JP2000056659A - プロセスカ―トリッジ、画像形成装置、及びクリ―ニング部材 - Google Patents

プロセスカ―トリッジ、画像形成装置、及びクリ―ニング部材

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JP2000056659A
JP2000056659A JP11080502A JP8050299A JP2000056659A JP 2000056659 A JP2000056659 A JP 2000056659A JP 11080502 A JP11080502 A JP 11080502A JP 8050299 A JP8050299 A JP 8050299A JP 2000056659 A JP2000056659 A JP 2000056659A
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JP
Japan
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image
image carrier
cleaning
molecular weight
polycarbonate resin
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JP11080502A
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English (en)
Inventor
Junichi Kato
淳一 加藤
Yusuke Nakazono
祐輔 中園
Masaru Sunahara
賢 砂原
Satoshi Inami
聡 居波
Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
Seiichi Shinohara
聖一 篠原
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像流れとクリーニング不良の発生とを防止
することができる。 【解決手段】 画像形成装置に着脱可能なカートリッジ
は、感光ドラム1と、クリーニングブレード6aと備え
ている。感光ドラム1は、粘度平均分子量が1.5×1
4 以下のポリカーボネート樹脂がブレンドされた表層
を有する。クリーニングブレード6aは、動的粘弾性特
性のtanδのピーク値が12℃以下である。感光ドラ
ム1の表層には、粘度平均分子量が1.5×104 以上
のポリカーボネート樹脂もブレンドされている。クリー
ニングブレード6aは、ウレタンエラストマーである。
これにより、低温環境下においても、クリーニングブレ
ード6aは微小な振動により感光ドラム表面を適度に細
かく削ることができ、画像流れとクリーニング不良の発
生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、この画像形成
装置に着脱可能なプロセスカートリッジ、及び像担持体
をクリーニングするためのクリーニング部材に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に、複写機やレーザプリンタ等の画
像形成装置の概略構成を示す。図中、Mはプリンタエン
ジンとしての画像形成装置本体である。1は像担持体と
しての円筒状の感光ドラムであり、駆動手段(不図示)
によって矢印R1方向に回転駆動される。感光ドラム1
の表面は、これに接触配置されて帯電ニップ部N1 を構
成するとともに矢印R2方向に回転する帯電装置2によ
って一様に帯電された後、露光装置3によって静電潜像
が形成される。現像装置(トナー像形成手段)4は、ト
ナーTの貯蔵、保管を行うトナー収納装置であるホッパ
ーとトナー担持体である現像スリーブ4aとを備えてお
り、感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像する。
矢印R4方向に回転する現像スリーブ4aの近傍にはト
ナー規制部材である現像ブレード4bが設置されてい
る。そして、画像形成装置を駆動するための電源、画像
形成するためのバイアスを供給する高圧回路を備えたエ
ンジン制御部8により、感光ドラム1と現像スリーブ4
aとの間に直流バイアスに交流バイアスを重畳した現像
バイアスが与えられ、これにより感光ドラム1上の静電
潜像は、トナーが付着されてトナー像として現像され
る。感光ドラム1上のトナー像は、矢印R5方向に回転
する転写装置(転写手段)5により紙等の転写材Pに転
写される。転写材Pは給紙用カセット(不図示)に保管
されており、給紙ローラ(不図示)で給紙され、レジス
トローラ9により感光ドラム1上のトナー像と同期がと
られて感光ドラム1と転写装置5との間の転写ニップ部
2 に送られる。転写材Pに転写されたトナー像は、転
写材Pとともに定着装置7に搬送され、ここで加熱加圧
されて転写材Pに定着されて記録画像となる。一方、ト
ナー像転写後に転写材Pに転写されないで感光ドラム1
上に残ったトナー(以下「転写残トナー」という)はク
リーニング装置(クリーニング手段)6内のクリーニン
グブレード6aにより除去される。表面の転写残トナー
が除去された感光ドラム1は、帯電装置2の帯電からは
じまる次の画像形成に供され、上述の一連の画像形成プ
ロセスを繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではコ
ンピュータの普及により、その出力装置として世界各国
で電子写真記録装置が使われるようになってきている。
そのため、高温多湿の環境の中でも高品質の画像が得ら
