JP2000056601A - 画像形成装置の定着装置 - Google Patents

画像形成装置の定着装置

Info

Publication number
JP2000056601A
JP2000056601A JP10223308A JP22330898A JP2000056601A JP 2000056601 A JP2000056601 A JP 2000056601A JP 10223308 A JP10223308 A JP 10223308A JP 22330898 A JP22330898 A JP 22330898A JP 2000056601 A JP2000056601 A JP 2000056601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
fixing
elastic body
fixing device
fixing roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10223308A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukikazu Kamei
幸和 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP10223308A priority Critical patent/JP2000056601A/ja
Publication of JP2000056601A publication Critical patent/JP2000056601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径のローラ(外径がφ30mm前後又はそ
れ以下)を用いる低速カラープリンタの定着装置におけ
る、ホットオフセット及びOHPの画質劣化を改善す
る。 【解決手段】 定着ローラ43及び該定着ローラに圧接
する加圧ローラ44を、それぞれ芯金および該芯金の表
面に被覆された弾性体から構成し、かつ外径を略同等に
形成する。前記定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも
一方のローラ内部には加熱源を備え、トナーが付着した
記録材を通過させてトナーを加熱定着する。前記定着装
置において、前記定着ローラの弾性体の表面実効硬度を
73°以下かつ、前記加圧ローラにおける弾性体の表面
実効硬度84°以下として、前記定着ローラの弾性体の
表面実効硬度を前記加圧ローラにおける弾性体の表面実
効硬度より小さくする。それによって、定着ローラと加
圧ローラのニップ部から排紙される記録紙15は加圧ロ
ーラ44側に屈曲して剥離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色,多重転写方
式のフルカラー画像形成装置において、記録材上に転写
した未定着トナーを加熱混色定着処理し、フルカラー画
像とする定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フルカラートナーにおいて、軟化点,溶
融粘度共に低いシャープメルト性のトナーを用いた場
合、非オフセット領域(トナーが定着ローラに付着しな
い領域)は、モノクロの弾性トナーと比較すると著しく
小さい。また、記録材の厚みや周辺環境条件,印字パタ
ーン等によって大きく影響を受け、画像品位の安定性と
いう観点からも問題があった。そのため、従来は、定着
装置の両ローラの各々のローラ径をφ40mm前後まで
大きくし、ニップ幅を確保することで、トナーの加熱時
間を長くしたり、定着ローラ上に塗布するオイル塗布量
を多くする、定着ローラ上のトナーをクリーニングする
ためのウエブを用いる等を行うことにより回避してい
た。
【0003】(従来技術1)図10は、従来技術である
特開平5−265344号公報に記載されている定着装
置であり、カラープリンタ等の電子写真記録装置におけ
るものの一例を示す断面図である。図中、1は外径40
mmの定着ローラで、アルミニウムよりなる芯金5上に
0.4mm厚の弾性体6が被覆されている。また、2は
外径40mmに形成された加圧ローラで、アルミニウム
よりなる芯金8上に弾性体(LTVシリコーンゴム)7
を約6mm厚で被覆されている。更に、3はオイル塗布
装置で、オイルバン13内に収容されたシリコーンオイ
ルをフェルト16より吸い上げ、定着ローラ1上に塗布
している。
【0004】次に、4はクリーニング装置で従来公知の
ウエブ11を押圧ローラ14により定着ローラ1に押圧
することにより、定着ローラ1上にオフセットしたトナ
ーなどの汚れを清掃する。
【0005】以上のような定着装置においては、定着ロ
ーラ1がヒータ9により加熱されサーミスタ10により
表面温度が略180℃になるように、制御装置(図示せ
ず)によりヒータ9の断続的制御がなされる。また、駆
