JP2000053587A - アスコルビン酸カルシウムを用いたゲルの調製方法 - Google Patents

アスコルビン酸カルシウムを用いたゲルの調製方法

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JP2000053587A
JP2000053587A JP10221263A JP22126398A JP2000053587A JP 2000053587 A JP2000053587 A JP 2000053587A JP 10221263 A JP10221263 A JP 10221263A JP 22126398 A JP22126398 A JP 22126398A JP 2000053587 A JP2000053587 A JP 2000053587A
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acid
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ascorbic acid
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Yoshifumi Murata
慶史 村田
Susumu Kawashima
進 河島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より効率的なゲル化剤、および該ゲル化剤を
用いたゲルの調製方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明者らは、ビタミンCの1種である
アスコルビン酸カルシウムを、ゲル化剤として、具体的
にはアルギン酸ゲルビーズ調製のためのゲル化剤として
使用しうる可能性を検討した結果、アスコルビン酸カル
シウムを適当な濃度で使用することにより、ゲル形成が
認められることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル化剤、および
ゲルの調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸ゲルなどのゲル状組成物を調
製するためのゲル化剤としては、通常、塩化カルシウム
などが用いられている。しかし、塩化カルシウムなどを
ゲル化剤として用いた場合、ゲル調製後にそのゲル化剤
を洗浄除去することが必要であり、ゲルに配合される有
効成分の洗浄による損失が問題となる。従って、ゲル化
剤の洗浄を必要としない、より効率的なゲル化方法が、
当技術分野において必要とされていた。
【0003】一方、アスコルビン酸カルシウムは、水溶
性ビタミンであるビタミンC群の一つである。アスコル
ビン酸カルシウムは、消化管から吸収された後に、アス
コルビン酸として体組織に広く分布し、抗壊血病因子、
血小板生成の促進、メラニンの生成抑制等の作用を有す
る。これが欠乏するとビタミンC欠乏症(壊血病など)
を発症する。
【0004】アスコルビン酸カルシウムは、現在、飼
料、健康食品、医薬品などに広く利用されているが、ゲ
ル化剤として利用可能であるという報告はこれまで全く
なされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より効率的
なゲル化剤、および該ゲル化剤を用いたゲルの調製方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ビタミン
Cの1種であるアスコルビン酸カルシウムを、ゲル化剤
として、具体的にはアルギン酸ゲルビーズ調製のための
ゲル化剤として使用しうる可能性を検討した。その結
果、アスコルビン酸カルシウムを適当な濃度で使用する
ことにより、ゲル形成が認められることを見出し、本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、(1) アスコルビ
ン酸カルシウムをゲル化剤として用いることを特徴とす
る、ゲル状組成物の調製方法、(2) ゲル状組成物が
アルギン酸ゲルである、(1)の調製方法、(3) ゲ
ル状組成物がキトサンまたはその塩を含有する、(1)
の調製方法、(4) ゲル化能を有する物質の水溶液と
有機酸を含むアスコルビン酸カルシウム水溶液の混合に
よりゲル状組成物が形成されるという一段階の工程によ
って得ることができる、アスコルビン酸カルシウム含有
ゲル状組成物、(5) 有機酸が乳酸、アスコルビン