れることが要求される。また、転写材としても世界各国
で多種多様の転写材が使用されるため、それに適応でき
ることが望まれている。
【0004】現在、高温多湿の環境の中で大きな問題と
して、画像流れという問題がある。この画像流れは、感
光ドラム表面に結露することによっても発生することが
あるが、多くは、転写材に含有されているタルクが感光
ドラム表面に付着し、帯電装置から発生するオゾンによ
って生成される酸化物と多湿による水分とが化合して、
低抵抗物ができ、この低抵抗物により潜像が乱されて発
生する。また、OHT紙表面の界面活性剤が付着して起
きることもある。
【0005】上述の低抵抗ものを除去する方策として、
感光ドラムの表面層の結着樹脂の分子量を低くし、クリ
ーニング時の摩耗量を大きくすることが考えられてい
る。しかし、結着樹脂の分子量を低くすると、耐久等で
摺擦されたときに感光ドラム表面が荒れやすくなるた
め、特に低温時にクリーニングブレードが硬くなった状
態でトナーが擦り抜けるというクリーニング不良を招く
等の弊害があり、画像流れの防止と低温時のクリーニン
グ性の両立が困難であった。
【0006】なお、上述の画像流れを防止する画像形成
装置として、例えば、特開昭62−160458号公報
に述べられている画像形成装置がある。電子写真感光体
の感光層が、1.5×104 以下の数平均分子量を有す
るポリカーボネート樹脂の少なくとも一種と、4.5×
104 以上の数平均分子量を有するポリカーボネート樹
脂の少なくとも一種を含有している。そして、1.5×
104 以下の数平均分子量を有するポリカーボネート樹
脂は、1.5×104 以下の数平均分子量を有するポリ
カーボネート樹脂と4.5×104 以上の数平均分子量
を有するポリカーボネート樹脂からなる組成物中に30
重量部から95重量部の割合で含有している。
【0007】しかしながら、特開昭62−160458
号公報のような構成としても、充分なクリーニング性は
得られなかった。
【0008】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
のであり、画像流れの防止と低温時のクリーニング不良
の防止との両立を図ることのできるプロセスカートリッ
ジ、画像形成装置、及びクリーニング部材を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】本発明の他の目的は、画像形成装置に対し
て着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、表面にト
ナー像を担持する像担持体と、該像担持体に弾性的に当
接し該像担持体に付着した異物を除去するためのクリー
ニング部材と、を備え、前記像担持体は、粘度平均分子
量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂がブレ
ンドされた表層を有し、前記クリーニングブレード部材
は、動的粘弾性特性のtanδのピーク値が12℃以下
である、ことを特徴とするプロセスカートリッジを提供
することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、トナー像を担
持する像担持体と、該像担持体上のトナー像を記録材に
転写する転写手段と、前記記録材上にトナー像を定着す
る定着手段と、前記像担持体に弾性的に当接し該像担持
体に付着した異物をクリーニングするためのクリーニン
グ部材とを備えた画像形成装置において、前記像担持体
は、粘度平均分子量が1.5×104 以下のポリカーボ
ネート樹脂がブレンドされた表層を有し、前記クリーニ
ングブレード部材は、動的粘弾性特性のtanδのピー
ク値が12℃以下である、ことを特徴とする画像形成装
置を提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、像担持体に弾性的に
当接し該像担持体に付着した異物を除去するためのクリ
ーニング部材において、動的粘弾性特性のtanδのピ
ーク値が12℃以下の弾性部材によって形成されてい
る、ことを特徴とするクリーニング部材にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、表面にトナー像を担持す
る像担持体と、該像担持体に弾性的に当接し該像担持体
に付着した異物を除去するためのクリーニング部材とを
備える、画像形成装置に対して着脱可能なプロセスカー
トリッジにおいて、前記像担持体は、粘度平均分子量が
1.5×104以下のポリカーボネート樹脂がブレンド
された表層を有し、前記クリーニングブレード部材は、
動的粘弾性特性のtanδのピーク値が12℃以下であ
ることを特徴とする。
【0013】請求項2に係る本発明は、請求項1のプロ
セスカートリッジにおいて、前記像担持体の表層には、
粘度平均分子量が1.5×104 以上のポリカーボネー
ト樹脂もブレンドされていることを特徴とする。
【0014】請求項3に係る本発明は、請求項2のプロ
セスカートリッジにおいて、前記像担持体の表層中にお
ける、粘度平均分子量が1.5×104 以下のポリカー
ボネート樹脂と粘度平均分子量が1.5×104 以上の
ポリカーボネート樹脂とのブレンド組成物中に、粘度平
均分子量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂
が、30重量部から95重量部の割合で含有されている
ことを特徴とする。
【0015】請求項4に係る本発明は、請求項1のプロ