動装置(図示せず)により矢印方向に回転駆動される。
従って、複数層のトナーを形成した記録材15は加熱回
転駆動された定着ローラ1,加圧ローラ2間に進入し、
ニップ部で加熱定着されて排紙コロ12により機外へ排
出され、最終画像となる。
【0006】図11は、図10の定着装置における記録
材の排出状態を示す断面図である。定着ローラ1に被覆
された弾性体6の厚さに比べて加圧ローラ2に被覆され
た弾性体7の厚さが厚いため、定着ローラ1が加圧ロー
ラ2に食い込んだ状態でニップが形成され、定着ローラ
1と加圧ローラ2との中心を結ぶ線の垂直方向より記録
材15のニップ排出側の任意の点Pが定着ローラ1側と
なっている。
【0007】記録材15が定着ローラ1に沿って排出さ
れると、トナーはニップ中だけでなくニップを出た後も
定着ローラ1からの輻射熱を受け、また、記録材15が
定着ローラ1にニップから排出した後も接触する可能性
も高くなることにより、トナーが溶けすぎる状態とな
り、トナーが定着ローラ1に転移するいわゆるホットオ
フセット現象が発生する場合がある。
【0008】このように、フルカラー画像形成装置にお
いては、トナー流動性が高く、付着量/付着面積が大で
あるトナーを記録材15上に定着させる必要があり、所
定の定着が行われないために発生するオフセット及びO
HP用紙の光透過性及びローラ表面の損傷によるライフ
低減が重要な技術課題となる。OHP用紙の光透過性が
損なわれると、OHPをプロジェクターで再現したとき
に見た目に暗く色再現性も乏しくなり、画質上大きな問
題となる。そのため、ニップから排出される記録材15
が加圧ローラ2に向けて湾曲するようなニップ形状を形
成する必要がある。
【0009】(従来技術2)上記目的を達成するために
考案されたのが、図12に示す特開平5−265344
号公報に記載された従来技術である。定着ローラと加圧
ローラの記録材排出側の共通接線とニップから排出され
た記録材の交点を記録材の搬送方向のニップ両端を通る
直線と上記共通接線との交点、もしくは、この交点より
加圧ローラ側とするものである。すなわち、記録材の排
出方向を加圧ローラ側にすることにより、前述のオフセ
ット,OHPの透過率等の問題点を改善するものであ
る。
【0010】具体的には、定着ローラのゴム肉厚を加圧
ローラのゴム肉厚よりも薄くし、定着ローラのゴム硬度
を加圧ローラのゴム硬度よりも小さくすることにより、
加圧ローラを定着ローラに食い込ませ記録材の排出方向
を加圧ローラ側にするものである。
【0011】しかし、カラー定着においては、定着ロー
ラにおけるゴムの芯金剥離の問題から、定着ローラのゴ
ム肉厚は最大1から3mmにならざるを得ない。従っ
て、加圧ローラのゴム硬度を定着ローラのゴム硬度より
も大きくしても、この例のように、定着ローラのゴム肉
厚が加圧ローラのゴム肉厚よりも小さい場合には、定着
ローラの芯金の剛性が定着ローラのゴム層まで影響を及
ぼすから、加圧ローラが定着ローラに食い込み、その結
果的として記録材の排出方向を加圧ローラ側に向けるの
は容易ではない。
【0012】ローラ径が40mm程度の比較的大きな定
着装置においては、ローラ外径に沿うニップの曲率は小
さくなるので、上記問題点は多少緩和されるが、ローラ
径が30mm以下の小径ローラにおいては、もともとの
ニップ曲率が大きいので、記録材の排出方向は定着ロー
ラ側に向きやすい。
【0013】従って、ローラ径が40mm程度の定着装
置に本発明を適用して、定着ローラのゴム肉厚を加圧ロ
ーラゴム肉厚よりも大きくし、かつ加圧ローラのゴム硬
度を定着ローラのゴム硬度よりも大きくすることによ
り、排出方向を加圧ローラ側に向けることも考えられ
る。しかし、ローラ径が40mm程度の定着ユニットを
搭載するカラープリンタ等は、線速が速いため、比較的
大きな定着ニップ幅を形成しなければ、満足な定着性を
確保することができない。
【0014】一方、この場合において、定着ローラのゴ
ム肉厚は、芯金温度の関係から最大1ないし2mmにし
かできず、加圧ローラのゴム肉厚を定着ローラのゴム肉
厚よりも小さくすると、所定の定着ニップ幅が確保でき
ず、満足な定着性を得ることができない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点に鑑みて提案するものであり、その目的は、小径ロー
ラを用いる低速カラープリンタにおけるホットオフセッ
ト及びOHPの画質劣化を改善することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、それ
ぞれ芯金および該芯金の表面に被覆された弾性体から成
りかつ外径が略同等である、定着ローラ及び該定着ロー
ラに圧接する加圧ローラ、及び、前記定着ローラ及び加
圧ローラの少なくとも一方のローラ内部に設けられた加
熱源を備え、トナーが付着した記録材を通過させてトナ
ーを加熱定着する定着装置において、前記定着ローラの
