JP2000054341A - 砂浜の安定化方法における排水層の築造方法 - Google Patents

砂浜の安定化方法における排水層の築造方法

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JP2000054341A JP11136661A JP13666199A JP2000054341A JP 2000054341 A JP2000054341 A JP 2000054341A JP 11136661 A JP11136661 A JP 11136661A JP 13666199 A JP13666199 A JP 13666199A JP 2000054341 A JP2000054341 A JP 2000054341A
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恒一郎 林
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哲治 岩渕
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins

Abstract

(57)【要約】 【課題】砂浜の波浪による侵食を抑制すると共に、砂の
堆積を促進するための砂浜安定化方法における排水層の
築造方法を提供する。 【解決手段】海岸等の砂浜を掘削して掘削領域を形成す
る段階と、前記掘削領域に、透水性で後述の接合に必要
な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、前
記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入する段
階と、掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記
砕石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、そ
の重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段
階とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、海岸等の砂浜の
波浪による侵食を抑制すると共に、砂の堆積を促進する
砂浜の安定化方法に実施する排水層の築造方法の技術分
野に属する。 【0002】 【従来の技術】海岸等の砂浜を安定化させる技術とし
て、砕石等の石材を排水層にして砂浜の下に埋設する安
定化方法が、例えば第2636120号の特許発明とし
て成立している。この安定化方法における排水層乃至そ
の築造方法は、覆い砂が万一取り除かれた場合に、排水
層が露出して砕石等が飛散したり、砕石の投入時点にお
いて砂浜に散乱して自然砂浜の良さが損われないように
することが大事なポイントである。 【0003】そこで従来、透水性の箱状の化学繊維製容
器や、いわゆる布団籠といわれる袋状の化学繊維製籠の
中に砕石等を入れたものを使用して排水層を築造する方
法が実施されている。この従来方法は図22に例示した
ように、まず砕石を布団籠bに中詰めしたものを多数用
意し、これらをトラックで現場(海岸等の砂浜aまで
運んで砂浜aの付近に積載しておく。安定化処理する砂
浜aには山止めcを設け、その山止めc内の砂浜を掘削
して掘削領域fを形成する。しかる後に、クレーンe等
の重機を使用して前記の布団籠bを吊り上げ、掘削領域
f内へ慎重に吊り込み、布団籠b内の砕石を排水層とし
て当該砂浜aを安定化させる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図22に示した従来の
排水層築造方法では、地上の作業として砕石等を中詰め
した布団籠bを一つ一つ作り、現場へ運搬し、クレ−ン
eで多数の布団籠bを1個ずつ吊り上げ、隣り合う布団
籠bとの位置関係に十分配慮しつつ、各布団籠bを規則
的に掘削領域f内へ吊り込まねばならない。つまり、地
上で布団籠bを作る面倒な準備作業のほか、そのトラッ
ク輸送と、足場の悪い海辺で布団籠bをクレーンeによ
り慎重な吊り降し作業を繰り返して排水層を築造しなけ
ればならない。とりわけ布団籠の数量が膨大になりすぎ
て作業効率、施工性が甚だ悪い。また、布団籠b、bの
間に隙間が生じていると、そこで排水層の連続性が遮断
され、砂の堆積が不十分となり、品質よく砂浜を安定化
できないという問題もある。 【0005】したがって、本発明の目的は、砂浜を安定
化するに適した排水層を形成する砕石を、バラの状態
で掘削領域へ機械的に投入して作業効率を飛躍的に向上
することを可能し、もって工期の短縮、施工コストの
低減、維持管理の簡便化を達成する砂浜の安定化方法に
おける排水層の築造方法を提供することにある。 【0006】本発明の次の目的は、砕石層の上面を覆う
シートの設置、施工を容易にする蓋シートを使用し、ま
た、余長部や蓋シートが露出した状態でも砕石層との密
着性を保つように工夫した築造方法を提供することであ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1記載の発明に係る砂浜の安定
化方法における排水層の築造方法は、 a)海岸等の砂浜を掘削して掘削領域を形成する段階
と、 b)前記掘削領域に、透水性で後記(d)の接合に必要
な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 c)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
する段階と、 d)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
と、 から成ることをそれぞれ特徴とする。 【0008】請求項2記載の発明に係る砂浜の安定化方
