JP2000052535A - 反転機構付枚葉輪転印刷機における印刷切替装置 - Google Patents

反転機構付枚葉輪転印刷機における印刷切替装置

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JP2000052535A
JP2000052535A JP10221640A JP22164098A JP2000052535A JP 2000052535 A JP2000052535 A JP 2000052535A JP 10221640 A JP10221640 A JP 10221640A JP 22164098 A JP22164098 A JP 22164098A JP 2000052535 A JP2000052535 A JP 2000052535A
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cylinder
gear
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cam
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷の切替時間の短縮と装置の小型化を図
る。 【解決手段】 ギヤ固定・解除用のエアシリンダ90に
より反転胴と上流側の圧胴との連結を解除し補助原動モ
ータ15を駆動することにより、圧胴の位相を変える。
引き続き、補助原動モータ15を駆動し、紙サイズ入力
部94に入力された紙サイズのデータに基づき圧胴のく
わえ爪を紙サイズに対応させて移動させる。同時に、電
磁クラッチ40をつなぎ両面刷用カムを紙サイズに対応
させて移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反転機構付枚葉輪
転印刷機において、片面・両面印刷の切替えを行うとき
に、くわえ爪装置が設けられた圧胴およびくわえ爪装置
を開閉させるカム部材の移動を行う印刷切替装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の反転機構付枚葉輪転印
刷機において片面刷から両面刷に切り替えるときには、
実開平7−28635号公報に開示されているように、
まず、反転胴に対して反転胴の紙搬送方向の上流側のく
わえ爪装置が設けられた胴群の胴位相を両面刷用に移動
するようにしている。すなわち、反転胴の端軸に固定さ
れた固定ギアと、この固定ギアに対して円周方向に位相
調節可能で反転胴の上流側の圧胴のギアと噛合している
位相調整用ギアとが設けられ、固定ギアに対して位相調
整用ギアを位相調節可能な状態として反転胴の上流側の
胴群の位相を移動させている。
【0003】次に、実公平1−36608号公報に開示
されているように、反転胴に対接する上流側の圧胴のく
わえ爪装置を開閉させる両面刷用カムを紙のサイズに合
わせて移動させている。すなわち、フレームの内側に回
動自在に支持された大径ギアに両面刷用カムが固定さ
れ、大径ギアをモータによって回動させることによっ
て、両面刷用カムを移動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の反転機構付枚葉輪転印刷機の印刷切替装置におい
ては、反転胴の上流側の胴群の位相の移動を行った後
に、両面刷用カムの移動を行うというように、2段階に
分けて移動を行うようにしているので、印刷の切替時間
に多くの時間がかかっていた。また、2個のモータを駆
動源として行っているために、部品点数が増加するだけ
ではなく、構造が複雑になり、かつ装置が大型化すると
いった問題もあった。
【0005】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、その目的とするところは、印刷の切替時
間の短縮と装置の小型化を図った反転機構付枚葉輪転印
刷機における印刷切替装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、くわえ爪装置が設けられた
搬送胴と、この搬送胴の円周方向に移動調節可能となる
ようにフレームに支持され前記くわえ爪装置を開閉させ
るカム部材と、前記搬送胴のくわえ爪装置から受け渡さ
れるシート状物を片面・両面印刷用に反転させる保持手
段が設けられた反転胴とを備えた反転機構付枚葉輪転印
刷機における印刷切替装置において、片面・両面印刷変
更時に前記反転胴に対して位相調節するために前記搬送
胴および前記くわえ爪装置を移動させる駆動源と、前記
搬送胴に対して位相調節するために前記カム部材を移動
