JPH1020691A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1020691A
JPH1020691A JP19293896A JP19293896A JPH1020691A JP H1020691 A JPH1020691 A JP H1020691A JP 19293896 A JP19293896 A JP 19293896A JP 19293896 A JP19293896 A JP 19293896A JP H1020691 A JPH1020691 A JP H1020691A
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JP
Japan
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belt
endless belt
heating roll
fixing device
roll
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JP19293896A
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English (en)
Inventor
Yoshio Kanazawa
祥雄 金澤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所謂ベルトニップ方式の定着装置において、
剛性の低い低廉なエンドレスベルトを使用し、ベルトの
ねじれや波打ち、座屈等を確実に回避しながらベルトの
寄り防止を容易に実現する。 【解決手段】 加熱ロール1と、加熱ロール1に圧接
し、加熱ロール1と共に転動するエンドレスベルト2
と、エンドレスベルト2を加熱ロール1に押圧させ、エ
ンドレスベルト2と加熱ロール1との間に接触ニップ域
を形成する押圧部材3とを具備し、加熱ロール1とエン
ドレスベルト2との接触ニップ域の加熱ロール1軸方向
延長線上の少なくとも一方に、エンドレスベルト2の端
縁の寄りが規制されるベルト寄りガイド6を設ける。ま
た、加圧ロール7とエンドレスベルト2とを組合せたタ
イプについても同様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機、プリン
ター、ファクシミリなどの電子写真方式を利用した画像
形成装置において未定着トナー像を加熱・加圧定着する
定着装置に係り、特に、加熱若しくは加圧用の定着ロー
ルに対してエンドレスベルトを圧接配置したベルトニッ
プ方式の定着装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は所謂ベルトニップ方式を採
用した定着装置を既に提案している(例えば特願平7−
65629号)。これは、例えば熱源を有する回転可能
な加熱ロールと、この加熱ロールに圧接し、加熱ロール
に追従回転するエンドレスベルトと、このエンドレスベ
ルトの内側に配設されて、前記エンドレスベルトを前記
加熱ロールに押圧させ、前記エンドレスベルトと前記加
熱ロールとの間に接触ニップ域を形成する押圧部材とを
具備し、前記接触ニップ域に記録シートを通過させるこ
とにより、未定着トナー像を記録シート上に加熱・加圧
定着させるようにしたものである。
【0003】このようなベルトニップ方式の定着装置に
あっては、例えばロール対方式(加熱ロールと加圧ロー
ルとを圧接配置した方式)に比べて、比較的低い荷重で
広い接触ニップ域を確保することができる。この低荷重
化によって、加熱ロールのコアは従来ほどのたわみ強度
を必要としないため、従来に比べて薄くすることができ
る。よって、加熱ロールを環境温度から定着動作可能な
温度まで昇温するのに要する時間を短くすることができ
る。また、押圧部材は非回転状態で固定されているた
め、加熱ロールからの吸熱を小さくすることができる。
更に、エンドレスベルトについては、張架ロール等がな
く、接触ニップ域以外での接触をほとんどないようにす
れば、余計な放熱が少なく、加熱ロールからの吸熱が小
さくなる。これらの施策により、定着装置を待機状態か
ら定着動作可能な状態にするのに要する時間(以下、ウ
ォームアップタイムという)を短くすることができる。
このウォームアップタイムを15〜30秒程度にするこ
とによって、画像形成開始の信号を受けてから、定着装
置を環境温度から加熱開始し、なおかつほとんど待たせ
ることなく画像形成可能とすることができる。すなわ
ち、ベルトニップ方式の定着装置は所謂インスタントス
タートに適したものと言える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ベルトニップ方式の定着装置には、次のような技術的課
題がある。エンドレスベルトは、ベルト両端の周長差や
接触ニップ域両端の荷重差、あるいは、ベルト配設時の
加熱ロールとの非平行度などにより、ベルト軸方向のど
ちらか一方に寄って行こうとする。このようなベルトの
寄り現象(所謂ベルトウォーク)を回避する従来の方式
としては、例えば特開平5−150679号公報に開示
