JP2000053270A - ベルト駆動装置及びベルト定着装置 - Google Patents

ベルト駆動装置及びベルト定着装置

Info

Publication number
JP2000053270A
JP2000053270A JP10220869A JP22086998A JP2000053270A JP 2000053270 A JP2000053270 A JP 2000053270A JP 10220869 A JP10220869 A JP 10220869A JP 22086998 A JP22086998 A JP 22086998A JP 2000053270 A JP2000053270 A JP 2000053270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
driving device
roller
shift
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10220869A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP10220869A priority Critical patent/JP2000053270A/ja
Publication of JP2000053270A publication Critical patent/JP2000053270A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組み付け性を向上し、ベルトへの負担を軽減し
つつベルトの寄りを規制できる安価なベルト駆動装置及
びベルト定着装置の提供。 【解決手段】走行するベルト3を掛け渡した、端部が変
位可能なローラ2を含む複数のローラと、ローラ2の側
方に設けられローラ2とは独立して回転される寄り検知
回転体5と、寄り検知回転体5の回転により回転変位す
る係合部材7と、係合部材7が係合可能な寄り規制部材
12とを有し、ベルト3が寄り検知回転体5に係合し寄
り検知回転体5が回転され係合部材7が寄り規制部材5
に係合することにより、ローラ2がその軸方向に直角な
方向に変位するベルト駆動装置およびベルト定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のローラに巻
き掛けられ走行される無端ベルトの寄りを規制するベル
ト駆動装置及びかかるベルト駆動装置に備えられた無端
ベルトを用いる、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の
画像形成装置に具備されたベルト定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置に具備された定着装置として、無端ベルトを
用いたいわゆるベルト定着装置が知られている。無端ベ
ルトは複数のローラに巻き掛けられ走行されるのである
が、かかる無端ベルトは走行時に幅方向への寄りを起こ
してしまう、この寄りを規制する構成が以下の〜の
ように種々提案されている。
【0003】無端ベルト端部の内周面あるいは外周面
にベルト寄り規制部材を貼り付ける。
【0004】ローラ軸端部にベルト寄り止めリングを
設ける。
【0005】ベルト寄り作用によって無端ベルトが移
動した方向のローラ軸端部を、クラッチ、ソレノイド等
の電磁式開閉手段を用いて他のローラから離間させる方
向に変位させる。
【0006】特開平4−121337号公報に記載さ
れているように無端ベルトの回転トルクを利用して同ベ
ルトの寄りを規制する。具体的には、無端ベルトを搖動
可能なローラに巻き掛け、無端ベルト端部が寄りを生じ
たときに乗り上げる検知部材を搖動可能なローラと一体
的に設け、無端ベルトの回転トルクにより検知部材が回
転駆動されると、一端を検知部材に固定され他端を不動
部に固定された糸が検知部材に巻き取られ、搖動可能な
ローラが、他のローラから離間する向き、すなわち寄り
を規制する向きに変位する。
【0007】実開平5−14046号公報に記載され
ているようにと同様の構成において無端ベルト端部に
補強部材を設ける。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、の構成は無
端ベルトに大きな寄り力が作用したときにベルト寄り規
制部材がはがれたり、無端ベルトが規制部材を乗り越え
たりする不具合があり、の構成は無端ベルトに大きな
寄り力が作用したとき無端ベルトの座屈現象により、ベ
ルト端部が破損するおそれがあり、の構成は電磁式開
閉手段を用いるのでコストの上昇を招くという不具合が
あり、及びの構成は検知部材に糸を巻き付けるとき
の組み付け性に問題があり、また使用中に糸が外れると
いうおそれがある。
【0009】本発明は、組み付け性を向上し、無端ベル
トへの負担を軽減しつつ無端ベルトの寄りを規制できる
安価なベルト駆動装置及びかかるベルト駆動装置に備え
られた無端ベルトを用いるベルト定着装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、走行する無端ベルトと、こ
の無端ベルトを掛け渡した、少なくとも一端が変位可能
なローラを含む複数のローラと、上記一端の側方に設け
られ上記変位可能なローラとは独立して上記無端ベルト
で回転駆動される寄り検知回転体とを有するベルト駆動
装置であって、上記寄り検知回転体の偏心位置に設けら
れ、同寄り検知回転体の回転により回転変位する係合部
材と、上記係合部材が所定の位置に変位したときに、同
係合部材が係合する位置に固設された寄り規制部材とを
有し、上記無端ベルトが上記寄り検知回転体に係合し同
寄り検知回転体が回転され上記係合部材が上記寄り規制
部材に係合することにより、上記一端が上記変位可能な
ローラの軸方向に直角な方向に変位することを特徴とす
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のベ
ルト駆動装置において、上記寄り検知回転体は、上記一
端からの距離が大きくなるにつれて径が大きくなる截頭
円錐形状をなすことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のベルト駆動装置において、上記変位可能なローラと
上記寄り検知回転体とが同軸上で回転することを特徴と
