JP2000055577A - ヒートパイプの製造方法 - Google Patents
ヒートパイプの製造方法Info
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Abstract
トパイプにおいて、焼き鈍しに起因したコンテナの変形
を防止する。 【解決手段】 非凝縮性ガスを脱気した金属製のコンテ
ナ1の内部に、加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮する
作動流体と、毛細管圧力を発生させるためのウィック1
4として多孔構造の焼結粉末層13とが封入されたヒー
トパイプの製造方法であって、微細孔が全体として連通
した多孔構造の焼結粉末体8を形成する。そして、その
粉末焼結体8をコンテナ1の内壁面に固定して焼結粉末
層13とする。更にコンテナ1を密閉した後、その内部
をヒートパイプ化する。
Description
潜熱として熱を輸送するヒートパイプに関し、特に焼結
粉末層をウィックとした構成のヒートパイプの製造方法
に関するものである。
態の密閉金属パイプなどの容器(コンテナ)の内部に、
純水あるいはアルコールなどの凝縮性流体を作動流体と
して封入したものである。また作動流体を蒸発部に還流
させるためのウィックとしては、グルーブまたは金属メ
ッシュあるいは焼結させた金属粉末などがある。
たヒートパイプの製造方法について簡単に説明する。例
えばブロンズ粉末と適宜の有機材料とからなる調合物
を、コンテナの内壁面を被覆した状態に成形して保持す
る。つぎに調合物の成形体が備えられたコンテナを加熱
炉の内部に収容するとともに、無酸素雰囲気下において
750〜800℃で2〜3時間加熱して、成形体を焼結
させる。具体的には、ブロンズ粉末同士が焼結してウィ
ックが形成されるとともに、コンテナの内壁面とブロン
ズ粉末との界面が焼結してウィックがコンテナに固着さ
れる。つぎに通例に倣う洗浄工程を経た後に、その容器
の内部をヒートパイプ化する。その結果、コンテナ内面
に多孔構造層のウィックを備えたヒートパイプが完成す
る。
の製造方法では、ウィック自体を形成する工程と、その
ウィックをコンテナに取り付ける工程においてコンテナ
が加熱されるために、コンテナの材料が焼き鈍し処理さ
れてしまい、それに伴って変形の生じるおそれがあっ
た。つまり上記従来の製造方法では、所期形状のヒート
パイプを必ずしも得ることができない不都合があった。
れたものであり、焼き鈍しに起因したコンテナの変形を
防止することのできるヒートパイプの製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、非凝縮
性ガスを脱気した金属製のコンテナの内部に、加熱され
て蒸発しかつ放熱して凝縮する作動流体と、毛細管圧力
を発生させるためのウィックとして多孔構造の焼結粉末
層とが封入されたヒートパイプの製造方法であって、微
細孔が全体として連通した多孔構造の焼結粉末体を形成
し、その粉末焼結体を前記コンテナの内壁面に固定して
前記焼結粉末層とするとともに、そのコンテナを密閉し
た後、更にそのコンテナの内部をヒートパイプ化するこ
とを特徴とするものである。
ック自体を形成する工程、すなわち原料粉末同士を焼結
させて粉末焼結体を形成する工程における熱の影響をコ
ンテナが受けないから、コンテナ材料が焼き鈍しされる
おそれがなく、その結果、所期の形状のヒートパイプを
確実に得ることができる。
ガスを脱気した金属製のコンテナの内部に、加熱されて
蒸発しかつ放熱して凝縮する作動流体と、毛細管圧力を
発生させるためのウィックとして多孔構造の焼結粉末層
とが封入されたヒートパイプの製造方法であって、微細
孔が全体として連通した多孔構造の粉末焼結体を形成
