JP2000053437A - 光ファィバ母材の延伸装置および延伸方法 - Google Patents
光ファィバ母材の延伸装置および延伸方法Info
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Abstract
きにチャック機構が滑ったり、光ファイバ母材の表面に
傷を付けることなく、光ファイバ母材を延伸することが
できる光ファイバ母材の延伸装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも光ファイバ母材の母インゴッ
トを加熱軟化するヒーターと、該ヒーターから光ファイ
バ母材を把持して延伸するチャック機構とを有する光フ
ァイバ母材の延伸装置において、前記チャック機構の母
材と接触する部材がセラミック材から成ることを特徴と
する光ファイバ母材の延伸装置。
Description
延伸装置に関し、特に光ファィバ母材を延伸するのに最
適なチャック機構に関する。
(プリフォーム)の製造では、VAD法等で合成された
スートを脱水、焼結することで、光ファイバ母材の母イ
ンゴットができる。この母インゴットの直径は通常11
0〜200mmであるが、実際に光ファイバに線引きす
るときの光ファイバ母材の直径30〜80mmまで延
伸、縮径される。
m以下の小径のものについては、一次延伸にガラス旋盤
を用いることが可能であるが、これより大きな母インゴ
ットでは、ガラス旋盤で用いられる火炎バーナーでは熱
量が不足するために、一般に電気炉をヒーターに用いた
延伸装置により延伸が行われる。
構を具備した光ファイバ母材の延伸装置を示す。母イン
ゴット5を光ファイバ母材4に延伸するために使われる
延伸装置11は、母インゴット5を約2000℃に加熱
された電気炉2の上部から送り込み、縮径された光ファ
イバ母材4を電気炉2の下方から、ローラー機構12で
連続的に引き取り延伸する構造のものである。
ーラーを用いる場合には、ローラーの材質として通常は
ガラス繊維等の耐熱材料が使われる。しかし、電気炉か
ら出てきた直後の延伸された光ファイバ母材の温度は、
800℃以上になることがあり、高温によってローラー
の消耗が早いという問題がある。ローラーが消耗する
と、引き取りの速度が設定からずれてしまい、延伸する
光ファイバ母材の均一性が保てなくなる。またローラー
が偏摩耗すると、光ファイバ母材の曲がりの原因にな
る。
てローラーではなく、チャック機構を用いて延伸を行う
方法もある。図1にチャック機構を具備した光ファイバ
母材の延伸装置を示す。この延伸装置1では、延伸され
た光ファイバ母材4を把持することが可能なチャック機
構3が配設され、ヒーターである電気炉2から光ファイ
バ母材4を把持し延伸する構造となっている。
バ母材を引き取り延伸する場合には、ローラーの摩耗の
問題はなく、光ファイバ母材の曲がりの発生も小さくで
きる。しかし、チャック機構に十分な把持力がないと、
チャック機構の光ファイバ母材と接触する部材において
滑りが生じる。この滑りが生じると、引き取り速度が制
御できなくなり、母材の外径を一定に保てなくなり、ま
た光ファィバ母材の表面に傷がついてしまう。一方、こ
の滑りを防ぐため、必要以上に大きな力で光ファイバ母
材を把持すると、光ファイバ母材の表面にクラックが発
生することがある。このようなチャック機構の不具合
は、光ファイバ母材の生産性に悪影響を与え、問題であ
った。
鑑みなされたもので、チャック機構で光ファイバ母材を
把持して延伸する装置において、チャック機構で光ファ
イバ母材を把持したときに滑りが生じたり、光ファイバ
母材の表面に傷を付けることなく、光ファイバ母材を延
伸することができる光ファイバ母材の延伸装置を提供す
ることを目的とする。
め、本発明の請求項1に記載した発明は、少なくとも光
ファイバ母材の母インゴットを加熱軟化するヒーター
と、該ヒーターから光ファイバ母材を把持して延伸する
チャック機構とを有する光ファイバ母材の延伸装置にお
いて、前記チャック機構の母材と接触する部材がセラミ
ック材から成ることを特徴とする光ファイバ母材の延伸
装置である。
伸するチャック機構を有する光ファイバ母材の延伸装置
において、チャック機構の母材と接触する部材がセラミ