セスカートリッジにおいて、前記表層が感光層であるこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5に係る本発明は、請求項1のプロ
セスカートリッジにおいて、前記像担持体が回転体であ
ることを特徴とする。
【0017】請求項6に係る本発明は、請求項1のプロ
セスカートリッジにおいて、前記クリーニングブレード
部材は、支持部材によって支持されている基端部が、前
記像担持体に当接されている先端部よりも、前記像担持
体の移動方向に対して上流側に位置することを特徴とす
る。
【0018】請求項7に係る本発明は、請求項1のプロ
セスカートリッジにおいて、前記クリーニングブレード
部材がウレタンエラストマーであることを特徴とする。
【0019】請求項8に係る本発明は、トナー像を担持
する像担持体と、該像担持体上のトナー像を記録材に転
写する転写手段と、前記記録材上にトナー像を定着する
定着手段と、前記像担持体に弾性的に当接し該像担持体
に付着した異物をクリーニングするためのクリーニング
部材と、を備える画像形成装置において、前記像担持体
は、粘度平均分子量が1.5×104 以下のポリカーボ
ネート樹脂がブレンドされた表層を有し、前記クリーニ
ングブレード部材は、動的粘弾性特性のtanδのピー
ク値が12℃以下であることを特徴とする。
【0020】請求項9に係る本発明は、請求項8の画像
形成装置において、前記像担持体と前記クリーニングブ
レード部材とは、一つにユニットに設けられており、画
像形成装置に対して着脱可能であることを特徴とする。
【0021】請求項10に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記像担持体の表層には、粘度平
均分子量が1.5×104 以上のポリカーボネート樹脂
もブレンドされていることを特徴とする。
【0022】請求項11に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記像担持体の表層中における、
粘度平均分子量が1.5×104 以下のポリカーボネー
ト樹脂と粘度平均分子量が1.5×104 以上のポリカ
ーボネート樹脂とのブレンド組成物中に、粘度平均分子
量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂が、3
0重量部から95重量部の割合で含有されていることを
特徴とする。
【0023】請求項12に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記表層が感光層であることを特
徴とする。
【0024】請求項13に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記像担持体が回転体であること
を特徴とする。
【0025】請求項14に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記クリーニングブレード部材
は、支持部材によって支持されている基端部が、前記像
担持体に当接されている先端部よりも、前記像担持体の
移動方向に対して上流側に位置することを特徴とする。
【0026】請求項15に係る本発明は、請求項8の画
像形成装置において、前記クリーニングブレード部材が
ウレタンエラストマーであることを特徴とする。
【0027】請求項16に係る本発明は、像担持体に弾
性的に当接し該像担持体に付着した異物を除去するため
のクリーニング部材において、動的粘弾性特性のtan
δのピーク値が12℃以下の弾性部材によって形成され
ていることを特徴とする。
【0028】請求項17に係る本発明は、請求項16の
クリーニング部材において、前記弾性部材は、粘度平均
分子量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂が
ブレンドされている表層を有する像担持体に当接されて
クリーニングを行うための部材であることを特徴とす
る。
【0029】請求項18に係る本発明は、請求項16に
記載のクリーニング部材において、前記弾性部材がウレ
タンエラストマーであることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0031】〈実施の形態1〉本実施の形態において
は、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光
ドラム)1は、その表層が、1.5×104 以下の粘度
平均分子量を有するポリカーボネート樹脂(I)の少な
くとも一種と、1.5×104 以上の粘度平均分子量を
有するポリカーボネート樹脂(II)の少なくとも一種を
含有している。また、上述のポリカーボネート樹脂
(I)が、ポリカーボネート樹脂(I)とポリカーボネ
ート樹脂(II)からなる組成物中に30〜95重量部の
割合で含有していることを特徴とし、かつ、クリーニン
グ手段6のクリーニングブレード6aが、ウレタンエラ
ストマーを用いたクリーニングブレードであり、その動
的粘弾性特性のtanδのピーク値が12℃以下である
ことを特徴としている。
【0032】これにより、感光ドラム1の表層が適度な
摩耗性を有していることにより画像流れを防止すること
ができるのと同時に、クリーニングブレード6aが、低
温でも充分な弾性を保てるため、上述の感光ドラム1を
用いたときに摩耗により表面粗さが大きくなったときで
も良好にクリーニングできるようになる。
【0033】以下に詳細に説明する。
【0034】図1は、本実施の形態における感光ドラム
1及びクリーニングブレード6aの構成を示す縦断面図
である。
【0035】同図に示す感光ドラム1は、その内側から
