極、76…ゲート絶縁膜、77…ゲート電極、8
0…第2の実施形態に係る立体型MIM構造のキャパシ
タ素子、81…導電層、81a…接触電極、82、83
…レジスト、84…接続孔、85…レジスト、86…下
部電極、90…第3の実施形態に係る立体型MIM構造
のキャパシタ素子、91…レジスト、92、93…サイ
ドプロテクト層、94…レジスト、95…接続孔、96
…レジスト、100…第4の実施形態に係る立体型MI
M構造のキャパシタ素子、101…導電層、101a…
断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延びている導電
性突起物、101b…断面が錐状をなし図面の奥行き方
向に延びている導電性突起物(先端が上を向いているク
サビ形の導電性突起物)、102、103…レジスト、
104…接続孔、105…レジスト、106…下部電
極、110…第5の実施形態に係る立体型MIM構造の
キャパシタ素子、111…レジスト、112…サイドプ
ロテクト層、113…レジスト、114…接続孔、11
5…レジスト、116…下部電極、120…第6の実施
形態に係る立体型MIM構造のキャパシタ素子、121
…レジスト、122…開口部、123…接続孔、124
…密着層導電層、125…導電層、125a…プラブ
層、125b…断面が台形状をなし図面の奥行き方向に
延びている導電性突起物、125c…断面が錐状をなし
図面の奥行き方向に延びている導電性突起物(先端が上
を向いているクサビ形の導電性突起物)、126、12
7…レジスト、128…保護膜、129…レジスト、1
30…サイドプロテクト層、131…レジスト、132
…下部電極、140…第7の実施形態に係る立体型MI
M構造のキャパシタ素子、141a…プラブ層、141
b…断面が台形状をなし図面の奥行き方向に延びている
導電性突起物、141c…断面が錐状をなし図面の奥行
き方向に延びている導電性突起物(先端が上を向いてい
るクサビ形の導電性突起物)、142…レジスト、14
3…保護膜、144…レジスト、145…サイドプロテ
クト層、146…レジスト、147…下部電極、150
…サイドプロテクト膜、16c…断面が台形状をなし図
面の奥行き方向に延びている導電性突起物、16d…断
面が錐状をなし図面の奥行き方向に延びている導電性突
起物(先端が上を向いているクサビ形の導電性突起
物)、151…レジスト、16e…断面が台形状をなし
図面の奥行き方向に延びている導電性突起物、16f…
断面が錐状をなし図面の奥行き方向に延びている導電性
突起物(先端が上を向いているクサビ形の導電性突起
物)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 BB06 BB08 BB09 BB30 BB32 BB33 CC05 DD08 DD34 DD43 EE16 EE17 FF06 GG14 GG15 GG16 5F038 AC05 AC10 AC15 AC16 AR06 EZ14 EZ15 EZ18 5F083 AD10 AD25 JA04 JA06 JA14 JA19 JA38 JA39 JA40 MA06 MA18 PR03 PR06 PR10 PR21 PR23 ZA01 ZA09

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極層及び前記下部電極層上に形成
    された断面が錐状をなす導電性突起物からなる下部電極
    と、 前記下部電極上に形成された誘電体膜と、 前記誘電体膜上に形成された上部電極と、 を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記下部電極層及び前記断面が錐状をなす導電性突起物
    と前記誘電体膜との間に、接触下部電極層が設けられて
    いることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記断面が錐状をなす導電性突起物が、先端が上を向い
    ているクサビ形をなし、前記下部電極層上に複数列に配
    列されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体装置において、 前記断面が錐状をなす導電性突起物が、カクデラ形をな
    し、前記下部電極層上にマトリクス状に配置されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体装置において、 前記下部電極層又は前記上部電極が、Ag、Pt、A
    u、Ru、Hf、若しくはRh、又はこれらの混合物を
    材料とし、 前記断面が錐状をなす導電性突起物が、Ti、Ta、若
    しくはW、又はTi、Ta、W、Ru、Hf、Rhの窒
    素化合物、酸素化合物、若しくは窒素酸素化合物を材料
    とすることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体装置において、 前記誘電体膜が、Siの酸素化合物若しくは窒素化合
    物、Taの酸素化合物、又はTiの酸化バリウム系化合
    物を材料とすることを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の半導体装置において、 前記接触下部電極層が、Ag、Pt、Au、Ru、H
    f、若しくはRh、又はこれらの混合物を材料とするこ
    とを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 下部電極層上に、第1導電層を形成する
    第1の工程と、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
    す導電性突起物を形成する第2の工程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第3の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に誘電体膜を形成する第4の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極を形成する第5の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第4の工程が、前記下部電極層の表面及び前記断面
    が錐状をなす導電性突起物の側面に接触下部電極層を形
    成した後、前記接触下部電極層上に誘電体膜を形成する
    工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 順に積層した第1導電層、誘電体膜、
    及び第2導電層を選択的にエッチングする半導体装置の
    製造方法であって、 前記第2導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第2導電層をエッチングする際に、前記第2導電層側壁
    にサイドプロテクト層を形成し、前記誘電体膜及び前記
    第1導電層をエッチングする際に、前記レジスト及び前
    記第2導電層側壁のサイドプロテクト層をマスクとして
    エッチングを行うことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 下部配線層上に、下部電極層を形成す