する。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか1つに記載のベルト駆動装置において、上記方
向は、上記変位可能なローラとその他のローラとが互い
に非平面上に位置するように上記一端を変位する方向で
あることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか1つに記載のベルト駆動装置において、上記係
合部材が、上記寄り検知回転体に固設された軸部と、こ
の軸部を軸として自由に回転する回転部材とを有するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載のベルト駆動装置において、上記寄
り検知回転体の偏心位置に設けられた回転検知部材を有
し、上記寄り検知回転体が所定量回転したときに上記回
転検知部材が当接し、同所定量以上の同寄り検知回転体
の回転を規制する回転規制部材を有することを特徴とす
る。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載のベ
ルト駆動装置において、上記係合部材と上記回転検知部
材とが同一の部材であり、上記寄り規制部材と上記回転
規制部材とが同一の部材であることを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載のベルト駆動装置において、上記寄
り検知回転体は、上記一端側とは逆の端部に、同逆の端
部の径よりも大きな径をなし段部を形成するストッパを
有することを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項8記載のベ
ルト駆動装置において、上記無端ベルトが上記ストッパ
に当接したことを検知する当接検知手段を有することを
特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
9の何れか1つに記載のベルト駆動装置において、同変
位可能なローラの軸を所定位置で支持するための弾性部
材を有することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか1つに記載のベルト駆動装置に備えられた
無端ベルトを加熱する加熱手段と、上記無端ベルトに圧
接された圧接部材とを有し、上記無端ベルトにより未定
着画像を有するシート状媒体を搬送しこの無端ベルトと
上記圧接部材との間を通過させて定着を行なうベルト定
着装置にある。
【0021】
【実施例】図1ないし図5により、ベルト寄りを規制す
るための原理を説明する。図1に示すように、ベルト駆
動装置20は、走行する無端ベルトとしての、ベルト幅
の比較的広い平ベルトであるベルト3と、ベルト3を掛
け渡した、両端が変位可能なローラ2を含む複数のロー
ラとしての駆動ローラ1及び従動ローラ2とを有してい
る。駆動ローラ1はその軸1aと、従動ローラ2はその
軸2aとそれぞれ一体的に形成されており、各駆動ロー
ラ1、従動ローラ2は、各軸1a、2aによりそれぞれ
回転自在に支持されている。
【0022】かかるベルト駆動装置20において、なん
らかの原因により、ベルト3が、ローラ1、2の軸方向
の何れかに寄ってしまったとする。この場合、ベルト3
に、もとに戻る作用を与えるためには、その寄ってしま
った方のローラ1、2の軸間距離を他方の軸間距離より
も大きくすれば良いが、そのために従動ローラ2の、寄
りが生じた方の端部を変位するとすれば、大別して、図
2、3に示すように、従動ローラ2の軸方向に直角な方
向であってローラ1、2が互いに非平面上に位置するよ
うに変位する方法と、図4、5に示すように、従動ロー
ラ2の軸方向に直角な方向であってローラ1、2が互い
に平面上に位置するように変位する方法との2つの方法
がある。
【0023】前者、後者の方法について検討する。図
4、5に示す後者の場合、駆動ローラ1からベルト3に
伝達される駆動力Fの内、従動ローラ2の軸方向におけ
る分力fがベルト3の内周面と従動ローラ2の軸方向と
の間の摩擦力f=μ・N(μ…ベルト3の内周面と従動
ローラ2の外周表面との摩擦係数、N…従動ローラ2の
軸2aに対して垂直に作用する抗力)として与えられ
る。この後者の場合ベルト3は、寄りが生じた方向Z1
とは逆の、寄りを回復する方向である方向Z2に寄る
が、ベルト寄り力は、ベルト3の内周面と従動ローラ2
の外周表面との間の摩擦力によるため、この摩擦力が初
期と経時とで変化してしまうと、ベルト寄り力が変わっ
てしまい、ベルト位置が安定しない。なお一般に摩擦係
数μは経時的に大きくなり、ベルト寄り力が増加してし
まう傾向がある。
【0024】図2、3に示す前者の場合、ベルト3は同
様に方向Z2に寄る。ベルト3の寄りは、駆動ローラ1
に対して従動ローラ2が僅かに捩じれた程度であって
も、確実に発生する。また前者と後者とで、同じ量だけ
従動ローラ2を変位させた場合、前者の方がベルト寄り
に対する影響が大きいことが、従来、実験によって確認
されている。以上から従動ローラ2を変位させてベルト
寄りを規制、制御するためには、前者の方が適している
ことは明らかであるため、以下、前者の方法によりベル
ト寄りを規制、制御するための構成を示す。
【0025】以下、図を参照して本発明を適用したベル
ト駆動装置及びベルト定着装置の一実施例を説明する。
図において一対で構成されていて特別に区別して説明す
る必要がない構成部品は、その片方を適宜記載すること
でその説明に代える。
【0026】図1に示すように、ベルト駆動装置20
は、図8において時計回りに走行する無端ベルトとして
の、ベルト幅の比較的広い平ベルトであるベルト3と、
ベルト3を掛け渡した、両端が変位可能なローラ2を含
む複数のローラとしての駆動ローラ1及び従動ローラ2
とを有している。駆動ローラ1はその軸1aと、従動ロ
ーラ2はその軸2aとそれぞれ一体的に形成されてお
り、各駆動ローラ1、従動ローラ2は、各軸1a、2a
によりそれぞれ、図8において時計回りに回転自在に支
持されている。
【0027】ベルト3を掛け渡した方向をY方向、各ロ
ーラ1、2の軸方向をZ方向、Y方向及びZ方向に垂直
な方向をX方向とする。Y方向は、従動ローラ2から駆
動ローラ1へ向くY1方向と、駆動ローラ1から従動ロ
ーラ2へ向くY2方向とからなっている。Z方向は、図
2における右方向であるZ1方向と、同図における左方
向であるZ2方向とからなっている。X方向は、図2に
