JP2000055150A - 変速機の前後進切換装置 - Google Patents

変速機の前後進切換装置

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JP2000055150A
JP2000055150A JP10226167A JP22616798A JP2000055150A JP 2000055150 A JP2000055150 A JP 2000055150A JP 10226167 A JP10226167 A JP 10226167A JP 22616798 A JP22616798 A JP 22616798A JP 2000055150 A JP2000055150 A JP 2000055150A
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JP
Japan
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planet carrier
ring gear
switching device
input shaft
reverse
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JP10226167A
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English (en)
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Terushige Sato
輝重 佐藤
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion
    • F16H3/46Gearings having only two central gears, connected by orbital gears
    • F16H3/60Gearings for reversal only

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後退時におけるフォワードクラッチの摺動抵
抗の低減を図り、燃費の向上及び駆動力損失の削減が得
られる変速機の前後進切換装置を提供する。 【解決手段】 プラネタリギヤ10を有し、サンギヤ1
1がアウトプットシャフト3に連結され、プラネットキ
ャリヤ14とケーシング4との間にリバースブレーキ3
0を介装し、リングギヤ12をインプットシャフト2に
連結すると共に、プラネットキャリヤ14とリングギヤ
12との間にフォワードクラッチ20を配設する。後退
時に、ケーシング4に固定されるプラネットキャリヤ1
4にフォワードクラッチ20のインナプレート23が支
持されて回転が阻止されることから、インナプレート2
3とアウタプレート24の間の相対回転数が減少して摺
動抵抗の低減が得られ、燃費の向上及び駆動力損失の削
減がもたらされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機の前後進切
換装置に関し、特にプラネタリギヤを用いた前後進切換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機の前後進切換装置としては、プラ
ネタリギヤと、フォワードクラッチと、リバースブレー
キとを有する装置が知られている。
【0003】この前後進切換装置は、例えば特開平7−
243500号公報に開示され、図11に要部断面を示
し、かつ図12に系統図を示すようにプラネタリギヤ1
10、フォワードクラッチ120及びリバースブレーキ
130によって構成されている。
【0004】プラネタリギヤ110は、サンギヤ11
1、リングギヤ112、ピニオン113及びプラネット
キャリヤ114によって構成され、サンギヤ111はベ
アリング142aによってケーシング101に回転自在
に支持されたアウトプットシャフト142にスプライン
嵌合している。
【0005】リングギヤ112は、インプットシャフト
141にスプライン嵌合したフォワードクラッチ120
のクラッチドラム121に連結されると共に、ピニオン
113はプラネットキャリヤ114に軸支されてサンギ
ヤ111及びリングギヤ112に噛み合っている。
【0006】フォワードクラッチ120は、サンギヤ1
11に結合されたハブ122及び上記クラッチドラム1
21を有し、クラッチドラム121とハブ122との間
には交互に重ね合わされたインナプレート123及びア
ウタプレート124が配設され、インナプレート123
はハブ122と一体回転するようにハブ122にスプラ
イン嵌合し、アウタプレート124はクラッチドラム1
21と一体回転するようにクラッチドラム121にスプ
ライン嵌合している。
【0007】クラッチドラム121には、油圧室125
に供給される油圧によってインナプレート123とアウ
タプレート124を動力伝達可能に圧接せしめるピスト
ン126が配設されている。なお127はリターンスプ
リングである。
【0008】一方、リバースブレーキ130は、ピニオ
ン113を軸支するプラネットキャリヤ114の外周に
スプライン嵌合するインナプレート135と、このイン
ナプレート135と交互に配置されてケーシング101
にスプライン嵌合するアウタプレート136を有し、ケ
ーシング101に形成された油圧室137に供給される
油圧によってピストン138を介してインナプレート1
35とアウタプレート136を動力伝達可能に圧接する
ように構成されている。
【0009】そして、前進段では、フォワードクラッチ
120の油圧室125に油圧が供給される一方、リバー
スブレーキ130の油圧室137がドレーン状態とされ
る。これによりフォワードクラッチ120のインナプレ
ート123とアウタプレート124がピストン126に
よって動力伝達可能に圧接せしめられて締結状態とな
り、ハブ122を介してクラッチドラム121とサンギ
ヤ111とが連結される一方、リングギヤ112は常に
クラッチドラム121と締結されることからリングギヤ
112及びサンギヤ111が共にクラッチドラム121
と一体に回転し、プラネタリギヤ110が一体回転す
る。
【0010】従って、インプットシャフト141とアウ
トプットシャフト142がフォワードクラッチ120及
びプラネタリギヤ110を介して一体となり、回転駆動
されるインプットシャフト141によって、アウトプッ
トシャフト142をインプットシャフト141の回転方
向aと同一回転方向aに回転駆動する。
【0011】一方、後退段には、リバースブレーキ13