ック材から成るものであれば、比較的弱い力で母材を把
持しても、接触する部材が滑ることがなく、把持された
母材に傷が付くこともない。またヒーターから引き出さ
れた直後の高温の光ファイバ母材を把持しても、接触す
る部材が耐熱性に優れるため、母材に接触する部材が変
形、消耗することが殆どない。なお、ここでチャック機
構の母材と接触する部材がセラミック材から成るとは、
母材と接触する部材のすべてがセラミック材である場合
のみならず、少なくとも母材と接触する部位がセラミッ
ク材であればよい。
ラミック材が、焼結体のセラミック材またはファイバ状
のセラミック材であることが好ましい。このようにセラ
ミック材が焼結体またはファイバ状のセラミック材であ
れば、チャック機構の母材と接触する部材が滑ったり、
母材に傷が付くことを防止する効果はより大きいものと
なる。
記セラミック材が、炭素、窒化ホウ素、窒化珪素、炭化
珪素から選択される1種または2種以上から成るものと
することができる。このようにセラミック材が炭素、窒
化ホウ素、窒化珪素、炭化珪素から選択される1種また
は2種以上から成るものであれば、チャック機構の母材
と接触する部材が滑ったり、母材に傷が付くことを防止
する効果はより大きいものとなり、また耐熱性において
も優れたものとなる。また、上記のものから成るセラミ
ック材であれば、容易に作製することができるという利
点もある。なお、セラミック材は、上記原料の1種類の
みから成るものであっても良いし、あるいは2種以上か
ら成るものであってもかまわず、同様の効果を奏するも
のである。
に、前記母材と接触する部材は、接触応力が50kg/
mm2 以下になるように、形状および把持力が規定され
ていることが好ましい。このように、母材と接触する部
材は、接触応力が50kg/mm2 以下になるように、
形状および把持力が規定されていれば、強い把持力で母
材を把持する場合でも、母材に傷やクラックが生じるこ
とがない。
に、前記母材と接触する部材は、母材に対してV字状の
面を有しているようにすることができる。このように、
母材と接触する部材が母材に対してV字状の面を有して
いるようにすれば、母材と母材と接触する部材との接触
面積を増やすことができ、強い把持力で母材を把持する
場合であっても、接触応力を低くすることができ、容易
に50kg/mm2 以下にすることができる。
に、前記母材と接触する部材は、その陵部に0.5mm
以上の面取りが施されていることが好ましい。これは、
母材と接触する部材の陵部が光ファィバ母材に接触する
と、陵部での接触応力が大きくなり、局所的に母材にク
ラックが発生しやすくなるからである。そのため母材と
接触する部分の陵部は0.5mm以上の面取り加工が施
されていることが好ましい。なお、ここで0.5mm以
上の面取りとは、面取りの幅が0.5mm以上という意
味であり、面取りの幅とは、図4に示すように母材と接
触する部材である接触部材20に施された面取り21
が、図4中の面取りの幅22のように、母材との接触面
に対して有する幅を指す。尚、面取り形状は、図4の例
に示したように直線的に陵を削り落としたものとしても
よいし、丸みをおびさせたR形状としてもよい。
項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の光ファイバ
母材の延伸装置を用いて光ファイバ母材を延伸すれば、
光ファイバ母材に傷やクラックを生じることなく、効率
よく光ファイバ母材を延伸することができる。
はこれに限定されるものではない。本発明の発明者ら
は、チャック機構を用いて光ファイバ母材を引き取り延
伸する装置において、チャック機構で光ファイバ母材を
把持したときにチャック機構の部分で滑ったり、これに
よって光ファイバ母材の表面に傷を付けることなく、光
ファイバ母材を延伸することができる光ファイバ母材の
延伸装置について、特にチャック機構およびチャック機
構の母材に接触する部材について鋭意研究を行った。
する部材の材質によって左右される。そこで、本発明者
らは、母材に接触する部材の材質について研究を行っ
た。まず本発明者らは、光ファイバ母材に傷が付くこと
を防止するため、部材に木材を用いた場合について実験
・検討をしてみた。しかし、母材に接触する部材に木材