弾性体の表面実効硬度が、前記加圧ローラにおける弾性
体の表面実効硬度よりも小さいことを特徴とする定着装
置である。
【0017】請求項2の発明は、請求項1に記載された
定着装置において、前記定着ローラ及び加圧ローラのロ
ーラ外径がφ30mm前後又はそれ以下であることを特
徴とする定着装置である。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された定着装置において、前記定着ローラの弾性体の表
面実効硬度が73°以下(ゴムピース硬度30°以下、
(JIS−A1kg加重))であり、前記加圧ローラに
おける弾性体の表面実効硬度が84°以下(ゴムピース
硬度60°以下、(JIS−A1kg加重))であるこ
とを特徴とする定着装置である。
【0019】以上のように、本発明は、ローラ径が30
mm以下の小径ローラ、すなわち、比較的線速の遅いカ
ラープリンタに注目してなされたものであり、小径ロー
ラの曲率分離性能を積極的に取り入れたことを特徴とす
るものである。
【0020】このように、定着ローラ及び加圧ローラの
弾性体のゴム硬度を設定することにより、記録材の剥離
方向を加圧ローラに向けて湾曲するようなニップ形状を
形成でき、更に小径ローラを採用することにより、曲率
分離の効果を併せて用いることができる。また、定着ロ
ーラ及び加圧ローラの弾性体層において、定着ローラ弾
性体層を厚くし、小ローラ径で小ニップでありながらも
耐オフセット性に優れロングライフであり、OHP用紙
の光透過性も良好な定着装置を得ることができ、記録材
の剥離方向を加圧ローラに向けて湾曲するようなニップ
形状を形成することにより、記録材の定着ローラへの巻
き付きを防止でき、剥離爪レス化が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例の基本構成につ
いて、以下に説明する。なお、この実施例により本発明
は限定されるものではない。本実施例に係わる混色定着
装置を用いたフルカラー画像形成装置について説明す
る。図1に示すように、トナーによる画像が形成される
記録紙(転写紙)をストックし供給する給紙部20、ト
ナー像を転写紙に転写する転写部27,トナー像を形成
する現像部28及び転写紙に転写されたトナー像を融着
させて定着させる定着部29から構成されている。
【0022】上記転写部27には、上記した転写手段と
しての転写ドラム30が設けられており、この転写ドラ
ム30の周りには、設置された電極部材としてのグラン
ドローラもしくは接地された半導電体ローラ31(これ
らの接地部材を以後G.R.という)、転写ドラム30
から落ちないように記録紙をガイドするガイド部材3
3、転写ドラム30に吸着された転写紙を強制的に剥離
する剥離爪34等が配設されている。なお、上記の剥離
爪34は、転写ドラム30表面に離接自在に設けられて
いる。
【0023】また、現像部28には、上記転写ドラム3
0に圧接する像担持体としての感光体ドラム35が設け
られており、この感光体ドラム35は、接地された導電
性のアルミニウム素管36からなり、その表面にOHP
膜が塗布されている。さらに、この感光体ドラム35の
周りには、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各
トナーを収納した現像器37,38,39,40が放射
状に配設されると共に、感光体ドラム35表面を帯電す
る帯電器41,感光体ドラム35表面の残留トナーを掻
き取り除去するクリーニングブレード42が配設されて
おり、上記各トナー毎に、感光体ドラム35上にトナー
像が形成される。即ち、上記感光体ドラム35によれ
ば、一色毎に帯電・露光・現像・転写を繰り返すように
なっている。
【0024】従って、カラー転写の場合、転写ドラム3
0に静電吸着された記録紙に対して、転写ドラム30が
一回転する毎に、一色ずつのトナー像が転写され、最大
4回転で1つのカラー画像を得るようになっている。
【0025】本発明の一実施例における定着部29につ
いて詳細を図2に示す。図2において、43は定着ロー
ラであり、44は加圧ローラ、45はオイル塗布ローラ
である。前記定着ローラ43にはオイル塗布ローラ45
が当接しており、定着ローラ43表面に均一に薄くオイ
ルを塗布している。46はクリーニングローラで表面は
不織布繊維により構成されており、クリーニング性能を
向上させるため定着ローラ43に対し逆方向に回転し、
かつ、クリーニングローラ46と定着ローラ43の周速
比を変えている。
【0026】図3において、定着ローラ43と加圧ロー
ラ44の構成を示す。定着ローラ43において、外径は
φ30mmであり、アルミニウムよりなる芯金47上に
1.5mm厚以上のゴム弾性層48が被覆されている。
前記ゴム弾性層48は最下層に高熱伝導性に優れたHT
V(高温加硫タイプ)シリコーンゴム49(厚さ1.5
mm)、中間層には最下層のHTVシリコーンゴムへの