された定着装置のように、張架ロールのうち少なくとも
一本を変位させることによりベルトの寄りを制御する機
構が用いられていた。しかしながら、この方式はエンド
レスベルトの寄り検知機構や、上述のロール変位機構等
を必要とするため、高価なものとなる。
【0005】また、エンドレスベルトからの放熱を少な
くするという観点から、エンドレスベルトに周方向の張
力が働かないようにした場合には、上述の寄り防止機構
を採用することは困難になってしまう。そこで、例えば
ベルト端部をガイド部材に突き当てて寄りを防止する手
法を考えてきた。この種の手法としては、ガイド部材で
接触ニップ域を除くエンドレスベルトの端部位置を規制
するものが既に知られている(例えば特開平4−440
75号公報)。この手法を採用した場合、ベルトは加圧
ロールとの接触ニップ域からの寄り力を受けて軸方向の
移動を起こす。これに対して、ベルトが前記ガイド部材
に突き当たった際に、ベルト端部がガイド部材から寄り
規制力を受ける。このとき、寄り力と寄り規制力とは平
行であるが、同じ直線上に無いため、ベルトにモーメン
トが働き、このモーメントにより、ベルトにねじれや波
打ち、座屈等が生じるという技術的課題が生ずる。
【0006】更に、このようなモーメントを受けた際
に、ベルトがねじれや波打ち、座屈等を起こさないため
には、ベルトそのものに高い剛性が要求される。剛性の
高いベルト材料としては、金属、特にSUSや鉄などが
挙げられるが、継ぎ目の無いエンドレスベルトを作るこ
とは困難である。溶接を用いたシームレス化ベルトもあ
るが、接合部分の信頼性が十分ではない。また、ニッケ
ルの電鋳ベルトはシームレスに形成可能であるが、安全
性の観点から好ましくない。一方、ポリイミドやポリテ
トラフルオロエチレンなどのような樹脂ベルトでは強度
が低いため、前述のようにねじれや波打ち、座屈等を起
こしてしまう。これを補うために、膜厚の厚いベルトを
用いることも可能ではあるが、コストが高くなり好まし
くない。
【0007】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、所謂ベルトニップ方式の
定着装置において、剛性の低い低廉なエンドレスベルト
を使用し、ベルトのねじれや波打ち、座屈等を確実に回
避しながらベルトの寄り防止を容易に実現できるように
した定着装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1(a)(b)に示すように、熱源4を有する回転可
能な加熱ロール1と、前記加熱ロール1に圧接し、加熱
ロール1と共に転動するエンドレスベルト2と、前記エ
ンドレスベルト2の内側に配設されて、前記エンドレス
ベルト2を前記加熱ロール1に押圧させ、前記エンドレ
スベルト2と前記加熱ロール1との間に接触ニップ域を
形成する押圧部材3とを具備し、前記接触ニップ域に記
録シート5を通過させることにより、未定着トナー像を
記録シート5上に加熱・加圧定着させる定着装置におい
て、前記加熱ロール1とエンドレスベルト2との接触ニ
ップ域の加熱ロール1軸方向延長線上の少なくとも一方
に、エンドレスベルト2の端縁の寄りが規制されるベル
ト寄りガイド6を設けたことを特徴とするものである。
【0009】このような技術的手段において、本願の適
用対象は、エンドレスベルト2の両端にベルト寄りガイ
ド6を設けた態様に限られず、エンドレスベルト2のい
ずれか一方端にベルト寄りガイド6を設けた態様をも含
む。このとき、エンドレスベルト2のいずれか一方端に
ベルト寄りガイド6を設ける態様にあっては、加熱ロー
ル1の両端部外径に差を持たせたり、エンドレスベルト
2の両端部外径に差を持たせたり、加熱ロール1とエン
ドレスベルト2とをスキューさせて(傾けて)配置する
等、エンドレスベルト2の寄り方向を常にベルト寄りガ
イド6に向かう方向にすることが必要である。
【0010】また、エンドレスベルト2としては、樹
脂、金属等どのような材質のものでも適用してよく、こ
のエンドレスベルト2の配設の仕方としては、張架ロー
ル等に掛け渡すようにしても差し支えないが、エンドレ
スベルト2からの放熱を最小限に抑えるという観点から
すれば、接触ニップ域以外に接触する部材を極力なくす
ようにすることが好ましい。更に、本願の定着装置の駆
動方式については、加熱ロール1及びエンドレスベルト
2のいずれを駆動しても差し支えないが、エンドレスベ
ルト2を張架しない態様にあっては、加熱ロール1を回
転駆動し、エンドレスベルト2を追従回転させるように
することが好ましい。
【0011】また、押圧部材3としては、エンドレスベ
ルト2を加熱ロール1に押圧させ、エンドレスベルト2
と前記加熱ロール1との間に接触ニップ域を形成するも
のであれば、スプリング部材等の弾性付勢手段で剛体の
押圧部材を弾性付勢したものでもよいし、押圧部材の全
部あるいは一部に弾性体を用い、この弾性体の弾性変形
に伴う弾性力を利用したものでもよいし、あるいは、両
者を組み合わせたものなど適宜選定して差し支えない。
更に、エンドレスベルト2端部の座屈をより確実に防止
するという観点からすれば、加熱ロール1とエンドレス
ベルト2との接触ニップ域にてエンドレスベルト2に当