0の油圧室137に油圧が供給される一方、フォワード
クラッチ120の油圧室125がドレーン状態にされ
る。
【0012】これにより、リバースブレーキ130のピ
ストン138によってインナプレート135とアウタプ
レート136が圧接されて締結状態になり、プラネット
キャリヤ114をケーシング101に対して固定する。
よって、クラッチドラム121を介してインプットシャ
フト141に連結されたリングギヤ112はインプット
シャフト141と同一方向に回転駆動され、プラネット
キャリヤ114に軸支されたピニオン113を介してサ
ンギヤ111をサンギヤ111とリングギヤ112の歯
数諸元に従って増速すると共にインプットシャフト14
1の回転方向aと逆回転方向に駆動し、アウトプットシ
ャフト142をインプットシャフト141の回転方向a
に対して逆回転方向bに回転駆動する。
【0013】また、ダブルピニオン式プラネタリギヤ
と、フォワードクラッチと、リバースブレーキとを用い
た前後進切換装置がある。
【0014】このダブルピニオン式プラネタリギヤを用
いた前後進切換装置の先行技術としては、例えば特開昭
58−94663号公報や特開平8−14348号公報
がある。
【0015】特開昭58−94663号公報に開示され
る前後進切換装置は、図13に系統図を示すように、ダ
ブルピニオン式プラネタリギヤ150と、フォワードク
ラッチ120と、リバースブレーキ130を有し、ダブ
ルピニオン式プラネタリギヤ150は、アウトプットシ
ャフト142に形成されたサンギヤ151と、リングギ
ヤ152と、サンギヤ151及びリングギヤ152に各
々が噛み合いかつ互いの噛み合う第1及び第2のピニオ
ン153、154と、第1及び第2のピニオン153、
154を回転自在に支持するプラネットキャリヤ155
によって構成され、プラネットキャリヤ155はインプ
ットシャフト141と一体に形成されている。
【0016】プラネットキャリヤ155とアウトプット
シャフト142はインナプレート123及びアウタプレ
ート124を備えたフォワードクラッチ120を介在し
て連結され、リングギヤ152とケーシング101との
間にはリバースブレーキ130が介在されている。
【0017】そして、前進段では、フォワードクラッチ
120のインナプレート123とアウタプレート124
が動力伝達可能に圧接して締結状態となり、プラネット
キャリヤ155及びフォワードクラッチ120を介して
インプットシャフト141とアウトプットシャフト14
2が一体に連結される一方、アウトプットシャフト14
2にサンギヤ151が形成されることから、ダブルピニ
オン式プラネタリギヤ150が一体的に回転する。
【0018】従って、インプットシャフト141とアウ
トプットシャフト142がダブルピニオン式プラネタリ
ギヤ150及びフォワードクラッチ120を介して一体
に連結され、回転駆動されるインプットシャフト141
によって、アウトプットシャフト142をインプットシ
ャフト141の回転方向aと同一回転方向aに回転駆動
する。
【0019】一方、後退段では、リバースブレーキ13
0が締結状態になり、フォワードクラッチ120が開放
されてリングギヤ152をケーシング101に対して固
定する。よって、インプットシャフト141の回転によ
って回転駆動されるプラネットキャリヤ155に軸支さ
れた第1ピニオン153、154は互いに逆方向に回転
しつつリングギヤ152に沿って回転してサンギヤ15
1をサンギヤ151とリングギヤ152の歯数諸元に従
って増速すると共に逆方向に回転駆動し、アウトプット
シャフト142をインプットシャフト141に対して逆
回転方向bに回転駆動する。
【0020】特開平8−14348号公報に開示される
前後進切換装置は、図14に系統図を示すように、ダブ
ルピニオン式プラネタリギヤ150と、フォワードクラ
ッチ120と、リバースブレーキ130とを有し、ダブ
ルピニオン式プラネタリギヤ150は、インプットシャ
フト141に連結されたサンギヤ151と、リングギヤ
152と、サンギヤ151及びリングギヤ152に各々
が噛み合いかつ互いの噛み合う第1及び第2のピニオン
153、154と、第1及び第2のピニオン153、1
54を回転自在に支持するプラネットキャリヤ155に
よって構成され、プラネットキャリヤ155はアウトプ
ットシャフト142に連結されている。
【0021】プラネットキャリヤ155とインプットシ
ャフト141はインナプレート123及びアウタプレー
ト124を備えたフォワードクラッチ120を介在して
連結され、リングギヤ152とケーシング101との間
にはリバースブレーキ130が介在されている。
【0022】そして、前進段では、フォワードクラッチ
120のインナプレート123とアウタプレート124
が動力伝達可能に圧接して締結状態となり、締結された
フォワードクラッチ120及びプラネットキャリヤ15
5を介してインプットシャフト141とアウトプットシ
ャフト142が一体に連結される一方、インプットシャ
フト141にサンギヤ151が結合されることから、ダ
ブルピニオン式プラネタリギヤ150が一体的に回転す
る。
【0023】従って、インプットシャフト141とアウ
トプットシャフト142がフォワードクラッチ120及
びダブルピニオン式プラネタリギヤ150を介して一体
に連結され、インプットシャフト141によってアウト
プットシャフト142をインプットシャフト141の回
転方向aと同一回転方向aに回転駆動する。
【0024】一方、後退時では、リバースブレーキ13
0が締結状態になり、フォワードクラッチ120が開放
されてリングギヤ152をケーシング101に対して固
定する。よって、インプットシャフト141の回転によ
って回転駆動されるサンギヤ151によってプラネット
キャリヤ155に軸支された第1ピニオン153、15
4が互いに逆方向に回転しつつリングギヤ152に沿っ
て回転してプラネットキャリヤ155をサンギヤ151
とリングギヤ152の歯数諸元に従って減速すると共に
逆方向に回転駆動し、プラネットキャリヤ155に連結
されたアウトプットシャフト142をインプットシャフ
ト141の回転方向aに対して逆回転方向bに回転駆動
する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−243
500号公報、特開昭58−94663号公報及び特開
平8−14348号公報に開示される前後進切換装置に
よると、フォワードクラッチとリバースブレーキとを選
択的に作動することによってインプットシャフトからの
入力をインプットシャフトと同回転方向或いは逆回転方