させる駆動源とを同一の駆動源とし、この駆動源と前記
反転胴との間に第1のクラッチ手段を設け、前記駆動源
と前記カム部材との間に第2のクラッチ手段を設けたも
のである。したがって、第1のクラッチ手段を断とし、
反転胴と上流側の胴群との位相を調節し、引き続き、反
転胴に対接する上流側の圧胴のくわえ爪装置を紙のサイ
ズに合わせて位相調節を行うと同時に、カム部材の位相
調節を行う。また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記シート状物のシート寸法を入力
する入力装置と、前記搬送胴の回動量を検出するエンコ
ーダと、このエンコーダによって検出された検出量と、
前記入力装置に入力されたデータとに基づき前記搬送
胴、前記くわえ爪装置および前記カム部材の移動量を制
御する制御装置とを備えたものである。したがって、制
御装置によって、くわえ爪装置が設けられた搬送胴およ
びカム部材が自動的に所定量だけ移動して停止する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る反転機構付枚葉
輪転印刷機の両面刷状態を示す胴配列図、図2は同じく
原動側における第1圧胴の近傍を断面して示す側面図、
図3は図2におけるIII 矢視図、図4は同じく操作側に
おける第1圧胴の近傍を一部破断して示す側面図であ
る。図5は操作側における第2圧胴の近傍を断面して示
す側面図、図6は図5におけるVI矢視図、図7は操作側
における反転胴の近傍を一部破断して示す側面図、図8
は本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機における印刷
切替装置の構成図である。
【0008】図1において、図示を省略した1番目の印
刷ユニットの紙搬送方向の下流には、互いに隣接する2
番目の印刷ユニット2と3番目の印刷ユニット3とが設
けられている。これら印刷ユニット2,3には、刷版が
装着された版胴2a,3aと、ブランケットが巻かれた
ゴム胴2b,3bとが、互いに対接しており、印刷ユニ
ット2のゴム胴2bには、倍径の第2圧胴2cが対接し
ている。
【0009】また、印刷ユニット3のゴム胴3bには、
前記第2圧胴2cの下流側に位置する倍径の第3圧胴3
cが対接しており、第2圧胴2cと第3圧胴3cとの間
には、倍径の反転胴4が互いにその周面を両圧胴2c,
3cに対接するように設けられている。第2圧胴2cの
外周部を円周方向に2等分する箇所には、くわえ爪と爪
台とからなりカム機構で開閉する複数組のくわえ爪装置
5(以下、単にくわえ爪という。)が、この第2圧胴2
cの軸線方向に並設されている。また、第3圧胴3cの
外周部を円周方向に2等分する箇所には、カム機構で開
閉する複数組のくわえ爪6が、この第3圧胴3cの軸線
方向に並設されている。
【0010】さらに、反転胴4の外周部を円周方向に2
等分する箇所には、カム機構で開閉する反転爪7と、図
示しないポンプなどの吸引エア源に接続された複数個の
吸口8とが、互いに近接し反転胴4の軸線方向に並設さ
れており、片面刷の場合には、このうちの反転爪7が、
第2圧胴2c,反転胴4,第3圧胴3cの回転により前
記くわえ爪5と対応するとともに、くわえ爪6とも対応
するように位置付けられている。また、図に示す両面刷
の場合には、第2圧胴2c,反転胴4,第3圧胴3cの
回転によりくわえ爪5にくわえられた紙10の紙尻が吸
口8と対応し、かつ反転爪7とくわえ爪6とが対応する
ように位置付けられている。
【0011】このように構成されていることにより、図
に示す両面刷の場合、第2圧胴2c,反転胴4,第3圧
胴3cが回転すると、くわえ爪5にくわえられて搬送さ
れる紙10には、ゴム胴2bと第2圧胴2cとの間を通
過するときに表面に印刷が施される。この紙10は、く
わえ端を反転爪7にくわえ替えられることなく第2圧胴
2c,反転胴4の対接点を通過し、第2圧胴2cの下側
周面に巻付けられる。
【0012】巻付けられた紙10の紙尻が第2圧胴2
c,反転胴4の対接点に達すると、この紙尻が吸口8で
吸引されて搬送され、搬送途中においてくわえ端はくわ
え爪5のくわえから解放される。吸口8に吸引されてい
る紙10の紙尻は、反転爪7にくわえ替えられて搬送さ
れることにより反転されて裏返しになり、反転爪7から
第2圧胴3cのくわえ爪6にくわえ替えられて第3圧胴
3cによって搬送される。搬送される紙10には、ゴム
胴3bと第3圧胴3cとの間を通過するときに裏面に印
刷が施される。
【0013】このような両面刷から片面刷に切替える場
合には、第2圧胴2cのくわえ爪5が反転胴4の反転爪
