JP2000054964A - 電磁ダイアフラム式ポンプ - Google Patents

電磁ダイアフラム式ポンプ

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JP2000054964A
JP2000054964A JP10221685A JP22168598A JP2000054964A JP 2000054964 A JP2000054964 A JP 2000054964A JP 10221685 A JP10221685 A JP 10221685A JP 22168598 A JP22168598 A JP 22168598A JP 2000054964 A JP2000054964 A JP 2000054964A
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diaphragm
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俊雄 御器谷
Kenji Mizuno
憲二 水野
Atsuki Hashimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量で吐出量の大きい電磁ダイアフラ
ム式ポンプを提供すること。 【解決手段】 永久磁石を組込んだ振動子10はコア8
に挟まれていて、コイル90等に交流が供給されること
によって振動子10は振動する。振動子10の両端をケ
ーシングに支持するダイアフラム13,14は圧縮室1
7,18の壁面の1つを形成しているので、振動子10
の振動によってダイアフラムが偏倚すると、圧縮室に空
気が流入し、圧縮されて吐出される。コア8は、中央部
分81が、2つの振動子10,10用に個別に分離され
ているのではなく一体になっているので、単体のポンプ
を複数連結するのと比べてコアの個数を減らすことがで
きる。また、コイル90等に供給される交流によって振
動子10,10が各半波毎に互いに反対方向に偏倚する
ように電線39は結線されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁ダイアフラム
式ポンプに関し、特に、小型で、かつ、流体吐出量の大
きい電磁ダイアフラム式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】電磁ダイアフラム式ポンプは、中央部に
極性を互いに異ならせた2つの永久磁石を保持するとと
もに両端をダイアフラムで支持させた振動子を有し、さ
らに、該振動子を間に挟んで電磁石を対向配置させてい
る。前記電磁石に交流を入力すると、その周波数に応じ
て電磁石の極性が交互に変化し、電磁石の極性が変化す
る毎に前記永久磁石が該電磁石に吸引・反発されてダイ
アフラムは振動する。
【0003】前記ダイアフラムは振動子の支持部材であ
るとともに、圧縮室の1つの壁面を構成している。ダイ
アフラムの振動によって圧縮室の容積は拡大・縮小し、
該圧縮室の壁面に設けられた吸入口から流体を吸入し、
吐出口から該流体を吐出する。
【0004】上記形式のポンプを使用して大きい吐出量
を得ようとする場合、該ポンプを複数台連結することが
考えられる。例えば、単体で40リットル/分の吐出量
が得られるポンプを2台連結することによって80リッ
トル/分の吐出量が得られる。ポンプを複数台連結する
ものとして、特開昭61−207883号公報に電磁往
復動式のポンプが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電磁ダイアフラム式ポ
ンプを複数台連結する場合に、次のような問題点があ
る。複数台のポンプを一体に連結することによって吐出
量を増大することはできるが、それに伴って寸法が大き
くなる。例えば、複数台のポンプを一体に組み込んで屋
外用のブロワ等として使用することを想定した場合、防
滴のためにハウジングを設ける必要がある。このような
場合に、特に、ハウジングをも含めた装置全体が大型化
して設置場所が制限されることから、小型化の要請があ
る。また、複数台のポンプ同士の電気配線が複雑になる
という問題点もある。
【0006】さらに、ポンプに使用されているダイアフ
ラムは長時間の使用によって摩耗するため、定期的に新
品と交換する必要があるが、複数台のポンプを単に連結
したものでは、ダイアフラムの交換のために個々のケー
シングを分解することになり、工数が増えるという問題
点がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解消し、複数の圧
縮部を有する小型・大吐出量の電磁ダイアフラム式ポン
プを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、複数の圧縮部を有する電
磁ダイアフラム式ポンプにおいて、前記複数の圧縮部が
単一のケーシングで覆われ、該各圧縮部が、永久磁石を
保持した振動子と、周縁部がケーシングに固定され、中
