JP2000058454A - 横方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法および横方向エピタキシャル成長方法 - Google Patents

横方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法および横方向エピタキシャル成長方法

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JP2000058454A
JP2000058454A JP10221535A JP22153598A JP2000058454A JP 2000058454 A JP2000058454 A JP 2000058454A JP 10221535 A JP10221535 A JP 10221535A JP 22153598 A JP22153598 A JP 22153598A JP 2000058454 A JP2000058454 A JP 2000058454A
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mask
epitaxial growth
inorganic
lateral epitaxial
substrate
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Masateru Hara
昌輝 原
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横方向エピタキシャル成長のための無機マス
クを低コストでしかも下地の基板に損傷を与えることな
く形成することができる横方向エピタキシャル成長用マ
スクの形成方法および横方向エピタキシャル成長方法を
提供する。 【解決手段】 サファイア基板1上にGaN層2を成長
させ、その上にライン・アンド・スペース形状のレジス
トパターン3を形成し、基板全面にSiO2 膜4を成膜
した後、レジストパターン3をその上のSiO2 膜4と
ともに除去することにより、GaN層2上に無機マスク
としてのSiO2 膜4をライン・アンド・スペース形状
に形成する。あるいは、GaN層上に磁石で吸着可能な
ライン・アンド・スペース形状の金属マスクを設置し、
サファイア基板の裏面側に設けた磁石による磁力でこの
金属マスクをGaN層に密着固定し、その状態でSiO
2膜を基板全面に成膜した後、金属マスクをGaN層か
ら取り外すことにより、無機マスクとしてのSiO2
を形成してもよい。この無機マスクを用いてGaN層5
を横方向エピタキシャル成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、横方向エピタキ
シャル成長用マスクの形成方法および横方向エピタキシ
ャル成長方法に関し、特に、基板上にGaNなどの窒化
物系III−V族化合物半導体を成長させるのに用いて
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体層のエピタキシャル成長におい
て、半導体層中の欠陥密度を減少させるために、横方向
エピタキシャル成長(Epitaxial Lateral Overgrowth,
ELO)法と呼ばれる成長技術が知られており(例え
ば、J.Jpn.Appl.Phys.,vol.28,no.3,pp.L337-339,198
9)、GaNの成長に適用する試みが行われている(例え
ば、日本学術振興会短波長光デバイス第162委員会第
7回研究会および光電相互変換第125委員会第160
回研究会の合同研究会資料(平成9年9月26日)、p
p.18−24)。このELO法においては、成長させ
る半導体層の欠陥密度を減少させるために、基板上に酸
化シリコン(SiO2 )などからなる無機マスクを形成
した後、その上に半導体層を成長させる。
【0003】従来、このELO法において用いられる無
機マスクの形成は、次のようにして行われていた。すな
わち、基板上に化学気相成長(CVD)法によりSiO
2 膜などの無機膜を成膜した後、この無機膜上にフォト
リソグラフィーにより所定形状のレジストパターンを形
成する。次に、このレジストパターンをマスクとして無
機膜をドライエッチング法またはウエットエッチング法
によりエッチングした後、レジストパターンを除去す
る。これによって、無機マスクが形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無機マスクの形成方法は、上述のように無機膜の成膜、
レジストパターンの形成、エッチングおよびレジストパ
ターンの除去の4工程が必要であるため、無機マスクの
形成コストが高かった。特に、ELO法を異なった結晶