おける上方向であるX1方向と、同図における下方向で
あるX2方向とからなっている。
【0028】図6に、従動ローラ2のZ1方向端部に設
けられているものを代表して示し、これについて説明す
るが、従動ローラ2の両端の側方には、従動ローラ2と
は独立しておりベルト3で回転駆動される寄り検知回転
体5が設けられている。寄り検知回転体5は、従動ロー
ラ2の端部からの距離が大きくなるにつれて径が大きく
なる截頭円錐形状をなしており、軸2a上で回転する。
【0029】ベルト寄り検知部材5は、従動ローラ側の
端部5aと、次第に径が大きくなる部分の外周面である
テーパ面5bとを有している。端部5aの径は、従動ロ
ーラ2の径と同径か、僅かに小さく形成され、またテー
パ面5bの傾斜角は、ベルト3の側端部の座屈を考慮し
て好ましくは1°〜6°程度に形成されている。各図に
おいてはテーパ面5aの傾斜角を誇張して描いている。
ベルト寄り検知部材5は、ベルト3がZ1方向に寄って
テーパ面5bに乗り上げたとき、その乗り上げ量が大き
くなるにつれて伝達される回転トルクを比例的に増加さ
せることができる。
【0030】寄り検知回転体5は、Z1方向端部に、テ
ーパ面5bをなす部分よりも大きな径を有しテーパ面5
bとの間で段部6aを形成するストッパ6を一体に有す
る。寄り検知回転体5は、ストッパ6のZ1方向側端面
であって、ストッパ6の周縁部に、ベルト検知部材5と
一体成形された軸部7aと、この軸部7aを軸として自
由に回転する回転部材5bとを有する係合部材7を有す
る。係合部材7は寄り検知回転体5の偏心位置に設けら
れているので、同回転体5の回転により回転変位するよ
うになっている。ストッパ6の下方すなわちX2方向近
傍には、ベルト3がストッパ6に当接したことを検知す
る、周知の構成のフォトセンサである当接検知手段15
が配設されている。
【0031】図6や図7に示すように、軸2aの、寄り
検知回転体5よりもZ1方向側の端部は、インナーリン
グ11aとアウターリング11bとを有する軸受11に
よって支持されている。軸受11はベルト駆動装置20
の筐体の一部をなす側壁10に設けられた穴8に遊嵌さ
れている。軸受11は、側壁10に、この軸受11より
もZ1方向における軸2aの端部に固設された軸受支持
板9を介して支持されている。側壁10には、係合部材
7が所定の位置、具体的には図6における上方の位置に
変位した、たとえば図11に示す状態となったときに、
係合部材7が係合する位置に、寄り規制部材12がネジ
13により固設されている。
【0032】寄り検知回転体5は、軸受11と一定の距
離を保つために、ストッパ6のZ1方向端面に、軸2a
に対して摺動回転する、一定の高さを有する突条5cを
有している。突条5cの先端部の内側すなわちインナー
リング11aに対応する部分は切り欠かれており、突条
5cの先端部の端面がアウターリング11bにのみ当接
することにより、インナーリング11aの回転が寄り検
知回転体5に伝達されることなく、検知回転体5と軸受
11との距離が一定に保たれる。なお、突条5cに代え
て、ストッパ6の、インナーリング11aに対応する部
分を切り欠いた構成によっても、同様の機能を得る。
【0033】寄り検知回転体5の材質は、金属製のもの
であっても良いが、ベルト3の側端部と接触したときに
ベルト端部の破損を生じさせる虞がある点を考慮して、
ポリイミド樹脂(PI)により成形されている。他にポ
リフェニレンサリファイド樹脂(PPS)等のいわゆる
エンジニアリングプラスチックを用いることができる。
軸2a端部は、Cリング形の止め輪16により、抜け止
めが施されているが、止め輪16にはEリング形のもの
を用いても良い。
【0034】軸受11としては、従動ローラ2の軸端部
を回転自在に支持する際の回転トルクを極力減少するた
めに転がり軸受のうちの玉軸受を用いているので、ベル
ト3が回転している時、従動ローラ2にはベルト3の回
転による張力によって駆動ローラ1を支点とする回転ト
ルクが働き、従動ローラ2全体がX2方向に移動する力
が働く場合があるが、軸2aを支持する転がり軸受11
は回転トルクの極めて小さい玉軸受であるから、駆動ロ
ーラ1を支点に回転トルクが作用しても従動ローラ2が
X2方向に変位する力は極めて小さくなる。したがっ
て、ベルト3が回転している時、従動ローラ2が下方向
に移動する力によって、スプリング14の付勢力に抗し
て従動ローラ2が不安定な動きをすることがない。
【0035】図7に示すように、軸2aは、ベルト駆動
装置20の筐体である図示しない不動部材との間に張設
された弾性部材としての引っ張りバネであるスプリング
14により、X1方向及びY2方向に付勢されている。
X1方向の付勢力は、軸受11を穴8の内周縁の上方位
置に当接させて、X2方向すなわち従動ローラ2と駆動
ローラ1とが互いに非平面状に位置するように変位可能
に位置保持し、Y2方向の付勢力は、ベルト3に所定の
張力を与えている。
【0036】図8に示すように、寄り規制部材12は、
ネジ13により側壁10に固定される基部12aと、基
部12aのY2方向端部からX2方向に折曲された折曲
部12bとを有し、ほぼL字状をなしている。図12に
示すように、折曲部12bは、寄り検知回転体5の回転
により係合部材7が最上位に変位した際に、係合部材7
の周面に当接するように位置決めされている。つまり本
実施例では係合部材7が回転検知部材を、係合部材7が
回転規制部材をそれぞれかねている。
【0037】本実施例は以上のような構成であるから、
図1、6、7、8に示すように正常な状態でベルト3が
回転走行されている状態から、図9に示すようにベルト
3がZ1方向に寄った状態になると、同図9に示されて
いるように、ベルト3が寄り検知回転体5に乗り上げて
係合し、ベルト3とテーパ面5bとの摩擦力により、図
10に示すように寄り検知回転体5が回転され、係合部
材7が寄り規制部材12に係合し始める。
【0038】ベルト3とテーパ面5bとの摩擦力によ
り、図11に示すように係合部材7はさらに回転し、同
図11、図2、3、9に示すように、従動ローラ2のZ
1方向端部が、係合部材7と規制部材12との係合によ
り、スプリング14のX1方向への付勢力に抗して、X
2方向、換言すればローラ1、2が互いにねじれる方向
に押し下げられる。つまりベルト3の回転トルクによる
寄り検知回転体5の回転運動が、従動ローラ2の直線運
動に変換される。
【0039】この際、係合部材7は回転部材7bを有す