を用いてみたところ、母材に傷がつくことはなかった
が、非常に強い力で把持しないと、母材とチャック機構
が滑りやすいことが判った。また、延伸する母材が高温
のため、接触する部材が焦げて消耗しやすく、木材は母
材と接触する部材としては不適当であることが判った。
合は、比較的弱い把持力でも母材とチャック機構が滑る
ことはなかったが、母材を把持した時に、接触する部材
の金属が母材に付着する問題があった。母材に金属が付
着すると、後に光ファイバに線引きする際に、コンタミ
の原因となるため、延伸を行った後に表面を削りとる作
業が必要になる。そのため、金属材料は母材と接触する
部材としては不適当であることが判った。
いた場合は、非常に弱い把持力でも母材とチャック機構
が滑らないため好適ではあるが、接触する部材が容易に
破損してしまうことが欠点であった。母材と接触する部
材が破損すると、破断面により、光ファイバ母材に傷が
付き、場合によっては、引き取り、延伸の途中で母材が
破損してしまうことがあった。そのため、ガラス材は母
材と接触する部材としては不適当であることが判った。
に接触する部材には不適当であることが判った。そこ
で、本発明者らは、母材に接触する部材にセラミック材
を用いることを発想した。セラミック材を接触する部材
に用いた場合について実験・検討を行ったところ、セラ
ミック材には多くの利点が見られた。
持力であっても母材とチャック機構が滑ることがなく、
母材に傷を付けることなく把持でき、耐熱性に優れてい
るため延伸する光ファイバ母材の高熱により接触する部
材が消耗することが殆どないことが判った。また、接触
する部材の材料が母材に付着しコンタミの原因となるこ
とがなく、強度的にも優れたものであることも判った。
そこで、本発明者らは、光ファイバ母材の延伸装置にお
いて、チャック機構の母材と接触する部材の材料に、セ
ラミック材を用いることとした。
であるか、またはファイバ状のものが好ましいことが判
った。セラミック材がこのような状態のものであれば、
弱い把持力で母材を把持しても、母材とチャック機構と
が滑ることがなく、母材に傷が付くことを防止する効果
はさらに高いものとなるためである。特に、焼結体状の
セラミック材は、強度および耐熱性に優れており、ファ
イバ状のセラミック材は、チャック機構の滑ることと母
材に傷が付くことを防止する効果に優れているといった
利点を有する。
ウ素、窒化珪素、炭化珪素から選択される1種または2
種以上から成るものとすることができる。セラミック材
がこのようなものから成れば、母材とチャック機構との
滑りを防止する効果はさらに大きく、耐熱性も高いもの
となる。また、上記のものから成るセラミック材は、比
較的製造が容易であることも長所である。
ック機構が母材を把持する力によっても左右される。チ
ャック機構が母材を把持する力は、強すぎると母材を破
損させたりクラックを発生する原因となるためできるだ
け弱い方が好ましいが、弱すぎると母材と母材と接触す
る部材とが滑って、母材の表面に傷をつけてしまう。ま
た母材と母材と接触する部材とが滑ると、引き取り速度
が制御できなくなるため、母材の外径を一定に保てなく
なる問題も生じる。
力や母材に接触する部材の形状について実験・検討を行
ったところ、母材に接触する部材に上記のようなセラミ
ック材を用いた場合でも、把持力が大きすぎると母材に
傷が付くことがあるため、接触応力は50kg/mm2
以下とすることが望ましいことが判った。接触応力がこ
の程度であれば、母材に傷が付くことはない。
する部材と母材との接触面積を大きくするか、把持力を
小さくすることが必要である。そこで具体的に接触面積
を大きくするために、母材と接触する部材の数を増やし
たり、あるいは図3に示すように接触する部材の先端を
母材に対してV字状の面にすることを試み、有効である
ことが判った。さらに、接触する部材の陵部が母材に接
触すると、陵部での接触応力が大きくなり、局所的にク
ラックが発生しやすくなるため、図4に示すように接触
する部材の陵部は0.5mm以上の面取り加工が施され
ていることが望ましいことが判った。
した図面に基づき説明するが本発明はこれに限定される
ものではない。ここで図1は本発明のチャック機構を具
備した光ファイバ母材の延伸装置の一例を示した概略構
