JP2000055617A - 光学式測長機 - Google Patents

光学式測長機

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JP2000055617A
JP2000055617A JP10223235A JP22323598A JP2000055617A JP 2000055617 A JP2000055617 A JP 2000055617A JP 10223235 A JP10223235 A JP 10223235A JP 22323598 A JP22323598 A JP 22323598A JP 2000055617 A JP2000055617 A JP 2000055617A
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久嘉 境
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義雄 猿木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ干渉測長機において、光干渉系や反射
光学系に与える影響を防止して高精度測長を可能とす
る。 【解決手段】 本体ベース10上にレーザ光源12、干
渉計部14、反射ミラー20を設ける。また、ベローズ
駆動キャリッジ30及び固定部34を設ける。ベローズ
駆動キャリッジ30はスライダ16に連動して移動す
る。ベローズ駆動キャリッジ30と固定部34との間に
主ベローズ36を配置し、反射ミラー20とベローズ駆
動キャリッジ30との間に2重構造の副ベローズ38を
配置し、干渉計部14と固定部34との間に2重構造の
副ベローズ40を配置する。測長光路を真空とすること
で屈折率の影響を防止し、また柔的な結合を可能とする
副ベローズ38、40により干渉計部14及び反射ミラ
ー20を含むスライダ16のひずみを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式測長機、特に
レーザ光を用いた超高精度のレーザ干渉測長機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、長さ計測に関しては長さのトレー
サビリティが特に重要視され、計測精度の不確かさの提
示が要求されつつある。レーザ波長が長さの標準となっ
ている現状においては、長さ標準へのトレーサブルの容
易化及び測長精度の不確かさ要因の簡素化のため、計測
機器及び超精密加工装置等における測長手段としてレー
ザ干渉測長システムが広く用いられている。
【0003】計測機器及び超精密加工装置等においてス
ライダの変位を高精度に測定する手段としてレーザ干渉
測長システムを用いる場合、大気中の空気の温度や気
圧、湿度、CO2濃度の変動による屈折率の変化に起因
したレーザ波長の変動が高精度測長の妨げとなるため、
内部を真空にした導光部を用いてレーザ光路を真空にす
ることが提案されている。
【0004】図4には、従来の光学式測長機の構成が示
されている。この光学式測長機は、本体ベース10、レ
ーザ光源12、干渉計部14、スライダ16、スライダ
駆動機構18、反射ミラー20、及びベローズ(蛇腹)
22から構成されている。
【0005】レーザ光源12は、本体ベース10上に固
定され、測長用のレーザ光を反射ミラー20に向けて射
出する。
【0006】干渉計部14は、ハーフミラー等を備え、
レーザ光源12から射出した直接光と、ベローズ22を
通過して反射ミラー20で反射し戻ってきた反射光との
位相差を検出することにより反射ミラー20までの距
離、すなわちスライダ16の端部までの距離を測定す
る。
【0007】スライダ16は、本体ベース10上に設け
られ、スライダ駆動機構18により図中矢印方向に移動
自在に設けられている。被測定物の長さを測定する場合
には、このスライダ16の端部が被測定物に当接するよ
うに移動させる。
【0008】反射ミラー20は、スライダ16の端部に
設けられ、スライダ16の移動と共に図中矢印方向に移
動する。そして、レーザ光源12から射出した光を反射
し、干渉計部14にレーザ光を戻す。
【0009】ベローズ(蛇腹)22は、レーザ光源12
からのレーザ光を反射ミラー20に導く導光部として機
能し、一端が干渉計部14に接続され、他端が反射ミラ
ー20に接続される。ベローズ22は、スライダ16の
移動方向に伸縮自在であり、被測定物の長さを測定する