7に対応するように、第2圧胴2cを含む紙搬送方向に
対して上流側に位置する胴群の位相を調節する。この状
態で第2圧胴2c,反転胴4,第3圧胴3cが回転する
と、くわえ爪5にくわえられて搬送される紙10には、
印刷ユニット2のゴム胴2bと第2圧胴2cとの間を通
過するときに2色目の印刷が施され、この紙10のくわ
え端がくわえ爪5から反転爪7にくわえ替えられて反転
胴4の下側周面に巻付けられながら搬送される。巻付け
られた紙10は、反転爪7からくわえ爪6にくわえ替え
られて搬送され、印刷ユニット3のゴム胴3bと第3圧
胴3cとの間を通過するときに、前と同じ面に3色目の
印刷が施される。
【0014】次に、図2および図3に基づいて補助原動
モータの駆動系について説明する。12はスタッド13
を介してフレーム14aに取り付けられた断面が略ロの
字状に形成されたブラケットであって、このブラケット
12にスタッドを介して別のブラケット16が取り付け
られている。15はこのブラケット16に固定された補
助原動モータであって、モータ軸15aがブラケット1
2に回転自在に支持された伝達軸17の一端にカップリ
ング18を介して連結されている。回転軸17の他端に
は歯幅が大きく形成されたギア19が軸着され、このギ
ア19にはギア20が噛合し、このギア20はブラケッ
ト12に回転自在で、かつ図中矢印A−B方向に移動自
在な軸21に軸着されている。
【0015】この軸21のフレーム14a側に突出した
一端には、相対向する一対の円板22aによって溝が形
成された溝カム22が固着され、この溝カム22の溝に
は、レバー23aの一端に設けられたカムフォロア23
が係入している。レバー23aの他端は枢軸24に軸着
され、この枢軸24にはレバー24aの一端が軸着さ
れ、このレバー24aの他端には、ブラケット12に枢
着されたギア連結用のエアシリンダ25のロッド25a
が連結されている。したがって、エアシリンダ25が作
動してロッド25aが前進すると、軸24が図2中時計
方向に回動し、カムフォロア23が矢印A方向に移動す
るので、軸21が矢印A方向に移動し、軸21のブラケ
ット12から突出した他端に軸着されたギア26がギア
27に噛合するように構成されている。
【0016】28はプーリであって、図示を省略した原
動モータの回転がベルトを介して伝達され、このプーリ
28は駆動軸29の一端部に軸着され、前記ギア27は
プーリ28を介して駆動軸29に固定されている。駆動
軸29はフレーム14aとこのフレーム14aに固定さ
れたブラケット30とによって回転自在に支持され、他
端部にはギア31が軸着されている。このギア31と、
1番目の印刷ユニットの第1圧胴1cの端軸に軸着され
たギア32が噛合している。したがって、補助原動モー
タ15の回転は、ギア19,20,26,27,31,
32を介して第1圧胴1cに伝達される。また、ギア3
2は、第2圧胴2cの端軸に軸着された図示を省略した
ギアに噛合し、このギアは反転胴4の後述する位相調整
用ギア76に噛合している。
【0017】次に、図4に基づいて後述する両面刷用カ
ムを移動させる駆動経路について説明する。第1圧胴1
cの操作側のフレーム14bから突出した端軸にはギア
35が軸着され、このギア35にはフレーム14bに軸
支された軸37に回転自在に支持されたギア36が噛合
している。40は第2のクラッチ手段としての電磁クラ
ッチであって、一端側がギア36に固定され、他端側が
軸37と同軸上でフレーム14bに固定されたブラケッ
ト39に回転自在に支持された軸38の一端に固定され
ている。軸38のブラケット39から突出した他端に
は、かさ歯車41が軸着され、このかさ歯車41にはか
さ歯車44が噛合し、このかさ歯車44は、ブラケット
39に固定された軸支承部材43によって回転自在に軸
支された連結軸42の一端に軸着されている。
【0018】次に、図5に基づいてくわえ爪5を開閉さ
せる両面刷用カム51の位相調整構造を説明する。第2
圧胴2cの外周部をその円周方向において2等分する箇
所には、断面三角形状の切欠き(図示せず)が設けられ
ており、両方の切欠き内には、それぞれ回動自在に支持
された爪軸45が設けられている。それぞれの爪軸45
には、上述したくわえ爪5が並設されており、爪軸45
の両端部には、レバー46が固定され、その遊端部には
幅広のカムフォロア47がピンによって枢着されてい
る。
【0019】フレーム14bの内面には、圧胴2cと同
心円上に設けられた環状のカム台48がボルトによって
固定されている。このカム台48には、環状の片面刷用
カム49がその外周カム面をカムフォロア47に対接す