順に、基体11、電荷発生層12、電荷輸送層13を備
えており、電荷発生層12と電荷輸送層13とで感光層
を構成している。
【0036】基体11としては、アルミニウム、ステン
レスなどの金属、紙、プラスチック等の円筒状シリンダ
ー又はフィルムが用いられる。本実施の形態では直径3
0mmのアルミシリンダーを用いた。
【0037】電荷発生層12は電荷発生顔料を0.5〜
4倍量の結着剤樹脂、及び溶剤とともに、ホモジナイザ
ー、超音波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミルなどの方法でよく分散さ
せ、塗布−乾燥されて形成される。その厚みは0.1〜
1μm程度である。
【0038】電荷輸送層13は、電荷輸送性物質と、前
述のポリカーボネート樹脂(I)とポリカーボネート樹
脂(II)のブレンド組成物とを溶剤に溶解して電荷発生
層12上に塗布される。電荷輸送生物質とポリカーボネ
ート樹脂ブレンド組成物との混合割合は2:1〜1:2
程度である。溶剤としてはシクロヘキサノンなどのケト
ン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、TH
Fなどのエーテル類、クロルベンゼン、クロロホルム、
四塩化炭素などの塩素系炭化水素類などが用いられる。
【0039】本実施の形態では電荷輸送層13として、
電荷輸送生物質と、組成物すなわち粘度平均分子量が5
×103 のポリカーボネート樹脂と、2×104 のポリ
カーボネート樹脂とを、前者の5×103 のポリカーボ
ネート樹脂が40重量部含有するようにした組成物とに
より形成させた。
【0040】一般に樹脂の強度(耐摩耗性、硬度)は分
子量の増加とともに高くなるが、さらにある分子量以上
になると、分子量が増加しても強度はもはや大きくなら
ず一定値を示す。一方、分子量が低くなると強度は徐々
に低下し、さらにある分子量以下になると急激に低下す
る。ポリカーボネート樹脂の場合、この強度が急激に低
下する分子量が1.5〜2.0×104 であるため、こ
れより低分子量の樹脂をある程度含有することにより、
適度な摩耗性を付与することができるものである。
【0041】これにより、常に感光層表面が微少な摩耗
により低抵抗付着物が除去され、表面が清浄に保たれる
ので画質劣化を防止することができる。
【0042】ただし、低分子量成分を含有させていない
表面は、摩擦等の機械的外力に対しては弱くなる傾向に
あり、特に低温時のクリーニング性には不利な傾向にあ
る。
【0043】本発明における、ポリカーボネート樹脂
(I)とポリカーボネート樹脂(II)とのブレンド組成
物の組成比は、数平均分子量1.5×104 以下のポリ
カーボネート樹脂(I)が前述のブレンド組成物に対し
て30重量部から95重量部の割合が好ましい。ポリカ
ーボネート(I)が30重量部より少ないと適度な摩耗
性が付与されず前述のような効果が認められなくなる。
他方、95重量部を超えると摩耗性の過多、粘度低下と
いった問題がある。またポリカーボネート樹脂(I)の
分子量は、前述のように強度に急激な変化を生ずる1.
5×104 以下が望ましい。
【0044】ここで、感光層の数平均分子量と組成比
は、以下の方法により分析可能である。
【0045】試料0.5gを精秤して、メチレンクロラ
イド100mlに溶解し、この溶液を改良ウベローデ型粘
度計を用いて、25℃における比粘度を測定する。この
比粘度から、極限粘度を求め、Mark−Houwin
kの粘度式により平均分子量を算出する。また、組成比
は、GPC(ガス・パーミュテーション・クロマトグラ
フィー)により求められる。
【0046】本発明に用いられるポリカーボネート樹脂
は、図6の一般式〔A〕で示せされる繰り返し単位の1
種又は2種以上を成分とする線状ポリマーを含有するも
のである。なお、式中、R12及びR13は、それぞれ水
素原子、アルキル基又は芳香族基である。またR12とR
13とで、結合している炭素原子とともに環状構造を形成
してもよい。X1 、X2 、X3 及びX4 は、それぞれ水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基を表
す。
【0047】電荷輸送性物質としては、トリアリールア
ミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、
ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、トリアリ
ルメタン系化合物、チアゾール系化合物などが挙げられ
る。
【0048】次に、本実施の形態で用いたクリーニング
ブレード6aについて詳しく述べる。
【0049】低温時のクリーニング性を良好に保つため
に、動的粘弾性特性の一つであるtanδピーク温度が
12℃以下とし、低温でも充分な弾性が保たれるように
したウレタンエラストマーを用いる。これにより、前述
の感光ドラム1と組み合わせて使うことにより、画像流
れを防止し、かつ、感光ドラム1表面の凸凹に対しても
低温時の追従性が良いためクリーニング不良を防止する
ことができる。
【0050】ここで、tanδピーク温度の測定は、レ
オメトリックス・ファーイースト株式会社製の動的粘弾
性測定機RSAII(ソフト;Rhios)を使用し、
ウレタンゴム試験片(断面:1.5mm×6mm、長さ2
2.5mm)を、その両端から6mmの位置で測定機に固定
し、一定荷重(200g)の張力を加え、10Hzの周波
数で歪をかけ、それによって試験片に生じる応力を測定
し、これを弾性応力に分解し、さらにこれらから貯蔵弾