該ベルトの円筒形状と逆方向の曲率を与えるように、押
圧部材3を構成するようにしたり、あるいは、押圧部材
3の端部の加圧力を接触ニップ域中心部の加圧力よりも
大きい設定することが好ましい。
【0012】更にまた、エンドレスベルト2の端部の座
屈防止策として有効な手段としては、加熱ロール1の接
触ニップ域の外側に、エンドレスベルト2の端部が加熱
ロール1側に倒れ込む間隙が埋められるスペーサ部材8
を設けることが好ましい。このとき、部品点数を低減さ
せるという観点からすれば、スペーサ部材8としては、
加熱ロール1側に設けられたリング状部材からなるベル
ト寄りガイド6に一体的に設けることが好ましい。
【0013】また、ベルト寄りガイド6としては、加熱
ロール1とエンドレスベルト2との接触ニップ域の加熱
ロール1軸方向延長線上に設ける態様であれば、フレー
ム等の固定部材に固定的に設けるようにしてもよいが、
例えば加熱ロール1の軸受支持部としてロール径と略同
径のものを使用するというような状況下においては、加
熱ロール1との干渉を防止するという観点から、加熱ロ
ール1のエンドレスベルト2との接触ニップ域外側に設
けられたリング状部材でベルト寄りガイドを構成するこ
とが好ましい。このとき、部品点数を低減させるという
観点からすれば、例えば軸受部材の断熱ブッシュと一体
的に形成するようにすればよい。
【0014】更に、ベルト寄りガイド6に作用する寄り
力を低減させるという観点からすれば、ベルト寄りガイ
ド6を加熱ロール1の軸方向に対して揺動可能とし、弾
性付勢手段9(図1(b)に仮想線で示す)によりエン
ドレスベルト2方向に弾性付勢することが好ましい。
【0015】また、本発明の適用対象は加熱ロール1と
エンドレスベルト2との組合せに限られるものではな
く、加圧ロール7とエンドレスベルト2とを組み合わせ
るようにしてもよい。すなわち、本発明の他の態様とし
ては、図1(c)に示すように、回転可能な加圧ロール
7と、この加圧ロール7に圧接して加圧ロール7と共に
転動し、熱源4にて加熱されるエンドレスベルト2と、
前記エンドレスベルト2の内側に配設されて、前記エン
ドレスベルト2を前記加圧ロール7に押圧させ、前記エ
ンドレスベルト2と前記加圧ロール7との間に接触ニッ
プ域を形成する押圧部材3とを具備し、前記接触ニップ
域に記録シート5を通過させることにより、未定着トナ
ー像を記録シート5上に加熱・加圧定着させる定着装置
において、前記加圧ロール7とエンドレスベルト2との
接触ニップ域の加圧ロール7軸方向延長線上の少なくと
も一方に、エンドレスベルト2の端縁の寄りが規制され
るベルト寄りガイド6(図1(b)で示すものに相当)
を設けたものが挙げられる。この態様の定着装置につい
ても、図1(a)(b)で示す定着装置に対して施した
各種工夫を施せることは勿論である。
【0016】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1(a)(b)(又は(c))によれば、
エンドレスベルト2は、加熱ロール1(又は加圧ロール
7)と押圧部材3とにより圧接された接触ニップ域の軸
方向延長線上でベルト寄りガイド6に当接し、その寄り
位置を規制する。このとき、エンドレスベルト2の寄り
力とベルト寄りガイド6からの寄り規制力とは同一線上
にあるため、寄り力と寄り規制力とは互いに打ち消し合
い、ベルトにモーメントが働くことはない。従って、エ
ンドレスベルト2のねじれや波打ちは発生しない。更
に、エンドレスベルト2は、加熱ロール1(又は加圧ロ
ール7)と押圧部材3とによって挾持された接触ニップ
域の延長線上において、その端部をベルト寄りガイド6
に突き当てて寄り規制するため、挾持圧力によってエン
ドレスベルト2の剛性が大きくなり、座屈が起こりにく
くなっている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明が適用された定着装置の実施の形態1を示
す側面断面図、図3は図2のIII方向から見た一部破
断矢視図である。同図において、定着装置は、回転駆動
される加熱ロール20と、この加熱ロール20に圧接し
て加熱ロール20に追従回転するエンドレスベルト30
と、エンドレスベルト30の内側に配設されて、前記エ
ンドレスベルト30を前記加熱ロール20に押圧させ、
前記エンドレスベルト30と前記加熱ロール20との間
に接触ニップ域を形成する押圧部材50とを備えてい
る。
【0018】ここで、加熱ロール20のコア21は、外
径34mm、内径32mm、長さ350mmのアルミニ
ウム円筒である。コア21の表面には、下地層として硬
度45゜(JIS−A)のHTVシリコーンゴムが厚さ
1mmで直接被覆され、さらにその上にトップコート層
としてRTVシリコーンゴムが厚さ50μmでディップ
コートされている。これにより被覆層22が形成されて
おり、被覆層22は鏡面状態に近い表面に仕上げられて
いる。本実施の形態において、下地層のゴムの硬度は、
Teclock社製のスプリングタイプのA型硬度計に
より、JIS K6301に準拠して、荷重1,000
gfを付加して計測した結果である。なお、コア21と