るので、係合部材7と規制部材12との摩擦は寄り検知
回転部材5の回転の妨げとなることはなく、また、突条
5cと軸受11との摺擦面積は小さいので、寄り検知回
転部材5と軸受11との摩擦は寄り回転部材5の回転の
妨げとなることはなく、穴8は軸受11の変位を許容す
る大きさを有するので、軸受11の変位が穴8によって
妨げられることはなく、よって従動ローラ2のZ1方向
端部のX2方向への変位は滑らかに行なわれる。
【0040】ベルト3の寄り量が大きいほど、ベルト3
の内周面と寄り検知回転体5との係合面積が大きくなる
ので、従動ローラ2の変位量も大きくなり、ベルト3を
元の状態に戻そうとする力も大きくなる。しかして従動
ローラ2はベルトの寄りを戻すべく所定の量だけ変位
し、従動ローラ2の変位にともない、上述した原理にし
たがって、ベルト3はZ2方向に戻され始め、ベルト3
の寄り量も漸次減少していき、それとともに従動ローラ
2の変位量も減少し、ベルト3と従動ローラ2とは、元
の正常な状態に復帰する。図10に示す、ベルト3によ
る回転トルクを受けることがなくなった寄り検知部材5
は、係合部材7の質量やスプリング14のX1方向の力
により、係合部材7が最下方に変位するまで回転し、図
8に示す待機状態になる。
【0041】ローラ1、2が互いにねじれた関係とする
ことによりベルト3の寄りを制御するので、ベルト3
の、検知回転体5との摺擦による摩耗は小さく、ベルト
3の側端部の破損を防止すると共に、ベルト寄り防止作
用が確実に働き、ベルト3の側端部の経時劣化を大幅に
遅らせることとなり、亀裂破損等を防止してベルトの寿
命を延ばすことができる。
【0042】しかし、ベルト3等の各部材の劣化を完全
に防止することはできないから、ベルト3の寄りが経時
的に大きくなる場合がある。この場合は図12に示すよ
うに、係合部材7が折曲部12bに当接し、寄り検知回
転体5がさらに回転することが防止され、軸2bのZ1
方向端部のX2方向への変位が最大となった状態でベル
ト3の復帰が図られる。したがって軸2bのZ1方向端
部がX方向に振動することが防止される。
【0043】ベルト等の劣化がさらに進み、図12に示
す、軸2bのZ1方向端部のX2方向への変位が最大と
なった状態であってもベルト3が復帰しなくなった場合
には、ベルト3のZ1方向の端部はストッパ6に当接す
ることとなる。この場合、ベルト3がさらにZ1方向に
変位しようとしても、段部6aによってベルト3が寄り
検知回転体5を乗り越えることは防止される。しかし、
ベルト3等は既に劣化しているとともに、ストッパ6へ
の摺擦によりベルト3の劣化はさらに進行するため、当
接検知手段15が、ベルト3のストッパ6への当接を検
知すると、装置外部の図示しないLEDを発光させ、操
作者にベルト駆動装置の寿命を知らせるようになってい
る。
【0044】以上本実施例のベルト駆動装置を説明した
が、従動ローラ2の端部をX2方向でなくX1方向に変
位することによりベルト寄りを規制、制御することもで
きる。そのためには、寄り規制部材12の配置位置、ス
プリング14の張設方向を従動ローラ2に関し対象とす
ればよい。また従動ローラ2を、駆動ローラ1に対し非
平面上とする捩れる方向すなわちX方向に変位させるの
ではなく、図3、4に示すように、従動ローラ2の一端
を駆動ローラ1と同一平面状で駆動ローラ1から遠ざけ
るY2方向に変位させることによって、ベルト寄りを規
制、制御してもよい。そのためには、寄り規制部材12
の配置位置をローラ1、2を含む平面上とし、スプリン
グ14の張設方向を同平面と平行な方向とすればよい。
スプリング14は図14、15に示すようにその張力の
分力方向にそれぞれ分けて設けてもよい。
【0045】寄り検知回転体の軸は従動ローラの軸と別
体としてもよいし、寄り検知回転体を従動ローラの軸と
非同軸上で回転する構成としてもよい。この場合にも上
記実施例と同様、ベルトが寄り検知回転体に乗り上げる
ことが必須であるから、寄り検知回転体の従動ローラ側
の端部の径は従動ローラの径よりも小さくなる。ベルト
の寄りは、寄り検知回転体を回転させることによって規
制、制御されるのであり、寄り検知回転体を回転させる
にはベルトが寄り検知回転体と摩擦を生じればよいので
あるから、寄り検知回転体は必ずしも截頭円錐形状であ
る必要はなく、これを円筒状とし、ベルトと摩擦を生じ
る位置に配設することによっても同様の機能を得る。
【0046】ベルトを掛け渡すローラは3本以上でもよ
く、その場合2本以上のローラを変位させることもでき
る。端部を変位させるローラは従動ローラでなく、駆動
ローラでもよい。係合部材の回転変位に、寄り規制部材
との摩擦が無視できる程度ならば回転部材は必ずしも必
要ない。回転検知部材を係合部材と別体に設けてもよい
し、回転規制部材を規制部材と別体に設けてもよい。穴
8は従動ローラの変位に対応した軸受11の変位を自在
に遊嵌できる大きさを持っていれば長穴でなく他の形状
でも良い。
【0047】上記実施例においては、従動ローラ2のZ
1方向端部についてのみ説明したが、Z1方向端部も同
様に構成されており、同様の機能を有する。しかし、予
めベルト3を従動ローラ2の何れか決まった一方に寄る
ように構成すれば、寄り検知回転体等の構成はベルトの
寄りが生ずる側にのみ設ければ足りる。上記実施例の場
合においてはベルト3が寄り検知回転体5に係合した際
にはこれらが一体的に回転するが、予めベルトが寄るよ
うに構成した場合には、ベルト3の端部は常に寄り検知
回転体に対して摺動した状態で当接し、摺動によって生
じる摩擦によって従動ローラ2を変位させて、寄りのバ
ランスを保つ構成となる。ベルト3と寄り検知回転体5
表面との摩擦力はそのバランスを有するように調整され
る。なお上記実施例においてもベルトが元の状態に復帰
する範囲で、ベルトと寄り検知回転体とが摺動するよう
にしてもよい。
【0048】ベルト3を従動ローラ2の何れか決まった
一方に寄るようにするための構成としては、例えば、ベ
ルトの所望の外周の側端にベルトよりも引張り弾性率が
高い補強部材を設け、補強部材を設けた側のベルトの伸
びを少なくすることによって補強部材を設けた方にベル
トが寄るようにする構成や、ローラ1、2を予め、図1
ないし図5に示すように非平行状態とする構成がある。
補強部材を設けた構成では、ベルトが寄り検知回転体に
対して常に摺動しても、ベルトの劣化を遅らせることが
できる。
【0049】図13に、本発明を適用したベルト定着装