性率E′と損失弾性率E″を算出し、E″をE′で割っ
た値がtanδ値として求められ、この測定を低温から
高温域まで0.1℃/分で昇温させながら、各温度にお
けるtanδ値を計測し最大値を示す温度をtanδピ
ーク温度とした。なお、ウレタンゴムの試験片にかけら
れる歪は、あらかじめ加えられている200gの張力に
±a gの張力を10Hz周期で加えることによって生じ
させるものであり、a gの値は、測定温度により変化
させるものであり、オートストレインモードで設定され
る。
【0051】一般にエラストマーの弾性率は温度依存性
を有する。
【0052】図2に、ウレタンエラストマーの貯蔵弾性
率E′と損失弾性率E″の温度依存性を示す。また、図
3は、E″をE′で割った値であるtanδの温度依存
性を示す。
【0053】ウレタンエラストマーは、固有のtanδ
ピーク値よりも低い温度では、高い温度のときよりも硬
度が著しく増大し、弾力性が失われる傾向がある。その
結果感光ドラム1上の残留トナーを除去する能力が失わ
れる。したがって、tanδピーク温度を12℃以下に
することにより、低温環境でもクリーニング機能を保つ
ことができる。tanδピーク温度は0℃を下回ると、
硬度が高くなりすぎるといった傾向があるため0℃以上
で好適である。本実施の形態では、図3に示すように、
tanδピーク温度が8℃のものを用いた。
【0054】本発明によるクリーニングブレード6aに
用いるウレタンエラストマーは、種々の方法によって合
成されるが、その代表的な合成方法は、ジカルボン酸及
びジオールから得られるポリエステルジオールにジイソ
シアネートを反応させて得られるプレポリマー及び少な
くともトリメチロールプロパンを含有する硬化剤組成物
とを反応させる方法である。
【0055】ジカルボン酸としては、アジピン酸、セバ
シン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸及び
フマル酸などの飽和又は不飽和二塩基酸、無水マレイン
酸及び無水フタル酸などの酸無水物、及びテレフタル酸
ジメチルなどのジアルキルエステルなどが用いられる。
【0056】ジオールとしては、エチレングリコール、
ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキシレングリコール等のグリコ
ール類が用いられる。
【0057】ジイソシアネートとしては、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TD
I)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−T
DI)、カーボンジイミイド変性MDI、ポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(PAPI)、オルト
トルイジンジイソシアネート(TODI)、ナフチレン
ジイソシアネート(NDI)、キシリレンジイソシアネ
ート(XDI)などが用いられる。
【0058】また、トリメチロールプロパンとともに、
必要に応じて用いられる硬化剤としては、1,4−ブチ
レングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ヘキサンジオール、グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール、1,4−シクロヘキサンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、キシリレン
グリコールなどが用いられる。
【0059】これらの出発材料の中で、特に、アジピン
酸と、エチレングリコール及びブチレングリコールから
選ばれる少なくとも1つのグリコールとを反応させて得
られるポリエステルジオールに、さらに4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートを反応させて得られるプ
レポリマーに、さらに、1,4−ブタンジオール及びト
リメチロールプロパンを反応させて得られるウレタンエ
ラストマーが好適である。
【0060】以上のような構成の感光ドラム1とクリー
ニングブレード6aを、図5に示す画像形成装置に適用
して、温度32.5℃、相対湿度80%の高温高湿環境
(以下「H/H環境」という)において4%印字比率画
像で連続耐久を行い、画像流れの評価を行った。
【0061】結果は、10000枚耐久を通じて画像流
れが発生せず、良好な画像が得られた。
【0062】また、温度15℃、相対湿度10%の低温
低湿環境(以下「L/L環境」という)において、印字
比率1%の画像で連続耐久を25000枚行い、クリー
ニング不良の発生の有無の評価を行った。
【0063】結果は、25000枚の耐久を通じてクリ
ーニング不良の発生はなかった。
【0064】このとき、耐久終了時に感光ドラム1の表
面の表面粗さの測定を行ったところ、十点平均粗さRz
(JIS表面粗さB0601に準拠し、測定長2.5mm
として測定した)は1.3μmであった。
【0065】以下に示す(比較例1)〜(比較例5)に
ついて、H/H環境連続耐久による画像流れ評価、L/
L環境連続耐久におけるクリーニング性評価とその後の
感光ドラム1表面の表面粗さの測定を行った。
【0066】(比較例1) 感光ドラム1…………………電荷輸送層13の結着樹
脂として、粘度平均分子量5×103 のポリカーボネー
ト樹脂のみからなるようにした。 クリーニングブレード6a…tanδピーク温度8℃
のウレタンエラストマーからなるものとした。
【0067】(比較例2) 感光ドラム1…………………電荷輸送層13の結着樹