してはアルミニウムでなくても熱伝導率の高い金属製の
ものを使用することができ、被覆層22としては耐熱性
の高い弾性体であれば他の材料を使用することができ
る。
【0019】コア21の内部には、加熱源として出力8
50wのハロゲンランプ25が配置されている。また、
加熱ロール20の表面には温度センサ26が配置され、
この表面の温度を計測する。そして、温度センサ26の
計測信号により、図示しない温度コントローラによって
ハロゲンランプ25がフィードバック制御されて、加熱
ロール20の表面が例えば150℃に調節されるように
なっている。
【0020】また、加熱ロール20の近傍にはオイル供
給装置27が配設されている。オイル供給装置27は、
離型剤を貯蔵するタンク27aからスポンジ状の吸上げ
部材27b、ロール27c、27dを通じて加熱ロール
20の表面に離型剤を常に一定量供給する。これにより
記録シート28に未定着のトナー像29を定着する際
に、トナーの一部が加熱ロール20にオフセットするの
が防止されている。オイル供給装置27によって供給さ
れる離型剤としては、例えば粘度1000csのジメチ
ルシリコーンオイル(商品名「KF−96」:信越化学
株式会社製)が使用される。
【0021】エンドレスベルト30は、ポリイミドフィ
ルムにより厚さ75μm、幅300mm、周長125m
mに形成されている。この外周面にはPTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)の離型層が形成されている。こ
のエンドレスベルト30は、ベルト走行ガイド40の周
囲に張力の働いていない状態で巻回されている。ベルト
走行ガイド40は耐熱性樹脂によって形成されており、
その外周面にはリブ状の突起が周方向に設けられてお
り、エンドレスベルト30内周面とベルト走行ガイド4
0との接触面積を小さくしている。ベルト走行ガイド4
0の材質は、ある程度の剛性を有し、エンドレスベルト
30から熱を奪いすぎず、また、エンドレスベルト30
の走行を阻害しないものであれば、様々なものが使用で
きる。
【0022】押圧部材50は、ベースプレート51上に
弾性層52及び低摩擦層53とを積層して形成したもの
である。ベースプレート51は、幅(ベルトの走行方
向)15mm、長さ(紙面の垂直方向)320mm、厚
さ5mmのステンレス鋼製のものである。弾性層52
は、硬度23゜(JIS−A)のシリコーンゴムからな
る厚さ5mmのものである。前記接触ニップ域両端の非
通紙域のゴム厚は6mmにしてあり、図3に示すよう
に、加圧力がニップ中央部よりも大きくなっている。本
実施の形態では、接触ニップ域中央(通紙域)の加圧力
は1.0kg/cm2であり、ニップ端部(非通紙域)
の加圧力は2.0kg/cm2である。更に、低摩擦層
53としては、ポリテトラフルオロエチレンを含浸させ
たガラス繊維シートである中興化成製の「FGF−40
0−4」(商品名)を使用した。
【0023】また、押圧部材50は、エンドレスベルト
30の内側に配設されており、圧縮コイルスプリング5
4,55によって、30kgfの一定荷重で加熱ロール
20の中心に向けて押圧されている。これによる加熱ロ
ール20とエンドレスベルト30との接触ニップ域の幅
は12mmである。更に、押圧部材50の弾性層52
は、加熱ロール20の下地層よりも軟らかいため、変形
しやすい。ここで、エンドレスベルト30は、接触ニッ
プ域においてベルトの円筒形状と逆方向に変形する。従
って、ベルトの断面2次モーメントが大きくなり、座屈
強度が大きくなる。更にまた、低摩擦層53の表面に
は、粘度1000csのジメチルシリコンオイル(商品
名「KF−96」:信越化学株式会社製)が塗布されて
おり、これによってエンドレスベルト30と押圧部材5
0との間の摩擦係数をさらに小さくなるようになされて
いる。
【0024】特に、本実施の形態では、ベルト寄りガイ
ド60は、図4に示すように、ポリアミド製の外径43
mmのリング状の寄りガイド部61と、この寄りガイド
部61の軸方向外側位置にベアリングの内側に挿入する
外径40mmのブッシュ部62と、前記寄りガイド部6
1の軸方向内側位置に外径37mmのカラー部63とが
一体的に形成されており、加熱ロール20の被覆層22
の両外側にはめ込まれる。更に、本実施の形態では、ベ
ルト寄りガイド60は、加熱ロール20に対して軸方向
に揺動可能に設けられ、付勢スプリング65によりエン
ドレスベルト30方向に押圧されている。尚、ブッシュ
部62が図示しない軸受部材(ベアリング)にはめ込ま
れている。
【0025】次に、本実施の形態に係る定着装置の作動
について説明する。図2において、加熱ロール20は、
図示しないモータにより周速度V=160mm/sで回
転させられる。この回転によりエンドレスベルト30も
速度160mm/sで従動回転させられる。図示しない
転写装置により、記録シート28の上にトナー像29が
転写され、図の右側から接触ニップ域に向けてこの記録
シート28が搬送されてくる。そして、接触ニップ域に
作用する圧力と、ハロゲンランプ25によって加熱ロー
ル20を通じて与えられる熱により、トナー像29が記
録シート28上に定着する。