成図であり、図2は本発明の光ファイバ母材の延伸装置
のチャック機構を母材の中心軸方向から見た略図であ
り、図3、図4はそれぞれ本発明の光ファイバ母材の延
伸装置における母材と接触する部材の構成例図である。
材の延伸装置1は、従来のチャック機構を用いた延伸装
置を基本にした構造にしており、母インゴット5を加熱
軟化するヒーターである電気炉2と、該電気炉2から延
伸した光ファイバ母材4を把持して延伸するチャック機
構3を具備している。母インゴット5の上方には、該母
インゴット5を吊り下げることができる吊り下げ機構6
が配設されており、また延伸装置1の下部には直線状の
ガイドレール7が配設されている。このガイドレール7
にチャック機構3は取り付けられており、チャック機構
3が把持した母材4は、ガイドレール7に沿って真直ぐ
な方向に引き取られて延伸され、延伸された母材4の曲
がりを防止できるようになっている。
ャック機構3は、例えば3本以上の母材に接触する部材
である接触部材20を母材4に押し当てる構造となって
いる。本発明の延伸装置1に用いられるチャック機構3
では、この接触部材20がセラミック材から成る。この
セラミック材は焼結体あるいはファイバ状のものであ
り、炭素、窒化ホウ素、窒化珪素、炭化珪素から選択さ
れる1種または2種以上から成るものが用いられる。
も、チャック機構3の把持力が大きすぎると、母材に傷
を付ける原因となることがあるため、本発明の延伸装置
1では、接触部材20の接触応力が50kg/mm2 以
下とされるように、接触部材20の形状および把持力が
規定されるようになっている。接触部材20は、例えば
図4に示すように陵部での応力集中を避けるため、面取
りの幅22が0.5mm以上の面取り21が施されてお
り、場合によっては図3に示すように母材4に対してV
字状の面とされることもある。この場合、接触部材をV
字状の面とするときも、陵部に面取りを施すようにした
方がより好ましい。
ては、母インゴット5を2000℃に昇温した電気炉2
内に、例えば10〜30mm/分の速度で送り込み、電
気炉2の出口から、溶融、縮径されて出てきた母材4を
チャック機構3で把持し、例えば100〜300mm/
分の速度で引き抜くことにより、目標の外径に延伸され
た母材4を得ることができる。
を送り込む速度、電気炉2の温度、および引き抜く速度
を変更することにより、延伸された母材4の外径が精密
に制御される。本発明の延伸装置1では、チャック機構
3と母材4とが滑ることがないため、母材4の外径は常
に精密に制御される。また、母材4の表面に傷やクラッ
クが生じることもない。
る。 (実施例1)VAD法によるスート作製、脱水焼結工程
を経て、外径150mm、直胴部の長さが1200mm
の母インゴットが作製された。この母インゴットを、図
1に示す本発明の光ファイバ母材の延伸装置1の吊り下
げ機構6により吊り下げ、20mm/分の速度で電気炉
2内に送り込み、加熱、軟化した状態で、電気炉2の下
部からチャック機構3により125mm/分の速度で引
き取り、延伸、縮径する事で外径50mmの光ファイバ
母材を得た。
部材である接触部材20に、高密度焼結体状の炭素(カ
ーボングラファイト)、窒化ホウ素、窒化珪素、炭化珪
素を用いて延伸を行った。延伸時には、300kgfの
力で母材4を引っ張る必要があるが、この引っ張り力を
かけたときにチャック機構3が滑り出す限界の把持力
は、以下の表1に示すようになった。
触する部材に用いると、比較的弱い力で把持しても、チ
ャック機構と母材とが滑ることがなく、母材への傷つき
も発生しないことが判る。
た、外径150mm、直胴部の長さが1200mmのイ
ンゴットを、外径50mmの光ファイバ母材に延伸し
た。接触部材20の材料としては、実施例1と同様のセ
ラミックの焼結体を用いた。ただし、接触部材20の形
状は、図3に示すように母材4に対してV字状の面を有
しているものとし、3本の接触部材20がそれぞれ2点
(計6点)で接触するようにした。このような接触部材
20を用いて、300kgfで母材4を引っ張った時
に、チャック機構3が滑り出す限界の把持力を測定し
た。この測定結果は、以下の表2に示すようになった。
対してV字状の面を有しているものとし、母材に接触す
る部分を多くすることで、さらに弱い把持力でも、チャ