方位に対して複数回行いたい場合には、この問題は深刻
化するため、無機マスクの形成に要する工程数を削減す
ることは、コスト削減や歩留まり向上の観点から重要で
ある。
【0005】また、SiO2 膜などからなる無機マスク
の開口部はできるだけ狭く形成し、ピッチも短い方が、
成長させるエピタキシャル層が薄くて済むという利点が
あるが、無機マスクの開口部を狭くしようとすると、エ
ッチングに高性能なドライエッチング装置を使用するこ
とが必要となり、無機マスクの形成コストが増加してし
まうという問題があった。
【0006】さらに、無機膜のエッチングにドライエッ
チング法を用いる場合には、下地の基板表面に損傷が生
じてしまうおそれがあるという問題があった。
【0007】したがって、この発明の目的は、横方向エ
ピタキシャル成長を行うための無機マスクを少ない工程
数で、したがって低コストで、しかも下地の基板に損傷
を与えることなく形成することができる横方向エピタキ
シャル成長用マスクの形成方法およびこれを用いた横方
向エピタキシャル成長方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明は、基板上に横方向エピタキ
シャル成長用マスクとして無機マスクを形成するように
した横方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法にお
いて、基板上にリフトオフ法により無機マスクを形成す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0009】この発明の第2の発明は、基板上に横方向
エピタキシャル成長用マスクとして無機マスクを形成す
るようにした横方向エピタキシャル成長用マスクの形成
方法において、基板上に横方向エピタキシャル成長用マ
スクの反転パターン形状を有するマスクを設置し、マス
クの上から無機マスク形成用の無機材料を成膜または塗
布した後、マスクを基板から取り外すようにしたことを
特徴とするものである。
【0010】この発明の第3の発明は、基板上に横方向
エピタキシャル成長用マスクとして無機マスクを形成
し、無機マスクを用いて基板上に横方向エピタキシャル
成長を行うようにした横方向エピタキシャル成長方法に
おいて、基板上にリフトオフ法により無機マスクを形成
するようにしたことを特徴とするものである。
【0011】この発明の第4の発明は、基板上に横方向
エピタキシャル成長用マスクとして無機マスクを形成
し、無機マスクを用いて基板上に横方向エピタキシャル
成長を行うようにした横方向エピタキシャル成長方法に
おいて、基板上に横方向エピタキシャル成長用マスクの
反転パターン形状を有するマスクを設置し、マスクの上
から無機マスク形成用の無機材料を成膜または塗布した
後、マスクを基板から取り外すことにより無機マスクを
形成するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】この発明の第1および第3の発明におい
て、リフトオフ法による無機マスクの形成は、具体的に
は次のようにして行う。すなわち、まず、基板上に横方
向エピタキシャル成長用マスクの反転パターン形状を有
するレジストパターンを形成した後、基板全面に無機マ
スク形成用の無機材料を成膜する。この後、レジストパ
ターンをその上に成膜された無機材料とともに除去す
る。
【0013】この発明の第2および第4の発明におい
て、基板上に設置するマスクは、典型的には、磁力によ
り基板上に密着固定する。具体的には、例えば、マスク
を磁石で吸着可能な金属材料、例えば鉄系材料で形成
し、このマスクを成長を行う基板の一方の主面上に設置
し、基板の他方の主面側に十分に強い磁石を設置するこ
とにより、磁力で基板上にマスクを密着固定する。この
磁石は永久磁石であっても、電磁石であってもよい。
【0014】この発明において、無機マスクは、典型的
には、酸化シリコン(SiOx )膜または窒化シリコン
(SiNx )膜からなる。これらの膜は、例えば、ヘリ
コン波プラズマ化学気相成長法または電子サイクロトロ
ン共鳴(ECR)プラズマ化学気相成長法により成膜さ
れる。これらの方法によれば、常温付近で成膜が可能で
ある。また、第2の発明においては、無機マスク形成用
の無機材料を塗布する場合、その塗布材料としては、例
えばSOG(Spin on Glass)を用いることができる。
【0015】この発明は、基本的には、任意の物質の成
長に適用することが可能であるが、典型的な一つの例で
は、少なくともGaとNとを含む化合物膜の成長に用い
られる。この少なくともGaとNとを含む化合物層は、
典型的には、Gaを含む窒化物系III−V族化合物層
である。このGaを含む窒化物系III−V族化合物層