るようにして軸承され、ボルトによってカム台48に固
定されている。カム台48の外周面には、環状の調整ギ
ア50が軸承されており、この調整ギア50には、移動
カムとして機能する環状の両面刷用カム51がその外周
カム面をカムフォロア47に対接されるようにして軸承
され、ボルトによって調整ギア50に固定されている。
【0020】52は調整ギア50に噛合する中間ギアで
あって、フレーム14bとフレーム14bに固定された
ブラケット53との間に回動自在に支持された軸54の
一端に軸着されている。軸54のブラケット53から突
出した他端には、かさ歯車55が軸着され、このかさ歯
車55には、上述した連結軸42の一端に固着されたか
さ歯車56が噛合している。したがって、連結軸42を
回動させると、かさ歯車56,55、軸54、中間歯車
52を介して調整歯車50が回動し、これと一体の両面
刷用カム51と、フレームに固定された片面刷用カム4
9との位相が調整され、片面刷と両面刷との切替えが行
われる。
【0021】58はエアシリンダであって、そのロッド
58aには、レバー59の一端が固定され、このレバー
59の他端には、レバー60の一端が枢着されている。
フレーム14bの外面には凹部61が形成され、この凹
部61の底部には固定台62が固定されている。この固
定台62の上部には、上述したレバー60の他端部がピ
ン63を介して回動自在に支持されており、レバー60
の他端には、カム部60aが突設されている。64は揺
動部材であって、一端がレバー60のカム部60aに係
合するように、凹部61の両側部に横架されたピン65
を介して揺動自在に支持されており、一端側には調整ね
じ66がねじ込まれ先端が突出している。
【0022】67は略円柱状に形成された押圧子であっ
て、皿ばね68によって上述した調整ねじ66の先端を
押圧し、揺動部材64をピン65を回動中心として図中
反時計方向に回動するように付勢されている。フレーム
14bの凹部61の底部の調整ギア50に対応した部位
には挿通孔61aが穿設され、この挿通孔61aには、
略円柱状の押圧部材69が矢印A−B方向に摺動自在に
支持されている。押圧部材69の上端部の側面に植設さ
れたピン70が揺動部材64の他端の下端に係合してい
る。
【0023】図6において、72はフレーム14bに固
定された基準位置検出センサであって、調整ギア50の
外周部に設けられた被検出部材73が対向することによ
り動作し、両面刷用カム51が片面刷用カム49と同位
相の状態、すなわち片面刷が可能な状態を検出するもの
である。
【0024】次に、図7に基づいて片面刷と両面刷との
切替えのために、駆動源である補助原動モータ15と反
転胴4との間に設けられたクラッチ手段の構造を説明す
る。75は固定ギアであって、フレーム14aに回転自
在に軸支された反転胴4の端軸4aに固定され、この固
定歯車75の円周部には小径部75aが形成されている
とともに、側面部を貫通する段付き貫通孔75bが穿設
されている。76は固定ギア75の小径部75bに軸承
された位相調整用ギアであって、段付き貫通孔75bに
対応して凹部76aが形成されている。77は一端側に
フランジ部77aと頭部77bが形成され、段付き貫通
孔75bに嵌挿された段付きボルトである。
【0025】78は段付きボルト77に嵌装され、ナッ
ト79を螺合させることにより位相調整用ギア76の凹
部76aに当接する係合子、80は段付き貫通孔75b
と段付きボルト77のフランジ部77a間に介装された
皿ばねである。この皿ばね80の付勢力によって段付き
ボルト77は図中矢印C方向に移動習性が付与され、係
合子78によって位相調整用ギア76が固定ギア75に
固定され一体的に回転するように構成されている。
【0026】81はカムレバーであって、基端部が固定
ギア75に固定された軸受82に軸83を介して回動自
在に支持され、段付きボルト77の頭部77bに当接す
るカム部81aが形成されている。84は押圧部材であ
って、前記カムレバー81に係合する鍔部84aが形成
され、カバー85に嵌着されたブッシュ86によって摺
動自在に支持されている。87はレバーであって、軸8
8を介してカバー85に固定された軸受89に揺動自在
に支持され、一端は押圧部材84に連結されている。こ
のレバー87の他端は、フレーム14aに立設するよう
にして固定されたエアシリンダ90のロッド91にピン
92を介して枢着されている。
【0027】次に、図8に基づいて印刷切替装置の構成
を説明する。94は紙サイズを入力する紙サイズ入力
部、95は第2圧胴2cの回動量を検出する圧胴用エン
コーダである。96はギア連結検出スイッチであって、