心部が前記振動子の両端に固定されたダイアフラムであ
って、前記振動子を前記ケーシングに対して該ダイアフ
ラムの直交方向に振動自在に支持するための一対のダイ
アフラムと、前記振動子を挟み、前記永久磁石に対して
前記振動子の振動方向に予定量偏倚させて磁極が配置さ
れたフィールドコアと、前記フィールドコアに巻回され
たコイルと、前記ダイアフラムを一壁面とし、前記振動
子の振動方向両側に配置された圧縮室と、前記圧縮室に
設けられた弁付き吸入口と、前記圧縮室に設けられた弁
付き吐出口とをそれぞれの圧縮部毎に具備するととも
に、前記フィールドコアのうち、隣接する圧縮部の各振
動子間に配置されたもの同士は一体的に形成されてお
り、かつ、前記コイルに交流を供給して前記フィールド
コアの磁極を励磁し、前記永久磁石を該磁極に交互に吸
引・反発させることによって前記ダイアフラムを振動さ
せる電源回路手段を具備した点に第1の特徴がある。
【0009】この第1の特徴によれば、交流によって励
磁された磁極に振動子の永久磁石が交互に吸引・反発さ
れて振動子は振動する。この振動子をケーシングに支持
するダイアフラムが振動子とともに振動して圧縮室は拡
張・収縮される。これによって圧縮室に流体が吸入さ
れ、圧縮された吐出口から吐出される。
【0010】また、本発明は、前記電源回路手段が、前
記複数の振動子のうちの少なくとも1つが、他のものと
は偏倚方向が反対方向になるように前記コイルに交流電
流の半波を供給するよう構成されている点に第2の特徴
がある。
【0011】この第2の特徴によれば、複数フィールド
コアのいくつかが、振動子のうち少なくとも1つが他と
反対方向に偏倚されるように交流が供給されるので、す
べての振動子が同時に同方向に偏倚するのと異なり、発
生する振動が互いに相殺され、低減される。
【0012】また、本発明は、隣接する前記複数のダイ
アフラムを一体的に覆って前記圧縮室の他の壁面を形成
するヘッドカバーを具備し、前記吸入口および吐出口を
前記ヘッドカバーに形成した点に第3の特徴がある。第
3の特徴によれば、隣接する圧縮部の圧縮室の壁面はダ
イアフラムと単一のヘッドカバーとで形成されている。
したがって、この単一のヘッドカバーを取り外すことに
よって前記ダイアフラムにアクセスすることが可能であ
る。
【0013】また、本発明は、前記振動子を挟んで両側
に配置されたフィールドコアのうち、該振動子の一方側
に配置されたものに前記コイルを巻回している点に第4
の特徴がある。この第4の特徴によれば、複数のフィー
ルドコアにはコイルが巻回されていないフィールドコア
を含んでいるので、より軽量・小型化が図られている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
一実施形態を詳細に説明する。図1は一実施形態に係る
電磁ダイアフラム式ポンプ(以下、単に「ポンプ」とい
う)の平面断面図、図2は同側面断面図である。同図に
おいて、ポンプ1は2つの圧縮部を有する2連形式に構
成されている。2つの圧縮部は同様に構成されているの
で、両者のうち同一または同等部分については、特に示
さない限り、同符号をもって説明する。
【0015】ポンプ1は、フレーム2および防音カバー
3、ならびにフレーム2の前後に配されたヘッドカバー
4,5とで筐体(ケーシング)を形成している。フレー
ム2の底部にはコアホルダ6,7が固定され、このコア
ホルダ6,7によってフィールドコア8が保持されてい
る。フィールドコア8は、センタコア81とサイドコア
82,83とからなり、センタコア81にはコイル9
0,91が、サイドコア82にはコイル92が、サイド
コア83にはコイル93が、それぞれ巻回されている。
【0016】センタコア81およびサイドコア82間
と、センタコア81およびサイドコア83間とにはそれ
ぞれ振動子10が設けられている。振動子10の両端に
は2枚ずつ1組となったディスク11,12がそれぞれ
固定されていて、それぞれの組のディスク11,12に
はダイアフラム13,14が挟み込まれている。ダイア
フラム13,14はディスク状であって、その外周つま
りリム部は、フレーム2に嵌め込まれたリング15,1
6と前記ヘッドカバー4,5とによって挟み込まれてい
る。すなわち、振動子10はその両端がダイアフラム1
2,13によってフレーム2に固定、支持されている。
【0017】振動子10の両端には、前記ダイアフラム
13,14とヘッドカバー4,5とによって囲まれた圧
縮室17,18が形成されている。圧縮室17,18の
壁面には流体(例えば空気)を圧縮室17に取り込むた
めの2個1組の吸入口19と、圧縮室18に流体を取り
込むための2個1組の吸入口20とが設けられている。
吸入口19,20には、圧縮室17,18側に撓んで該
吸入口19,20を開く弁21,22が設けられてい
る。
【0018】一方、圧縮室17から流体を吐出するため
の2個1組の吐出口23と、圧縮室18から流体を吐出
する2個1組の吐出口24とが設けられている。吐出口
23,24には、圧縮室17,18外側に撓んで該吐出