ためにスライダ16を移動させると、このスライダ16
の移動に伴ってベローズ22も矢印方向に伸縮する。ベ
ローズ22の内部は、真空ポンプにより実質的に真空状
態まで排気される。レーザ光源12からのレーザ光はこ
のベローズ22の真空内を通過するため、測長光路は常
に真空状態にある。したがって、上述した空気の温度や
気圧、湿度、CO2濃度の変動による屈折率の変化に起
因したレーザ波長の変動が起こらず、高精度の測長が可
能となる。
【0010】しかしながら、真空ベローズ22の内圧
(真空状態)と大気圧との差に起因するベローズ22の
吸引力とベローズ22の有する固有のばね定数とその伸
縮量の積からなるばね力を合成した力の軸と、スライダ
を移動させる駆動軸とのオフセット距離の積からなる偶
力がスライダ16の幾何的な姿勢変化や駆動時の速度変
動(これらは反射ミラー20の位置変動を起こす)及び
干渉計部14のひずみを生じ、高精度の測長を困難にす
る問題があった。
【0011】図5には、従来の光学式測長機の他の構成
が示されている。図4に示された光学式測長機と異なる
点は、ベローズ22の代わりに2重構造を有するベロー
ズ24を導光部として設けた点である。2重構造のベロ
ーズ24の内側を図4と同様に真空ポンプで真空状態に
排気すると共に、外側(外郭)を圧縮空気により大気圧
以上の適当な圧力に設定する。ベローズ24の内側は真
空状態であるため大気圧との差に起因する吸引力が生ず
るが、ベローズ24の外側は大気圧以上の圧力に設定さ
れているため、逆に大気圧との差により拡大力(拡げる
方向の力)が印可される。したがって、このような2重
構造を有するベローズ24を用いることで、真空状態に
ある内側の吸引力を、外側に設定された適切な圧力と伸
縮方向の受圧面積の積からなる力で相殺することができ
る。
【0012】なお、図4及び図5で用いられるベローズ
22、24の構成は、例えば図6に示される如くであ
る。ベローズ22、24は、図6(A)に示されるドー
ナツ状の溶接可能な金属板(例えばオーステナイト系の
ステンレス鋼等)を複数重ねて溶接することにより構成
される。図6(B)には、ベローズ22、24の縦断面
図が示されており、図6(A)に示されたドーナツ状の
溶接可能な金属板を屈曲させて互いに溶接することで内
部に空洞を有し図中矢印方向に伸縮自在な部材が得られ
る。もちろん、溶接ベローズの他に金属成形ベローズも
用いられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示された2重構造を有するベローズ24を用いた光学式
測長機においても、スライダ16の移動に伴ってベロー
ズ24が伸縮するため、2重構造のベローズ24の有す
る固有のばね定数とその伸縮量の積からなる力により、
図4の場合と同様にスライダ16の幾何的な姿勢変化や
駆動時の速度変動及び干渉計部14のひずみが依然とし
て生じ、高精度な測長が困難となる問題があった。
【0014】もちろん、2重構造のベローズ24の伸縮
による外側と内側の間の設定圧力の変動及び2重構造ベ
ローズ24の有するばね定数によるベローズ24の伸縮
方向に発生する力をセンサ等により検出し、外側と内側
の間の設定圧力を動的に制御する方法も考えられるが、
測長機の制御システムが複雑となる問題が生じる、ま
た、スライダ16の駆動ストロークの全長にわたり適応
可能な2重構造ベローズを製作することも困難であり、
コスト増加を招く問題もある。
【0015】さらに、図4及び図5の光学式測長機に共
通する問題として、スライダ16の駆動中に生ずるベロ
ーズ伸縮の不均一性を伴う縦波がスライダ16の姿勢制
度や運動制御上の外乱となり、高精度測長を困難とする
問題がある。
【0016】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、スライダの移動に
伴う導光部の伸縮により生ずる力によりスライダの幾何
的な姿勢変化や駆動時の速度変動及び干渉計部のひずみ
を確実に防止し、従来以上に高精度な測長が可能となる
光学式測長機を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、レーザ光源と、内部が真空の導光部
と、前記導光部の一端に設けられ、スライダとともに移
動する反射光学系と、前記導光部の他端に設けられた光
干渉系とを有し、前記光干渉系と前記反射光学系との間
の真空空間が前記レーザ光源からのレーザ光による測長
光路を構成する光学式測長機であって、前記スライダに