向に切り換えてアウトプットシャフトに出力することが
できる。
【0026】しかし、後退時において、インプットシャ
フトとアウトプットシャフトとが各々逆方向に回転駆動
されることから、開放されたフォワードクラッチのイン
ナプレートとアウタプレートが各々逆回転方向に回転
し、インナプレートとアウタプレートと相対回転数は、
インプットシャフトの回転数とアウトプットシャフトの
回転数の合計となり、インナプレートとアウタプレート
の間に発生する摺動抵抗が大きく、後退段における燃費
の低下及び駆動力損失が懸念される。
【0027】特に上記特開平7−243500号公報及
び特開昭58−94663号公報に開示されるように後
退時においてインプットシャフトに対して増速されてア
ウトプットシャフトに出力される場合にはフォワードク
ラッチのインナプレートとアウタパネルとの相対回転速
度が特に大きく燃費の低下及び駆動力損失が顕著であ
る。
【0028】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、後退時におけるフォワードクラッチの摺動抵抗
の低減を図ることにより燃費の向上及び駆動力損失の削
減が得られる変速機の前後進切換装置を提供することに
ある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の変速機の前後進切換装置の発明は、インプ
ットシャフトとアウトプットシャフトの間に、プラネッ
トキャリヤに支持されたピニオンがサンギヤ及びリング
ギヤに各々噛み合うプラネタリギヤが配設され、前進時
に締結すると共に後退時に解放するフォワードクラッチ
及び前進時に解放されると共に後退時に締結されるリバ
ースブレーキによって上記プラネタリギヤを制御して上
記インプットシャフトからの入力を前後進切り換えして
上記アウトプットシャフトに動力伝達する変速機の前後
進切換装置において、上記フォワードクラッチは、交互
に配置されたインナプレートとアウタプレートが互いに
圧接して動力伝達可能に締結すると共に、該インナプレ
ートとアウタプレートの圧接が解除されて解放される多
板クラッチであって、後退時において、上記フォワード
クラッチのインナプレートとアウタプレートの内いずれ
か一方のプレートがリバースブレーキによってケーシン
グに固定されることを特徴とする。
【0030】請求項1の発明によると、後退時にフォワ
ードクラッチのインナプレート或いはアウタプレートの
いずれか一方がリバースブレーキによって固定されるこ
とから、アウタプレート或いはインナプレートの一方の
みがインプットシャフト或いはアウトプットシャフトに
よって回転駆動され、フォワードクラッチのインナプレ
ートとアウタプレートが各々逆回転方向に回転駆動され
る従来のフォワードクラッチに比べ、インナプレートと
アウタプレートとの相対回転数が大幅に減少して、イン
ナプレートとアウタプレートの間に発生する摺動抵抗が
大幅に減少して後退時における燃費の向上が得られると
共に、駆動力損失が回避され、更にインナプレート及び
アウタプレートの摩耗が軽減されてフォワードクラッチ
の耐久性が向上する。
【0031】請求項2に記載の発明は、請求項1の変速
機の前後進切換装置において、上記リバースブレーキ
は、後退時に締結して上記プラネットキャリヤをケーシ
ングに固定すると共に、上記リングギヤとプラネットキ
ャリヤが上記フォワードクラッチによって連結されたこ
とを特徴とする。
【0032】請求項2の発明は、請求項1の発明をより
具体的に構成したものであって、請求項2の発明による
と、後退時に締結するリバースブレーキによってケーシ
ングに固定されるプラネットキャリヤによってフォワー
ドクラッチのインナプレート或いはアウタプレートの一
方がケーシングに固定され、請求項1に記載の構成及び
効果を容易に達成することができる。
【0033】請求項3に記載の発明は、請求項2の変速
機の前後進切換装置において、上記フォワードクラッチ
は、インナプレートがプラネットキャリヤに支持され、
アウタプレートがリングギヤに支持されたことを特徴と
する。
【0034】請求項3の発明によると、インナプレート
をプラネットキャリヤに支持し、かつアウタプレートを
リングギヤに支持することによって容易にフォワードク
ラッチを配置することができる。
【0035】請求項4に記載の発明は、請求項3の変速
機の前後進切換装置において、上記フォワードクラッチ
のアウタプレートは、リングギヤに連結されたフォワー
ドクラッチのクラッチドラムを介してリングギヤに支持
されたことを特徴とする。
【0036】請求項4の発明によると、アウタプレート
をクラッチドラムに支持することによって請求項3の構
成がより容易に達成することができる。
【0037】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
変速機の前後進切換装置において、上記サンギヤとリン
グギヤとの一方にインプットシャフトが連結され、他方
にアウトプットシャフトが連結されたことを特徴とす
る。
【0038】請求項5の発明によると、後退時において
リングギヤにインプットシャフトを連結し、サンギヤに
アウトプットシャフトを連結することによって、インプ
ットシャフトからの入力をインプットシャフトに対して
逆回転方向に増速してアウトプットシャフトに出力さ
れ、またサンギヤにインプットシャフトを連結し、かつ
リングギヤにアウトプットシャフトを連結することによ
ってインプットシャフトからの入力をインプットシャフ
トに対して逆回転方向に減速してアウトプットシャフト
に出力することができる。
【0039】請求項6の発明は、請求項2〜5の変速機
の前後進切換装置において、上記プラネタリギヤは、シ
ングルピニオン式プラネタリギヤであることを特徴とす
る。
【0040】請求項6の発明によると、プラネタリギヤ
としてシングルピニオン式プラネタリギヤを用いること
によって請求項2から5の発明を効率的に達成できる。
【0041】請求項7に記載の発明は、請求項1の変速
機の前後進切換装置において、上記リバースブレーキ
は、後退時に締結して上記リングギヤをケーシングに固
定すると共に、上記リングギヤとプラネットキャリヤが
上記フォワードクラッチによって連結され、上記サンギ
ヤとプラネットキャリヤとの一方にインプットシャフト
が連結され、他方にアウトプットシャフトが連結された
ことを特徴とする。
【0042】請求項7の発明によると、後退時に締結す
るリバースブレーキによってケーシングに固定されるリ
ングギヤによってフォワードクラッチのアウタプレート
或いはインナプレートの一方がケーシングに固定され、