法における排水層の築造方法は、 a)海岸等の砂浜を掘削して掘削領域を形成する段階
と、 b)砕石を中詰めした透水性のある石詰めユニットを前
記掘削領域の法面の内側面に沿って設置する段階と、 c)前記掘削領域に、透水性で後記(e)の接合に必要
な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 d)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
する段階と、 e)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
と、 から成ることをそれぞれ特徴とする。 【0009】請求項3記載の発明に係る砂浜の安定化方
法における排水層の築造方法は、 a)海岸等の砂浜に施工区域の山止めを設け、前記山止
め内の砂浜を掘削して掘削領域を形成する段階と、 b)前記掘削領域に、透水性で後記(d)の接合に必要
な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 c)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
する段階と、 d)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
と、 e)前記砕石保持シートの余長部で砕石の上面を覆った
後の何れかの時期に山止めを撤去すること、 をそれぞれ特徴とする。 【0010】請求項4記載の発明に係る砂浜の安定化方
法における排水層の築造方法は、 a)海岸等の砂浜に施工区域の山止めを設け、前記山止
め内の砂浜を掘削して掘削領域を形成する段階と、 b)砕石を中詰めした透水性のある石詰めユニットを前
記山止めの内側面に沿って設置する段階と、 c)前記掘削領域に、透水性で後記(e)の接合に必要
な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 d)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
する段階と、 e)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
と、 f)前記石詰めユニットの設置を完了した後、前記
c),d),e)の段階の何れかの時期に山止めを撤去
すること、 をそれぞれ特徴とする。 【0011】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排水層
の築造方法において、砕石保持シートの余長部は、その
上へ投入した砕石層の上面へ蓋シートとの接合が可能な
だけ露出する長さとし、砕石層の上面を覆う蓋シートを
設置し、前記余長部との重合部を接合することを特徴と
する。 【0012】請求項記載の発明は、請求項1乃至5
いずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排水層
の築造方法において、砂浜を掘削した掘削領域内へ敷設
した砕石保持シートへの砕石投入が完了した後に、該砕
石層の上面に目詰まり防止シートを敷設し、更にその上
を砕石保持シートの余長部又は蓋シートで覆い、その重
合部を接合することを特徴とする。 【0013】請求項記載の発明は、請求項3又は4に
記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法に
おいて、砂浜の施工区域に山止めを設け、この山止め内
の砂浜を掘削した掘削領域内には、前記山止めの内側面
に沿う位置及び該掘削領域を複数に分割する位置に石詰
めユニットを設置し、分割された掘削領域毎に区分して
複数の砕石保持シートを敷設し、その後はそれぞれの砕
石保持シートについて以降の各施工段階を進めることを
特徴とする。 【0014】請求項記載の発明は、請求項1又は2
記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法に
おいて、砂浜を掘削した掘削領域内には、その法面の内
側面に沿う位置及び該掘削領域を複数に分割する位置に
石詰めユニットを設置し、分割された掘削領域毎に区分
して複数の砕石保持シートを敷設し、その後はそれぞれ
の砕石保持シートについて以降の各施工段階を進めるこ
とを特徴とする。 【0015】請求項9記載の発明は、請求項7又は8に
記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法に
おいて、分割された掘削領域毎に区別して敷設された砕
石保持シート毎に蓋シートが使用され、砕石層の上面を
覆った蓋シートと砕石保持シートの余長部との重合部が
接合されることを特徴とする。 【0016】請求項10記載の発明は、請求項1乃至
のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排水
層の築造方法において、海岸等の砂浜に施工区域が複数
ある場合には、施工の各段階を施工区域毎に繰り返して
所要範囲まで砂浜の安定化処理を進めることを特徴とす
る。 【0017】請求項11記載の発明は、請求項1乃至
のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排
水層の築造方法において、砕石保持シートの余長部又は
蓋シートで砕石の上面を覆い重合部を接合した後に、砕
石を中詰めした透水性ユニットを前記砕石保持シート
は蓋シートの上に載置し、更に覆い砂で被覆することを
特徴とする。 【0018】請求項12記載の発明は、請求項1乃至
のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排
水層の築造方法において、砕石の掘削領域内への投入
は、砕石を台船に積載して海上を運搬し、掘削領域の沖
合いに留めた台船上の砕石をベルトコンベア等により直