は、一般には、III族元素としてGa以外にAl、I
nまたはBの一種または二種以上を含み、V族元素とし
て場合によりAsまたはPを含むものであってよい。具
体的には、このGaを含む窒化物系III−V族化合物
層は、例えば、GaN、AlGaN、GaInN、Al
GaInNなどからなる層である。
【0016】上述のように構成されたこの発明の第1お
よび第3の発明においては、リフトオフ法により無機マ
スクを形成するようにしていることにより、無機マスク
の形成に必要な工程は、基板上へのレジストパターンの
形成、無機膜の成膜およびレジストパターンの除去の3
工程で済み、従来の無機マスクの形成方法に比べて1工
程減少する。また、無機マスクの形成にドライエッチン
グが不要であるので、高価なドライエッチング装置も不
要である。さらに、無機膜の成膜時には、最終的に形成
される無機マスクの開口部の基板表面はレジストパター
ンで覆われているため、成膜時に損傷が発生するのを防
止することができる。
【0017】上述のように構成されたこの発明の第2お
よび第4の発明においては、基板上に横方向エピタキシ
ャル成長用マスクの反転パターン形状を有するマスクを
設置し、マスクの上から無機マスク形成用の無機材料を
成膜または塗布した後、マスクを基板から取り外すこと
により無機マスクを形成するようにしていることによ
り、無機マスクの形成に必要な工程は、基板上へのマス
クの設置、無機膜の成膜およびマスクの取り外しの3工
程で済み、従来の無機マスクの形成方法に比べて1工程
減少する。また、無機マスクの形成にドライエッチング
が不要であるので、高価なドライエッチング装置も不要
である。さらに、無機膜の成膜時には、最終的に形成さ
れる無機マスクの開口部の基板表面はマスクで覆われて
いるため、成膜時に損傷が発生するのを防止することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0019】まず、この発明の第1の実施形態による横
方向エピタキシャル成長方法について説明する。
【0020】この第1の実施形態においては、図1Aに
示すように、まず、例えばc面方位のサファイア(単結
晶Al2 3 )基板1上にGaN層2をエピタキシャル
成長させる。このGaN層2の厚さは例えば1μmであ
る。このGaN層2のエピタキシャル成長には例えば有
機金属化学気相成長(MOCVD)法を用いる。このG
aN層2の成長条件の一例を挙げると、成長原料として
トリメチルガリウム(TMG)およびアンモニア(NH
3 )を用い、それらの流量をそれぞれ50SCCMおよ
び20SLMとし、反応圧力を500Torr、基板温
度を700〜1000℃とする。
【0021】次に、図1Bに示すように、GaN層2上
に紫外線を用いたフォトリソグラフィーにより所定のラ
イン・アンド・スペース形状のレジストパターン3を形
成する。このレジストパターン3の形成は、具体的には
次のようにして行う。すなわち、まず、GaN層2の全
面にポジ型のレジストを塗布し、このレジストをマスク
アライナーにおいて所定のフォトマスクを用いて例えば
高圧水銀ランプによるg線(波長436nm)により露
光した後、レジストの現像を行うことにより、レジスト
パターン3を形成する。このレジストパターン3のライ
ン幅およびスペース幅は、例えばそれぞれ0.8μmお
よび1.5μmである。
【0022】次に、図1Cに示すように、基板全面にS
iO2 膜4を成膜する。このSiO2 膜4の厚さは、後
のリフトオフを支障なく行うことができるように、レジ
ストパターン3に比べて十分に薄く選ばれ、具体的には
例えば0.1μmである。このSiO2 膜4の成膜には
例えばECRCVD法を用いる。このSiO2 膜4の成
膜条件の一例を挙げると、プロセスガスとしてモノシラ
ン(SiH4 )、酸素(O2 )およびヘリウム(He)
を用い、それらの流量をそれぞれ50SCCM、200
SCCMおよび200SCCMとし、反応圧力を1mT
orr、基板温度を40℃、投入パワー(2.45GH
z)を500Wとする。このSiO2 膜4の成膜時に
は、最終的に無機マスクの開口部となる部分のGaN層
2の表面はレジストパターン3で覆われていることによ
り、損傷の発生が防止される。
【0023】次に、図1Dに示すように、リフトオフ法
によりレジストパターン3を除去することにより、ライ
ン・アンド・スペース形状のSiO2 膜4を得る。すな
わち、サファイア基板1を有機溶媒中に漬け、レジスト
パターン3をその上に成膜されたSiO2 膜4とともに
除去し、GaN層2上に直接成膜されたSiO2 膜4の
みを残すことにより、ライン・アンド・スペース形状の
SiO2 膜4を得る。このSiO2 膜4のライン幅およ
びスペース幅は、例えばそれぞれ1.5μmおよび0.