口23,24を開く弁25,26が設けられている。
【0019】ヘッドカバー4,5には流体を取り込むた
めの吸入ニップル27,28と、流体を吐出するための
吐出ニップル29,30とが設けられている。吸入ニッ
プル27,28と前記吸入口19,20との間には吸入
室31,32が設けられ、吐出ニップル29,30と前
記吐出口23,24との間には吐出室33,34、なら
びに連通路35,36が設けられている。
【0020】前記振動子10には、極性が互いに逆にな
るように設定された永久磁石37,38が固定されてい
る。該永久磁石37,38の極性についてはさらに後述
する。前記コイル90,91,92,93には電線39
を通じて、図示しない交流電源から電流が供給される。
電線39は、後述する磁界の向きが得られるように前記
各コイル90,91,92,93に対して結線される。
ポンプ1は防振のためゴム等の弾性体からなる脚40を
介してブラケット41に固定されている。このブラケッ
ト41を所望の場所に取り付けてポンプを運転する。
【0021】次に、前記フィールドコア8の磁極と永久
磁石37,38の極性について説明する。図3は、フィ
ールドコア8と永久磁石37,38の極性、および交流
波形との関係を示す図である。ここでは、振動子10お
よび永久磁石37,38は、2つの圧縮部毎に符号を分
けて説明する。同図において、振動子10a,10bに
嵌め込まれた永久磁石37a,38aは互いに極性が異
なるように設定されている。すなわち、永久磁石37
a,37bはサイドコア82,83側がS極、センタコ
ア81側がN極になるように配置され、これとは逆に、
永久磁石38a,38bはサイドコア82,83側がN
極、センタコア81側がS極になるように配置されてい
る。
【0022】前記電線39は、永久磁石37a,38
a,37b,38bの磁極の向きを考慮し、コイル9
0,91,92,93に交流を供給することによって、
振動子10a,10bが該交流の各半波毎に互いに異な
る方向に偏倚するようにコイル90等と結線する。
【0023】例えば、図3(b)に示した交流の一方の
半波100で、サイドコア82のセンタポール82aを
S極に磁化し、他方の半波200では該センタポール8
2aをN極に磁化するようにコイル92に通電する。こ
のとき、サイドコア82のサイドポール82bはセンタ
ポール82aとは逆の極性に磁化される。前記半波10
0による磁極の極性は符号N,Sに数字「1」を付加
し、半波200による磁極の極性は符号N,Sに数字
「2」を付加して表している。以下、同様の表記法を採
用する。
【0024】一方、サイドコア82の磁化方向とは逆方
向に磁化されるように、前記半波100でセンタコア8
1のセンタポール81aがN極に磁化され、他方の半波
200では該センタポール81aがS極に磁化されるよ
うにコイル90に交流を供給する。このとき、センタコ
ア81のサイドポール81bはセンタポール81aとは
逆の極性に磁化される。
【0025】また、サイドコア83の1センタポール8
3aを前記半波100でN極に磁化させ、他方の半波2
00では該センタポール83aをS極に磁化させるよう
にコイル93に通電する。このとき、サイドコア83の
サイドポール83bはセンタポール83aとは逆の極性
に磁化される。
【0026】一方、サイドコア83の磁化方向とは逆方
向に磁化されるように、前記半波100でセンタコア8
1の他方のセンタポール81cをS極に磁化し、他方の
半波200では該センタポール81cがN極に磁化され
るようにコイル91に交流を供給する。このとき、セン
タコア81のサイドポール81dはセンタポール81c
とは逆の極性に磁化される。
【0027】以上のような交流波形と磁化方向との関係
が得られるように電線39を結線した状態で電線39を
通じてコイル90,91,92,93に交流を供給する
と、例えば、振動子10a側では、前記半波100によ
って永久磁石37aはセンタコア81のセンタポール8
1aおよびサイドコア82のセンタポール82aに反発
される一方、永久磁石38aはセンタコア81のセンタ
ポール81aおよびサイドコア82のセンタポール82
aに吸引される。その結果、振動子10aは矢印F方向
に偏倚する。
【0028】一方、前記半波200によって永久磁石3
7aはセンタコア81のセンタポール81aおよびサイ
ドコア82のセンタポール82aに吸引される一方、永
久磁石38aはセンタコア81のセンタポール81aお
よびサイドコア82のセンタポール82aに反発され
る。その結果、振動子10aは矢印B方向に偏倚する。
【0029】これに対して、振動子10b側では、前記
半波100によって永久磁石37bはセンタコア81の
センタポール81cおよびサイドコア83のセンタポー
ル83aに吸引される一方、永久磁石38bはセンタコ
ア81のセンタポール81cおよびサイドコア83のセ
ンタポール83aに反発される。その結果、振動子10
aは矢印B方向に偏倚する。
【0030】一方、前記半波200によって永久磁石3