    る第1の工程と、 前記下部電極層上に、層間絶縁膜を形成した後、前記層
    間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キャパシタ形
    成予定領域に開口部を形成し、前記開口部内の前記下部
    電極層を露出させる第2の工程と、 基体全面に、第1導電層を形成する第3の工程と、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
    す導電性突起物を前記下部電極層上に形成する第4の工
    程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第5の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に誘電体膜を形成する第6の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極層を形成する第7の工程と、 前記上部電極層、前記誘電体膜、及び前記層間絶縁膜を
    順に選択的にエッチング除去して、前記下部配線層又は
    前記下部電極層に達する接続孔を形成する第8の工程
    と、 基体全面に第2導電層を堆積して、前記接続孔を埋め込
    んだ後、前記層間絶縁膜上の前記第2導電層、前記上部
    電極層、及び前記誘電体膜を順に選択的にエッチング除
    去して、前記断面が錐状をなす導電性突起物の上方の前
    記上部電極層からなる上部電極、前記上部電極上の前記
    第2導電層からなる上部電極取り出し配線層、前記下部
    配線層又は前記下部電極層に前記接続孔を介して接続す
    る前記第2導電層からなる上部配線層をそれぞれ形成す
    る第9の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 下部配線層上に、下部電極層を形成す
    る第1の工程と、 前記下部電極層上に、層間絶縁膜を形成した後、前記層
    間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キャパシタ形
    成予定領域に開口部を形成して、前記開口部内の前記下
    部電極層を露出させる第2の工程と、 基体全面に、第1導電層を形成する第3の工程と、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
    す導電性突起物を前記下部電極層上に形成する第4の工
    程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第5の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工程と、 前記第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工程と、 前記上部電極層、前記誘電体膜、及び前記第2導電層を
    順に選択的にエッチング除去する際に、前記上部電極層
    上の所定の形状にパターニングされたレジストをマスク
    として前記上部電極層をエッチングすると共に、前記上
    部電極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、続いて、
    前記レジスト及び前記上部電極層側壁のサイドプロテク
    ト層をマスクとして前記誘電体膜及び前記第2導電層を
    エッチングして、前記断面が錐状をなす導電性突起物の
    上方の前記第2導電層からなる接触下部電極層を形成す
    ると共に、前記接触下部電極層上の前記上部電極層から
    なる上部電極を形成する第9の工程と、 前記層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、前記下
    部配線層又は前記下部電極層に達する接続孔を形成する
    第10の工程と、 基体全面に第3導電層を堆積して、前記接続孔を埋め込
    んだ後、前記層間絶縁膜上の前記第3導電層を選択的に
    エッチング除去して、前記上部電極上の前記第3導電層
    からなる上部電極取り出し配線層を形成すると共に、前
    記下部配線層又は前記下部電極層に前記接続孔を介して
    接続する前記第3導電層からなる上部配線層を形成する
    第11の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 下部配線層上に、下部電極層を形成す
    る第1の工程と、 前記下部電極層上に、第1導電層を形成する第2の工程
    と、 前記第1導電層上に、層間絶縁膜を形成した後、前記層
    間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キャパシタ形
    成予定領域に開口部を形成して、前記開口部内の前記第
    1導電層を露出させる第3の工程と、 前記開口部内の前記第1導電層上に所定の形状にパター
    ニングされたレジストを形成した後、前記レジストをマ
    スクとして前記第1導電層をテーパエッチングして、断
    面が台形状をなす導電性突起物を前記下部電極層上に形
    成する第4の工程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第5の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工程と、 前記第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工程と、 前記上部電極層、前記誘電体膜、及び前記第2導電層を
    順に選択的にエッチング除去する際に、前記上部電極層
    上の所定の形状にパターニングされたレジストをマスク
    として前記上部電極層をエッチングすると共に、前記上
    部電極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、続いて、
    前記レジスト及び前記上部電極層側壁のサイドプロテク
    ト層をマスクとして前記誘電体膜及び前記第2導電層を
    エッチングして、前記断面が錐状をなす導電性突起物の
    上方の前記第2導電層からなる接触下部電極層を形成す
    ると共に、前記接触下部電極層上の前記上部電極層から
    なる上部電極を形成する第9の工程と、 前記層間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、前記下
    部配線層又は前記下部電極層に達する接続孔を形成する
    第10の工程と、 基体全面に第3導電層を堆積して、前記接続孔を埋め込
    んだ後、前記層間絶縁膜上の前記第3導電層を選択的に
    エッチング除去して、前記上部電極上の前記第3導電層
    からなる上部電極取り出し配線層を形成すると共に、前
    記下部配線層又は前記下部電極層に前記接続孔を介して
    接続する前記第3導電層からなる上部配線層を形成する
    第11の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 下部配線層上に、下部電極層を形成す