請求項1に記載の構成及び効果を容易に達成することが
できる。
【0043】請求項8に記載の発明は、請求項7の変速
機の前後進切換装置において、上記フォワードクラッチ
は、インナプレートがプラネットキャリヤに支持され、
アウタプレートがリングギヤに支持されたことを特徴と
する。
【0044】請求項8の発明によると、インナプレート
をプラネットキャリヤに支持し、かつアウタプレートを
リングギヤに支持することによって容易にフォワードク
ラッチを配置することができる。
【0045】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8の変速機の前後進切換装置において、上記プラネタリ
ギヤは、ダブルピニオン式プラネタリギヤであることを
特徴とする。
【0046】請求項9の発明によると、プラネタリギヤ
としてダブルピニオン式プラネタリギヤを用いることに
よって請求項7または8の発明を効率的に達成できる。
【0047】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
よる変速機の前後進切換装置の第1実施形態を図1乃至
図5によって説明する。
【0048】図1は、変速機の前後進切換装置1の要部
断面図であり、図2はその系統図であり、前後進切換装
置1はプラネタリギヤ10、フォワードクラッチ20及
びリバースブレーキ30等により構成されている。
【0049】図中符号2及び3は同軸上に配置されて先
端が互いに回転自在に嵌合するインプットシャフト及び
アウトプットシャフトであって、インプットシャフト2
はケーシング4に回転自在に支持されて発進クラッチ、
例えばトルクコンバータを介してエンジン(図示せず)
のクランクシャフトに連結され、アウトプットシャフト
3はベアリング5を介してケーシング4に回転自在に支
持されて例えばベルト式無段変速機(図示せず)のプラ
イマリシャフトに連結され、ベルト式無段変速機を介し
てディファレンシャル装置に動力伝達可能に連結されて
いる。
【0050】プラネタリギヤ10は、サンギヤ11と、
リングギヤ12と、サンギヤ11及びリングギヤ12に
噛み合うピニオン13と、ピニオン13をニードルベア
リングを介して回転自在に支持するプラネットキャリヤ
14によって構成されるシングルピニオン式プラネタリ
ギヤであって、プラネットキャリヤ14をケーシング4
に係止することによってリングギヤ12に入力する動力
によってサンギヤ11をリングギヤ12に対して逆方向
に回転せしめる機能を有する。
【0051】サンギヤ11は、上記アウトプットシャフ
ト3に連結され、リングギヤ12は、後述するフォワー
ドクラッチ20のクラッチドラム21にスプライン嵌合
すると共にクリップによってクラッチドラム21に保持
されて、クラッチドラム21の基端はインプットシャフ
ト2にスプライン嵌合すると共に、サンギヤ11とケー
シング4との間にスラストベアリング7a及び7bを介
在して支持されている。
【0052】ピニオン13を回転自在に支持するプラネ
ットキャリヤ14は、ピニオン13を回転自在に支持す
る軸部14aに対して直交する円盤状のベース部14b
と、ベース部14bの外縁部に連続形成されてクラッチ
ドラム21の外周を包囲する円筒状部14cを有し、ベ
ース部14bは、上記ベアリング5とサンギヤ11との
間にスラストベアリング7c及び7dを介在して支持さ
れている。
【0053】フォワードクラッチ20は、上記クラッチ
ドラム21がケーシング4の支持部4aに回転自在に支
持され、クラッチハブ22がプラネットキャリヤ14の
軸部14aに結合すると共に、クラッチハブ22の外周
に複数のインナプレート23がスプライン嵌合し、該イ
ンナプレート23と交互に配置された複数のアウタプレ
ート24が上記クラッチドラム21の内周にスプライン
嵌合する多板クラッチによって構成されている。
【0054】そして、クラッチドラム21に形成された
油圧室25の油圧によってピストン26を介してクラッ
チドラム21とクラッチハブ22との間に配設されたイ
ンナプレート23とアウタプレート24との圧接を図る
ことにより動力伝達するように構成されている。また、
ピストン26の油圧室25と反対側にリテーナ27が設
けられ、ピストン26にリターンスプリング28の押圧
力が付勢されている。
【0055】リバースブレーキ30は、上記プラネット
キャリヤ14の円筒状部14cの外周に複数のインナプ
レート33がスプライン嵌合し、該インナプレート33
と交互に配置された複数のアウタプレート34がケーシ
ング4の内周にスプライン嵌合する多板ブレーキによっ
て構成されている。
【0056】そして、ケーシング4に形成された油圧室
35の油圧によってピストン36を介してプラネットキ
ャリヤ14とケーシング4との間に配設されたインナプ
レート33とアウタプレート34との圧接を図ることに
よりプラネットキャリヤ14をケーシング4に固定する
ように構成されている。また、ピストン36の油圧室3
5と反対側にリテーナ37が設けられ、ピストン36に
リターンスプリング38の押圧力が付勢されている。
【0057】次に、このように構成された前後進切換装
置1の作動を、図3、図4に示す作動説明図及び、図5
に示すフォワードクラッチ20及びリバースブレーキ3
0の作動状態を示すクラッチ及びブレーキ作動説明図に
従って説明する。このクラッチ及びブレーキ作動説明図
において○印は対応するフォワードクラッチ20或いは
リバースブレーキ30が作動していることを示してい
る。
【0058】先ず、エンジンからの動力は、トルクコン
バータを介してインプットシャフト2に入力され、例え
ばインプットシャフト2をa方向に回転駆動する。ここ
でニュートラル(N)レンジ、パーキング(P)レンジ
では、フォワードクラッチ20及びリバースブレーキ3
0は解放されてクラッチドラム21にスプライン嵌合さ
れたプラネタリギヤ10のリングギヤ11が回転するも
のの、プラネタリギヤ10は空転して動力伝達遮断状態
となり、アウトプットシャフト3への動力伝達は行われ
ない。
【0059】前進時となるドライブ(D)レンジでは、
フォワードクラッチ20が締結すると共に、リバースブ
レーキ30が解放されて図3に動力伝達状態を太線で示
すようになる。即ち油圧室25に油圧が供給されてピス
トン26を介してインナプレート23とアウタプレート
24とを動力伝達可能に圧接せしめてフォワードクラッ
チ20によってクラッチドラム21とプラネットキャリ
ヤ14の締結を図り、リバースブレーキ30の油圧室3
5をドレーン状態にする。