し、つぎにその粉末焼結体を構成する原料粉末よりも粒
径の小さい原料粉末を、前記粉末焼結体と前記コンテナ
の内壁面との間に介在させた状態で焼結させることによ
って、前記粉末焼結体を前記コンテナの内壁面に固定さ
せて前記焼結粉末層とするとともに、その焼結粉末層と
前記コンテナの内壁面との間に前記微細孔よりも小さい
微細孔を備えた多孔構造の接合層を形成し、そのコンテ
ナを密閉した後、更にそのコンテナの内部をヒートパイ
プ化することを特徴とするものである。
態で粒径の小さい原料粉末を焼結させることによって、
その原料粉末同士が焼結して接合層が形成されるばかり
でなく、原料粉末とコンテナの内壁面および原料粉末と
粉末焼結体がそれぞれ焼結し、これにより粉末焼結体が
コンテナに固着される。
まり粒径の小さい原料粉末を焼結させる工程において
は、コンテナが熱の影響を受けることになる。しかしな
がら請求項2の発明では、単位体積あたりでの粒径の小
さい原料粉末同士の接触面積が焼結粉末層のそれと比較
して大きく、すなわち焼結粉末層に相当する部材をコン
テナの内壁面に対して直接に焼結させる従来技術に比べ
て、焼結に要する時間が短い。そのためコンテナには焼
き鈍しによる変形が生じない。
テナとを機械的に結合させるのではなく金属的に結合さ
せるから、ヒートパイプにおける焼結粉末層とコンテナ
との間での熱抵抗が小さい。更に請求項2の発明では、
ウィックが接合層と焼結粉末層との2層構造であって、
その厚さ方向における微細孔(空隙)の大きさが異なる
構造であるから、例えばコンテナとの連結強度を得るた
めに微細孔を密に設定しても、液相作動流体の流動性に
優れるヒートパイプとなる。
の発明に加えて、前記コンテナの内壁面を粗面化させ
て、多数の凹部を形成した後に、前記粉末焼結体を前記
コンテナの内壁面に取り付けることを特徴とするもので
ある。
粒径の小さい原料粉末が凹部の内面に接触することによ
って、コンテナの内壁面が平滑面である場合と比較し
て、粒径の小さい原料粉末とコンテナとの単位面積あた
りの接触量が増すから、粒径の小さい原料粉末とコンテ
ナとの焼結に要する時間が更に短縮し、これによりコン
テナに対する焼結粉末層の取り付け工程が容易化すると
ともに、両者の連結強度が向上する。
例を、図1ないし図3を参照に説明する。まずコンテナ
1を構成するカップ状部材2と上板3とを用意する。具
体的には、カップ状部材2は、銅あるいはアルミニウム
などの金属からなり、底板4と側板5とフランジ部6と
によって構成されている。底板4は、矩形の平板体であ
り、その4つの辺には、鉛直上側に向けて延びる平坦面
からなる側板5がそれぞれ形成されている。なお各側板
5の高さは、底板4の幅および長さよりも小さく設定さ
れている。
かつ外側に向けて延びるフランジ部6がそれぞれ形成さ
れている。またフランジ部6の四隅のうちの一つには、
半円形状に窪んだ取り付け溝7が形成されている。これ
に対して上板3は、平面図上でフランジ部6と同じ大き
さで同じ形状に成す平板材であり、カップ状部材2と同
じ材料からなっている。
えば粒径が300μm程度のブロンズ粉末からなる大径
粒子9と適宜の有機材料と水とを混合した調合物(図示
せず)を用意し、この調合物によって上板用の成形体お
よびカップ状部材用の成形体(共に図示せず)をそれそ
れ形成する。その形成方法としては、機械プレス法また
は静水圧プレス法あるいは射出成形法、押出成形法およ
びドクターブレード法などの従来知られた方法を採用す
ることができる。またブロンズ粉末に替わる原料粉末と
しては、例えば銅が挙げられる。
の内部に収納するとともに、約750℃で約3時間加熱
して焼結させる。これにより各成形体と実質的に同じ形
状の粉末焼結体8がそれぞれ完成する。すなわち上板用
の粉末焼結体8は、カップ状部材2の4枚の側板5から