接掘削領域内へ投入することを特徴とする。 【0019】請求項13記載の発明は、請求項1乃至
のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排
水層の築造方法において、掘削領域内へ敷設する砕石保
持シートには、海水等の浮力よりも大きい重量の重りを
取り付けておくことを特徴とする。 【0020】請求項14記載の発明は、請求項1乃至
1又は13のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法に
おける排水層の築造方法において、掘削領域内へ敷設す
る砕石保持シートには、海水等の浮力よりも大きい重量
のチエンを線条又は格子状の配置に取り付けておくこと
を特徴とする。 【0021】請求項15記載の発明は、請求項1乃至1
1のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法における排
水層の築造方法において、砕石保持シートの余長部又は
蓋シートは、砕石保持シートの底面に止着して立ち上げ
た複数の締付け部材で複数箇所を押え付けることを特徴
とする。 【0022】請求項16記載の発明は、請求項15に記
載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法にお
いて、締付け部材はその先端部にフロートを取付けて水
面上に立ち上げさせ、前記締付け部材の水面上のフロー
ト位置を拘束する位置決めロープを、縦、横の一方向乃
至双方向に配置することを特徴とする。 【0023】請求項17記載の発明は、請求項16に記
載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法にお
いて、位置決めロープは、砕石保持シートの余長部近辺
に用意した止着部を利用して配置され、蓋シートもまた
前記止着部を利用して砕石保持シートの余長部との接合
が行われることを特徴とする。 【0024】 【発明の実施の形態及び実施例】請求項1に記載した発
明の実施形態を図1a〜cに示した。この発明は、図8
Bに鳥瞰図を示したような海岸等の砂浜1が波浪により
侵食されるのを防止し、砂を恒久的に堆積させて砂浜を
安定化させる方法における排水層の築造方法として実施
される。安定化処理しようとする海岸等の砂浜1を、
線に対し略直交する線を境界線として、例えば幅30m
ぐらいの大きさ(広さ)を一つの施工単位と定め、この
施工単位毎に順次砂浜安定化のための排水層築造工事を
進める。 【0025】以下、本発明の実施形態を概説する。 【0026】排水層築造工事の第1段階として、海岸等
の砂浜1における前記施工単位の砂浜をパワーショベル
等の重機により掘削して掘削領域3を形成する(図1
a)。次いで、前記掘削領域3に、透水性で後記の接合
に必要十分な長さの余長部7aを有する砕石保持シート
7を敷設する(図1b)。そして、前記掘削領域3内の
砕石保持シート7の上へ砕石5を投入する(図1c)。
こうして掘削領域3内への砕石5の投入が完了した後に
は、図2に示したように、前記砕石保持シート7の両端
に用意した余長部7aで前記砕石層5の上面を覆い、そ
の重合部Pを例えば縫合、クリップ止め等の手段で強く
接合して砕石層5を砕石保持シート7で包み込んだ、
個の大きな排水性の良い布団籠のような排水層を構築す
る。更にこの排水層の上面を覆い砂1aで被覆して、既
存の砂浜1と同等レベルに復旧した砂浜の外観を完成す
る。 【0027】次に、請求項2記載の発明に係る砂浜の安
定化方法における排水層の築造方法の実施形態を図3a
〜cに基いて概説する。 【0028】この発明の場合にも、海岸等の砂浜1を掘
削して掘削領域3を形成することに変わりはない(図3
a)。 【0029】本発明の特徴は、砕石を中詰めした透水性
のある石詰めユニット6を前記掘削領域3の法面3aの
内側面に沿って設置し、法面3aの崩壊を未然に防止す
ることにある(図3b)。 【0030】その後、前記掘削領域3に、透水性で後記
の接合に必要な余長部7aを有する砕石保持シート7を
敷設し、前記掘削領域内の砕石保持シート7の上へ砕石
5を投入する(図3c)。そして、掘削領域内への砕石
5の投入が完了した後には、前記砕石保持シート7の余
長部7aで前記砕石層5の上面を覆い、その重合部Pを
接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する等々の施工段
階を進めることは、上記請求項1記載の発明と共通す
る。 【0031】次に、請求項3記載の発明に係る砂浜の安
定化方法における排水層の築造方法の実施形態について
は、具体的に図示することは省略したが、上記請求項1
記載の発明における掘削領域3の掘削に先立つ工程とし
て、図4のように海岸等の砂浜に施工区域の境界線に沿
って山止めを設け、周辺砂山の崩壊を防止した後に、
前記山止め内の砂浜を掘削して掘削領域3を形成する
ことを特徴とする。その後の各施工段階(工程)の進捗
は、請求項1記載の発明と変わるところはない。但し、
砕石保持シートの余長部で砕石の上面を覆った後の何れ
かの時期に山止めを撤去する工程を含む。 【0032】次に、請求項4記載の発明に係る砂浜の安
定化方法における排水層の築造方法は、云うなれば、請
求項2記載の発明において使用した石詰めユニットと、
請求項3記載の発明において採用した山止めを併用する
内容である。 【0033】求項4に記載した発明を、図4〜図12
に示した実施例により説明する。 【0034】図4は、施工単位の境界線に沿ってによる
山止め2を設置し、この山止め2に囲まれた砂浜1を掘
削して掘削領域3を形成した段階を示している。山止め
2は、安定化施工をする砂浜1の汀線に対し略直交する
境界線及び海側の境界線に沿って少なくとも3辺に設置
し、施工区域を形成する。施工区域は、例えば幅30m
ぐらいの幅を一つの単位とし、この施工区域単位10