酸、グルコン酸、及びクエン酸からなる群より選択され
る、(4)のゲル状組成物 (6) ゲル化能を有する物質がアルギン酸ナトリウム
である、(4)のアスコルビン酸カルシウム含有ゲル状
組成物、に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のゲル状組成物の調製に用
いられるアスコルビン酸カルシウムとしては、天然由来
のものであってもよく、また化学合成されたものであっ
てもよい。また、市販品(武田薬品社製)を用いること
も可能である。アスコルビン酸には、D-体とL-体とが存
在するが、本発明において用いられるアスコルビン酸カ
ルシウムは、D-アスコルビン酸カルシウムであっても、
L-アスコルビン酸カルシウムであってもよい。ただし、
D体にはビタミンとしての活性がないため、ゲル化剤と
しての機能以外に、ビタミンとしての活性が必要とされ
る場合には、L体を用いる必要がある。
【0009】本発明の方法に用いられるゲル化能を有す
る物質としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、ペク
チン、カラギーナン、寒天、ゼラチンが挙げられるが、
その他にもカルシウムによりゲル化される物質全てに本
発明の方法を利用することができる。
【0010】本発明のゲル状組成物の調製に用いられる
キトサンは、糖鎖中におけるグルコサミン残基の割合
(脱アセチル化度)が60%程度以上で平均分子量が約15
00から40万のキトサンを含む。
【0011】アスコルビン酸カルシウムを用いたゲルの
調製は、例えば、ゲル化能を有する物質として、アルギ
ン酸ナトリウムを用いる場合、0.1から10%のアルギン
酸ナトリウム水溶液、または1から10%のキトサンを含
むアルギン酸ナトリウム水溶液を、アスコルビン酸カル
シウムと1から10%の有機酸(例えば、乳酸、アスコル
ビン酸、グルコン酸など)の水溶液に滴下することによ
り、瞬時にアルギン酸ゲルビーズまたはキトサン塩含有
アルギン酸ゲルビーズを形成させて行うことができる。
この際、使用されるアスコルビン酸カルシウムの量は、
通常約0.02M〜0.2Mであり、好ましくは約0.1〜0.2Mであ
る。また、反応系のpH は、通常約4.0から7.0であり、
好ましくは約4.5から6.5である。アルギン酸ゲル以外の
場合では、そのゲル化を妨害しない酸性から中性領域の
pHが望ましい。
【0012】本発明の方法により調製される組成物に
は、同時に他の物質を固定化することも可能である。固
定化しようとする物質を、あらかじめアルギン酸溶液に
溶解、または分散状態で混合しておくことにより、簡単
にゲルビーズ内に含有させることが可能である。したが
って、固定化する物質は、固体または液体の物質であれ
ば特に制限されず、本発明の方法は従来の寒天等では固
定化の困難な熱分解で分解してしまう物質にも適用しう
るという利点を有する。例えば、他のビタミンを固定化
すれば複合ビタミン製剤を調製できるが、水溶性ビタミ
ンを固定化する際は、洗浄の必要がない本発明の方法は
極めて有効である。また、キトサン塩(胆汁酸を取り込
むことができる)を固定化した場合は、脂質代謝改善機
能を併せ持つ製剤を調製できる。更に、コレスチラミン
を固定化した場合は、アスコルビン酸がコレステロール
低下作用を持つことが知られているため、高脂血症治療
のための製剤、あるいは機能性食品として、好適に適用
できる。
【0013】アスコルビン酸カルシウムをゲル化剤とし
て用いた場合には、多くの利点を有する。例えば、還元
型のアスコルビン酸およびその塩を利用した場合には、
調製したゲルビーズに含有される物質(例えば、キトサ
ンや薬物)の酸化による変質を防止することが可能であ
り、従来のゲル化剤(塩化カルシウムやパントテン酸カ
ルシウム)に比べて、含有物質の安定性を向上しうると
いう利点を有する。また、アスコルビン酸とその塩を同
時に使用することにより、アスコルビン酸の緩衝作用
(pK1=4.17,Merk index)により安定したpHを得ること
ができる。この点で、塩としてしか入手できないパント
テン酸と異なる。さらに、キトサン含有ゲルビーズ調製
時に、アスコルビン酸水溶液を直接使用できるため、従
来市販されている清涼飲料水等に含まれるアスコルビン
酸をそのまま利用して、キトサンの塩を形成しうる。即
ち、ビタミンC飲料水の構成成分を変えることなくゲル