シリコーンオイルの浸透を防ぐためのフッ素樹脂コート
50(厚さ30μm)、最上層にはオフセット防止層と
してトナーに対し高離型を有するLTV(低温加硫タイ
プ)シリコーンゴム51(厚さ数50μm、表面粗さR
z5μm以下)の3層で構成されている。
【0027】加圧ローラ44は、外径φ30mmでアル
ミニウムよりなる芯金52上に1.5mm厚より小さく
なるようにトナーに対し高離型を有するLTV(低温加
硫タイプ)シリコーンゴム53(表面粗さRz10μm
以下)が1層で被覆されている。
【0028】(請求項1の発明に対する説明)定着ロー
ラ43と加圧ローラ44の外径をφ30mm前後または
それ以下で形成し、定着ローラ43に被覆された弾性体
層の厚さを約1.5mm前後またはそれ以上にて形成す
る。また、加圧ローラ44に被覆された弾性体層の厚さ
を、定着ローラ43に被覆された弾性体層の厚さと略同
等かまたはその厚さ以下で形成する。
【0029】これにより、定着ローラ43とそれに圧接
された加圧ローラ44によって形成されるニップの幅と
して約4mm前後となる。定着ローラ43に被覆された
弾性体層は3層構造となっており、最下層のHTV(高
温加硫タイプ)シリコーンゴム49は、本発明の実施例
においては厚さ1.5mm以上にて形成し、その表面実
効硬度を73゜以下(ゴムピース硬度30゜以下、(J
IS−A1kg加重))望ましくはその表面実効硬度を
68゜以下とする。
【0030】加圧ローラ44上に被覆された弾性体層
は、1層構造となっており、LTV(低温加硫タイプ)
シリコーンゴム53は、厚さ1.5mmより小さくなる
ように形成し、その表面実効硬度を84゜以下(ゴムピ
ース硬度60゜以下、(JIS−A1kg加重))とす
る。
【0031】これにより、定着ローラ43及び加圧ロー
ラ44において、定着ローラ43が加圧ローラ44に対
し弾性体層の厚みとして、略同等で肉厚1.5mm前後
(定着ローラ43の弾性体の肉厚が約1.5mm前後で
形成されることにより、定着温度をトナーを混色定着す
るのに必要な温度160℃前後にて設定可能となり、芯
金と弾性体との界面で接着している接着剤の熱による劣
化を回避している。更に、定着ローラ43として、3層
構造の弾性体を用いることにより、最下層のHTV(高
温加硫タイプ)シリコーンゴム49のシリコーンオイル
膨潤による熱伝導率の経時劣化を防ぎ、画質及び品質の
安定したロングライフの定着装置を得ることができる)
と加熱源を内部に有したローラとしては比較的厚肉であ
りながらも、定着ローラ43に対し加圧ローラ44が高
硬度となるため定着ローラ43に対し加圧ローラ44が
食い込むことにより記録材が加圧ローラ44に向けて湾
曲するようなニップ形状を形成することができる。
【0032】これにより、定着ローラ43と加圧ローラ
44との中心を結ぶ線の垂直方向より記録材15のニッ
プ排出側の任意の点Pが加圧ローラ44側となる(図
4)。また、図4において、定着ローラ43に被覆され
た弾性体48と加圧ローラ44に被覆された弾性体53
の硬度差が大きくなる程、任意の点Pも加圧ローラ44
側に近接するようになり、0位置から任意の点Pまでの
距離Lが大きくなるにつれ、非オフセット領域及びOH
P光透過性も向上する。定着ローラ及び加圧ローラの硬
度差と距離L(図4)の関係を図5に、非オフセット領
域と距離Lの関係を図6に、OHP光透過性と距離Lの
関係を図7に示す。次に、従来例による定着装置と本発
明による定着装置の比較について説明する。
【0033】
【表1】
【0034】図8に本発明の一実施例における定着装置
と、従来例における定着装置の非オフセット領域の関係
を評価した結果を示す。このことにより、本発明の一実
施例における定着装置の非オフセット領域は広がる傾向
にあり、耐オフセット性は向上する。この結果はエージ
ングテストにおいても証明されており、オフセット発生
までの枚数も従来1000枚〜3000枚に対して本発
明の定着装置においては、40,000枚と大幅に向上
させることができた。
【0035】図9に本発明の一実施例における定着装置
と、従来における定着装置のOHP光透過性の関係を評
価し結果を示す。OHP画像評価を行ったところ、OH
P画像における光透過性についても、本発明の定着装置
においては、ニップ通過後のOHP上のトナー像の再加
熱がなくなり、光透過率を大幅に向上させることができ
た。
【0036】
【発明の効果】請求項1乃至3に対応した効果:両ロー
ラの弾性体の表面実効硬度を請求項1記載の表面実効硬
度に設定し、記録紙が加圧ローラに向けて湾曲するよう
なニップ形状を形成することにより、定着ローラ及び加
圧ローラの外径がφ30mm前後またはそれ以下の小ロ
ーラ径、小ニップ巾(4mm前後)でありながらも耐オ
フセット性に優れ、ロングライフ化が可能となり、OH
P用紙の光透過性も良好な定着装置を得ることができ
る。また、従来装置のような複雑なオイル塗布機構及び
