JP2000058080A - 燃料電池用セパレータおよびその製造方法 - Google Patents

燃料電池用セパレータおよびその製造方法

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JP2000058080A
JP2000058080A JP10228395A JP22839598A JP2000058080A JP 2000058080 A JP2000058080 A JP 2000058080A JP 10228395 A JP10228395 A JP 10228395A JP 22839598 A JP22839598 A JP 22839598A JP 2000058080 A JP2000058080 A JP 2000058080A
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fuel cell
board
aluminum alloy
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Masatoshi Noguchi
昌利 野口
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Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で車載用として最適な上に、十分な機械
的強度を確保することができ、割れ等の損傷を生じるこ
とがなく、しかも燃料電池の作動環境下で、導電性とと
もに耐食性に優れ、長期間にわたって安定して使用する
ことができる燃料電池用セパレータおよびその製造方法
の提供。 【解決手段】 アルミニウム合金またはマグネシウム合
金からなる基板11の表面に形成された保護層14によ
って、燃料電池の作動環境下においても、腐食すること
がなく、基板11の表面が確実に保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電気自動
車に搭載するような固体高分子型燃料電池に用いられる
セパレータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料電池用セパレータとしては、
特開昭60ー241658号公報に記載のステンレス鋼
を使用したものやニッケル合金を使用したものが知られ
ている。この特開昭60ー241658号公報に記載の
セパレータ1は、図2に示すように、酸化剤室2および
この酸化剤室2に設けた集電用突起3と、燃料室4およ
びこの燃料室4に設けた集電用突起5とを有し、かつス
テンレス板を用いている。そして、これらのセパレータ
1の間にはアノード6、電解室7およびカソード8が設
けられて単位電池が構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ステンレス鋼やニッケル合金を用いたセパレータにあっ
ては、耐食性がよく、しかも機械的強度に優れ、外力が
加わっても割れるようなことがない反面、重量が重いと
いう問題がある。この重量が重いという問題は、車載用
として使用される場合には、重大な問題であり、より軽
量である必要がある。この点に関して、カーボン(黒
鉛)を機械加工したセパレータが知られている。このカ
ーボン製のセパレータにあっては、軽量で、かつ耐食性
に優れるが、加工中、組立中あるいは使用中に割れやす
いという問題がある。また、アルミニウム合金またはマ
グネシウム合金製のセパレータが考えられるが、このセ
パレータにおいては、軽量で、かつ割れることがない反
面、燃料電池の作動環境下では、水蒸気雰囲気なので、
耐食性の点で問題があり、使用されていない。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、軽量で車載用として最適
な上に、十分な機械的強度を確保することができ、割れ
等の損傷を生じることがなく、しかも燃料電池の作動環
境下で、導電性とともに耐食性に優れ、長期間にわたっ
て安定して使用することができる燃料電池用セパレータ
およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、基
板の表面に流体通路を有してなる燃料電池用セパレータ
であって、アルミニウム合金またはマグネシウム合金か
らなる基板の表面に保護層が形成されたものである。本
発明の請求項2は、保護層が酸化剤の流体通路側の表面
