JP2000058276A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP2000058276A
JP2000058276A JP22713498A JP22713498A JP2000058276A JP 2000058276 A JP2000058276 A JP 2000058276A JP 22713498 A JP22713498 A JP 22713498A JP 22713498 A JP22713498 A JP 22713498A JP 2000058276 A JP2000058276 A JP 2000058276A
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JP
Japan
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inverter
discharge lamp
lighting
voltage
frequency
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JP22713498A
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English (en)
Inventor
Shinji Fukuwa
伸治 福和
Toru Tanabe
徹 田辺
Mitsunori Watanabe
光範 渡辺
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電灯の起動時の定格周波数点灯までの間の
立消えを抑制する。 【解決手段】 直流電源からの入力電圧を直流昇圧回路
により昇圧し、その出力をインバータにより交流パルス
に変換して放電灯に点灯電力を供給する。また放電灯の
起動時には、電源オンから所定時間の間、インバータの
駆動電源十分立上がってから該インバータの駆動信号パ
ルスを出力するか、あるいはそれまで放電灯の定格点灯
周波数以上の周波数で発振させてからインバータの駆動
信号パルスを出力するとともに、起動パルスが印加され
て放電灯が点灯開始してから所定時間はインバータの出
力を反転させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に車両用の放電
灯に適した瞬時点灯及び再点灯可能な放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5はこの種の一般的な放電灯点灯装置
の回路構成を示すブロック図である。この点灯装置は、
バッテリ等の直流電源1の直流電圧を入力とし、この入
力電圧を昇圧する直流昇圧回路(DC−DCコンバー
タ)2と、昇圧された直流を交流に変換して放電ランプ
5に点灯電力を供給する直流−交流インバータ3と、放
電灯の点灯開始時に放電を開始させるための起動用の高
電圧パルスを出力する起動回路4とから構成されてい
る。また直流昇圧回路2内には点灯制御部が設けられ、
その点灯制御により放電ランプ5の始動時から安定時ま
での駆動電力が制御されるようになっている。
【0003】上記のように構成された放電灯点灯装置に
おいては、放電ランプ5の起動直後は電極温度等が十分
な高温状態にはなく、放電状態が不安定であり、定常時
点灯状態に比べて立消えが発生し易いという特性があ
る。そして、この起動直後の立消えを繰り返す場合には
点滅状態となり、最終的には電極温度の上昇に伴って安
定した点灯になるが、車両用の照明としては見苦しいば
かりでなく、他車に誤ったパッシング合図を送ることに
もなる。また起動用の高電圧パルスを数多く印加するこ
とによって、電極の摩耗を加速することになり、放電ラ
ンプ5の寿命にも影響がでてくる。
【0004】また、放電ランプ5を点灯させるには、ま
ず高電圧パルスを印加して放電を開始させてからインバ
ータ3により点灯電圧を与えて点灯を継続させる。その
際、高電圧パルスを発生させるためには、インバータ3
の出力によって起動回路4内の高電圧パルス発生用のコ
ンデンサを充電する必要がある。このコンデンサの充電
方式としては、インバータ3の出力をDC出力として連
続的に充電する方式(図6参照)と、インバータ3のA
C出力を半波整流若しくは充電時間を短かくする場合に
は全波整流して充電する方式(図7参照)とがある。
【0005】図6、図7は従来の起動時におけるインバ
ータ出力のタイミングを示す図である。図6の例は、点
灯回路の始動とともにインバータ出力がDC出力となっ
て上述の高電圧パルス(起動パルス)発生用のコンデン
サを充電し、放電開始後は定格周波数のインバータ出力
で点灯させている。図7の例は、点灯回路の始動からイ