クリーニング機構を必要とせず、小型で安価な定着装置
が実現でき、画質的にも定着ローラの弾性体の肉厚が約
1.5mm前後にて確保できるため、画像の光沢性が必
要以上に上がることがなく、ソフトで良好な画像を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるフルカラー画像形成
装置全体の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係わるフルカラー画像用定
着装置の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係わるフルカラー画像用定
着装置に備えられた定着ローラと加圧ローラの概略構成
図である。
【図4】本発明の一実施例に係わるフルカラー画像用定
着装置における記録材の排出状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係わる定着装置の定着ロー
ラ弾性体及び加圧ローラ弾性体の硬度差と距離Lの関係
を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係わる定着装置の非オフセ
ット領域と距離Lの関係を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係わる定着装置のOHP光
透過性と距離Lの関係を示す図である。
【図8】本発明の一実施例における定着装置と従来例に
おける定着装置の非オフセット領域の関係を示す図であ
る。
【図9】本発明の一実施例における定着装置と従来例に
おける定着装置のOHP光透過性の関係を示す図であ
る。
【図10】従来技術におけるフルカラー画像形成装置に
備えられた定着装置の概略構成図である。
【図11】図10に示す従来技術の定着装置における記
録材の排出状態を示す断面図である。
【図12】従来技術における他のフルカラー画像形成装
置に備えられた定着装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1…定着ローラ、2…加圧ローラ、3…オイル塗布装
置、6…弾性体、9…ヒータ、10…サーミスタ、11
…定着ローラ、13…オイルパン、14…押圧ローラ、
15…記録紙、16…フェルト、20…給紙部、27…
転写部、28…現像部、29…定着部、30…転写ドラ
ム、31…ローラ、34…剥離爪、35…感光体ドラ
ム、36…アルミニウム素管、37,38,39,40
…現像器、41帯電器、42…クリーニングブレード、
43…定着ローラ、44…加圧ローラ、45…塗布ロー
ラ、46…クリーニングローラ、47…芯金、48…ゴ
ム弾性層、49…シリコーンゴム、50…フッ素樹脂コ
ート、51…シリコーンゴム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ芯金および該芯金の表面に被覆
    された弾性体から成りかつ外径が略同等である、定着ロ
    ーラ及び該定着ローラに圧接する加圧ローラ、及び、前
    記定着ローラ及び加圧ローラの少なくとも一方のローラ
    内部に設けられた加熱源を備え、トナーが付着した記録
    材を通過させてトナーを加熱定着する定着装置におい
    て、 前記定着ローラの弾性体の表面実効硬度が前記加圧ロー
    ラにおける弾性体の表面実効硬度よりも小さいことを特
    徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された定着装置におい
    て、前記定着ローラ及び加圧ローラのローラ外径がφ3
    0mm前後又はそれ以下であることを特徴とする定着装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された定着装置に
    おいて、前記定着ローラの弾性体の表面実効硬度が73
    °以下であり、前記加圧ローラにおける弾性体の表面実
    効硬度が84°以下であることを特徴とする定着装置。
JP10223308A 1998-08-06 1998-08-06 画像形成装置の定着装置 Pending JP2000056601A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223308A JP2000056601A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 画像形成装置の定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223308A JP2000056601A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 画像形成装置の定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000056601A