脂として、粘度平均分子量2×104 のポリカーボネー
ト樹脂のみからなるようにした。 クリーニングブレード6a…tanδピーク温度8℃
のウレタンエラストマーからなるものとした。
【0068】(比較例3) 感光ドラム1…………………電荷輸送層13の結着樹
脂として、粘度平均分子量5×103 のポリカーボネー
ト樹脂のみからなるようにした。 クリーニングブレード6a…tanδピーク温度16
℃のウレタンエラストマーからなるものとした。
【0069】(比較例4) 感光ドラム1…………………電荷輸送層13の結着樹
脂として、粘度平均分子量2×104 のポリカーボネー
ト樹脂のみからなるようにした。 クリーニングブレード6a…tanδピーク温度16
℃のウレタンエラストマーからなるものとした。
【0070】(比較例5) 感光ドラム1…………………電荷輸送層13の結着樹
脂として、粘度平均分子量5×103 のポリカーボネー
ト樹脂と、2×104 のポリカーボネート樹脂とを、前
者のポリカーボネート樹脂が40重量部含有されるよう
にした。 クリーニングブレード6a…tanδピーク温度16
℃のウレタンエラストマーからなるものとした。
【0071】前述の実施の形態1と、上述の比較例1〜
5の結果を図7に示す。なお、同図では実施の形態1
は、実施例1として記載してある。
【0072】実施例1では、感光ドラム1の表層が適度
な摩耗性を有していることにより、画像流れが発生せ
ず、良好な画像が得られた。また、クリーニングブレー
ド6aが低温でもあまり硬くならず、充分なゴム弾性が
保たれるため、感光ドラム1との摺擦時に細かな振動を
行うことができるので、感光ドラム1表層は細かい削れ
粉として一様に削り取られることになる。これにより、
感光ドラム1の表面粗さが大きくなりにくい。加えて、
クリーニングブレード6aが低温でも追従性が保たれる
ため、良好にクリーニングされる。
【0073】比較例1は、感光ドラム1の電荷輸送層1
3の結着樹脂として、粘度平均分子量5×103 のポリ
カーボネート樹脂を用いたため、摩耗性が高くなり画像
流れの発生はなかった。一方、摩耗性が高過ぎるため、
L/L環境耐久では、感光ドラム1表面の粗さRzが
2.7μmと大きくなり、7000枚時にクリーニング
不良が発生した。
【0074】比較例2は、感光ドラム1に分子量2×1
4 のポリカーボネート樹脂を用いたため、4000枚
で画像流れが発生した。もともと削れにくい表層である
ため、L/L環境耐久では、感光ドラム1表面の粗さR
zは0.7μmでクリーニング性は良好であった。
【0075】比較例3は、感光ドラム1に分子量5×1
3 のポリカーボネート樹脂を用いたため、画像流れの
発生はなかったが、L/L環境耐久では感光ドラム1表
面の粗さRz3.1μmと、一連の実験のうちで最も大
きくなり、1000枚でクリーニング不良が発生した。
これは、分子量が低いため、耐久時の摺擦により感光ド
ラム1表面が荒れやすくなっているのに加え、クリーニ
ングブレード6aとしてtanδピーク温度16℃のも
のを用いたために、低温時硬くなり、細かな振動が行え
なくなるため、感光ドラム1表面をより削ることになっ
て表面粗さが大きくなることと、クリーニングブレード
6aとして必要な感光ドラム1への追従性が悪くなるこ
ととにより、比較例中で最も少ない枚数でクリーニング
不良を招いたものと考えられる。
【0076】なお、比較例1と比較例3とを比較する
と、L/L環境耐久でクリーニング不良が発生するまで
の枚数は、比較例1の方が比較例3よりもかなり多い。
これは、比較例1のクリーニングブレードが、低温でも
充分に弾性が保たれており、感光ドラム表面の凸凹が多
少大きくても追従できるためと考えられる。もちろん、
比較例1のクリーニングブレードの振幅の小さい細かな
振動により感光ドラム表面を削れるため、表面粗さRz
は、比較例3よりも小さくなっていることも起因してい
ると考えられる。
【0077】比較例4は画像流れ、クリーニング不良、
ドラム表面粗さRzとも比較例2と同じような結果とな
った。
【0078】比較例5では、感光ドラム1の表層が適度
な摩耗性を有していることにより、画像流れが発生せ
ず、良好な画像が得られたが、L/L環境耐久において
は、8000枚時にクリーニング不良が発生した。これ
は、以下の理由による。クリーニングブレード6aが、
低温で硬くなり充分なゴム弾性がなくなるため、細かな
振動が行えなくなる。感光ドラム1の表層に低分子量成
分のポリカーボネート樹脂が含まれるので、大きな削れ
粉として削り取られることになり、感光ドラム1の表面
粗さがやや大きくなる。加えて、クリーニングブレード
6aが低温時に追従性が損なわれるので、実施例1より
もクリーニング性は悪くなる。
【0079】以上の結果より、本実施の形態のような感
光ドラム1とクリーニングブレード6aとを組み合わせ
ることにより、感光ドラム1の表層が適度な摩耗性を有
していることにより画像流れを防止することができるの
と同時に、クリーニングブレード6aが、低温でも充分
な弾性を保持できるため、上述の感光ドラム1を用いた
とき、感光ドラム1との摺擦時に振幅の小さい細かな振
動を行うことができるので、感光ドラム1表層が細かい
削れ粉として一様に削り取られるため表面粗さが大きく
なりにくく、クリーニングブレード6aの追従性も良い
ため、良好にクリーニングされるという効果が奏され
る。
【0080】〈実施の形態2〉図4に、本発明の係るプ
ロセスカートリッジの、感光ドラムの軸に直角な方向の
縦断面図を示す。
【0081】本実施の形態の特徴とするところは、上述
の実施の形態1で説明した感光ドラム1とクリーニング