【0026】ここで、エンドレスベルト30は、ベルト
両端の周長差やニップ両端の荷重差、あるいは設置時の
ベルトと加熱定着ロールとの非平行度などによって、ベ
ルト軸方向のどちらか一方に寄りを発生させる。そし
て、エンドレスベルト30の端部がベルト寄りガイド6
0の寄りガイド面64に突き当たり、エンドレスベルト
30の寄りが規制される。このとき、図5に示すよう
に、エンドレスベルト30の寄り力91と、ベルト寄り
ガイド60からの寄り規制力92とは同一直線上にある
ため、寄り力91と寄り規制力92とは打ち消し合い、
ベルトにモーメントが働くことはない。従って、ベルト
にねじれや波打ちは発生しない。尚、エンドレスベルト
30の接触ニップ域の軸方向延長線以外の領域に対応し
てベルト寄りガイド60’を設けた比較の形態にあって
は、図6に示すように、エンドレスベルト30の寄り力
91とベルト寄りガイド60’からの寄り規制力92と
が同じ直線上にないため、ベルトにモーメントが作用
し、このモーメントにより、樹脂製のベルトでは比較的
弱い寄り力でベルトにねじれや波打ちが発生したり、ベ
ルト端部が座屈したりすることが確認された。
【0027】また、本実施の形態において、エンドレス
ベルト30の接触ニップ域はベルトの剛性が大きいた
め、ベルトの座屈は、図4に示すように、ベルト寄りガ
イド60の寄りガイド面64と、押圧部材50の端部と
の間にできるギャップδにおいて起こる。このギャップ
δが小さいほど、座屈は起こりにくくなる。但し、本実
施の形態では、図4に示すように、ベルト寄りガイド6
0のカラー部63がエンドレスベルト30端部の加熱ロ
ール20側への座屈を阻止するスペーサとして働いてい
るので、エンドレスベルト20端部の座屈は加熱ロール
20から離間する側の座屈に限られる。
【0028】図7及び図8に、ギャップδとベルト端部
の座屈力(ベルト端部が座屈を起こす最小の力)との関
係を調べた結果を示す。図7の太線は、ポリイミドベル
トの膜厚を50μm,75μm,100μmの3種類を
前述のギャップの大きさを変えて座屈力Fを計算したも
のである。計算に用いたモデルは、一端が接触ニップ域
で完全に固定され、他端が自由端であるベルトの座屈で
ある。ギャップδはベルトの自由長を意味する。このモ
デルにおける、ベルトの座屈力は以下の(1)式で表さ
れる。 F=C・π2・E・I/L2 ………(1) 但し、固定条件:C=2.0458、ヤング率:E、断
面2次モーメント:I、ギャップ:Lである。 これより、ギャップが小さくなればなるほど、座屈力が
大きくなる、すなわち座屈を起こしにくくなることが分
かる。接触ニップ域で挾みこんでいない場合のNi電鋳
ベルト30μm厚の座屈力が2.5kg程度であるが、
ポリイミドベルト75μm厚の場合、ギャップを約1.
5mm以下にすることによりNi電鋳ベルト30μm厚
と同等以上の座屈力を得ることができる。また、ギャッ
プを1.0mm以下にすれば、ポリイミドベルト50μ
mの場合でもNi電鋳ベルト30μm厚と同等以上の座
屈力を得ることができる。このように、ポリイミドやポ
リテトラフルオロエチレン等のような比較的剛性の低い
樹脂ベルトを、座屈を起こすことなく使用することがで
きるようになる。
【0029】また、図8は、実際の装置を用いて、ニッ
プの圧力を変えて、ギャップδの大きさと座屈を生ずる
力を測定した結果である。図に示す通り、ニップ圧力が
大きくなるほど、座屈力は大きくなる。これは、ニップ
圧力が大きくなるほど、(1)式の一端が完全に固定さ
れているモデルに近くなることを示している。逆に、ニ
ップ圧力が小さくなると、ニップ内でもベルトが変位す
るため、ギャップが実質的に大きくなることを意味して
いる。これより、ニップ端部(記録シートの走行領域
外)の圧力を、記録シート走行領域の圧力よりも大きく
することが、座屈力を大きくするのに有効であることが
理解される。
【0030】このような実験結果を踏まえて、ベルト端
部が座屈しない条件を分析したところ、以下のような結
果が得られた。すなわち、ベルトに発生する寄り力がベ
ルト端部の座屈力よりも大きいと、ベルトの端部が座屈
することになる。通常は、寄り力が0.4〜0.5kg
であるため、ギャップの大小によらずポリイミド75μ
m厚のベルトで寄り制御は可能である。しかし、加熱ロ
ール(定着ロール)離型剤の枯渇などの突発的最悪条件
において最大で1.4kgの寄り力を生じることがあ
る。ポリイミド75μm厚のベルトでは、接触ニップ域
で押さえ込まない場合には1kg程度の力で座屈を生じ
る。このため、最大寄り力1.4kgでは座屈してしま
う。ところが、ベルトを接触ニップ域で押さえ込み、そ
のギャップを1.5mm以下にすることにより、最悪条
件下においてもベルト端部の座屈を防止できる。
【0031】このギャップを極力小さくするために、ベ
ルト寄りガイド部61とベアリングのブッシュ部62と
を一体成型することにより、加熱ロール20の両端に取
り付けられた寄りガイド面64の公差を、フレーム公差
0.3mmに寄りガイド部61の公差0.3mmを加え
て0.6mmとすることができる。また、押圧部材50
の長さの公差0.5mmと押圧部材50取付け公差0.