true JP2000056601A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16796122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10223308A Pending JP2000056601A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 画像形成装置の定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000056601A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6678497B1 (en) 2002-09-10 2004-01-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device
JP2006106710A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像定着方法及び画像定着装置、並びに、画像形成方法及び画像形成装置
US7218885B2 (en) 2003-06-06 2007-05-15 Oki Data Corporation Fixing apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6678497B1 (en) 2002-09-10 2004-01-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing device
US7218885B2 (en) 2003-06-06 2007-05-15 Oki Data Corporation Fixing apparatus
JP2006106710A (ja) * 2004-09-07 2006-04-20 Ricoh Co Ltd 画像定着方法及び画像定着装置、並びに、画像形成方法及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4368711B2 (ja) 転写定着装置とそれを備えた画像形成装置及び転写定着方法
JPH0990787A (ja) ベルト定着装置及びそれを用いた電子写真装置、並びにベルト定着装置の定着方法
WO2010016624A1 (ja) 画像加熱装置
JP2673721B2 (ja) 定着装置
US6137983A (en) Fixing belt, fixing apparatus equipped with fixing belt, and method of manufacturing fixing belt
JPH09197862A (ja) 定着装置
JP3735991B2 (ja) 定着用ベルト
US6556806B2 (en) Image heating apparatus with heating member facing image when formed on one side and backup member arranged at or above the height of the heating member, and image forming apparatus containing same
JP2005258035A (ja) 画像形成装置
JP4593839B2 (ja) 画像形成装置
JP2003107952A (ja) 画像形成装置
JP2000056601A (ja) 画像形成装置の定着装置
JP2002268436A (ja) 定着装置・画像形成装置
JP7293734B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2012128263A (ja) 画像形成装置及びこの画像形成装置に用いられる定着器クリーニング用シート
JP2018013647A (ja) 定着装置および画像形成装置
US20060067752A1 (en) Belt fuser assembly with heated backup roll in an electrophotographic imaging device
JPH0268582A (ja) 定着ローラ
JPH09269692A (ja) 加熱定着装置
JP4934350B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
JPH05265344A (ja) 混色定着装置
JP2003084604A (ja) 定着装置及びこれを有する画像形成装置
JP2003307963A (ja) 定着装置・画像形成装置
JP3967250B2 (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP3272006B2 (ja) 画像形成装置