なる開口部に倣った矩形の平板体を成している。
8は、矩形平板状の底壁部10と、その底壁部10の各
辺から鉛直上方に延びる平板からなる側壁部11とを備
えている。なお各側壁部11の高さは、カップ状部材2
の側板5の高さから上板3用の粉末焼結体8の厚さを差
し引いた値に設定されている。更に底壁部10の中央箇
所には、図1での上方に突出した円柱形状の支柱部12
が備えられている。
プ状部材2に対してそれぞれ取り付ける。なお必要に応
じて粉末焼結体8にプレス加工(サイジング)を施し
て、いわゆる焼結歪みを矯正させる。これを行うことに
よって粉末焼結体8と上板3などとの接合面の精度が向
上する。
上板3の各辺と平行に揃えた姿勢で上板3の図1での下
面部に対して取り付けられる。その結果、焼結粉末層1
3が形成される。これに対してカップ状部材用の粉末焼
結体8は、その支柱を図1での上方に向けた姿勢でカッ
プ状部材2の内側に取り付けられる。その結果、焼結粉
末層13が形成される。なおその取り付け手段として
は、例えば耐熱性の接着剤によって接合させる方法、ま
たは粉末焼結体8とコンテナ1とをカシメる方法、更に
スポット溶接等を採用することができる。
組み付けて、ウィック14を備えたコンテナ1を形成す
る。具体的には、4枚の側板5により形成される開口部
分を上板3で塞いだ状態に、カップ状部材2と上板3と
を仮組みする。なお上板3のうち粉末焼結体8の取り付
けられた面を、底板4に向ける。したがって上板3に取
り付けられた粉末焼結体8とカップ状部材2に取り付け
られた粉末焼結体8の側壁部11の端面とが接触する。
また上板3に取り付けられた粉末焼結体8に対してカッ
プ状部材2側に備えられた支柱部12の端面が接触す
る。
け溝7に嵌め込んだ状態に配置する。そしてフランジ部
6と上板3との接合面および取り付け溝7と小径管15
との接合部分を溶接して封止する。その結果、内壁面の
全域に焼結粉末層13を備えた中空平板形状のコンテナ
1が完成する。
の手段としては、例えば加熱追い出し法あるいは真空ポ
ンプ法またはガス液化法等の従来知られた手段採用する
ことができる。その結果、図3に示すように、平板状の
ヒートパイプ16が完成する。すなわちこのヒートパイ
プ16は、コンテナ1の内壁面の全体が一定厚さの焼結
粉末層8によって被覆されているとともに、非動作時に
おける上板3と底板4との接近し合う方向への変形を阻
止する支柱部12が設けられている。
として形成した粉末焼結体8を、コンテナ1の内壁面に
対して取り付けて焼結粉末層13とする製法であり、上
板3およびカップ状部材2が大径粒子9の焼結に伴う熱
の影響を受けないから、上板3およびカップ状部材2が
焼き鈍しされることがなく、これにより変形のないコン
テナ1を得ることができ、その結果、所期の形状のヒー
トパイプ16を確実に製造することができる。
4に基づいて説明する。ここに示す具体例は、コンテナ
1に対する粉末焼結体8の取り付け手段として焼結を採
用した例である。なお上記具体例と同じ工程ならびに部
材については、その詳細な説明を省略する。
接合面に接合層18を形成する。具体的には、例えば小
径粒子17と適宜の有機材料と水とを混合させてなる調
合物を用意し、この調合物を上板3ならびにカップ状部
材2のうち粉末焼結体8によって覆われる範囲に対して
一定の厚さとなるようにそれぞれ塗布する。すなわち成
形体を形成する。なおこの発明の粒径の小さい原料粉末
に相当する小径粒子17は、一例として粒径が75μm
程度のブロンズ粉末からなるものである。したがって小
径粒子の粒径は、大径粒子9の粒径の1/4程度となっ
ている。また成形体の厚さは、一例として粉末焼結体8
(焼結粉末層13)の約1/6程度に設定されている。
カップ状部材2および上板3のそれぞれに設けられた成