ンバータ出力のAC出力を整流して上述のコンデンサを
充電し、放電開始後は一定期間定格より低い周波数のイ
ンバータ出力で点灯させた後定格周波数で点灯させてお
り、点灯開始直後の放電状態が不安定な期間において、
立消えが発生し易い出力波形のゼロクロス点を先に延ば
すために、点灯直後は定格点灯周波数に比べて極端に低
周波化させている。
【0006】図8は電源電圧立上がり時間による点灯制
御部の始動電源電圧を示したものであり、ここでは電源
オン(ON)から立上がり速度の異なる二つのパターン
を示している。同図中、Vcは点灯制御部の動作が可能
となる電圧を示し、この時点でそれぞれのリセットパル
ス(1、2)が出力される。また、V1、V2は点灯制
御部の始動電源電圧、Vcc1、Vcc2は最終出力電
圧を示している。
【0007】図9は一般的な起動回路4の構成例を示す
図である。この回路では、上記のインバータ出力をダイ
オードD11で整流し、抵抗R1を通して上述の高電圧
パルス発生用のコンデンサC11を充電する。そして、
スパークギャップ等のスイッチ素子6のブレークダウン
によりコンデンサC11の電荷を放電させ、起動トラン
スT11に高電圧パルスを発生して放電ランプ5に印加
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の放電灯点灯装置にあっては、起動直後の放
電が不安定で立消えが発生し易いという問題点があっ
た。
【0009】すなわち、図6のタイミングでは回路始動
から起動回路のコンデンサ充電までインバータはDC出
力を行って充電時間を速くしているが、起動パルスが発
生して点灯と同時にAC出力となるため、早くゼロクロ
ス点がきて立消えし易い。
【0010】また、図7のタイミングでは回路始動から
起動回路のコンデンサ充電までインバータはAC出力な
ので、半波整流で充電する場合は充電時間は図6のタイ
ミングの2倍必要となり、全波整流にすれば充電時間は
半分になるがこの場合回路的に複雑となり、コストアッ
プの要因となる。そして、点灯後は所定期間低周波化す
ることによって立消えの発生を制御するようにしている
が、起動パルスが発生して点灯と同時にAC出力となる
のは上記と同様で、ゼロクロスが発生して立消えが発生
し易いのは同様である。
【0011】更に、図6に示すように電源オン時にイン
バータをドライブするクロック信号が立上がる制御の場
合、図8に示すように電源電圧の立上がり速度が遅いV
cc2ではクロック信号を出力するタイミング回路のパ
ワーオンリセット終了後の制御部始動電源電圧が低くな
ってしまう。また、インバータが図1に示すようなHブ
リッジ型トランジスタインバータの場合、H(高圧)側
のトランジスタ駆動回路としては図2に示すようなハイ
サイドスイッチ回路が図3に示すような絶縁パルストラ
ンス回路となるが、このような回路で駆動用電源電圧が
低いとトランジスタ(FET)のゲートにチャージされ
る電荷も少なくなるので、十分な長さのオン状態を保つ
のが難しくなって途中でオフ(OFF)してしまい、正
常な起動制御ができなくなる場合がある。
【0012】また、図3に示す絶縁パルストランス方式
では、更にコア材のヒステリシス特性により、初回スイ
ッチングでは出力パルスが通常より低い電圧となる恐れ
もある。これは、プッシュプル式の磁束の動きのため
で、初回はB−H曲線の磁束の経路に違いがでて、これ
が出力パルスにも影響されるためである。
【0013】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、簡易且つ安価な回路構成で、放電灯の
起動直後の立消えを抑制することが可能な放電灯点灯装
置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放電灯点灯
装置は、次のように構成したものである。
【0015】(1) 直流電源からの入力電圧を昇圧す
る直流昇圧回路と、昇圧された直流を交流に交換して放
電灯に点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放
電灯に起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有
した放電灯点灯装置において、直流電源がオンされた後
直流−交流インバータへの駆動電圧が所定電圧まで立上
がってから該直流−交流インバータを駆動するようにし
た。
【0016】(2) 直流電源からの入力電圧を昇圧す
る直流昇圧回路と、昇圧された直流を交流に変換して放
電灯に点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放
電灯に起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有