連動してスライダの移動方向に移動する移動部及び導光
部固定部が前記測長光路内に設けられ、前記導光部は、
前記移動部と前記導光路固定部との間に設けられ、前記
スライダの移動方向に伸縮自在な主導光部と、前記前記
反射光学系と前記移動部との間に設けられ、前記スライ
ダの移動方向に伸縮自在な第1副導光部と、前記固定部
と前記光干渉系との間に設けられた第2副導光部とを有
することを特徴とする。
【0018】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記第1副導光部は2重構造をなし、真空内部を大
気圧以上の所定圧力を有する外殻で覆う構造であること
を特徴とする。
【0019】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、前記第1副導光部及び前記第2導光部は2重構造を
なし、真空内部を大気圧以上の所定圧力を有する外殻で
覆う構造であることを特徴とする。
【0020】また、第4の発明は、第1の発明におい
て、前記主導光部、前記第1副導光部及び前記第2導光
部は2重構造をなし、真空内部を大気圧以上の所定圧力
を有する外殻で覆う構造であることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。
【0022】<第1実施形態>図1には、本実施形態の
光学式測長機の構成が示されている。図4あるいは図5
に示された従来の光学式測長機と同様に、本体ベース1
0、レーザ光源12、干渉計部14、スライダ16、ス
ライダ駆動機構18及び反射ミラー20が設けられてい
る。なお、干渉計部14は光干渉系として機能し、反射
ミラー20は反射光学系として機能する。
【0023】また、本実施形態における光学式測長機に
おいては、さらに移動部としてのベローズ駆動キャリッ
ジ30及び導光部固定部としての固定部34が設けられ
ている。ベローズ駆動キャリッジ30は、スライダ16
に連動してベローズ駆動機構32によりスライダ16と
共に移動する。すなわち、スライダ駆動機構18とベロ
ーズ駆動機構32は同期駆動制御がなされ同様の駆動指
令が与えられる。この結果、スライダ16及びベローズ
駆動キャリッジ30は駆動指令に従ってほぼ同様の運動
を行う。しかしながら、スライダ16及びベローズ駆動
キャリッジ30はそれぞれ質量及び負荷抵抗、案内方式
等の駆動条件が異なるため両者の動きの相対差は厳密に
はゼロという訳ではなく、運動制御能力に対応した相対
的な位置の変動が生じる。この変動は、後述するように
副ベローズ38の伸縮で吸収される。一方、固定部34
は本体ベース10に固定されており、スライダ16やベ
ローズ駆動キャリッジ30の移動によっても移動せず、
その位置を保持する。
【0024】また、本実施形態における光学式測長機の
導光部は3つの部分を有している。すなわち、ベローズ
駆動キャリッジ30と固定部34の間に設けられた主導
光部としての主ベローズ36、反射ミラー20とベロー
ズ駆動キャリッジ30との間に設けられた第1副導光部
としての副ベローズ38及び干渉計部14と固定部34
との間に設けられた第2副導光部としての副ベローズ4
0である。
【0025】主ベローズ36は、図4に示されたベロー
ズ22と同様に1重構造のベローズであり、その内部は
真空状態に排気されている。主ベローズ36の一端は固
定部34に接続され、他端はベローズ駆動キャリッジ3
0に接続されているため、スライダ16の移動に伴って
ベローズ駆動キャリッジ30が移動すると、主ベローズ
36も図中矢印方向に伸縮する。
【0026】副ベローズ38は、図5に示されたベロー
ズ24と同様に2重構造のベローズであり、内側が真空
状態に排気されると共に、外側が大気圧以上の所定の圧
力に維持される。副ベローズ38の一端は反射ミラー2
0に接続され、他端はベローズ駆動キャリッジ30に接
続されている。上述したように、スライダ16及びベロ
ーズ駆動キャリッジ30の動きの相対差は厳密にはゼロ
ではなく、高精度な測長を可能とするために測長に直接
関与するスライダ16の高精度な運動を必要とし、この
際柔的な結合を可能とする副ベローズ38の伸縮が外乱
となるベローズ駆動キャリッジ30のスライダ16との
相対的な運動誤差を吸収することができる。
【0027】副ベローズ40は副ベローズ38と同様に
2重構造のベローズであり、内側が真空ポンプにより真
空状態まで排気されると共に、外側が大気圧以上の所定
圧力に維持される。副ベローズ40の一端は干渉計部1