3mmを加えて、合計1.4mm以下にすることができ
る。この公差(すなわちギャップ)が1.5mm以下の
場合、ポリイミド75μm厚の座屈力が最大寄り力より
も大きくなるため、座屈を起こすことがない。もし、ベ
ルト寄りガイド60を加熱ロール20に取り付けた場合
には、加熱ロール20への取付け公差が0.5mm×2
ヶ所であり、寄りガイド部61の公差0.3mmを加え
て1.3mmとなる。これに、押圧部材50の長さの公
差0.5mmと押圧部材50取付け公差0.3mmを加
えると、最大2.1mmとなってしまう。尚、ギャップ
を0.5mm以下にすれば、より安価なポリイミド50
μm厚のベルトが座屈を起こすことなく使用可能とな
る。
【0032】次に、ベルト寄り力のメカニズムについて
解析する。エンドレスベルト30は、加熱ロール(定着
ロール)20との接触ニップ域において力(寄り力)を
受けて、寄りを生じる。エンドレスベルト30端部がベ
ルト寄りガイド60に突き当たった場合、エンドレスベ
ルト30端部がベルト寄りガイド60から力(寄り規制
力)を受けて、寄りを規制される。エンドレスベルト3
0の寄り力は、図9に示すように、ベルトの寄り速度と
線形な関係にあり、寄り速度が大きくなるほど、寄り力
は大きくなる。寄りを規制している状態は、加熱ロール
20とエンドレスベルト30との間において滑りを生ぜ
しめ寄りを防止しているため、加熱ロール20へのオイ
ル供給量の変化すなわち摩擦係数の変化によりこの関係
が変わる。エンドレスベルト30は、ベルト両端の周長
差・ニップ両端の荷重差・加熱ロール20とエンドレス
ベルト30の平行度などの要因で寄りを生じる。これら
の精度を上げることにより、寄り速度および寄り力を小
さくすることが重要である。
【0033】さらに、エンドレスベルト30端部のカッ
トはベルト軸に対して完全に直角にはできず、多少の傾
きを持っている。また、エンドレスベルト30が斜めに
セットされることもあるため、ベルト端部は寄りガイド
面64に対して完全には平行にならない。このため、ベ
ルト端部の寄り速度は、DC成分的なベルトの寄り速度
に、ベルト端部の傾きによる見掛け上のベルト寄り速度
がAC成分的に重畳される。従って、図10(a)に示
すように、寄り力もDC成分的な力FAve.にAC成分が
加わり、最大値FMaxとなる。このFMaxは、もしエンド
レスベルト30端部を寄りガイド面64に対して平行に
近づければ、AC成分を小さくすることができ、FAve.
に近づく。寄り力のAC成分を平滑化するためにベルト
寄りガイド60を加熱ロール20に対して揺動可能に取
付け、付勢スプリング65によりエンドレスベルト30
方向に押圧する。これにより、図10(a)の寄り力
を、図10(b)のようにFMaxを小さくすることがで
きる。但し、FAve.はベルトの寄り速度に依存するた
め、FAve.は変わらない。また、付勢スプリング65の
弾性係数の最適化により、FMaxとFAve.の差が極力小
さくなるようにする。
【0034】◎実施の形態2 図11は本発明が適用された定着装置の実施の形態2を
示す。本実施の形態において、定着装置は実施の形態1
と略同様であるが、実施の形態1と異なり、加熱ロール
20を表面が剛体のハードロール構成とし、一方、エン
ドレスベルト30の内側には固定台56上の凹部57内
に弾性体59が固着された押圧部材50のみを設置し、
押圧部材50の弾性体59の弾性変形で加熱ロール20
とエンドレスベルト30との接触ニップ域を形成すると
共に、固定台56の弾性体59に対する抱き込み部(凹
部57の両側壁)58をベルト走行ガイドとして機能さ
せたものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素に
ついては実施の形態1と同様な符号を付してここではそ
の説明を省略する。また、本実施の形態においては、加
熱ロール1として実施の形態1と同様な構成のものを用
いたり、エンドレスベルト30の走行をより安定させる
という観点から、実施の形態1と同様なベルト走行ガイ
ド40を別途設けたり、あるいは、押圧部材50として
固定台56の代わりに弾性付勢される可動台を用いる等
適宜設計変更できることは勿論である。
【0035】◎実施の形態3 図12は本発明が適用された定着装置の実施の形態3を
示す。本実施の形態において、定着装置は実施の形態1
と略同様であるが、実施の形態1と異なり、エンドレス
ベルト30を押圧部材50以外にロール71,72で張
架するようにしたものである。この態様にあっては、ロ
ール71,72からの放熱を極力抑えるようにロール7
1,72に断熱処理を施すことが好ましい。
【0036】◎実施の形態4 図13は本発明が適用された定着装置の実施の形態4を
示す。本実施の形態に係る定着装置は、実施の形態1〜
3と異なり、回転駆動される加圧ロール80と、この加
圧ロール80に圧接して追従回転するエンドレスベルト
30と、このエンドレスベルト30の内側に配設され
て、前記エンドレスベルト30を前記加圧ロール80に
押圧させ、前記エンドレスベルト30と前記加圧ロール
80との間に接触ニップ域を形成する押圧部材50と、
前記エンドレスベルト30を加熱するヒータ81とを備