した放電灯点灯装置において、直流電源がオンされてか
ら直流−交流インバータへの駆動電圧が所定電圧に立上
がるまで該直流−交流インバータの駆動信号を放電灯の
定格点灯周波数より大きい周波数で発振させるようにし
た。
【0017】(3) 上記(1)または(2)の構成に
おいて、直流−交流インバータはHブリッジ構成のトラ
ンジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力されて放
電灯が点灯開始してから所定時間経過後まで直流−交流
インバータの出力を反転させないようにした。
【0018】(4) 上記(1)ないし(3)何れかの
構成において、直流−交流インバータはHブリッジ構成
のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
れて放電灯が点灯開始後に直流−交流インバータの出力
が反転した後は、その反転したときの周期以下で且つ定
格点灯周波数以上の周期で直流−交流インバータの出力
を反転させ、その後定格周波数の反転周期にするように
した。
【0019】(5) 上記(1)ないし(3)何れかの
構成において、直流−交流インバータはHブリッジ構成
のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
れて放電灯が点灯開始後に直流−交流インバータの出力
が反転した後は、定格周波数以下の周波数で点灯させて
後に、定格周波数で点灯するようにした。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の放電灯点灯装置
の基本的な構成は図5と同様であり、直流電源1からの
入力電圧を昇圧するDC−DCコンバータから成る直流
昇圧回路2と、昇圧された直流を交流に変換して放電ラ
ンプ5に点灯電力を供給する直流−交流インバータ3
と、放電ランプ5に起動用の高電圧パルスを出力する起
動回路4とを有している。また、起動回路5の構成は図
9と同様であるので、説明は省略する。
【0021】図1は前述のHブリッジ型トランジスタイ
ンバータの構成例を示す回路図であり、本実施例の直流
−交流インバータ3はこの回路構成となっている。この
回路は、FETQ1、Q2の直列回路とFETQ3、Q
4の直列回路とが並列に接続された構成であり、FET
Q1とQ3がH(高圧)側のFET、FETQ2とQ4
がL(低圧)側のFETである。
【0022】図2、図3は上記インバータの各FETQ
1〜Q4の各ゲート(1〜4)及びソース(1〜4)に
駆動信号を出力するFET駆動回路の構成例を示す図で
あり、ここではH側FET駆動回路のみを示し、また図
2は前述のハイサイドスイッチによる駆動回路、図3は
絶縁トランスによる駆動回路を示している。
【0023】図2中、D1、D2は駆動電源に接続され
るダイオード、Q11はドライブ信号(クロック信号)
Qを反転するインバータ(反転器)、Q12は反転ドラ
イブ信号(クロック信号)Qバーを反転するインバータ
(反転器)、Tr1、Tr2はトランジスタ、C1、C
2はコンデンサである。このハイサイドスイッチはハイ
サイドドライバとも呼ばれるもので、Hブリッジ構成の
FETの上段をオン、オフする目的で作られた専用IC
も実用化されている。周波数が高ければFETのゲート
・ソース間にコンデンサを入れないで動作する場合もあ
るが、本実施例では長時間オンを縦続させるために外付
けコンデンサが必要である。
【0024】また、図3中、T1は絶縁パルストラン
ス、Tr3、Tr4は絶縁パルストランスT1の1次側
に接続されたトランジスタで、それぞれドライブ信号
Q′、反転ドライブ信号Q′バーがベースに印加され
る。ZD1〜ZD4は絶縁パルストランスT1の二つの
2次巻線に接続されたツェナーダイオードである。
【0025】なお、L側FET駆動回路については、ク
ロック信号的にはHブリッジ構成のインバータは図1の
回路上でタスキ掛けのH側とL側のペアは同じドライブ
信号で動作する。表1に図1のトランジスタインバータ
のドライブ信号と各FETの動作の関係を示す。またL
側については、ゲート信号は通常の電源電圧で駆動する
ので、オン時間に関しては制約にならない。
【0026】
【表1】
【0027】図4は本実施例による起動時のインバータ
出力のタイミングを示す図である。図4の(1)に示す
タイミング例1は、上記Hブリッジ型トランジスタイン
バータのH側のFETQ1、Q3をハイサイドスイッチ
で駆動する際に、直流昇圧回路2の駆動用電源電圧が十
分に立上った状態になってから、つまり直流電源1がオ
ンされた後Hブリッジ型トランジスタインバータへの駆
動電圧が所定電圧まで立上がってからFETをオンにす