4に接続され、他端は固定部34に接続されており、干
渉計部14及び固定部34は共に本体ベース10に固定
されて移動しないため、副ベローズ40も図中矢印方向
に伸縮自在であるものの、矢印方向に伸縮することはな
い。
【0028】そして、ベローズ駆動キャリッジ30及び
固定部34の主ベローズ36や副ベローズ38、40が
接続される部位はその内部が中空となって主ベローズ3
6等と共に真空ポンプで真空状態に排気される。したが
って、レーザ光源12から射出したレーザ光は干渉系部
14、副ベローズ40、固定部34、主ベローズ36、
ベローズ駆動キャリッジ30、副ベローズ38を順次通
過して反射ミラー20に達し、反射ミラー20で反射し
た後、副ベローズ38、ベローズ駆動キャリッジ30、
主ベローズ36、固定部34、副ベローズ40を順次通
過して干渉計部14に入射する。本実施形態の構成にお
いても、干渉計部14と反射ミラー20との間の真空の
空間が測長光路となり、空気の温度や気圧、湿度、CO
2濃度の変動による屈折率の変化の影響を受けず高精度
の測長が可能となる。
【0029】また、反射ミラー20に接続される副ベロ
ーズ38は上述したようにスライダ16と共に移動する
ベローズ駆動キャリッジ30のため図中矢印方向にほと
んど伸縮しないので、ベローズの伸縮に伴うばね力は反
射ミラー20にほとんど影響を与えず、測長精度の低下
を防止することができる。なお、スライダ16とベロー
ズ駆動キャリッジ30が正確に同方向に同量移動しない
場合においても、副ベローズ38は上述したように図中
矢印方向に伸縮自在であるため、その変動を吸収するこ
とができ、反射ミラー20にほとんど影響を与えない。
もちろん、副ベローズ38は2重構造をなしているた
め、真空状態と大気圧との圧力差に起因する吸引力も相
殺できる。
【0030】さらに、干渉計部14と固定部34の間に
設けられた副ベローズ40は、上述したように干渉計部
14及び固定部34が共に本体ベース10に固定されて
移動しないため図中矢印方向に伸縮することはなく、し
たがって副ベローズ40の伸縮に伴うばね力が干渉計部
14に影響を与えることはなく、精度低下を生ずること
もない。また、副ベローズ40は副ベローズ38と同様
に2重構造をなしているため、内部の真空状態と大気圧
との差に起因する吸引力を相殺することができ、この点
からも干渉計部14に与えるひずみを除去し、高精度測
長が可能となる。
【0031】このように、本実施形態では反射ミラー2
0に接続された副ベローズ38の伸縮をベローズ駆動キ
ャリッジ30で防止し、かつ2重構造とすることで圧力
差に起因する力の影響も防止して反射ミラー20のひず
みを無くすとともに、干渉計部14に接続された副ベロ
ーズ40の伸縮を固定部34で防止し、かつ2重構造と
することで圧力差に起因する力の影響も防止して干渉計
部14のひずみを無くすことで、従来の問題点を解消し
高精度の測長が可能となる。
【0032】<第2実施形態>図2には、第2実施形態
の光学式測長機の構成が示されている。図1に示された
第1実施形態では、主導光部としての主ベローズ36が
1重構造のベローズであり、第1副導光部としての副ベ
ローズ38及び第2副導光部としての副ベローズ40が
ともに2重構造を有するベローズであったが、本実施形
態では、干渉計部14と固定部34との間に設けられた
第2副導光部としての副ベローズ40が2重構造ではな
く主ベローズ36と同様の1重構造である点が相違す
る。このような構成によっても、干渉計部14と固定部
34との間の距離は不変であるため、スライダ16の移
動に伴う副ベローズ40の伸縮は無く、干渉計部14に
与えるひずみを最小限に抑えることができる。なお、副
ベローズ40を1重構造とすることで、内部の真空状態
と大気圧との差に起因する吸引力による干渉計部14に
与えるひずみは存在するが、図4あるいは図5に示され
た従来技術のようにスライダ16の移動に伴って生じる
ばね力により干渉計部14や反射ミラー20に与えるひ
ずみがなくなる分、従来以上の高精度測長は可能であ
る。また、図1の実施形態に比べ、2重ベローズの部品
点数が少なくなることからコスト的及び製作上有利であ
る利点がある。
【0033】<第3実施形態>図3には、第3実施形態
における光学式測長機の構成が示されている。図1に示
された第1実施形態と異なる点は、主導光部としての主
ベローズ36も副ベローズ38、40と同様に2重構造
を有するベローズとした点、すなわち主導光部、第1副
導光部、第2副導光部のすべてを2重構造とした点であ