    る第1の工程と、 前記下部配線層上に、層間絶縁膜を形成した後、前記層
    間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キャパシタ形
    成予定領域に開口部を形成すると共に接続孔を形成し、
    前記開口部及び前記接続孔内の前記下部配線層を露出さ
    せる第2の工程と、 基体全面に第1導電層を堆積して、前記開口部及び前記
    接続孔内を埋め込んだ後、前記第1導電層を前記層間絶
    縁膜が露出するまでエッチバックして、前記接続孔内の
    前記第1導電層からなるプラグ層を形成する第3の工程
    と、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    開口部内の前記第1導電層をテーパエッチングして、断
    面が台形状をなす導電性突起物を前記開口部内の前記下
    部電極層上に形成する第4の工程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第5の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工程と、 前記第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工程と、 前記上部電極層、前記誘電体膜、及び前記第2導電層を
    順に選択的にエッチング除去する際に、前記上部電極層
    上の所定の形状にパターニングされたレジストをマスク
    として前記上部電極層をエッチングすると共に、前記上
    部電極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、続いて、
    前記レジスト及び前記上部電極層側壁のサイドプロテク
    ト層をマスクとして前記誘電体膜及び前記第2導電層を
    エッチングして、前記断面が台形状をなす導電性突起物
    の上方の前記第2導電層からなる接触下部電極層を形成
    すると共に、前記接触下部電極層上の前記上部電極層か
    らなる上部電極を形成する第9の工程と、 基体全面に第3導電層を堆積した後、前記層間絶縁膜上
    の前記第3導電層を選択的にエッチング除去して、前記
    上部電極上の前記第3導電層からなる上部電極取り出し
    配線層を形成すると共に、前記下部配線層に前記接続孔
    内の前記プラグ層を介して接続する前記第3導電層から
    なる上部配線層を形成する第10の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 下部配線層上に、下部電極層を形成す
    る第1の工程と、 前記下部配線層上に、層間絶縁膜を形成した後、前記層
    間絶縁膜を選択的にエッチング除去して、キャパシタ形
    成予定領域に開口部を形成すると共に接続孔を形成し、
    前記開口部及び前記接続孔内の前記下部配線層を露出さ
    せる第2の工程と、 基体全面に第1導電層を堆積して、前記開口部及び前記
    接続孔内を埋め込む第3の工程と、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして、前
    記第1導電層をテーパエッチングし、断面が台形状をな
    す導電性突起物を前記開口部内の前記下部電極層上に形
    成すると共に、前記接続孔内の前記第1導電層からなる
    プラグ層を形成する第4の工程と、 基体全面に堆積した保護膜をエッチバックして、前記断
    面が台形状をなす導電性突起物の上面を露出させた後、
    前記保護膜をマスクとして前記断面が台形状をなす導電
    性突起物をその上面から垂直エッチング又はテーパエッ
    チングする刳り抜き加工を行い、断面が錐状をなす導電
    性突起物を形成する第5の工程と、 前記下部電極層の表面及び前記断面が錐状をなす導電性
    突起物の側面に第2導電層を形成する第6の工程と、 前記第2導電層上に誘電体膜を形成する第7の工程と、 前記誘電体膜上に上部電極層を形成する第8の工程と、 前記上部電極層、前記誘電体膜、及び前記第2導電層を
    順に選択的にエッチング除去する際に、前記上部電極層
    上の所定の形状にパターニングされたレジストをマスク
    として前記上部電極層をエッチングすると共に、前記上
    部電極層側壁にサイドプロテクト層を形成し、続いて、
    前記レジスト及び前記上部電極層側壁のサイドプロテク
    ト層をマスクとして前記誘電体膜及び前記第2導電層を
    エッチングして、前記断面が台形状をなす導電性突起物
    の上方の前記第2導電層からなる接触下部電極層を形成
    すると共に、前記接触下部電極層上の前記上部電極層か
    らなる上部電極を形成する第9の工程と、 基体全面に第3導電層を堆積した後、前記層間絶縁膜上
    の前記第3導電層を選択的にエッチング除去して、前記
    上部電極上の前記第3導電層からなる上部電極取り出し
    配線層を形成すると共に、前記下部配線層に前記接続孔
    内の前記プラグ層を介して接続する前記第3導電層から
    なる上部配線層を形成する第10の工程と、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項8、11乃至15のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
    す導電性突起物を形成する際に、ラインアンドスペース
    パターンの露光マスクを使用することを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項8、11乃至15のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記第1導電層上に所定の形状にパターニングされたレ
    ジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記
    第1導電層をテーパエッチングして、断面が台形状をな
    す導電性突起物を形成する際に、ラインアンドスペース
    パターンを複数組み合わせたメッシュパターンの露光マ
    スク、又は円形の開口部がマトリクス状に配置されてい
    るパターンの露光マスクを使用することを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項8、11乃至15のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法において、 前記保護膜として、レジスト又はスピンオングラス膜を
    用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項14又は15に記載の半導体装
    置の製造方法において、 前記第3の工程において基体全面に第1導電層を堆積す
    る際に、基体全面に密着層を堆積した後、前記密着層上
    に第1導電層を堆積することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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