えている。
【0037】本実施の形態において、加圧ロール80は
表面が剛体のハードロール構成であり、その接触ニップ
域の軸方向両側にリング状のベルト寄りガイド60(実
施の形態1と同様の構成)が設けられている。また、押
圧部材50は、固定台56上の凹部57に弾性体59を
収容したものであり、弾性体59の弾性変形で加圧ロー
ル80とエンドレスベルト30との接触ニップ域を形成
するものである。更に、エンドレスベルト30内には実
施の形態1と同様なベルト走行ガイド40が配設され、
エンドレスベルト30の形状を保持しながらエンドレス
ベルト30の走行を安定させるようになっている。更に
また、本実施の形態において、ヒータ81としては板状
ヒータが用いられ、前記押圧部材50の固定台56の凹
部57の底に収容され、弾性体59を介してエンドレス
ベルト30を加熱するようになっている。
【0038】本実施の形態においても、エンドレスベル
ト30はベルト寄りガイド60にて確実に寄り規制され
る。尚、本実施の形態においても、押圧部材50の構
成、ヒータ81の構成などについて適宜設計変更し得る
ことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱ロールとエンドレスベルトとの接触ニップ域延長線
上においてベルトの寄りを規制するようにしたため、ベ
ルトに生じる寄り力と、ベルト端部に働かせる寄り規制
力とを同一線上にすることができる。このため、ベルト
にねじれ等のモーメントが働かず、ベルトにねじれや波
打ち、座屈等を生じさせることなく、ベルトの寄り制御
を簡単に実現することができる。更に、ベルトに寄り規
制力を働かせる部分において、ベルトを加熱ロールと押
圧部材とによって挾持しているため、接触ニップ域での
ベルトの座屈強度を上げることができる。これにより、
ポリイミドのような樹脂製のベルトを座屈を起こすこと
なく使用することが可能となった。
【0040】また、本発明において、ベルト寄りガイド
を加熱ロールとともに回転するようにすれば、ベルトの
端部と摺動を起こさない。このため、ベルト端部の磨耗
も少なく抑えることができる。更に、本発明において、
ベルト寄りガイドをベアリングと加熱ロールとの断熱ブ
ッシュとを兼ねて一体成形するようにすれば、ベルト寄
りガイドの寄りガイド面と、押圧部材の端部との間にで
きるギャップの大きさを1.5mm以下に小さく設定す
ることができ、ベルト端部の座屈力を大きくすることが
できるほか、断熱ブッシュと兼用である分、コストアッ
プにもほとんど影響がない。
【0041】更にまた、本発明において、接触ニップ域
においてエンドレスベルトにベルトの円筒形状と逆方向
の曲率を持たせるようにすれば、ベルトの軸方向のこし
が強くなり(断面2次モーメントが大きくなり)、座屈
強度を大きくすることができる。また、本発明におい
て、接触ニップ域の外側のベルト端部を押さえ込む部分
の圧力を接触ニップ域に比べて局所的に高くすれば、通
常、接触ニップ域の記録シートの走行領域(定着領域)
の圧力を、定着に必要最小限程度の圧力とし、ベルトの
接触ニップ域の挾持圧力をある程度低く設定したとして
も、ベルト端部の座屈力を大きくすることが可能にな
り、その分、ベルト端部の座屈をより確実に防止するこ
とができる。
【0042】また、本発明において、加熱ロールの軸方
向に対してベルト寄りガイドを揺動可能に取り付け、弾
性付勢手段にてベルト側にベルト寄りガイドを押圧する
ようにすれば、ベルト端部とベルト寄りガイドとの非平
行度による寄り力のAC成分を小さくすることができ、
その分、最大寄り力を小さくすることができる。
【0043】また、本発明において、加熱ロールの接触
ニップ域の外側に、エンドレスベルトの端部が加熱ロー
ル側に倒れ込む間隙が埋められるスペーサ部材を設ける
ようにすれば、エンドレスベルトの端部の加熱ロール側
への座屈を確実に防止することができる。
【0044】上述したような効果は、加圧ロールとエン
ドレスベルトとの組合せについても同様に得られるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明に係る定着装置の概要を示
す説明図、(b)は(a)のB方向から見た一部破断矢
視図、(c)はこの発明の他の態様に係る定着装置の概
要を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る定着装置を示す説明図で
ある。
【図3】 図2のIII方向から見た一部破断矢視図で
ある。
【図4】 図3の要部説明図である。
【図5】 図3の作用説明図である。
【図6】 比較の形態に係る作用説明図である。
【図7】 実施の形態1において、押圧部材とベルト寄
りガイドとのギャップとベルト端部の座屈力との関係を
ベルトの厚さをパラメータとして調べたグラフ図であ
る。
【図8】 実施の形態1において、押圧部材とベルト寄
りガイドとのギャップとベルト端部の座屈力との関係を
ニップ圧をパラメータとして調べたグラフ図である。
【図9】 実施の形態1において、ベルトの寄り速度と
ベルトの寄り力との関係を調べたグラフ図である。
【図10】 (a)は付勢スプリング65を用いない態