ビーズ含有ビタミンC飲料水を調製することが可能であ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0015】[実施例1] アスコルビン酸およびキト
サンを含有するアルギン酸ゲルビーズの調製法(調製法
A)および該ゲルビーズへのタウロコール酸の取り込み 5%のキトサンを含む1%アルギン酸ナトリウム溶液2.0g
を、0.2Mのアスコルビン酸カルシウム溶液10mlに添加す
ることにより2時間室温でゲル化し、アルギン酸ゲルビ
ーズを形成させた。次に、得られたアルギン酸ゲルビー
ズを、弱酸溶液500ml中に添加し、室温で24時間静置し
て、ゲル中にキトサン塩を形成させてハイドロゲルビー
ズを調製した。また、これを乾燥させてドライゲルビー
ズを調製した(調製法A)。
【0016】まず、弱酸として0.1%のアスコルビン酸
若しくはアスコルビン酸ナトリウムを用いて、上記の調
製法Aでハイドロゲルビーズを調製し、このハイドロゲ
ルビーズへのタウロコール酸の取り込みの検出を行っ
た。タウロコール酸の取り込みは、2mMタウロコール酸
水溶液15mlの入ったL字管中に、調製したハイドロゲル
ビーズ(2g)を添加し、37℃、67回/分で振とうしつ
つ、経時的に水溶液試料を採取して、系中のタウロコー
ル酸量をHPLCにより測定した。HPLCの測定条件は、カラ
ムがCOSMOSIL 5C-18-MS(4.6×150mm)、溶出液は、 メ
タノール:30mMリン酸緩衝液(pH3.4):アセトニトリ
ル=6:3:1、流速は0.8ml/分であった。検出は235nm
の波長で行った。その結果、弱酸としてアスコルビン酸
を用いた場合には良好なタウロコール酸の取り込みが検
出されたが、アスコルビン酸ナトリウムを用いた場合で
は、有意なタウロコール酸の取り込みは検出されなかっ
た(図1)。また、弱酸として0.1%アスコルビン酸と
0.2%アスコルビン酸を用いてハイドロゲルビーズを調
製し、同様に検討を行ったが、タウロコール酸の取り込
みに有意な差異は認められなかった(図2)。
【0017】また、弱酸として0.05、0.1、0.2%のアス
コルビン酸を用いて、上記調製法Aによりドライゲルビ
ーズを調製した。このドライゲルビーズを用いて、上記
と同様にタウロコール酸の取り込みの検出を行った。そ
の結果、0.1%以上の濃度のアスコルビン酸を用いた場
合には、タウロコール酸の取り込みに有意な差異は検出
されなかった(図3)。
【0018】なお、タウロコール酸の取り込みに与える
媒体の影響を解析するために、L字管中のタウロコール
酸溶液15mlに対し、5%アスコルビン酸あるいはその塩類
0.15mlを添加し、37℃で振とうして、経時的にタウロコ
ール酸量の変化を検討した結果、いずれもその量には全
く変化が認められなかった(図4)。
【0019】[実施例2] アスコルビン酸およびキトサ
ンを含有するアルギン酸ゲルビーズの調製法(調製法
B)および該ゲルビーズへのタウロコール酸の取り込み 5%のキトサンを含む1%アルギン酸ナトリウム溶液2.0g
を、弱酸を含むアスコルビン酸カルシウム溶液10mlに添
加し、37℃で2時間インキュベートして、ゲル中にキト
サン塩を形成させてハイドロゲルビーズを調製した。ま
た、これを乾燥させてドライゲルビーズを調製した(調
製法B)。この方法は、ゲルを多量の弱酸で洗浄する必
要がなく工業的に有利である。
【0020】まず、ゲル化剤として0.02〜0.2Mのアスコ
ルビン酸カルシウムを用い、弱酸として1%アスコルビ
ン酸を用いて、実施例1と同様にタウロコール酸の取り
込みの検出を行った。その結果、特に、0.02M、0.03M、
0.05Mのアスコルビン酸カルシウムを用いた場合に良好
なタウロコール酸の取り込みが検出された(図5)。
【0021】次に、弱酸として1%アスコルビン酸を用
いた場合における、ゲル化剤としてのアスコルビン酸カ
ルシウムの添加とpHとの関係の検出を行った。その結果
を図6に示す。これより、アスコルビン酸−アスコルビ
ン酸カルシウムの緩衝液(約pH4〜5)中において、キト
サン-アスコルビン酸塩が形成され、その系のpHが低い
方がキトサン塩形成に有利であり、より多くのタウロコ
ール酸を取り込みうること(図5の結果)がわかる。
【0022】次に、ゲル化剤として0.02Mのアスコルビ
ン酸カルシウムを、弱酸として1%アスコルビン酸を用
い、アスコルビン酸の処理時間を2時間または1日とし
て、上記調製法Bによりハイドロゲルビーズを調製し、
アスコルビン酸の処理時間とタウロコール酸の取り込み