【0060】従って、インプットシャフト2からの動力
は、クラッチドラム21からプラネタリギヤ10のリン
グギヤ12に動力伝達されてリングギヤ12をインプッ
トシャフト2と同方向に回転駆動する一方、クラッチド
ラム21から締結されたフォワードクラッチ20を介し
てプラネットキャリヤ14に動力伝達されてプラネット
キャリヤ14をインプットシャフト2と同方向に回転駆
動することからプラネタリギヤ10が一体的にインプッ
トシャフト2と同方向に回転駆動され、サンギヤ11に
結合されたアウトプットシャフト3をインプットシャフ
ト2と同一回転方向aに回転駆動する。
【0061】そして、アウトプットシャフト3に連結さ
れたベルト式無段変速機のプライマリシャフトをインプ
ットシャフト2と同一方向に回転駆動してベルト式無段
変速機に入力され、ベルト式無段変速機によって無段階
に変速されてディファレンシャル装置に動力伝達され
る。
【0062】一方、後退時となるリバース(R)レンジ
では、リバースブレーキ30を締結すると共に、フォワ
ードクラッチ20が解放されて図4に動力伝達状態を太
線で示すようになる。即ち油圧室35に油圧が供給され
てピストン36を介してインナプレート33とアウタプ
レート34とを圧接せしめてリバースブレーキ30によ
ってプラネットキャリヤ14をケーシング4に固定する
と共に、フォワードクラッチ20の油圧室25をドレー
ン状態にする。
【0063】従って、インプットシャフト2からの動力
は、クラッチドラム21からプラネタリギヤ10のリン
グギヤ12に動力伝達されてリングギヤ12をインプッ
トシャフト2と同方向に回転駆動して、リバースブレー
キ30によってケーシング4に固定されたプラネットキ
ャリヤ14に軸支されたピニオン13を介してサンギヤ
11をサンギヤ11とリングギヤ12の歯数諸元に従っ
て増速してインプットシャフト2と逆回転方向に回転駆
動し、サンギヤ11に結合されたアウトプットシャフト
3をインプットシャフト2と逆回転方向bに回転駆動す
る。
【0064】そして、アウトプットシャフト3に連結さ
れたベルト式無段変速機のプライマリシャフトをインプ
ットシャフト2と逆方向に回転駆動してベルト式無段変
速機に入力され、ベルト式無段変速機によって無段階に
変速されてディファレンシャル装置に動力伝達される。
【0065】このように構成された前後進切換装置1に
よると、リバース(R)レンジにおいて、クラッチドラ
ム21にスプライン嵌合されたフォワードクラッチ20
のアウタプレート24は、インプットシャフト2と共に
回転されるものの、リバースブレーキ30によってケー
シング4に固定されたプラネットキャリヤ14にスプラ
イン嵌合されたフォワードクラッチ20のインナプレー
ト23は回転が阻止され、リバース(R)レンジではフ
ォワードクラッチ20のアウタプレート24のみがイン
プットシャフト2と共に回転することから、フォワード
クラッチのインナプレートとアウタプレートが各々逆回
転方向に回転駆動される従来のフォワードクラッチに比
べ、インナプレート23とアウタプレート24との相対
回転数が大幅に減少して、インナプレート23とアウタ
プレート24の間に発生する摺動抵抗が大幅に減少して
後退段における燃費の向上が得られると共に、駆動力損
失が回避され、更にインナプレート23及びアウタプレ
ート24の摩耗が軽減されてフォワードクラッチ20の
耐久性が向上する。
【0066】(第2実施形態)以下、本発明による変速
機の前後進切換装置の第2実施形態を図6によって説明
する。なお、説明の便宜上上記図1と対応する部分に同
一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
【0067】図6は、第2実施形態における変速機の前
後進切換装置の系統図であり、第1実施形態と同様にシ
ングルピニオン式プラネタリギヤ10、フォワードクラ
ッチ20、リバースブレーキ30等によって構成されて
いる。
【0068】プラネタリギヤ10は、インプットシャフ
ト2に連結されたサンギヤ11と、アウトプットシャフ
ト3に連結されるリングギ12と、サンギヤ11及びリ
ングギヤ12に各々噛み合うピニオン13と、ピニオン
13を回転自在に支持するプラネットキャリヤ14によ
って構成され、プラネットキャリヤ14をケーシング4
に固定することによってサンギヤ11に入力される動力
によってリングギヤ12をサンギヤ11に対して減速し
て逆方向に回転せしめる機能を有する。
【0069】フォワードクラッチ20は、プラネットキ
ャリヤ14とリングギヤ12との間に配設され、プラネ
ットキャリヤ14にインナプレート23がスプライン嵌
合し、インナプレート23に圧接するアウタプレート2
4がリングギヤ12にスプライン嵌合する多板クラッチ
によって構成されている。
【0070】そして、上記第1実施形態と同様に油圧で
作動するピストンによってインナプレート23とアウタ
パネル24との圧接を図ることにより動力伝達するよう
に構成されている。
【0071】プラネットキャリヤ14とケーシング4と
の間には、プラネットキャリヤ14をケーシング4に固
定するためのリバースブレーキ30が配設され、プラネ
ットキャリヤ14にインナプレート33がスプライン嵌
合し、アウタプレート34がケーシング4にスプライン
嵌合している。そして、油圧で作動するピストンによっ
てインナプレート33とアウタプレート34との圧接を
図ることによりプラネットキャリヤ14をケーシング4
に固定するように構成されている。
【0072】このように構成された前後進切換装置の作
動について説明すると、エンジンからの動力は、トルク
コンバータを介してインプットシャフト2に入力され、
インプットシャフト2を例えばa方向に回転駆動する。
ここでニュートラル(N)レンジ、パーキング(P)レ
ンジでは、フォワードクラッチ20及びリバースブレー
キ30が解放されてプラネタリギヤ10のサンギヤ11
は回転するものの、プラネタリギヤ10は空転して動力
伝達遮断状態となりアウトプットシャフト3への動力伝
達は行われない。
【0073】前進時となるドライブ(D)レンジでは、
フォワードクラッチ20が締結すると共に、リバースブ
レーキ30が解放される。即ちインナプレート23とア
ウタプレート24とを動力伝達可能に圧接せしめてフォ
ワードクラッチ20によってプラネットキャリヤ14と
リングギヤ12の締結を図る。
【0074】従って、インプットシャフト2からの動力
は、サンギヤ11に動力伝達され、プラネタリギヤ10
が一体的にインプットシャフト2と同方向に回転駆動回
転され、リングギヤ12に結合されたアウトプットシャ