様の寄り力の時間変化を示すグラフ図、(b)は付勢ス
プリング65を用いた態様の寄り力の時間変化を示すグ
ラフ図である。
【図11】 実施の形態2に係る定着装置の概要を示す
説明図である。
【図12】 実施の形態3に係る定着装置の概要を示す
説明図である。
【図13】 実施の形態4に係る定着装置の概要を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…加熱ロール,2…エンドレスベルト,3…押圧部
材,4…熱源,5…記録シート,6…ベルト寄りガイ
ド,7…加圧ロール,8…スペーサ部材,9…弾性付勢
手段,20…加熱ロール,25…ハロゲンランプ,28
…記録シート,30…エンドレスベルト,50…押圧部
材,60…ベルト寄りガイド,61…寄りガイド部,6
2…ブッシュ部,63…カラー部,65…付勢スプリン
グ,80…加圧ロール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源(4)を有する回転可能な加熱ロー
    ル(1)と、前記加熱ロール(1)に圧接し、加熱ロー
    ル(1)と共に転動するエンドレスベルト(2)と、前
    記エンドレスベルト(2)の内側に配設されて、前記エ
    ンドレスベルト(2)を前記加熱ロール(1)に押圧さ
    せ、前記エンドレスベルト(2)と前記加熱ロール
    (1)との間に接触ニップ域を形成する押圧部材(3)
    とを具備し、前記接触ニップ域に記録シート(5)を通
    過させることにより、未定着トナー像を記録シート
    (5)上に加熱・加圧定着させる定着装置において、 前記加熱ロール(1)とエンドレスベルト(2)との接
    触ニップ域の加熱ロール(1)軸方向延長線上の少なく
    とも一方に、エンドレスベルト(2)の端縁の寄りが規
    制されるベルト寄りガイド(6)を設けたことを特徴と
    する定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定着装置において、ベル
    ト寄りガイド(6)は、加熱ロール(1)のエンドレス
    ベルト(2)との接触ニップ域外側に設けられたリング
    状部材であることを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の定着装置において、ベル
    ト寄りガイド(6)は、軸受部材の断熱ブッシュと一体
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の定着装置において、ベル
    ト寄りガイド(6)は加熱ロール(1)の軸方向に対し
    て揺動可能であり、弾性付勢手段(9)によりエンドレ
    スベルト(2)方向に弾性付勢されることを特徴とする
    定着装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の定着装置において、加熱
    ロール(1)が回転駆動され、エンドレスベルト(2)
    が加熱ロール(1)に従動回転することを特徴とする定
    着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の定着装置において、押圧
    部材(3)は、加熱ロール(1)とエンドレスベルト
    (2)との接触ニップ域にてエンドレスベルト(2)に
    当該ベルトの円筒形状と逆方向の曲率を与えることを特
    徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の定着装置において、押圧
    部材(3)の端部の加圧力が接触ニップ域中心部の加圧
    力よりも大きいことを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の定着装置において、加熱
    ロール(1)の接触ニップ域の外側には、エンドレスベ
    ルト(2)の端部が加熱ロール(1)側に倒れ込む間隙
    が埋められるスペーサ部材(8)を設けたことを特徴と
    する定着装置。
  9. 【請求項9】 回転可能な加圧ロール(7)と、この加
    圧ロール(7)に圧接して加圧ロール(7)と共に転動
    し、熱源(4)にて加熱されるエンドレスベルト(2)
    と、前記エンドレスベルト(2)の内側に配設されて、
    前記エンドレスベルト(2)を前記加圧ロール(7)に
    押圧させ、前記エンドレスベルト(2)と前記加圧ロー
    ル(7)との間に接触ニップ域を形成する押圧部材
    (3)とを具備し、前記接触ニップ域に記録シート
    (5)を通過させることにより、未定着トナー像を記録
    シート(5)上に加熱・加圧定着させる定着装置におい
    て、 前記加圧ロール(7)とエンドレスベルト(2)との接
    触ニップ域の加圧ロール(7)軸方向延長線上の少なく
    とも一方に、エンドレスベルト(2)の端縁の寄りが規
    制されるベルト寄りガイド(6)を設けたことを特徴と
    する定着装置。
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