JP2000054989A - 遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風機

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JP2000054989A
JP2000054989A JP10226386A JP22638698A JP2000054989A JP 2000054989 A JP2000054989 A JP 2000054989A JP 10226386 A JP10226386 A JP 10226386A JP 22638698 A JP22638698 A JP 22638698A JP 2000054989 A JP2000054989 A JP 2000054989A
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plate
impeller
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JP10226386A
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Yuji Hasegawa
勇二 長谷川
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SOWA DENKI SEISAKUSHO KK
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SOWA DENKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動音を静音化しつつ送風効率を向上させる
ことが可能な遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風機
を提供することを主目的とする。 【解決手段】 吸入口8から吸入した気体を加圧するた
めの羽根車5aを収納可能に構成されると共に、羽根車
5aによって加圧された気体を送気口25aに案内する
ための複数の案内溝R1が配設された加圧室2を有する
遠心送風機用ケーシング1において、案内溝R1の開口
面を覆う導風板27が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器、ボイラー
および冷暖房器などに用いられて空気を送風する遠心送
風機用のケーシングおよび遠心送風機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のケーシングを備えている遠心送
風機(以下、「送風機」ともいう)として、出願人は、
図5,6に示す送風機81を既に開発している。送風機
81は、図6に示すように、モータM、羽根車5a,5
b,5c(以下、区別しないときには「羽根車5」とも
いう)、および羽根車5を収納するためのケーシング7
1を備えて構成されている。モータMは、所定の電力が
供給されることにより、回転軸6に固定された各羽根車
5を回転させる。各羽根車5は、同図に示すように、底
板51、案内羽根52,52・・および天板53を備え
て構成され、モータMによって回転させられることによ
り、内側空間S1,S2,S3(図9参照)内の空気を
加圧しつつ外部に排出する。
【0003】ケーシング71は、図5に示すように、各
羽根車5をそれぞれ収納する第1加圧室72、第2加圧
室73および第3加圧室4を備え、これらが一体化され
て構成されている。この場合、第1加圧室72は、図6
に示すように、蓋部24および底部材75を備えて構成
されている。蓋部24は、全体としてキャップ状に形成
され、送風用の空気を吸入するための吸入口8が形成さ
れた円盤状の天板21と、天板21と一体成形された円
筒状の周板22とで構成されている。底部材75は、図
7に示すように、溝状の導風路R1に送り込まれた空気
を羽根車5bの内側空間S2に送気するための送気口2
5aが形成された円盤状の底板25と、底板25に立設
され上記した導風路R1を形成する複数の案内羽根7
4,74・・とを備えている。この場合、底板25は、
第1加圧室72の底部材として機能すると共に、第1加
圧室72と第2加圧室73とを一体化させた状態では、
第2加圧室73の蓋部としても機能する。
【0004】第2加圧室73は、図8に示すように、全
体として有底円筒状に形成され、溝状の導風路R2に送
り込まれた空気を羽根車5cの内側空間S3に送気する
ための送気口31aが形成された円盤状の底板31と、
底板31と一体成形された円筒状の周板32と、底板3
1に立設され上記した導風路R2を形成する複数の案内
羽根76,76・・とで構成されている。第3加圧室4
は、図6に示すように、板状部材を渦巻模様状に折り曲
げて形成した周板41と、送風機81の組立て時には羽
根車5cの挿通用孔として機能する共に作動時には第2
加圧室73の送気口31aを介して空気を吸入するため