に形成されたものである。本発明の請求項3は、保護層
がカーボンからなり、上記保護層の厚さが1〜10μm
であるものである。本発明の請求項4は、保護層が炭化
ケイ素からなり、上記保護層の厚さが0.05〜0.3
μmである。本発明の請求項5は、保護層がニッケル、
クロムまたはスズからなり、上記保護層の厚さが5〜5
0μmである。本発明の請求項6は、基板の表面に流体
通路を有してなる燃料電池用セパレータの製造方法であ
って、アルミニウム合金またはマグネシウム合金からな
る基板の表面に保護層を形成するものである。本発明の
請求項7は、基板が、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金にダイカスト法、機械加工またはエッチングに
より流体通路を形成するものである。本発明の請求項8
は、保護層が、スパッタリング法、CVD法または蒸着
法によりカーボンを1〜10μm被覆形成するものであ
る。本発明の請求項9は、保護層が、スパッタリング
法、CVD法または蒸着法により炭化ケイ素を0.05
〜0.3μm被覆形成するものである。本発明の請求項
10は、保護層が、メッキ法によりニッケル、クロムま
たはスズを5〜50μm被覆形成するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
を示すセパレータの断面図である。図中符号10はセパ
レータであり、このセパレータ10は、アルミニウム合
金またはマグネシウム合金製の板状の基板11の一方の
表面に、酸化剤ガス用の流通溝(流体通路)12が多数
所定間隔をあけた状態で形成されているとともに、上記
基板11の他方の表面に、燃料ガス用の流通溝(流体通
路)13が、上記各流通溝12に直交する方向に沿っ
て、多数形成されているものである。また、上記基板1
1の両面には、導電性および耐食性に優れた保護層14
が形成されている。
【0007】上記基板11に使用するアルミニウム合金
としては、板として使用する場合、JIS H 400
0に規定されている合金番号5000番台、主に505
2、5454が、かつダイカストとして使用する場合、
JIS H 5302に規定されている記号ADC10
かADC12が挙げられ、また、マグネシウム合金とし
ては、板として使用する場合、JIS H 4201に
規定されている1種、4種、5種、7種が、かつダイカ
ストとして使用する場合、JIS H 5303に規定
されている記号MD1A、MD1B、MD1Dが挙げら
れる。また、上記保護層14としては、カーボンからな
り、上記保護層14の厚さが1〜10μm、好ましくは
2〜3μmであるもの、または、炭化ケイ素(SiC)
からなり、上記保護層14の厚さが0.05〜0.3μ
m、好ましくは0.08〜0.12μmであるもの、あ
るいは、ニッケル、クロムまたはスズからなり、上記保
護層14の厚さが5〜50μm、好ましくは8〜12μ
mであるものが適宜採用される。
【0008】上記のように構成された燃料電池用セパレ
ータ10を製造するには、まず、アルミニウム合金また
はマグネシウム合金を用いて、ダイカスト法により両面
に流通溝12、13を有する基板11を一体的に成形す
る。なお、アルミニウム合金またはマグネシウム合金製
の基板11に機械加工あるいはエッチングにより流通溝
12、13を形成してもよい。また、マグネシウム合金
の場合には、チクソモールディング法により、両面に流
通溝12、13を有する基板11を成形してもよい。
【0009】次いで、上記流通溝12、13を有する基
板11の両面に、保護層14を被覆形成する。この保護
層14がカーボン、または炭化ケイ素の場合には、スパ
ッタリング法またはCVD法により所定厚の保護層14
を形成する。なお、この場合には、蒸着法を用いてもよ
い。また、保護層14がニッケル、クロムまたはスズの
場合には、無電解メッキ法、または電気メッキ法を用い
て所定厚の保護層14を形成する。この場合、基板11
の表面には凹凸があるので、均一に保護層14を形成す
るには、ニッケルまたはスズの無電解メッキ法を用いる
のが望ましい。
【0010】このようにして形成されたセパレータ10
は、従来同様、例えば、パーフルオロカーボンスルフォ
ン酸などのイオン交換膜からなる固体高分子の電解質の
両面に白金電極を介して配置され、かつ両流通溝12、
13にそれぞれ酸化剤としての空気(酸素)および燃料
としての水素を流通させることにより使用される。この