フト3をインプットシャフト2と同一回転方向aに回転
駆動する。
【0075】一方、後退時となるリバース(R)レンジ
では、リバースブレーキ30を締結してプラネットキャ
リヤ14をケーシング4に固定すると共に、フォワード
クラッチ20が解放される。
【0076】従って、インプットシャフト2からの動力
は、サンギヤ11から固定されたプラネットキャリヤ1
4に回転自在に支持されたピニオン13を介してリング
ギヤ12に動力伝達されてリングギヤ12をサンギヤ1
1とリングギヤ12の歯数諸元に従って減速してインプ
ットシャフト2の回転方向aと逆回転方向に回転駆動す
ることによって、リングギヤ12に連結されたアウトプ
ットシャフト3をインプットシャフト2に対して減速し
て逆方向bに回転駆動する。
【0077】このように構成された前後進切換装置1に
よると、リバース(R)レンジにおいて、ケーシング4
にリバースブレーキ30によって固定されたプラネット
キャリヤ14にスプライン嵌合されたフォワードクラッ
チ20のインナプレート23の回転は阻止され、リング
ギヤ12にスプライン嵌合されたフォワードクラッチ2
0のアウタプレート24のみが回転されることから、第
1実施形態と同様にフォワードクラッチのインナプレー
トとアウタプレートが各々逆回転方向に回転駆動される
従来のフォワードクラッチに比べ、インナプレート23
とアウタプレート24との相対回転数が大幅に減少し
て、インナプレート23とアウタプレート24の間に発
生する摺動抵抗が大幅に減少して後退時における燃費の
向上が得られると共に、駆動力損失が回避され、更にイ
ンナプレート23及びアウタプレート24の摩耗が軽減
されてフォワードクラッチ20の耐久性が向上する。
【0078】(第3実施形態)以下、本発明による変速
機の前後進切換装置の第3実施形態を図7によって説明
する。なお、説明の便宜上上記図1乃至図4と対応する
部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略
する。
【0079】図7は、第3実施形態における変速機の前
後進切換装置1の系統図であり、前後進切換装置1はプ
ラネタリギヤ40、フォワードクラッチ20及びリバー
スブレーキ30等により構成されている。
【0080】プラネタリギヤ40は、アウトプットシャ
フト3に連結されたサンギヤ41と、リングギヤ42
と、サンギヤ41及びリングギヤ42に各々が噛み合い
かつ互いに噛み合う第1及び第2のピニオン43、44
と、第1及び第2のピニオン43、44を回転自在に支
持するプラネットキャリヤ45によって構成されるダブ
ルピニオン式プラネタリギヤであって、リングギヤ42
をケーシング4に固定することによってプラネットキャ
リヤ45に入力される動力によってサンギヤ41をプラ
ネットキャリヤ45に対してサンギヤ41とリングギヤ
42の歯数諸元に従って増速して逆方向に回転せしめる
機能を有する。
【0081】第1ピニオン43及び第2ピニオン44を
回転自在に支持するプラネットキャリヤ45は、インプ
ットシャフト2に連結されている。
【0082】フォワードクラッチ20は、プラネットキ
ャリヤ45とリングギヤ42との間に配設され、プラネ
ットキャリヤ45にインナプレート23がスプライン嵌
合し、インナプレート23に圧接するアウタプレート2
4がリングギヤ42にスプライン嵌合する多板クラッチ
によって構成されている。そして、上記第1実施形態と
同様に油圧で作動するピストンによってインナプレート
23とアウタプレート24との圧接を図ることにより動
力伝達するように構成されている。
【0083】リングギヤ42とケーシング4との間に
は、リングギヤ42をケーシング4に固定するためのリ
バースブレーキ30が配設され、リバースブレーキ30
はリングギヤ42にインナプレート33がスプライン嵌
合し、インナプレート33に圧接するアウタプレート3
4がケーシング4にスプライン嵌合する多板ブレーキに
よって構成されている。そして、油圧で作動するピスト
ンによってインナプレート33とアウタパネ34との圧
接を図ることによりリングギヤ42をケーシング4に固
定するように構成されている。
【0084】次にこのように構成された前後進切換装置
1の作動を、図8及び図9に示す作動説明図及に従って
説明する。
【0085】先ず、エンジンからの動力は、トルクコン
バータを介してインプットシャフト2に入力され、例え
ばインプットシャフト2をa方向に回転駆動する。ここ
でニュートラル(N)レンジ、パーキング(P)レンジ
では、フォワードクラッチ20及びリバースブレーキ3
0が解放されてプラネタリギヤ40のプラネットキャリ
ヤ45は回転するものの、プラネタリギヤ40は空転し
て動力伝達遮断状態となりアウトプットシャフト3への
動力伝達は行われない。
【0086】前進時となるドライブ(D)レンジでは、
フォワードクラッチ20が締結すると共に、リバースブ
レーキ30が解放されて図8に動力伝達状態を太線で示
すようになる。即ちインナプレート23とアウタプレー
ト24とを動力伝達可能に圧接せしめてフォワードクラ
ッチ20によってプラネットキャリヤ45とリングギヤ
42の締結を図る一方、リバースブレーキ30を解放す
る。
【0087】従って、インプットシャフト2からの動力
は、プラネタリギヤ40のプラネットキャリヤ45に動
力伝達されてプラネットキャリヤ45をインプットシャ
フト2と同方向に回転駆動すると共に、締結されたフォ
ワードクラッチ20を介してリングギヤ42をインプッ
トシャフト2と同方向に回転駆動する。
【0088】従って、プラネタリギヤ40が一体的にイ
ンプットシャフト2と同方向に回転駆動され、サンギヤ
41に結合されたアウトプットシャフト3をインプット
シャフト2と同一回転方向aに回転駆動する。
【0089】そして、アウトプットシャフト3に連結さ
れたベルト式無段変速機のプライマリシャフトをインプ
ットシャフト2と同一方向に回転駆動してベルト式無段
変速機に入力され、ベルト式無段変速機によって無段階
に変速されてディファレンシャル装置に動力伝達され
る。
【0090】一方、後退時となるリバース(R)レンジ
では、リバースブレーキ30を締結すると共に、フォワ
ードクラッチ20が解放されて図9に動力伝達状態を太
線で示すようになる。即ち、インナプレート33とアウ
タプレート34とを圧接せしめてリバースブレーキ30
によってリングギヤ42をケーシング4に固定する。
【0091】従って、インプットシャフト2からの動力
は、プラネットキャリヤ45に動力伝達されてプラネッ
トキャリヤ45をインプットシャフト2と同方向に回転
駆動して、入力側のプラネットキャリヤ45の回転によ