の開口部42aが形成された天板42と、モータMの回
転軸6を挿通するための回転軸挿通用孔43aが形成さ
れた底板43とで構成されている。この第3加圧室4
は、底板43の外縁部に周板41が固定され、かつ天板
42が底板43に対向するように周板41に固定されて
おり、周板41の両端部41a,41bを開口すること
によって吐出口9が形成されている。
【0005】この送風機81では、モータMに所定の電
力を投入することにより羽根車5a,5b,5cが回転
する。この際に、各羽根車5の内側空間S1,S2,S
3内の空気は、加圧されつつ、図9の矢印A1,A2,
B1,B2,C1,C2で示す向きで、第1加圧室7
2、第2加圧室73および第3加圧室4の各々の導風路
R1,R2,R3側にそれぞれ排出される。これに伴
い、ケーシング71の外気が、同図の矢印D1,D2で
示すように、吸入口8から羽根車5aの内側空間S1に
吸入される。
【0006】一方、第1加圧室72の羽根車5aによっ
て加圧された空気は、同図の矢印E1,E2で示すよう
に、周板22に当たった後に導風路R1に導かれ、案内
羽根74,74・・によって中央に向かって案内されつ
つ移動させられ、送気口25aから羽根車5bの内側空
間S2に送気される。同様にして、第2加圧室73の羽
根車5bによって加圧された空気は、同図の矢印F1,
F2で示すように、周板32に当たった後に導風路R2
に導かれ、案内羽根76,76・・によって中央に向か
って案内されつつ移動させられ、送気口31aから羽根
車5cの内側空間S3に送気される。また、第3加圧室
4の羽根車5cによって加圧された空気は、周板41に
沿って導風路R3内を移動させられ、図5,6の矢印G
で示すように、吐出口9からケーシング71の外側に吐
出される。このように、送風機81では、吸入口8から
吸入された空気は、第1加圧室72、第2加圧室73お
よび第3加圧室4を経て段階的に加圧された後に、吐出
口9から吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、出願人が既
に開発している送風機81のケーシング71には、以下
の改善すべき点がある。すなわち、この送風機81で
は、各羽根車5の回転に伴って導風路R1,R2側に排
出された空気の大半は、図9の矢印E1,E2,F1,
F2で示すように、各案内羽根74,74・・,76,
76・・に案内されて送気口25a,31aからそれぞ
れ送気される。しかし、各羽根車5a,5bによって加
圧された空気の一部は、同図の矢印H1,H2,I1,
I2で示すように、各羽根車5a,5bの回転に伴い、
案内羽根74,74・・,76,76・・の上方の開口
部から羽根車5a,5b側に巻き上げられてしまう。こ
のため、このケーシング71には、送気口25a,31
aから羽根車5b,5cの内側空間S2,S3に送気す
べき気体の一部が導風路R1,R2内に滞留することに
よって送風効率が低下する結果、送風機81の送風能力
を低下させているという課題がある。
【0008】また、各羽根車5によって加圧されて送気
口25a,31aに向けて移動させられている空気と、
各案内羽根74,76の上方に巻き上げられた空気とが
干渉し合う結果、送気量、静圧および各羽根車5の回転
速度が周期的に変動するという、いわゆるサージング現
象が発生し、これに起因して送風機81が振動すること
により不快音を発生させることがある。このため、送風
機81が取り付けられる給湯器、ボイラーおよび冷暖房
器などから発生する騒音を含め、0.1デシベル単位で
の騒音レベルの低減を競い合っている今日において、こ
れを改善すべきとの要請がある。
【0009】本発明は、かかる改善点に鑑みてなされた
ものであり、作動音を静音化しつつ送風効率を向上させ
ることが可能な遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風
機を提供することを主目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の遠心送風機用ケーシングは、吸入口から吸
入した気体を加圧するための羽根車を収納可能に構成さ
れると共に、羽根車によって加圧された気体を送気口に
案内するための複数の案内溝が配設された加圧室を有す
る遠心送風機用ケーシングにおいて、案内溝の開口面を
覆う導風板が配設されていることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の遠心送風機用ケーシング
は、請求項1記載の遠心送風機用ケーシングにおいて、
加圧室は、周板と、周板における高さ方向の一方の縁部
に取り付けられると共に吸入口が形成された天板と、天
板に対向すように周板の他方の縁部に取り付けられると
共に送気口が形成された底板とを備えて構成され、案内
溝は、底板上に一方の端部が固定された複数の案内羽根
によって形成され、導風板は、案内羽根における他方の