8μmである。
【0024】次に、図1Eに示すように、以上のように
して形成されたSiO2 膜4からなる無機マスクを用い
て例えばMOCVD法によりGaN層5を横方向エピタ
キシャル成長により必要な厚さに成長させる。
【0025】以上のように、この第1の実施形態によれ
ば、GaN層2上にリフトオフ法によりSiO2 膜4か
らなる無機マスクを形成していることにより、無機マス
クの形成に必要な工程は、レジストパターン3の形成、
SiO2 膜4の成膜およびレジストパターン3の除去の
3工程で済み、従来の無機マスクの形成方法に比べて1
工程削減される。このため、その分だけ無機マスクの形
成に要するコストの低減、ひいてはGaN層5の成長コ
ストの低減を図ることができる。また、GaN層2上に
レジストパターン3を形成した状態でSiO2 膜4の成
膜を行っているので、このSiO2 膜4の成膜時に無機
マスクの開口部のGaN層2に損傷が発生するのを防止
することができる。さらに、従来の無機マスクの形成方
法のように無機マスクの形成にドライエッチング法によ
るエッチングを行う必要がないので、このエッチング時
にGaN層2に損傷が生じるおそれもない。このように
無機マスクの開口部のGaN層2の損傷を防止すること
ができることにより、無機マスクを用いたGaN層5の
横方向エピタキシャル成長を良好に行うことができ、結
晶性の良好なGaN層5を成長させることができる。ま
た、無機マスクの形成にドライエッチングを必要とせ
ず、したがってドライエッチング装置を用いる必要がな
いので、その分だけ無機マスクの形成コスト、ひいては
横方向エピタキシャル成長のコストの低減を図ることが
できる。
【0026】この第1の実施形態による方法は、GaN
系半導体レーザやGaN系発光ダイオードあるいはGa
N系FETの製造におけるGaN系半導体層の成長に適
用して好適なものである。
【0027】次に、この発明の第2の実施形態による横
方向エピタキシャル成長方法について説明する。
【0028】この第2の実施形態においては、図2Aに
示すように、まず、例えばc面方位のサファイア基板1
1上にGaN層12をエピタキシャル成長させる。この
GaN層12の厚さは例えば1μmである。このGaN
層12のエピタキシャル成長には例えばMOCVD法を
用いる。このGaN層12の成長条件は、第1の実施形
態におけるGaN層2の成長条件と同様である。
【0029】次に、図2Bに示すように、GaN層12
上に、磁石で吸着可能な鉄系材料からなる所定のライン
・アンド・スペース形状の薄い金属マスク13を設置す
る。この金属マスク13の厚さは例えば50μmであ
る。また、この金属マスク13のライン幅およびスペー
ス幅は、例えばそれぞれ10μmおよび15μmであ
る。次に、サファイア基板11の裏面を十分に強力な磁
石14と接触させることにより、磁力により金属マスク
13をGaN層12に密着固定する。この磁石14とし
ては、例えば永久磁石を用いる。
【0030】次に、金属マスク13をGaN層12に密
着固定したままの状態で、図2Cに示すように、基板全
面にSiO2 膜15を成膜する。このSiO2 膜15の
厚さは例えば0.1μmである。このSiO2 膜15の
成膜には例えばECRCVD法を用いる。このSiO2
膜15の成膜条件は、第1の実施形態におけるSiO2
膜4の成膜条件と同様である。このSiO2 膜15の成
膜時には、最終的に無機マスクの開口部となる部分のG
aN層12の表面は金属マスク13で覆われていること
により、損傷の発生が防止される。
【0031】次に、サファイア基板11と磁石14とを
離し、金属マスク13をGaN層12から取り外す。こ
れによって、図2Dに示すように、GaN層12上に直
接成膜されたSiO2 膜15のみが残され、ライン・ア
ンド・スペース形状のSiO2 膜15が得られる。この
SiO2 膜15のライン幅およびスペース幅は、例えば
それぞれ15μmおよび10μmである。
【0032】次に、図2Eに示すように、以上のように
して形成されたSiO2 膜15からなる無機マスクを用
いて例えばMOCVD法によりGaN層16を横方向エ
ピタキシャル成長により必要な厚さに成長させる。
【0033】以上のように、この第2の実施形態によれ
ば、GaN層12上に金属マスク13を磁石14により
吸着して密着固定し、基板全面にSiO2 膜15を成膜
した後、金属マスク13をGaN層12から取り外すこ
とにより無機マスクを形成するようにしていることによ
り、無機マスクの形成に必要な工程は、金属マスク13
の設置、SiO2 膜15の成膜および金属マスク13の
取り外しの3工程で済み、従来の無機マスクの形成方法
に比べて1工程削減される。このため、その分だけ無機
マスクの形成に要するコストの低減、ひいてはGaN層
16の成長コストの低減を図ることができる。また、G
aN層12上に金属マスク13を設置した状態でSiO