場合、上記電解質における反応により、電気が発生する
とともに、水蒸気が空気極側の流通溝12内に生じる。
【0011】上記のように構成された固体高分子型燃料
電池を使用するに際して、アルミニウム合金またはマグ
ネシウム合金製の基板11の両面には、耐食性および導
電性に優れた保護層14が形成されているから、基板1
1が腐食することがないとともに、基板11の表面に酸
化膜が形成されることがなく、導電性が悪化することが
ない。したがって、アルミニウム合金またはマグネシウ
ム合金を基板11に用いることにより、軽量化を図れ、
かつ十分な機械的強度を確保しつつ、基板11の表面に
形成した保護層14によって、基板11の耐食性を大幅
に向上させることにより、長期間にわたる安定的な運用
を図ることができる。
【0012】なお、本実施形態においては、流体通路と
して上記基板11の両面にそれぞれ流通溝12、13を
互いに直交する方向に形成した構成で説明したが、これ
に限らず、基板11の両面にそれぞれ格子状に交差する
縦溝および横溝を形成することにより、電解質と空気
(酸素)および水素との接触面積を大きくして、反応を
促進するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1は、基板の表面に流体
通路を有してなる燃料電池用セパレータであって、アル
ミニウム合金またはマグネシウム合金からなる基板の表
面に保護層が形成されたものであるから、この保護層に
よって、燃料電池の作動環境下においても、腐食するこ
とがなく、基板の表面が確実に保護されることにより、
軽量で車載用として最適な上に、十分な機械的強度を確
保することができ、割れ等の損傷を生じることがなく、
しかも導電性とともに耐食性に優れ、長期間にわたって
安定して使用することができる。本発明の請求項2は、
保護層が酸化剤の流体通路側の表面に形成されたもので
あるから、酸化剤の流体通路側で生じる水蒸気雰囲気に
おいて、上記保護層が基板の表面を円滑に保護すること
により、十分な導電性が確保できるとともに、基板が腐
食することがなく、セパレータを健全な状態に保持する
ことができる。本発明の請求項3は、保護層がカーボン
からなり、上記保護層の厚さが1〜10μmであるもの
であるから、1〜10μmのカーボンの保護層によっ
て、基板の表面を被覆することにより、十分な耐食性お
よび導電性を付与することができる。本発明の請求項4
は、保護層が炭化ケイ素からなり、上記保護層の厚さが
0.05〜0.3μmであるものであるから、0.05
〜0.3μmの炭化ケイ素の保護層によって、確実に基
板の表面を保護することができる。本発明の請求項5
は、保護層がニッケル、クロムまたはスズからなり、上
記保護層の厚さが5〜50μmであるものであるから、
5〜50μmのニッケル、クロムまたはスズの保護層に
よって、導電性を確保しつつ基板の腐食を防止すること
ができる。本発明の請求項6は、基板の表面に流体通路
を有してなる燃料電池用セパレータの製造方法であっ
て、アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなる
基板の表面に保護層を形成するものであるから、この保
護層によって、アルミニウム合金またはマグネシウム合
金製の基板を水蒸気雰囲気から保護することにより、セ
パレータの寿命を大幅に延ばすことができるとともに、
軽量でかつ十分な機械的強度を有する高品質の製品を容
易に製造することができる。本発明の請求項7は、基板
が、アルミニウム合金またはマグネシウム合金にダイカ
スト法、機械加工またはエッチングにより流体通路を形
成するものであるから、アルミニウム合金またはマグネ
シウム合金製の基板に流体通路を形成する場合に、ダイ
カスト法によって、基板ごと一体成形するか、あるいは
機械加工またはエッチングによって、基板の表面に流体
通路を加工することにより、円滑に流体通路を有する基
板を製作することができる。本発明の請求項8は、保護
層が、スパッタリング法、CVD法または蒸着法により
カーボンを1〜10μm被覆形成するものであるから、
スパッタリング法、CVD法または蒸着法によって、基
板の表面に1〜10μmのカーボン薄膜層を確実に形成
することができる。本発明の請求項9は、保護層が、ス
パッタリング法、CVD法または蒸着法により炭化ケイ
素を0.05〜0.3μm被覆形成するものであるか
ら、スパッタリング法、CVD法または蒸着法を用いる
ことで、容易に0.05〜0.3μmの炭化ケイ素薄膜