の関係を調べた。その結果、処理時間が2時間と1日とで
は、有意な差異は認められなかった(図7)。
【0023】[実施例3] アスコルビン酸およびキトサ
ンを含有するアルギン酸ゲルビーズの調製法(調製法
C)および該ゲルビーズへのタウロコール酸の取り込み 5%のキトサンを含む1%アルギン酸ナトリウム溶液2.0g
を、アスコルビン酸カルシウム溶液10mlに添加し、37℃
で2時間インキュベートすることによりゲル化し、アル
ギン酸ゲルビーズを形成させた。次に、得られたアルギ
ン酸ゲルビーズを、弱酸溶液90ml中に添加し、室温で24
時間静置して、ゲル中にキトサン塩を形成させてハイド
ロゲルビーズを調製した。また、これを乾燥させてドラ
イゲルビーズを調製した(調製法C)。
【0024】まず、ゲル化剤として0.02Mアスコルビン
酸カルシウムを、弱酸として0.2%アスコルビン酸を用
い、弱酸処理時間を1日、3日、5日として、ハイドロゲ
ルビーズを調製し、タウロコール酸の取り込みを検出し
た。その結果、いずれの日数でも良好なタウロコール酸
の取り込みが検出された(図8)。
【0025】また、アルギン酸ゲルビーズ含有のアスコ
ルビン酸水溶液を保存した際、アスコルビン酸の分解、
変性に伴なうビタミンCとしての活性の低下が見られな
いことを確認するために、調製したハイドロゲルビーズ
中のアスコルビン酸の構造変化の検出を行った。全アス
コルビン酸量はジニトロフェニルヒドラジン法(J.H.Ro
e,et al.,J.Biol.Chem.174.201(1948))により行った。
また、還元型のアスコルビン酸はFキット(ベーリンガ
ーマンハイム社製)により検出した。その結果、弱酸処
理時間の違いにより、全アスコルビン酸量に有意な差異
は認められなかったが、処理時間が3日および5日の場合
には、還元型のアスコルビン酸が減少していた(図
9)。
【0026】次に、ゲル化剤として0.02Mアスコルビン
酸カルシウムを、弱酸としてアスコルビン酸とドリンク
剤に用いられるクエン酸を混合したもの(種々の濃度の
組み合わせ)を用い、弱酸処理を1日行って、ハイドロ
ゲルビーズを調製し、タウロコール酸の取り込みの検出
を行った。その結果、0.5%アスコルビン酸と0.5%クエ
ン酸の組み合わせ、および1.0%アスコルビン酸と0.1%
クエン酸の組み合わせにおいて最も良好なタウロコール
酸の取り込みが検出された(図10)。
【0027】次に、ゲル化剤として0.02Mアスコルビン
酸カルシウムを、弱酸としてアスコルビン酸とクエン酸
を混合したものを用い、弱酸処理を1日行って、上記調
製法Cによりドライゲルビーズの調製を行い、タウロコ
ール酸の取り込みを検出した。その結果、ドライゲルビ
ーズを用いた場合でも、0.5%アスコルビン酸と0.5%ク
エン酸の組み合わせ、および0.2%アスコルビン酸と0.2
%クエン酸の組み合わせにおいて良好なタウロコール酸
の取り込みが検出された(図11)。
【0028】
【発明の効果】本発明によりアスコルビン酸カルシウム
をゲル化剤としてゲルを調製する方法が提供された。本
発明の方法は、ゲル調製後にゲル化剤を洗浄する必要が
ない、極めて効率的な方法である。また、アスコルビン
酸カルシウムは、本来ビタミンCとしての機能を有し、
かつ服用後にゲルから放出されるため、アスコルビン酸
カルシウムにより調製されたゲルは、それ自体が有用な
ビタミン製剤となりうる。また、キトサン塩(胆汁酸を
取り込むことができる)を固定化した場合は、脂質代謝
改善機能を併せ持つ製剤を調製できる。更に、コレスチ
ラミンを固定化した場合は、アスコルビン酸がコレステ
ロール低下作用を持つことが知られているため、高脂血
症治療のための製剤、あるいは機能性食品として、好適
に適用できる。さらに、他のビタミンを固定化して複合
ビタミン製剤を調製することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】調製法A(実施例1)の場合において、弱酸とし
て0.1%アスコルビン酸「AA」またはアスコルビン酸カル
シウム「Asc-Ca」を用いたときの対応するゲルビーズへ
のタウロコール酸の取り込みの相違を示す図である。
【図2】同じく調製法Aの場合において、弱酸として0.1
または0.2%アスコルビン酸「AA」を用いたときの対応
するゲルビーズによるタウロコール酸の取り込み量を示
す図である。
【図3】同じく調製法Aの場合において、弱酸として0.0