ック機構と母材の滑りを防止でき、母材への傷つきも防
ぐことができることが判る。
た、外径150mm、直胴部の長さが1200mmのイ
ンゴットを、外径50mmの光ファイバ母材に延伸し
た。接触部材20の材料としては、ファイバ状の炭素
(カーボン)、窒化珪素、炭化珪素を取り付け、実施例
1と同様な方法で延伸試験を行った。その結果を、以下
の表3に示す。
クを接触部材に用いると、いずれの場合にも、比較的弱
い把持力でもチャック機構と母材との滑りが防止でき、
母材への傷つきも防ぐことができることが判る。
た、外径150mm、直胴部の長さが1200mmのイ
ンゴットを、外径50mmの光ファイバ母材に延伸し
た。この時の接触部材20としては、窒化珪素の焼結体
を用い、把持力を変えることで、母材にかかる接触応力
を変更して、母材の傷つき状態を見た。結果を以下の表
4に示す。
が、50kg/mm2 以下の時には、母材への傷つきは
発生しないが、50kg/mm2 より大きくなると、チ
ャック機構の把持により母材の表面に傷がついてしまう
ことが判る。
た、外径150mm、直胴部の長さが1200mmのイ
ンゴットを、外径50mmの光ファイバ母材に延伸し
た。この時の接触部材20としては、窒化珪素の焼結体
を用い、把持力235kgfで母材4を把持し、300
kgfの力で引き取ることにより母材を延伸した。この
時、接触部材20の面取りの幅22を、0.1、0.
3、0.5、1.0mmに変化させて延伸試験を行っ
た。この結果は、面取りの幅22が、0.1、0.3m
mの場合には、母材4の接触部材20の陵部が接触する
位置に、約0.5mmほどの小さなクラックが入ること
があった。しかし面取りの幅22を、0.5、1.0m
mと大きくすると、クラックの発生は抑えることができ
た。
径150mm、直胴部の長さが1200mmの母インゴ
ットを、外径50mmの光ファイバ母材に延伸した。こ
の時の接触部材20としては、木材、ステンレス鋼、ア
ルミニウム、ガラスを用いて、実施例1と同様に延伸の
試験を行った。その結果を以下の表5に示す。
実施例のセラミック材から成る接触部材より劣っている
ことが判る。すなわち、木材の場合は非常に強い把持力
で把持しないと滑りやすかった。さらに一回の使用で焦
げてしまい耐熱性にも問題があった。ステンレス鋼やア
ルミニウムの金属材料は把持部に金属が付着してしま
い、コンタミの原因となることが予想された。またガラ
スは破損してしまい、母材がひどく傷付いてしまった。
ものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
る部材が爪形状のものを中心に説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、接触する母材の形状が爪
状のものでなくとも、母材をチャックして延伸できるも
のであり、母材と接触する部材の接触する部分がセラミ
ック材から成るものであれば、本発明の範囲に含まれ
る。
を鉛直方向に延伸して縮径する構造の装置を中心に説明
したが、母材を真直ぐに延伸できるものであればこれに
限定されるものではなく、例えば水平方向に延伸する装
置であってもよい。
バ母材の延伸装置は、光ファイバ母材を延伸する時に、
チャック機構と母材とが滑らず、安定して光ファィバ母
材を引き取り延伸して、所望の径に縮径することが可能
であり、かつ母材に傷を付けることがない延伸装置とな
る。そのため、この装置を用いて光ファイバ母材を延伸
すれば、光ファイバ母材の生産性および歩留りを向上さ
せることができる。
装置の概略構成図である。
である。
した構成例図である。
例図である。
装置の概略構成図である。
構、4…延伸された母材、 5…母インゴット、 6…
吊り下げ機構、7…ガイドレール、12…ローラー機
構、20…接触部材、 21…面取り、 22…面取り
の幅。
め、本発明の請求項1に記載した発明は、少なくとも光
ファイバ母材の母インゴットを加熱軟化するヒーター
と、該ヒーターから引き出された光ファイバ母材を把持
して延伸するチャック機構とを有する光ファイバ母材の
延伸装置において、前記チャック機構の母材と接触する
部材がセラミック材から成ることを特徴とする光ファイ