端部に固定されていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の遠心送風機は、請求項1ま
たは2記載の遠心送風機用ケーシングを備えていること
を特徴とする。
【0013】請求項1,2記載の遠心送風機用ケーシン
グおよび請求項3記載の遠心送風機では、羽根車によっ
て加圧された気体は、案内溝によって送気口に案内され
る。この際に案内溝の開口面を覆っている導風板は、案
内溝の開口面からの空気の漏れを阻止する。したがっ
て、羽根車によって加圧された空気の加圧室内での滞留
が防止されるため送風効率が向上する。また、空気の滞
留が防止される結果、サージング減少の発生も防止され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風機の実
施の形態について説明する。なお、出願人が既に開発し
ているケーシング71および送風機81と同一の構成要
素については、同一の符号を付して重複した説明を省略
する。
【0015】最初に、送風機11の構成について、各図
を参照して説明する。
【0016】送風機11は、図1に示すように、モータ
M、羽根車5a,5b,5cおよびケーシング1を備え
て構成されている。モータMは、ねじ山が形成された回
転軸6を備えており、回転軸6には、ナット7,7・・
を締め付けることにより各羽根車5が固定される。各羽
根車5は、いわゆるターボファンが用いられており、中
央部にモータMの回転軸6を挿通する孔が形成された円
盤状の底板51と、底板51上に固定された複数の案内
羽根52,52・・と、底板51に対向配置されて底板
51と相俟って案内羽根52,52・・を固定する輪状
の天板53とを備えている。この羽根車5は、モータM
によって回転させられることにより、内側空間S1,S
2,S3(図4参照)内の空気を圧縮しつつ外部に排出
する。
【0017】ケーシング1は、図5に示すように、各羽
根車5をそれぞれ収納する第1加圧室2、第2加圧室3
および第3加圧室4を備え、これらが一体化されて構成
されている。この場合、第1加圧室2は、図1に示すよ
うに、蓋部24および底部材28を備えて構成されてい
る。蓋部24は、全体としてキャップ状に形成され、送
風用の空気を吸入するための吸入口8が形成された円盤
状の天板21と、円筒状に形成された周板22と、ボル
ト挿通用孔13,13・・が形成された鍔23とで一体
成形されている。底部材28は、図2(a),(b)に
示すように、ボルト挿通用孔13,13・・および導風
路R1に送り込まれた空気を羽根車5bの内側空間S2
(図4参照)に送気するための送気口25aが形成され
た円盤状の底板25と、底板25に固定された複数の案
内羽根26,26・・と、回転軸6を挿通する回転軸挿
通用孔27aが形成されると共に底板25に対向するよ
うに案内羽根26,26・・の端部に固定され、かつ案
内羽根26,26・・によって形成される溝状の導風路
R1の開口面を塞ぐ円盤状の導風板27とで構成されて
いる。この場合、底板25は、第1加圧室2の底部材と
して機能すると共に、第1加圧室2と第2加圧室3とを
一体化させた状態では、第2加圧室3の蓋部としても機
能する。したがって、送気口25aは、第2加圧室3に
対しては、本発明における吸入口として機能する。
【0018】第2加圧室3は、図3(a),(b)に示
すように、全体として有底円筒状に形成されており、ボ
ルト挿通用孔16,16・・および導風路R2内に送り
込まれた空気を羽根車5cの内側空間S3(図4参照)
に送気するための送気口31aが形成された円盤状の底
板31と、円筒状に形成された周板32と、ボルト挿通
用孔14,14・・が形成された輪状の鍔33と、底板
31に固定された複数の案内羽根34,34・・と、回
転軸6を挿通する回転軸挿通用孔35aが形成されると
共に底板31に対向するように案内羽根34,34・・
の端部に固定され、かつ案内羽根34,34・・によっ
て形成される溝状の導風路R2の開口面を塞ぐ円盤状の
導風板35とで構成されている。この場合、底板31,
周板32および鍔33は、一体成形されており、底板3
1は、第2加圧室3の底部材として機能すると共に、第
2加圧室3と第3加圧室4とを一体化させた状態では、
第3加圧室4の蓋部としても機能する。
【0019】第3加圧室4は、図1に示すように、板状
部材を渦巻模様状に折り曲げて形成した周板41と、送
風機1の組立て時には羽根車5cの挿通用孔として機能
すると共に作動時には第2加圧室3の送気口31aを介
して空気を吸入するための開口部42aおよび第2加圧
室3を固定するためのボルト孔17,17・・が形成さ
れた天板42と、モータMの回転軸6を挿通するための
回転軸挿通用孔43aおよびモータMを固定するための
ボルト孔20,20・・(同図では、4つのボルト孔2
0のうち1つを示す)が形成された底板43とで構成さ
れている。この第3加圧室4は、同図に示すように、周
板41が底板43の外縁部分に固定されると共に、天板
42が底板43に対向するように周板41に固定されて