a、10b,10cごとの区分で順次に安定化処理の作
業を進める(請求項10記載の発明)。 【0035】前記の山止め2は、施工区域の境界線位置
に、バイブロハンマー12等を使用し矢板を打ち込んで
設置する。矢板としては鋼矢板が好適であるが、木製等
であってもよい。山止め2の具体的な設置場所は、図8
Bに例示したように、施工区域の境界線上に沿った位
置、即ち、砂浜1の汀線に略直交する線に沿って平行な
2辺と、海側の1辺(図8B符号2aで示した山止め
を参照。)に沿って設置する。こうして設置した山止め
2及び2aで囲まれた砂浜1を、海水4の流入を防ぎな
がら例えば2mの深さまで掘削して掘削領域3を形成す
る。 【0036】図5は前記掘削領域3へ石詰めユニット6
を設置した段階を示している。 【0037】石詰めユニット6は、鋼製又は化学繊維製
で高さ約1mの箱形に形成された容器(例えば箱枠又は
布団籠など)の中に、砕石を詰め込んだ構成である。こ
の石詰めユニット6は、前記山止め2の内側面に沿って
一乃至複数段きちんと規則的に設置して、山止め2と共
に周辺の砂山が崩れるのを防ぐ働きを期待する。石詰め
ユニット6は、山止め2を引き抜く際に後述の砕石保持
シート7を傷付けないように保護する働きと、排水層の
高さ管理を可能にし、排水層の連続性を確保する手段と
して使用される。 【0038】従って、石詰めユニット6は、山止め2の
内面に沿う位置のみならず、図10Bのように、掘削領
域3を二つ(又は三つ以上)に区分する位置にも設置し
て実施する場合がある(請求項記載の発明)。 【0039】石詰めユニット6に使用する砕石は、透水
係数が大きく、砂の堆積に好都合なように、硬質の玄武
岩や安山岩などを砕いて約20〜40mmに形成したも
のなどが好適に使用される。 【0040】図6は砕石保持シート7の敷設段階を示し
ている。 【0041】砕石保持シート7は、前記掘削領域3の底
面から、石詰めユニット6の側面および上面にかけて、
後述する接合に必要十分な長さの余長部7aを備えた長
さのものとして敷設される(図6、7参照)。 【0042】砕石保持シート7としては、ポリエステル
等の合成樹脂製の不織布又は網状シートが砂の堆積に好
都合なため使用される。但し、その材質、形態は安定化
処理する現地の砂浜1の透水係数によって適宜決められ
る。前記ポリエステル製や網状シートは、砂浜の透水係
数が大きい場合に好適であり、砂浜の透水係数が小さい
場合は不織布で製作したものが使用される。 【0043】前記のような砕石保持シート7は一般に比
重が小さい。一方、海岸等の砂浜を掘削した掘削領域3
には通例海水等が地下水の如く湧き出してかなり深い水
溜まり状態となり、砕石保持シート7の敷設作業は単に
水面に浮かべるだけの状態になり易い。その対策とし
て、図7には砕石保持シート7に重りとしてチエン15
を線条に取り付けたものを示している。この砕石保持シ
ート7吊り具16を使用し、重機17で吊り上げつつ
水底に敷設する実施例を図7に示している(請求項13
又は14記載の発明)。 【0044】但し、重りはチエンの限りではなく、砕石
保持シート7を水底へ沈設する重量があれば何でも良
。重りの取付け態様も線条の限りではなく、点状、格
子状その他任意の配置であって良い。 【0045】また、図10Bのように石詰めユニット6
により掘削領域3を複数に分割して施工する場合には、
砕石保持シート7も分割された区分毎に必要な長さのも
のを使用して個別に敷設する(請求項記載の発明)。 【0046】図8Aは掘削領域3内の砕石保持シート7
の上へ砕石5を投入する段階を示している。図8Bは、
掘削領域3へ敷設した砕石保持シート7の上へ、バラの
砕石5の投入を機械化手段で行う実施例を示している。
即ち、バラの砕石5は台船9に積載し、海上を当該安定
化処理する海浜近くの沿岸まで運搬する。当該施工区域
10bの沖合に台船9を係留し、当該台船9と施工区域
10bの掘削領域3との間にベルトコンベア8を架け渡
す。そして、台船9に積んでいる砕石5を当該ベルトコ
ンベア8を利用して沖合から当該掘削領域3の中へ直接
投入する。砕石5はバラの状態であるから、ベルトコン
ベア8に載せるだけで次々と能率良く掘削領域3内へ投
入される(請求項12記載の発明)。 【0047】なお、ベルトコンベア8の代りに、図示を
省略したクラムセル等の重機を使用して台船9の砕石5
をつかみ、掘削領域3内へ落下させて掘削領域3内への
投入作業を行ってもよい。 【0048】この実施例によれば、従来のように地上作
業として砕石5を所定量まとめて布団籠へ中詰めする作
業、トラック等で布団籠を現地の砂浜近くまで運ぶ運搬
作業、及びクレーン等により布団籠を一つ一つ吊り込む
作業が一切不要である。台船9を利用して海側から直接
掘削領域3内へと効率よく投入することができる。 【0049】図9は、砕石5の投入量が所定のレベルに
達した後、前記砕石保持シート7の両側の余長部7aに
より砕石5の上面を被覆し、余長部7aの重合部Pを接
合する段階を示している。但し、必要があれば、砕石層
5の上面へ目の細い目詰まり防止シート20を敷設し、
そのに砕石保持シート7の余長部7aを広げて覆い、
重合部Pの接合を行う(請求項記載の発明)。覆い砂
の流失をできるだけ防ぐためである。図10Aは、接合
が完成した鳥瞰図を示している。 【0050】なお、上記請求項1乃至4に記載した発明
も、砂浜を掘削した掘削領域内へ敷設した砕石保持シー
ト7への砕石の投入が完了した後に、図9のように同砕
石層5の上面に目詰まり防止シート20を敷設し、更に
その上を砕石保持シート7の余長部7aで覆い、その重
合部Pを接合する内容でも実施される(請求項6記載の
発明)。 【0051】こうして前記掘削領域3内の砕石5の全体
を砕石保持シート7で包み込み1個の大きな布団籠構造
の排水層が完成する。バラの砕石5は全部砕石保持シー
ト7で完全に覆われるので、個々の砕石5が飛散する虞