ブレード6aとをカートリッジ容器15に一体的に組み
込んで、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセス
カートリッジを構成する点にある。なお、同図に示すプ
ロセスカートリッジ16においては、上述の実施の形態
1で説明した、感光ドラム1、帯電装置2、現像装置
4、クリーニング装置6を一体化してプロセスカートリ
ッジ16を構成している。
【0082】このプロセスカートリッジ16は、感光ド
ラム1等を駆動するための電源、画像形成するためのバ
イアスを供給するための高圧回路を備えた画像形成装置
本体に装着され、感光ドラム1上にトナー像が形成され
る。
【0083】感光ドラム1上に形成されたトナー像は、
また、画像形成装置本体に備えられた転写装置5(図5
参照)により転写材Pに転写され、定着装置7により定
着される。
【0084】転写材Pに転写されないで感光ドラム1上
に残った転写残トナーは、プロセスカートリッジ16内
のクリーニング装置6中のクリーニングブレード6aに
よって除去される。
【0085】これにより、前述の実施の形態1で説明し
たのと同様に、画像流れを良好に防止できるのと同時
に、良好なクリーニング性が得られるという効果があ
り、メンテナンスの必要ないプロセスカートリッジの提
供が可能となる。
【0086】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は、上記実施の形態に何ら限定されるもの
ではなく、本発明の技術思想内であらゆる変形が可能で
ある。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クリーニングブレード部材は、動的粘弾性特性のtan
δのピーク値が12℃以下であるため、低温環境下にお
いて、像担持体表面の凹凸への追従性が良く、像担持体
表面の凹凸が多少大きくてもクリーニング性が良くな
る。
【0088】また、像担持体の表層には粘度平均分子量
が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂がブレン
ドされ、クリーニングブレード部材は、動的粘弾性特性
のtanδのピーク値が12℃以下であるため、低温環
境下においても、クリーニングブレード部材は微小な振
動により像担持体表面を適度に細かく削ることができ、
画像流れとクリーニング不良の発生とを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における感光ドラム周辺の構成を
示す縦断面図。
【図2】クリーニングブレードのウレタンエラストマー
の貯蔵弾性率E′と損失弾性率E″の温度依存性を示す
図。
【図3】クリーニングブレードのtanδの温度依存性
を示す図。
【図4】実施の形態2におけるプロセスカートリッジの
構成を示す縦断面図。
【図5】画像形成装置の基本的な概略構成を示す縦断面
図。
【図6】ポリカーボネート樹脂における、一般式で示さ
れる繰り返し単位を示す図。
【図7】実施の形態1(実施例1)と、比較例1〜比較
例5とを比較する図。
【符号の説明】
1 感光体(感光ドラム) 2 帯電装置 4 トナー像形成手段(現像装置) 5 転写手段(転写装置) 6 クリーニング手段(クリーニング装置) 6a クリーニングブレード 12、13 感光層(電荷発生層12、電荷輸送層1
3) 15 カートリッジ容器 16 プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂原 賢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 居波 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 雅弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 篠原 聖一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナー像を担持する像担持体と、
    該像担持体に弾性的に当接し該像担持体に付着した異物
    を除去するためのクリーニング部材とを備える、画像形
    成装置に対して着脱可能なプロセスカートリッジにおい
    て、 前記像担持体は、粘度平均分子量が1.5×104 以下
    のポリカーボネート樹脂がブレンドされた表層を有し、
    前記クリーニングブレード部材は、動的粘弾性特性のt
    anδのピーク値が12℃以下であることを特徴とする
    プロセスカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記像担持体の表層には、粘度平均分子
    量が1.5×104以上のポリカーボネート樹脂もブレ
    ンドされていることを特徴とする請求項1に記載のプロ
    セスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記像担持体の表層中における、粘度平
    均分子量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂
    と粘度平均分子量が1.5×104 以上のポリカーボネ
    ート樹脂とのブレンド組成物中に、粘度平均分子量が
    1.5×104以下のポリカーボネート樹脂が、30重
    量部から95重量部の割合で含有されていることを特徴
    とする請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記表層が感光層であることを特徴とす