上述したエアシリンダ25を作動させ、ロッド25aが
前進するとこれを検出し本機の駆動モータを非作動状態
とするものであって、ギア26がギア27に噛合してい
るときに誤って本機の駆動モータが駆動されるのを規制
するものである。97は制御装置であって、この制御装
置97は、紙サイズ入力部94に入力された紙サイズの
データと、圧胴用エンコーダ95によって検出された第
2圧胴2cの回動量とに基づき、第2圧胴2c、くわえ
爪5および両面刷カム51の移動量を制御するものであ
る。
【0028】次に、このような構成において、片面刷か
ら両面刷に印刷を切り替える動作を説明する。あらかじ
め、図4に示す電磁クラッチ40は断となっており、ギ
ア36とかさ歯車41との間は回転が伝達されないよう
になっている。片面刷においては、図1において、第2
圧胴2cのくわえ爪5と反転胴4のくわえ爪7とが対応
しているとともに、図6(a)に示すように、調整ギア
50の被検出部材73が基準位置検出センサ72に対向
するように、両面刷用カム51が片面刷用カム49と同
位相の状態に位置付けられている。この状態において、
紙サイズ入力部94に紙のサイズを入力し、図示を省略
した両面刷切替スイッチを起動すると、図3におけるエ
アシリンダ25が作動し、ロッド25aが前進するの
で、図2においてカムフォロア23が矢印A方向に移動
する。軸21が矢印A方向に移動するので、ギア26が
ギア27に噛合する。このとき、ギア19の歯幅が大き
く形成されているので、ギア20とギア19とは噛合状
態が保持される。
【0029】同時に、図7において、ギア固定・解除用
のエアシリンダ90が作動し、ロッド91が前進するの
で、レバー87が軸92を回動中心として図中反時計方
向に回動する。押圧部材84が矢印D方向に移動し、鍔
部84aがカムレバー81を押圧し、カムレバー81が
軸83を回動中心として図中反時計方向に回動する。こ
のカムレバー81の回動により段付きボルト77の頭部
77bにはカム部81aの大径部が押圧し、段付きボル
ト77を皿ばね80の付勢力に抗して矢印Cと反対方向
に移動させるので、係合子78の凹部76aへの押圧が
解除され、位相調整用ギア76は固定ギア75との一体
化が解かれる。
【0030】図2において、補助原動モータ15が回転
を開始し、その回転は、モータ軸15a、伝達軸17、
ギア19、ギア20、軸21、ギア26を介してギア2
7に伝達される。ギア27の回転は図示を省略したギア
群を介して、図7に示す位相調整用ギア76に伝達され
る。上述したように、位相調整用ギア76は固定ギア7
5との一体化が解かれているので、補助原動モータ15
の回転は、反転胴4および反転胴4の下流側の胴群には
伝達されない。したがって、反転胴4に対接している第
2圧胴2cのみが回動し、制御装置97によって両面刷
用の胴位相の調整分だけ第2圧胴2cが回動する。すな
わち反転胴4の吸口8に第2圧胴2cのくわえ爪5が対
応するように、反転胴4に対して第2圧胴2cの胴位相
が位置付けられる。
【0031】引き続き、補助原動モータ15は回転し、
ギア27の回転が位相調整用ギア76に伝達され、図1
に示すように、第2圧胴2cが図中反時計方向に回動し
て、くわえ爪5が吸口8から離間するように移動する。
制御装置97では、紙サイズ入力部94に入力された紙
サイズのデータと圧胴用エンコーダ95による第2圧胴
2cの回動量とを比較する。くわえ爪5が吸口8から所
定量、すなわち紙のサイズ分だけ移動したことを検知す
ると、制御装置97によってギア固定・解除用のエアシ
リンダ90を作動させ、図7においてロッド91を後退
させる。したがって、段付きボルト77の頭部77bを
押圧していたレバー81のカム部81aによる押圧が解
除され、固定ギア75と位相調整用ギア76とが皿ばね
80の弾発力によって一体化されるので、くわえ爪5の
吸口8に対する位相調整が終了する。
【0032】このくわえ爪5の吸口8に対する位相調整
が行われているのと同時に、制御装置97によって図5
に示すエアシリンダ58を作動させてロッド58aを後
退させる制御が行われる。レバー60がピン63を回動
中心として、図中反時計方向に回動し、レバー60の大
径部60aが揺動部材64を皿ばね68の弾発力に抗し
てピン65を回動中心として時計方向に回動させる。し
たがって、押圧部材69によって調整ギア50を介して
片面刷用カム49に押圧されていた両面刷用カム51の
押圧が解除され、両面刷用カム51がカム台48の周り
を回動自在になり、片面刷用カム49に対する位相調整
が可能になる。
【0033】制御装置97から図4に示す電磁クラッチ