7bはセンタコア81のセンタポール81cおよびサイ
ドコア83のセンタポール83aに反発される一方、永
久磁石38bはセンタコア81のセンタポール81cお
よびサイドコア83のセンタポール83aに吸引され
る。その結果、振動子10bは矢印F方向に偏倚する。
【0031】続いて、ポンプの動作を説明する。前記電
線39を通じてコイル90,91,92,93に交流が
供給されると、その交流の半波毎に、上述のように2つ
の振動子10(10a,10b)は互いに交互に偏倚し
て振動する。したがって、振動子10の振動数は交流周
波数によって決定される。
【0032】振動子10が振動すると、これに伴ってダ
イアフラム13,14が振動する。このダイアフラム1
3,14の振動に応じて圧縮室17,18は拡張・収縮
するので、該圧縮室17,18の拡張時に吸入口19,
20の弁21,22が開き、吸入ニップル27,28な
らびに吸入室31,32を通じて流体が圧縮室17,1
8に流入する。そして、圧縮室17,18の収縮時に
は,弁21,22が閉じる一方で吐出口23,24の弁
25,26が開き、吐出室33,34ならびに吐出ニッ
プル29,30を通じて流体が圧縮室17,18から流
出する。
【0033】前記2つの振動子10,10の振動方向は
互いに相反するように交流電源が供給されるので、振動
子10,10の振動によるポンプ1全体の振動は相殺さ
れて低減する。なお、上述のポンプでは交流の全波を使
用してコイルを付勢しているので電力の効率的利用も可
能である。
【0034】上記実施形態のポンプ1では、さらに、部
品数の削減によって組立の簡素化が図られたり、メンテ
ナンス性が向上したりする等の効果がある。すなわち、
センタコア81を2つの圧縮部で共用しているので、単
体のポンプを2台連結するのと比べてフィールドコアの
個数を低減できる。また、ヘッドカバー4,5が各圧縮
部にまたがってそれぞれ一体に形成されているので、ダ
イアフラム13,14の交換時の分解が容易である。一
般に複数台のポンプを同時に運転している場合、ダイア
フラムは、同時期に交換が必要となる。この場合、単体
のポンプを複数台連結しようしていると、それぞれのポ
ンプのヘッドカバーを取り外し・取り付けしてダイアフ
ラムを交換することになり、手間がかかる。これに対し
て本実施形態のようにヘッドカバーが複数の圧縮部で共
通になっていると、取り外し・取り付けするヘッドカバ
ーの数が少ないため、手間が省かれる。
【0035】さらに、単一のケーシング内に複数の圧縮
部が収容されているので、各コイル90,91,92,
93同士の配線が容易となる。すなわち、ケーシングを
個別に有する単体のポンプを複数台連結する場合には、
各コイル間の電気配線のためにコネクタを必要とする
等、配線が複雑になるが、本実施形態のポンプではこの
ような不具合が解消される。
【0036】また、単体のポンプを複数台連結したポン
プの場合には、衝撃や振動によるポンプ同士の衝突を防
止するために各ポンプ間に緩衝用部材を詰める必要があ
るが、単一のケーシング内に複数の圧縮部を収容した本
実施形態のポンプではこのような緩衝用部材を必要とし
ない利点もある。
【0037】続いて、フィールドコア8の変形例を説明
する。図4はフィールドコア8の変形例を示す平面図で
ある。この変形例は、図3に示したものと異なり、サイ
ドコアに代えてコイルを省略したバックフィールドコア
84,85を設けている。コイル90,91に交流を供
給することによって、センタコア81ならびにバックフ
ィールドコア84,85をそれぞれ通過する磁界が形成
されて、振動子10a,10bを吸引・反発して振動さ
せる磁極が形成される。この変形例では、コイル数を少
なくした分だけ重量は軽減し、設置スペースも低減する
ことができる。
【0038】図5は、フィールドコアのさらなる変形例
を示す平面図である。同一形状のフィールドコア86,
87,88のうちフィールドコア86,87にはコイル
90,91が巻回されている。この変形例では先の変形
例と同様、軽量化が図られるが、さらに、すべてのフィ
ールドコア86,87,88を同一形状とすることによ
って、フィールドコアの量産効果が向上するという利点
がある。
【0039】以上は、圧縮部を2つ有する2連型のポン
プを例にした説明したが、本発明はこれに限らず、さら
に多数の圧縮部を有するポンプに変形することもでき
る。図6は、圧縮部を3つ有する3連型のポンプに係る
要部平面図である。同図において、フィールドコア8
は、それぞれ2つのコイルを有する第1および第2のセ
ンタコア8A,8Bと、両端に配置されてそれぞれ1つ
ずつのコイルを有するサイドコア8C,8Dとからな
る。センタコア8Aとセンタコア8Bとの間には振動子
10bが配置され、センタコア8Aとサイドコア8Cと
の間には振動子10aが配置され、センタコア8Bとサ
イドコア8Dとの間には振動子10cが配置されてい
る。この変形例では、両端の振動子10a,10cが交
流の同一半波で同方向に付勢されるように構成し、中央
の振動子10bは交流の他の半波で、前記振動子10