置の第1の実施例として、上述したベルト駆動装置20
を有するベルト定着装置を示す。ベルト定着装置30
は、ベルト駆動装置20と、軸2aの内部に設けられベ
ルト3を加熱する加熱手段としてのヒータ21と、ベル
ト3及びベルト3を介して駆動ローラ1に圧接された圧
接部材としての加圧ローラ22とを有している。加圧ロ
ーラ22は、その軸22aにスプリング23が係合して
おり、スプリング23により、駆動ローラ1に対し、斜
め下方から圧接されている。スプリング23は、軸22
aの両端に一対配設されている加圧バネである。スプリ
ング23の付勢力P1は、スプリング14の張力P2よ
りも十分に大きく設定されている。
【0050】ベルト3は、記録紙上の未定着トナーを定
着する定着ベルトとして機能するものであるから、耐熱
性および熱応答性が要求されるため、ポリイミド、ニッ
ケル、ステンレススチール、あるいは鉄等のフィルム状
の基体に離型層を設けたもので形成し、その厚さは30
〜300μm位の範囲のものを用いるのが望ましく、本
実施例ではポリイミド製で厚さが150μmのものを用
いている。
【0051】薄肉のベルト3は、熱ストレスを受けると
強度が低下し、常温で用いるときに比べるとベルト寄り
によるシワや座屈がより一層発生しやすくなるため、特
に端部が亀裂破損しやすいという問題があるが、ベルト
駆動装置20はベルト寄りを制御、規制できるので、ベ
ルト3の耐久性が向上しており、かかる問題を生じるこ
とはない。
【0052】ベルト定着装置20を構成するその他の各
構成物にも耐熱性が要求されるという点を考慮して、例
えば寄り検知回転体5は、上述のようにエンジニアリン
グプラスチックにより成形している。駆動ローラ1と加
圧ローラ22との対向領域、およびこの対向領域よりも
ベルト3の回転方向4における上流側の一定の領域は、
加圧ローラ22がベルト3に圧接された定着領域24と
なっている。
【0053】ベルト定着装置30はこのような構成であ
るから、ヒータ21により加熱されたベルト3は、駆動
ローラ1によりこのローラ1と従動ローラ2の回りを方
向4に走行され、未定着画像を有する用紙、OHPシー
ト等のシート状媒体を搬送して定着領域24を通過させ
ることにより定着を行なう。ベルト3の寄りはベルト駆
動装置20により規制、制御されるので、シート状媒体
の搬送が良好に行なわれるとともに定着領域24におけ
る定着圧が保たれ、シート状媒体のしわやスキューを防
止して良好な定着が行なわれる。したがってベルト定着
装置30を複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形
成装置に用いれば、良好な画像を形成する画像形成装置
となる。
【0054】図14に、本発明を適用したベルト定着装
置の第2の実施例として、上述したベルト駆動装置20
と略同様の構成のベルト駆動装置20’を有するベルト
定着装置を示す。ベルト駆動装置20’がベルト駆動装
置20と異なるのは、スプリング14に代えて、スプリ
ング14の張力の分力方向であるX1方向、Y2方向に
それぞれ張力を与えるスプリング14a、14bを用い
たことである。
【0055】本実施例のベルト定着装置40において
は、加圧ローラ31が上方から駆動ローラ1に当接して
おり、スプリング32が軸1aに下方から圧接すること
により駆動ローラ1のベルト3への圧接力が得られるよ
うになっている。ヒータ21は加圧ローラ31の軸31
a内に設けられている。加圧ローラ31には離型剤とし
てのシリコンオイルを塗布するためのオイルローラ33
と加圧ローラ31に付着した汚物を除去するためのクリ
ーニングローラ34が当接しており、クリーニングロー
ラ34にはクリーニングローラ34をクリーニングする
ためのブレード35が当接している。ベルト3にはベル
ト3に付着した汚物を除去するためのクリーニングロー
ラ36が駆動ローラ1に対向する位置において当接して
おり、クリーニングローラ36にはクリーニングローラ
36をクリーニングするためのブレード37が当接して
いる。
【0056】駆動ローラ1と加圧ローラ31との対向領
域は定着領域38となっており、未定着画像を有するシ
ート状媒体を定着領域38に案内するためのガイド39
がベルト駆動装置20’の上方に設けられている。ベル
ト3の回転方向はベルト駆動装置20の回転方向4とは
逆の方向4’である。その他の構成、材質、作用等はベ
ルト定着装置30と同様であるので説明を省略する。
【0057】図15に、本発明を適用したベルト定着装
置の第3の実施例として、上述したベルト駆動装置2
0’およびベルト駆動装置20’と略同様の構成のベル
ト駆動装置20”を有するベルト定着装置50を示す。
ベルト駆動装置20”がベルト駆動装置20’と異なる
のは、ローラ41が駆動ローラではなく、従動するロー
ラであって、ベルト駆動装置20”のベルト3’はベル
ト3を介して回転され、ローラ41はベルト3’の走行
に従動することである。
【0058】本実施例のベルト定着装置50において
は、ベルト駆動装置20”がベルト駆動装置20’の上
方に位置し、ローラ41が上方から駆動ローラ1に当接
していて加圧ローラとして機能しており、スプリング3
2が軸1aに下方から圧接することによりベルト3、
3’間の圧接力が得られるようになっている。ヒータ2
1はベルト駆動装置20”の従動ローラ2’の軸2a’
内に設けられている。ベルト3’には離型剤としてのシ
リコンオイルを塗布するためのオイルローラ42とベル
ト3’に付着した汚物を除去するためのクリーニングロ
ーラ43がローラ41に対向する位置において当接して
おり、クリーニングローラ43にはクリーニングローラ
43をクリーニングするためのブレード44が当接して
いる。
【0059】駆動ローラ1とローラ41との対向領域は
定着領域45となっている。ベルト3’の回転方向はベ
ルト駆動装置20’の回転方向4’とは逆の方向4であ
る。未定着画像を有するシート状媒体はベルト3、3’
によりこれらベルト間を案内されて定着領域45に達す
る。その他の構成、材質、作用等はベルト定着装置30
と同様であるので説明を省略する。
【0060】以上ベルト定着装置の第1ないし第3の実
施例を説明したが、圧接部材は可能であればローラ状で
なく板状でも良い。ヒータは、各実施例において他のロ
ーラの軸に設けてもよいし、複数使用してもよい。以上
図1ないし図15においては、各構成の大きさや変位量