40を接続する制御が行われ、電磁クラッチ40を介し
てギア36とかさ歯車41が連結される。補助原動モー
タ15によって回転するギア27の回転は、第1圧胴1
cを介して操作側のギア35に伝達され、ギア36、か
さ歯車41,44を介して連結軸42に伝達される。図
5に示すように、連結軸42の回転は、かさ歯車56,
55を介して軸54に伝達され、中間ギア52、調整ギ
ア50を介して、図6に示すように、両面刷用カム51
が片面刷用カム49に対して位相調整される。
【0034】このとき、紙サイズ入力部94に入力され
た紙のサイズに対応して、位相調整がなされ、紙のサイ
ズが最小紙の場合には同図(b)に示す位相に位置付け
られ、紙のサイズが最大紙の場合には同図(c)に示す
位相に位置付けられる。すなわち制御装置97では、紙
サイズ入力部94に入力された紙サイズのデータと、圧
胴用エンコーダ95による第2圧胴2cの回動量とを比
較し、両面刷用カム51が紙サイズに対応した位置に移
動したら、電磁クラッチ40を断とする制御を行い両面
刷用カム51の移動を停止させる。
【0035】このように、反転胴4に対する第2圧胴2
cの位相調整、吸口8に対するくわえ爪5の移動および
片面刷用カム49に対する両面刷用カム51の位相調整
を連続して行え、かつくわえ爪5の移動と両面刷用カム
51の位相調整とを同時に行うようにしたので、印刷の
切替時間が短縮される。また、従来のように、第2圧胴
2cの位相調整用の補助原動モータ15の他に、両面刷
用カム51の移動を専用に行うモータも必要としないの
で、部品点数が削減され、構造が簡易化されるととも
に、装置の小型化を図ることができる。また、紙サイズ
入力部に入力された紙サイズのデータに基づいて、制御
装置97では、第2圧胴2cの回動量を検出する圧胴用
エンコーダ95のデータとの比較によって第2圧胴2
c、くわえ爪5および両面刷用カム51が所定量だけ移
動すると自動的に停止させるので、作業者の負担が軽減
されるとともに、印刷の切替が確実に行われる。
【0036】図9および図10は本発明の第2の実施の
形態を示し、図9は原動側における第1圧胴の近傍を断
面して示す側面図、図10は第1圧胴の近傍を一部破断
して示す側面図である。この第2の実施の形態が、上述
した第1の実施の形態と異なる点は、補助原動モータ1
5の回転を連結軸42に伝達するのに、第1圧胴1cを
介して行うのではなく、軸21を介して行った点と電磁
クラッチ40を取り除いた点にある。
【0037】すなわち、図9に示すように、軸21のフ
レーム14a側の一端が、フレーム14aを貫通し、図
10に示すように、さらにフレーム14bを貫通してフ
レーム14aの外側まで延設されており、端部にギア9
5が軸着され、このギア95が噛合するギア36は歯幅
が大きく形成され、軸37に軸着されている。
【0038】このような構成において、片面刷から両面
刷に切り替えるには、あらかじめ、図5に示すエアシリ
ンダ58を作動させ、片面刷用カム49に押圧されてい
た両面刷用カム51の押圧が解除され、両面刷用カム5
1がカム台48の周りを回動自在になり、片面刷用カム
49に対する位相調整が可能な状態になっている。ま
た、図7に示すクラッチ手段としてのエアシリンダ90
を作動させ、位相調整用ギア76と固定ギア75との一
体化が解かれている。この状態としてから軸21を矢印
A方向に移動させ、ギア26とギア27とを噛合させ、
補助原動モータ15を駆動すると、上述した第1の実施
の形態と同様に、制御装置97によって両面刷用の胴位
相の調整分だけ第2圧胴2cが回動する。
【0039】このとき、ギア36の歯幅が大きく形成さ
れていることにより、ギア95がギア36に常時噛合し
ているので、補助原動モータ15の駆動は、軸21を介
して連結軸42に伝達され、両面刷用カム51も片面刷
カム49に対して位相が変化する。次に、エアシリンダ
90を非作動状態として、位相調整用ギア76と固定ギ
ア75とを一体化し、引き続き、補助原動モータ15を
駆動し、両面刷用カム51の片面刷用カム49に対する
位相調整を行う。この第2の実施の形態では、電磁クラ
ッチ40が不要になるとともに、電磁クラッチ40の断
接の時間分だけ切替時間が短縮される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、くわえ爪装置が設けられた胴の位相調整(両
面刷用の)とカムの移動を連続して、かつ同時に行える
ので、印刷の切替時間が短縮される。また、駆動源を1
つにしたことにより、部品点数が削減され、構造が簡易
