JPH02168061A

JPH02168061A - 無段変速機

Info

Publication number: JPH02168061A
Application number: JP28643088A
Authority: JP
Inventors: Daburiyu Ueiman Robaato; ロバート・ダブリュ・ウエイマン; Mutsumi Kawamoto; 睦川本; Shiro Sakakibara; 史郎榊原
Original assignee: Aisin AW Co Ltd
Current assignee: Aisin AW Co Ltd
Priority date: 1988-11-12
Filing date: 1988-11-12
Publication date: 1990-06-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は自動車等の車両に使用されＶベルトによる無段
変速機に関し、特に　前後進切換機構を備えている無段
変速機に関するものである。

［従来の技術］自動車においては、運転を容易にするとともに快適なド
ライブフィーリングを得るために無段変速機が開発され
ている。

このような無段変速機の一つとしてＶベルト式変速機構
による無段変速機が考えられている。このＶベルト式変
速機構は発進装置の出力軸側に配設された入力プーリと
変速機の出力軸側に配設された出力プーリとをＶベルト
によって連結することにより構成されている。

そして、各プーリとＶベルトとの係合位置を適宜制御し
て連続的に変速比を変えることにより無段変速を行うよ
うにしている。

ところで、このようなＶベルト式変速機構においては、
直接前後進を切り換えることができないので、一般に無
段変速機には前後進切換歯車機構が別に設けられている
。その場合、この前後進は一般に無段変速機の前、すな
わち発進装置の出力軸と無段変速機の入力プーリとの間
にに配設されていることが多い。

［５１，明が解決しようとする課題］しかしながら、このように、前後進切換歯車機構が発進
装置の出力軸と無段変速機の入力プーリとの間に配設さ
れていると、この前後進切換歯車機構によって車両の前
後進が切り換えられる度にＶベルトの回転方向が変わっ
てしまう、このようにＶベルトの回転方向が変わると、
Ｖベルトに加えられる負荷が一定にならなくなる。すな
わち、Ｖベルトに加えられる負荷は車両前進時と後進時
とで変化してしまう、このように負荷が一定に加えられ
ないと、Ｖベルトは早期に疲労しやすくなって耐久性に
劣るという問題がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって
、その目的はＶベルトに加えられる負荷を車両の前後進
に関わらずほぼ一定にすることができるようにしてＶベ
ルトの耐久性を向上させることのできる無段変速機を提
供することである。

［課題を解決するための手段］この課題を解決するために、請求項１の発明は、発進装
置の出力軸側に配設された入力プーリと無段変速機の出
力軸側に配設された出力プーリとをＶベルトによって連
結するＶベルト式無段変速機構と、前記出力プーリと前
記変速機出力軸との間に配設された遊星歯車式前後進切
換機構とから無段変速機を構成することを特徴としてい
る。

また請求項２の発明は、前記遊星歯車式前後進切換機構
にダブルピニオンプラネタリを用いていることを特徴と
している。

［作用］このような構成をした請求項１の発明の無段変速機によ
れば、Ｖベルト式無段変速機構の後に遊星歯車式前後進
切換機構が位置するようになる。

したがって、Ｖベルト式変速機構による無段変速が行わ
れた後に遊星歯車式前後進切換機構によって前後進が切
り換えられるようになる。この結果Ｖベルト式無段変速
（幾構のＶベルトは遊星歯車式前後進切換機構による前
後進切換動作に影響されなく常に一定方向に回転するよ
うになる。

これに加えて請求項２の発明によれば、ダブルピニオン
プラネタリによって伝達トルク比がほぼｌで回転方向の
みを変えることができる前後進切換機構が可能となる。

したがって、前進と後進とに関わらず伝達トルク比はほ
ぼ一定となる。

［実施例コ以下、図面を用いて本発明による無段変速機の実施例を
説明する。

第１図は本発明をＦ−Ｆ方式の縦置きエンジンを備えた
自動車の変速装置に適用した一実施例の概略説明図であ
る。

第１図において、自動車の前部にエンジン１が縦置きに
配設さ瓢　このエンジン１の出力軸２には、流体式トル
クコンバータ３が連結されている。

流体式トルクコンバータ３はエンジン出力軸２に連結さ
れたポンプインペラ３１、ハウジングに固定されたステ
ータ３２およびトルクコンバータ出力軸４に連結された
タービンランナ３３から構成されており、−船釣に公知
のものである。この流体式トルクコンバータ３はこの実
施例における本発明の発進装置を構成している。

流体式トルクコンバータ３の出力軸４には、Ｖベルト式
無段変速機構５０が連結されている。すなわち、　トル
クコンバータ出力軸４にはＶベルト式無段変速機構５０
の入力プーリ５が配設されている。この入力プーリ５は
出力軸４に固定された固定フランジ５１．該固定フラン
ジ５１と一体に形成された環状シリンダ５２、固定フラ
ンジ５１に軸方向に相対摺動自在にかつ相対回転不能に
設けられた可動フランジ５３およびこの可動フランジ５
３と一体に形成されているとともに環状シリンダ５２内
に摺動自在に嵌入された環状ピストン５４とから構成さ
れている。

またこの人力プーリ５と平行にＶベルト式無段変速機構
５０の出力プーリ９が配設されており、この出力プーリ
９は人力プーリ５と同一の構成とされている。そして、
入力プーリ５と出力プーリ９との間にはＶベルト１０が
掛は渡されている。