るようにしたものである。このタイミング例1では、H
側FETのゲートに十分な電圧を供給することが可能と
なり、バッテリー等の入力電圧の立上がり速度によらず
ブリッジ構成のFETの片側オンが長時間可能となる。
【0028】また、タイミング例1では起動回路4の高
電圧パルス発生用のコンデンサの充電から点灯後の所定
時間経過後まで連続して上記の片側オンの状態を継続さ
せて反転させないようにしているので、起動パルス印加
による放電開始時に所定時間はインバータ出力にゼロク
ロス点が発生せず、放電開始から立消えすることなく安
定放電状態へと移行することができる。そして、点灯開
始から定格周波数の半周期より長い上記の所定時間まで
この片側点灯状態が継続されてゼロクロスが発生するこ
とはないので、放電状態はかなり安定したものとなり、
その後定格周波数での交換点灯へと切換わる。
【0029】ここで、上述の所定時間は、放電ランプ5
を連続的にDCレベルで点灯させて劣化、寿命等に影響
がでない程度の期間に設定することが望ましい。また、
Hブリッジ型トランジスタインバータを長時間オンする
には、H側FETをオンするためのコンデンサ容量とコ
ンデンサ充電電圧が問題であり、コンデンサ容量として
は、FETがオンしている間の漏れ電流による電圧低下
分を差引いた電圧がFETをオンさせるのに十分なゲー
ト電圧として残る必要があり、コンデンサ充電電圧とし
ては、FETを最初にオンさせる期間に電圧低下してし
まう分をオン可能なゲート電圧に十分に上乗せしておく
必要がある。したがって、Hブリッジ構成のH側のFE
Tを長時間オンさせるためには、このFETをオンさせ
るゲート信号となるコンデンサ電圧を維持できるような
コンデンサ容量と初期のコンデンサ充電電圧の関係が満
足している必要がある。
【0030】図4の(2)に示すタイミング例2は、H
ブリッジ型インバータのH側のFETを絶縁パルストラ
ンスで駆動する場合に効果的な例であり、電源オンから
パワーオンリセットが終了して回路動作が始まるときか
ら駆動用の電源電圧が十分に立上るまでの期間、インバ
ータの駆動信号を定格周波数より大きい周波数で発振さ
せるようにしたものである。これにより、トランスコア
材のヒステリシス特性による初回パルスの出力不足の問
題が解決され、またトランス駆動用の電源電圧も十分に
立上がっているので、パルストランスが出力不足になる
恐れはない。したがって、上記のタイミング例1と同様
に、その後の点灯制御タイミングにおいて最適な制御を
継続させることができる。
【0031】また、このタイミング例2においても、駆
動用の電源電圧が十分に立上がってから駆動パルスを出
力してH側のFETオンへと移行するので、パルストラ
ンス方式ではなくハイサイドスイッチ方式においても有
効である。
【0032】図4の(3)に示すタイミング例3は、上
述のタイミング例1、2と同様に電源オンの後に回路動
作してから所定時間経過後に起動パルスを印加して点灯
を開始させ、更に所定時間経過後に初めてインバータ出
力を反転させて交流点灯へと移行するようにしたもので
ある。その際、直ちに定格周波数に移行するのではな
く、定格周波数より低い周波数で1サイクル以上交流点
灯させてから、定格周波数での点灯に移行するようにし
ている。
【0033】このタイミング例3における低周波点灯で
は、定格周波数点灯に比べてゼロクロスの発生回数が減
少しており、不安定な初期の放電アークが早期に安定し
た放電アークへの移行が可能である。
【0034】図4の(4)に示すタイミング例4は、上
記タイミング例3で点灯後の低周波点灯を暫く繰り返す
場合、その周波数が数十Hzでちらつきが分かる範囲で
あるので、これを例えば1サイクル〜数サイクルまでと
し、この周波数と定格点灯周波数(35Wのメタルハラ
イドランプで矩形波点灯の場合は300Hz〜500H
z程度)の間の中間周波数での点灯を介在させることに
より、目視でのちらつきを防止するようにしたものであ
る。すなわち、点灯開始後にインバータ出力が反転した
後は、その反転したときの周期以下で且つ定格点灯周波
数以上の周期でインバータの出力を反転させ、その後定
格周波数の反転周期にしてちらつきをなくすようにして
いる。
【0035】なお、上記の中間周波数の点灯領域におい
て、低周波点灯周波数から定格点灯周波数までを連続的
に変化させていくようにしても良い。
【0036】以上、タイミング例1〜4について説明し
たが、本実施例によれば電源オンして駆動用電源電圧が
十分に立上がってからインバータのドライブ信号の立上
がりパルスを出力するので、H側のドライブ回路のオン
信号電荷がチャージされる外付けコンデンサ及びFET
のゲート容量のチャージ電圧が長時間オンするのに十分
な値となる。これにより、起動回路4のコンデンサ充電