5、0.1、または0.2%アスコルビン酸「AA」を用いたと
きの対応するドライゲルビーズによるタウロコール酸の
取り込み量を示す図である。
【図4】同じく調製法Aの場合において、タウロコール
酸溶液にアスコルビン酸「AA」、アスコルビン酸ナトリ
ウム「Asc-Na」、またはアスコルビン酸カルシウム「As
c-Ca」を添加し、これらがタウロコール酸の取り込みに
与える影響を経時的に示す図である。
【図5】調製法B(実施例2)の場合において、ゲル化剤
として0.02から2Mのアスコルビン酸カルシウム「Asc-C
a」、弱酸として1%アスコルビン酸「AA」を用いたとき
の、対応するゲルビーズへのタウロコール酸の取り込み
を示す図である。
【図6】同じく調製法Bの場合において、弱酸として1%
アスコルビン酸「AA」を用いたときの、アスコルビン酸
カルシウムの添加量とpHとの関係を示す図である。
【図7】同じく調製法Bの場合において、ゲル化剤とし
て0.02Mのアスコルビン酸カルシウム「Asc-Ca」、弱酸
として1%アスコルビン酸「AA」を用い、「AA」の処理
時間を2時間または1日としたときの、対応するゲルビー
ズへのタウロコール酸の取り込み量を示す図である。
【図8】調製法C(実施例3)の場合において、ゲル化剤
として0.02Mのアスコルビン酸カルシウム「Asc-Ca」、
弱酸として0.2%アスコルビン酸「AA」を用い、弱酸処
理時間を1日、3日、5日としたときの、対応するゲルビ
ーズへのタウロコール酸の取り込み量を示す図である。
【図9】同じく調製法Cの場合において、調製したハイ
ドロゲルビーズ中のアスコルビン酸の構造の変化を示す
図である。
【図10】同じく調製法Cの場合において、ゲル化剤と
して0.02Mのアスコルビン酸カルシウム「Asc-Ca」、弱
酸としてアスコルビン酸「AA」とクエン酸「CA」との種
々の組み合わせを用いたときの、対応するゲルビーズへ
のタウロコール酸の取り込みを示す図である。
【図11】同じく調製法Cの場合において、ゲル化剤と
して0.02Mのアスコルビン酸カルシウム「Asc-Ca」、弱
酸としてアスコルビン酸「AA」とクエン酸「CA」との組
み合わせを用いたときの、対応するゲルビーズへのタウ
ロコール酸の取り込みを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA09 DD43P DD59P EE36P EE37P FF35 FF63 4C090 AA09 BA46 BA72 BC06 BC19 BC28 BD03 DA03 DA21 DA23 DA27 4G065 AB11X AB30X AB35X AB36X BA09 BB03 BB08 CA15 DA01 DA02 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスコルビン酸カルシウムをゲル化剤と
    して用いることを特徴とする、ゲル状組成物の調製方
    法。
  2. 【請求項2】 ゲル状組成物がアルギン酸ゲルである、
    請求項1の調製方法。
  3. 【請求項3】 ゲル状組成物がキトサンまたはその塩を
    含有する、請求項1の調製方法。
  4. 【請求項4】 ゲル化能を有する物質の水溶液と有機酸
    を含むアスコルビン酸カルシウム水溶液の混合によりゲ
    ル状組成物が形成されるという一段階の工程によって得
    ることができる、アスコルビン酸カルシウム含有ゲル状
    組成物。
  5. 【請求項5】 有機酸が乳酸、アスコルビン酸、グルコ
    ン酸、及びクエン酸からなる群より選択される、請求項
    4のゲル状組成物。
  6. 【請求項6】 ゲル化能を有する物質がアルギン酸ナト
    リウムである、請求項4のアスコルビン酸カルシウム含
    有ゲル状組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1214934A3 (de) * 2000-12-15 2002-07-24 Werner Ratjen Oral verabreichbarer Stoff mit schwammartiger Struktur
CN115463263A (zh) * 2022-08-26 2022-12-13 上海交通大学医学院附属第九人民医院 一种可注射双网络水凝胶体系及其制备方法和应用

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