a,10cとは反対方向に付勢されるように構成する。
【0040】このように、圧縮部の連結数を増やすこと
によって、より大きい吐出量を得ることができるが、さ
らに、複数の圧縮部の振動子のうちいずれかを選択的に
付勢することができるようにフィールドコアに巻回され
るコイルの結線中に切替え用のスイッチを設けることに
より、吐出量を制限することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜4の発明によれば、複数の圧縮部を設けているので
吐出量を増大できる。そして、吐出量の増大にかかわら
ず、フィールドコアの個数を減少させられるので小型・
軽量化を図ることができる。また、複数の圧縮室がヘッ
ドカバーとダイアフラムとによって形成されているの
で、ヘッドカバーをとりはずすことでダイアフラムにア
クセスでき、ダイアフラムの交換作業が容易になる。さ
らに、複数の振動子はすべてが同時に同方向に振動する
のものと異なり、ポンプ全体の振動を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る2つの圧縮部を有す
るポンプの平面断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る2つの圧縮部を有す
るポンプの側面断面図である。
【図3】 フィールドコアの磁極の極性を示す図であ
る。
【図4】 フィールドコアの変形例を示す平面図であ
る。
【図5】 フィールドコアの他の変形例を示す平面図で
ある。
【図6】 3つの圧縮部を有するポンプの要部平面図で
ある。
【符号の説明】
1…ポンプ、 2…フレーム、 3…防音カバー、
4,5…ヘッドカバー、8…フィールドコア、 90,
91,92,93…コイル、 10…振動子、13,1
4…ダイアフラム、 17,18…圧縮室、 19,2
0…吸入口、23,24…吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 篤樹 東京都大田区仲池上2丁目9番4号 日東 工器株式会社内 Fターム(参考) 3H077 AA12 CC02 CC09 CC17 DD05 EE36 EE37 FF32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧縮部を有する電磁ダイアフラム
    式ポンプにおいて、 前記複数の圧縮部が単一のケーシングで覆われ、 前記各圧縮部が、 永久磁石を保持した振動子と、 周縁部が前記ケーシングに固定され、中心部が前記振動
    子の両端に固定されたダイアフラムであって、前記振動
    子を前記ケーシングに対して該ダイアフラムの直交方向
    に振動自在に支持するための一対のダイアフラムと、 前記振動子を挟み、前記永久磁石に対して前記振動子の
    振動方向に予定量偏倚させて磁極が配置されたフィール
    ドコアと、 前記フィールドコアに巻回されたコイルと、 前記ダイアフラムを一壁面とし、前記振動子の振動方向
    両側に配置された圧縮室と、 前記圧縮室に設けられた弁付き吸入口と、 前記圧縮室に設けられた弁付き吐出口とをそれぞれ具備
    するとともに、 前記フィールドコアのうち、隣接する圧縮部の各振動子
    間に配置されたもの同士は一体的に形成されており、 かつ、前記コイルに交流を供給して前記フィールドコア
    の磁極を励磁し、前記永久磁石を該磁極に交互に吸引・
    反発させることによって前記ダイアフラムを振動させる
    電源回路手段を具備したことを特徴とする電磁ダイアフ
    ラム式ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記電源回路手段が、 前記複数の振動子のうちの少なくとも1つが、他のもの
    の偏倚方向とは反対方向になるように前記コイルに交流
    電流の半波を供給するよう構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の電磁ダイアフラム式ポンプ。
  3. 【請求項3】 隣接する前記複数のダイアフラムを一体
    的に覆って前記圧縮室の他の壁面を形成するヘッドカバ
    ーを具備し、 前記吸入口および吐出口を前記ヘッドカバーに形成した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電磁ダ
    イアフラム式ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記振動子を挟んで両側に配置されたフ
    ィールドコアのうち、該振動子の一方側に配置されたも
    のに前記コイルを巻回していることを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の電磁ダイアフラム式ポ
    ンプ。
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