バ母材の延伸装置である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも光ファイバ母材の母インゴッ
トを加熱軟化するヒーターと、該ヒーターから光ファイ
バ母材を把持して延伸するチャック機構とを有する光フ
ァイバ母材の延伸装置において、前記チャック機構の母
材と接触する部材がセラミック材から成ることを特徴と
する光ファイバ母材の延伸装置。 - 【請求項2】 前記セラミック材が、焼結体のセラミッ
ク材またはファイバ状のセラミック材であることを特徴
とする請求項1に記載の光ファイバ母材の延伸装置。 - 【請求項3】 前記セラミック材が、炭素、窒化ホウ
素、窒化珪素、炭化珪素から選択される1種または2種
以上から成ることを特徴とする請求項1または請求項2
に記載の光ファイバ母材の延伸装置。 - 【請求項4】 前記母材と接触する部材は、接触応力が
50kg/mm2 以下になるように、形状および把持力
が規定されていることを特徴とする請求項1ないし請求
項3のいずれか1項に記載の光ファイバ母材の延伸装
置。 - 【請求項5】 前記母材と接触する部材は、母材に対し
てV字状の面を有していることを特徴とする請求項1な
いし請求項4に記載の光ファイバ母材の延伸装置。 - 【請求項6】 前記母材と接触する部材は、その陵部に
0.5mm以上の面取りが施されていることを特徴とす
る請求項1ないし請求項5に記載の光ファイバ母材の延
伸装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
に記載の光ファイバ母材の延伸装置を用いて光ファイバ
母材を延伸することを特徴とする光ファイバ母材の延伸
方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23229198A JP3020919B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 光ファィバ母材の延伸装置および延伸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23229198A JP3020919B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 光ファィバ母材の延伸装置および延伸方法 |
Publications (2)
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JP2000053437A true JP2000053437A (ja) | 2000-02-22 |
JP3020919B2 JP3020919B2 (ja) | 2000-03-15 |
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ID=16936925
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JP23229198A Expired - Fee Related JP3020919B2 (ja) | 1998-08-04 | 1998-08-04 | 光ファィバ母材の延伸装置および延伸方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005090250A1 (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | 光ファイバ用ガラス母材の製造方法 |
JP2009228721A (ja) * | 2008-03-21 | 2009-10-08 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 回転支持棒の保持装置及び回転支持棒の保持方法 |
CN107601845A (zh) * | 2017-10-16 | 2018-01-19 | 平步青 | 一种基于物联网的防污染的智能型光纤预制棒拉制设备 |
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1998
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