形体の外面を覆う状態に仮組みする。つまりカップ状部
材2あるいは上板3と粉末焼結体8とによって成形体を
挟んだ状態とする。
炉に収容するとともに、加熱して成形体を焼結させる。
これによって小径粒子17同士が焼結して接合層18が
形成される。また小径粒子17と粉末焼結体8との界面
が焼結し、更に小径粒子17とカップ状部材2および上
板3との界面が焼結する。その結果、粉末焼結体8が接
合層18を介してコンテナ1の内壁面に一体に固着して
焼結粉末層13となる。なお、成形体自体の厚さが薄い
ことに加えて、小径粒子17の粒径が小さいために、上
記のようなコンテナ1に対する粉末焼結体8の取り付け
工程(接合層18の形成工程)は、短時間で完了する。
備えられた上板3およびカップ状部材2を、それぞれ脱
脂洗浄する。その洗浄手段としては、例えば適宜の溶剤
を使用した洗浄、あるいは超音波洗浄などの従来知られ
た手段を採用することができる。つぎに上板3とカップ
状部材2とを組み付けてコンテナ1を形成するととも
に、そのコンテナ1の内部をヒートパイプ化する。その
結果、2層構造のウィック14をコンテナ1の内壁面に
備えた平板状のヒートパイプ16が完成する。
い小径粒子17を焼結させることによって、粉末焼結体
8をコンテナ1に取り付ける方法であり、従来技術に比
べて焼結に要する時間が短縮されるから、上板3および
カップ状部材2が焼結によって受ける熱の影響を低減で
き、したがって焼き鈍しによるコンテナ1の変形を未然
に防止することができ、すなわち所期の形状のヒートパ
イプ16を確実に得ることができる。
テナ1とが金属的に結合しているから、両者を機械的に
結合させている図1に示す具体例と比較して、コンテナ
1と焼結粉末層13との間での熱抵抗が低減する利点が
ある。
5を参照して説明する。ここに示す例は、粉末焼結体8
をコンテナ1に取り付ける工程の前工程として、コンテ
ナ1の内壁面の粗面化を行う例である。なお上記具体例
と同じ工程ならびに部材については、その詳細な説明を
省略する。
囲と、底板4と各側板5上板3のうちコンテナ1のうち
コンテナ1の内部となる範囲とに、図示しないブラスト
装置を利用したサンドブラスト加工を施す。具体的には
粒径が小径粒子17よりも若干大きいケイ砂を、コンテ
ナ1の内壁面に対して衝突させて多数個の凹部19を形
成し、いわゆるマット状に粗面化させる。したがって各
凹部19は、小径粒子17の粒径よりも若干大きく開口
した構成となっている。
上板3とは、定法に倣って洗浄工程に送られ、表面に付
着した粉体や残留ケイ砂等の異物が除去される。なおサ
ンドブラスト加工に替わる粗面化の手段としては、例え
ばエッチング処理あるいはサンドペーパーを利用した研
磨加工等を採用することができる。なお凹部19は、小
径粒子17の粒径には制約されない。
粗面化された箇所を、小径粒子17を含む調合物によっ
て被覆した状態とする。すなわち調合物の成形体を粗面
化された箇所に配置する。その場合、各凹部19の内側
に小径粒子17が入り込んだ状態となる。更に予め形成
してある粉末焼結体8を、成形体の表面を覆う状態に配
置する。つまりカップ状部材2あるいは上板3と粉末焼
結体8とによって、成形体を挟んだ状態に保持させる。
炉に収容して加熱し、成形体を焼結させる。前述の通
り、小径粒子17が凹部19に侵入していて、小径粒子
17とコンテナ1の内壁面との接触面積が大きいため
に、成形体とコンテナ1の内壁面とが速やかに焼結す
る。また小径粒子17同士が焼結して接合層18が形成
される。更に成形体と粉末焼結体8との界面が焼結す
る。その結果、粉末焼結体8がコンテナ1の内壁面に対
して固着して、焼結粉末層13となる。
具体例と同様の姿勢に組み付けた状態で、両者の連結部
分を溶接して密閉する。これによってコンテナ1が完成