る。主ベローズ36も2重構造とすることにより、第1
実施形態に比べてコスト的あるいは製作上不利である
が、主ベローズ36における内部の真空状態と大気圧と
の差に起因する吸引力をも相殺することができ、より一
層の高精度測長が可能となる利点がある。
【0034】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらに限定されることなく、種々の変形
使用が可能である。例えば、図1、図2、図3に示され
た光学式測長機において、干渉計部14と固定部34と
の間に設けた第2副導光部としての副ベローズ40をベ
ローズ(蛇腹)ではなく内部を真空にした金属円筒とす
ることも可能である。第2副導光部は干渉計部14と固
定部34との間に接続されるため、伸縮自在である必要
は必ずしもなく、内部を真空状態としたことに起因して
生じる吸引力に対抗し得る程度の強度を有する材料であ
れば、金属でななく任意の材料を用いることも可能であ
る。もちろん、2重構造とすることで圧力差に起因する
力を相殺する構造とすれば用いる材料の幅は広がるであ
ろうし、その形状も円筒ではなく角柱など任意でよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学式測
長機によれば、レーザ光が大気中を通過する際の空気の
屈折率の変化に起因したレーザ波長の変動を回避できる
と共に、真空ベローズなどの伸縮によるばね力が光干渉
系や反射光学系に与える影響を確実に防止し、従来以上
の高精度測長が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の構成図である。
【図2】 本発明の第2実施形態の構成図である。
【図3】 本発明の第3実施形態の構成図である。
【図4】 従来技術の構成図である。
【図5】 他の従来技術の構成図である。
【図6】 ベローズ(蛇腹)の構成図である。
【符号の説明】
10 本体ベース、12 レーザ光源、14 干渉計
部、16 スライダ、18 スライダ駆動機構、20
反射ミラー、30 ベローズ駆動キャリッジ(移動
部)、34 固定部(導光部固定部)、36 主ベロー
ズ(主導光部)、38副ベローズ(第1副導光部)、4
0 副ベローズ(第2副導光部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 哲彦 栃木県宇都宮市清原工業団地24 株式会社 ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F065 AA22 DD03 DD11 DD17 FF51 GG04 LL12 LL37 MM03 QQ25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 内部が真空の導光部と、 前記導光部の一端に設けられ、スライダとともに移動す
    る反射光学系と、 前記導光部の他端に設けられた光干渉系と、 を有し、前記光干渉系と前記反射光学系との間の真空空
    間が前記レーザ光源からのレーザ光による測長光路を構
    成する光学式測長機であって、 前記スライダに連動してスライダの移動方向に移動する
    移動部及び導光部固定部が前記測長光路内に設けられ、 前記導光部は、 前記移動部と前記導光路固定部との間に設けられ、前記
    スライダの移動方向に伸縮自在な主導光部と、 前記反射光学系と前記移動部との間に設けられ、前記ス
    ライダの移動方向に伸縮自在な第1副導光部と、 前記固定部と前記光干渉系との間に設けられた第2副導
    光部と、 を有することを特徴とする光学式測長機。
  2. 【請求項2】 前記第1副導光部は2重構造をなし、 真空内部を大気圧以上の所定圧力を有する外殻で覆う構
    造であることを特徴とする請求項1記載の光学式測長
    機。
  3. 【請求項3】 前記第1副導光部及び前記第2導光部は
    2重構造をなし、 真空内部を大気圧以上の所定圧力を有する外殻で覆う構
    造であることを特徴とする請求項1記載の光学式測長
    機。
  4. 【請求項4】 前記主導光部、前記第1副導光部及び前
    記第2導光部は2重構造をなし、 真空内部を大気圧以上の所定圧力を有する外殻で覆う構
    造であることを特徴とする請求項1記載の光学式測長
    機。
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