化されるとともに、装置の小型化を図ることができる。
【0041】また、請求項2記載の発明によれば、紙サ
イズ入力手段に入力された紙サイズのデータとエンコー
ダによる搬送胴の回動量の検出に基づいて、搬送胴、く
わえ爪およびカム部材が所定量だけ自動的に移動するの
で、作業者の負担が軽減されるとともに、印刷の切替が
確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機の両
面刷状態を示す胴配列図である。
【図2】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
いて原動側における第1圧胴の近傍を断面して示す側面
図である。
【図3】 図2におけるIII 矢視図である。
【図4】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
いて操作側における第1圧胴の近傍を一部破断して示す
側面図である。
【図5】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
いて操作側における第2圧胴の近傍を断面して示す側面
図である。
【図6】 図5におけるVI矢視図である。
【図7】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
いて操作側における反転胴の近傍を一部破断して示す側
面図である。
【図8】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
ける印刷切替装置の構成図である。
【図9】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機にお
ける印刷切替装置の第2の実施の形態において、原動側
における第1圧胴の近傍を断面して示す側面図である。
【図10】 本発明に係る反転機構付枚葉輪転印刷機に
おける印刷切替装置の第2の実施の形態において、第1
圧胴の近傍を一部破断して示す側面図である。
【符号の説明】
1c…第1圧胴、2c…第2圧胴、4…反転胴、5,
6,7…くわえ爪、8…吸口、10…紙、15…補助原
動モータ、25…ギア連結用エアシリンダ、40…電磁
クラッチ、42…連結軸、49…片面刷用カム、51…
両面刷用カム、72…基準位置検出センサ、75…固定
ギア、76…位相調整用ギア、90…ギア固定・解除用
エアシリンダ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くわえ爪装置が設けられた搬送胴と、 この搬送胴の円周方向に移動調節可能となるようにフレ
    ーム側に支持され前記くわえ爪装置を開閉させるカム部
    材と、 前記搬送胴のくわえ爪装置から受け渡されるシート状物
    を片面・両面印刷用に反転させる保持手段が設けられた
    反転胴とを備えた反転機構付枚葉輪転印刷機における印
    刷切替装置において、 片面・両面印刷変更時に前記反転胴に対して位相調節す
    るために前記搬送胴を移動させる駆動源と、前記搬送胴
    に対して位相調節するために前記カム部材を移動させる
    駆動源とを同一の駆動源とし、 この駆動源と前記反転胴との間にクラッチ手段を設けた
    ことを特徴とする反転機構付枚葉輪転印刷機における印
    刷切替装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反転機構付枚葉輪転印刷
    機における印刷切替装置において、 前記シート状物のシート寸法を入力する入力装置と、 前記搬送胴の回動量を検出するエンコーダと、 このエンコーダによって検出された検出量と、前記入力
    装置に入力されたデータとに基づき前記搬送胴および前
    記カム部材の移動量を制御する制御装置とを備えたこと
    を特徴とする反転機構付枚葉輪転印刷機における印刷切
    替装置。
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EP1514682A1 (en) * 2003-09-11 2005-03-16 Komori Corporation Moving member fixing apparatus
US8146492B2 (en) 2006-06-05 2012-04-03 Komori Corporation Printing state automatic switching apparatus and method

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