と起動パルス印加後の点灯開始から初めてインバータ出
力を交番させる所定時間経過するまで片側オンを継続さ
せて、ランプ点灯性を良くすることができる。
【0037】また、更に低周波点灯を継続させてゼロク
ロスを減少させることにより、放電アーク不安定時の立
消えの発生頻度を減少させることができる。更に、定格
点灯周波数との間に中間周波数点灯領域を設けることに
より、低周波点灯の継続によるちらつきを防止すること
ができる。
【0038】このように、出力周波数を大きく可変する
ことができるHブリッジ構成のトランジスタインバータ
のH側のトランジスタ駆動において、図6に示す従来の
タイミング例では電源オンと同時に駆動信号の立上がり
パルスを出力していたが、本実施例では駆動電源が十分
立上がってから駆動信号パルスを出力するか、あるいは
駆動電源が立上がるまで定格点灯周波数以上の周波数で
発振させておいて十分な出力が可能になった後に駆動信
号パルスを出力するようにしているので、Hブリッジ構
成のトランジスタの片側オン動作を長い期間確実に行わ
せることができる。
【0039】また、図7に示す従来のタイミング例では
インバータ出力を回路始動時から反転させていたが、本
実施例では反転させていないので、起動回路4のコンデ
ンサ充電に2倍の時間がかかることもない。なお、全波
整流すれば充電時間は早くなるが、この場合は回路が複
数になって高価なものになってしまう。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡易且
つ安価な回路構成で、放電灯の起動直後の立消えを制御
することができるという効果がある。
【0041】また本発明によれば、起動後にちらつきの
ない安定した放電を行って定常点灯状態へ移行させるこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のHブリッジ型トランジスタ
インバータの構成例を示す回路図
【図2】 ハイサイドスイッチによる図1のH側FET
の駆動回路を示す図
【図3】 絶縁トランスによる図1のH側FETの駆動
回路を示す図
【図4】 本発明の実施例による起動時のインバータ出
力を示す説明図
【図5】 一般的な放電灯点灯装置の回路構成を示すブ
ロック図
【図6】 従来例の起動時のインバータ出力を示す説明
【図7】 他の従来例の起動時のインバータ出力を示す
説明図
【図8】 制御部始動電源電圧を示す説明図
【図9】 起動回路の構成例を示す図
【符号の説明】
1 直流電源 2 直流昇圧回路 3 直流−交流インバータ 4 起動回路 5 放電ランプ 6 スイッチ素子 C1 コンデンサ C2 コンデンサ C11 コンデンサ T1 絶縁パルストランス Tr1 トランジスタ Tr2 トランジスタ Q1 FET Q2 FET Q3 FET Q4 FET
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月20日(1999.5.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】更に、図6に示すように電源オン時にイン
バータをドライブするクロック信号が立上がる制御の場
合、図8に示すように電源電圧の立上がり速度が遅いV
cc2ではクロック信号を出力するタイミング回路のパ
ワーオンリセット終了後の制御部始動電源電圧が低くな
ってしまう。また、インバータが図1に示すようなHブ
リッジ型トランジスタインバータの場合、H(高圧)側
のトランジスタ駆動回路としては図2に示すようなハイ
サイドスイッチ回路か、または図3に示すような絶縁パ
ルストランス回路となるが、このような回路で駆動用電
源電圧が低いとトランジスタ(FET)のゲートにチャ
ージされる電荷も少なくなるので、十分な長さのオン状
態を保つのが難しくなって途中でオフ(OFF)してし
まい、正常な起動制御ができなくなる場合がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(2) 直流電源からの入力電圧を昇圧す
る直流昇圧回路と、昇圧された直流を交流に変換して放
電灯に点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放
電灯に起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有
した放電灯点灯装置において、直流電源がオンされてか
ら直流−交流インバータへの駆動電圧が所定電圧に立上
がるまで該直流−交流インバータの駆動信号を放電灯の
定格点灯周波数以上の周波数で発振させるようにした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(3) 上記(1)または(2)の構成に