おり、周板41の両端部41a,41bを開口すること
によって吐出口9が形成されている。
【0020】次に、送風機11の組立て手順について、
各図を参照して説明する。
【0021】まず、第3加圧室4の回転軸挿通用孔43
aにモータMの回転軸6を挿通させた状態で、スペーサ
19,19・・を介してボルト18,18・・をボルト
孔20,20・・に締め付ける。これにより、第3加圧
室4とモータMとが一体化する。次に、回転軸挿通用孔
43aから第3加圧室4の内部に突出している回転軸6
にナット7,7を締め付けることにより羽根車5cを固
定する。次いで、送気口31aおよび回転軸挿通用孔3
5aに回転軸6を挿通させた後、ボルト挿通用孔16,
16・・を挿通させたボルト15,15・・をボルト孔
17,17・・に締め付けることにより、第2加圧室3
を第3加圧室4に固定する。次に、ナット7,7を締め
付けることにより羽根車5bを回転軸6に固定する。続
いて、送気口25aおよび回転軸挿通用孔27aに回転
軸6を挿通させ、底部材28を第2加圧室3の上に載置
した後、ナット7,7を締め付けることにより羽根車5
aを回転軸6に固定する。次に、ボルト挿通用孔13,
13・・を挿通させたボルト12,12・・をボルト孔
14,14・・に締め付けることにより、第1加圧室2
を第2加圧室3に固定する。これにより、図5に示すよ
うに、第1加圧室2、第2加圧室3および第3加圧室4
が一体化すると共に、送風機11が完成する。
【0022】次に、送風機11の動作原理について、図
面を参照して説明する。
【0023】この送風機11では、モータMに所定の電
力を投入することにより各羽根車5が回転する。この際
に、各羽根車5の内側空間S1,S2,S3内の空気
は、加圧されつつ、図4の矢印A1,A2,B1,B
2,C1,C2で示す向きで、第1加圧室2、第2加圧
室3および第3加圧室4の導風路R1,R2,R3側に
それぞれ排出される。これに伴い、ケーシング1の外側
の空気が、同図の矢印D1,D2で示すように、吸入口
8から羽根車5aの内側空間S1に吸入される。
【0024】一方、第1加圧室2の羽根車5aによって
加圧された空気は、同図の矢印E1,E2で示すよう
に、周板22に当たった後に導風路R1に導かれ、案内
羽根26,26・・によって中央に向かって案内されつ
つ移動させられ、送気口25aから羽根車5bの内側空
間S2に送気される。この場合、この送風機11では、
案内羽根26,26・・の上側の端部に導風板27が取
り付けられているため、導風路R1内に一旦送り込まれ
た空気は、羽根車5aの回転に起因して巻き上がったり
漏洩したりすることなく、送気口25a側に確実に送り
込まれる。また、同様にして、第2加圧室3では、羽根
車5bによって加圧された空気は、同図の矢印F1,F
2で示すように、周板32に当たった後に導風路R2に
導かれ、案内羽根34,34・・によって中央に向かっ
て案内されつつ移動させられ、送気口31aから羽根車
5cの内側空間S3に送気される。この場合にも、案内
羽根34,34・・の上側の端部に導風板35が取り付
けられているため、導風路R2内に一旦送り込まれた空
気は、羽根車5bの回転に起因して巻き上がったり漏洩
したりすることなく、送気口31a側に確実に送り込ま
れる。
【0025】さらに、第3加圧室4の導風路R3に導か
れた空気は、周板41に沿って導風路R3内を移動させ
られ、図1,5の矢印Gで示すように、吐出口9からケ
ーシング1の外側に吐出される。このように、この送風
機11では、案内羽根26,26・・,34,34・・
の上側の端部に導風板27,35を取り付けたことによ
り、底板25と導風板27との間、および底板31と導
風板35との間に、送気口25a,31aからそれぞれ
送気すべき空気を導くための導風路が形成される。した
がって、案内羽根26,26・・,34,34・・の間
に導かれた空気と、各加圧室2,3内の他の空気との干
渉が防止される。この結果、サージング現象の発生を防
止することができると共に、一旦導風路R1,R2内に
導いた空気を送気口25a,31aに確実に送気するこ
とができるため、送風効率を向上させることができ、こ
れにより、送風機11の送風能力を向上させることがで
きる。なお、発明者の実験によれば、既に開発している
送風機81と比較して、約15%の送風能力の向上が確
認されている。
【0026】なお、本発明は、上記本発明の実施の形態
に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の
形態では、第1加圧室2、第2加圧室3および第3加圧
室4からなる3段構成のケーシング1および送風機11
について説明したが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、第1加圧室2の下部に第3加圧室4を固定すること
により、2段構成のケーシングおよび送風機を製作する
こともできる。また、第1加圧室2の送気口25aを吐