等を説明の便宜上適宜誇張して示している。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、走行する
無端ベルトと、この無端ベルトを掛け渡した、少なくと
も一端が変位可能なローラを含む複数のローラと、変位
可能なローラの変位する側の一端の側方に設けられ変位
可能なローラとは独立して無端ベルトで回転駆動される
寄り検知回転体とを有するベルト駆動装置であって、寄
り検知回転体の偏心位置に設けられ、寄り検知回転体の
回転により回転変位する係合部材と、係合部材が所定の
位置に変位したときに、係合部材が係合する位置に固設
された寄り規制部材とを有し、無端ベルトが寄り検知回
転体に係合し同寄り検知回転体が回転され上記係合部材
が寄り規制部材に係合することにより、変位可能なロー
ラの変位する側の一端が変位可能なローラの軸方向に直
角な方向に変位するので、高価な部材を用いる必要がな
いのでコストの上昇を招くことがなく、構造が比較的単
純であるから組み付け性を向上でき、無端ベルトへの負
担を軽減して座屈を防止し、ベルトの破損を回避できる
とともに、無端ベルトの寄りを規制、制御できるベルト
駆動装置を提供することができる。
【0062】請求項2記載の発明によれば、寄り検知回
転体は、変位可能なローラの変位する側の一端からの距
離が大きくなるにつれて径が大きくなる截頭円錐形状を
なすので寄り検知回転体自体が寄りを規制する機能を有
するとともに、変位可能なローラからの距離が大きくな
るにつれて無端ベルトと寄り検知回転体との接触面積が
大幅に増加するため、寄り検知回転体の駆動トルクを大
きくできることにより、無端ベルトの寄りが大きいほど
変位可能なローラの変位の応答性が良くなるので、無端
ベルトの寄りの規制、元の状態への復帰を良好に行うこ
とができ、無端ベルトの劣化を抑制することができるベ
ルト駆動装置を提供できる。
【0063】請求項3記載の発明によれば、変位可能な
ローラと寄り検知回転体とが同軸上で回転するので、変
位可能なローラの軸と寄り検知回転体軸とを共通化で
き、構造を単純化して、安価なベルト駆動装置を提供で
きる。
【0064】請求項4記載の発明によれば、変位可能な
ローラが変位する方向は、変位可能なローラとその他の
ローラとが互いに非平面上に位置するように変位可能な
ローラの変位する側の一端を変位する方向であるので、
変位可能なローラを、その他のローラと同一平面上で変
位させるよりも、少量の変位量で無端ベルトの寄りを規
制、制御することができ、寄りの規制、制御の応答性が
良くなるので、無端ベルトの寄りの規制、元の状態への
復帰を良好に行うことができ、無端ベルトの劣化を抑制
することができるベルト駆動装置を提供できる。
【0065】請求項5記載の発明によれば、係合部材
が、寄り検知回転体に固設された軸部と、この軸部を軸
として自由に回転する回転部材とを有するので、係合部
材と寄り検知回転体との摩擦によって、係合部材の回転
変位が妨げられることがなく、変位可能なローラの変位
の応答性が良くなるので、無端ベルトの寄りの規制、元
の状態への復帰を良好に行うことができ、無端ベルトの
劣化を抑制することができるベルト駆動装置を提供でき
る。
【0066】請求項6記載の発明によれば、寄り検知回
転体の偏心位置に設けられた回転検知部材を有し、寄り
検知回転体が所定量回転したときに回転検知部材が当接
し、所定量以上の寄り検知回転体の回転を規制する回転
規制部材を有するので、無端ベルトの寄りが発生したと
きに、係合部材が寄り規制部材との係合部位を越えて回
転することがないので、変位可能なローラが上下に振動
することが防止され、無端ベルトその他の部材への負担
を少なくでき、寿命の長いベルト駆動装置を提供でき
る。
【0067】請求項7記載の発明によれば、係合部材と
回転検知部材とが同一の部材であり、寄り規制部材と回
転規制部材とが同一の部材であるので、構造を複雑化す
ることなく、無端ベルトの寄りが発生したときに係合部
材が寄り規制部材との係合部位を越えて回転することを
防止して、変位可能なローラが上下に振動することを防
止し、無端ベルトその他の部材への負担を少なくでき、
寿命の長い安価なベルト駆動装置を提供できる。
【0068】請求項8記載の発明によれば、寄り検知回
転体は、変位可能なローラの変位する側とは逆の端部
に、同逆の端部の径よりも大きな径をなし段部を形成す
るストッパを有するので、無端ベルトの寄り量が大きく
ても同ベルトの端部が段部において係止されるので、無
端ベルトが寄り検知回転体を超えて変位することを防止
することによって無端ベルトその他の部材の破損を回避
できるベルト駆動装置を提供できる。
【0069】請求項9記載の発明によれば、無端ベルト
がストッパに当接したことを検知する当接検知手段を有
するので、無端ベルト端部がストッパに摺動回転し続け
ることによる無端ベルトその他の部材の破損を回避でき
るとともに、無端ベルトのストッパへの当接を装置の寿
命として検出し、これを知らせることができるベルト駆
動装置を提供できる。
【0070】請求項10記載の発明によれば、変位可能
なローラの軸を所定位置で支持するための弾性部材を有
するので、変位可能なローラの変位がスムーズに行なわ
れ、変位可能なローラの変位の応答性が良くなるので、
無端ベルトの寄りの規制、元の状態への復帰を良好に行
うことができ、無端ベルトの劣化を抑制することができ
るベルト駆動装置を提供できる。
【0071】請求項11記載の発明によれば、請求項1
ないし10の何れか1つに記載のベルト駆動装置に備え
られた無端ベルトを加熱する加熱手段と、無端ベルトに
圧接された圧接部材とを有し、無端ベルトにより未定着
画像を有するシート状媒体を搬送しこの無端ベルトと圧
接部材との間を通過させて定着を行なうので、上記の効
果を奏するベルト定着装置であって、シート状媒体の搬
送が良好に行なわれるとともに定着領域における定着圧
が保たれ、シート状媒体のしわやスキューを防止して良
好な定着が行なうことができる、信頼性のあるベルト定
着装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した給紙装置を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示した給紙装置の正面図である。
【図3】図2に示した給紙装置の横断面図である。
【図4】図2に示した給紙装置の縦断面図である。