する。更にコンテナ1の内部を、ヒートパイプ化する。
その結果、中空平板状のヒートパイプ16が完成する。
が可能な凹部19を形成することによって、図4に示す
具体例と比べて小径粒子17とコンテナ1との接触面積
が増大して、その焼結に要する時間が更に短縮するか
ら、上板3とカップ状部材2とが焼結によって受ける熱
の影響を更に少なくすることができ、その結果、焼き鈍
しによる変形をより一層確実に防止することができる。
プに適用した例を挙げたが、この発明は、例えばコンテ
ナが円形断面を成すヒートパイプに適用することもでき
る。
求項3に記載したいずれの発明においても、多孔構造の
粉末焼結体をコンテナの内壁面に固定して焼結粉末層と
するとともに、コンテナを密閉した後に、その内部をヒ
ートパイプ化する製造方法であり、粉末焼結体を形成す
る工程での熱がコンテナに影響しないから、所期の形状
のヒートパイプを得ることができる。
ある。
る。
概略図である。
テナを示す断面図である。
テナを示す断面図である。
…底板、 5…側板、6…フランジ部、 8…粉末焼結
体、 9…大径粒子、 10…底壁部、 11…側壁
部、 12…支柱部、 13…焼結粉末層、 14…ウ
ィック、 16…ヒートパイプ、 17…小径粒子、
18…接合層、 19…凹部。
Claims (3)
- 【請求項1】 非凝縮性ガスを脱気した金属製のコンテ
ナの内部に、加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮する作
動流体と、毛細管圧力を発生させるためのウィックとし
て多孔構造の焼結粉末層とが封入されたヒートパイプの
製造方法であって、 微細孔が全体として連通した多孔構造の焼結粉末体を形
成し、その粉末焼結体を前記コンテナの内壁面に固定し
て前記焼結粉末層とするとともに、そのコンテナを密閉
した後、更にそのコンテナの内部をヒートパイプ化する
ことを特徴とするヒートパイプの製造方法。 - 【請求項2】 非凝縮性ガスを脱気した金属製のコンテ
ナの内部に、加熱されて蒸発しかつ放熱して凝縮する作
動流体と、毛細管圧力を発生させるためのウィックとし
て多孔構造の焼結粉末層とが封入されたヒートパイプの
製造方法であって、 微細孔が全体として連通した多孔構造の粉末焼結体を形
成し、つぎにその粉末焼結体を構成する原料粉末よりも
粒径の小さい原料粉末を、前記粉末焼結体と前記コンテ
ナの内壁面との間に介在させた状態で焼結させることに
よって、前記粉末焼結体を前記コンテナの内壁面に固定
させて前記焼結粉末層とするとともに、その焼結粉末層
と前記コンテナの内壁面との間に前記微細孔よりも小さ
い微細孔を備えた多孔構造の接合層を形成し、そのコン
テナを密閉した後、更にそのコンテナの内部をヒートパ
イプ化することを特徴とするヒートパイプの製造方法。 - 【請求項3】 前記コンテナの内壁面を粗面化させて、
多数の凹部を形成した後に、前記粉末焼結体を前記コン
テナの内壁面に取り付けることを特徴とする請求項2に
記載のヒートパイプの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22961998A JP4177487B2 (ja) | 1998-08-14 | 1998-08-14 | ヒートパイプの製造方法 |
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JP4177487B2 JP4177487B2 (ja) | 2008-11-05 |
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ID=16895037
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