おいて、直流−交流インバータはHブリッジ構成のトラ
ンジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力されて放
電灯が点灯開始する以前から点灯後、所定時間経過後ま
で直流−交流インバータの出力を反転させないようにし
た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】(4) 上記(1)ないし(3)何れかの
構成において、直流−交流インバータはHブリッジ構成
のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
れて放電灯が点灯開始後に直流−交流インバータの出力
が反転した後は、その反転したときの周期以下で且つ定
格点灯周波数の周期以上で直流−交流インバータの出力
を反転させ、その後定格周波数の反転周期にするように
した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】図4の(2)に示すタイミング例2は、H
ブリッジ型インバータのH側のFETを絶縁パルストラ
ンスで駆動する場合に効果的な例であり、電源オンから
パワーオンリセットが終了して回路動作が始まるときか
ら駆動用の電源電圧が十分に立上るまでの期間、インバ
ータの駆動信号を定格周波数以上の周波数で発振させる
ようにしたものである。これにより、トランスコア材の
ヒステリシス特性による初回パルスの出力不足の問題が
解決され、またトランス駆動用の電源電圧も十分に立上
がっているので、パルストランスが出力不足になる恐れ
はない。したがって、上記のタイミング例1と同様に、
その後の点灯制御タイミングにおいて最適な制御を継続
させることができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】図4の(4)に示すタイミング例4は、上
記タイミング例3で点灯後の低周波点灯を暫く繰り返す
場合、その周波数が数十Hzでちらつきが分かる範囲で
あるので、これを例えば1サイクル〜数サイクルまでと
し、この周波数と定格点灯周波数(35Wのメタルハラ
イドランプで矩形波点灯の場合は300Hz〜500H
z程度)の間の中間周波数での点灯を介在させることに
より、目視でのちらつきを防止するようにしたものであ
る。すなわち、点灯開始後にインバータ出力が反転した
後は、その反転したときの周期以下で且つ定格点灯周波
の周期以上でインバータの出力を反転させ、その後定
格周波数の反転周期にしてちらつきをなくすようにして
いる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月29日(1999.10.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】(1)直流電源からの入力電圧を昇圧する
直流昇圧回路と、昇圧された直流を交流に交換して放電
灯に点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放電
灯に起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有し
た放電灯点灯装置において、直流電源がオンされた後
直流−交流インバータを構成するトランジスタを駆動す
る電圧信号が所定電圧まで立上がってから該直流−交流
インバータへ駆動信号を出力するようにした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】(2)直流電源からの入力電圧を昇圧する
直流昇圧回路と、昇圧された直流を交流に変換して放電
灯に点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放電
灯に起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有し
た放電灯点灯装置において、直流電源がオンされた後、
直流−交流インバータを構成するトランジスタを駆動す
る電圧信号が所定電圧に立上がるまで該直流−交流イン
バータの駆動信号を放電灯の定格点灯周波数より大きい
周波数で発振させるようにした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】(3)上記(1)または(2)の構成にお
いて、直流−交流インバータはHブリッジ構成のトラン
ジスタを有し、放電灯が点灯開始以前から直流−交流イ
ンバータは直流出力で起動用の高電圧パルスが出力さ
れ、点灯開始してから直流−交流インバータの出力を定
格点灯周期の半周期より長い所定期間で反転させ、反転
した後はその反転したときの周期以下で且つ定格点灯周