れは決してなく、排水性能も均一に維持される。 【0052】上記請求項1乃至4に記載した発明はま
た、砂浜を掘削した掘削領域内の法面の内側面に沿う位
置又は山止めの内側面に沿う位置と、当該掘削領域を複
数に分割する位置とに石詰めユニットを設置し、かくし
て石詰めユニットにより分割された掘削領域毎に区分し
て複数の砕石保持シートを敷設し、その後はそれぞれの
砕石保持シートについて以降の各施工段階を進める内容
でも実施される(請求項7、8記載の発明)。図10B
は掘削領域3の中央に石詰めユニット6が設置され、二
つに区分された掘削領域に敷設された二つの砕石保持シ
ート7、7毎に二つの大きな布団籠構造の排水層を完成
した鳥瞰図を示している。 【0053】最終的に図11に示したように、前記の
ように接合した砕石保持シート7の上面に、やはり砕石
を詰めて高さ(厚さ)約20〜50cmの袋状に作った
布団籠の如き透水性ユニット11を載置する工程、更
にその上を覆い砂1aで覆う作業が行われる(請求項
11の発明)。前記透水性ユニット11は護岸ブロック
となり、下方の砕石5を密接状態に加圧して高品質に砂
防することができる。こうして、外観上は現地の砂浜1
と同等レベルで一連状態の砂浜復旧する。 【0054】本発明の場合は、山止め2を撤去して当該
施工区域10の排水層の築造工事が終了する。山止め2
に隣接する石詰めユニット6が、砕石保持シート7と山
止め2とを隔離する形に両者の間に介在するので、山止
め2を引き抜く際に山止め(矢板)2砕石保持シー
ト7と接触せず、当該砕石保持シート7を傷付ける虞れ
がない。但し、山止め2を引き抜く時期は、石詰めユニ
ット6の設置後は、何時でも任意の時期に行える。 【0055】上述した砂浜の安定化方法における排水層
の築造方法は、必要があれば上述した施工単位の区域毎
に、具体的には図8Bに符号10a、10b、10cで
示した施工区域毎に順次繰り返して行い、所要範囲まで
砂浜の安定化方法の施工が進められる(請求項10記載
の発明)。 【0056】したがって、本発明に係る砂浜の安定化方
法における排水層の築造方法が完成すると、図12に示
したように、沖合から押し寄せてきた波4aは岸の砂浜
1で砕波され、沖合へと戻る。その際、覆い砂1aが誘
導材となり、また、排水層を形成する砕石5(透水性ユ
ニット11と石詰めユニット6、砕石保持シート7)に
より速やかに排水(砂防)し、覆い砂1aの上に新しい
砂が残留して積層される安定化構造が完成し、ここに砂
層が成長するなど、波浪による砂浜1の侵食が防止され
る。 【0057】上述した請求項1〜4記載の発明は、いず
れも砕石保持シート7の両端に余長部7aを設け、砕石
層5の上面は前記余長部7a、7aを広げて覆い、最終
的には余長部7a、7a同士の重合部Pを接合する点に
おいて共通する。しかし、余長部7aを含めると幅が3
0mにも及ぶ砕石層を一周する程に長い砕石保持シート
7は、ただでさえその取扱いが面倒である。その上、砕
石層5の上面に余長部7aを広げて覆う作業も種々の手
間がかかる。 【0058】請求項5記載の発明は、上記問題の改良案
である。この発明は、砕石保持シートの余長部は可能な
かぎり短かくし、その代わりに別途蓋シートを使用する
ことを特徴とする。 【0059】即ち、図13と図14は請求項5記載の発
明の一実施形態を示したもので、砕石保持シート7の左
右両端の余長部7a、7aは、砕石層5の上面へ露出す
るが、折り曲げると蓋シート21との重合部Pを接合可
能なだけの長さ(例えば1m位露出する長さ)とされて
いる。一方、蓋シート21は前記砕石保持シート7とは
別個独立の物品として構成される。その大きさは砕石層
5の上面を一枚で、又は同砕石層5を長手方向(図13
の紙面と垂直な方向)に複数に分割した複数枚で覆う幅
寸と長さに形成される。従って、蓋シート21の材質、
性状も、前記砕石保持シート7と同一、又は上記した目
詰り防止シート20(図9参照)を兼ねる機能のシート
として実施することができる。余長部7aと蓋シート2
1との重合部Pを接合する手段は、上記の各実施例と同
様である。蓋シート21は、請求項7又は8の発明にも
応用実施できる(請求項9の発明)。 【0060】図13と図14から明らかなように、この
発明に係る排水層築造方法によれば、砕石保持シート7
の全長が約1/2近くまで短縮されるので、長いものを
ズルズルと引き廻す作業の面倒さが解消され作業能率が
向上する。一方、蓋シート21は砕石層5の上面を覆う
ように敷き込めば良い訳で作業性が良い。のみならず、
下記する排水層築造方法の実施も容易ならしめる。 【0061】図15は、請求項15記載の発明の実施形
態であって、上記図13の実施例における蓋シート21
(又は図2、図9、図11の余長部7a、目詰り防止シ
ート20)を、掘削領域の底面に敷いた砕石保持シート
7に下端を鉤止め等の手段で止着して立ち上げた複数の
ロープその他の締付け部材22を利用して砕石層5の上
面へきっちり密着する状態に押え付けた構成を特徴とす
る。 【0062】図2のように砕石層5の上面を覆った余長
部7a(図13、図15の蓋シート21の場合も同じ)
は、覆い砂や透水性ユニットで覆われる以前の施工途中
段階では、その裏側の砕石5との間に空気又は海水をは
らんで膨れ、所謂ブカブカ状態となって見栄えが悪く、
その上を歩きにくいばかりでなく、ブカブカと揺れる間
に砕石等によって損傷を受け、砂の堆積を望み難いこと
もあり得る。前記のように複数の締付け部材22を利用
して複数箇所(適所)をきっちり押さえ付けることによ
って平坦な密着状態を恒久的に維持し、景観を良好に保
ち、その上を歩いたりし易くし、損傷を受け難く、砂浜
への復旧を容易ならしめる。 【0063】上記図15に示した排水層築造方法の実施
例を図16〜図20に示した。 【0064】図16は掘削領域内の山止め内側面へ石詰
めユニット6を設置し、砕石保持シート7を敷設した
後、蓋シート等の押さえ付け効果の適正を考慮して定め