【図5】従動部材の別の構成例を示す縦断面図である。
【図6】従動部材のまた別の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図7】本発明を適用した他の構成例の定着装置を示す
概略図である。
【図8】本発明を適用した給紙装置を示す斜視図であ
る。
【図9】図1に示した給紙装置の正面図である。
【図10】図2に示した給紙装置の横断面図である。
【図11】図2に示した給紙装置の縦断面図である。
【図12】従動部材の別の構成例を示す縦断面図であ
る。
【図13】従動部材のまた別の構成例を示す縦断面図で
ある。
【図14】本発明を適用した他の構成例の定着装置を示
す概略図である。
【図15】本発明を適用した他の構成例の定着装置を示
す概略図である。
【符号の説明】
1、2、2’、41 複数のローラ 1、31、41 圧接部材 2、2’ 変位可能なローラ 3 無端ベルト 5 寄り検知回転体 6 ストッパ 6a 段部 7 係合部材、回転検知部材としての係合部材 7a 係合部材の軸部 7b 係合部材の回転部材 12 寄り規制部材、回転規制部材としての寄り規制
部材 14、14a、14b 弾性部材 15 当接検知部材 20、20’、20” ベルト駆動装置 21 加熱手段 30、40、50 ベルト定着装置 X1、X2、Y2 変位可能なローラが変位する方向 X1、X2 変位可能なローラが他のローラと非平面
上に位置する方向

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行する無端ベルトと、 この無端ベルトを掛け渡した、少なくとも一端が変位可
    能なローラを含む複数のローラと、 上記一端の側方に設けられ上記変位可能なローラとは独
    立して上記無端ベルトで回転駆動される寄り検知回転体
    とを有するベルト駆動装置であって、 上記寄り検知回転体の偏心位置に設けられ、同寄り検知
    回転体の回転により回転変位する係合部材と、 上記係合部材が所定の位置に変位したときに、同係合部
    材が係合する位置に固設された寄り規制部材とを有し、 上記無端ベルトが上記寄り検知回転体に係合し同寄り検
    知回転体が回転され上記係合部材が上記寄り規制部材に
    係合することにより、上記一端が上記変位可能なローラ
    の軸方向に直角な方向に変位することを特徴とするベル
    ト駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のベルト駆動装置において、
    上記寄り検知回転体は、上記一端からの距離が大きくな
    るにつれて径が大きくなる截頭円錐形状をなすことを特
    徴とするベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のベルト駆動装置にお
    いて、上記変位可能なローラと上記寄り検知回転体とが
    同軸上で回転することを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れか1つに記載のベ
    ルト駆動装置において、上記方向は、上記変位可能なロ
    ーラとその他のローラとが互いに非平面上に位置するよ
    うに上記一端を変位する方向であることを特徴とするベ
    ルト駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか1つに記載のベ
    ルト駆動装置において、上記係合部材が、上記寄り検知
    回転体に固設された軸部と、この軸部を軸として自由に
    回転する回転部材とを有することを特徴とするベルト駆
    動装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載のベ
    ルト駆動装置において、上記寄り検知回転体の偏心位置
    に設けられた回転検知部材を有し、上記寄り検知回転体
    が所定量回転したときに上記回転検知部材が当接し、同
    所定量以上の同寄り検知回転体の回転を規制する回転規
    制部材を有することを特徴とするベルト駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のベルト駆動装置において、
    上記係合部材と上記回転検知部材とが同一の部材であ
    り、上記寄り規制部材と上記回転規制部材とが同一の部
    材であることを特徴とするベルト駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載のベ
    ルト駆動装置において、上記寄り検知回転体は、上記一
    端側とは逆の端部に、同逆の端部の径よりも大きな径を
    なし段部を形成するストッパを有することを特徴とする
    ベルト駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のベルト駆動装置において、
    上記無端ベルトが上記ストッパに当接したことを検知す
    る当接検知手段を有することを特徴とするベルト駆動装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし9の何れか1つに記載の
    ベルト駆動装置において、同変位可能なローラの軸を所
    定位置で支持するための弾性部材を有することを特徴と
    するベルト駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし10の何れか1つに記載
    のベルト駆動装置に備えられた無端ベルトを加熱する加
    熱手段と、上記無端ベルトに圧接された圧接部材とを有
    し、上記無端ベルトにより未定着画像を有するシート状
    媒体を搬送しこの無端ベルトと上記圧接部材との間を通
    過させて定着を行なうことを特徴とするベルト定着装
    置。