波数の周期以上で反転させる低周波点灯後に定格周波数
点灯するようにした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の放電灯点灯装置
の基本的な構成は図5と同様であり、直流電源1からの
入力電圧を昇圧するDC−DCコンバータから成る直流
昇圧回路2と、昇圧された直流を交流に変換して放電ラ
ンプ5に点灯電力を供給する直流−交流インバータ3
と、放電ランプ5に起動用の高電圧パルスを出力する起
動回路4とを有している。また、起動回路の構成は図
9と同様であるので、説明は省略する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AA13 BA03 BA05 BB10 DD06 GA02 GB18 GC04 HA06 3K083 AA66 AA85 BA05 BA25 BC19 BC34 BC42 BC47 CA32 CA33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの入力電圧を昇圧する直流
    昇圧回路と、昇圧された直流を交流に交換して放電灯に
    点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放電灯に
    起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有した放
    電灯点灯装置において、直流電源がオンされた後直流−
    交流インバータへの駆動電圧が所定電圧まで立上がって
    から該直流−交流インバータを駆動することを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 直流電源からの入力電圧を昇圧する直流
    昇圧回路と、昇圧された直流を交流に変換して放電灯に
    点灯電力を供給する直流−交流インバータと、放電灯に
    起動用の高電圧パルスを出力する起動回路とを有した放
    電灯点灯装置において、直流電源がオンされてから直流
    −交流インバータへの駆動電圧が所定電圧に立上がるま
    で該直流−交流インバータの駆動信号を放電灯の定格点
    灯周波数より大きい周波数で発振させることを特徴とす
    る放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 直流−交流インバータはHブリッジ構成
    のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
    れて放電灯が点灯開始してから所定時間経過後まで直流
    −交流インバータの出力を反転させないことを特徴とす
    る請求項1または2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 直流−交流インバータはHブリッジ構成
    のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
    れて放電灯が点灯開始後に直流−交流インバータの出力
    が反転した後は、その反転したときの周期以下で且つ定
    格点灯周波数以上の周期で直流−交流インバータの出力
    を反転させ、その後定格周波数の反転周期にすることを
    特徴とする請求項1ないし3何れか記載の放電灯点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 直流−交流インバータはHブリッジ構成
    のトランジスタを有し、起動用の高電圧パルスが出力さ
    れて放電灯が点灯開始後に直流−交流インバータの出力
    が反転した後は、定格周波数以下の周波数で点灯させて
    後に、定格周波数で点灯するようにしたことを特徴とす
    る請求項1ないし3何れか記載の放電灯点灯装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7999488B2 (en) 2007-06-29 2011-08-16 Seiko Epson Corporation Ignition controller, light source, projector and ignition control method
US9311200B1 (en) 2004-08-26 2016-04-12 Red Hat, Inc. Method and system for providing high availability to computer applications

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