り互いに噛合した第1及び第2のピニオン43及び44
は互いに逆方向に回転しつつリングギヤ42に沿って回
転してサンギヤ41をサンギヤ41とリングギヤ42の
歯数諸元に従って増速してプラネットキャリヤ45の回
転と逆方向、換言するとインプットシャフト2と逆回転
方向に回転駆動し、サンギヤ41に結合されたアウトプ
ットシャフト3をインプットシャフト2と逆回転方向b
に回転駆動する。
【0092】そして、アウトプットシャフト3に連結さ
れたベルト式無段変速機のプライマリシャフトをインプ
ットシャフト2と逆方向に回転駆動してベルト式無段変
速機に入力され、ベルト式無段変速機によって無段階に
変速されてディファレンシャル装置に動力伝達される。
【0093】このように構成された前後進切換装置1に
よると、リバース(R)レンジにおいて、プラネットキ
ャリヤ45にスプライン嵌合されたフォワードクラッチ
20のインナプレート23は、インプットシャフト2と
共に回転されるものの、リバースブレーキ30によって
ケーシング4に固定されたリングギヤ42にスプライン
嵌合されたフォワードクラッチ20のアウタプレート2
4は回転が阻止され、リバース(R)レンジではフォワ
ードクラッチ20のインナプレート23のみがインプッ
トシャフト2と共に回転することから、第1実施形態と
同様にフォワードクラッチのインナプレートとアウタプ
レートが各々逆回転方向に回転駆動される従来のフォワ
ードクラッチに比べ、インナプレート23とアウタプレ
ート24との相対回転数が大幅に減少して、インナプレ
ート23とアウタプレート24の間に発生する摺動抵抗
が大幅に減少して後退時における燃費の向上が得られる
と共に、駆動力損失が回避され、更にインナプレート2
3及びアウタプレート24の摩耗が軽減されてフォワー
ドクラッチ20の耐久性が向上する。
【0094】(第4実施形態)以下、本発明による変速
機の前後進切換装置の第4実施形態を図10によって説
明する。なお、説明の便宜上上記図7と対応する部分に
同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
【0095】図10は、第4実施形態における変速機の
前後進切換装置1の系統図であり、前後進切換装置1は
ダブルピニオン式プラネタリギヤ40、フォワードクラ
ッチ20及びリバースブレーキ30等により構成されて
いる。
【0096】プラネタリギヤ40は、インプットシャフ
ト2にサンギヤ41が連結されると共に、第1ピニオン
43及び第2ピニオン44を回転自在に支持するプラネ
ットキャリヤ45がアウトプットシャフト3に連結さ
れ、リングギヤ42をケーシング4に固定することによ
ってサンギヤ41に入力される動力によってプラネット
キャリヤ45をサンギヤ41に対してサンギヤ41とリ
ングギヤ42の歯数諸元に従って減速して逆方向に回転
せしめる機能を有する。
【0097】フォワードクラッチ20は、プラネットキ
ャリヤ45とリングギヤ42との間に配設され、プラネ
ットキャリヤ45にインナプレート23がスプライン嵌
合し、アウタプレート24がリングギヤ42にスプライ
ン嵌合する多板クラッチによって構成されている。そし
て、油圧によって作動するピストンによってインナプレ
ート23とアウタプレート24との圧接を図ることによ
り動力伝達するように構成されている。
【0098】リングギヤ42とケーシング4との間に
は、リングギヤ42をケーシング4に固定するためのリ
バースブレーキ30が配設され、リングギヤ42にイン
ナプレート33がスプライン嵌合し、アウタプレート3
4がケーシング4にスプライン嵌合している。そして、
油圧によって作動するピストンによってインナプレート
33とアウタプレート34との圧接を図ることによりリ
ングギヤ42をケーシング4に固定する。
【0099】次にこのように前後進切換装置1の作動を
説明すると、先ず、エンジンからの動力は、トルクコン
バータを介してインプットシャフト2に入力され、例え
ばインプットシャフト2をa方向に回転駆動する。ここ
でニュートラル(N)レンジ、パーキング(P)レンジ
では、フォワードクラッチ20及びリバースブレーキ3
0が解放されてサンギヤ41は回転するものの、プラネ
タリギヤ40は空転して動力伝達遮断状態となりアウト
プットシャフト3への動力伝達は行われない。
【0100】前進時となるドライブ(D)レンジでは、
フォワードクラッチ20によってプラネットキャリヤ4
5とリングギヤ42を締結すると共に、リバースブレー
キ30が解放される。
【0101】従って、インプットシャフト2からの動力
は、プラネタリギヤ40のサンギヤに動力伝達されてサ
ンギヤ41がインプットシャフト2と同方向に回転駆動
すると、プラネタリギヤ40が一体的にインプットシャ
フト2と同方向に回転駆動され、プラネットキャリヤ4
5に結合されたアウトプットシャフト3をインプットシ
ャフト2と同一回転方向aに回転駆動する。
【0102】一方、後退時となるリバース(R)レンジ
では、リバースブレーキ30を締結してリングギヤ42
をケーシング4に固定すると共に、フォワードクラッチ
20が解放される。
【0103】従って、インプットシャフト2からの動力
は、サンギヤ41に動力伝達され、互いに噛合した第1
及び第2のピニオン43及び44は互いに逆方向に回転
しつつリングギヤ42に沿って回転してプラネットキャ
リヤ45をサンギヤ41とリングギヤ42の歯数諸元に
従って減速してサンギヤ41の回転と逆方向、換言する
とインプットシャフト2の回転方向aと逆回転方向に回
転駆動し、プラネットキャリヤ45に結合されたアウト
プットシャフト3をインプットシャフト2と逆回転方向
bに回転駆動する。
【0104】このように構成された前後進切換装置1に
よると、リバース(R)レンジにおいて、プラネットキ
ャリヤ45にスプライン嵌合されたフォワードクラッチ
20のインナプレート23は回転されるものの、リバー
スブレーキ30によってケーシング4に固定されたリン
グギヤ42にスプライン嵌合されたフォワードクラッチ
20のアウタプレート24は回転が阻止され、リバース
(R)レンジではフォワードクラッチ20のインナプレ
ート23のみが回転することから、フォワードクラッチ
のインナプレートとアウタプレートが各々逆回転方向に
回転駆動される従来のフォワードクラッチに比べ、イン
ナプレート23とアウタプレート24との相対回転数が
大幅に減少して、インナプレート23とアウタプレート
24の間に発生する摺動抵抗が大幅に減少して後退時に
おける燃費の向上が得られると共に、駆動力損失が回避
され、更にインナプレート23及びアウタプレート24