JP10220869A 1998-08-04 1998-08-04 ベルト駆動装置及びベルト定着装置 Pending JP2000053270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220869A JP2000053270A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 ベルト駆動装置及びベルト定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10220869A JP2000053270A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 ベルト駆動装置及びベルト定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000053270A true JP2000053270A (ja) 2000-02-22

Family

ID=16757827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10220869A Pending JP2000053270A (ja) 1998-08-04 1998-08-04 ベルト駆動装置及びベルト定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000053270A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308782A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US7756456B2 (en) * 2005-06-23 2010-07-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus including shifted roller
JP2010176125A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Xerox Corp 中間転写ベルト・ステアリングシステム
JP2012012136A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Canon Inc ベルト駆動装置およびこれを備えた画像形成装置
US9400456B2 (en) 2013-05-14 2016-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyor unit and image forming apparatus

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308782A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4631527B2 (ja) * 2005-04-27 2011-02-16 富士ゼロックス株式会社 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
US7756456B2 (en) * 2005-06-23 2010-07-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus including shifted roller
JP2010176125A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Xerox Corp 中間転写ベルト・ステアリングシステム
JP2012012136A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Canon Inc ベルト駆動装置およびこれを備えた画像形成装置
US9400456B2 (en) 2013-05-14 2016-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Belt conveyor unit and image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3469445B2 (ja) ベルト駆動装置およびベルト定着装置
US6865364B2 (en) Fixing device and image forming apparatus
JP6218522B2 (ja) 定着装置
JP6493891B2 (ja) 定着装置
JP3734121B2 (ja) ベルト駆動装置およびベルト定着装置
JP2008197265A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4543809B2 (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP2007025473A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2002173212A (ja) ベルト駆動装置、定着装置及び画像形成装置
JP2006039184A (ja) 定着装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2000053270A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置
JP2000081804A (ja) ベルト定着装置及び画像形成装置
JP2000199550A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JPH10310212A (ja) 無端ベルトの駆動装置
JP2002220107A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JPH1020691A (ja) 定着装置
JP2009116141A (ja) 画像加熱装置
JP2005165197A (ja) ベルト搬送装置
JP3159069B2 (ja) 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP3093589B2 (ja) エンドレスフィルムの寄り防止機構
JP2000198568A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JP2000072271A (ja) ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置
JP2868879B2 (ja) ベルト駆動装置
JP2894787B2 (ja) 定着装置
JPH0632480A (ja) 電子写真装置の熱定着器