層を基板表面に形成することができる。本発明の請求項
10は、保護層が、メッキ法によりニッケル、クロムま
たはスズを5〜50μm被覆形成するものであるから、
5〜50μmのニッケル、クロムまたはスズメッキ層を
基板の表面に簡単に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すセパレータの断面
図である。
【図2】 従来の燃料電池の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 セパレータ 11 基板 12、13 流通溝(流体通路) 14 保護層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月2日(1998.9.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、基
板の表面に流体通路を有してなる燃料電池用セパレータ
であって、アルミニウム合金またはマグネシウム合金か
らなる基板の表面に保護層が形成されたものである。本
発明の請求項2は、保護層が酸化剤の流体通路側の表面
に形成されたものである。本発明の請求項3は、保護層
がカーボンからなり、上記保護層の厚さが1〜10μm
であるものである。本発明の請求項4は、保護層が炭化
ケイ素からなり、上記保護層の厚さが0.05〜0.3
μmである。本発明の請求項5は、保護層がニッケル、
クロムまたはスズからなり、上記保護層の厚さが5〜5
0μmである。本発明の請求項6は、基板の表面に流体
通路を有してなる燃料電池用セパレータの製造方法であ
って、アルミニウム合金またはマグネシウム合金からな
る基板の表面に保護層を形成するものである。本発明の
請求項7は、基板が、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金にダイカスト法、機械加工またはエッチングに
より、あるいはマグネシウム合金にチクソモールディン
グ法により流体通路を形成するものである。本発明の請
求項8は、保護層が、スパッタリング法、CVD法また
は蒸着法によりカーボンを1〜10μm被覆形成するも
のである。本発明の請求項9は、保護層が、スパッタリ
ング法、CVD法または蒸着法により炭化ケイ素を0.
05〜0.3μm被覆形成するものである。本発明の請
求項10は、保護層が、メッキ法によりニッケル、クロ
ムまたはスズを5〜50μm被覆形成するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【発明の効果】本発明の請求項1は、基板の表面に流体
通路を有してなる燃料電池用セパレータであって、アル
ミニウム合金またはマグネシウム合金からなる基板の表
面に保護層が形成されたものであるから、この保護層に
よって、燃料電池の作動環境下においても、腐食するこ
とがなく、基板の表面が確実に保護されることにより、
軽量で車載用として最適な上に、十分な機械的強度を確
保することができ、割れ等の損傷を生じることがなく、
しかも導電性とともに耐食性に優れ、長期間にわたって
安定して使用することができる。本発明の請求項2は、
保護層が酸化剤の流体通路側の表面に形成されたもので
あるから、酸化剤の流体通路側で生じる水蒸気雰囲気に
おいて、上記保護層が基板の表面を円滑に保護すること
により、十分な導電性が確保できるとともに、基板が腐
食することがなく、セパレータを健全な状態に保持する
ことができる。本発明の請求項3は、保護層がカーボン
からなり、上記保護層の厚さが1〜10μmであるもの
であるから、1〜10μmのカーボンの保護層によっ
て、基板の表面を被覆することにより、十分な耐食性お
よび導電性を付与することができる。本発明の請求項4
は、保護層が炭化ケイ素からなり、上記保護層の厚さが
0.05〜0.3μmであるものであるから、0.05
〜0.3μmの炭化ケイ素の保護層によって、確実に基
板の表面を保護することができる。本発明の請求項5
は、保護層がニッケル、クロムまたはスズからなり、上
記保護層の厚さが5〜50μmであるものであるから、
5〜50μmのニッケル、クロムまたはスズの保護層に
よって、導電性を確保しつつ基板の腐食を防止すること
ができる。本発明の請求項6は、基板の表面に流体通路
を有してなる燃料電池用セパレータの製造方法であっ
て、アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなる
基板の表面に保護層を形成するものであるから、この保
護層によって、アルミニウム合金またはマグネシウム合
金製の基板を水蒸気雰囲気から保護することにより、セ
パレータの寿命を大幅に延ばすことができるとともに、
軽量でかつ十分な機械的強度を有する高品質の製品を容
易に製造することができる。本発明の請求項7は、基板
が、アルミニウム合金またはマグネシウム合金にダイカ
スト法、機械加工またはエッチングにより、あるいはマ
グネシウム合金にチクソモールディング法により流体通
路を形成するものであるから、アルミニウム合金または
マグネシウム合金製の基板に流体通路を形成する場合
に、ダイカスト法によって、基板ごと一体成形するか、
あるいは機械加工またはエッチングによって、基板の表
面に流体通路を加工するか、さらに、マグネシウム合金
にチクソモールディング法によって、流体通路を成形す
ことにより、円滑に流体通路を有する基板を製作する
ことができる。本発明の請求項8は、保護層が、スパッ
タリング法、CVD法または蒸着法によりカーボンを1
〜10μm被覆形成するものであるから、スパッタリン
グ法、CVD法または蒸着法によって、基板の表面に1
〜10μmのカーボン薄膜層を確実に形成することがで
きる。本発明の請求項9は、保護層が、スパッタリング
法、CVD法または蒸着法により炭化ケイ素を0.05
〜0.3μm被覆形成するものであるから、スパッタリ
ング法、CVD法または蒸着法を用いることで、容易に
0.05〜0.3μmの炭化ケイ素薄膜層を基板表面に
形成することができる。本発明の請求項10は、保護層
が、メッキ法によりニッケル、クロムまたはスズを5〜
50μm被覆形成するものであるから、5〜50μmの
ニッケル、クロムまたはスズメッキ層を基板の表面に簡
単に形成することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に流体通路を有してなる燃料
    電池用セパレータであって、 アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなる基板
    の表面に保護層が形成されたことを特徴とする燃料電池
    用セパレータ。
  2. 【請求項2】 保護層が酸化剤の流体通路側の表面に形
    成されたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セ
    パレータ。
  3. 【請求項3】 保護層がカーボンからなり、上記保護層
    の厚さが1〜10μmであることを特徴とする請求項1
    または2記載の燃料電池用セパレータ。
  4. 【請求項4】 保護層が炭化ケイ素からなり、上記保護
    層の厚さが0.05〜0.3μmであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 【請求項5】 保護層がニッケル、クロムまたはスズか
    らなり、上記保護層の厚さが5〜50μmであることを
    特徴とする請求項1または2記載の燃料電池用セパレー
    タ。
  6. 【請求項6】 基板の表面に流体通路を有してなる燃料
    電池用セパレータの製造方法であって、 アルミニウム合金またはマグネシウム合金からなる基板
    の表面に保護層を形成することを特徴とする燃料電池用
    セパレータの製造方法。
  7. 【請求項7】 基板が、アルミニウム合金またはマグネ
    シウム合金にダイカスト法、機械加工またはエッチング
    により流体通路を形成することを特徴とする請求項6記
    載の燃料電池用セパレータの製造方法。
  8. 【請求項8】 保護層が、スパッタリング法、CVD法
    または蒸着法によりカーボンを1〜10μm被覆形成す
    ることを特徴とする請求項6または7記載の燃料電池用
    セパレータの製造方法。
  9. 【請求項9】 保護層が、スパッタリング法、CVD法
    または蒸着法により炭化ケイ素を0.05〜0.3μm
    被覆形成することを特徴とする請求項6または7記載の
    燃料電池用セパレータの製造方法。
  10. 【請求項10】 保護層が、メッキ法によりニッケル、
    クロムまたはスズを5〜50μm被覆形成することを特
    徴とする請求項6または7記載の燃料電池用セパレータ
    の製造方法。
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