の摩耗が軽減されてフォワードクラッチ20の耐久性が
向上する。
【0105】以上の各実施形態ではリバースブレーキと
して多板ブレーキを用いた例について説明したが、バン
ドブレーキ等を用いることも可能であり、本発明は上記
実施形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能である。
【0106】
【発明の効果】以上説明した本発明による変速機の前後
進切換装置によると、後退時にフォワードクラッチのイ
ンナプレート或いはアウタプレートのいずれか一方がリ
バースブレーキによって固定されることから、アウタプ
レート或いはインナパネルの一方のみがインプットシャ
フト或いはアウトプットシャフトによって回転駆動さ
れ、フォワードクラッチのインナプレートとアウタプレ
ートが各々逆回転方向に回転駆動される従来のフォワー
ドクラッチに比べ、インナプレートとアウタプレートと
の相対回転数が大幅に減少して、インナプレートとアウ
タプレートの間に発生する摺動抵抗が大幅に減少して後
退時における燃費の向上が得られると共に、駆動力損失
が回避され、更にインナプレート及びアウタプレートの
摩耗が軽減されてフォワードクラッチの耐久性が向上が
得られる等高品質な前後進切換装置がえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における変速機の前後進切換装置の第1
実施形態を示す前後進切換装置の要部断面図である。
【図2】同じく、第1実施形態の駆動系を示す系統図で
ある。
【図3】同じく、作動説明図である。
【図4】同じく、作動説明図である。
【図5】同じく、クラッチ及びブレーキ作動説明図であ
る。
【図6】本発明における変速機の前後進切換装置の第2
実施形態の駆動系を示す系統図である。
【図7】本発明における変速機の前後進切換装置の第3
実施形態の駆動系を示す系統図である。
【図8】同じく、作動説明図である。
【図9】同じく、作動説明図である。
【図10】本発明における変速機の前後進切換装置の第
4実施形態の駆動系を示す系統図である。
【図11】従来の変速機の前後進切換装置を示す要部断
面図である。
【図12】同じく、図11に示す前後進切換装置の駆動
系を示す系統図である。
【図13】従来の変速機の前後進切換装置の駆動系を示
す系統図である。
【図14】従来の変速機の前後進切換装置の駆動系を示
す系統図である。
【符号の説明】
1 前後進切換装置 2 インプットシャフト 3 アウトプットシャフト 4 ケーシング 10 プラネタリギヤ(シングルピニオン式プラネタ
リギヤ) 11 サンギヤ 12 リングギヤ 13 ピニオン 14 プラネットキャリヤ 20 フォワードクラッチ 21 クラッチドラム 22 クラッチハブ 23 インナプレート 24 アウタプレート 30 リバースブレーキ 33 インナプレート 34 アウタプレート 40 プラネタリギヤ(ダブルピニオン式プラネタリ
ギヤ) 41 サンギヤ 42 リングギヤ 43 第1のピニオン 44 第2のピニオン 45 プラネットキャリヤ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インプットシャフトとアウトプットシャフ
    トの間に、プラネットキャリヤに支持されたピニオンが
    サンギヤ及びリングギヤに各々噛み合うプラネタリギヤ
    が配設され、前進時に締結すると共に後退時に解放する
    フォワードクラッチ及び前進時に解放されると共に後退
    時に締結されるリバースブレーキによって上記プラネタ
    リギヤを制御して上記インプットシャフトからの入力を
    前後進切り換えして上記アウトプットシャフトに動力伝
    達する変速機の前後進切換装置において、 上記フォワードクラッチは、交互に配置されたインナプ
    レートとアウタプレートが互いに圧接して動力伝達可能
    に締結すると共に、該インナプレートとアウタプレート
    の圧接が解除されて解放される多板クラッチであって、 後退時において、上記フォワードクラッチのインナプレ
    ートとアウタプレートの内いずれか一方のプレートがリ
    バースブレーキによってケーシングに固定されることを
    特徴とする変速機の前後進切換装置。
  2. 【請求項2】上記リバースブレーキは、後退時に締結し
    て上記プラネットキャリヤをケーシングに固定すると共
    に、上記リングギヤとプラネットキャリヤが上記フォワ
    ードクラッチによって連結されたことを特徴とする請求
    項1に記載の変速機の前後進切換装置。
  3. 【請求項3】上記フォワードクラッチは、インナプレー
    トがプラネットキャリヤに支持され、アウタプレートが
    リングギヤに支持されたことを特徴とする請求項2に記
    載の変速機の前後進切換装置。
  4. 【請求項4】上記フォワードクラッチのアウタプレート
    は、リングギヤに連結されたフォワードクラッチのクラ
    ッチドラムを介してリングギヤに支持されたことを特徴
    とする請求項3に記載の変速機の前後進切換装置。
  5. 【請求項5】上記サンギヤとリングギヤとの一方にイン
    プットシャフトが連結され、他方にアウトプットシャフ
    トが連結されたことを特徴とする請求項2〜4に記載の
    変速機の前後進切換装置。
  6. 【請求項6】上記プラネタリギヤは、シングルピニオン
    式プラネタリギヤであることを特徴とする請求項2〜5
    に記載の変速機の前後進切換装置。
  7. 【請求項7】上記リバースブレーキは、後退時に締結し
    て上記リングギヤをケーシングに固定すると共に、上記
    リングギヤとプラネットキャリヤが上記フォワードクラ
    ッチによって連結され、上記サンギヤとプラネットキャ
    リヤとの一方にインプットシャフトが連結され、他方に
    アウトプットシャフトが連結されたことを特徴とする請
    求項1に記載の変速機の前後進切換装置。
  8. 【請求項8】上記フォワードクラッチは、インナプレー
    トがプラネットキャリヤに支持され、アウタプレートが
    リングギヤに支持されたことを特徴とする請求項7に記
    載の変速機の前後進切換装置。
  9. 【請求項9】上記プラネタリギヤは、ダブルピニオン式
    プラネタリギヤであることを特徴とする請求項7または
    8に記載の変速機の前後進切換装置。
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