    る請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記像担持体が回転体であることを特徴
    とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記クリーニングブレード部材は、支持
    部材によって支持されている基端部が、前記像担持体に
    当接されている先端部よりも、前記像担持体の移動方向
    に対して上流側に位置することを特徴とする請求項1に
    記載のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記クリーニングブレード部材がウレタ
    ンエラストマーであることを特徴とする請求項1に記載
    のプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 トナー像を担持する像担持体と、該像担
    持体上のトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記
    記録材上にトナー像を定着する定着手段と、前記像担持
    体に弾性的に当接し該像担持体に付着した異物をクリー
    ニングするためのクリーニング部材と、を備える画像形
    成装置において、 前記像担持体は、粘度平均分子量が1.5×104 以下
    のポリカーボネート樹脂がブレンドされた表層を有し、
    前記クリーニングブレード部材は、動的粘弾性特性のt
    anδのピーク値が12℃以下であることを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像担持体と前記クリーニングブレー
    ド部材とは、一つにユニットに設けられており、画像形
    成装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項
    8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記像担持体の表層には、粘度平均分
    子量が1.5×104 以上のポリカーボネート樹脂もブ
    レンドされていることを特徴とする請求項8に記載の画
    像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記像担持体の表層中における、粘度
    平均分子量が1.5×104 以下のポリカーボネート樹
    脂と粘度平均分子量が1.5×104 以上のポリカーボ
    ネート樹脂とのブレンド組成物中に、粘度平均分子量が
    1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂が、30重
    量部から95重量部の割合で含有されていることを特徴
    とする請求項8に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記表層が感光層であることを特徴と
    する請求項8に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記像担持体が回転体であることを特
    徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記クリーニングブレード部材は、支
    持部材によって支持されている基端部が、前記像担持体
    に当接されている先端部よりも、前記像担持体の移動方
    向に対して上流側に位置することを特徴とする請求項8
    に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記クリーニングブレード部材がウレ
    タンエラストマーであることを特徴とする請求項8に記
    載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 像担持体に弾性的に当接し該像担持体
    に付着した異物を除去するためのクリーニング部材にお
    いて、 動的粘弾性特性のtanδのピーク値が12℃以下の弾
    性部材によって形成されていることを特徴とするクリー
    ニング部材。
  17. 【請求項17】 前記弾性部材は、粘度平均分子量が
    1.5×104 以下のポリカーボネート樹脂がブレンド
    されている表層を有する像担持体に当接されてクリーニ
    ングを行うための部材であることを特徴とする請求項1
    6に記載のクリーニング部材。
  18. 【請求項18】 前記弾性部材がウレタンエラストマー
    であることを特徴とする請求項16に記載のクリーニン
    グ部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004101814A (ja) * 2002-09-09 2004-04-02 Canon Inc 電子写真感光体及び電子写真装置
JP2006215532A (ja) * 2005-01-07 2006-08-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2016206608A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 株式会社沖データ クリーニングブレード及び画像形成装置

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