た複数位置に、下端を砕石保持シート7へ止着した、ロ
ープ、ワイヤーその他好ましくは柔軟性のある締付け部
材22を立ち上げた段階を示している。通例、この段階
では掘削領域の砕石保持シート7の上に海面との高低差
にしたがい地下から湧き出るか又は山止め2の隙間から
流入した海水等24が満ちているので、前記締付け部材
22は、その上端部にフロート23を取付けて少なくと
も水面下に沈み込まない措置を講ずる。 【0065】更に、図17は、上記のように水面に浮か
ぶフロート23で上端を支持せしめ沈まない措置をした
ものの、揺ら揺ら動く締付け部材22の上端の位置を、
後の各作業工程の進捗に不都合を生じないように位置決
めし、拘束する手段として、掘削領域の幅方向に位置決
めロープ24(ワイヤー、鋼線等でも可)を張った実施
例を示している。図17と図18はまた、前記位置決め
ロープ24を張設する手段として、砕石保持シート7の
余長部7aの近辺に、ロープ止着部としての孔25を一
定ピッチで複数設けた止着用帯状体26を、縫合あるい
は溶着等の手段で予め付設しておいて、位置決めロープ
24はその両端に予め取付けた抜け止めストッパ付きの
クリップ27を前記孔25へ嵌めて張り渡す実施例を示
している。 【0066】図17の場合、位置決めロープ24は2本
であるのに対し、止着用帯状体26の孔25はきわめて
多数であるが、これは単に一定実施形態の説明にすぎな
い。と同時に、前記止着用帯状体26の孔25は、図2
1に示したように平行な2辺(又は4辺全部でも可)に
前述のストッパ付きクリップ27を取付けた止着部材を
多数付設して成る蓋シート21の取付け手段を説明する
実施例でもある。即ち、止着部材のクリップ27を、図
17の止着用帯状体26の孔25へ順に個別に止めるこ
とにより、蓋シート21は、砕石層の上面を覆う形に敷
設することができる。この場合、砕石保持シート7の余
長部7aと重ねて接合することを格別要しない。但し、
接合することは、現場の状況に応じて自由である。蓋シ
ート21には、各締付け部材22の配置及び本数に倣っ
て共通する位置に、フロート23を通し得る口径の通孔
28が予め設けられている。 【0067】図19と図20は、位置決めロープを縦、
横に張設する場合の実施例を示している。図17と図1
9を対比して明らかなように、砕石保持シート7の残り
2辺(結局、4辺)に砕石層の層厚に相当する立上り部
7bと、及び砕石の上面へ露出する長さの余長部7cと
を一連に設けると共に、該余長部7cに沿ってその長手
方向に複数の孔25を有する止着用帯状体26を付設し
た構成とされている。図20に示したように、砕石保持
シート7の4辺の立上り部7bを起立させ、各コーナー
部を縫合又は溶着、クリップ止め等の手段で接合するこ
とによって箱状体に組立て、4辺の止着用帯状体26の
孔25を利用して、縦、横の位置決め用ロープ24、2
4’を張設する。そして、縦、横の位置決め用のロープ
24と24’の交点を各締付け部材22の位置と一致さ
せ、締付け部材22の上端部を縦、横の位置決め用ロー
プ24、24’と共通に結束等する。かくすると、締付
け用部材22の位置は水面の波浪や海水の干満、あるい
は風圧などによって移動することのない、きっちりとし
た位置決めが行われる。 【0068】図17又は図20のように締付け部材22
の位置決め処理が終了した後に、砕石保持シート7の上
へ砕石の投入を行う。こうして砕石層の形成が完了した
後に、上記蓋シート21を砕石層の上面へ敷き込み、同
蓋シート21に予め形成してある通孔28を各締付部材
22のフロート23へ通し、その後前記通孔28の口径
よりも十分大きい直径の座板等を用い、締付け部材22
を引張って強く緊張した状態に締着する処理を行ない、
一例として図15に示しているように、締付け部材22
を仲介にして砕石保持シート7と蓋シート21(又は余
長部7a)とで砕石層5を1個のフトンの如くに挟み付
けて、個々の砕石が流動化することのないように固定化
する。その後、図15の蓋シート21等の上にも、図1
1の実施例と同様に透水性ユニット11を置き、更に覆
い砂1aで覆って表層を砂浜に復旧することは上記の各
実施例と同じである。 【0069】 【発明の奏する効果】本発明に係る砂浜の安定化方法に
おける排水層の築造方法によれば、排水層に使用する砕
石をバラの状態で台船等を利用して無造作に迅速に掘削
領域(砂浜)へ投入できるので、砂浜の安定化施工を飛
躍的に効率よく行え、工期の短縮、施工コストの低減が
達成される。しかも、排水層を形成する砕石は砕石保持
シート又は蓋シート、及び石詰めユニットで被覆され、
飛散する虞れがないから、砂の堆積が恒久的に維持さ
れ、高品質な砂浜の安定化構造が実現する。投入された
砕石の周囲に位置する石詰めユニットは、排水層の高さ
管理をし、且つ砕石の連続性が維持されるから、施工の
管理と透水の維持管理を楽に行える。
【図面の簡単な説明】 【図1】a〜cは請求項1記載の発明の実施形態を概念
的に示した工程説明図である。 【図2】完成した安定化構造の断面図である。 【図3】a〜cは請求項2記載の発明の実施形態を概念
的に示した工程説明図である。 【図4】請求項4記載の発明における砂浜の掘削段階を
示した断面図である。 【図5】石詰めユニットの設置段階を示した断面図であ
る。 【図6】砕石保持シートの敷設段階を示した断面図であ
る。 【図7】砕石保持シートの敷設作業の概念図である。 【図8】A、Bは砕石の投入段階を示した断面図と全体
の鳥瞰図である。 【図9】砕石保持シートの接合段階を示した断面図であ
る。 【図10】Aは接合工程を完了した段階の斜視図、Bは
掘削領域を二つに区分し二つの砕石保持シートを使用し
て接合工程を完了した段階の斜視図である。 【図11】完成した排水層の断面図である。 【図12】安定化処理された海浜を示した断面図であ
る。 【図13】請求項5記載の発明に係る方法で築造された