出口として機能させることにより、1段構成の送風機を
製作することもできる。この場合には、モータMと第1
加圧室2とを離間させて固定すると共に、送気口25a
から吐出された空気を集風するダクトを底板25に固定
すればよい。
【0027】また、本発明の実施の形態に係る各加圧室
における周板、底板および天板同士の固定方法や、第1
加圧室2、第2加圧室3および第3加圧室4同士の固定
方法は、本発明の実施の形態に示した固定方法に限定さ
れず、種々の固定方法を採用することができる。さら
に、各羽根車5の回転軸6への固定方法についても、本
発明の実施の形態に示した固定方法に限定されず、種々
の固定方法を採用することができる。また、本発明にお
ける導風板は、本発明の実施の形態に示した形状に限定
されず、任意の形状に形成することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1,2記載の遠心送
風機用ケーシングおよび請求項3記載の遠心送風機によ
れば、羽根車によって加圧された気体が導風板および案
内羽根によって送気口に確実に案内されるため、送風効
率の向上を図ることができ、これにより、遠心送風機の
送風能力を向上させることができる。加えて、サージン
グ現象の発生を防止できるため、遠心送風機の作動音の
静音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遠心送風機の分解斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遠心送風機の第1加
圧室における底部材の斜視図であり、(a)は上面側か
ら見た斜視図、(b)は下面側から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遠心送風機の第2加
圧室の斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、
(b)は下面側から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遠心送風機の断面図
である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遠心送風機および出
願人が既に開発している遠心送風機の外観斜視図であ
る。
【図6】出願人が既に開発している遠心送風機の分解斜
視図である。
【図7】出願人が既に開発している遠心送風機における
第1加圧室の底部材の斜視図である。
【図8】出願人が既に開発している遠心送風機における
第2加圧室の斜視図である。
【図9】出願人が既に開発している遠心送風機の断面図
である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 第1加圧室 3 第2加圧室 5 羽根車 8 吸入口 9 吐出口 11 送風機 21 天板 22 周板 25 底板 25a 送気口 26 案内羽根 27 導風板 31 底板 31a 送気口 32 周板 34 案内羽根 35 導風板 S1 内側空間 S2 内側空間 S3 内側空間 R1 導風路 R2 導風路 R3 導風路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入口から吸入した気体を加圧するため
    の羽根車を収納可能に構成されると共に、前記羽根車に
    よって加圧された気体を送気口に案内するための複数の
    案内溝が配設された加圧室を有する遠心送風機用ケーシ
    ングにおいて、 前記案内溝の開口面を覆う導風板が配設されていること
    を特徴とする遠心送風機用ケーシング。
  2. 【請求項2】 前記加圧室は、周板と、前記周板におけ
    る高さ方向の一方の縁部に取り付けられると共に前記吸
    入口が形成された天板と、前記天板に対向すように前記
    周板の他方の縁部に取り付けられると共に前記送気口が
    形成された底板とを備えて構成され、前記案内溝は、前
    記底板上に一方の端部が固定された複数の案内羽根によ
    って形成され、前記導風板は、前記案内羽根における他
    方の端部に固定されていることを特徴とする請求項1記
    載の遠心送風機用ケーシング。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の遠心送風機用ケ
    ーシングを備えていることを特徴とする遠心送風機。
JP10226386A 1998-08-11 1998-08-11 遠心送風機用ケーシングおよび遠心送風機 Pending JP2000054989A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114109912A (zh) * 2020-09-01 2022-03-01 合肥美的电冰箱有限公司 进风装置及制冷设备

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