2 膜15の成膜を行っているので、このSiO2 膜15
の成膜時に無機マスクの開口部のGaN層12に損傷が
発生するのを防止することができる。さらに、従来の無
機マスクの形成方法のように無機マスクの形成にドライ
エッチング法によるエッチングを行う必要がないので、
このエッチング時にGaN層12に損傷が生じるおそれ
もない。このように無機マスクの開口部のGaN層12
の損傷を防止することができることにより、無機マスク
を用いたGaN層16の横方向エピタキシャル成長を良
好に行うことができ、結晶性の良好なGaN層16を成
長させることができる。また、無機マスクの形成にドラ
イエッチングを必要とせず、したがってドライエッチン
グ装置を用いる必要がないので、その分だけ無機マスク
の形成コスト、ひいては横方向エピタキシャル成長のコ
ストの低減を図ることができる。
【0034】この第2の実施形態による方法は、特に、
無機マスクのピッチが大きい場合に好適なものである。
また、この第2の実施形態による方法は、第1の実施形
態による方法と同様に、GaN系半導体レーザやGaN
系発光ダイオードあるいはGaN系FETの製造におけ
るGaN系半導体層の成長に適用して好適なものであ
る。
【0035】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0036】例えば、上述の第1および第2の実施形態
において挙げた数値、材料、形状、構造、原料、プロセ
スなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じて、これら
と異なる数値、材料、形状、構造、原料、プロセスなど
を用いてもよい。
【0037】具体的には、上述の第1および第2の実施
形態においては、SiO2 膜4、15の成膜にECRC
VD法を用いているが、これらのSiO2 膜4、15の
成膜には、例えば平行平板型高周波(RF)プラズマC
VD法(成膜温度は例えば100℃)を用いてもよい。
【0038】また、上述の第1および第2の実施形態に
おいては、GaN層2、5、12、16のエピタキシャ
ル成長にMOCVD法を用いているが、これらのGaN
層2、5、12、16のエピタキシャル成長には、例え
ばハイドライド気相エピタキシャル成長(HVPE)法
を用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による横
方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法によれば、
少ない工程数で、したがって低コストで、しかも下地の
基板に損傷を与えることなく、横方向エピタキシャル成
長用マスクを形成することができる。
【0040】この発明による横方向エピタキシャル成長
方法によれば、少ない工程数で、したがって低コスト
で、しかも下地の基板に損傷を与えることなく、横方向
エピタキシャル成長用マスクを形成することができ、こ
の横方向エピタキシャル成長用マスクを用いて、横方向
エピタキシャル成長を低コストで良好に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による横方向エピタ
キシャル成長方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態による横方向エピタ
キシャル成長方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1、11・・・サファイア基板、2、5、12、16・
・・GaN層、3・・・レジストパターン、4、15・
・・SiO2 膜、13・・・金属マスク、14・・・磁
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Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に横方向エピタキシャル成長用マ
    スクとして無機マスクを形成するようにした横方向エピ
    タキシャル成長用マスクの形成方法において、 上記基板上にリフトオフ法により上記無機マスクを形成
    するようにしたことを特徴とする横方向エピタキシャル
    成長用マスクの形成方法。
  2. 【請求項2】 上記無機マスクが酸化シリコン膜または
    窒化シリコン膜からなることを特徴とする請求項1記載
    の横方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  3. 【請求項3】 上記酸化シリコン膜または窒化シリコン
    膜がヘリコン波プラズマ化学気相成長法または電子サイ
    クロトロン共鳴プラズマ化学気相成長法により成膜され
    たものであることを特徴とする請求項2記載の横方向エ
    ピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  4. 【請求項4】 上記横方向エピタキシャル成長用マスク