この出力プーリ９は首尾歯車式前後進切換機構７が連結
されている。この遊星歯車式前後進切換機構７は出力プ
ーリ９の固定フランジ９１に連結されたサンギア７１．
無段変速機５００ケース７２に摩擦係合要素である多板
ブレーキ７３を介して連結されたリングギア７４、これ
らサンギア７１とリングギア７４との両方に噛合するダ
ブルビニオン７５、このダブルピニオン７５を支持する
とともにトルクコンバータ出力軸４と平行に配設された
無段変速装置の出力軸６に連結されたキャリア７７、お
よびこのサンギア７１と出力軸６とを係脱自在に連結す
る摩擦係合要素の多板クラッチ７６から構成されている
。このように遊星歯車機構を用いることにより、カウン
タギアを用いた前後進切換機構に比べて構造がきわめて
簡単になるばかりでなく、動力伝達効率も良好になる。

こうして、入　出力プーリ５，９および遊星歯車式前後
進切換機構７によってＶベルト式無段変速機構５０が構
成されている。

更に出力軸６には最終減速機構である差動装置８が連結
されている。

次にこの実施例の作用について説明する。

車両発進時には、図示されているようにＶベルト式無段
変速機構５０においてＶベルト１０を入力プーリ５に対
しては最も中心に近い位置で保合させるとともに出力プ
ーリ９に対しては最も外周端に近い位置で係合させるよ
うにする。

自動車の前進時には、遊星歯車式前後進切換機構７にお
いてクラッチ７６を係合するとともにブレーキ７３を開
放する。エンジン１の回転駆動力がトルクコンバータ３
により増幅されて入力プーリ５に伝えら札　人力プーリ
５が回転する。入力プーリ５の回転はＶベルト１０を介
して減速されて出力プーリ９に伝えられる。更に出力プ
ーリ９の回転は遊星歯車式前後進切換機構７および出力
軸６を経て差動装置８に伝えられる。こうして自動車は
前進する。車速が上昇するにつれて作動液によりピスト
ン５４は固定フランジ５１側に摺動するように制御され
る。このため、固定フランジ５１と可動フランジ５３と
が互いに接近するようになるので、Ｖベルト１０の入力
プーリ５との係合位置が外周側に移動するようになると
ともに、出力プーリ９との係合位置が中心側に移動する
ようになる。こうして連続的に増速側に変速されるよう
になる。また減速のときはこの逆の作動となるが、その
詳細な説明は省略する。

一方、後進時には遊星歯車式前後進切換機構７において
クラッチ７６を開放するとともにブレーキ７３を係合す
る。エンジン１の回転駆動力の伝達は出力プーリ９まで
は前進の場合と同じであるので、出力プーリ９は前進の
場合と同方向に回転する。この出力プーリ９の回転は遊
星歯車式前後進切換機構７によって前進の場合とは逆転
して出力軸６に伝えられる。すなわち出力軸６は逆回転
するようになるので、自動車は後進するようになる。

このように、自動車の前後進に係わらすＶベルト１０は
常に同一方向に回転することになる。したがって、Ｖベ
ルト１０に加えられる負荷はほぼ一定となる。

第３図は本発明の無段変速機をＦ−Ｆ方式横置きエンジ
ンを備えた自動車に適用した実施例の概略説明図である
。なお、前述の実施例と同じ構成要素には同じ符号を付
すことによりその詳細な説明は省略する。

この実施例においては、遊星歯車式前後進切換機構７と
差動装置８とが一体に設けられている。

このように構成することにより、出力軸６は車体左右の
両方に突出せしめることができるようになり、特にＦ−
Ｆ車の横置き型エンジン車に対する適用が容易となる。

この場合にも遊星歯車式前後進切換機構７は出力プーリ
９と出力軸６との間に配設されている。

したがって、前述の実施例の場合と同様にＶベルト１０
は常に一定方向に回転するようになる。

［発明の効果コ以上の説明から明らかなように、請求項１の発明によれ
ば、遊星歯車式前後進切換機構をＶベルト式無段変速機
構の後に配設しているので、■ベルトの回転方向は遊星
歯車式前後進切換機構による前後進切換動作に関わらず
常に一定方向となる。

したがって、■ベルトに加えられる負荷がほとんど変動
することもなくほぼ一定となり、■ベルトの耐久性が向
上する。

また請求項２の発明によれば、伝達トルク比がほぼ１と
なって前後進に関わらずほぼ一定となるので、更にＶベ
ルトの耐久性を向上することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による無段変速機の一実施例の概略説明
図、第２図は本発明の他の実施例の概略説明図である。３・・・流体式トルクコンバータ（発進装置）、４・・
・トルクコンバータ出力＄ＩＩＬ５・・・入力プーリ、
６・・・無段変速機出力＠、　７・・・遊星歯車式前後
進切換機に９・・・出力プーリ、　１０・・・Ｖベルト
、５０・・・Ｖベルト式無段変速機構

Claims

【特許請求の範囲】

（１）発進装置の出力軸側に配設された入力プーリと無
段変速機の出力軸側に配設された出力プーリとをＶベル
トによって連結することにより無段変速を行うＶベルト
式無段変速機構と、前記出力プーリと前記変速機出力軸
との間に配設された遊星歯車式前後進切換機構とからな
ることを特徴とする無段変速機。
（２）前記遊星歯車式前後進切換機構はダブルピニオン
プラネタリを備えていることを特徴とする請求項１記載
の無段変速機。