排水層の断面図である。 【図14】前記排水層の斜視図である。 【図15】請求項15記載の発明に係る方法で築造され
た排水層の断面図である。 【図16】締付け部材の配置状況を示した斜視図であ
る。 【図17】締付け部材を位置決めロープで拘束した状況
を示す斜視図である。 【図18】位置決めロープの端部の止着手段を示す斜視
図である。 【図19】締付け部材を縦、横の位置決めロープで拘束
する場合の全体構成を示した斜視図である。 【図20】締付け部材を縦、横の位置決めロープで拘束
した状況の斜視図である。 【図21】蓋シートの一実施例を示した斜視図である。 【図22】従来の排水層築造方法の一例を示した斜視図
である。 【符号の説明】 1 砂浜 掘削領域 7 砕石保持シート 7a 余長部 3a 法面 5 砕石 p 重合部 1a 覆い砂 6 石詰めユニット 2 山止め(矢板) 20 目詰まり防止シート p 重合部 9 台船 10 施工区域 11 透水性ユニット21 蓋シート 15 チエン(重り)22 締付け部材 23 フロート 24 位置決めロープ 26 止着用帯状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006839 日鐵建材工業株式会社 東京都江東区木場二丁目17番12号 (72)発明者 加藤 一正 神奈川県横須賀市長瀬三丁目1番1号 運 輸省港湾技術研究所 (72)発明者 柳嶋 慎一 神奈川県横須賀市長瀬三丁目1番1号 運 輸省港湾技術研究所 (72)発明者 林 恒一郎 神奈川県横浜市中区北仲通五丁目57番地 運輸省第二港湾建設局 (72)発明者 荒田 昌潔 神奈川県横浜市中区北仲通五丁目57番地 運輸省第二港湾建設局 横浜調査設計事務 所内 (72)発明者 岩渕 哲治 神奈川県横浜市中区北仲通五丁目57番地 運輸省第二港湾建設局 横浜調査設計事務 所内 (72)発明者 平戸 誠一郎 東京都新宿区西新宿六丁目3番1号 株式 会社テトラ内 (72)発明者 野口 雄二 東京都新宿区西新宿六丁目3番1号 株式 会社テトラ内 (72)発明者 岩佐 直人 東京都江東区木場二丁目17番12号 日鐵建 材工業株式会社内 (72)発明者 堀 謙吾 東京都江東区木場二丁目17番12号 日鐵建 材工業株式会社内 (72)発明者 谷山 正樹 東京都江東区木場二丁目17番12号 日鐵建 材工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】a)海岸等の砂浜を掘削して掘削領域を形
    成する段階と、 b)前記掘削領域に、透水性で後記(d)の接合に必要
    な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 c)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
    する段階と、 d)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
    石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
    重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
    と、から成ることをそれぞれ特徴とする、砂浜の安定化
    方法における排水層の築造方法。 【請求項2】a)海岸等の砂浜を掘削して掘削領域を形
    成する段階と、 b)砕石を中詰めした透水性のある石詰めユニットを前
    記掘削領域の法面の内側面に沿って設置する段階と、 c)前記掘削領域に、透水性で後記(e)の接合に必要
    な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 d)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
    する段階と、 e)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
    石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
    重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
    と、から成ることをそれぞれ特徴とする、砂浜の安定化
    方法における排水層の築造方法。 【請求項3】a)海岸等の砂浜に施工区域の山止めを設
    け、前記山止め内の砂浜を掘削して掘削領域を形成する
    段階と、 b)前記掘削領域に、透水性で後記(d)の接合に必要
    な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 c)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
    する段階と、 d)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
    石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
    重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
    と、 e)前記砕石保持シートの余長部で砕石の上面を覆った
    後の何れかの時期に山止めを撤去すること、 をそれぞれ特徴とする、砂浜の安定化方法における排水
    層の築造方法。 【請求項4】a)海岸等の砂浜に施工区域の山止めを設
    け、前記山止め内の砂浜を掘削して掘削領域を形成する
    段階と、 b)砕石を中詰めした透水性のある石詰めユニットを前
    記山止めの内側面に沿って設置する段階と、 c)前記掘削領域に、透水性で後記(e)の接合に必要