    が少なくともGaとNとを含む化合物膜の成長に用いら
    れるものであることを特徴とする請求項1記載の横方向
    エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  5. 【請求項5】 基板上に横方向エピタキシャル成長用マ
    スクとして無機マスクを形成するようにした横方向エピ
    タキシャル成長用マスクの形成方法において、 上記基板上に横方向エピタキシャル成長用マスクの反転
    パターン形状を有するマスクを設置し、上記マスクの上
    から上記無機マスク形成用の無機材料を成膜または塗布
    した後、上記マスクを上記基板から取り外すことにより
    上記無機マスクを形成するようにしたことを特徴とする
    横方向エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  6. 【請求項6】 上記無機材料が酸化シリコンまたは窒化
    シリコンであることを特徴とする請求項5記載の横方向
    エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  7. 【請求項7】 上記酸化シリコンまたは窒化シリコンが
    ヘリコン波プラズマ化学気相成長法または電子サイクロ
    トロン共鳴プラズマ化学気相成長法により成膜されたも
    のであることを特徴とする請求項6記載の横方向エピタ
    キシャル成長用マスクの形成方法。
  8. 【請求項8】 上記マスクを磁力により上記基板上に固
    定するようにしたことを特徴とする請求項5記載の横方
    向エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  9. 【請求項9】 上記横方向エピタキシャル成長用マスク
    が少なくともGaとNとを含む化合物膜の成長に用いら
    れるものであることを特徴とする請求項5記載の横方向
    エピタキシャル成長用マスクの形成方法。
  10. 【請求項10】 基板上に横方向エピタキシャル成長用
    マスクとして無機マスクを形成し、上記無機マスクを用
    いて上記基板上に横方向エピタキシャル成長を行うよう
    にした横方向エピタキシャル成長方法において、 上記基板上にリフトオフ法により上記無機マスクを形成
    するようにしたことを特徴とする横方向エピタキシャル
    成長方法。
  11. 【請求項11】 上記無機マスクが酸化シリコン膜また
    は窒化シリコン膜からなることを特徴とする請求項10
    記載の横方向エピタキシャル成長方法。
  12. 【請求項12】 上記酸化シリコン膜または窒化シリコ
    ン膜がヘリコン波プラズマ化学気相成長法または電子サ
    イクロトロン共鳴プラズマ化学気相成長法により成膜さ
    れたものであることを特徴とする請求項10記載の横方
    向エピタキシャル成長方法。
  13. 【請求項13】 少なくともGaとNとを含む化合物膜
    の横方向エピタキシャル成長を行うようにしたことを特
    徴とする請求項10記載の横方向エピタキシャル成長方
    法。
  14. 【請求項14】 基板上に横方向エピタキシャル成長用
    マスクとして無機マスクを形成し、上記無機マスクを用
    いて上記基板上に横方向エピタキシャル成長を行うよう
    にした横方向エピタキシャル成長方法において、 上記基板上に横方向エピタキシャル成長用マスクの反転
    パターン形状を有するマスクを設置し、上記マスクの上
    から上記無機マスク形成用の無機材料を成膜または塗布
    した後、上記マスクを上記基板から取り外すことにより
    上記無機マスクを形成するようにしたことを特徴とする
    横方向エピタキシャル成長方法。
  15. 【請求項15】 上記無機材料が酸化シリコンまたは窒
    化シリコンであることを特徴とする請求項14記載の横
    方向エピタキシャル成長方法。
  16. 【請求項16】 上記酸化シリコンまたは窒化シリコン
    がヘリコン波プラズマ化学気相成長法または電子サイク
    ロトロン共鳴プラズマ化学気相成長法により成膜された
    ものであることを特徴とする請求項15記載の横方向エ
    ピタキシャル成長方法。
  17. 【請求項17】 上記マスクを磁力により上記基板上に
    固定するようにしたことを特徴とする請求項14記載の
    横方向エピタキシャル成長方法。
  18. 【請求項18】 少なくともGaとNとを含む化合物膜
    の横方向エピタキシャル成長を行うようにしたことを特
    徴とする請求項14記載の横方向エピタキシャル成長方
    法。
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