    な余長部を有する砕石保持シートを敷設する段階と、 d)前記掘削領域内の砕石保持シートの上へ砕石を投入
    する段階と、 e)掘削領域内への砕石の投入が完了した後に、前記砕
    石保持シートの余長部で前記砕石層の上面を覆い、その
    重合部を接合し、更にその上面を覆い砂で被覆する段階
    と、 f)前記石詰めユニットの設置を完了した後、前記
    c),d),e)の段階の何れかの時期に山止めを撤去
    すること、 をそれぞれ特徴とする、砂浜の安定化方法における排水
    層の築造方法。 【請求項5】砕石保持シートの余長部は、その上へ投入
    した砕石層の上面へ蓋シートとの接合が可能なだけ露出
    する長さとし、砕石層の上面を覆う蓋シートを設置し、
    前記余長部との重合部を接合することを特徴とする、請
    求項1乃至4のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法
    における排水層の築造方法 。 【請求項】砂浜を掘削した掘削領域内へ敷設した砕石
    保持シートへの砕石投入が完了した後に、該砕石層の上
    面に目詰まり防止シートを敷設し、更にその上を砕石保
    持シートの余長部又は蓋シートで覆い、その重合部を接
    合することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一
    に記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方
    法。 【請求項】砂浜の施工区域に山止めを設け、この山止
    め内の砂浜を掘削した掘削領域内には、前記山止めの内
    側面に沿う位置及び該掘削領域を複数に分割する位置に
    石詰めユニットを設置し、分割された掘削領域毎に区分
    して複数の砕石保持シートを敷設し、その後はそれぞれ
    の砕石保持シートについて以降の各施工段階を進めるこ
    とを特徴とする、請求項3又は4に記載した砂浜の安定
    化方法における排水層の築造方法。 【請求項】砂浜を掘削した掘削領域内には、その法面
    の内側面に沿う位置及び該掘削領域を複数に分割する位
    置に石詰めユニットを設置し、分割された掘削領域毎に
    区分して複数の砕石保持シートを敷設し、その後はそれ
    ぞれの砕石保持シートについて以降の各施工段階を進め
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載した砂浜の
    安定化方法における排水層の築造方法。 【請求項9】分割された掘削領域毎に区別して敷設され
    た砕石保持シート毎に蓋シートが使用され、砕石層の上
    面を覆った蓋シートと砕石保持シートの余長部との重合
    部が接合されることを特徴とする、請求項7又は8に記
    載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法 。 【請求項10】海岸等の砂浜に施工区域が複数ある場合
    には、施工の各段階を施工区域毎に繰り返して所要範囲
    まで砂浜の安定化処理を進めることを特徴とする、請求
    項1乃至のいずれか一に記載した砂浜の安定化方法に
    おける排水層の築造方法。 【請求項11】砕石保持シートの余長部又は蓋シート
    砕石の上面を覆い重合部を接合した後に、砕石を中詰め
    した透水性ユニットを前記砕石保持シート又は蓋シート
    の上に載置し、更に覆い砂で被覆することを特徴とす
    る、請求項1乃至10のいずれか一に記載した砂浜の安
    定化方法における排水層の築造方法。 【請求項12】砕石の掘削領域内への投入は、砕石を台
    船に積載して海上を運搬し、掘削領域の沖合いに留めた
    台船上の砕石をベルトコンベア等により直接掘削領域内
    へ投入することを特徴とする、請求項1乃至11のいず
    れか一に記載した砂浜の安定化方法における排水層の築
    造方法。 【請求項13】掘削領域内へ敷設する砕石保持シートに
    は、海水等の浮力よりも大きい重量の重りを取り付けて
    おくことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一
    に記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方
    法。 【請求項14】掘削領域内へ敷設する砕石保持シートに
    は、海水等の浮力よりも大きい重量のチエンを線条又は
    格子状の配置に取り付けておくことを特徴とする、請求
    項1乃至11又は13のいずれか一に記載した砂浜の安
    定化方法における排水層の築造方法。 【請求項15】砕石保持シートの余長部又は蓋シート
    は、同砕石保持シートの底面に止着して立ち上げた複数
    の締付け部材を利用して複数箇所を押え付けることを特
    徴とする、請求項1乃至11のいずれか一に記載した砂
    浜の安定化方法における排水層の築造方法。 【請求項16】締付け部材はその先端部にフロートを取
    付けて水面上に立ち上げさせ、前記締付け部材の水面上
    のフロート位置を拘束する位置決めロープを、縦、横の
    一方向乃至双方向に配置することを特徴とする、請求項
    15に記載した砂浜の安定化方法における排水層の築造
    方法。 【請求項17】位置決めロープは、砕石保持シートの余
    長部近辺に用意した止着部を利用して配置され、蓋シー
    トもまた前記止着部を利用して砕石保持シートの余長部
    との接合が行われることを特徴とする、請求項16に記
    載した砂浜の安定化方法における排水層の築造方法。
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